小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
ネタバレ原田マハさんの小説は、読み手を物語の世界へ引き込む力がとにかくすごい。一句一句の情景が鮮明に浮かび、まるで自分も19世紀のパリにいるかのような感覚になり、夢中になって読み進めた。
この作品の特に面白い点は、実在する人物を題材にしながらも、現実では交わっていない人物同士の“余白”を物語として描いているところだと思う。史実に基づいているようで完全なノンフィクションでもなく、かといってただのフィクションとも違う。その曖昧な境界線が、この作品ならではの魅力になっていた。
私はこれまでゴッホについて、「生きている間に評価されずに亡くなってしまった画家」という程度の知識しか持っていなかったが、この作品 -
Posted by ブクログ
SF短編全集第二巻。表題作含め9編収録。
どの作品もブラウンらしいライトな読み心地からの見事なオチで楽しい。
結婚前の男に降り注ぐたくさんの椿事の謎を解く「天使ミミズ」が特に秀逸。ブラウンの短編、ほんと好き。
機械が意識を持つ「エタオイン・シュルドゥル」の終わり方もたまらない。途中が少しホラーっぽいだけにいいよねあの緩急の付け方。
表題作の「星ねずみ」は明らかにテーマパークの王様のキャラクターから来てるし(笑)木星の第四惑星であるカリストで起こった殺人事件の謎を解く「白昼の悪夢」は→
ミステリ要素もありつつきちんとSFしてるのが楽しすぎる。
「イヤリングの神」や「帽子の手品」あたりのダーク -
Posted by ブクログ
キッパリした物言いで、毅然とした印象を受ける詩が多い。
「自立しろ」と背中を叩かれる気持ちだ。
詩の好きなのところは、単純な言葉で深い表現をしているのをかっこいいと思うからだ。
この詩集も、単語としては難しいものは少ないが、それらが集まってできた詩は、心に残るものがたくさんある。
まったく違う時代を生きた人の言葉なのに、「そうだよなあ」「分かる」と思わされるものがあるのはすごいことだ。
『自分の感受性くらい』や『わたしが一番きれいだったころ』ももちろん良いが、『歳月』という詩集の、夫との間の気持ちを表した詩たちが素晴らしいと感じた。
私も妻がいて子がいるが、それらの詩を読むと、痛い -
Posted by ブクログ
読み始めは軽い感じなのに、途中からずっと“人の見え方”が揺らいでいく感じが不気味だった。
事件そのものよりも、「この人って本当はどういう人なんだろう」が少しずつズレていく感覚が面白い。
特に良かったのは、人間関係の意外性の出し方。
劇的な裏切りというより、「そんなふうに繋がってたのか」とか、「その言葉ってそういう意味だったのか」みたいな、小さい発見の積み重ねで読ませるタイプだった。
だから派手じゃないのにずっと続きが気になり、読む手が止まらなかった。
登場人物がみんな少しずつ“自分の見せたい顔”で生きてる感じがリアルだった。
誰も完全に嘘をついてるわけじゃないのに、受け取る側次第で印象が変 -
ネタバレ 購入済み
これが、本当の大円団、最高のハッピー・エンド。孤児だと思われていたレミに、親切にしてくれた人達(犬も)が、皆、幸せになって、良かった。良かった。