伏尾美紀のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
プロローグ
北緯43度のような寒気が己を襲う
そう、あれはあの時食したアレのせいなのか?
それとも、単なるアレなのか?
両腕を交差し抱きしめるように自身の両肩に手を
乗せると、縮こまって寒さを必死に堪える己がいた
果たして、このコールドケースは、解決するのか!?
このどうでもよいコールドケースにガクブルに
なりながら頁を捲った!
本章
『北緯43度のコールドケース』★5
昨年の自身のベストミステリー『百年の時効』
著者による第67回江戸川乱歩賞受賞のデビュー作!
ある倉庫で少女の遺体が発見された
なんとその少女は、5年前に誘拐された陽菜ちゃん
だった
容疑者死亡のまま、未解決事 -
Posted by ブクログ
令和六年二月二十一日。
アパートの一室から変死体が見つかったという通報を受けて、葛飾警察署に所属する二十八歳の刑事 藤森菜摘は現場へ向かった。
そこから昭和四十九年に起こった未解決事件『佃島一家四人殺傷事件』が再び動き出す──。
とても面白かった。
書いてあることは主に刑事たちの地道な捜査の内容だ。なのになんでこんなに読めてしまうのだろう。
湯浅や鎌田が通った道を草加や藤森が通り、湯浅や鎌田が見た光景を草加や藤森が見る。
時効の廃止や科学捜査の発展により将来的な可能性が広がっていく。
時代をこえてひとつの事件で繋がっている彼らがほんとに凄いと思った。
展開も多岐にわたり 最後まで読めな -
Posted by ブクログ
ネタバレやっと読めたー!ずっと気になっていたので、いざ読むぞ~と思って手に取った瞬間の重みと分厚さが嬉しくてにやけた。読み終わるのに時間かかりそうだな……と最初は思っていたんだけど、読み始めるとぐいぐい引き込まれてかなりあっという間に読み終わった感覚だった。刑事たちの執念で点と点が少しずつ少しずつ繋がっていく過程はとてもかっこよかったし、昭和という時代だったからこその視点と、令和の現代だからこその視点がお互いに補完されたりしていくのがすごくよかった。鎌田が願った受け継いでいく力も、湯浅が願っていた科学の力も、どちらも胸がぐっと熱くなった。出てくる刑事さんたち全員良すぎるよ~~……。読み応えがたっぷりあ
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Posted by ブクログ
長編警察小説、これは読み応えがありました。
昭和49年、ある事件で主犯の男は逮捕されたが、公判中に病に倒れたことで公判は停止。そのまま平成22年を迎え、公訴時効そのものが撤廃された。
警察の必死の捜査にも共犯者とされる男たちが見つからず、事件をさかのぼって捜査が続けられる。
戦前からの情報をたどってもまだ何かが見えてこない。
警官も世代を超えて捜査が続行する。
どんでん返しがあったり、ヤクザまで騙されたりと、捜査官も右往左往するが、徐々にパズルのピースがはまっていく感じ。
最後に一気に解決するようで、私も何度も反芻するように夢中で読んでいました。
これも私のイチオシの1冊になりそうです! -
Posted by ブクログ
令和六年二月二十一日。
藤森菜摘は葛飾警察署に所属する二十八歳の刑事だった。
アパートの一室から変死体が見つかった。
そう通報を受けて、またか、という気持ちで現場へ向かった──。
『本の雑誌が選ぶ2025年度ベスト10第1位』『このミステリーがすごい2026年版第4位』『週刊文春ミステリーベスト10第3位』
昭和100年、戦後80年という節目に合わせて企画されたという本作。
『北緯43度のコールドスケープ』『数学の女王』でお馴染みの、伏尾美紀氏の作品。この2作品が大好きで、本作もかなり楽しみにしてたんです。
本作は昭和から令和まで、三つの年号に跨って描かれた、かなり骨太な刑事モ -
Posted by ブクログ
昭和49年、東京•佃島で起きた一家惨殺事件。主犯格の男は逮捕されたが共犯者は不明のままだった。公判中に主犯格の男が病に倒れたため時効が無くなり、50年後の令和6年、事件の重要参考人の一人が変死体で発見される。現場に臨場した若手刑事の藤森菜摘は、上司からこの長期未解決事件の捜査を託さるが...。
手がかりを追い求めてやっとその答えが見つかったかと思うと、また別の疑問に突き当たる。解けそうで解けない絡みあった糸を延々と手繰る。世代交代を重ねバトンタッチしながら事件を追い続ける刑事達の執念が胸熱。昭和、平成、令和と時代をまたがって複数の事件が絡みあう。令和の事件がよもや戦時中の満州国に繋がるとは…