【感想・ネタバレ】最悪の相棒のレビュー

あらすじ

少年時代に姉がストーカーに殺された男、潮崎。被害者家族によりそいすぎたため、心身を壊し、若くして亡くなってしまった警察官の父を持つ女性刑事の広中。潮崎に対して、一方的に憎しみをいただいている広中は、捜査一課にいきたいという夢があった。その夢がやっとかなう。しかし、捜査一課での相棒は、信じられないことに、潮崎だった――。
介護疲れによってひきおこされた犯罪、オレオレ詐欺に、ひきこもり。巨大団地で連鎖する事件は、やがて最悪の結末をむかえる――。先読み不能のストーリーテラーが用意した、極上の物語ラビリンス。そして最高のカタルシス! 「あなた」も刑事も気づかないうちに、事件はもう始まっていた――。

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Posted by ブクログ

プロローグ

いつものように一人掛け用の安楽椅子(登場27回目)で本書を読み終えた

暮れなずむ夕日はどこか儚げだった
この物語の内容やこの季節特有の桜が散っていくさまを見ているから、更にそういった想いを加速させたのではないか

考えてみれば、夕日も桜も本書も実に儚くて美しい
そう思いながら本書の最後の頁を閉じた


本章
『最悪の相棒』★5
やっぱりこの作家さんとは相性が頗る良い!
ミステリーと、ある病気とが複雑に絡み合った多重解決物
題名の“最悪の相棒”は、狙ったのかな〰
けっこうサイコーのバディだったけどね!

『百年の時効』は、本格派骨太ミステリーでしたが、こちらはもう少しエンタメに寄ったリーダビリティの高い内容

伏尾美紀、太田愛、方丈貴恵
この女流作家御三方!

これからもずっと追っかけよう
そう思った!


エピローグ

今年は、寒暖差の影響か結構長い間桜が楽しめたような気がするが皆さまは如何であただったろうか?

桜の散りゆくさまは、女性の散りゆくさまと似ている気がしてならない
あの散りゆく儚さと、あの儚さは、最後散りゆく間際に垣間見える“美”の究極なのではなかろうか!?

まぁ、散ったとて好きなんだけどね、、、

えっ、何の話だっけ(~O~;)!?
これぞ『最悪の阿呆』
私の散り際、しかと見届けよ!!!

m(_ _;)m


                      完

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2026年04月09日

Posted by ブクログ

「百年の時効」と読む順番が逆になってしまったが、現在までの伏尾4作品の中で、個人的に一番面白く完成度が高いように感じた。犯罪被害者の家族として残された少年が刑事になり、その被害者救済で家族を顧みないほどのめり込んだ刑事の家族の少女も刑事になり、そして相棒になって被害者救済というテーマに向かいながら過去を顧みながら本当のバディになっていく。テーマの解析とその題材となる事件のプロットと伏線の見事な回収、関係する人間関係描写の巧みさ、素晴らしくまとまりがあり納得感ある完成度の高い一冊。

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2026年01月11日

Posted by ブクログ

「百年の時効」が面白かったので、その前作を読んでみた。キャラの描き方や全てがとてもリアルで情景としてスッと胸に入って来た。色々な事件を織り込みながら、犯罪被害者の苦悩と加害者の刑の軽さを突きつけてくる。場面転換が早いのであっという間に読み終えた。伏線回収もしっかりしてて最後迄良かった。ただ、なぜこの題名にしたのか違和感は残る。

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2025年12月25日

Posted by ブクログ

犯罪被害者家族心理分析班を託された塩崎と、彼にまつわる事情で父親を亡くしたと頑なに心を閉ざす広中、2人の刑事が犯罪の真相を追う。

犯罪被害者の立場から、事件に対して安易な解決を良しとしない塩崎の捜査に、対立しながらも共感をさしていく広中。
幾つかの“解決された"事件を、塩崎の目は
新たな着眼点で真相を導く物語は、読み手に満足感を与えてくれる。
一冊の中に様々な事件を盛り込んだ読み応えのある小説だった。

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2025年05月03日

Posted by ブクログ

読書備忘録980号。
★★★★。

百年の時効の前に去年リリースされた3作目を読んでおこうと思いまして。
伏尾さんリスペクトしかないです。
ちょっと残念だったのは、ストーリーのごちゃごちゃ感。

テーマは犯罪被害者支援。
あ~。これは大きな問題です。
例えば加害者が未成年とか。少年院に入院して退院。社会的にはリスタート。
そうじゃなくても加害者は有期限で罪を償いリスタート。
一方被害者は?
例えば一家の大黒柱を殺された。残された家族は経済的にも社会的にも生きることで精一杯。本来なら最高学府を出て職業を選択する自由も含めて社会に船出できるはずだったのが、幼くして働かないと生きていけない・・・、とか。
最近では、性犯罪などで被害者に対するネット中傷「そんな恰好しているから!」とか「そんな化粧しているから!」とか・・・。自業自得という四文字熟語誹謗中傷!なんなん?それ?という理解できない攻撃などもある。

とかとか、被害者なのになんで加害者より人生終わってるの?という社会問題に対して警察組織はこれまでも支援している訳です。それが犯罪被害者支援室。警視庁、各県警にあるようです。
本作は一歩踏み込む!捜査一課の中に犯罪被害者家族心理分析班を作ってしまい捜査に役立てよう!というフィクションスリーリー!

そして、主人公の2人。
花園警察署刑事課強行犯係広中承子29歳。
警視庁の(どっかの課だと思う)潮崎格31歳。
実は2人。幼いころからの知り合い。
ただ、知り合った経緯(一切割愛!)が宜しくないので、広中は潮崎を嫌っている。潮崎はとんでもなく優秀な捜査官だけど(一切割愛!)過去の影響でメンヘラ状態。
その2人が警視庁捜査一課に実験的に作った捜査組織「犯罪被害者家族心理分析班」に抜擢される。バディとして。
相性最悪の2人が東京都某区にある限界集落団地、花園団地で起きる様々な問題の謎を解く!そして被害者に寄り添う!そしてそして被害者心理から事件の謎を解く!
乱暴に言えばこんな感じ。

ごちゃごちゃしたストーリーを一言で纏める気力は起きない。
一言で言えば「ごちゃごちゃ」。何回も言う。「ごちゃごちゃ」。

ただ、広中と潮崎は良いね!
一切割愛しましたが、広中の中にずっとこびり付いていた過去のわだかまりが取れたのが良かった。
潮崎の亡霊が「じゃあね。頑張るんだよ。」と言って去ってくれたらなお宜し!
キレッキレの元カノとよりが戻ってくれたらなおヨシ!

ごちゃごちゃしてるけど、めちゃくちゃ面白かった!
明るい未来が見えるエンディングだった。

ただなぁ、ごちゃごちゃ・・・。

そして既に手元に届いてしまった「百年の時効」に入る・・・。

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2026年03月29日

Posted by ブクログ

無数の人々が暮らす団地で起きた不可解な事件の数々。事件を担当することになったのは、「被害者家族支援」に人生を翻弄された2人の刑事。勝手に恨む娘と、過去を省みない少年文。最悪の関係といわれながらも、意外と相性がいい。
「犯罪被害者家族心理分析官」と揶揄される男の推理がかなり冴える。

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2026年03月20日

Posted by ブクログ

「百年の時効」で深く感動したので、伏尾さんの前作である本書を読んでみました。

犯罪被害者の心に寄り添うのがどれほど怖いか、深く関わりすぎたことで燃え尽きた刑事の娘もまた刑事になった。
父を見て、自分は被害者の気持ちに深入りしないようにと思っていたが・・・

色々な事件に関わるうちに、次第に相棒の気持ちが垣間見えてくる。

登場人物それぞれに悩みを抱え、それでも懸命に生きていこうとする姿も、心情まで細く描写されている上に、こちらもあれこれ想像させられる。

あっという間に読んでしまいました。

また伏尾さんの他の作品も読んでみたくなる素敵なミステリーでした。

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2026年02月26日

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最悪の相棒は刑事と検事と思って読んでいたが、読み終わってみると…
著者の作品は初めて読んだが、他も読んでみたい。2作持っているので
愉しみである。

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2026年02月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

色々なことが同時並行に進んでいくこの感じは、連作短編に近いです。
母子の事件のタイトルの結末のつけ方と相まって、「最悪の相棒」がラストで響きました。
またこのコンビ(最近はバディって言うんですか。)は見てみたい。橘警部とか周辺のキャラももう少し広がりがありそう。

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2025年11月29日

Posted by ブクログ

やりきれない事件ばかりだったけど
大地さんの事は希望の光も見えてきていたし、悪いことばかりじゃないのは良かった。
面白かったから続編があるといいな、
それか長田刑事主役の物語があっても面白そう

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2025年10月29日

Posted by ブクログ

警察小説
過去に繋がりを持つ二人が寂れゆく団地を舞台に起こる事件を解決して行く
その過程で二人の溝、蟠りが溶けてゆく
それぞれ過去に縛られていたけれど緩やかに解けて行く
犯罪被害者の苦しみ、報道機関の無神経さ
加害者が一人の人生を奪っているのに刑期は短すぎないか?
ここ最近も彷彿させる痛ましい事件が起きたばかり
話しの折々に入る言葉がまた沁みる
日めくりカレンダー探したくなった

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2025年08月25日

Posted by ブクログ

「最悪の相棒」が「最高のバディ」になった。被害者支援の難しさと重みが良くわかります。続編のタイトルが気になります

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2025年06月14日

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いわゆる犯罪被害者への視点を絡めながらいろいろな絡みあった事件をほぐしていく警察ものです。
なかなか面白かったし、心に来るものもあります。

2931冊
今年159冊目

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2025年06月09日

Posted by ブクログ

10歳のときに姉を殺された潮崎は、当時犯罪被害者支援室の広中にお世話になっていた。

広中は被害者遺族に寄り添い過ぎて心身を病み早くに亡くなってしまう。

広中一家は、代々警察官一家で父親亡き後、長兄も警察官に次兄は検察官、そして長女もまた花園警察署の刑事課強行犯係に所属していたが、捜査一課への異動を命じられ、「犯罪被害者家族心理分析班」で潮崎刑事と動くことになる。

潮崎の少年の頃を知っていた広中は、苦い思いをしながらも花園団地で起こる奇妙な事件や子どもの不審死などを違う角度で捜査する。


最悪な相棒とは潮崎と広中のことだが、さまざまな事件を探っていくうちに単純ではなく、奥深く人を観察しないとわからないことまで見つけていくのは、潮崎が被害者遺族だということや広中の父が被害者遺族に向き合ってきたことを目の当たりにしていることも関係あるのかもしれない。





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2025年06月05日

Posted by ブクログ

犯罪被害者家族は、警察からは被害者かつ容疑者の1人と認識される。それを見極める犯罪被害者家族心理分析官はそこを見極める。ある団地でおこる大なり小なりの謎を短編形式で一つの長編として描いている。楽しく読めた。3.8

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2025年05月11日

Posted by ブクログ

こんなどうしようもない気持ちになる人が、少なければ少ないほどいいな。痛みがわかる人は、同じような気持ちの人にうまく寄り添えるのかもしれない。

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2026年04月16日

Posted by ブクログ

読み終わった。なかなか苦痛だった。山とか谷とかがない感じで、ダラダラ物語が続く。事件も複雑にしすぎて、何が何だかよくわからなくなってしまった。そのうえどのあたりが表題の最悪の相棒なのかもわからない。

数日経ったら感動したりするのかもしれないけれど。

まずはなんか捜査一課に行けるかどうかのテストで、だれが匿名の通報をしたのか探して、引きこもりのいるおうちで父が母をしめ殺した話とか、襲い掛かろうとして子供がいるからやめる話とか、母子の殺人事件とかいろいろあった感じ。

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2026年03月24日

Posted by ブクログ


犯罪被害者の家族と警察官の家族が相棒
になって事件の真相を解明していく物語。

犯罪は被害者だけでなくその家族も苦しめ、
事件に携わった警察官や家族たちの人生も
変えてしまう。

最悪の相性に思える2人が、絡まりを徐々に
溶かしながら相手を受け入れていく過程や
心情の変化に逞しや強さ、希望を感じた。

最悪の相棒が、いつか最上の相棒になる物語を
読んでみたい。

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2025年11月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

その手があったか......。
いや、なんか登場人物が多いのは、もう諦めてメモを取ることにしたんだけど、まさか事件の数が多いなんていうやり方があるのかー。と変な感心をしてしまった。まだ3分の1くらいなんだけどざっくり14個は事件(議題)が出てきてるよ。
長編というか、連作短編のような感じで全部繋がってはいるものの、事件としては全部別なのでなかなか混乱します。

1山城孝蔵の妻の事件
2匿名通報ダイヤルの謎の通報者
3吉野への特殊詐欺と息子の事件
4認知症70代男性の失踪
5運動能力の高い謎の30代男性
6潮崎家の姉の事件と家族のその後
7広中家の混乱
8潮崎が関わった菅原家の娘の事件
9身元不明遺体,小山亮介容疑者,ハコベの会
10鈴井家の暴力夫
11花柄ポーチの落とし物
12小山亮介の祖父の事件
13「殺人の渇き」元少年Aの事件
14友坂家次男プール事故









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2025年10月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

文章がとても読みにくくて、些細なことを読み飛ばすと全然脈絡がつかめなくなって何度となく読み返した。
殺人のからくりは複雑な要素が絡み合っていたけれど
悲しすぎる現実を受け止めるのはかなり辛すぎた。璃子ちゃんのくだりはやりきれなさばかりが募って、自分まで滅入ってしまいそうだった。病気とはいえ許されない、不条理が浮き彫りになったお話だった。

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2025年10月06日

Posted by ブクログ

新人作家と言っていいのかわからないけど、連作っぽい展開で上手く構成が取れている。まあずいぶんご都合主義の辻褄合わせもあるけどいいコンビのストーリーでした。でもなあタイトルは変えません?

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2025年09月10日

Posted by ブクログ

東京某所、花園団地で起こった大小様々な出来事(事件)を警視庁捜査一課内に新しくできた「犯罪被害者家族心理分析班」の刑事が捜査するというミステリ。
自らも犯罪被害者家族の潮崎と、彼に反発を抱いていた広中のバディ。“最悪の相棒”が“最高の相棒”になる未来を目指すという再生物語でもある。

犯罪被害者の何年経っても癒やされない痛みを描くという点では良かったんだけど、いかんせん、登場人物が無駄に多い。団地内の小さな出来事が細かく描かれすぎて、全体的にとっ散らかった印象。
木の幹の部分を際立たせる枝葉(伏線)である事柄をくどくどと書きすぎたせいで幹が目立たなくなり、ミステリとしてはなんとも残念な結果に。
それぞれの出来事や人物を書き込みたいなら、長編という形ではなく連作短編にした方が良かったのでは?と感じた。

さらに主人公の女性刑事・広中がなんとも嫌な人物で、まず上司に逆らう。「でも、〜」とか「それはうちの仕事ですか」とか上位下達の組織にあるまじき発言。さらに捜査中に対面する相手をやれウイッグがどうのとか、合コンで知り合ったんだろうとか値踏みするような態度がなんとも不快で最後まで好きになれなかった。

これ多分シリーズ化を狙っているんだろうけど、次作はもっと洗練された構成になることを期待します。

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2025年07月27日

Posted by ブクログ

犯罪被害者とその家族の視点を重視する警察官が主人公の犯罪小説。登場人物は好感が持てる人が多く面白かった。登場人物それぞれの設定がしっかりしている分、物語の中で盛り上がる部分が分散してしまったかなと思う。

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2025年07月21日

Posted by ブクログ

団地での殺人事件とその周辺を2人の刑事が解きほぐしていく。

総じて面白くはあったのですが、あまりに話の風呂敷が広くて困りました。5つ6つくらいのそれぞれの事件や事象がパラで進行していくので、途中で誰が何について話してるんだか分からなくなったり。ここまでするなら文体はもっと主語を明確にするとか個々の事例の中での登場人物の数はもう少し絞るとか、工夫の余地を感じました。
そんな感じでイライラしていた分、後半の畳み掛けはワクワクしましたが。

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2025年06月22日

Posted by ブクログ

うーん。
期待してたんだけどイマイチだったなぁ。
読み終わればなるほどよく繋がってるなぁとは思うんだけど、あちこちに話が広がりすぎて散漫になった気もする。

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2025年05月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

手を広げすぎてどのケースも印象が薄くなってしまった。バディも今ひとつ魅力的に思えなかった。

「長身で均整の取れた筋肉質な体つき」で、陸上選手みたいに足が速いのは優秀なサイクルロードレースの選手の外見とは違います。ましてガタイがいい人と間違えられるのは…。山を登るので体重を削らないといけないので。(もしかしてスプリンターだったとか?)

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2025年05月10日

Posted by ブクログ

 待望の新作だったが、正直がっかりした。興味深い要素はたくさんあるのに、話を広げすぎているのと、登場人物が多い割に人物表がなかったり、章立てが大きいので、話が続いているのか、回想しているのか、分かりづらかったし、ラストの回収も物足りなく感じた。
 もっと整理したら、前二作品のように読み応えのあるミステリーになると思う。シリーズ化されるなら、次作に期待したい。

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2025年05月04日

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