小説・文芸の高評価レビュー
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さすが、森沢明夫さん。素敵な物語でした。職場なのに泣いちゃったよ。
第1話 建設会社のサラリーマン山川忠彦は真澄川で釣りをしていた。ヤマメとイワナを3匹づつ釣り上げる。小さいのは川に返した。檜山浩之は2匹づつ。
浩之の趣味は写真。300年の樹齢の桜を囲んで桑畑村の面々が花見をする様子を撮る。
第2話 山川の息子の建斗は4歳になった。妻の麻美はつわりでダウン中。山川が妻と出会ったのは腰痛で訪れた整体院。食事を一緒にして距離を縮めた。浩之から電話があり、桑畑村にレジャー施設ができると教えられる。真澄川も部分的に堰き止めて大きな池を作ったり公園を作ったりする大規模計画らしい。住民説明会も終わって -
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【第174回直木賞受賞作】
東京・上野のカフェーで女給として働いた、“百年前のわたしたちの物語”。
という見出しをAudibleで見つけて聞き始める
戦前・戦中に必死に生きる人達と言ってしまえばそれだけだけど
最後 戦後 5年目 17歳の郁子の言う「私は職業 夫人を望むのかもしれない、でも もしかしたら このままがいいのかもしれない、だって飢えることも 人が死ぬことも母や兄がなくなって悲しむこともなくなった今この状態が続くのが」というのは 印象に残る。
今は皆が満ち足りて希望はどんどん膨らんでいく。マズローの5段階の欲求。生理的欲求 生命の危機が脅かされている時の普通に生きる幸せを見た。幸せ -
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小説とは宇宙である。何言ってるかわからない?ならば本書を読むしかない。
小説というものに正面から向き合い、ひとつの答えが提示されている。
道中は展開の広がり方が予測もつかず、ただただ小説として楽しんで読み進めて行ける。必要のなさそうな描写や説明も全ては最後に繋がる鮮やかさがあり、青春、ミステリー、ファンタジー、SFと様々な小説のジャンルがこの一冊に詰め込まれている。タイトル通り、小説としての楽しさを意図したものが伝わる。小説が好きならば好みはあれど一度は読んでも良い作品。
昨今は読書に意味を見い出そうとしたり、コスパ、タイパが重視され読書自体の必要性の有無が論じられたりもする。しかし、この -
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看護師をめざして看護大学に入学した男子大学生、岡崎成道。女性ばかりの環境のなかで、同じく看護師を目指す男子学生が抱える事情や、実習先で出会った患者さん、事故の後遺症が残る弟の介護や母親との関係など、さまざまな人間関係が緻密に描かれている。
主人公がすごく良い子の物語が好きなので、成道のことが本当に大好き…。ときに失敗することもあるけど、すぐ反省して、まっすぐに相手に向き合う成道の看護というか人柄がずっと物語をあたたかく照らしてくれる。最後まで頑張れ!と応援したくなるキャラクター。
どんなに我慢しようとも思わず涙がこぼれてしまうほどの感動ストーリーだと思うので、読む際はご自宅でぜひ。 -
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短編ながら、森鴎外の最高傑作
江戸時代、<島流し>の刑に処せられた、弟殺しの罪人を、小舟で、京都より、大阪まで送る、役人(同心)と罪人との接触を描く。短い短編ではあるが、そのテーマは深く、<安楽死><幸福の尺度>を突いている。一度ならず、数回、読んでこそ、鴎外の意するところが分かるだろう。
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