伏尾美紀のレビュー一覧
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昭和100年という事だが、最初の事件が昭和25年なので、とにかく長い。当時の関係者や犯人が、最近まで生きている事にも驚く。
昭和、平成、令和と当時の世相や事件を挟み込み展開していくが、発端は満州事変から。オウムや企業爆破も織り込まれる。
捜査をする刑事達が残した捜査ノートが、次の刑事達に引き継がれていく。鑑識技術も向上し、刑事達が個人で残した証拠も後日役立つ。
ただ、あちこちに時代が飛んでいくし、犯人も被害者も偽名や身代わりだったりするので混乱する。冒頭の登場人物一覧を何度も見直す。
最終的な犯人も予想外の人物。見返して確認したくなるが、あまりにも膨大なページ数で捜しきれない。情報量が多く作家 -
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ネタバレ読み応えがあった。昭和の時代の1974年に起きた殺人事件には過去の歴史が背景として存在した。DNAによる鑑識もコンピュータを使った指紋の照合もまだなかった時代の事件。湯浅と鎌田という2人が必死に捜査するも、次々に起きる大きな事件に追われ、2人も異動し、迷宮入りに近い状態に。しかし、鎌田は退職前に草加に後を託す。だが、草加は幼なじみがオウム真理教の信者となっていた事から左遷されてしまう。しかし、時間だけはたっぷりあるため、コツコツと調べ続けた。その草加もそろそろ定年が視野に入り、藤森菜摘にバトンを渡す。
藤森は湯浅と鎌田の捜査ノートを読み込む。
犯人は誰なのか、だけでなく節目となる昭和の出来事が -
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昭和で起きた一家殺人事件
捜査線上に複数人の共犯者が上がる中
逮捕されたのはたった1人
昭和、平成、令和とこの事件は紡がれていく
令和、共犯者とされていた人物の死体がアパートで発見された。
事件を紐解く、残りのピースは一体なんなのか。
昭和から平成、令和まで描かれる大作
500ページ超あるのでほんとに読み応えはすごかった
早く真相が知りたくて、
次に次にと読んでしまっていたので、
ちゃんと人と事件の間にある線だったり
人と人との関係性がちゃんと理解できないまま読み進めてしまった。
落ち着いたらまた是非読み直したい作品です。
捜査方法だったり、価値観も
昭和から令和で大きく変化して -
Posted by ブクログ
「百年の時効」で深く感動したので、伏尾さんの前作である本書を読んでみました。
犯罪被害者の心に寄り添うのがどれほど怖いか、深く関わりすぎたことで燃え尽きた刑事の娘もまた刑事になった。
父を見て、自分は被害者の気持ちに深入りしないようにと思っていたが・・・
色々な事件に関わるうちに、次第に相棒の気持ちが垣間見えてくる。
登場人物それぞれに悩みを抱え、それでも懸命に生きていこうとする姿も、心情まで細く描写されている上に、こちらもあれこれ想像させられる。
あっという間に読んでしまいました。
また伏尾さんの他の作品も読んでみたくなる素敵なミステリーでした。 -
Posted by ブクログ
映画を観てるかのよう
なかなかの読み応え 500ページ超
1974年(昭和49年)に起きた一家惨殺事件。
未解決のまま50年。
そして、令和に起きた、アパートで見つかった1体の変死体により、時計の針は動き出す。
真相の手がかりは昭和と平成を生きた刑事の汗が滲んだ捜査ノート。昭和、平成、令和と3つの時代と4人の刑事。時を超え託された執念の捜査が始まる。
一人の刑事が執念で最後の最後まで諦めず事件解決という設定はよくあるが、志なかばで次の世代の刑事に託されていくという設定は新鮮で面白かった。
令和の事件から、昭和49年の一家惨殺事件に遡り、更に昭和20年代の一家惨殺事件にも遡り、はたまた戦