あらすじ
ライアン・ゴズリング主演、2026年公開の映画原作!
未知の物質によって太陽に異常が発生、氷河期に突入しつつある地球。ひとり宇宙へ飛び立った男は、人類を救うミッションに挑む!地球上の全生命滅亡まで30年、人類の命運を賭けた一大プロジェクトに挑む宇宙飛行士の奮闘を描く、極限のエンターテインメント!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
率直な感想は難しい!
宇宙のことや物理、難しい言葉がたくさん出てくる。
が、先に映画を見てたおかげで何とかギリギリイメージできたから良かった。
宇宙空間でたった1人。しかも別の太陽系。そんな中で地球の為に頑張るグレースかっこいいぞ!
ロッキーとのファーストコンタクトのところ好きすぎる。
Posted by ブクログ
本格的なSF小説は難しくて苦手なのだけど、様々なメディアで激推しされていたので、久しぶりに読んだ。
とても面白かった。子供の頃親しんでいた冒険活劇のワクワクを大人になって久しぶりに思い出した。
宇宙船内の構造など、想像が難しい場面もあったけど、とにかく主人公グレースが魅力的。科学者なのでものすごく頭が良いというのはもちろんなのだけど、気の良い近所の兄ちゃんといった感じでとっつき易い。ジョークを挟みつつ、直面する課題に観察・考察・実行の手順で一つ一つ解決していく様が心地いい。その過程で少しずつ記憶が蘇ってくる点も読んでいてワクワクする。
科学的な説明や実験の様子も、面白い先生の授業を受けているような気持ちで読める。
読みながら応援している。
片道切符の旅でありながら、案外楽しく宇宙船ライフを楽しんでいるグレース。しかし、目を覚ましたら亡くなっていたルームメンバーの存在が、ふとした拍子にグレースの心をチクチクと刺す。
冒頭は名もなきミイラだったものが、記憶を思い起こすたび仲間の輪郭を帯びていくのが辛い。あの性別も分からないようなミイラは同じ使命を任された大切な仲間だった、というのが色濃く思い出されていく。仲間が死んだことを実感すると、自分は今、死が確約された運命を一人で辿ることになっている、という事実がふっと頭をよぎる描写に胸がきゅっとなる。
だからこそ、未知生物ロッキーとの出会いがとても印象的だった。
メッセージの送り合いと読み解き合いで意思疎通を図り、出会ってからはお互いの生命環境の擦り合わせと共通言語を着々と確立していく。
人間・グレースもエリディアン・ロッキーも頭がいい。頭がよい者たちの試行錯誤は美しい。
宇宙人との出会いを、こんなに現実的な(現実にありそうな?)ワクワクする形で見せてくるとは思わなかった。宇宙人との遭遇で興奮しているグレースに感情移入しつつ、ロッキーのことを知っていくうちに、彼もきっと同じように未知生物との出会いに興奮していたんだろうなと思うと、なんだか嬉しくて気恥ずかしいような気持ちになる。
私はすっかりこの冒険に夢中になっている。
映画公開中の読破には間に合わないかもしれないけど、読めて良かった。下巻もとっても楽しみ。
Posted by ブクログ
太陽の出力が落ちた原因を取り除くために向かった星系で、異星人とファーストコンタクトする話。
アストロファージという微細な生物が太陽のエネルギーを食っているために問題が発生していることが分かるが、その生態を探っていく様や、性質を利用して宇宙船の燃料に応用したり、放射線への防御に使うなど随所に絡んでくる辺りが面白い。
お話自体はライランドが宇宙でロッキーと会う話と、エヴァが宇宙船を飛ばす準備のために強権を発動させまくる話が交互に進む。前者はまったく性能が違う人間と異星人が相互理解をするための交流を行い、互いの問題解決を進めようとする辺りが良い。後者は目的を達成するためなら何でもアリな状態の無双を楽しめる。
2つの時間軸が交差しないまま前半は終わってしまったが、何か仕掛けでもあるんだろうか。
後半も気になるところ。
Posted by ブクログ
SF初心者ですがとても読みやすく、内容も面白かったので一日で読破しました!
読み進めるにつれて、ロッキーの人間味(?)が徐々に増してきて、2人がお互いに信頼と友情築いていく様子が感動でした。また、グレースが宇宙に放り出された理由も徐々に明かされていく構成になっているので全く退屈しませんでした。
Posted by ブクログ
映画『オデッセイ』が好きで、原作者が同じということで読み始め。
科学や物理についてはやや読み流す部分もありつつ、オデッセイと同じく科学とダクトテープでピンチを乗り越える展開にニコニコし。
上巻後半から予想もつかない展開になりつつも、バディものとしても読めて満足。
ちょっと科学と化学を勉強し直そうかなとは。
Posted by ブクログ
知識がない私でも「なんとなく」で事態を把握できるやさしいSF。未曾有の危機に晒される地球という悲惨な舞台にシュール&コミカルなセリフ回しが効いている。一番の見どころは何といっても異星人ロッキーが登場する後半。未知との遭遇、交流、まさかの共闘。ワクワクが止まらない。
Posted by ブクログ
映画館出てその足で本屋に行って買った本。
映画を先に見た人間が期待していた通りの原作というか、、、いろんな説明を回収してくれてて助かったな、、、。
にしてもめちゃくちゃ面白い SF だった。みんな、コレくらい目の前のことに一生懸命にあたったほうが、人生も、そしてたぶん世界もよくなっていくんだよな。
Posted by ブクログ
序盤だけ世界に没入するのに少し時間がかかったが、そこを乗り越えてからは一気に面白くなる。ロッキーはここ数年の全小説の中でもベストキャラクターだと思う。
Posted by ブクログ
おもしろい!
記憶が少しずつ戻ってきて明かされていく事実と旅する中で出会う未知のことのバランスが良くて、科学の難しい部分もあるけれど、どんどん読み進められる。
後半ではどのようになっていくのか…?!はやく読みたい。
Posted by ブクログ
アンディ・ウィアーによる長編第3作にあたる本作は、1人の科学教師が人類滅亡の危機を救うために宇宙で奮闘するというシンプルなストーリーラインである。しかし、宇宙空間で目覚めた時にはほとんど記憶喪失の状態だった主人公ライランド・グレースが徐々に記憶を取り戻していく「現在」パートと、現在に至るまでに起こった出来事を描く「過去」パートが交互に展開する仕掛けが物語の密度を高めており、ページをめくる手が止まらなくなるほどの興奮を読者に与えてくれる。宇宙船の中にいるということ以外に一切の情報が与えられていない状態から徐々に記憶を取り戻していくグレースと一緒に、読者は次々と謎が明らかになっていく状況を臨場感たっぷりに楽しむことができる。本作はSF小説としては珍しく、極上のエンターテイメントとして仕上がっている。
また、本作を傑作たらしめているのは、この現代にあって科学の可能性を大いに、しかも前向きに感じさせてくれている点にあろう。太陽のエネルギーを低減させるアストロファージやヘイル・メアリー号などのアイディアはSF的な大風呂敷だが、それらのアイディアを徹底的に科学的に掘り下げていこうとする姿勢、この「科学」というツールが感じさせてくれる現実との接合性こそがまさにSFの醍醐味を感じさせてくれる。この点から、本作はSF小説を代表する作品の1つに名を連ねたと言ってよいだろう。
主人公が記憶喪失の状態から始まるという設定上、どのような感想を書いてもネタバレになってしまうために思い切り書けないことがもどかしいのだが、文句なしに面白い。SFを敬遠してきた層にも自信を持ってオススメできる作品だ。
Posted by ブクログ
話の中に出てくる化学用語やロッキー、宇宙船の構造を文章だけでは賄いきれなかったので映画見てからこの小説を読んだのは自分の中では正解であった。頭の中で想像しやすい。映画で見た内容をベースに小説を読むことによって細かく事象や意図だったりするものを理解することができた。特に地球でヘイルメアリー計画をしている時の描写は映画では特に言及されないところだったので驚きと新鮮さの連続。ロッキーとの交流が始まってから読む手が止まらない。
Posted by ブクログ
最初の方は用語とかのせいで難しいかなって思っていたが段々と記憶が戻っていく作りのおかげかすんなりと飲み込めた。
ロッキーと出会ったあたりからの面白さが急上昇していく感じがすごかった。
Posted by ブクログ
映画を見る前にとりあえず上巻だけ読んで映画を見ました。
先に読んだ友人たちがこぞって「できれば映画見る前に原作を読んでいけ」と言っていた意味は映画を見て分かったし、何よりこれ原作がずーーーっとおもしろくてすごい。映画で拾いきれてなかったエピソードも含めて傑作!
Posted by ブクログ
映画を先に観た後に原作を読んだ。
冒頭、軽い記憶喪失になっているグレースが、自分は今どこにいるのか、なんのためにここにいるのかを、持っている科学知識を使いながら少しずつ思い出すパートがまず面白い。原作だとこうなんだ!という驚きもあった。
地球パートと宇宙船パートが交互にある構成は映画も行っていた。当然だけどひとつひとつのエピソードが原作の方が濃密で、ここって映画だとさらっと流されてたけどこういう理屈だったのか!ということがわかり、それも面白かった。
映画だとなんか凄い力を持っている超生物くらいの認識のアストロファージについて、原作ではアストロファージはどうやってエネルギーを生んでいるのか、そのエネルギーはどう蓄えられているのか、どういう理屈でそのエネルギー量を可能にしているのかなど、その辺りの細かい設定も研究によって明かされ、説明があったので、そこも面白い。
アストロファージの繁殖のためにサハラ砂漠の1/4を使って太陽光発電パネルを作るとか、気候専門家に頼って、ヘイルメアリーが無事上手くいく前提で27年間地球をどうにか持続可能にするために南極の氷を破壊してより人為的に温室効果ガス(メタン)を発生させて地球温暖化の状態にする、などの工夫も面白かった。
映画では地球パートは全体的にさらっとしてたなと思っていて、特に印象に残るシーンもなかったが、原作では細かい研究やヘイルメアリーのための準備を進める場面が多く、より詳細に知ることができて面白い。
宇宙船の中で実験可能にするために、宇宙船を遠心分離装置のようにして重力を発生させる、というものも、「あれってそういうことだったのか!」となった。映画だと謎にずっと重力あってどうなってるんだろうなと思っていたので。
宇宙船のクルーが3人で、なぜかグレースだけが生き残っていたのも映画だと(なんかわからんけど死んじゃったぽいな)と流していたが、昏睡状態で4年過ごしていて上手く生き続けることができなかったというのもなるほどなと思った。
宇宙船パートでのロッキーとの出会いも、映画より濃密で面白かった。宇宙船を同じ速度で動かす、そこから互いに物を投げての会話、とうとうトンネルと繋いでの接触と、全部面白かった。
私は映画で、このトンネルの中でグレースがヘルメットを外すシーンにとても感動したのだけど、それが映画オリジナルだったということにも驚いた。原作ではトンネル内を1気圧の空気で満たしてくれていた。ロッキーとの交流内容も原作は豊富で、少しずつ互いを理解していく過程がたまらなかった。胸がいっぱいになるような気持ちになった。互いの生存に必要な大気状態を知り、どういう元素で体が構成されてるかを知り、言語翻訳を可能とし……というひとつひとつの丁寧なやりとりがとてもよかった。
Posted by ブクログ
映画を観てから読むか、読んでから観るか、悩ましいのですが、私は上巻の半分を読んで、結末を知らないまま映画を見ました。
長い導入部が映画では5分程度で進んだなのには驚きましたが、どちらも楽しみました。
映画を観ながら、うまくいき過ぎてなんだかなと思ったところは本ではきっちり説明されたり、抜けたエピソードがあったり、本で答え合わせができて満足。
本のままだと長くなって映画では寝ちゃうでしょうね。
全体に悪人が出てこないのも、割と好きです。これは映画も本も。
映像的に迫力ある(アイマックスで見ました)のは映画ならではですし、本には出てこない場面も主人公のキャラに説得力を持たせてくれてわかりやすい。
とは言え、SF好きの私としては理屈っぽさ、前向きな結末が古典SFみたいで気に入ってます。
Posted by ブクログ
途中まで、「アストロファージね、ふむふむ。おもしろいけど、そんなにいうほどおもしろい作品なのかな、あまりピンとこないかも」と思いながら読んでいたけど、中盤のロッキーとの出会いから「うおおおおお」となり一気に読み終えた、、、、涙
ロッキーがグレースを見つけたときどんなにうれしかったろうとか、つい思いを馳せてしまう。グレースがロッキーに手を振ったら、意味はわからない(はず)ながらも地球式の儀礼を真似て手を振り返したりと、ロッキーがあそこまで友好的だったのは、ロッキーがずっとひとりぼっちで過ごしてたからなのかな、、涙
私はグレースは地球に帰還できるし、ロッキーも母星に帰還できると信じているので、2人はそれぞれの星に帰った後、二度と会うことができない盟友のことをたびたび思い返すんだろうなあとすでにしんみりしている。
下巻も楽しみ!
Posted by ブクログ
地球は太陽消滅、ひいては地球消滅の危機にあり、それを救うために元科学者である中学校の科学教師が奮闘する。
ものすごくわくわくする!おもしろい!
主人公がゆる~い感じで、「え、どうなるんだろう!」というシーンも緊張感があまりなく、「・・・どうなっちゃうんだろう
徹夜必至の傑作
最初は「コールドスリープから目覚めたら、宇宙船で一人きりで……」という「火星の人」っぽい始まりで、またこのパターンなのかな?と思いきや、途中からの急展開でものすごく引き込まれます。
これはぜひともネタバレなしで読んで欲しいなあ…。
ただし、読むなら金曜の夜に。平日に読むと確実に寝不足になります。
Posted by ブクログ
映画きっかけで読んだ。
冒頭読んでから、確かに小説版から読んだ方がいいな!と思った。すこしミステリー的な、「そもそもここはどこなのか?」という推理から始まるんですな
映画のグレースよりもさらにポジティブでウィットに富んだ人だなと感じた。ビビりにくく、すごく生きる力に溢れている
Posted by ブクログ
SFの最高峰です。
主人公の心情や引き込まれる内容に感服します。
科学、物理、数学等に関する知識が盛り込まれ、分からない部分が多いなかでも、引き込まれる魅力があります。
Posted by ブクログ
映画良かったので読みました。かなり科学系の難しい話が出てきて大変だけど、面白い。メタンの話とかはなかったし。これからどうなるか楽しみ。ストラッドの覚悟が決まりすぎてて怖い。
Posted by ブクログ
以前SF小説を読み切ることができず苦手意識があったんですが、こちらを友達に勧められ購入してみました。
章が終わる毎に何かが判明したりして、続きが気になりどんどん読み進められました。下巻もとても楽しみ。
Posted by ブクログ
アルマゲドンのような地球を救うミッションと言う認識しか持っていなかったので、地球外生命体との接触には驚いた。
しかも、友好的な宇宙人なんて、今までにないパターン。映画でロッキーがどう表現されているのか観てみたくなった。
Posted by ブクログ
映画を観てから読み始めた。正直、長い。専門性も高い。そういう面では映画はよくまとまっていると言える。ただ、なぜそうなるのか、なぜ必要なのか、どうやってプロジェクトが進んでいったのかなどの細かい説明は、やはり小説に軍配があがる。下巻も楽しみたい。
Posted by ブクログ
分厚いし洋書だし…と思ったけど映画を観た人が面白かった!と言っていたので購入。場面が切り替わるのでテンポよく読めて一気読みしてしまった。下巻も楽しみ!
Posted by ブクログ
しっかりとSF物。理系要素爆発で所々状況が想像できない!という難点はあるものの、物語の進行としてはわかりやすく面白いので、理解できない自分が嫌にならない投げ出さずに読み切れました。
構成がなかなか面白く、主人公は記憶障害の状態からスタート。なーんも覚えてない。遠い宇宙で怖過ぎません?現実パートと過去パートで交互に話が展開することで、読者は少しずつ主人公の置かれてる状況が判明してくるドキドキと、現実パートで起こる様々なイベントのワクワクが面白さの根幹です。
そして、上巻後半から、想像の斜め上を行く展開で面白さが加速します。
SFとファンタジーは字面にすると読者の想像力で補完されると思うので、これは絶対に映画が見たい、見てこそこの物語は補完されるとハズ。
Posted by ブクログ
地球を救う一大プロジェクトのために遠く離れた恒星系に飛ばされた元科学者の教師、ライランド・グレース。
宇宙船の中で孤軍奮闘する彼の姿を描きつつ、いったいなぜ宇宙飛行士でもない彼がこのプロジェクトに選ばれたのか、その経緯が紡がれていく。
私はSFガチ勢ではなく、たまに読む程度で、そのたまに読むSF作品の小難しさにどちらかというと辟易しがちなタイプ。
しかしながら、この作品は最初から最後まで筋が通っていて、かつ親近感のある翻訳もあって、めちゃくちゃ読みやすかったです。
そしてしっかりと、最初から最後まで面白い。
グレースくんに次から次へと降り掛かる難題。
彼が宇宙船で飛ばされる前の地球での出来事。
極め付けはこの作品の<転>の部分で、私は「え、マジで?」となりました。
とりあえず予備知識なしで読むことをお勧めします。
<火星の人>のワトニーほどではないけれど、グレースくんもまた、ユーモアたっぷりの男。
地球の存亡がかかっているシリアスな展開の割には、雰囲気はすごくポップです。
ですが、下巻の最後の方は絶望的ながらもかなり熱い展開。
究極の選択ってこういうのを言うんだよな……と思いました。
この決断も、そしてその後の顛末も、グレースらしいというか……そう、長い旅を通じて読者はグレースという人間が嫌というほどわかってしまっているので、そんな感想が出てきてしまうんです。
さらに言うと、教師という彼の立場を反映した終わり方が本当にきれいで、道中が壮大なスペクタクルだった割には、静かに幕を閉じていく感じ。
読後感は、なんだか夢から醒めていくみたいな不思議な感覚でした。
Posted by ブクログ
約2ヶ月かけて上下読み終わったー!
話自体は面白いんやけど、科学的な描写を読むのがひたすらしんどかった、、、
あと、ロッキー出てくるまでもしんどかった、、!
これを映像で見るのが楽しみ!
Posted by ブクログ
◯ざっくりあらすじ
太陽がアストロファージと呼ばれる、星のエネルギーを食べる微生物に侵され、30年ほどで人間が絶滅することとなった。
多くの恒星が同じ微生物に侵されているが、地球から遠く離れたタウ・セチという星だけは侵されていない。
主人公のグレースは、人類を救うため、タウ・セチを研究し、アストロファージに対抗する手段を見つけるため、タウ・セチまでの片道旅行に出される。
⭐︎ここからネタバレ⭐︎
物語は宇宙編と過去回想編が交互に展開される形で進む。
上巻では、宇宙編が目覚め〜ロッキーとの出会いと交流、過去編がアストロファージの発見〜タウ・セチへ行く方法の模索となっている。
◯宇宙編
タウ・セチまでの距離は遠いため、クルーのメンタル・食事ケアのため昏睡状態にさせられていた。昏睡状態から起きたグレースは、記憶が曖昧であり、初めは自分の名前すら思い出せない。しかし徐々に記憶を取り戻し、自身が科学教師であったこと、アストロファージの研究を行っていたこと、地球が死にかけていること、そしてそれを救うためにタウ・セチへ向かっていることを思い出す。
しかし、長期昏睡に耐えられず亡くなっており、グレースは孤独なままタウ・セチの調査を迫られる。
タウ・セチに到着したグレースは、そこで、同じくアストロファージにより星が絶滅へと向かっている異星人ロッキーと出会う。ロッキーはエリダニという星から来た、岩の身体に5本足を生やした、蜘蛛のような生物であった。
地球人の6倍以上寿命があるロッキーであったが、仲間は放射線の影響で全滅しており(エリダニはアンモニア雰囲気、29気圧、210℃の環境。だが科学技術は地球の50年ほど遅れている)、ロッキーもまた孤独な戦いをしていた。
初めはコミュニケーションに苦労していたが、時間を重ねるごとに意思疎通を図るようになり、お互いがお互いの星を守るため、協力していくこととなる。
機械エンジニアのロッキーと、科学者のグレースの異星人コンビによる、アストロファージとの戦いが始まるところで上巻は終わる。
◯過去回想編
太陽が暗くなるのと同時に、ペトロヴァラインと呼ばれる光の線が強くなっていく。そしてそのペトロヴァラインから微生物(アストロファージ)が採取される。グレースは過去に生物の活動に必ずしも水が必要ではないことを説いた論文を発表しており、それを目をつけたペトロヴァ対策委員の責任者ストラッドから研究を命じられる。そして、アストロファージの繁殖に成功し、更にアストロファージ研究のために空母に集められた世界中の優秀な科学者と共に研究を行っていく。
そこの中で、アストロファージはエネルギーを質量として蓄えることができ、それを推進燃料に使用したロケット「ヘイルメアリー号」を用いて、タウ・セチへと片道の現地調査に行くプロジェクトが立ち上がる。
◯感想
上巻は経緯とロッキーとの出会いで終わるため、正直あまり山場はなく、物語としてはあまり面白くなかった。
下巻が盛り上がるので、良くも悪くもそのための仕込み、という感じ。特に過去編は全然印象に残っていないくらいに何もない。
ペトロヴァラインとか、アストロファージのエネルギーの使い方や増殖の仕方などは正直よく分からなかった。また、ロッキーとの出会いの場面も頭の中でその情景を描くのは難しかった。