伏尾美紀のレビュー一覧

  • 百年の時効

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    読書備忘録981号。
    ★★★★★。

    出ましたね。
    まだ4月に入ったばかりですが2026年ベスト候補。
    マクベスか昭和か!

    昭和100年の時を超えて繋がる事件の真相を、世代を超えた刑事達の襷リレーによる執念で暴く!
    巻末の参考文献を見ると住友銀行暗黒史がある。そして満洲事変も。
    どういう思考回路してるんでしょう。伏尾さん。
    満洲からの銀行不正からのやくざからのオウムからの施設の子供たちからのDNA鑑定だっ!

    巻頭に登場人物一覧があるので、「おっ!こりゃ読み易いわ!」と思ったら大間違い。
    昭和25年、昭和49年、平成元年、令和6年・・・。
    登場人物がこんがらがる!
    あれ?およ?はて?ちょっと

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    2026年04月05日
  • 百年の時効

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    これもまた、唸らされるほどの傑作だった。

    ​昭和の未解決事件が、時を経て現代の事件と交錯していく。その構成の緻密さは圧巻だ。タイトルの「百年の時効」が持つ真の意味が明らかになるにつれ、単なる捜査記録を超えた、組織の業と個人の執念が浮き彫りになっていく。

    ​特筆すべきは、道警という巨大組織の中で、時効という制度に抗い、泥臭く真実を追い求める者たちの造形だ。派手なアクションがあるわけではない。しかし、一つひとつの地道な積み重ねが、最後には巨大な壁を穿つ瞬間は、カタルシスさえ覚える。
    ここにも「真実を知る者の苦悩」と「正義への執念」が色濃く流れている。

    複雑に絡み合った糸が、最後に見事な一本の

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    2026年04月04日
  • 百年の時効

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    最初から最後までずっと面白い

    図らずもこの前に読んでた『最後の皇帝と〜』に出てきた満州と溥儀が登場して謎の運命めいたものを感じ、
    シベリアの捕虜とか、『ラーゲリより愛をこめて』を思い出して勝手に感慨深くなったり

    こういう、登場人物の熱さを丁寧に描いている作品が好きなんだよな〜とつくづく…
    警察側に比べたら犯人側の描写はやや薄いけど、あくまで警察視点の物語だから犯人側のことは当人達から語られる言葉と捜査内容でしか表現できないよね、と今気付く。なかなか現実的な作品ということか…(解釈浅め)

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    2026年03月29日
  • 百年の時効

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    戦後から昭和、現代を舞台にした刑事ものです。
    重厚でかなりの長編。読み応えがありました。

    昭和中期におこった一家惨殺事件と、さらに過去に遡った戦後の銀行支店長殺害事件
    という未解決事件を主軸に捜査は進み、
    複雑な相関図によって複数の事件が繋がり、真相が明らかにされていきます。

    時効を迎えてもなお事件解決に向け諦めずに次世代へと思いを繋いでいく刑事たちに
    胸が熱くなりました。

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    2026年03月28日
  • 百年の時効

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    とても読み応えのある長編の警察小説。昭和百年の歴史の流れを背景に四人の刑事達に引き継がれ未解決事件の謎が明らかになっていくのが面白い。小さな違和感にこだわって深掘りしていき、新たな事実や背景が見えて繋がっていく。状況証拠から犯人がだんだんと特定されながらも、動機やそこまでこだわる理由が見えてこなかったものが、最後には小さな違和感を回収して明らかになる。事件捜査の技術は進化するが、刑事のこの視点、直感が必要なのだと思った。 AIが進化する現代における人間の価値にも通ずる話だと思う。

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    2026年03月28日
  • 百年の時効

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    ネタバレ

    本を手に取った時は、500ページ越えの圧巻に思えたが、読み始めると勢いよくページが進み気が付いたら読み終わっていたってくらいに没頭する。昭和に起こった事件が奇跡的に時効がなくなり平成、令和と捜査官がそれまでの捜査ノートや資料を引き継ぎ執念的に犯人を追い詰めていく。ある一家の殺人事件を調べると過去に起こった函館一家殺人事件に繋がる。そこからが面白い。人物相関図から欠ける謎の人物、理解を超えた動機、そして進化していく科学捜査DNA鑑定。篤い刑事たちの些細な盲点までも疑問で終わらせない探求心。
    そして火種は満州の地での結束にまでたどり着く。途中阪神大震災やオウム真理教などの実際の事件なども入り込み時

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    2026年03月27日
  • 百年の時効

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    久しぶりに心の底から読んで良かったと思える作品に出会えた気がします。
    とても読み応えがあり素晴らしい読書体験ができました。
    昭和、平成、令和の時を超えて捜査のバトンを引き継ぐ刑事たちの執念の物語です。
    まさに百年の時効というタイトルそのままです。

    社会派小説であり、刑事ものであり、ミステリーでもある、なんとも贅沢な作品です。
    読み応えのある作品が好きな読書家さんなら全員読むべきだと思います。
    必ず満足できます。
    全ての事柄がひとつに繋がっていく終盤は圧巻でした。
    著者の知識量の多さに脱帽です。
    私自身、新たな発見と知識を得ることができました。
    本当に読んで良かったです。

    事件の発端について

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    2026年03月26日
  • 百年の時効

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    ネタバレ

    骨太!重厚!

    昭和平成令和を貫く警察官たちの執念に脱帽。
    一つまた一つと事実を積み上げ、その時代には届かなかった事実が後の時代の技術で裏付けされる展開に時の流れを感じる。
    同時に、私は昭和生まれの平成育ちだけど、自分が生まれた10年前の大人たちには当然ながら戦争やGHQの記憶が色濃くて、平成初期にも満州からの引揚者が現役に近い世代だったことに改めて驚く。
    当時起きていたオウム関連や薬害エイズは記憶にあるけど、そのひとつであったかもしれない暴力団幹部殺人の裏にこんな事件が絡まっていたのかもと思わされる。

    登場人物も展開も多くて全部読み切れず爽やかなカタルシスを得る作品ではないけれど、面白かっ

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    2026年03月25日
  • 百年の時効

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    『これは刑事たちが、捜査のバトンを引き継いでいく物語なんだ』
    そう気がついてから急に、それぞれの刑事たちの思考の細やかな描写の迫力や、分厚い本の重みが増したような気がした。

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    2026年03月24日
  • 百年の時効

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    今年一番読み応えを感じた本。長さに見合った内容でもあり、4者4様の刑事の執念が胸に迫ってきました。良質な刑事ものを読みたければオススメできます。「幻冬舎だし、広告はすごいけど中身は?かも」という期待を見事に裏切ってくれとても良かったです。

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    2026年03月24日
  • 百年の時効

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    時代が変わっても、想いは変わらない。
    ひとつひとつの時代にそのまま飛び込んだかのような緻密な筆致。そして、その重厚な物語に圧倒された。すごい、の一言に尽きる

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    2026年03月22日
  • 百年の時効

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    壮大な物語
    読み切ったーとの達成感が半端ない
    昭和の刑事の執念と令和の科学的捜査の刑事との比較が面白い

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    2026年03月21日
  • 百年の時効

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    これは超弩級と呼ぶにふさわしい小説でした。
    昭和、それも戦前から令和の現在に至るまで脈々と受け継がれたもの。
    読む方も大変ですが、これを書き上げられた著者は本当に偉大だと感じました。
    とにかく分厚い、そして深い。
    警察組織と犯人のプライドがぶつかり合い、勝負する様に心を震わせない人は、どれだけいるだろうか。

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    2026年03月20日
  • 北緯43度のコールドケース

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    第67回江戸川乱歩賞受賞作。
    三十路の女性があれこれ将来のこととかを悩みながら、前向きに頑張っている姿がいい。

    沢村は大学院を出ていて、博士号を持っている異色の警察官。ある日女児の遺体遺棄事件の取調べに立ち会うことになった。女児は5年前に誘拐された子供だった。身代金引渡しの時に誘拐犯が電車にはねられてそのまま行方がわからなくなっていた。

    女児はどうやら窒息死させられたようだった。もともとの誘拐事件が不手際に終わったこともあり、北海道県警は色めき立つ。だがしかし手がかりがなく、またもや未解決事件として放置されることになる。

    数年後沢村は生活安全課にいた。刑事事件は扱わない防犯科である。現在

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    2026年03月20日
  • 百年の時効

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    本当に最高傑作ですよね。
    500ページもあるから読むの迷いましたが、読んでよかった。人としての正しい生き方、考え方、いろいろ考えさせられました。
    もう一度読みたい、今度はじっくりと出てくる人物全員が正しい生き方、考え方をしていると思いながら。

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    2026年03月17日
  • 数学の女王 道警 沢村依理子

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    プロローグ 

    フェルマーの最終定理が叫んでいる!
    今度の敵も手強いぞ!

    天才が秀才をいとも簡単に操っている
    見えない犯人を導き出すことが出来るのか!?

    “天才”対“異色”の戦いが始まろうとしている


    難問と呼ばれた、フェルマーの最終定理の先に 
    あったものとは、、、



    本章
    『数学の女王』★5

    デビュー作に次ぐ、沢村依理子シリーズ第二弾
    大学院をドロップアウトした異色の刑事“依理子”が
    男性社会の権化のような警察の中で苦心惨憺する様を現代的なアプローチで描いている

    江戸川乱歩賞を獲ったデビュー作より格段に上手くなっている
    恐らく指摘された箇所を漏らさず埋めていったに
    違いない

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    2026年03月12日
  • 数学の女王 道警 沢村依理子

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    前作に続いて本作も読みましたが、伏尾美紀さんの描く沢村依理子警部補良いですね〜。
    北海道が舞台っていうのも凄く良い!

    伏尾さんのご年齢は私と大して変わらないのに、2021年にはデビュー作にして江戸川乱歩賞。
    もう唸るしかありません(⁠´⁠⊙⁠ω⁠⊙⁠`⁠)⁠!

    この「数学の女王」も驚きの警察ミステリー。読み応えありです!
    またこのシリーズ続けばいいな。


    みなさんも読んでからのお楽しみです꒰⁠⑅⁠ᵕ⁠༚⁠ᵕ⁠꒱⁠˖⁠♡

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    2026年03月11日
  • 北緯43度のコールドケース

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    伏尾美紀さん作品3作目

    「百年の時効」
    「最悪の相棒」

    に引き続き読んだ本作品は
    第67回江戸川乱歩賞受賞作であり、デビュー作!

    博士号持ちながら大学院を去り、警察官になった主人公沢村は、男社会のなかでも高学歴で女性ということで厳しい警察組織で奮闘していく。
    この組織に揉まれながらも上司たちの見えない支えで事件を再度追っていく。
    それは沢村の過去の経験も影響していたと気付き、成長し、周りとの関わり方も徐々に好転する。

    デビュー作でこの感動は凄いですね!
    読み応えありました。
    次作も取り寄せたので。
    さあ。ワクワクしているうちに読むわよ〜(⁠✿⁠ ⁠♡⁠‿⁠♡⁠)

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    2026年03月08日
  • 北緯43度のコールドケース

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    初めて読む作家さんだったけど、すごーく面白かった。
    一気読みしてしまいましたー。
    次の作品も楽しみ。

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    2026年03月01日
  • 北緯43度のコールドケース

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    プロローグ

    北緯43度のような寒気が己を襲う
    そう、あれはあの時食したアレのせいなのか?
    それとも、単なるアレなのか?

    両腕を交差し抱きしめるように自身の両肩に手を
    乗せると、縮こまって寒さを必死に堪える己がいた

    果たして、このコールドケースは、解決するのか!?
    このどうでもよいコールドケースにガクブルに
    なりながら頁を捲った!


    本章
    『北緯43度のコールドケース』★5
    昨年の自身のベストミステリー『百年の時効』
    著者による第67回江戸川乱歩賞受賞のデビュー作!


    ある倉庫で少女の遺体が発見された
    なんとその少女は、5年前に誘拐された陽菜ちゃん
    だった

    容疑者死亡のまま、未解決事

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    2026年02月21日