ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 後宮小説

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    第1回日本ファンタジーノベル大賞受賞作
    書き出しが
    腹上死であった、と記載されている
    と超弩級の始まり方
    この賞を作った人達はきっとハリー・ポッターのような小説を望んでいたのではないだろうか
    しかしこの物語は
    (シンデレラ+三国志)÷半沢直樹といった所か
    正妃になる為14歳の主人公の銀河が儒学に囚われず自由な発想で周りを巻き込みながら成長していく

    デビュー作にして圧倒的に読みやすい文章
    (テーマが後宮なだけに)
    冒頭から後半の盛り上がりの為の伏線を仕込まれており起伏がとても心地好い
    明るい主人公に頑張れと応援していたらやってくる三国志パートに山場も抜かりなし
    こんなものが送られてきたら受賞に

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    2025年12月10日
  • ブラジル蝶の謎

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    火村とアリスが毎回違う切り口で事件に挑む。
    ぶっ飛んだシュールなトリックもあれば、軽くてユーモアがあるものまで、作品ごとに味わいが変わるので全く飽きずに最後まで楽しかった。

    『ブラジル蝶の謎』
    大手サラ金社長の相続をめぐり、離島で暮らしていた弟が呼ばれ、会社役員たちと対立する。その構図だけで物語に引き込まれる。
    博物館の蝶々オタク学芸員の話も興味深くて、思わず蝶々について調べてしまった。
    火村の最後の一言が気になる。

    『彼女か彼か』
    「あらら〜ン、またいらしたの♡刑事さ〜ん」と、“Mr.マリリン”というバーの蘭ちゃんの語りで進んでいく構成が面白い。
    Audibleのナレーターは、インパクト

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    2025年12月10日
  • 夜市

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    ホラーというよりファンタジー的な内容
    2篇とも幻想的な異世界に迷い込んだ人間、という内容だけど、どこか物悲しさを感じさせる雰囲気に圧倒される

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    2025年12月10日
  • 総理の夫 First Gentleman 新版

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    日本初の女性総理❣️ということで初のファーストジェントルマンの誕生。優しく総理を見守る総理夫のキャラが素敵✨全て受け入れてくれる夫がいるから総理として頑張れるᕦ -᷅ ·̫ -᷄ ᕤ理想の世界を現実にするのは難しい、なんだかんだ政治家さんはすごいなぁ〜とも感じ、選挙でちゃんと選ばなければと実感。

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    2025年12月10日
  • 一九八四年[新訳版]

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    ネタバレ

    この小説はSFに分類される。一九八四年が未来だった頃に書かれた。世界は三つに分かれ、絶えず戦争をしている。読んでいくと主人公は末端ではあるが、権力側の人間であることがわかる。しかし疑問を持ってしまった。これは許されない。2+2は5あるいは3であるのだ。
    オブライエン先生の狂信的な思考が披露され、主人公とともに読者の私も叩きのめされて、何も疑問など抱かずに生きるのが幸せなのかなと思ってしまった。

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    2025年12月10日
  • 9月1日の朝へ

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    胸がギュッとなる瞬間がたくさんあった一冊でした。
    高永家の四兄妹の連作短編集。
    学生時代って、毎日が本当にしんどいよなぁとつくづく思う。
    自分をしっかり持っていることはとても大事なことだけれど、それが周りから受け入れられないこともある。自分が思っている自分と、周りから見えている自分が全然違うこともある。
    大人でもしんどいのに、10代の頃にはもうこの世の終わりのように感じるだろうと思います。
    四兄妹のそれぞれの辛い思いで、読んでいるこちらも胸が締め付けられて、外出先で読んでいたのに涙がこぼれそうでとても困りました。
    でも、この兄妹は理解し合えていたのでそれが救いでした。理解してくれる人がいるかい

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    2025年12月10日
  • なぜ働いていると本が読めなくなるのか

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    働いているとなぜ本が読めなくなるのか という題名から想像できないくらい、読書についての歴史書だった。インターネット社会になるまで、本は貴重な情報源だったし、ネットで時間を「溶かす」こともなかった。三宅さんが言うように確かに読書は「ノイズ」。著者が伝えたいことは何か、自分にとって有益な情報は何か、と考えながら読んでしまう。だけどもそうやって考えて読書してしまうことこそ自分に余裕がなく、やりたいことに没頭出来ていない。
    現代の「自己実現」は大事だが、半身にして他者を知ることも重要だなと思った。

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    2025年12月10日
  • 俺ではない炎上

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    2025/9に阿部寛さん主演で映画化されることを知り読んだ。
    数日間の逃走劇が描かれているものとばかり思っていたが、終盤にアッと驚く展開が待っており、ただただ作者に感服した。
    毎回、文庫解説を楽しみしているが、今回の中条教授による解説は秀逸だった。
    SNSの怖さにつきあらためて感じたが、うまい言葉は思いついていない。思いついたら書き足したい。

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    2025年12月10日
  • どうせ世界は終わるけど

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    著者作品は初めて読みました。
    それぞれの短編が後半に向けて緩やかに繋がっていき、それぞれの主人公がささやかな希望を胸に立ち上がっていく様に涙腺が緩みます

    過剰にエモーショナルな表現を避け、無駄のない構成により感情移入しやすくなっております

    傑作です!

    他の作品も読みます


    人類滅亡の危機がやってくるーーただし百年後に。世界を駆け巡った衝撃ニュースだったが、「終末」を意識させるには、小惑星衝突までの猶予が長かった。人々のささやかな勇気が少しずつ重なり合い世界に希望をともしてい)く奇跡の連作短編集
    ーーこれを機に、人類は捨てたりしないのかな。
    ーーなにを?
    ー一種の存続っていう根源的な本能

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    2025年12月10日
  • イクサガミ 人

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    ネタバレ

    全編の感想は次回に。
    話が進むたびにキャラクターの個性や背景が見えて来る。
    実写のキャスティングはイメージと連動してしまうため極力情報を入れないようにここまで来た。ようやくというところである。

    無骨、こんなラストになるとは天

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    2025年12月10日
  • 博士の愛した数式

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    80分しか記憶が持たない数学者の博士と家政婦の私とその息子の話。
    記憶が続かないながらも、数字の意味を教えてもらう度に友人として距離が縮まる3人にとても温かな気持ちになった。
    ところどころで説明される数字や式に、学生時代の懐かしさを覚えながら読みつつも、当時はそんなに深い意味を考えてなかったなと少し後悔。
    読めば読むほど深みが増す良い作品。

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    2025年12月10日
  • 「絶望の国」でズルく賢く生きのびる

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    ネタバレ

    凡人が目指すべき問題解決型コンテンツビジネス
    人間関係、お金、将来、健康の4つに分類される
    ターゲットを絞る
    オリジナルにこだわらず、マーケット選びを大切に

    普通の人がどうやって絶望的な世界で生き残るのか、それは競争しないということ
    だからリスクもなく、場所も選ばないコンテンツビジネスをやるべき

    散歩
    倍速で聞く
    フォローする人を変える
    書店に行く
    オーディオで学ぶ
    社会貢献に参加する
    目に見えないモノを買う
    海外に投資する
    学び続ける

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    2025年12月10日
  • 砂の女(新潮文庫)

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    ある著名人が言っていた作品で、興味はあったが今ではないと思っていた。しかし本屋に行ったら、光を差しており思わず買ってしまった。余談でした。

    本作は砂の女というタイトルの通り、砂の女と男の物語であり、比喩表現や物語の構成などさすがであった。また、どっぷり浸かってしまい、口の中や喉の表現があれば無意識に、自分の口を探ってしまう。ジャリジャリとした食感も伝わってくるそんな作品でした。

    正直なところ、未熟なのでこの本が伝えるメッセージはあまり掴めなかったです。

    2025/12/10追記
    心理学でいう学習性無気力(ストレス)の状況に似ていると思った

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    2025年12月10日
  • クローバーナイト

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    家族にまつわるほんわかミステリー 保育園児2人とその両親の周りで起こるできごとを描いた心温まるミステリー。1話ごとに完結し、子どもたちが少しずつ大きくなっていく様や、親たちの悩みなど鮮やかに描かれている。子育てをしたことはないが、子どもを育てる大変さ、その楽しさが伝わってくる。
    個人的に一番好きなのは最後の「秘密のない夫婦」子育てのもどかしさが感じられ、夫婦や家族の在り方について考えさせられる。

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    2025年12月10日
  • ゆらやみ(新潮文庫)

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    一途な話 愛した男のために義理も人情も投げ捨てる覚悟をした女が愛した男のおかげで全てを全うして最後にようやく男に会いに行けたところがすごく刺さった。
    隠れキリシタンをはじめとする様々な葛藤が描かれているが、性描写がほぼないため余計な部分は削ぎ落とされた上で感じる生々しさが良い。

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    2025年12月10日
  • 閉じ込められた女

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    クリスマスミステリー 今作はフルダ三部作の完結編と、あとがきを読んで知った。逆年代記のため、このまま逆順に読んでみようと思う。
    冒頭で落ち込む刑事のフルダに複数の死体が発見された事件の話が舞い込む。そして時間は2ヶ月前のクリスマスへ。その頃のフルダは仕事上で疾走した女性の捜索をし、家では娘の抑うつ状態に悩んでいた。並行して描かれる農夫のエルラ視点の話。クリスマスに猛吹雪の中訪ねてきた男性への疑念と、雪により閉じ込めれられてしまった恐怖感。そしてフルダの娘も不穏な方向へと進んでいく。
    ハラハラさせられながら一気に読み終わった二章と解決編の三章では前章での視点がぐるりと入れ替わる気持ちのいい展開だ

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    2025年12月10日
  • 正欲(新潮文庫)

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    おもしろかった
    正しく思うことで否定して大事な人を傷つけてしまって関わることができなくなってしまったと思う…先に読んでいたら傷つけなかったかもしれないけど、変わらなかったかなとも思う
    根幹に関わるけど間違ってると言われるようなことは言えずに抱えてしまうなと思う

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    2025年12月10日
  • 土曜はカフェ・チボリで

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    マッチゃ蝋燭の日のように温かいお話だった。
    皆の推理も面白かったし、聡明な人も完璧ではないよ人間だものと思わされた。
    「お飲み物はいかがですか?」
    大事な言葉だったんだろうな。
    最後はほろっと泣けてしまった。
    大好きなハッピーエンド

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    2025年12月10日
  • 悪いものが、来ませんように

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    途中で「ん?ずっと勘違いしていた?」とまるで自分が間違って解釈していたのでは!とトリックのように思わせられていたことに驚いた!
    でもそこで全部納得したというか、なるほどー!と思わせられるのがすごい!
    最初は隣の芝生が青く見える系の話かとちょっとガッカリしたけど、この展開はよかった!

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    2025年12月10日
  • 赤と青とエスキース

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    友達が貸してくれて読んだ本。3回くらい繰り返し読んだ。
    レイが休職したこと、子どもがいないことが自分と重なって共感する部分があった。
    エスキースを描いてる最中、2人が抱き合うところは情景が浮かんで、言葉のないやりとりに涙がでちゃうな
    すごく良かった

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    2025年12月10日