伏尾美紀のレビュー一覧

  • 百年の時効

    Posted by ブクログ

    警察の執念。
    受け継がれる想い。
    世代や時代が変わっても変えてはいけない。変わらないものがある。。。
    熱い物語です。

    0
    2026年06月18日
  • 百年の時効

    Posted by ブクログ

    本書を一言で表現するなら、昭和・平成・令和という三つの時代を超えて真相を追い続けた警察の執念を描いた物語である。

    本書の中心となる事件は、昭和49年に起こった殺人事件である。発生当時、警察は全力で捜査にあたったが、結果的に事件は未解決となった。捜査本部は解散されるものの、少人数による捜査は継続される。そして、時代が変わっても当時の捜査担当者たちの意思は受け継がれ、科学技術の進歩や捜査手法の変化、さらには異なる時代背景の中で育った若手警察官ならではの着眼点によって、少しずつ真相へと近づいていく。

    本書で特に印象に残ったのは、捜査担当者である二代目から三代目へ向けた次の言葉である。

    「昔、(

    0
    2026年06月14日
  • 北緯43度のコールドケース

    Posted by ブクログ

    博士号を持つ異色の警察官・沢村依理子が未解決事件(コールドケース)の真相にせまる。 北海道警察で現場経験を積む沢村は凍てつく一月、少女死体遺棄事件の捜査に加わる。発見された少女は五年前に誘拐され行方不明となっていた。
    分かりにくい部分があり、色々広げ過ぎているとは思ったが、警察小説としては組織の描写など破綻がなく、ストーリーも面白かった。
    江戸川乱歩賞受賞作。「将来性を見込んで」という評があったが、まさに「百年の時効」で花開いたそうです(まだ未読ですが)。

    0
    2026年06月14日
  • 百年の時効

    Posted by ブクログ

    昭和49年に発生した一家4人殺傷事件の捜査を昭和、平成、令和と繋いでいき真実に迫る物語。戦中から令和の時代までを舞台にした壮大なお話だった。どの部分も丁寧な描写で引き込まれて一気に読んで面白かった。

    0
    2026年06月14日
  • 百年の時効

    Posted by ブクログ

    令和時代の主人公が先輩方からの意思をついで犯人に迫る。
    主人公がノートを読んで過去の様子をイメージするように読者へ追体験させる構成。
    人間を書く部分よりも次世代へのバトンの強さを感じる良質なストーリー性に惹かれる。

    昭和の時代背景を現実にあった事件とともに振り返ることができるのもまた良い。

    時間をかけてまたゆっくり読みたい。

    0
    2026年06月13日
  • 百年の時効

    Posted by ブクログ

    長い長い物語が終わった。血友病か…
    およそ六百ページを費やすこの話の根幹はこれだったんだな。
    まぁ、どうしてそこがカギだったのかというかそこになぜ辿り着くことができたのか、堀が浅いようには思ったけど、昭和から令和までの時代を飽きさせず書き切るのは大変だったろうな。
    いつか小説を書いてみたいと思いつつ、こんなの書けるわけがないとも思い、生まれが同じ年のこの著者を尊敬してしまう…

    0
    2026年06月08日
  • 数学の女王 道警 沢村依理子

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    デビュー作『北緯43度のコールドケース』の続編であり、爆発事件の謎を追う社会派ミステリである。前作同様、単なる犯人探しに収まる作品ではない。

    舞台は、新設された大学院大学。知性と理性の象徴のような場所で爆発事件が起こる。事件はテロなのか。物語には、爆弾魔を追うサスペンスとしての軸と、警察内部の対立を描く組織ドラマとしての軸がある。爆弾魔を追いながら、五係内部に潜む公安のスパイも追うことになる。

    読んでいると、かなり早い段階で「犯人はこの人だな」と分かる。ジェンダーバイアスという補助線も見えてくる。けれど、この作品はそこに安直には着地しない。むしろ、実際にはジェンダーバイアスが存在しなかった

    0
    2026年06月08日
  • 百年の時効

    Posted by ブクログ

    「お前たちの世代で解決できなきゃ、その次の世代に渡してくれ。そうすれば俺たちがしてることは永遠に受け継がれる。」

    警察小説の定番の「ショカツと本庁のせめぎ合い」も描かれているし、また逆にショカツと本庁の協力も描かれていて
    戦前から戦後、昭和から平成に至るまでの実際に起きた(あった)事件や出来事も登場し「そうだったなぁ」「そうだったのか」と思いながら読んだ。

    冒頭に挙げたセリフは登場人物が言うのだが
    捜査とは社会正義の実現が大目標なのは間違いないとして、警察の維持やプライドや執着といった人間くさい血の通った感情が注ぎ込まれているのかもしれない。そう考えると、冤罪なども怖くなったり。
    ちょっと

    0
    2026年05月31日
  • 北緯43度のコールドケース

    Posted by ブクログ

    皆さんのレビューでお見かけする「百年の時効」が気になっているのだが、そちらは文庫化を待つとして、こちらも時折見かける、その作者さんのデビュー作に行ってみる。
    これがとても面白く読めた。

    未解決だった5年前の少女誘拐事件の被害者が遺体で見つかるところからスタート。
    この事件の解決に突き進むのかと思ったら、そこからは、ある派出所での警官の拳銃自殺を挟んで、誘拐&遺体遺棄事件の捜査本部は解散し、いつの間にやら捜査本部を外されていた主人公は別の所轄の生安に異動となって…と、一体どうなるのという展開に。

    主人子の沢村依理子はドクター持ちのノンキャリア。30歳で警官になったという異色の経歴。
    話の流れ

    0
    2026年05月30日
  • 百年の時効

    Posted by ブクログ

    550ページの厚さ。でも次々とページを捲っていった。途中でちょっと混乱したところもあったが、なんとか最後まで行きついた。でももう一度読み直さないといけないかも。

    0
    2026年05月25日
  • 数学の女王 道警 沢村依理子

    Posted by ブクログ

    本の本筋から外れるのですが、日本のポスドク問題を放置するのは国家的損失だと思いました。ギフテッドと呼ばれるような超優秀な人たちは、海外に出るなりして活躍できるからいいでしょう。でも、そこそこ優秀な人たちが博士号を取っても活躍の場所が用意されていない。生活のために不安定な准教授に留まるしかなく、目先の契約更新に神経をすり減らす。このような状況を改善するために、研究者が出した一定レベル以上の論文に報奨金を与えるなどの施策があっても良いのではないかと思いました。

    0
    2026年05月24日
  • 百年の時効

    Posted by ブクログ

    第28回大藪春彦賞
    第47回吉川英治文学新人賞
    第79回日本推理作家協会賞

    時代をまたぐ壮大なスケールの物語でおもしろかった。
    満州再建の話が出てくるけど、一部の人がもっていた強い執念が感覚として理解ができない。
    途中、人物がややこしくて混乱する部分もあったけど、それ以外は没入して読めた。
    自分もテレビで見聞きしてきた昭和の有名な事件名がチラホラ登場するので、この話が本当にある未解決事件のような身近なものに感じたり、
    登場人物たちが生きてきた時代の空気を想像することができる。
    時間が経てば経つほど事件の解決は難しい気がするのに、科学技術の進歩はもちろんだけど、時間が経ってからわかる真相もある

    0
    2026年05月24日
  • 百年の時効

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    昭和から令和まで、刑事たちも捜査を引継ぎながら最終的に解決する。
    個人的には、九重が、自分を裏切った金井、児島と組んだこと、何十年もかけて復讐することについて、リアリティを感じなかった。
    また昌枝を殺したのが、捨てた息子、しかも天井裏に潜んでいたということも、どうかな、という感じ。
    全体的には読み応えあり。
    ラストがしっくりこない。

    0
    2026年05月22日
  • 最悪の相棒

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    明らかにミスリードを誘っているところが所々にあり、犯人はうっすら分かる感じ。ただ犯罪被害者の刑事がメインという設定は面白く、シリーズ化ありだなと思った。

    0
    2026年05月10日
  • 北緯43度のコールドケース

    Posted by ブクログ

    「百年の時効」が気になり、著者について調べていたところ、「北緯43度のコールドケース」がデビュー作とのこと。
    それならば、まずはデビュー作から読んでみようと思い、手に取りました。

    結果、満足感の高い読書時間となりました。
    この作品は、主人公・沢村のキャラクターがかなり個性的なので、彼女に寄り添えるかどうかが、物語に入り込めるかどうかの肝になりそうな気がします。
    沢村は博士号を持つ女性刑事。
    学生上がりの院卒……というだけで、個人的には少し偏見を持って見てしまうところがあります。
    常識に欠けていそう、空気を読むのが上手くなさそう、プライドが高そう、集団行動が苦手そう、でも集中力は高そう……など

    0
    2026年05月06日
  • 北緯43度のコールドケース

    Posted by ブクログ

    「百年の時効」で知った作者、江戸川乱歩賞受賞されていたとは知らなかったので、すぐ手に取った!
    警察小説、北海道警のものって結構あるよね?!
    どんな感じ??って読み始め、あっと言う間に読み終えました。もう本当に良い作品でした。何しろ、これまだ、色々枝葉の作品出来るよねって期待しちゃった。主人公だけじゃなく、楽しみな他のキャラクターのお話しも読みたいなぁ

    0
    2026年04月30日
  • 北緯43度のコールドケース

    Posted by ブクログ

    伏尾さんの「百年の時効」がすごく良かったので、他の作品も読みたくなり、デビュー作のこちらを購入しました。
    博士号を持つ女性、沢村が北海道警察で警察官になり、女児の2件の事件の真相を追っていくストーリー。高学歴女性ならではの抱える悩みや職場での軋轢なども描かれていて、途中事件から離れていってしまったように感じにさせつつ、最後はちゃんと2つの事件が解明されるのは、さすが伏尾さん。
    今まで警察小説を読んできて、何となくしかわからなかった警察内の色々な部署の違いなども、細かく描かれていたのも興味深かったです。

    0
    2026年04月29日
  • 数学の女王 道警 沢村依理子

    Posted by ブクログ

    シリーズ2作目。1作目の『北緯43度のコールドケース』も良かったけれど今作はこなれてきていて格段に読みやすかった。

    今回の舞台は北日本科学大学大学院。
    新設されたばかりのキャンパス内で爆発が起き1名の死者を含む多数の重軽傷者が出た。

    そしてその事件に沢村も捜査一課へ出向というかたちで捜査に加わることになった。
    女性で博士号持ちの沢村の微妙な立場は相変わらずで 今回配属された5係の面々とも腹を探りあいながらまた新たに信頼関係を築いていくことになる。
    今回は公安がらみ。


    アカデミア。ジェンダーバイアス。
    今度の事件は沢村にこそ相応しい。

    “ジェンダーバイアスに晒されている側でさえもジェン

    0
    2026年04月28日
  • 北緯43度のコールドケース

    Posted by ブクログ

    刻々と迫る心の音がして、とても面白かった。追い求めていくことに、時効はないという気持ちになった作品。

    0
    2026年04月21日
  • 数学の女王 道警 沢村依理子

    Posted by ブクログ

    この作者は初めて読んだ(と思う)。
    今まで読んできた他の作者の警察物・推理物とは、少し違うテイストを感じた。かなり長い分量の作品だが、中身はかなり絞り込んでシンプルな道筋を意識しているようだ。また、文章のつながりや、シーンのつなぎに、ねっとり感があまりない。その分、作品全体が、一本の連続体(羊羹みたいな)という印象は受けず、段落の集積、という視覚的なイメージを感じる。
    主人公は、一見すると、ち密な推理ではなく、ひらめき、あるいは偶然で事件を解決しているように見えるが、実は、きめ細かい観察によってヒントを手繰り寄せているようだ。

    0
    2026年04月07日