伏尾美紀のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
読書備忘録981号。
★★★★★。
出ましたね。
まだ4月に入ったばかりですが2026年ベスト候補。
マクベスか昭和か!
昭和100年の時を超えて繋がる事件の真相を、世代を超えた刑事達の襷リレーによる執念で暴く!
巻末の参考文献を見ると住友銀行暗黒史がある。そして満洲事変も。
どういう思考回路してるんでしょう。伏尾さん。
満洲からの銀行不正からのやくざからのオウムからの施設の子供たちからのDNA鑑定だっ!
巻頭に登場人物一覧があるので、「おっ!こりゃ読み易いわ!」と思ったら大間違い。
昭和25年、昭和49年、平成元年、令和6年・・・。
登場人物がこんがらがる!
あれ?およ?はて?ちょっと -
Posted by ブクログ
これもまた、唸らされるほどの傑作だった。
昭和の未解決事件が、時を経て現代の事件と交錯していく。その構成の緻密さは圧巻だ。タイトルの「百年の時効」が持つ真の意味が明らかになるにつれ、単なる捜査記録を超えた、組織の業と個人の執念が浮き彫りになっていく。
特筆すべきは、道警という巨大組織の中で、時効という制度に抗い、泥臭く真実を追い求める者たちの造形だ。派手なアクションがあるわけではない。しかし、一つひとつの地道な積み重ねが、最後には巨大な壁を穿つ瞬間は、カタルシスさえ覚える。
ここにも「真実を知る者の苦悩」と「正義への執念」が色濃く流れている。
複雑に絡み合った糸が、最後に見事な一本の -
Posted by ブクログ
ネタバレ本を手に取った時は、500ページ越えの圧巻に思えたが、読み始めると勢いよくページが進み気が付いたら読み終わっていたってくらいに没頭する。昭和に起こった事件が奇跡的に時効がなくなり平成、令和と捜査官がそれまでの捜査ノートや資料を引き継ぎ執念的に犯人を追い詰めていく。ある一家の殺人事件を調べると過去に起こった函館一家殺人事件に繋がる。そこからが面白い。人物相関図から欠ける謎の人物、理解を超えた動機、そして進化していく科学捜査DNA鑑定。篤い刑事たちの些細な盲点までも疑問で終わらせない探求心。
そして火種は満州の地での結束にまでたどり着く。途中阪神大震災やオウム真理教などの実際の事件なども入り込み時 -
Posted by ブクログ
久しぶりに心の底から読んで良かったと思える作品に出会えた気がします。
とても読み応えがあり素晴らしい読書体験ができました。
昭和、平成、令和の時を超えて捜査のバトンを引き継ぐ刑事たちの執念の物語です。
まさに百年の時効というタイトルそのままです。
社会派小説であり、刑事ものであり、ミステリーでもある、なんとも贅沢な作品です。
読み応えのある作品が好きな読書家さんなら全員読むべきだと思います。
必ず満足できます。
全ての事柄がひとつに繋がっていく終盤は圧巻でした。
著者の知識量の多さに脱帽です。
私自身、新たな発見と知識を得ることができました。
本当に読んで良かったです。
事件の発端について -
Posted by ブクログ
ネタバレ骨太!重厚!
昭和平成令和を貫く警察官たちの執念に脱帽。
一つまた一つと事実を積み上げ、その時代には届かなかった事実が後の時代の技術で裏付けされる展開に時の流れを感じる。
同時に、私は昭和生まれの平成育ちだけど、自分が生まれた10年前の大人たちには当然ながら戦争やGHQの記憶が色濃くて、平成初期にも満州からの引揚者が現役に近い世代だったことに改めて驚く。
当時起きていたオウム関連や薬害エイズは記憶にあるけど、そのひとつであったかもしれない暴力団幹部殺人の裏にこんな事件が絡まっていたのかもと思わされる。
登場人物も展開も多くて全部読み切れず爽やかなカタルシスを得る作品ではないけれど、面白かっ -
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第67回江戸川乱歩賞受賞作。
三十路の女性があれこれ将来のこととかを悩みながら、前向きに頑張っている姿がいい。
沢村は大学院を出ていて、博士号を持っている異色の警察官。ある日女児の遺体遺棄事件の取調べに立ち会うことになった。女児は5年前に誘拐された子供だった。身代金引渡しの時に誘拐犯が電車にはねられてそのまま行方がわからなくなっていた。
女児はどうやら窒息死させられたようだった。もともとの誘拐事件が不手際に終わったこともあり、北海道県警は色めき立つ。だがしかし手がかりがなく、またもや未解決事件として放置されることになる。
数年後沢村は生活安全課にいた。刑事事件は扱わない防犯科である。現在 -
Posted by ブクログ
プロローグ
フェルマーの最終定理が叫んでいる!
今度の敵も手強いぞ!
天才が秀才をいとも簡単に操っている
見えない犯人を導き出すことが出来るのか!?
“天才”対“異色”の戦いが始まろうとしている
難問と呼ばれた、フェルマーの最終定理の先に
あったものとは、、、
本章
『数学の女王』★5
デビュー作に次ぐ、沢村依理子シリーズ第二弾
大学院をドロップアウトした異色の刑事“依理子”が
男性社会の権化のような警察の中で苦心惨憺する様を現代的なアプローチで描いている
江戸川乱歩賞を獲ったデビュー作より格段に上手くなっている
恐らく指摘された箇所を漏らさず埋めていったに
違いない
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Posted by ブクログ
伏尾美紀さん作品3作目
「百年の時効」
「最悪の相棒」
に引き続き読んだ本作品は
第67回江戸川乱歩賞受賞作であり、デビュー作!
博士号持ちながら大学院を去り、警察官になった主人公沢村は、男社会のなかでも高学歴で女性ということで厳しい警察組織で奮闘していく。
この組織に揉まれながらも上司たちの見えない支えで事件を再度追っていく。
それは沢村の過去の経験も影響していたと気付き、成長し、周りとの関わり方も徐々に好転する。
デビュー作でこの感動は凄いですね!
読み応えありました。
次作も取り寄せたので。
さあ。ワクワクしているうちに読むわよ〜(✿ ♡‿♡) -
Posted by ブクログ
プロローグ
北緯43度のような寒気が己を襲う
そう、あれはあの時食したアレのせいなのか?
それとも、単なるアレなのか?
両腕を交差し抱きしめるように自身の両肩に手を
乗せると、縮こまって寒さを必死に堪える己がいた
果たして、このコールドケースは、解決するのか!?
このどうでもよいコールドケースにガクブルに
なりながら頁を捲った!
本章
『北緯43度のコールドケース』★5
昨年の自身のベストミステリー『百年の時効』
著者による第67回江戸川乱歩賞受賞のデビュー作!
ある倉庫で少女の遺体が発見された
なんとその少女は、5年前に誘拐された陽菜ちゃん
だった
容疑者死亡のまま、未解決事