伏尾美紀の作品一覧
「伏尾美紀」の「誰何」「百年の時効」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「伏尾美紀」の「誰何」「百年の時効」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
小説・文芸
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Posted by ブクログ
【あらすじ】
令和。刑事藤村菜摘は28歳刑事。高齢男性が自宅で亡くなった現場に行く。彼は昭和40年代から天才的な相場市で鳴らした桜井信吾。保証人は、富岳銀行頭取の木原則夫。
藤村は昭和49年に起こった。佃島一家4人殺傷事件の捜査を任される。この事件は時効が成立していない。後半に市販格の男が病に倒れ、公判が停止したからだ。
昭和編、若い刑事湯浅は科学的な方法を使って、一家殺傷事件を解決しようとする。吉川澄一、吉川線の名付け親にもなった人物の著作を参考に、犯罪手口の分析方法を取ろうとしている。結局主犯格の九重は逮捕できたが、共犯者は分からなかった。
【感想】
時代が昭和・平成・令和とまたがる。時は戦時中の話から始まり、地域も満州・函館・東京・横須賀と広く、あらすじをまとめきれない。事件が起こったのは戦後函館。警察組織が作られる?前でほとんど資料がなかった。函館一家殺傷事件から始まり、児童養護施設経営者親子の行方不明、佃島一家殺傷事件、建設業の男性の放火殺人など、結構血生臭い内容になっている。犯人たちは、少数で組織だったわけでもないのに、なかなか尻尾をつかませない。そんな中で個性的な捜査員たちが、しぶとく、それこそ足で稼いで真相に近づこうとしている。その途中で定年退職し、亡くなってしまった人もいる。どの時代の捜査員も熱があって、犯人逮捕を諦めていない。
話はこんがらがっているのに、ぐいぐい読み進めてしまう。各時代ごとの実際にあった大きな事件とも絡まっていて、まるで本当にあった事件を追ってるような気になってしまう。多分、この作品は後にも残る作品になるんだろう。読み終わった後、ミステリーの傑作を読んだなとしばらく放心状態になった。結末分かっていても、再読するつもり。
Posted by ブクログ
冒頭で知らされる、孤独死した女性は2年前に死去している事実。
タイトル通り、ではこの女性はいったい誰なのか?が1番の謎になる。
この謎を追う新内と、ひき逃げ事件を捜査する道警の砂本と、もしかして絡むのか?関係あるのか?
少し複雑な背景と人間関係なのでわかりにくい部分はあったけど、全部繋がる凄さが面白い。
被害者だからいい人間とは限らないし、犯罪者だら悪い人間だとも限らない。
親が子を思う気持ちに勝るものもないのかも知れない。
帰れる家、帰りたい家があるって平和で素晴らしいことなのだと感じられる。
ページ数の割に入り込めるし伏線回収がみごと。
今回も面白かった!
一気読みをおすすめ!
紙の本にすると550ページ近いということで、買うのをためらったが、いざ読み始めるとスイスイと読める。連休などのなるべく時間のある時に一気読みしてほしい。
文章も特に難解な言葉を使わず、かといって軽くならず。人間関係が複雑なので、読みやすい文章はありがたい。
昭和、平成、令和と受け継がれていく刑事達の執念…。
鎌田・湯浅コンビがいい。
令和の事件パートは鎌田刑事の訃報から始まるのだが、彼が存命の間に解決して欲しかったと思う。もし鎌田刑事が真相を知ったらどう感じただろうか。
本書に出て来る社会的に大きな事件(オウム真理教、幼女連続殺害事件、三菱重工爆破事件、洞爺丸の事故など。昭和の事件については知らない人も多いだろう)や、身近な当時流行のカルチャーなども巧みに取り入れられているので、実在の事件のように思えてくる。
是非ドラマ化してほしい。