小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
小さい頃、台風が近づくと
とてもワクワクした
窓から眺める嵐の光景に
妙に気持ちが昂っていたのを思い出しました
でも、それって
物語に登場してくる
悪意の自覚なく人を傷つける人たちと、
根っこのところでは同じなのかもしれない
そう思ったら
「私もそっち側の人間なんだ」 と気がつき
凹んでしまいました
小さな地方都市の
閉鎖的な社会で起こった悲劇
でも、そこに描かれているのは
他人事ではなく、自分自身の中にも
あるかもしれない感情に繋がってる
そこに普遍的な人間の怖さを感じました
物語は悲劇的要素がどんどん積み重なっていくのに
ページを捲る手は止まらない!
さあ下巻だ!
物語の着地点はどこだろう?
凹んでしまった私の気持ち
少しは埋められるのかな?
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Posted by ブクログ
ネタバレこの小説はそれぞれ主人公が違うオムニバス短編ですが、その第一話のヒロインは四十歳、独身、一人暮らし、SNSでハッシュタグ「ていねいなくらし」を発信しているインフルエンサーの信奉者となり、いつしかその情報を追う中に、本当の自分自身の価値基準を見失っていました。
そして、マスター「そろり」さんがひっそりと営む森のカフェ「ドードー」で忘れかけていた「大切なもの」を取り戻し、日常生活に戻ってゆくというお話です。
このシリーズは基本はどれもそういった感じで、日常生活に倦んだ主人公がそれぞれ喪っていた、あるいは失いかけていたものを取り戻しまた元の世界に戻ってゆくのですね。
私としては、本当にこんなマスターがいるお店があれば良いなぁとひそかに憧れるわけですが。
しかし、たとえ現実の世界には存在しなくても、小説の中にはしっかりと存在するので、小さな文庫本を開き続きを読み始める度に、お話の中へ入り込み、喫茶「ドードー」へと脚を踏み入れることができるのです。
それが読書の醍醐味の一つですね。
「そろり」さんが淹れたコーヒーをじっくりと味わうように、続きを読み進めたいと思います。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ相変わらずのカットアップ的な手法やジャーゴンの多用など、なかなか取っつきにくい部分は多いです。しかしながら、スプロール三部作は神話的構造をしている、ということを念頭に置いて読み進めたら、非常に貴重な読書体験となりました。
電脳空間での神の顕現("ニューロマンサー")、神の分裂および遍在("カウント・ゼロ")、神と人類との融合および離散(本作)といったプロットなのではないかな、と。
群像劇が飛び飛びに絡み合う、というのもまるでネットの構造を表しているようで、三部作を読むという行為自体が我々にジャック・インを体験させているのではないか、とも思います。 -
Posted by ブクログ
男と女、女の容姿、食べ物、女の友情、そしてバター。とても濃厚な小説でした。
美味しいお肉を食べた後の、満たされた気持ちと指先と髪の毛の艶は、やはりダイエットフードとは全然違うのを身をもって知っています。なぜ、太って美人でもない容疑者がたくさんの男性を誑かすことができたのか。小説でもグルグルと思考は回ってますが、私としてはやはり満たされている余裕ではないかと思っています。バターとマーガリンは別物!!!
食べ物の描写も、とっても美味しそうで、作中の事件とのギャップが大きかったように感じます。ダイエット中に読むのはよくありませんでした。ダイエットは誰の為?って思い始めてしまったり。体重に余裕のある時(?)にまた再読したいです。
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