【感想・ネタバレ】プロジェクト・ヘイル・メアリー 下のレビュー

あらすじ

ライアン・ゴズリング主演、2026年公開の映画原作!

未知の物質によって太陽に異常が発生、氷河期に突入しつつある地球。ひとり宇宙へ飛び立った男は、人類を救うミッションに挑む!地球上の全生命滅亡まで30年、人類の命運を賭けた一大プロジェクトに挑む宇宙飛行士の奮闘を描く、極限のエンターテインメント!

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

グレースとロッキーは銀河で最高のバディだね!!!と目から液体が漏れたし、この世界ならきっと手を取り合って対処してくれたと信じてる

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2026年09月17日

Posted by ブクログ

本読んでロッキーは割と可愛いと思ってたからゆるキャラみたいなの想像してたけど、映画見に行ったらゆるキャラではなかった笑笑
本から読んでよかったw

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2026年09月14日

Posted by ブクログ

巻末の解説を読んだら、主人公に悲壮感が無いのは作者の作風らしい。とにかく実験してみよう!ジェットコースターのように天国と地獄を行き来しながら、一気に読んでしまう。お互いを思い遣るバディに感動。

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2026年09月14日

Posted by ブクログ

火星の人がとても良かったので購入。

火星の人でもそうだったが、主人公にアメリカ的なユーモアがあって面白い。
話のスケールの大きさに圧倒された。一体どうすれば、こんな小説を書けるのだろう。
難しい専門用語や理系の言葉が出てくるが、無視して読んでも全く問題なく読めた。

エンディングは想定外だったが、これはこれで良かった。
いつか再読したい。

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2026年09月13日

Posted by ブクログ

ハラハラドキドキな展開。主人公が悲観的になって、コミカルなやり取りが多く、最後まで面白く読める。ワクワク要素の多い作品。映画を観たら更に作品を楽しめるかもと期待!

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2026年09月11日

Posted by ブクログ

地球を救うという壮大なスケールのミッションに加えて、バディとの何気ないやり取りがすごく微笑ましいというか、愛しいというか…

宇宙船に名前は付けないのか?
ない。きみはその椅子に名前を付けるのか?
付けないけど…

細かい言い回しは忘れたけど、この会話が好き。

皮肉の使い方もうまいし、信頼し合ってるのがめちゃくちゃ伝わる。

早く映画で観たい!

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2026年09月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白すぎる、これぞSF!
ワクワクと冒険、苦難…未知の宇宙…

主人公話し口調がカジュアルだし、ユーモアがあって飽きずにずっと読んでいられる。

最初は宇宙で遭難系の話かな…とか1人で孤独に宇宙の難題に立ち向かう系の苦しい話かなと思っていたので、ロッキーとの出会いでは思わず胸が高鳴った。
え!?そういう話!?地球外生命体と会えるの!?
感激した。

もうワクワクが止まらない。エンドも良かった。
SF王道突っ走ってくれた。最高。
今年のベストはこれに決まり。

それにしてもロッキーが可愛いすぎて…
映画ではどんな風に出てくるんだろう?
映像も見なければ…

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2026年09月08日

Posted by ブクログ

前評判が良すぎた上に映画で結末を知っていたから高いハードルを超えられるか不安だったけど、余裕で超えちゃうくらい面白かった!
こんな体験なかなかできないと思う。事前情報完全ゼロで読んでほしい&読みたかった。。。

原作は理論の説明、映画は映像と音楽との調和やオリジナルシーンとそれぞれの良さがあって、原作を読み終えた直後に映画を観ると初見の何倍も感動した。映画に感動して原作をまた最初から読んでしまった。上下巻ともにワクワクが止まらなくて読んでいる間ずっとしあわせだった。

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2026年09月04日

Posted by ブクログ

初のSF作品あまりにも良すぎた、、
ロッキーとのやりとりも、もはや微笑ましくてロマンしかなかった
地球はきっとビートルズ届くまでは飢餓や戦争やで大地獄だっただろうけど、これがハッピーエンドなんだろうな

学生時代理系教科をフル無視して生きて来たので、科学用語が多くてイメージしづらいところは多かった(笑)映画も見てみるとだいぶ理解の助けになって良かった

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2026年09月03日

Posted by ブクログ

異星人ロッキーと築いた信頼と深い絆
絶望的な状況でも、科学と技術で問題を解決していく姿にワクワクしました。

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2026年09月01日

Posted by ブクログ

地上では長期昏睡耐性を持つ搭乗員候補者を選定する。
候補者が決定し出発まで数日というところで突如訪れる危機。
物語の冒頭でライランドの記憶が曖昧だった理由が明らかになる。

ヘイル・メアリー号の帰還を待つ地球上で想定される食料不足についてのエヴァ・ストラットの考察は、その通りと思う。

タウ・セチ軌道上の宇宙船で次から次へと発生する難題や危機。
生存環境が全く異なるライランドとロッキーが同じ船内で協力し合って対応するうちに、互いに身の危険を顧みず助け合うほどに友情が育っていく。

ロッキー独特の言い回しも効いて、2人の会話は微笑ましい。

名残りを惜しんでそれぞれの故郷に向けて進む2隻の宇宙船に起こった最後の危機。
やはりライランドはロッキーを放っておけなかった。
ライランドの食糧問題を解決するのがタウメーバだったとは…!

訪れる危機の原因も対応策にも合理的な科学的根拠が明確に示されるのが良い。
アストロファージもタウメーバも、生物としてそこに存在し、場面場面で悪者になったり救世主になったりする。
細部や合理性に拘る一方で恒星間に跨るスケールのハードSFでもありつつ、人間ドラマや波乱万丈のストーリー性やユーモアも備えた傑作。

それにしても映画の再現性の高さよ。

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2026年08月31日

Posted by ブクログ

ハッピーエンドだけど予定調和じゃなくて「そうなるんだ」と思うラストで、すごく良かった
読み切るのが名残惜しかったな
そして物理の知識があるともっと面白く感じるのかなぁと思う
映画版もオススメ、ロッキーかわいい笑

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2026年08月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

星5️⃣以上です、出会えてよかった

ロッキーが訪ねてくるときの コン、コン、コン、とグレースがロッキーを助けにいったときのガンッ、ガンッ、ガンッ、が繋がっててよかった

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2026年08月29日

Posted by ブクログ

評判通り面白かった!

サイエンス知識がなくても読める
が、だいぶ読み飛ばしたところもあり

でもそこは影響せず、ラストの感動につながる

主人公が記憶を失っているところから物語が始まり、謎だらけのところから始まる
現在と過去が次々と繋がってくるのがいい

文章だけでは分かりにくかった部分もあるので映画も観てみたい

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2026年08月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

上巻と合わせて星10だ。
上巻の半分ぐらいまでは、何が起きてるの? どうしてこんなことに? というあたりでぐいくい読ませるが、上巻半ば頃、いきなりの未知との遭遇にハッとして、そこからは読むスピードも加速する、という面白さ。

個人的に今、親の介護と仕事で、なかなか本を読めずにいて、読んでも小説ではないものばかりだったが、話題になってるし、たぶん面白いのだろうと手に取って、本当に良かった。

バディものであり、絆や友情の話であり、最終的にはアガペーの物語であったのだ、というあたり、科学がとんとわからぬ私も、とても読みやすい。単なる愛情ではない、積み重なっていく信頼がアガペーへ変化する過程と、主人公の過去の記憶の交錯が、また上手い。

こんなにただだだっ広い宇宙で二人だけなのに大変だぞ、というような理解力で、侵蝕者やその天敵のことや、宇宙船のことを見ているような、科学などわからぬ私でも、ページのなかに没頭できた。

読後、ふいに倉橋由美子の「ポポイ」を思い出す。他者との交流を深めるために、肉体は必要ないのではないか、というようなことを思った、という程度の思い出し方だが、肝心の中身を覚えておらず、ググってみる。

やはり後者は退廃的であるのだが、最近はググるとAIも解説に加わってくれて、まあ、思い出したのもわかんなくないよ、的な答えを得るが、しかしプロジェクト・ヘイル・メアリーは、幸福感に満ちている。

ラスト、臆病者として描かれる過去のグレイスの語ったことが、今度は幸福な、嘘のない形で実現しているあたりも、幸せな気分を増幅させる。

そこまでの過程もハラハラすることの連続で、なかだるみのない話であった。

タイトルのヘイル・メアリーは、アヴェ・マリアの意味だとのことだが、アメフトの試合で、一か八かの時にすることと同じなのだという。

どちらの意味も内包する素晴らしいタイトル。

読後すぐに友人たちへ、おすすめの本としてLINEでお知らせしたのだった。

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2026年08月26日

Posted by ブクログ

ああ、最高の読書体験、、。上下まとめて星5!!もはやそれ以上。ずっと読んでいたい。この世界にどっぷりのめり込んだ。必死にイメージしながら読み進めるのも楽しかったし、読んでてワクワクするし、興奮させられた。活字を追いながらなかなか稀有な体験。ロッキーがとにかくかわいいと感じる笑 中盤のあるシーンでウルっとなった
あーー、ずっと読みたい笑

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2026年08月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

よい、よい、よい!ぼくはしあわせ!しあわせ!

追記
地球にいた何年もの間の人間関係よりも、数ヶ月のロッキーのとの間にできた友情が勝った。というよりロッキーとの間に初めて親友といえる濃密な関係を築くことができたのかなと。
ヘイルメアリーに乗る(死ぬ)ことに必死に抵抗していたことと、死を受け入れてでもロッキーを助けにいくところにそのあたりの変化が出ているのかなと思った。

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2026年08月25日

Posted by ブクログ

科学の教師だったライランド・グレースが託されたミッションはアストロファージに汚染されてない唯一の恒星へと行き、その理由を見つけ出すこと。その恒星は地球から11.9光年の彼方。同じミッションを負ってエリド星から送り込まれたロッキーと協力し、苦心してアストロファージの天敵である微生物タウメーバを確保。しかし次々と起きるトラブル。ふたりは互いに知恵を出し助け合い、対処していく。そして片道切符だったライランドの人生が変わっていく。

あとがきで「ゲームオブスローンズ」の原作を書いたジョージ・R・R・マーティンが言っています。私的には「フィーヴァードリーム」が大好きな作家です。彼が「ここには伝統的なSFのファンが愛するあらゆるものがある」と絶賛したそうで、それくらい面白い。

地球の危機、度重なる困難、乗り越える勇気、協力する仲間そして友情。たまらないですね。一旦解決してそれぞれが帰途につきめでたしめでたしと思いきや、致命的な困難が起こる。そこでライランドはどう判断するのか。そしてラストは意外な方へ落とす。それでもよく考えるとそこが良いのです。きっと若い頃は許せなかったラストですが、大人になった今ではしみじみ来ますね。

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2026年08月21日

Posted by ブクログ

上巻読んでそのまま下巻突入。
日付跨いで一気読み。
ネタバレしたくないので何も書けないけど、とっっても良かった!!

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2026年08月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ラストがめちゃくちゃよい、地球に帰らないで異星人の子供達に授業やってるラスト最高。
映画でも泣いてしまったけど、ロッキーが命の危険を冒してまでグレースを助けるシーンが、、、小説の方がよりリアルでよりやばい描写でした。そして映画とは違って全然回復しないロッキーを見守りながら実験を続けるグレースの心理を思うと、、、うぅっ。。
でもロッキー回復後に、グレースが良かれと思ってやったことがむしろやばかった(かさぶたを無理やり吹き飛ばしたこととか)とか笑ってしまう。ウィアーさんの小説はこの手の試行錯誤の一喜一憂がまじでおもろい。一生懸命実験繰り返したら、壁をすり抜けるウィルスに変化するとか考えつくかね、天才。

これ読んで、映画再度見に行ったらまた印象変わりました。ぜひ映画とセットでどうぞ!

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2026年08月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ


とうとう読み終わってしまった。映画から入って小説買って今の今まで楽しみにしていたプロヘメ…!

映画と原作は結構違いがありましたね、違いというか結末までの流れが小説の方が丁寧に書かれてますね。いやね、あの太さの小説を2時間半に凝縮して且つ小説以上の盛り上げ所を作った映画は超すごいと思いますよ!映画美の追求です。でも小説だって負けないです!映画版だと「あれ?これはいいのかい?」みたいなとこが小説だと丁寧に矛盾なく書かれてた印象です。
映画を観た人はぜひ読んで欲しいです。観てない人もぜひ読んでそこから映画を観て欲しいです。


以下ネタバレ含む感想です。
映画だとハッキリ描かれない心情なんかが小説だとはっきり書かれるのが良いところだと思います。まあこの本はグレース視点の一人称小説なので当然ではあるのですが…。
40年以上も孤独に耐えて、絶望の中タウセチで頑張っていたことが明かされるロッキー、ヘイルメアリー号を見つけた時どんな気持ちだったんだろうって涙ぐまずにはいられません。でもロッキー、助けを乞うより「助けてやろう」っていう頼もしさの方が大きいんですよね、年の功なのかしら…。現にロッキーは自らの危険も承知で助けてくれますからね。2人は孤独を分かち合って親友になる訳です。

ストラットにとってグレースが特別な存在ではないかと周りが勘繰っていたの、映画版ではあったけなー、どっちにしろ特別扱いしてるよなーって思ってました。私読んで思ったんですよ。
以下私個人の解釈ですが、特別な存在って、『地獄への道連れ』と言う意味だったんじゃないかと。「あなたは結局いい人なのよ。」って言ってましたし。でも偶然科学者の席が空いたこともあって、相棒を来たる地獄ではなく、安寧たる死地へと送り出したんじゃないかなと。結構思うとこありきで情が湧いていたんじゃないかなと。唯一彼に対して本心を打ち明けているし、ヘイルメアリー号は、任務をこなす上で当然かもしれませんが、死に行く人間たちに与えられる装備の良さを遥かに超える能力と拡充性を持ってると感じるんですよ、それも彼女という人間の、冷酷にはなりきれない一面が現れているのではないのかと。
結局彼女はその名の通り、アストロファージに打ち勝つ地球の支柱となりました。でも彼女は地球で地獄に落ちる覚悟でいますし、彼女は救世主扱いをされたのか、どんな扱いをされたかは描かれていないため分かりません。彼女にとってのロッキー(相棒)、グレースはタウセチへと消え、彼女を地獄から救い出す存在はいなくなってしまったのではないかと。不本意でも良い人として地球を救い、地獄のような環境の地球と奇しくも縁遠くなったグレイスとは対照的存在だと思います。
 それでね、グレースはおかしいことに地球に残っても自分が死ぬとは微塵も思ってなさそうなんです。苦しい思いをするとも多分現実的には思ってなさそう、反面ストラットはしっかり見据えている。見据えているからこそ地獄に落ちる覚悟で計画を進めている、そこも対照的な存在だなあと思いました。

 ロッキーを助けに行くシーンですが、今まで死ぬ覚悟もなくなし崩しで宇宙にほっぽり出された偽りの英雄グレースは躊躇いなく地球行きの切符を捨てて、ロッキーを助ける為に自ら死地の旅に出て、彼はロッキーとエリドと地球にとって本物の英雄となる訳です。彼はやっぱり「良い人」なんです。地球のために、子供達のために死ねると思えなかった彼は異星人の親友を救うためには死ねると覚悟を決めて行動するんですよ、これはロッキーもグレースを命懸けで助けてくれた訳ですから、おあいこなのかもしれませんが、ロッキーからしたら二度も孤独の中にある自分を救いにきてくれた存在になるんですよ。まるで神話、エリドに神話はあるのかしら?

 最後、??章です。
間違いなく年齢的にも環境的にも肉体的にも長くないと思われるグレース、それでも彼はエリドの英雄、子供達の先生として楽しく生きています。地球を救えたことも分かりました。エリドも救えました。ロッキーも生きてるし、エリド人も歓迎してくれて、飯にも住むとこにも困らずハッピーエンドなんです、でもなんか哀しい。センチメンタルに私は思います。異星人との環境、寿命の差の問題がここではっきりと出てくる訳です。
物語は、幸せな終わり方をします。物語のその先の、どう足掻いても長くはないその先を想像して少し寂しくなるのです。

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2026年08月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

アンディ・ウィアーの『プロジェクト・ヘイル・メアリー』下巻です。

地球人のグレースと、エリダニ人のロッキー。

グレースとロッキーは、タウ・セチ恒星系にある惑星「エイドリアン」の調査を開始します。アストロファージが大量に繁殖しているにもかかわらず太陽が減光していない理由は、そこにアストロファージを捕食する天敵となる微生物が存在しているからでした。

二人はこの微生物を回収することに成功し、「タウメーバ」と名付けます。これさえ持ち帰れば、地球もロッキーの母星エリドも救うことができます。しかし、ここで致命的な問題が発覚します。タウメーバは「窒素」に極めて弱いという性質を持っていたのです。このままタウメーバをそれぞれの太陽系のアストロファージの繁殖地に放っても、死滅してしまい、アストロファージを駆除できません。

ここから二人は、「品種改良」の実験に挑みます。タウメーバを少しずつ窒素濃度の高い環境に適応させ、世代交代を繰り返すことで、「窒素耐性を持ったタウメーバ」を人工的に進化させようとしたのです。数々の試行錯誤の末、ついに両方の太陽系の繁殖地の環境に耐えられる最強のタウメーバを完成させます。

任務完了を目前にして、ヘイル・メアリー号を最悪のトラブルが襲います。実験中に、窒素耐性を得て超強力になったタウメーバが密閉容器から漏洩し、船内に脱走してしまったのです。タウメーバの餌はアストロファージです。ヘイル・メアリー号の燃料はすべてアストロファージでできているため、脱走したタウメーバは船の燃料タンクをまたたく間に喰い荒らし、燃料の大部分を消滅させてしまいました。ます。幸いにも、ロッキーの宇宙船の協力や、タウメーバがやはり窒素に完全に耐えられるわけではない点ことを利用して船内を滅菌。なんとか事態を収束させます。

さらに、ロッキーの船にはまだ十分なアストロファージが残っていたため、ロッキーはグレースの地球帰還用、そして地球へデータを送る無人探査機「ビートル」用の燃料を分けてくれ、頑丈な燃料タンクまで作ってくれました。こうして二人は別れを告げそれぞれの母星を救うため、別々の方向へ向けて旅立ちました。

地球へ帰る途上の宇宙船内で、グレースの最後の記憶が完全に蘇ります。本来、ヘイル・メアリー号に乗る予定だった優秀な科学者2名が、打ち上げ直前の実験事故で突如死亡してしまいます。人類滅亡まで時間がなく、予備のクルーの中で最も適任だったのがグレースでした。しかし、プロジェクトの総責任者であるストラットから「宇宙へ行ってくれ」と頼まれたとき、グレースは激しく拒絶し、泣き喚いて逃げ出そうとしていたのです。
地球の命運よりも自分の命が惜しかったグレースに対し、ストラットは冷酷な決断を下しました。
兵士を使ってグレースを強制的に拘束し、鎮静剤で眠らせ、打ち上げ直前に「目覚めたときに都合よく任務に従うよう、一時的な記憶喪失を引き起こす」薬を投与して、宇宙船へ押し込んだのです。
グレースは、深い絶望と自己嫌悪に陥ります。

地球への帰路を急ぐグレースは、ふと、ある異変に気づきます。品種改良を重ねた結果、あのタウメーバは「ロッキーの船の素材(キセノナイト)を容易に透過する」性質まで獲得してしまっていました。このままでは、ロッキーの船の燃料もすべてタウメーバに喰い尽くされ、ロッキーは母星エリドに帰る前に宇宙で干からびて死んでしまいます。ロッキーはそのことにまだ気づいていません。

グレースの手元には、地球に帰るための最低限の燃料と食料しかありません。もしロッキーを助けに行けば、燃料を消費するため、自分は二度と地球へは帰れなくなります。ロッキーを救うことは、地球への帰還を諦め、宇宙での緩やかな餓死を受け入れることを意味していました。
かつてメイルヘアリー号に乗るのを拒んだグレースは、迷った末に、地球にタウメーバのサンプルとすべてのデータを積んだ4機の無人探査機「ビートル」を射出し、人類の救済を彼らに託します。そして、自分自身の船の進路を180度反転させ、唯一無二の友人であるロッキーを救うために引き返します。
グレースは間一髪でロッキーの船に追いつき、彼の命とエリドの危機を救うことに成功します。

それから数年後。
グレースは地球ではなく、異星エリドに建てられた彼専用の居住区で目を覚まします。

エリダニ人たちは、救世主であるグレースのために、地球の科学データを総動員して「人間が生存できる環境」と「人間が食べられる合成栄養食」を開発し、彼を破格の待遇で迎えていたのです。
ある日、ロッキーがグレースの元へやってきて、天体観測の結果を伝えます。

「太陽の輝度が完全に元に戻った(アストロファージが消滅した)」、と。グレースが送ったビートルが無事に地球へ届き、地球の人類もまた救われたことが証明された瞬間でした。

物語のラストは、グレースはエリドの子供たちに囲まれながら、幸せそうに科学の授業を行うシーンでした。

読書の楽しさを思い出させるくれる小説でした。眠る時間を惜しまず読む、という経験は久々です。
これは文句なくおすすめ!最高に面白いよ!

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2026年08月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

唯一アストロファージに感染していないと見られたタウ星系に到着したグレースは、エリディアンのロッキーと協力してアストロファージ対策を見つけ出す。しかし度重なる緊急事態によりグレースは究極の二択を迫られる。
科学の徒グレースと天才エンジニアロッキーの異星人コンビが次々に発生する難題をクリアしていく。サンプリング用の鎖を大量に生産する場面や、タウメーバに窒素耐性を持たせるための培養というすごい地道な作業もあれば、タウ・セチでのEVAというダイナミックな描写もあって、なんかすごかった。最後のロッキーを助けるのか、地球に帰還するのかの葛藤はすごかった。もう一生会うことのないであろう異星人を助けるため、地球への帰還をやめて引き返すグレースは本当に熱かった。課題を乗り越えたらさらに大きい問題が発生して、それを乗り越えたら最後に究極の選択が現れてと、最後の最後のまでワクワクさせるのような展開が続いて面白かった。

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2026年09月03日

Posted by ブクログ

読み始めは状況がまったく分からず、主人公と一緒に「ここはどこなんだろう」と手探りしている感覚が面白く、すぐに引き込まれました。
人類を救うというとんでもなく大きな話なのに、目の前の問題を一つずつ考え、試して、失敗しながら解決していく地道さが妙にリアルで、「知識ってこういう時に生かされるんだな」と思わされました。
途中から物語が思ってもいなかった方向へ進んでいき、気付けば人類の危機よりも、友情の物語として読んでいた気がします。
言葉も常識もまったく違うのに、少しずつ分かり合っていく過程にはかなり心を動かされました。
正直、物理や化学の説明はかなり細かく、「もう分からないから先に進もう」と読み飛ばしたところもあります。
それでも最後まで読むと、知識や頭の良さ以上に、誰かを信じることや、自分以外のために何を選べるのかが心に残りました。
壮大な宇宙の話を読んだはずなのに、不思議と人と人との繋がりについて考えてしまう一冊でした。
読み始めは状況がまったく分からず、主人公と一緒に「ここはどこなんだろう」と手探りしている感覚が面白く、すぐに引き込まれました。
人類を救うというとんでもなく大きな話なのに、目の前の問題を一つずつ考え、試して、失敗しながら解決していく地道さが妙にリアルで、「知識ってこういう時に生かされるんだな」と思わされました。
途中から物語が思ってもいなかった方向へ進んでいき、気付けば人類の危機よりも、友情の物語として読んでいた気がします。
言葉も常識もまったく違うのに、少しずつ分かり合っていく過程にはかなり心を動かされました。
正直、物理や化学の説明はかなり細かく、「もう分からないから先に進もう」と読み飛ばしたところもあります。
それでも最後まで読むと、知識や頭の良さ以上に、誰かを信じることや、自分以外のために何を選べるのかが心に残りました。
壮大な宇宙の話を読んだはずなのに、不思議とまったく違う存在同士のつながりについて考えてしまう一冊でした。
小説を読んだ後に映画を観ましたが、まさかロッキーがあのような姿だったとは想像もしておらず、勝手に人型をイメージしてしまった自分自身の想像力に限界を感じて、少しだけ落ち込みました。

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2026年09月15日

Posted by ブクログ

そのときだ。反対側から音が聞こえてきたーー。トン、トン、トン。
これは上巻のある章の章末なのだが、上下巻を通してここが一番興奮した。どうなるの!?一体どうなるの!?と。もしこれが連載物で続きは一ヶ月後です、とか言われたら発狂していたに違いない。とにかくこの作品は、章の終わりかたの惹きが鮮やかで、寝る前に読んだら目がギンギンになってしまう。SF作品の魅力はこれか!とまざまざと体感できる。

上巻では、記憶喪失の困惑から現状把握、そして人類史上未知の体験へと足を踏み入れていく。下巻では人類の危機を救うための方策を講じていき、やがて最後はーーという展開になっていく。つまらない作品でないことは、すでに世界的な何万部も売れ映画化されているのだから、私からあえて言うまでもない。本作を一言で表すなら、生物普遍の友情物語だ。

物語の筋は大いに楽しめた。評価を星5にしていないのは、科学的な話や実験描写などの部分が十分に理解できなくてふわっとしたまま進めざるをえなかったからだ。これは理系音痴である私が悪いのではあるが、そういった描写の際は馬鹿でもわかるまとめの一言や二言欲しかったなぁとわがままを言わせていただきたい。
少し文句は言ったが、こういう思いと同時に他のSF作品にも興味を持つ良いきっかけになった。

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2026年09月13日

Posted by ブクログ

次から次へとトラブルが発生、後半は一気に読み進めてしまった。結末もよかった。もしかしたら遠い未来の話かもしれないし、実はすぐそばにやってきている危機なのかもしれない。たとえもうすでに起きていることだとしても、主人公の時間と地球の時間を思うと解決が何十年も先になるのだろう。リアルを感じる作品だった3.7

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2026年09月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

下巻はロッキーと協力して、どんどん課題を解決し行く感じ。

軌道上の重力について、読んでもよく分からなかった。落ち続けることで重力を得ている???
面白そうなのでまた勉強してみる。物理やってないと、こういうことがわからなくなるんだなあ。

クルー選考における男女の問題。差別問題は置いておいて、現実は見なければならない。極限状態において男女のもつれは避けないといけないし、容易に起こりうる。とてつもなく大きなプロジェクトには、こういった生々しい問題もついて回る。

途中多くのトラブルに見舞われる。どうして、グレースがクルーになったのかもだんだん分かってくる。その度にどうかハッピーエンドになってくれと願った。

読み終わった今、、、

おそらくはハッピーエンドなのだろう。太陽の輝度は元に戻ったのだから。しかし、問題が解決しない間、人類は高い確率で食糧を奪い合ったに違いない。お互いにお互いを思いやれればそうはならないと、私はこの歳になっても思うのだが、残念ながらそうでない人間が世の中には沢山いる。少なくともヘイル・メアリーを作った時は人類が一丸になれたのだから、、、地球人とエリディアンは分かり合えたのだから、、、と僅かな希望を願いながら、本を閉じた。

個人的には、ストラットには幸せになってほしい。

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2026年08月29日

Posted by ブクログ

理系分野がからっきしダメだめな私でも、上下巻共に最後まで読破できた!まずそこに感動!笑
物質やあらゆるものが全て架空のはずなのに、全てが実在しているかのような、一つひとつのリアリティが緻密で面白かった!
説明描写を全て理解して読まないといけないとかそんなことは全然なくて、サラッと読めちゃう。かつ読んでて全然苦にならなかったのがこの作品の凄いところ。恐るべし。
ロッキーがいちいち可愛くて癒されたねえ。ロッキーの言う「しあわせ、しあわせ!」、これから真似して口癖にしたくなったよ笑
原作と映画で違うところがちょくちょくあったから、映画もまた見返したいな!

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2026年08月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

地球の命運をかけた代表となることは、イコール死を意味することで、その覚悟を決めることができなかったグレースが最後の最後に、宇宙で知り合った友人のために命をかけて助ける。

宇宙人の文明や技術、どのように発展していったのかに対する設定が事細かく、さらに宇宙船における操作の描写も多く、想像を膨らませ近未来を思い馳せながら読むことができた。

ロッキーとの交流やエディアンの文化に関する描写から、我々人間の進化や文化の発展と、それが現代の言語にどのような形で残っているか、そのような言語が成り立った文化的な背景から、我々の進化の過程を考えながら読むことができた。
また、我々人間同士であれば、言葉は通じずとも同じ目や鼻、口といった身体的特徴が共通しており、地球という同じ環境で生きているのだから、言語や文化の壁はあれど、ボディランゲージや共通して使う道具を活用して意思疎通を取ることできるだろう。
それに対して、エディアンのような全く異なる星で育ち、身体、精神のあらゆる面で一見異なるように思える地球外生命体と遭遇した時、自分であればどのように彼らと接していくか、そんな風に考えながら読んでいた。

いくらその分野の第一人者であり、みなから尊敬されており、優秀と評価される人であっても我々は完璧ではない、失敗する生き物だ。
だからこそ、失敗から何を学び、どう対処するか。失敗しないように工夫したり、失敗した際の被害が最小となるように。

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2026年07月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

予想外な角度の終わり方ではあったけど、よかった
この一言に尽きる感じがある。
SFものは初めてだったから読むのに時間がかかってしまったが、この物語が初めてでよかったかもしれない。
映画も観てみようと思う

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2026年08月15日

購入済み

ネタバレ厳禁に騙された人

大ピンチの部分は続きが気になるし、上巻から続くバディものとしてもうるっとくるところもあった。
映画公開発表時のネタバレ厳禁という話で、勝手にどんでん返しがあるのか!と思ったので、「普通の話だった」という感想になった。
ネタバレ厳禁は上巻の導入部分だけね。
小説を読むのはもう何年ぶりにもなるのだけど、文章は読みやすく、回想をなんども挟んだり、バディものだったり、危機が訪れたり、刻々と変わるストーリーも飽きがこなくて良い。
でも、どんでん返しがなかったので、刺激が足りなく思ってしまう。
何度も読み返すくらい好きな人もいるそうだけど、どういうとこが他の小説と違うんだろうな

#笑える #感動する #ドキドキハラハラ

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2026年04月25日

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