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Posted by ブクログ
『夜の道標』は、間違いなく傑作だった。
特筆すべきは、登場人物それぞれの緻密な心の動きだ。あまりに感情移入してしまい、気がつけば「犯人がこのまま逃げおおせてほしい」と願っている自分がいた。
彼女の文体には独特の癖がある。読み進めるうちは「何のことだ?」と戸惑う描写も多いが、後から周到な説明が入ることで、霧が晴れるようにすべてが繋がっていく。その構成の妙こそが、彼女の真骨頂と言えるだろう。
以前読んだ『悪いものが、来ませんように』は、正直言って読んでいて気持ちの良いものではなかったが、今作は素晴らしい。闇を描きながらも、読後に残る静かな震えは別格だ。
Posted by ブクログ
最初、何の繋がりもなかった3組(桜介&波留、豊子、平良)がどう関わってくるんだろう?ってところから、読み進めるにつれてどんどん関わり合ってくるのが面白かった。
物語の終盤とかで突然タイトルが出てくるとテンション上がるな
信じていいものがわからない中で唯一の、夜の道標、だったんだね、やっぱり何事も背景を知ってしまうと一概に判断できなくなってしまうね
ただ、特に平良周り、不要な描写も多かったような...?いつか関係するのかと思ったらしなくて若干拍子抜けしている
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大人になって、一人でいることの気楽さにも関係が終わるときのあっけなさにも慣れて、若い頃よりもずっと図々しく他人と向き合えるようになったはずだった。(p.128)
その都度、正しいと思える道を選んできたつもりでいた。だけど本当は、自分は何も選ばなかったのかもしれない。
だから結局、三十一年間生きてきて、この手には何も残っていない。
一からやり直すには遅すぎて、余生と考えるには早すぎた。(p.219)
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