伏尾美紀のレビュー一覧

  • 百年の時効

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    令和六年二月二十一日。
    アパートの一室から変死体が見つかったという通報を受けて、葛飾警察署に所属する二十八歳の刑事 藤森菜摘は現場へ向かった。
    そこから昭和四十九年に起こった未解決事件『佃島一家四人殺傷事件』が再び動き出す──。


    とても面白かった。
    書いてあることは主に刑事たちの地道な捜査の様子だ。なのになんでこんなに読めてしまうのだろう。

    湯浅や鎌田が通った道を草加や藤森が通り、湯浅や鎌田が見た光景を草加や藤森が見る。
    時効の廃止や科学捜査の発展により将来的な可能性が広がっていく。
    時代をこえてひとつの事件で繋がっている彼らがほんとに凄いと思った。

    展開も多岐にわたり 最後まで読めな

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    2026年02月21日
  • 最悪の相棒

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    「百年の時効」と読む順番が逆になってしまったが、現在までの伏尾4作品の中で、個人的に一番面白く完成度が高いように感じた。犯罪被害者の家族として残された少年が刑事になり、その被害者救済で家族を顧みないほどのめり込んだ刑事の家族の少女も刑事になり、そして相棒になって被害者救済というテーマに向かいながら過去を顧みながら本当のバディになっていく。テーマの解析とその題材となる事件のプロットと伏線の見事な回収、関係する人間関係描写の巧みさ、素晴らしくまとまりがあり納得感ある完成度の高い一冊。

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    2026年01月11日
  • 最悪の相棒

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    「百年の時効」が面白かったので、その前作を読んでみた。キャラの描き方や全てがとてもリアルで情景としてスッと胸に入って来た。色々な事件を織り込みながら、犯罪被害者の苦悩と加害者の刑の軽さを突きつけてくる。場面転換が早いのであっという間に読み終えた。伏線回収もしっかりしてて最後迄良かった。ただ、なぜこの題名にしたのか違和感は残る。

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    2025年12月25日
  • 百年の時効

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    「百年の時効」(伏尾美紀)
    2026.3 祝「第47回吉川英治文学新人賞」受賞

     昭和の時代に起きた事件を平成、令和の視点で刑事が追う小説でした。まさに自分が育った時とも重なるため、過ごした時代を考えながら読みました。また、犯人を追う刑事達の焦りにも似た渇望、迫力には引き込まれました。戦争の風がまだ色濃く残る昭和の事件を昭和の刑事と平成、令和の刑事がどう追って行くのかにも。
     2025.12.10の今日はニュースで世田谷区一家斬殺事件関連の報道を聞きました。現実の未解決事件が思い出され、どうして犯人が捕まらないのか?その真相背景は何なのか?せめて小説の中にカタルシムを求めたのかもしれません。

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    2026年03月18日
  • 北緯43度のコールドケース

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    一気読みだった。
    刑事物で、これだけ読ませるのは、ないと思う。
    登場人物のバックボーンがしっかりてしている。犯人の動機も性格もしっかり書かれているし、納得も出来る。
    デビュー作て乱歩賞は頷ける。
    レビュー見ると途中話の展開が分からなくなると言う意見があったが、これはこの小説に深みを持たせる為だと思います。
    久々の良い小説を読ませて頂きました。この作家の他の作品も読みたい。
    25/11/24 52冊目

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    2025年11月25日
  • 北緯43度のコールドケース

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    地元出身の作家さんということで読みましたが面白かったです。見知った地名が出てくるのも良い。

    一気読みでした。江戸川乱歩賞を取っただけはある。次作も買います。

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    2025年11月07日
  • 北緯43度のコールドケース

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    ネタバレ

    博士号を持つ異色の警察官・沢村依理子。
    北海道警察で現場経験を積む沢村は凍てつく一月、少女死体遺棄事件の捜査に加わる。
    発見された少女は五年前に誘拐され行方不明となっていた島崎陽菜だった。
    容疑者死亡で未解決だった事件は沢村を呑み込むように意外な展開を見せる。
    第67回江戸川乱歩賞受賞作。

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    2025年11月06日
  • 北緯43度のコールドケース

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    久々に読んだ刑事ものミステリー。
    舞台が北海道というのもあって、親近感を持ちながら読めた。

    コールドケースというのは迷宮入りした、未解決事件のことらしい。その未解決事件に関係する事件が起きて…解決するかと思いきや…という感じで、なかなか進まない。途中から全然事件に触れなくなり、大丈夫か?と思うものの何故か手が止まらない。
    そして最後の怒涛の追い上げ。
    面白かった〜。
    400ページ越えの、文庫本にしては長めのお話だったが、飽きずに読める。刑事ものミステリーも結構面白いと再認識出来た。

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    2025年08月20日
  • 数学の女王 道警 沢村依理子

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    ネタバレ

    文庫化を待ちに待っていた作品。期待を裏切らず、とても面白かった。
    沢村にも犯人にもその他の登場人物にも感情移入というか…悲しさとか悔しさとかが身に迫ってきて没入感満載でした。

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    2025年07月10日
  • 最悪の相棒

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    犯罪被害者家族心理分析班を託された塩崎と、彼にまつわる事情で父親を亡くしたと頑なに心を閉ざす広中、2人の刑事が犯罪の真相を追う。

    犯罪被害者の立場から、事件に対して安易な解決を良しとしない塩崎の捜査に、対立しながらも共感をさしていく広中。
    幾つかの“解決された"事件を、塩崎の目は
    新たな着眼点で真相を導く物語は、読み手に満足感を与えてくれる。
    一冊の中に様々な事件を盛り込んだ読み応えのある小説だった。

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    2025年05月03日
  • 百年の時効

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    第28回大藪春彦賞第47回吉川英治文学新人賞ダブル受賞。昭和49年(1979)3月「佃島一家四人殺傷事件」を巡る昭和、平成、令和。時代を繋ぎ真実を求める警察官の矜持が熱い

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    2026年04月05日
  • 百年の時効

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    ネタバレ

    昭和49年(1974年)、東京都佃島で起きた一家殺傷事件。
    令和6年(2024年)に重要参考人の1人の不審死が発生したことから、幾度もの断念を余儀なくされ、足踏みしていた未解決事件捜査の歯車が今一度動き出す。
    昭和、平成、令和と3つの時代を通して不屈の粘りで事件の真相を追う刑事達の物語。。

    ザ・骨太警察小説。
    調べを進めるうちに発端となる事件は昭和25年に起きていた別の事件との繋がりが浮かび上がり、さらには関係者達の生い立ちを追ううちに満州での接点にまで遡りまさに百年単位での犯罪の根を追う展開。

    連続企業爆破事件や地下鉄サリン事件など各時代の実際に起きた重大事件を絡めながら、またその影響を

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    2026年04月05日
  • 百年の時効

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    重厚だった。意味がわかるとタイトルにより重みが増す。〝百年の時効〟そのものにもだけど、なによりも事件に関わった刑事たちの受け継がれていく想いと執念に感服。各時代にその事件を担当する刑事たちも個性的で読み進めるうちに愛着が湧いてきて、次第に感情移入してしまう妙。今まで著者の道警シリーズしか読んだことがなく、新しい一面を楽しませていただいた!そして作中にまた北海道が絡んできた時には思わずニヤッとした。

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    2026年04月01日
  • 最悪の相棒

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    読書備忘録980号。
    ★★★★。

    百年の時効の前に去年リリースされた3作目を読んでおこうと思いまして。
    伏尾さんリスペクトしかないです。
    ちょっと残念だったのは、ストーリーのごちゃごちゃ感。

    テーマは犯罪被害者支援。
    あ~。これは大きな問題です。
    例えば加害者が未成年とか。少年院に入院して退院。社会的にはリスタート。
    そうじゃなくても加害者は有期限で罪を償いリスタート。
    一方被害者は?
    例えば一家の大黒柱を殺された。残された家族は経済的にも社会的にも生きることで精一杯。本来なら最高学府を出て職業を選択する自由も含めて社会に船出できるはずだったのが、幼くして働かないと生きていけない・・・、と

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    2026年03月29日
  • 百年の時効

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    昭和から平成を経て令和へと、時代を継いで事件と犯人を追う刑事の物語。1974年に起きた一家惨殺事件に始まり、その後の捜査だけでなく、遡った過去の事件との繋がりも明らかにされてゆく。
    被告が未決で共犯者がいることがわかっている場合は時効が停止するそうだ。時効が存在した時代の事件だが、時効が停止したまま昭和100年を迎える50年後、新たに事件が動き始める。
    時間の経過と共に、実際に起きた事件が背景として描かれる。オウム事件はこの事件を捜査する刑事の運命にも関わってくる。1974年の事件が遠い過去のものではないことを思い出させてくれる。
    必ず真相を突き止め犯人を逮捕する。その強い気持ちを原動力に捜査

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    2026年03月28日
  • 百年の時効

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    今年こそ読みたいと思っていたうちの一冊を読み終えた。タイトルの意味も理解できた。昭和〜平成〜令和に渡る刑事の執念、それも一人ではなく、事件を引き継ぎながらというのが脅威に思えた。時代とともに技術が進歩したことが事件の解決につながっていったが、過去の全てを頭に叩き込んで、事件を解決した刑事の能力にも感心した

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    2026年03月25日
  • 百年の時効

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    現実で実際に起こった出来事や事件が物語に上手く絡められていて、物語にリアリティと厚みを増す良いエッセンスになっているなと思った。
    事件の内容は凄惨であり、相当な年月をかけて解決の道を辿っていくので読むのに体力がいりそうな印象だが読ませる力がとにかくすごいのでご安心を。
    刑事たちのバトンを繋ぐような絆に胸を熱くし、事件の真相がゆっくりと紐解かれていく様に興奮した。
    本の分厚さの通りに読みごたえのある骨太な一冊だった。

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    2026年03月22日
  • 百年の時効

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    ネタバレ

    一気読み。面白かった。
    特に前半は素晴らしい。鎌田・湯浅時代がよかった。
    藤森に至っては、DNA判定ができるようになったおかげとしかいいようのない。あっさり解決。
    相関図が複雑だから、前出の人物紹介を何回か見直しているうちに、アレっ?重要人物のはずなのにまだ、あまり出てきていない人が…と言う気付きがヒントになってしまい、ちょっと残念。
    富岳銀行も富士銀行かと思っていたら、内容は住友がだいぶはいっているんですね。
    満州を絡ませずに作った方がわかりやすかったような。オウムのエピソードもいるかなぁ?
    詰め込み過ぎている感。
    でも、一気読みさせるのは確か。

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    2026年03月22日
  • 百年の時効

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    100年は、長かった。
    けれど、途中でやめることができなくて
    一気に読んでしまった。
    面白かったなー

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    2026年03月22日
  • 最悪の相棒

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    無数の人々が暮らす団地で起きた不可解な事件の数々。事件を担当することになったのは、「被害者家族支援」に人生を翻弄された2人の刑事。勝手に恨む娘と、過去を省みない少年文。最悪の関係といわれながらも、意外と相性がいい。
    「犯罪被害者家族心理分析官」と揶揄される男の推理がかなり冴える。

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    2026年03月20日