作品一覧

  • 百年の時効
    4.5
    1巻2,194円 (税込)
    刑事たちの昭和は終わらない。 真犯人が見つかる、その日まで。 1974年に起きた一家惨殺事件。 未解決のまま50年――。 アパートで見つかった、一体の死体によって事件の針は再び動き出す。 嵐の夜、夫婦とその娘が殺された。現場には四人の実行犯がいたとされるが、捕まったのは、たった一人。策略、テロ、宗教問題……警察は犯人グループを追い詰めながらも、罠や時代的な要因に阻まれて、決定的な証拠を掴み切れずにいた。50年後、この事件の容疑者の一人が、変死体で発見される。 現場に臨場した藤森菜摘は、半世紀にも及ぶ捜査資料を託されることに。上層部から許された捜査期間は一年。真相解明に足りない最後の一ピースとは何か? 刑事たちの矜持を賭けた、最終捜査の行方は――。 感動、スリル、どんでん返し……。エンタメの妙味が全て詰まった、超ド級の警察サスペンス
  • 北緯43度のコールドケース
    3.9
    1巻1,001円 (税込)
    第67回江戸川乱歩賞受賞作 待望の文庫化! 異色の女性エリートノンキャリが、組織の闇に翻弄されながらも、未解決事件(コールドケース)の真相にせまる。 新たなヒロイン、新たな警察小説、ここに誕生! 「読者を翻弄するストーリーテリングの技は新人離れしている」宮部みゆき (読売新聞2021年11月21日書評) 「ミステリ好きなひとにとって、至福の時だ。ああ、このお話、読んでよかった」新井素子 (解説より) 博士号を持つ異色の警察官・沢村依理子。 北海道警察で現場経験を積む沢村は凍てつく一月、少女死体遺棄事件の捜査に加わる。 発見された少女は五年前に誘拐され行方不明となっていた島崎陽菜だった。 容疑者死亡で未解決だった事件は沢村を呑み込むように意外な展開を見せる。 第67回江戸川乱歩賞受賞作。
  • 最悪の相棒
    3.5
    1巻2,189円 (税込)
    少年時代に姉がストーカーに殺された男、潮崎。被害者家族によりそいすぎたため、心身を壊し、若くして亡くなってしまった警察官の父を持つ女性刑事の広中。潮崎に対して、一方的に憎しみをいただいている広中は、捜査一課にいきたいという夢があった。その夢がやっとかなう。しかし、捜査一課での相棒は、信じられないことに、潮崎だった――。 介護疲れによってひきおこされた犯罪、オレオレ詐欺に、ひきこもり。巨大団地で連鎖する事件は、やがて最悪の結末をむかえる――。先読み不能のストーリーテラーが用意した、極上の物語ラビリンス。そして最高のカタルシス! 「あなた」も刑事も気づかないうちに、事件はもう始まっていた――。
  • 数学の女王 道警 沢村依理子
    4.0
    1巻935円 (税込)
    江戸川乱歩賞受賞作『北緯43度のコールドケース』シリーズ! 爆弾魔の真のターゲットは? 博士号を持つ異色の警察官が札幌で発生した爆破事件に挑む。 「伏尾美紀は日本の警察小説を変える作家になるのかもしれない」杉江松恋(解説より) 圧倒的ストーリーテリング。骨太の警察ミステリー。 札幌の新設大学で発生した爆破事件。 博士号を持つ警察官・沢村依理子が捜査に加わる。 公安との駆け引きの中で進む捜査は行き詰まり、沢村に特命捜査の命が下される。 爆弾魔の真の目的は? かつて研究者として大事な人を失った過去を持つ沢村は、事件の真相に迫る。 乱歩賞受賞作家による骨太警察ミステリー。

ユーザーレビュー

  • 百年の時効

    Posted by ブクログ

    553ページの昭和、平成、令和と紡がれた物語は、読み応えがあり、とても良かった。
    昭和25年、昭和49年に起こった未解決事件を追いかける刑事の執念。
    しかし、事件の背景事情が分かり、容疑者もいるのに、解決にたどり着けない。
    令和7年が昭和100年にあたるようです。
    まさに壮大な物語だった。

    0
    2025年12月20日
  • 百年の時効

    Posted by ブクログ

    続きが気になりページをめくる手が止まらなかった。

    続きが気になるのに何だかまだ終わって欲しくないと思うような
    物凄く惹き込まれる本だった。

    一気読みがおすすめです。

    0
    2025年12月20日
  • 百年の時効

    Posted by ブクログ

    「百年の時効」(伏尾美紀)
    昭和の時代に起きた事件を平成、令和の視点で刑事が追う小説でした。まさに自分が育った時とも重なる時代を考えながら読みました。犯人を追う刑事達の焦りにも似た渇望、迫力には引き込まれました。戦争の風がまだ色濃く残る昭和の事件を昭和の刑事と平成、令和の刑事がどう追って行くのかにも。今日はニュースで世田谷区一家斬殺事件関連の報道を聞きましたが、現実の未解決事件が思い出され、どうして犯人が捕まらないのか?その真相背景は何なのか?せめて小説の中にカタルシムを求めたのかもしれません。
    それにしても、この小説を書き上げた作家さんは凄いと思います。フィクションですが、我々の現実に起こっ

    0
    2025年12月19日
  • 百年の時効

    Posted by ブクログ

    2025年は昭和100年にあたるということを、この本で知った
    昭和49年3月27日春の嵐の夜、凄惨な事件が起こる
    そこから50年
    昭和、平成、令和の時代を経て事件の真相に迫る超大作
    その時代、時代の背景や大きな事件の記述もあり、刑事たちと一緒に時代を辿っていく感覚で没入した
    いくつものピースが1つになった時の感慨深い気持ちは、上手い言葉がみつからない
    昭和の熱い刑事たち、それを繋ぐ平成の刑事、最後にバトンを託された令和の刑事(女性であるのも時代性がある)、刑事たちの執念に心が震える今年ベスト級の作品でした

    0
    2025年12月16日
  • 百年の時効

    Posted by ブクログ

    昭和49年に起きた一家殺傷事件は未解決のまま50年
    令和6年にアパートで見つかった一体の死体によって時計の針が再び動き出す

    すんごい盛り沢山な内容で読みごたえが凄かった
    まるで連続ドラマを見てるよう
    4人の警察官が昭和・平成・令和へ執念の捜査を繋いでいく展開が胸熱!
    真相に震えた!!

    じっくり読み進める方がいいと思うので、年末年始等の時間が取れる時に読むのがいいと思います!

    0
    2025年12月14日

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