伏尾美紀のレビュー一覧
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プロローグ
またもや北海道が舞台である
我々内地の人間にとって、そこは未開の地でもあり
神秘的な場所(誇張し過ぎか)
そしてまたもや凄惨な事件が起きる
こんな事件と向き合えるのか
北海道の風は身に沁みる
この物語と同じである
安楽椅子でブルッと震えた!
本章
『凍りつく夏』★Super7
このミステリーを見逃してはならぬ!!
二重三重にも張り巡らされたこの結末に驚かない者はいない
札幌で発見された少年と思われる白骨化した死体
それを追いかける若き刑事
そして、次々に明るみに出る未成年の失踪事件とその関係
犯人と思われたものが……
もうこれ以上書けないのが残念なのだが、やはり
伏尾美紀という作家は素晴らし過ぎる
今年の国内のミステリーではNo.1と云いたい!!!
エピローグ
いゃ〰、犯人にもえっー!?となったが、
その◯◯にもえっ!? えっーーとなり、
その後の結末にえーーーーっとなって
グッときた
素晴らしいトリプルミステリーである
何故かは、分からないがこの作家のミステリーは
ホント、フィットするのである
大好きで堪らない
最後にそう思った!!!
完
※やっぱり◯は怖いね…………(¯―¯٥)8v♪ -
Posted by ブクログ
ネタバレDNA鑑定技術の向上、長い間いつまで経っても見つけられないどころか存在を感じられなかった一人の男、現市長の公約。
令和の今だからこそ気づけたことだったし、それを裏付ける証拠を掴むことができた。
昭和から始まった一連の事件が解決を見たのはそれぞれの時代を生きた刑事たちの高い熱量と執念。
久しぶりに分厚い本を読んだけど、最後まで熱中して読めました。自分の知らない時代背景については、古すぎてついていけないというよりかは「そういう時代だったのか」「そういう地だったのか」とわかりやすく学ばせてもらった感じ。
鎌田さんあってこそだったね。
面白かったので久しぶりの感想投稿でした。 -
Posted by ブクログ
一見無関係に見える事件が一つの輪として繋がり、朧気だった犯人の姿が浮かび上がってくる。
大好物なタイプのミステリだ。
あまりに卑劣すぎる犯行には吐き気を催すが、主人公・志藤をはじめとした刑事達の奮闘により全ての謎を暴いた時には大きなカタルシスを得られた。
ラストのタイトル回収は賛否が分かれるかもしれない。
序盤から予感めいたものはあり、〇〇のシーンでほぼ確定となってしまったが、そこからどんでん返しで否定して欲しいと感じたのは、登場人物に魅力があったが故の思いだ。
読みやすいボリュームでラストについて深く語り合いたくなる、ミステリ好きには是非手に取って貰いたい一冊だ。 -
Posted by ブクログ
壮大なミステリー小説です。
昭和49年に一家四人が殺傷される事件が発生し、
物語はそこから始まります。
警察の捜査は難航しますが、事件の鍵は昭和25年
に起きた同じような一家惨殺事件にあると、警察関係者は睨みます。
その2つの事件を追ううちに、共通点が戦前の
満州国に関わってくることが明らかになるという、
途方もないスケールに発展します。
しかし解決は叶わず、事件は平成、令和へと
引き継がれいきます。
いずれの時代も犯人の姿は朧げながら見えては
きますが、最後のピースが嵌まらないのです。
その最後のピースこそが、昭和100年である
2025年に発行された本書の最大の謎であることを
理解する一冊です。 -
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あるアパートの変死体の確認に臨場した若い女性刑事。自然死のようだが、亡くなったのは、過去に相場師として有名な男だったらしい。署に戻ると、実はその男が50年前の殺人事件の重要参考人だったと上司に告げられる。その事件は犯人が一人逮捕されたが、真相にたどり着けていないとも。さらに、過去の資料を渡され、捜査を継続することを託された。若い刑事は真相にたどり着けるのか・・・
長編ながら、昭和、平成、令和の時代背景や捜査手法など、史実などを織り交ぜながら、重厚な物語にまとめ上げている。
それぞれの時代の刑事の心理描写や執念のバトンなど、細かく描かれているのに対し、犯人側の背景(動機)がいまいち弱かったかなと思う。戦前の思想、昭和っぽいなとは思うが。
あまりに長い時代を読んでいるので、登場回数が少ないキャラは、いつの時代の誰だっけ?みたいになる。 -
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タイトルにある「凍りつく」という言葉。夏に使うには、あまりに不似合いな修飾語だ。そして、冒頭で描かれる、暗い夜道を歩く少年と、同行する警察官からのファストフードの誘い。なんてことのない日常の一コマのはずなのに、そこにはどこか危険な香りが漂う。
すると、やはり事件が発生する。しかも二件。一つは年配男性の殺人事件、もう一つは住居跡からの少年の白骨遺体の発見だ。二つの事件に関わる志藤の視点を通して事件を追う展開には、近頃あまり出会わなくなった「往年の本格ミステリ」の風格がある。
一見、何のつながりもない二つの事件に、きっと関係があることは予想できるのだが、その真相は容易に予測できない。巧みに揺さぶりをかけられ、ミスリードされながら、一筋縄ではいかない展開に翻弄される。この「手強い謎解き」が楽しくてたまらない。さらに、真冬の北国という冷徹な設定が、物語全体に薄暗く底冷えするような寒さを漂わせ、ミステリにうってつけの舞台となっている。
ラストで回収されるタイトルと冒頭の意味にも、深い納得が得られる。題材の重さを感じながらも、シリアスで重厚なストーリーテリングにとことん魅了された。 -
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最後の最後まで面白かった。良かった。
志藤は冬の嵐の中、稚内へと車を走らせる。一度相談したいことがあるからと母に呼び出されたのだ。前の車がハザードランプをたいて止まっていて、どうかしたのか尋ねると雪山に突っ込んで止まってしまったという。たしかこの先に食堂があったはずなので、そこで救助を待ちましょうと行ってみると、店主が死んでいた。この天候では救助は難しいと言われる。
志藤は店主と顔見知りだった。店主は前科持ちで警察からつい隠れてしまったが、少年を連れ去ったのを見ていた。その時間に巡回中の警官はいなかったらしく、店主は嘘つき扱いされた。
二人は聴取でクタクタになった。ただ車はなんとかしてくれるらしい。稚内中央警察署でまた話を聴かれてから解放された。
白骨死体が見つかって召集がかかった。相棒の島津と見に来た。被害者は頭部を殴られて首を絞められたと判明したが、白骨化していて手がかりが少ない。身元も不明。麓という家がこの敷地を所有していて、奥さんはかなり庭の手入れをしていたようだ。そのころ麓家を訪れていた里塚という男に焦点があたる。里塚は男の子を好む性癖を持っていた。白骨化死体の復顔は志藤のいなくなった同級生によく似ていた。
里塚は平みちこという歌手の北海道ツアーに参加していて、行く先々で4人の男子中学生が行方不明になっている。うち2人は時効。一人はいなくなっていが、北朝鮮による拉致との噂もあった。里塚の死体がニセコ町山中で見つかった。アルコールと睡眠薬で低体温症で亡くなっている。里塚の息子が自供を始める。 -
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都内で松川美和という女性が孤独死した。しかし、松川は2年前に亡くなっていた。北海道警察を辞め、児童相談所で臨時職員として働く新内由紀(よしゆき)は、警視庁の刑事から、松川美和の部屋に警官時代の新内の名刺が残されていたと聞く。同じ頃、石狩で起きたひき逃げ事件を捜査していた道警の砂本修二は、被害者宅でかつての先輩、新内の名刺を見つけ…。
『百年の時効』があまりにも良かったせいか、意外と辛口のコメントが多い気がする。確かに、いくつかの事件が繋がっていく様がちょっと無理矢理な感は否めないし、もっと丁寧にストーリーを読みたい気もしたが、それ込みでも面白かったし、読みやすかったので星5個。たぶん『VIVANT』を観てるせいか、公安が出てきた時点でなんでもありだなと思ってしまった。
『道警 沢村依里子』シリーズを読んだばかりなので、道警捜査一課の奈良警部の名前が出てきて、ちょっと嬉しかった。
次作の『凍りつく夏』も北海道が舞台。札幌在住の伏尾さんは、これからも道内の作品を作っていくのかな。今後も楽しみ。そして、『凍りつく夏』も楽しみ。 -
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今度は日本のミステリー。昭和25年に起きた銀行強盗殺人事件、昭和49年の一家皆殺し事件。そして昭和100年にあたる年に、容疑者と目されていた男が病死し、事件解明が再び動き出す。100年間の世の中の動きに翻弄されながら、四人の刑事が執念を持って捜査にあたる。年代も、捜査方法も、警察の文化も異なるが、まるでリレーのように意思がつながり、事件の全容解明に奔走する。犯人の執念と、刑事の執念が100年にわたって衝突する感じ。この本は大きな賞をいくつもとったようだが、これだけのストーリー展開、人物の相関関係、時代背景などを矛盾なくつなぎ合わせる力量は素晴らしい。次回作に大いに期待。
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博士号を持つノンキャリ警察官・沢村依理子は、道警本部の警務部に異動となった。
そんな中、新札幌に新設されたばかりの北日本科学大学で爆破事件が発生。死者も出た。
これを機に沢村は突然捜査一課に異動となるが、爆破事件はいつまで経っても進展がなく…。
いきなり今作から読んでも大丈夫だけど、やはり、前作を読んでからの方が、物語の流れがわかりやすい。
デビュー作の前作よりも、時が前に戻ったり、また現在になったりがあまりなく、読みやすかった。
〝ジェンダーバイアス〟私も意識せずにそう思い込むことも多い気がして、ちょっと反省。きっと、今の若者は男だから女だからと、そこまで偏見を持って世の中をみてないんだろうなぁ。
相変わらず、警察内における階級がよくわからなくなるけど、気にせず読むことができた。
依理子は過去のトラウマから一歩前進した気がする。もうちょっと依里子の先の人生を読んでみたい。
さぁ、次は『誰何』です。