【感想・ネタバレ】北緯43度のコールドケースのレビュー

あらすじ

第67回江戸川乱歩賞受賞作
待望の文庫化!

異色の女性エリートノンキャリが、組織の闇に翻弄されながらも、未解決事件(コールドケース)の真相にせまる。
新たなヒロイン、新たな警察小説、ここに誕生!

「読者を翻弄するストーリーテリングの技は新人離れしている」宮部みゆき
(読売新聞2021年11月21日書評)

「ミステリ好きなひとにとって、至福の時だ。ああ、このお話、読んでよかった」新井素子
(解説より)

博士号を持つ異色の警察官・沢村依理子。
北海道警察で現場経験を積む沢村は凍てつく一月、少女死体遺棄事件の捜査に加わる。
発見された少女は五年前に誘拐され行方不明となっていた島崎陽菜だった。
容疑者死亡で未解決だった事件は沢村を呑み込むように意外な展開を見せる。
第67回江戸川乱歩賞受賞作。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

一気読みだった。
刑事物で、これだけ読ませるのは、ないと思う。
登場人物のバックボーンがしっかりてしている。犯人の動機も性格もしっかり書かれているし、納得も出来る。
デビュー作て乱歩賞は頷ける。
レビュー見ると途中話の展開が分からなくなると言う意見があったが、これはこの小説に深みを持たせる為だと思います。
久々の良い小説を読ませて頂きました。この作家の他の作品も読みたい。
25/11/24 52冊目

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2025年11月25日

Posted by ブクログ

地元出身の作家さんということで読みましたが面白かったです。見知った地名が出てくるのも良い。

一気読みでした。江戸川乱歩賞を取っただけはある。次作も買います。

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2025年11月07日

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ネタバレ

博士号を持つ異色の警察官・沢村依理子。
北海道警察で現場経験を積む沢村は凍てつく一月、少女死体遺棄事件の捜査に加わる。
発見された少女は五年前に誘拐され行方不明となっていた島崎陽菜だった。
容疑者死亡で未解決だった事件は沢村を呑み込むように意外な展開を見せる。
第67回江戸川乱歩賞受賞作。

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2025年11月06日

Posted by ブクログ

久々に読んだ刑事ものミステリー。
舞台が北海道というのもあって、親近感を持ちながら読めた。

コールドケースというのは迷宮入りした、未解決事件のことらしい。その未解決事件に関係する事件が起きて…解決するかと思いきや…という感じで、なかなか進まない。途中から全然事件に触れなくなり、大丈夫か?と思うものの何故か手が止まらない。
そして最後の怒涛の追い上げ。
面白かった〜。
400ページ越えの、文庫本にしては長めのお話だったが、飽きずに読める。刑事ものミステリーも結構面白いと再認識出来た。

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2025年08月20日

Posted by ブクログ

久しぶりに面白い小説を読みました。

自分が北海道出身ということもあり、北海道警察の話はとっつきやすく、場所や情景もすぐ思い浮かぶための高評価だと思って下さい。
いや、内容も面白かったですよ。

道警といえば、佐々木譲さんの道警シリーズがありますが、同じ世界線の物語なので、道警シリーズが好きな人は、読みやすいと思います。

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2025年04月28日

Posted by ブクログ

北海道(札幌)を舞台としたお話。
個人的に札幌の地名がたくさん出てきて臨場感が湧くお話であった。
ミステリーだが、伏線と現代を写した様々な課題と共に解決に向かっていくスタイルが斬新であった。
話の展開はあっち行ったりこっち行ったりするが、最終的にはこう繋がるのか…と思うことばかりであっという間であった。

定期的に再読したい。

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2025年03月29日

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面白くてあっという間に読めた。文章も読み易くて内容が頭にスッと入ってきた。

主人公の設定が面白い。主人公は博士号を持つ女性警察官、沢村依理子。それって相当働きづらいだろうと思う。沢村もだけど周りの刑事たちも。警察は男社会。女だし、博士号持ってるし…、など扱いづらいだろうと私でも思う。でも努力をして自分の居場所を見つけていく。そんな沢村に私は憧れてしまう。沢村は周りの人間に恵まれている。見てる人間はちゃんと見てる。
そんな沢村は5年前に誘拐され、その後行方不明になった女児の捜査をしていく。一度はコールドケースになったが、行方不明の女児の遺体が見つかり止まってた時間がまた動き出す。今度は事件解決になるのか?見どころは、やっぱり沢村と犯人の対決だろう。犯人を追い詰めていく沢村はカッコいい。

今、松本まりかさん主演のドラマを見始めた。今のところ松本まりかさんが演じる女性は悪女なんだけど、その悪女とこの作品に登場する女性がどうしても重なってしまう。途中から私の頭の中は、その女性が登場すると松本まりかさんになってしまった。そうすると沢村は誰がいいかな?なんて思いながら読んでました。

『北緯43度のコールドケース』は伏尾美紀さんのデビュー作とのこと。これにはびっくりした。これは私のただの偏見なのだけど、デビュー作というのは、物足りないというか、内容に重みがないというのが多いと思う。でもこの作品は土台がしっかりしてて読み応えがあった。すごい。続編もあるみたいなので、読んでみたい。

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2025年01月17日

Posted by ブクログ

今年上半期に読んだミステリで一番。
横山秀夫の64の影響が濃いように見えるけど、亜流じゃない。
ここまで書けないと、賞とってデビューとか無理なんだなって、ちょっと気が遠くなった。

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2024年06月26日

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序盤ではどういう結末になるのか、皆目見当もつかなかった。しかし、後半からの加速度的な伏線回収が、ページをたぐるスピードを加速させていった。もう少し犯人の断末魔があったり、きれいなハッピーエンドがなかったりすれば、もっとおもしろかったのかもしれない。

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2025年11月22日

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札幌近辺にお住まいの方には地理あるあるで共感湧く記述がたくさんありましたね。ドラマ化されそうな中身ですが、決して主人公の女性沢村をスーパーヒロイン!みたいに描かないでほしいですね。博士号を持ってるという異例の肩書はあるけど、多少弁が立つ程度で普通に悩み考えながら行動するのがいいのです。片桐はスーパーマンぽい感じが多少しましたが。

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2025年11月06日

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沢村の警察組織でのジレンマ、葛藤
そして未解決事件の真相を暴くためにと
二軸の展開に!1冊で2冊分の醍醐味

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2025年09月20日

Posted by ブクログ

警察ものが読みたくてなんの気なしに読み始めてみた。
最初は淡々と事件の過去と現在が描かれ徐々に謎が解けるのかなーと思った矢先、ある所から急にスピード感が変わり一気にクライマックスまで駆け抜けていた。
続編も読もう。

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2025年08月28日

Posted by ブクログ

初読み作家であり、デビュー作の伏尾美紀さん!
容疑者死亡により未解決となった少女誘拐事件。
博士号を持つ異色の刑事沢村が事件の真相に迫る!
構成が複雑で、理解力がない私には難しかったかな。
事件の真相は意外な展開で面白かった!

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2025年08月23日

Posted by ブクログ

江戸川乱歩賞受賞作。
これがデビュー作とは思えないほどにしっかりと作り込まれていて面白かった。

途中、話があっちこっちに行くので、これ本当に収束するのかな…と心配になったけど、
話が動き出してからはすごく面白く、最終的には今までの寄り道はこう繋がるのか!と驚き。
ボリュームがあるから読み終わるのに時間がかかるかなと思ったけど、あっという間に読み終わってしまった。
続きもあるので、そちらも読むのが楽しみ。

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2025年07月14日

Posted by ブクログ

読みやすくて面白かったけど、ご都合主義の部分もあったかな。
登場人物で影の薄いまま消えていく人もいて、もう少し深掘りがあればよかった。
けど、満足!

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2025年06月21日

Posted by ブクログ

研究職から警察官へ転職した女性エリートノンキャリが主人公。過去や組織に翻弄されながら、未解決事件の真相に近づいていく。警察ってこんなに出身校やキャリアとか翻弄されるんだと感じつつ、物語は淡々と進んでいくので、事件は一筋縄に進んでいかないけど、読み手のスピードはどんどん加速し、いつの間にか没入して読み終えてしまった。主人公のまっすぐな性格はとても好感があり、次も読んでみたいと思う。
真相はいろんな面で切なかったです。

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2025年05月29日

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未解決となった誘拐事件の被害者である少女が、事件発生から数年後に遺体として発見されたことをきっかけに、悔恨を残したまま捜査を外された沢村が再び事件に向き合い、真相に迫っていくお話です。
複雑な時系列や人間関係を紐解いて辿り着いた真相はとても意外なものですが、捜査などの過程がとてもリアリティがあり緊張感が伝わってきます。
また、異色な経歴で警察官となった沢村のキャラクターや描写も魅力的で、組織内の人間関係やキャリア、事件に対する姿勢などは読んでいて引き込まれ
ました。

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2025年05月18日

Posted by ブクログ

なかなか面白かった。
中盤まではいろいろな時間軸で事件が語られながら現代であることから一気に物語が展開していくことと、事件の真相の嫌な感じも含めてよかった。

2907冊
今年135冊目

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2025年05月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

二人の幼い子供、誘拐、情報のリーク、警察官僚、キャリアとノンキャリア、新聞社と警察、学閥、学問と教育、母と娘、姉と妹、父と子供など幾つもの関係が輻輳しながら、絡み合い、予想だにしない展開にページをめくる手が止まらない。人物造形が非常に良く伝わってきて、登場人物同士の関係性が物語に奥行きを与えてくれて印象的。様々な立場の女性の感情が描かれていて、興味深い。化粧や服装などの細やかな仕草や振る舞いなど、男目線では書けないかも。詰め込み過ぎかとも思われるが、乱歩賞応募作と考えると気持ちはわからなくもない。

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2025年03月30日

Posted by ブクログ

時系列が前後していたこともあり、前半はどこが本筋なのか分かりにくかったが、中盤から話が一気に進み、かなり引き込まれました。
続編もあるそうなので、読んでみたいです。

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2024年10月14日

Posted by ブクログ

第67回江戸川乱歩賞受賞作は、何ともユニークな女性刑事が主人公。
女性刑事を主人公にした警察小説・ミステリーは数多あるが、本作の沢村依理子は博士号を持ち、30歳で警察に奉職したという変わり種。北海道警察本部で事務的作業をしていたが、所轄刑事課に異動し、少女死体遺棄事件に加わることになる。5年前に誘拐され行方不明だった少女と判明し、一気に誘拐事件の解明に邁進するかと思われたが、事件系列も過去と現在を行き来し、様々な人物が登場してくる。
さらに沢村が捜査本部から外され、生活安全課に配属になり、生安課の事件を担当することになる。彼女の過去や家族関係の話となったり、あちこちへと行ったり来たりする。
人事への不満から転職の話も持ち上がり、本筋の誘拐事件はどうなったのかとまだるっこしくもなる。が、突然誘拐事件捜査資料漏洩問題が立ち上がり、彼女が疑われる。
学閥などの後ろ盾のない彼女は、スケープゴートにされかかるが、監察官から3月までの猶予をもらい、誘拐事件の真相を解明するべく突き進む。
行く先不明がちな中盤までとは打って変わって、後半はスピード感溢れるストーリーとなる。
終わってみれば、途中のまだるっこしさは、警察組織のリアルさを表す描写であり、主人公の人となりをも浮かび上がらせるための布石だったか。
沢村依理子が登場する2作目も刊行されているとか、読まねばなるまい。

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2024年07月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最悪の犯人がラストに自供した・・・罪の意識も
感じられ無いコイツがなぜ自供したのか読後でも
理解出来ない、それぐらい強敵な犯人だった
主人公の背景は順番を間違えて読んだ数学の女王
で理解している、そこでは監察から睨まれている
という設定があったが、ソノ謎が解決して嬉しい

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2025年08月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白かった。とは思う…んだけど……。
これがデビュー作ということなので、仕方ないかなとも思うけど、江戸川乱歩賞取ってると思うと、ちょっとうーんかな?

未解決だった幼女の誘拐事件。数年後に被害少女の遺体が発見されたことで動き出す…かと思いきや、これも未解決で時間が飛び、少女売春やリンチ事件、警察内部のキャリア、ノンキャリの出世にまつわるしがらみや派閥の水面下の牽制、主人公自身の過去にまつわる心の傷や、家族との感情の縺れなどもあり…。
これが全て回収されるなら凄かったんだけど、そういうわけでもなく。

メインの事件についてはしっかり解決するし、取り調べのシーンとか面白かったんだけど、読後(あれ?あのエピソードなんで出したんだろう?必要?)と思ってしまい、ちょっと風呂敷広げ過ぎたかなあと…。
主人公のキャラ構成に必要なエピソードであったならば、それぞれある程度回収して欲しかった。

でも、面白くなかったわけではない。
ので、シリーズ2作目も読もうと思う。
次に期待。

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2025年08月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

第67回江戸川乱歩賞受賞作品。単行本は2021年10月の刊行。本作品が著者のデビュー作。2023年にシリーズ2作目の「数学の女王」を刊行した。
本作は文庫本で500ページ弱とボリュームがあり登場人物が多いが、本筋とは関係のないエピソードが多い印象。天狗岳事件、キャリア組対ノンキャリア組の確執など、その後のストーリーとどう絡んでくるか期待していたが、それほど重要な場面でもなかった。

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2025年06月06日

Posted by ブクログ

いろんな要素が複雑にも絡まって
急に解け出したところからどんどん読み進めていってしまった
ちょっと長かったような感じもしたけど、結末がすっきりしたのでよかった!!

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2025年05月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2.8くらいかな。

工場内で女児の遺体が発見されその事件を追う話。

博士号をもう異色の女警官沢村と有能な先輩警官瀧本の二人のタッグものの話を醸し出すがかな、2章以降ほとんど瀧本は出てこず、最後に認知症という展開。途中は別の相棒か出てくる。

途中も警務部長白石の目線で展開する章が出てきたりするため 何なの?この章は?という感じでストーリー的にちょっと違和感を感じて没入感はひくくなったりする。

何100人と警察官が導入され解決されなかった誘拐事件を、沢村が特命を受けて捜査し始めたらとんとん拍子に事件の全容がわかるようになるため、何か拍子抜けする。

犯人の尋問も沢村がやり始めると、ペラペラ喋り始めて事件解明という展開。あっけなさすぎた。

育児に疲れた女が娘を事故死(水死)になるように手をかけ→湖に捨てる→娘に似てる女の子を誘拐→最終的に枕を押し付けて窒息死させ→工場内に遺棄 という胸糞悪い真相でした。


総じてイマイチな作品でした。

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2025年04月04日

Posted by ブクログ

過去と現在が行ったり来たりのストーリーだったこと、また複数の事件が絡んでいて、かつ警察内部の人事的な問題も関係してくるので、最初のうちは理解しにくい印象がありました。
それでも事件が進むにつれては複雑ではあるものの、より理解ができてきて気づいたらストーリーに引き込まれていった感じです。
ちょっとてんこ盛りすぎる気はするものの、読後は重たい感じがしない不思議な魅力のある1冊でした。

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2024年12月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

デビュー作?とは思えないくらい文章力がある!キャラが立ってる!すごい!面白かった。犯罪被害者支援課とちょっと被る。読んでから感想書くまで空いちゃったから忘れちゃったんだけど、評価4にはできないな~3だな~と思ったんだよねなんでだっけな

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2024年12月13日

Posted by ブクログ

北緯43度は私の住む地域だ。
そこで起きた少女死体遺棄事件。それは五年前に誘拐され行方不明となっていた島崎陽菜だった。
その事件の捜査に加わることになった沢村は博士号を持つ異色の女性だった。

主軸は誘拐事件なのだが、挿話が多すぎるため話しが錯綜して読み難かった。

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2024年11月11日

Posted by ブクログ

少し前に存在のすべてをを読んでいたので少しこんがらがってしまったがよく出来ているなとは思った。もう少し整理されてた方良いとは思うが。ちょっと詰め込みすぎなのかな。二作目も読んでみようかなと思う。

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2024年08月13日

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