伏尾美紀のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
面白くてあっという間に読めた。文章も読み易くて内容が頭にスッと入ってきた。
主人公の設定が面白い。主人公は博士号を持つ女性警察官、沢村依理子。それって相当働きづらいだろうと思う。沢村もだけど周りの刑事たちも。警察は男社会。女だし、博士号持ってるし…、など扱いづらいだろうと私でも思う。でも努力をして自分の居場所を見つけていく。そんな沢村に私は憧れてしまう。沢村は周りの人間に恵まれている。見てる人間はちゃんと見てる。
そんな沢村は5年前に誘拐され、その後行方不明になった女児の捜査をしていく。一度はコールドケースになったが、行方不明の女児の遺体が見つかり止まってた時間がまた動き出す。今度は事件解決 -
Posted by ブクログ
令和6年に葛飾署管内で孤独死した独居老人の死は50年前の一家殺傷事件に繋がっていた。
駆け付けた女性刑事藤森菜摘は、警視庁管理官の草加文夫から捜査の引継ぎを依頼される。
昭和49年に佃島で発生した事件は、主犯の九重徳次郎こそ別件で捕まったが、公判中に九重が倒れ意識不明の重態となったため時効が中断し、共犯などの全容が解明されないまま平成、令和の捜査員へと引き継がれていく。
捜査上に浮かんだのは、さらに24 年遡る昭和25年に函館で起きた富岳銀行函館支店長一家の殺害事件や犯人たちを結びつけた横須賀の聖マリアこども園。
同園の経営者親子、暴力団磯川会の児島玲人ら、事件関係者が次々と不審の死を遂