作品一覧

  • 北緯43度のコールドケース
    値引きあり
    4.0
    1巻700円 (税込)
    第67回江戸川乱歩賞受賞作 待望の文庫化! 異色の女性エリートノンキャリが、組織の闇に翻弄されながらも、未解決事件(コールドケース)の真相にせまる。 新たなヒロイン、新たな警察小説、ここに誕生! 「読者を翻弄するストーリーテリングの技は新人離れしている」宮部みゆき (読売新聞2021年11月21日書評) 「ミステリ好きなひとにとって、至福の時だ。ああ、このお話、読んでよかった」新井素子 (解説より) 博士号を持つ異色の警察官・沢村依理子。 北海道警察で現場経験を積む沢村は凍てつく一月、少女死体遺棄事件の捜査に加わる。 発見された少女は五年前に誘拐され行方不明となっていた島崎陽菜だった。 容疑者死亡で未解決だった事件は沢村を呑み込むように意外な展開を見せる。 第67回江戸川乱歩賞受賞作。
  • 数学の女王 道警 沢村依理子
    4.0
    1巻935円 (税込)
    江戸川乱歩賞受賞作『北緯43度のコールドケース』シリーズ! 爆弾魔の真のターゲットは? 博士号を持つ異色の警察官が札幌で発生した爆破事件に挑む。 「伏尾美紀は日本の警察小説を変える作家になるのかもしれない」杉江松恋(解説より) 圧倒的ストーリーテリング。骨太の警察ミステリー。 札幌の新設大学で発生した爆破事件。 博士号を持つ警察官・沢村依理子が捜査に加わる。 公安との駆け引きの中で進む捜査は行き詰まり、沢村に特命捜査の命が下される。 爆弾魔の真の目的は? かつて研究者として大事な人を失った過去を持つ沢村は、事件の真相に迫る。 乱歩賞受賞作家による骨太警察ミステリー。
  • 最悪の相棒
    3.5
    1巻2,189円 (税込)
    少年時代に姉がストーカーに殺された男、潮崎。被害者家族によりそいすぎたため、心身を壊し、若くして亡くなってしまった警察官の父を持つ女性刑事の広中。潮崎に対して、一方的に憎しみをいただいている広中は、捜査一課にいきたいという夢があった。その夢がやっとかなう。しかし、捜査一課での相棒は、信じられないことに、潮崎だった――。 介護疲れによってひきおこされた犯罪、オレオレ詐欺に、ひきこもり。巨大団地で連鎖する事件は、やがて最悪の結末をむかえる――。先読み不能のストーリーテラーが用意した、極上の物語ラビリンス。そして最高のカタルシス! 「あなた」も刑事も気づかないうちに、事件はもう始まっていた――。
  • 百年の時効
    4.4
    1巻2,194円 (税込)
    刑事たちの昭和は終わらない。 真犯人が見つかる、その日まで。 1974年に起きた一家惨殺事件。 未解決のまま50年――。 アパートで見つかった、一体の死体によって事件の針は再び動き出す。 嵐の夜、夫婦とその娘が殺された。現場には四人の実行犯がいたとされるが、捕まったのは、たった一人。策略、テロ、宗教問題……警察は犯人グループを追い詰めながらも、罠や時代的な要因に阻まれて、決定的な証拠を掴み切れずにいた。50年後、この事件の容疑者の一人が、変死体で発見される。 現場に臨場した藤森菜摘は、半世紀にも及ぶ捜査資料を託されることに。上層部から許された捜査期間は一年。真相解明に足りない最後の一ピースとは何か? 刑事たちの矜持を賭けた、最終捜査の行方は――。 感動、スリル、どんでん返し……。エンタメの妙味が全て詰まった、超ド級の警察サスペンス

ユーザーレビュー

  • 百年の時効

    Posted by ブクログ

    いやー面白かった。圧倒された警察大河小説です。
    物語は50年前に起きた凄惨な一家殺傷事件に関与していたと思われる男性が、アパートで亡くなっていたところから始まります。50年前に起きた事件は未解決であり、昭和・平成・令和と時代を経て、捜査を担当した刑事の思いが繋がれていく過程が詳細に描かれています。50年前に起きた事件は、時代背景や多くの人間関係が関与しておりなかなか複雑でしたが、ラストの伏線が回収されていく過程はお見事です。
    内容はもちろんのこと、登場人物も魅力的で、それぞれの時代で事件を解決しようと愚直に捜査する刑事たちの熱意に胸が熱くなりました。思いの継承が事件の解決に繋がる。昭和の時代に

    0
    2025年11月28日
  • 北緯43度のコールドケース

    Posted by ブクログ

    一気読みだった。
    刑事物で、これだけ読ませるのは、ないと思う。
    登場人物のバックボーンがしっかりてしている。犯人の動機も性格もしっかり書かれているし、納得も出来る。
    デビュー作て乱歩賞は頷ける。
    レビュー見ると途中話の展開が分からなくなると言う意見があったが、これはこの小説に深みを持たせる為だと思います。
    久々の良い小説を読ませて頂きました。この作家の他の作品も読みたい。
    25/11/24 52冊目

    0
    2025年11月25日
  • 百年の時効

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    今年のミステリー1位はこれだった。
    こんなに分厚いのに一切ダレるとこがない。
    数ページ読んだ時からめっちゃ読みやすくてスルスル入ってくる、これはもう当たりの感覚。何十冊か読んでるとたまにこういうのに当たるから読書はやめれませんね。
    今年が昭和百年って聞いてたけど、そんな興味なかったのにこの本を読んだ後やと勝手に当事者みたいに感慨深くなっちゃうくらい面白い。
    昭和編から始まるけどまずもう湯浅と鎌田のコンビが最高!凸凹コンビを地で行くような2人、王道だけどそれをちゃんと描くのも難しいよね、これはほんとこの2人のおかげで最後までいったかな。特に鎌田が好きすぎて最後は泣けました。
    実際にあった事件、天

    0
    2025年11月23日
  • 百年の時効

    Posted by ブクログ


    昭和100年の内に読み終えた…(笑)
    いやいや、一気読みの勢いだったんだけど…
    もったいなくてチビチビ読んだ…
    昭和に浸りながら…

    昭和49年 佃島
    春の嵐のその夜中、夫婦と娘が殺されたり…(笑…昭和よね…)
    一人息子は生き残る
    その事件より24年前、函館で一家殺害事件がおこる
    この未解決事件との共通点を見つけた刑事の鎌田と湯浅
    少しずつ事件の真相に迫っていくが、最後のパズルが埋まらない…
    二人の刑事の執念は平成、令和へと受け継がれていく
    そして2024年(令和6年)
    事件の容疑者の一人が変死体で見つかる…
    現場に臨場した女性刑事が未解決事件を引き継ぎ調査を始める…

    とにかく昭和という時

    0
    2025年11月21日
  • 百年の時効

    Posted by ブクログ

    私は小説の舞台の一つである、横須賀生まれであることから、この本との運命的な出会いを感じました。実際にある地名や風景描写の中で、実在しないであろう児童施設が見えるような気がしました。
    40代後半以降の人にとっては、昭和から令和までの記憶もあり、実際に起きた様々な事件が、小説の中に織り込まれている事で、フィクションであるはずの小説が自分の記憶と混じり合い、不思議な読書体験となったと思う。
    最後の令和編が始まる前に一度紙に登場人物や、状況をざっくり書き出しておさらいしてから最後の章を読みました。
    複雑に絡み合っていた事件が、最後のバトンを受け取った藤森により、スルスルっとほどけていく瞬間 (しかし彼

    0
    2025年11月20日

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