ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 終わった町の話をしよう

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    最初から最後まで、徹頭徹尾、救いがない。
    本当に「終わった」町の話だった。
    違和感しかない。真っ当なことなんてほとんどない。
    私は記録者(聞き手)が気になってしょうがなかったけど、読む人によっては別のところが引っかかる人もいるだろうな。まじで違和感しかないので。

    エピローグの畳み掛け方は圧巻!
    名前をつけてはいけないモノ、祀ってはいけない神様とはどういうことか。説得力がすごい。こわい。

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    2026年09月24日
  • 都会のラクダ

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    9/23の東京ドームLIVEを前にアーティストの予習勉強を兼ねて買った一冊。ドキュメンタリー映画「現在地」も見た後で、大まかなSUPER BEAVERの変遷は知っていたが、渋谷さんの一貫した『人を大切にする』『あなたたちでなくあなた』精神とその言動が詰まっていて、渋谷さんならではの言い回しや面白さボケもありながら読みやすく、決して俺らに陶酔することないあくまで地道をやってきて今も変わらないし俺たちでなく貴方のためにを主としている考えが滲み出た一冊だった。
    その後のライブは車の話に共感して笑ったりしながら、ただただ胸打たれて背中押されるLIVEだった。

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    2026年09月24日
  • 幻夏

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    「犯罪者」に続く、相馬・修司・鑓水のトリオが活躍するシリーズの2作品目。
    「子供がいなくなったんです」
    興信所の所長となった鑓水の元に舞い込んだ依頼は、23年前に行方不明となった息子を見つけてほしい、というものだった。
    鑓水は調査員として雇う修司と共に、事件の調査を始める。
    一方刑事の相馬は、行方不明の少女に関する捜査にあたっていた。
    少女が姿を消した現場を訪れると、そこで「ある印」を見つける。
    見覚えのあるその印は23年前の夏、短い時間を一緒に過ごした友人、尚が姿を消した場所に残されたものと同じであることに気づく。

    冒頭からなぜ?と、一気に物語への興味を惹かれる導入だ。
    そして、少しずつ事件について明らかになりながらも新たな驚きや謎が生まれて、さらに深く、スピードを増して話に引き込まれていく。
    前作は上下2冊に分かれているが、本作は1冊にまとまっていて、テンポもより速く感じられた。
    そういったエンターテイメント性を保った上で、物語の一番の核は「司法」 に対する問題提起であるというところが、前作同様にとても魅力的だ。
    どんな展開になるのだろうとぐいぐい引きこまれると同時に、この事件の中心となる登場人物たちに対して胸の苦しさも増していく、複雑な読書体験であった。
    2作品を読んで、このシリーズは「組織」という巨大なものに対して様々なやり方で抗おうとする者たちの闘いの物語なんだと感じられた。
    だからこそ、こんなにも胸に迫る作品なのかもしれない。
    シリーズ3作品目も、心して臨みたい。

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    2026年09月24日
  • いけない

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    ネタバレ

    面白かった
    謎解き最初は難しかったけどだんだん分かってきた
    3章が1番好き

    最後の終わり方、カーと山内が仲良くなってて良かったと思ったけど写真と解説見てゾッとした

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    2026年09月24日
  • ブラッディダイスの殺人 下

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    最高!!ネタバレになるからまじでなんも言えないけどシリーズを読んできた人たちはみんなスタオベしてると思う。
    ミステリとしての出来でいえば私はこれまでの作品の方が好きだけど、それでもなかなかない設定だと思うし、とても楽しめた。
    7作目までたどり着くのは大変だと思うけど、ミステリ好きならぜひ最初の作品であるストーンサークルの殺人から順に読んでいってここまで到達してほしい。多分すぐ読み終わる。面白すぎて。

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    2026年09月24日
  • スピノザの診察室

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    元々、本を読むのは月1冊程度だった自分。自分のなかの読者スイッチをONで固定してくれた今作。
    久しぶりに一気読みして、出会えたことに感謝した作品です。医療、難病、末期患者、生とは死とは、重すぎず軽すぎず考えるというより、感じさせてくれる、私自身にはそういう作品です。
    本当に面白い。

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    2026年09月24日
  • 本を読めなくなった人たち コスパとテキストメディアをめぐる現在形

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    出版業界が厳しいことはなんとなく理解していたが、本を読んで確かにそうだなと思った。
    電車の中にいて、以前は本を開いている人も多かったが今は皆スマホを見ている
    私自身もスマホでまとめ動画や、ショート動画でおすすめされている本を手に取るなど、現代の流れに乗っている。
    自分が本を読む目的は消費者か鑑賞者か。
    わかりやすい文章で読み進めるのは簡単だが、実際に読んだ人は少ないのか。特権階級の嗜好品になりつつある本だが、これからも本を手に取りたい。

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    2026年09月24日
  • スピノザの診察室

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    「人間は無力であり、世界の大きな流れは決まっている」という宿命論的な視点に立ちつつ、そのような世界だからこそ人間の努力には価値があるとする、哲学者スピノザの思想を作品の主軸に据えた、まちのお医者さんのお話。医療の本質は「暗闇で凍える隣人に、外套をかけてあげること」。最新の医療技術や過剰な診断主義ではなくて、苦しみや死を控えて暗闇の中にいる患者に、そっと寄り添い温もりを与えるような行為。じんわりと感動。思索的な生き方は、どんな場所だってできる。

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    2026年09月24日
  • 六人の嘘つきな大学生

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    就活生の話なので身近な読みやすい物語。
    タイトルが表す通りなんだか裏がありそうな登場人物たちなのだけれど、一見すると普通の優秀な人たちって感じ。会話も情景も自然でリアリティがある。にもかかわらず次々と驚きの展開があり終始ワクワクしつつもそこまで不自然な演出はなく、引き込まれる物語でした。前半の160ページで物語が完結してもおかしくないくらいミステリーとして完成度が高くて、叙述トリック本で読者をミスリードする構成ではあるのですが、読者も登場人物と一緒にミスリードされるので、置いてきぼり感がないため決して嫌な感じはせず、むしろ楽しめました。

    中だるみさせるような冗長部分は皆無で常に緊張と驚きに支配される。徐々に犯人が絞られていく、でも実は違う。その繰り返し。真相が知りたくてページをめくる手が止まらない。

    人の印象はまさに文中に語られる月の表裏の話のようです。いつも僕らが見ている美しく照らされた表面、ボコボコして不細工な普段誰も見ることのない裏面。どこか一部分だけをとって全体を評価することはできないのは人間も同じで、良い面もあれば悪い面もある。それなのに、一部が明かされればこの人はこういう人と決めつける。
    SNSの一部分だけ見て人を判断する。一度の失敗でその人全体を評価する。一つの噂で人格を決めつける。僕たちはそんなことを無意識にやっています。その方が楽だから。

    でもそんな風にして評価して、その人の奥に潜む大事な善意を見逃したり、逆に悪意に気づかずにハメられたり。そういうリスクがあるということを体験させられました。良い意味で騙されつつ、最後は少しホロリとさせられる作品でした。

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    2026年09月24日
  • 革命前夜

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    友人に勧められて。
    イェンツとヴェンツェルの関係性が良かった。
    シュウジの心が脆弱なくせに頑固なところがなぜか魅力的に見えた。

    物語として綺麗に完成されていて、最後のヴェンツェルが粋すぎて!
    最初は嫌いじゃないよこういうやつ、くらいに思っていたけど、大好きに確信した。これは女を虜にしちゃうよ。。

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    2026年09月24日
  • 多類婚姻譚

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    面白かった!けど胃がキリキリした!

    特に「Position Talk」!結婚が近い恋人にあんな詰められ方したらそりゃあね…って感じ。すごい不快だったけど、不快になったこととこの小説の価値は別のものなので問題無し。

    「Thank you〜」ではやっぱり同性カップルの心の声もそうだけど、周りの人の声がすごくリアルだった。完全に主人公と気持ちが同化していた。お母さんにぶった斬られて、「は?」ってなるけど、そのあとこんこんと聞かされるお話に「確かに…すみません…」みたいな気分にさせられた。ここら辺は作者の元々の領域だからなのか、解像度が高いよなあって感じた。

    「小鳥たち」が唯一安心して読めました。ああいう本屋いいですよね。

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    2026年09月24日
  • 年収300万円で心の大富豪

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    ネタバレ

    人が 豊か だと思うところにはそれぞれの考え方が大きく作用するという考えに大賛成。
    何億円もの資産を持っていても、日々の生活の中で慌ただしく生きてる満足感が得られているかといえば、
    お金があるから毎日大満足という人が100%ではないと思うし
    年収300万円でもドイツ人のように幸せを感じながら毎日を生きている人種も居る。
    私も出来たら後者でありたいと思う。
    そのいろんなヒントがこの本にはたくさんあった。
    繰り返し読んで暗記したいほど好きだ。

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    2026年09月24日
  • 禁忌の子

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    面白かった。
    物語の舞台は関西の阪神間であったが、自身が大阪出身ということもあり、親近感が湧いた。物語の核である不妊治療等の医学知識を壮大なミステリーへと誘ったのは、さすが医者とも思った。医療ものの作品で、ここまでの面白いミステリーは、なかなか無いのではないかと思う。

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    2026年09月24日
  • 夏物語

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    これはたぶん、生まれ変わりの物語。ただし直線上で続いていく世界の。

    心内文がとにかく分厚い、1部がもう壮絶、鬱屈な逡巡です。比較的短いはずなのにページを容易に進めることができないほど、悩み抜かれた言葉たちが全力で迎えてきた。けど良い。
    じゃあ2部は?というと、1部ほどの重量感を感じないのにやっぱり進まない。簡単に進んじゃいけない感じ伝わってきた。ノスタルジーもあるし、やっぱり良いです。

    読む体力がない時には絶対に読めない、けど読んでどう感じたかを聞かせてほしい。って感じる作品でした。
    新作の広告や誰かの解説も入っておらず、ただ純粋な物語で全652ページの大作です。
    初めて線を引きたい衝動に駆られました。
    楽しかったです。

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    2026年09月24日
  • この夏のこともどうせ忘れる

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    ネタバレ

    言葉にならない今年ベストかもしれない。
    関係性ものが好みな人間なので、『空と窒息』が死ぬほど癖に刺さってやばかった……。他のも全部いいけど『生き残り』もヤバすぎます。ヤバいしか言ってない!言語化!!!
    市井ちゃんが篠くんに最後に殴られたのいつって訊いてみてというところがすごく印象的でそこからの二人の会話と二人がこのまま一緒にいることはないことがつらかった。篠くんが市井ちゃんとのことを完全に思い出にできたとき篠くんは幸せになれるし市井ちゃんはたぶんきっと一生篠くんを忘れられない。この!男女の!相思相愛が人生かけても交わらないこの先の未来を思うと脳が沸騰しそうになります。ありきたり?な展開と設定かもしれないけどこういうのが大好きなんだよ!!!!!!!!二人がどこかでいっしょに幸せになってほしーーー涙涙涙 それぞれの家庭環境に思うところはあるんだけど、篠くんに何がなんでも安心して眠れる環境がありますようにと願ってしまう。
    『空と窒息』のクソデカ感情が生まれる前の関係性には少し首絞めは重すぎるけど、重いが故に徐々に二人の間の湿度が高くなっていくのが良い。じりじりと汗が滲みながらどこか共犯めいてくるの読んでてぞくぞくした。可宮と香野ってこれからどうにかなるかもしれないし、全くならないかもしれないのがとてもよくひと夏の思い出にするにはあまりに罪深いものを背負って背負わせた関係性、一生味する。普通に付き合って欲しい。(おーい)
    『宵闇の山』ももう解放してあげたい気持ちとまだ受け入れられない気持ちがお互いを縛ってるし、男男も女女も男女も全て良い!!!!!!深沢仁先生の本をもっと読みたい!!!

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    2026年09月24日
  • スコッパーの女

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    初読みの作家。めちゃくちゃ面白い!!!スランプに陥っている作家がスランプ脱出のためにいろんな人に会って話を聞いたりするのだけど、適度な感じでホラー要素があったり、ちょっとユーモラスだったり、ホロッとしたり、とにかく面白い。どれも興味深く面白かったけど、『青軸卿』が特に好き。

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    2026年09月24日
  • ファイア・ドーム 下

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    ネタバレ

    発売前の評判から期待していましたが、それを凌駕する凄まじい作品でした。発売日の金曜日、閉店間際の本屋に駆け込んでゲットし、土日の2日間、夢中で一気読みしてしまいました。

    本作は単なるミステリの枠には全くとどまりません。無責任で軽薄な噂により、誰もが無自覚な加害者になり得るという恐怖――これはフィクションでありながら、まさに今私たちの現実世界で起きていることであり、決して他人事とは思えない切実さを感じます。

    読中、頭をよぎったのは2019年に山梨県で起きた女児行方不明事件です。我が子を失うという想像を絶する悲しみの中にあるご家族に対し、SNS上では「家族が怪しい」「お金目的では」といった無責任な誹謗中傷や、捜索ボランティアとの摩擦など、耐え難い心労がさらに追い打ちをかけ、のちに訴訟問題にまで発展しました。本作の執筆時期と重なるように、現実でこのようなことが起きているという事実があり、本当に恐ろしくて鳥肌が止まりませんでした。

    読み進めるうちに、作家という「言葉を扱う職業」としての責任の重さを、著者自身から静かに、しかし強く問いかけられているような感覚になります。SNS全盛期の現代において、私たちが発する一言の重さを改めて考えさせられる、全人類が読むべき傑作だと思います。

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    2026年09月24日
  • うらぎり長屋

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    霧左衛門長屋の裏にあるとっても寂れた長屋の裏霧長屋に住む人たちのお話でした

    ちょっとびっくりするくらいボロの長屋なので住民も訳あり揃い
    辛い現実をたくましく生きています
    それぞれが少しずつ繋がりながらお話が進みます
    最後はそこへ!?とちょっとびっくりしました
    読後感は割とスッキリでした

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    2026年09月24日
  • アナヅラさま

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    ネタバレ

    最初と最後の文が同じ

    ここのみんなの感想を読んで
    慌てて読み返した。

    クズかいっぱい出てきた
    みんな逮捕して欲しい

    穂香
    駄目じゃん。
    養父、悲しむよ

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    2026年09月24日
  • ツナグ(新潮文庫)

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    心がほっこりしたり、涙が出そうに切なくなったり。読んでる途中で次の作品も購入した。表の話と裏の話があるのも良かった。悔いなく生きたいなと思わせてくれた。

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    2026年09月24日