伏尾美紀のレビュー一覧
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ネタバレ北緯43度=札幌、コールドケース=未解決事件
札幌の未解決事件、というのをかっこよく言うとこうなるのですね…
厚めの本だから時間かかるかなと思ったら、数時間で読めてしまった!読みやすくて先が気になりぐんぐん読めました。
あとがきが読者の気持ちを細かく代弁してくれているので、読後にやっぱ私だけじゃなかったか!!と嬉しかった部分が色々ありました♪
・小さな女の子が被害者の事件とのことで心が苦しくなりながらなんとか解決まで見届けなければ、という気持ちでがんばって読んだ。フィクションでも子供が殺されたり死ぬのは悲しい。
・警察の部署や階級が読み慣れず、登場人物も多いのでメモしながら読んだりしたけど、追いつかなくて断念。でもまぁなんとかなった!
・あとがきの通り、藤井さんが自殺した後ひなたちゃん事件が物語から遠のいてしまったのでん?!と驚いた。その後にも事件や人事等々色んな話が広がっていき、どうなるんだ?と思いつつきっと最後には繋がるのだろうと信じながら読んだ。文体が読みやすいのでまったく苦痛にはならなかった。
・睦さんの口元の癖をわざわざ強調されてたからなんか事件に関係してるんかな?!とワクワクしたものの、全然そんなことなかった。
・沢村がひなたちゃん事件に再度動き始めてからの展開は、どんどん新事実が判明してジェットコースターのように突き進んでいくから面白かった。
・詩織。最後までやばい女突っ切ってて嘘だらけでビビる。沢村さんじゃなきゃ無理だったね…
子供はアクセサリーだと思ってたのかな。子育てはなんとかできてたけど、母親にはなりきれなかったのかな。自分がいつまでも子供でいたかった感じ。
・沢村さんの家族との場面でも依理子ではなく「沢村」と表記されるのが慣れず…
・瀧本さんの病気にはびっくりした。確かに瀧本さんに関する記述は多かったけど、こんな伏線だったとは。 -
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『その女性は二度、死んだ-』
【誰何】意味: 相手の姓名や正体がわからないときに、声をかけて誰であるか尋ねること。また、そのように人を呼び咎めること。
「あなたは、誰なんだ?」
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東京都内で松川美和という女性が孤独死した。事件性は無かったが、身元確認の為 北海道に住む親族へ電話連絡をするが、「ふざけるな!」と怒鳴られる。
松川美和は 二年も前に病院で病死したと…。
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北海道警察を辞め、児童相談所で臨時職員として働く新内由紀(よしのり)。ある日、宝生という道警 捜査一課の刑事が 新内の前に現れる。
東京で亡くなった美和の部屋から、警察官時代の新内の名刺が見つかったと言う。
新内は突然の話に戸惑う-。美和とは一度も会ったことが無く顔も知らないのに何故…?と。
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同じ頃、道警の刑事、砂本は奇妙なひき逃げ事件の捜査に当たっていた。
轢き逃げ事件があったと思われる現場には、被害者の自転車とクーラーボックスだけが残され、被害者の遺体は そこから八キロも離れた場所で見つかった。轢き逃げ?死体遺棄? 交通課と刑事課の合同捜査が行われる。
捜査中、砂本は被害者の部屋から意外な物を見つけ咄嗟にポケットへ隠した。それはかつての先輩である警察官時代の新内の名刺だった。
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松川美和、轢き逃げ事件の被害者、両者ともに面識のない新内。
二枚の名刺は どのような経緯で二人の元へ渡ったのか…。
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伏尾さんの新刊〜(*´`*)
楽しみにしてました!
やはり導入部分から面白かったです。
二年前に親族に看取られ亡くなった美和とは、本当は何者なのか?
奇妙な轢き逃げ事件の真相は?
というミステリーにはとどまらず!
どうやら新内も何か重大な事を隠していそうなんですよ〜。
警察官を辞めた理由もね…。
わかると切ない!
そして脇を固める登場人物の宝生と砂本。
こちらも なにやら悲しい過去を抱えている様子で…。
その全ての謎に共通するワードは
「母性と父性」だと思いました。
近くにいられなくても子を愛する気持ち。また 間違った親の愛もありましたが、みんな「子の幸せ」を願っていることには変わりない。そんなメッセージがあったように思います。
話が進んでいくにつれ、事件が意外なところで繋がった時はもう!もう!
「え?!え?! あの人が犯人とか、嫌なんだけど!!」とドキドキしてしまった。
最近 疲れ気味で、実は話が複雑に思えて
「結局 美和って何だった?」ってこんがらがったりしましたが笑
ラストは「子どもに注がれる無償の愛」を感じてキュっとなりました( •̥-•̥ )
飄々とした宝生とか、どことなく影のありそうな砂本のキャラもよかったな〜
よし!
「最悪な相棒」も読まねば!!
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東京で松川美和という女性が孤独死し、その死が親族に伝えられたものの、親族は彼女は二年前に死去していると言う。それはいったい何者だったのか。一方北海道では轢き逃げによる死亡事故の捜査がされていたが、捜査に当たっていた砂本は被害者宅からかつての先輩刑事である新内の名刺を発見する。そしてその新内は、面識のない松川美和の部屋から自分の名刺が見つかったことを知らされていた。一見かかわりのない二つの事件の謎を追うミステリです。
元刑事であり現在は児童相談所の職員である新内と、現役刑事である砂本。双方の捜査が徐々に繋がっていく物語ですが、終盤になるまでなかなか真相が見えません。もどかしいながらも、その過程が印象的でした。特に元公安刑事の宝生に付き合わされて(笑)松川美和の過去をたどる新内のパートが、物語を重厚にしています。松川美和はなぜ家族のもとから去ったのか、その物語だけで充分に読みごたえがありました。
謎の部分は、ひたすらに不穏さをかき立てられながらも一向に見えない真相。ついに犯人の名が明かされたときに「は?」ってなったのは私だけなんでしょうか。まさかそこで繋がるか! -
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令和六年二月二十一日
私は当時、葛飾警察に所属する二十八歳の刑事だった
アパートの一室から変死体が見つかった
そう通報を受けて、またか、という気持ちで現場へ向かった───
令和の時代に起きた変死体事件
この事件事態はさして珍しいものではなかったはずだった、、、
しかし、この一体の死体により未解決だった事件の針が再び動き出した!
それは、昭和、平成、令和と時代を跨ぎ、犯人を追い求め、真相を明らかにしようとする刑事たちの熱い物語である
それぞれの時代が変わることで操作方法や価値観も変わるのだろうが、やはり事件解決に必要なのは刑事たちの泥臭い捜査と執念
実際の事件でも数々の未解決事件があると思います
泥臭い捜査と執念でひとつでもいいので未解決事件が解明されることを願いたいです -
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昭和49年春に起こった佃島一家殺傷事件。
一人生き残った息子の良一は私とほぼ同じ年齢で、一家団欒の様子や当時の風景などイメージしやすかった。
捜査担当の鎌田や湯浅からも昔の刑事ドラマのような熱量が伝わってくる。今さらながら指紋の鑑定にも数日かかる上、DNA鑑定も防カメもない時代、刑事の勘というのがいかに重要であったかということが二人の捜査から思い知らされた。
さまざまな事情で捜査本部は縮小され、平成、令和と草加、藤森へとバトン(捜査ノート)が渡され解決に至る。
『百年の時効』のタイトル通り事件が第二次世界大戦、戦後の復興、バブル崩壊やオウム真理教事件などの社会背景も絡めながら展開されるのもよかった。
人の絆とか怨みとか執念とかが濃密でこれも昭和という時代を感じさせる。 -
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第67回江戸川乱歩賞受賞作
待望の文庫化!デビュー作品、応募タイトル『センパーファイ──常に忠誠を──』。この作者の二作目『数学の女王』
北緯43度 日本 どこ?
日本で北緯43度が通る代表的な場所は、北海道の札幌市や千歳市などの道央エリアです。
=未解決事件(コールドケース)
二〇一八年一月四日。
所轄、瀧本巡査部長、主人公沢村依理子の皮膚、刑事企画課、瀧本が吠える。沢村は、大学院博士課程出の刑事で博士崩れ、指導役は瀧本、
二〇一七年四月。
「係長沢村依理子と申します。少女殺害の第一発見者、窃盗犯、男の名前は及川正巳、「渡瀬勝ですか。課長の根津、統括係長である奈良と瀧本は名コンビ、奈良は今度警部昇進、少女の遺体の見つかった倉庫だ。これは特別な事件なんです」ひなた……島崎陽菜──。渡瀬勝と陽菜。島崎陽菜ちゃん誘拐事件だ。犯人の渡瀬勝、「あの遺体が陽菜ちゃん、「共犯者はどうして──」道日新聞か。『道日新聞社会部 橋場 貴仁』誘拐事件は二〇一三年六月二十七日に起きた。根津課長、二〇一八年一月十日付 道日新聞朝刊、巡査部長の榎田、交番内にて発砲事件発生。警察官一人負傷。通称、天狗岳事件、刑事一課強行犯係の係長、小森だ。『江別女子中学生リンチ殺人事件』問題は兵頭百合子弁護士、工藤文江の件、「浅野さんって、一課の?」陽菜ちゃん事件の捜査でペア、道警の総務部長になった白石陸郎、外部に捜査資料が漏洩した、ノースウォッチャー』の先月号、監察官室室長補佐の肩書を有した岡本警視、「不思議な記事ですね」捜査一課の浅野だった。二〇一八年一月。捜査本部が設置された。藤井俊太郎が勤務先の交番内で拳銃自殺を図った。奈良の嘗ての恋人だった笠原に起こった出来事、「もう一組、素性が不明な母子がいたろう」経産省キャリアの篠山澪、笠原がいなくなって十年近い歳月が流れた。片桐一哉。道警の最年少警視。笠原は浴室で自らの頸動脈を搔き切った。「しまざき……ひなた」ノースウォッチャーの橋場です。島崎陽菜と藤井俊太郎。川上詩織。「リークした人物の情報をお渡しします」千恵子が目撃したという残る一組の母子
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異色の女性エリートノンキャリが、組織の闇に翻弄されながらも、未解決事件(コールドケース)の真相にせまる。
新たなヒロイン、新たな警察小説、ここに誕生!
「読者を翻弄するストーリーテリングの技は新人離れしている」宮部みゆき
(読売新聞2021年11月21日書評)
「ミステリ好きなひとにとって、至福の時だ。ああ、このお話、読んでよかった」新井素子
(解説より)
博士号を持つ異色の警察官・沢村依理子。
北海道警察で現場経験を積む沢村は凍てつく一月、少女死体遺棄事件の捜査に加わる。
発見された少女は五年前に誘拐され行方不明となっていた島崎陽菜だった。
容疑者死亡で未解決だった事件は沢村を呑み込むように意外な展開を見せる。
第67回江戸川乱歩賞受賞作。 -
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ネタバレ昭和編の勢いがとても良かった。
最初は反りが合わなかった鎌田と湯浅が、衝突しながらも次第に信頼を深め、熱心に捜査へ没頭していく姿が魅力的だった。
一方で、平成編以降は事件と登場人物が一気に増え、物語の把握が難しくなった。
要所に散りばめられた伏線を忘れながら読み進めてしまい、全体像をつかむのがいまいちになってしまった。
また、どの事件が時効を迎えていて、どれが時効を迎えていないのか、その整理にも混乱してしまった。
「百年の時効」は“現在が昭和百年”という意味で、事件と百年が関連していると予想していた分、少し残念だった。
とはいえ、これほど広大な物語をきちんと畳み切った作者の手腕には、すごさを感じる。 -
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ネタバレ表紙がすごく綺麗。誰何っていうタイトルも惹かれるものがあった、表紙買い。主人公の元刑事がずっと淡々としており、読んでこいつにはあまり感情がないんか?って思ってたけど最後まで読んで奥さんを殺人犯として疑ってたからかと納得。養子縁組の話が印象深く、やっぱり自分の子供は自分で育てたいよね。けど気持ちだけじゃどうにもならなくて手放すことを余儀なくされる人と、自分の都合で手放す人、温度差がすごくて事件も気にはなるけどこの児童相談所とその母親側のストーリーも気になってしまった。主人公夫婦が子供をめぐって振り回されてしまっていたのがとても辛かった。
2人の松川美和の謎と川で見つかった遺体の事件で概ね進むけど、ちょっとえ?って思ったのが工作員のリラの方の松川美和の息子が主人公の後輩の砂本っていうのがびっくりした。びっくりというかそんな身内に答えを持ってこないでもええんやないかと。
養子縁組とか工作員とか事件をめぐってうまくストーリーが動いてて面白かったけど、やっぱり砂本の立ち位置が意外と高いのは少し違和感。けど!、
面白かったのは面白かったですぅ!!!ありがとうございました!! -
Posted by ブクログ
元刑事で、現在は児童相談所の臨時職員として働く新内由紀が事件の謎を追う、どこか昭和のミステリー劇場を思わせるような作品だった。
「二年前に亡くなったはずの女性が、別人としてもう一度死んでいる」という奇妙な事件から始まり、東京と北海道、それぞれの場所で起こった事件が、残された一枚の名刺によってつながっていく。元刑事の新内と現役刑事の砂本、それぞれの捜査が交差しながら、少しずつ真相に近づいていく展開が面白かった。
ちょうど同時期に、誉田哲也の『たとえば孤独という名の嘘』も読んでいたため、どちらにも工作員が登場し、頭の中で混同して仕方がなかった。それでも本作は文章も展開も分かりやすく、大変読みやすい作品で、ほぼ3日で読み終えた。難しく考えず、次々と謎がつながっていく面白さを楽しめるミステリーだった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ始めは児童相談所の職員になった「新内」という話と、石狩湾新港での事故を捜査する「砂本」という北海道警の刑事の話の2軸で始まりますけど、読み進めていくうちに実はこの2つの話は繋がっていました。舞台が自分が学生のときに何回も行っていた場所だったんで、わりと想像しやすかったです。確かに舞台は札幌市と石狩市の境目あたりで、道路も広く海にも近い場所です。
ストーリーは二転三転していく感じで飽きませんでした。また、今の日本の事情をなんとなく読者に語りかけようとしてました。児童相談所の子どもの保護や親権問題・北海道新幹線の札幌延伸に向けての用地買収・隣国からのスパイ・ヒグマについて上手く描いてました。二転三転していく構成は、去年読んだ「ある行旅死亡人の物語」に似てたような気がします。
面白かった作品でした。いずれ映画化してほしいです。 -
Posted by ブクログ
★執念の裏側をもうひとつ知りたい★50年の時をまたぎ4人の刑事が引き継いで殺人事件を解決していく。時間の流れ、登場人物の多さと関係性、事件の背景のつくり方といい、筆力と構成力に優れた大作。冒頭の屋根裏のネズミの伏線も効いている。
ただ、犯罪側・捜査側ともに、これだけの時間を貫く執念をもう少し読みたかった。小心者の木原がどうやって親元にもぐりこんだのか、銀行でどう出世階段を駆け上がったのか、藤森は捜査をバトンをどんな責任感で引き継いだのか。木原については心情を全く書かないならそれも一つの手法だろうが中途半端に思えた。1つの事件に2つの犯罪というミステリー以上に、この物語は心情に訴えるストーリーが中心だろう。(横山秀夫の「64」は謎解きとしてはそこまでではないにしろ、登場人物のそれぞれの思いの強さに圧倒された)
また、登場人物が多いだけに、造形を読者に早めにイメージしやすくする必要がありそうだ。ハーフの鎌田の外見は最初に少し触れているが、途中に詳述され、思っていたのと違うと感じた部分もあった。