伏尾美紀のレビュー一覧

  • 北緯43度のコールドケース

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    札幌近辺にお住まいの方には地理あるあるで共感湧く記述がたくさんありましたね。ドラマ化されそうな中身ですが、決して主人公の女性沢村をスーパーヒロイン!みたいに描かないでほしいですね。博士号を持ってるという異例の肩書はあるけど、多少弁が立つ程度で普通に悩み考えながら行動するのがいいのです。片桐はスーパーマンぽい感じが多少しましたが。

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    2025年11月06日
  • 最悪の相棒

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    やりきれない事件ばかりだったけど
    大地さんの事は希望の光も見えてきていたし、悪いことばかりじゃないのは良かった。
    面白かったから続編があるといいな、
    それか長田刑事主役の物語があっても面白そう

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    2025年10月29日
  • 北緯43度のコールドケース

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    沢村の警察組織でのジレンマ、葛藤
    そして未解決事件の真相を暴くためにと
    二軸の展開に!1冊で2冊分の醍醐味

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    2025年09月20日
  • 数学の女王 道警 沢村依理子

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    博士号を持ちながら、警察官となったユニークな沢村依里子が主人公のシリーズ第2弾。
    依里子は道警本部警務部へ異動になっていたが、新設大学院での爆破事件が起こり、警務部付ながら刑事部捜査一課に出向となる。
    戸惑いながら班の責任者となった依里子は、相棒の松山とともに捜査を始める。
    が、事件にテロの疑いがあるのか、彼らの前に公安が立ち塞がる。しかも、依里子の班の中に公安のスパイが?・・・
    お馴染みの公安対刑事の諍いに、さらに底流にあるのはジェンダー問題。
    依里子の属する警察と、犯行に関係があると疑われる三島教授の研究室で。
    題名から事件の結末が推測されてしまうのは、仕方ないか。

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    2025年09月03日
  • 北緯43度のコールドケース

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    警察ものが読みたくてなんの気なしに読み始めてみた。
    最初は淡々と事件の過去と現在が描かれ徐々に謎が解けるのかなーと思った矢先、ある所から急にスピード感が変わり一気にクライマックスまで駆け抜けていた。
    続編も読もう。

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    2025年08月28日
  • 最悪の相棒

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    警察小説
    過去に繋がりを持つ二人が寂れゆく団地を舞台に起こる事件を解決して行く
    その過程で二人の溝、蟠りが溶けてゆく
    それぞれ過去に縛られていたけれど緩やかに解けて行く
    犯罪被害者の苦しみ、報道機関の無神経さ
    加害者が一人の人生を奪っているのに刑期は短すぎないか?
    ここ最近も彷彿させる痛ましい事件が起きたばかり
    話しの折々に入る言葉がまた沁みる
    日めくりカレンダー探したくなった

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    2025年08月25日
  • 北緯43度のコールドケース

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    初読み作家であり、デビュー作の伏尾美紀さん!
    容疑者死亡により未解決となった少女誘拐事件。
    博士号を持つ異色の刑事沢村が事件の真相に迫る!
    構成が複雑で、理解力がない私には難しかったかな。
    事件の真相は意外な展開で面白かった!

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    2025年08月23日
  • 数学の女王 道警 沢村依理子

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    ネタバレ

    前作に比して、感情移入がしやすかった。テロ、犯罪や警察組織の問題、大学組織の問題なども扱いながらジェンダーを主眼に推移する。物語は、家族の問題も背景に、複数の関係性を描いていく。バイアスには気をつけ無ければ。数学の女王である意味がもう一押しあったら、更に印象的だったかも。

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    2025年08月09日
  • 数学の女王 道警 沢村依理子

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    札幌で発生した爆弾事件。ターゲットは誰なのかそして犯人は誰か。手がかりがない中、道警の捜査が始まる。
    捜査の裏でくり広げられる警察と公安の死闘。アカデミアの闇。類稀な数学の才能に恵まれた、ギフテッド。それがどう反抗につながるのか。

    札幌市内の名所が背景として描かれ、札幌市民としては読みやすかった。

    本格警察ミステリー。

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    2025年07月29日
  • 北緯43度のコールドケース

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    江戸川乱歩賞受賞作。
    これがデビュー作とは思えないほどにしっかりと作り込まれていて面白かった。

    途中、話があっちこっちに行くので、これ本当に収束するのかな…と心配になったけど、
    話が動き出してからはすごく面白く、最終的には今までの寄り道はこう繋がるのか!と驚き。
    ボリュームがあるから読み終わるのに時間がかかるかなと思ったけど、あっという間に読み終わってしまった。
    続きもあるので、そちらも読むのが楽しみ。

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    2025年07月14日
  • 数学の女王 道警 沢村依理子

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    伏尾美紀『数学の女王 道警・沢村依理子』講談社文庫。

    江戸川乱歩賞受賞作『北緯43度のコールドケース』シリーズの第2弾。

    骨太の警察ミステリーというよりも非常に硬い硬質の警察ミステリーといった方が良いかも知れない。それが長所であると同時に余りの遊びの無さにエンターテイメント性が感じられないことが短所となっているようだ。

    本作の根底にあるのは流行りのジェンダー問題であり、女性であることで、男性よりも不利な処遇を受ける苦悩が描かれている。しかし、世の中の全ての女性が同様の苦悩を味わっているのだろうか。自分の周りを見渡すと男性の後ろに居て、前に出て来ようとしない女性の方がまだまだ多いように感じ

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    2025年06月23日
  • 北緯43度のコールドケース

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    読みやすくて面白かったけど、ご都合主義の部分もあったかな。
    登場人物で影の薄いまま消えていく人もいて、もう少し深掘りがあればよかった。
    けど、満足!

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    2025年06月21日
  • 最悪の相棒

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    「最悪の相棒」が「最高のバディ」になった。被害者支援の難しさと重みが良くわかります。続編のタイトルが気になります

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    2025年06月14日
  • 最悪の相棒

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    いわゆる犯罪被害者への視点を絡めながらいろいろな絡みあった事件をほぐしていく警察ものです。
    なかなか面白かったし、心に来るものもあります。

    2931冊
    今年159冊目

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    2025年06月09日
  • 最悪の相棒

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    10歳のときに姉を殺された潮崎は、当時犯罪被害者支援室の広中にお世話になっていた。

    広中は被害者遺族に寄り添い過ぎて心身を病み早くに亡くなってしまう。

    広中一家は、代々警察官一家で父親亡き後、長兄も警察官に次兄は検察官、そして長女もまた花園警察署の刑事課強行犯係に所属していたが、捜査一課への異動を命じられ、「犯罪被害者家族心理分析班」で潮崎刑事と動くことになる。

    潮崎の少年の頃を知っていた広中は、苦い思いをしながらも花園団地で起こる奇妙な事件や子どもの不審死などを違う角度で捜査する。


    最悪な相棒とは潮崎と広中のことだが、さまざまな事件を探っていくうちに単純ではなく、奥深く人を観察しな

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    2025年06月05日
  • 北緯43度のコールドケース

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    研究職から警察官へ転職した女性エリートノンキャリが主人公。過去や組織に翻弄されながら、未解決事件の真相に近づいていく。警察ってこんなに出身校やキャリアとか翻弄されるんだと感じつつ、物語は淡々と進んでいくので、事件は一筋縄に進んでいかないけど、読み手のスピードはどんどん加速し、いつの間にか没入して読み終えてしまった。主人公のまっすぐな性格はとても好感があり、次も読んでみたいと思う。
    真相はいろんな面で切なかったです。

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    2025年05月29日
  • 北緯43度のコールドケース

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    未解決となった誘拐事件の被害者である少女が、事件発生から数年後に遺体として発見されたことをきっかけに、悔恨を残したまま捜査を外された沢村が再び事件に向き合い、真相に迫っていくお話です。
    複雑な時系列や人間関係を紐解いて辿り着いた真相はとても意外なものですが、捜査などの過程がとてもリアリティがあり緊張感が伝わってきます。
    また、異色な経歴で警察官となった沢村のキャラクターや描写も魅力的で、組織内の人間関係やキャリア、事件に対する姿勢などは読んでいて引き込まれ
    ました。

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    2025年05月18日
  • 北緯43度のコールドケース

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    なかなか面白かった。
    中盤まではいろいろな時間軸で事件が語られながら現代であることから一気に物語が展開していくことと、事件の真相の嫌な感じも含めてよかった。

    2907冊
    今年135冊目

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    2025年05月14日
  • 最悪の相棒

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    犯罪被害者家族は、警察からは被害者かつ容疑者の1人と認識される。それを見極める犯罪被害者家族心理分析官はそこを見極める。ある団地でおこる大なり小なりの謎を短編形式で一つの長編として描いている。楽しく読めた。3.8

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    2025年05月11日
  • 北緯43度のコールドケース

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    ネタバレ

    二人の幼い子供、誘拐、情報のリーク、警察官僚、キャリアとノンキャリア、新聞社と警察、学閥、学問と教育、母と娘、姉と妹、父と子供など幾つもの関係が輻輳しながら、絡み合い、予想だにしない展開にページをめくる手が止まらない。人物造形が非常に良く伝わってきて、登場人物同士の関係性が物語に奥行きを与えてくれて印象的。様々な立場の女性の感情が描かれていて、興味深い。化粧や服装などの細やかな仕草や振る舞いなど、男目線では書けないかも。詰め込み過ぎかとも思われるが、乱歩賞応募作と考えると気持ちはわからなくもない。

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    2025年03月30日