小説・文芸の高評価レビュー
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1958年、第39回直木三十五賞受賞作。『白い巨塔』『大地の子』『華麗なる一族』など代表作がたくさんある山崎豊子さんの出世作であり、傑作小説。大阪に生まれ、若くして夫に先立たれ、商売に命を捧げた女性・多加のど根性の生涯を描いている。
明治末期、堀江の米問屋の次女として生まれた多加は、お見合いにより船場の呉服問屋・河島屋に嫁ぐ。義父が急死してしまい、夫の吉三郎が二代目の店主となったが、商売に身が入らず、多加が店を切り盛りしていた。吉三郎は「借金返済のための金策に行く」などと言って常に外出し、寄席を見に行っていた。寄席小屋で落語を見て笑い、終わると芸人を連れて飯を食いにいく生活。しだいに借金が返 -
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ネタバレ何年も積読にしてしまったが、
さすがに手に取り、読み始めたら、止まらなくなった。
堅苦しくなく、マイルドに描かれてるので読みやすい。
主人公仲葦さんの一見個性的なキャラクターが、実はよく見ると、
しっかりしていて、何か矜持を持っていそうな強い意志を感じる。地頭良さそう。
無茶はするけど、そこは14歳という年齢ならでは。
主人公以上に強烈な藤森君には、色々笑ってしまった。
今ではあまり使うこともない、コテコテの名古屋弁満載で、この人もある意味矜持(というか、こだわり)を持ってるような考えや格好。
そして、、やはりこの物語にもロリータブランドが次々に出動してくるので、ワクワクしてしまった。
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少年のモノローグから始まるんで、てっきり青春の闇系かと思ったら壮大な闇だったなぁ。
少年の友情と毒親貧困問題、塾長殺人事件と指名手配犯、それを追う2人の刑事が入り乱れる。
今でこそ指名手配男の言動の不自然さに気づくけど、物語の時代設定上では理解されにくかったかもしれない。
時代のせいだと片付けるには、あまりにも苦しい話しだった。
さて、ではどうすれば良かったのか。
彼らの問題は誰にも解決できない、21世紀の現在でも答えは見いだせていない。
頭で理解していても解決に至らない。
少年達がどうなったのか、犯人は捕らえられたが、その後の審判や刑事のその後は一切語られない。
語りようもないのだ。バ -
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吉田さんは今 映画で大ヒットしている「国宝」の作者でもあります。
伝説の映画女優・和楽京子と大学院生の岡田一心。
一心が京子(鈴さん)の自宅で、資料や書籍などの荷物整理を手伝う。
バイトを通じて鈴さんの人生の歴史と向き合う。
一心は小学五年生の夏に妹を亡くし、鈴さんは親友を原爆症で亡くしている。
年齢差のある二人が心を通してつながり合う。
大人の恋愛。
出演した映画のストーリーとも絡み合う人生。
とても良い作品でした。
この作品はaoi-soraさん、地球っこさん、松子さんとの一緒に読書を楽しむ「みんどく」。
今回の選書はaoi-soraさん。
とっても素晴らしい本を選んでくださり、ありがと -
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ネタバレ非常に面白かった。
なんとなく予想できる展開で終わるのだろうかと思っていたら、思いもよらぬ展開へと進んでいく。そこまでを読み返すと、全く違う見方になる。
大穴の存在についての謎は残っているが、不思議と物足りなさは感じなかった。
結果として同じような罪を犯していても、そこまでの経緯を知ると全く異なる感情を抱いてしまう。自分の中で、嫌悪や同情など、整理のつかない感情が交差することに戸惑う。正しさとは何か、分からない。
事件の内容としてはかなり気分の悪い部類である。穂花を含め、信じたくない親子関係の存在も思い知らされるが、フィクションであれ、目を背けてはいけない問題である。探偵事務所のメンバーをはじ -
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別レーベルで出版されていた方をずーっと積読していたのですが、うかうかしているうちに角川から修正加筆版が出版されてしまったので、こちらを読みました
一穂ミチ作品は何冊持ってても無問題ですからね
2冊隣に並べたいと思います
結論から言うと
めちゃくちゃ泣いた
何度も泣いた
最初はキュンキュンしてただけなのに
どんどん深く苦しくなっていって
辛くて泣きながら読みました
何で一穂ミチ作品のBLって
幸せなだけじゃないんだろう
世の中にハッピーで浮かれただけのBLなんて溢れまくっているのに、こんなにも藻掻きながら生きなきゃいけないなんて
でもそんな幸せの形を、こちらが決めることさえ烏滸がまし -
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“江戸のメディア王”蔦重こと蔦屋重三郎の生涯を題材にした大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』(森下佳子, 2025)の小説版第2作。
老中 田沼意次らが座頭金について調査を始める第13章「お江戸揺るがす座頭金」から、日本橋進出を目指す蔦重が丸屋の女将ていと出会う第24章「げにつれなきは日本橋」までを収録。
幼馴染の瀬川や蔦重に「耕書堂」の堂号を贈ってくれた平賀源内との別れ、行方知れずだった唐丸/喜多川歌麿との再会、蟠りがあった鱗形屋孫兵衛との和解、きな臭すぎる蝦夷地上知計画、吉原への恩返しとしての日本橋出店……。毎週欠かさず視聴し、毎回ハラハラドキドキワクワクした昨年のべらぼうに楽しか
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