伏尾美紀のレビュー一覧
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伏尾美紀『数学の女王 道警・沢村依理子』講談社文庫。
江戸川乱歩賞受賞作『北緯43度のコールドケース』シリーズの第2弾。
骨太の警察ミステリーというよりも非常に硬い硬質の警察ミステリーといった方が良いかも知れない。それが長所であると同時に余りの遊びの無さにエンターテイメント性が感じられないことが短所となっているようだ。
本作の根底にあるのは流行りのジェンダー問題であり、女性であることで、男性よりも不利な処遇を受ける苦悩が描かれている。しかし、世の中の全ての女性が同様の苦悩を味わっているのだろうか。自分の周りを見渡すと男性の後ろに居て、前に出て来ようとしない女性の方がまだまだ多いように感じ -
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10歳のときに姉を殺された潮崎は、当時犯罪被害者支援室の広中にお世話になっていた。
広中は被害者遺族に寄り添い過ぎて心身を病み早くに亡くなってしまう。
広中一家は、代々警察官一家で父親亡き後、長兄も警察官に次兄は検察官、そして長女もまた花園警察署の刑事課強行犯係に所属していたが、捜査一課への異動を命じられ、「犯罪被害者家族心理分析班」で潮崎刑事と動くことになる。
潮崎の少年の頃を知っていた広中は、苦い思いをしながらも花園団地で起こる奇妙な事件や子どもの不審死などを違う角度で捜査する。
最悪な相棒とは潮崎と広中のことだが、さまざまな事件を探っていくうちに単純ではなく、奥深く人を観察しな -
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ふぅ〜!
読み終えた。
昭和、平成、令和と果てしなく続く
刑事たちの熱い警察小説!
複雑な人間関係に複数の事件。
それがおよそ百年もかけて捜査されるという執念。
毎日のように事件は起こり、解決されないものも多いことを思えば、これってすごいことだ。
若い女性刑事と個性豊かな先輩デカたちの
キャラクターが生き生きと描かれ
それぞれのやり方でコツコツと証拠を積み上げていく様に拍手。
子ども時代ががっつりこの作品の中の昭和だったわたしとしては、懐かしい歌や人、出来事を振り返ることができ、
また、もっと過去の、悲惨な時代を知るきっかけにもなった。
いやしかしちょっと長かったな。
前後編4時間くらい -
Posted by ブクログ
ネタバレその手があったか......。
いや、なんか登場人物が多いのは、もう諦めてメモを取ることにしたんだけど、まさか事件の数が多いなんていうやり方があるのかー。と変な感心をしてしまった。まだ3分の1くらいなんだけどざっくり14個は事件(議題)が出てきてるよ。
長編というか、連作短編のような感じで全部繋がってはいるものの、事件としては全部別なのでなかなか混乱します。
1山城孝蔵の妻の事件
2匿名通報ダイヤルの謎の通報者
3吉野への特殊詐欺と息子の事件
4認知症70代男性の失踪
5運動能力の高い謎の30代男性
6潮崎家の姉の事件と家族のその後
7広中家の混乱
8潮崎が関わった菅原家の娘の事件
9身元不