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Posted by ブクログ 2024年04月14日
全体的に「青」を感じるものが散りばめられていて綺麗だった。それは青空だったり、青い海だったり、名前に青という文字が入っていたり、ひと夏の青春のような時間だったり。青に対するこだわりを感じた。
内容自体は少し重めで、植物状態の方がいる家族やLGBTQに関わること。
それでも、宗清と泉のふたりが触れ合う...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年12月08日
人が恋に落ちる瞬間、あるいは自分の半分を割って明け渡す瞬間にうまれる感情の発露が美しい。帯にBLとあるし、異性愛と同性愛に言及する部分もあるけれど、そういうことはこのお話においてそう重要なことではないと思う。いとしいとしという心、と書いて戀いとよむ。といわれるように、愛しいという想いが双方に芽生え、...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年02月11日
一穂ミチさんの作品をはじめて読みました。
読み始めから読み終わりまで天才だなと感じたし、おそらく誰も描けないし、本気ですごいって思いました。
本当に深い話だったし、決して明るくはないけど夏のプールほどには透き通る温かい話だった。
夏に読んで欲しいですね、すっきりすると思います。
この小説は考えるより...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年01月03日
初読みの作家さん。もともとフルール文庫で出版していたものを角川文庫で再文庫化したものらしく、中身はがっつりBLなのでそれを踏まえたうえで読むことをおすすめする。ただ、繊細な情景描写、心理描写にうっとりしてしまうほどきれいな文章でなんら抵抗感なく読み進められる。
主人公の泉は海岸散歩中に、二年前から...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年12月17日
角川版は濡れ場が大きくカットされているらしいけど、それでもそんな場面はあって、エロ小説のような描写では無くとてもリアリティがあって、自分はヘテロだけど受け入れてしまうほどの筆力。でも男同士の恋愛は有りだと思うけど、現実的には自分が当事者になることは想像できない。だから貴重な擬似体験をさせてもらったと...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年12月11日
和佐泉(わさいずみ)には事故で植物人間になっている弟、靖野(しずの)がいる。泉が日課の海辺のごみ拾いをしていたら、靖野そっくりの叶宗清(かのうむねきよ)と出会った。似すぎていて声をかけたのがきっかけで二人は親しくなっていく。また、弟の事故以来心を閉ざしていた泉の心がひらかれていく。
フルール文庫(角...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年12月03日
ああ、好きだなぁ、て思った。
一穂さんの描くひとたちの繊細で迷いブレる部分がありながらもわがままで芯がある姿が、そしてそれを丸っとそのまま包み込むような物語がとても好き。
とても素敵な表現に、うあー好き!てなったくらい、文章も好きだな。ずっと、タイトルや舞台の通りに海の、青の中を漂っているような、そ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年11月24日
多少ご都合主義、というか現実にはまぁないだろう、っていう設定が気にはなるが、メイン2人の感情の移ろい、やり取りには息苦しくなるほどの切実さを感じた。
人間やっぱ感情と頭で理解してることが相反したり、昨日はこう思ってたけど一晩経つと、とか、そういう移ろいの中で突飛な行動取るとか、ままあると思っており、...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年11月13日
本屋で題名見てすぐ手に取った、某青推しです。
そして作者が一穂ミチさん。あぁ「スモールワールド」とか、「光のところにいてね」とかの,あの人ね。
じゃ、もう、題名これだし買おう!ってレジにいきながら後ろのあらすじ?読んだら
え?BL?!
そういえばサブスクで見た「YESかNOか半分か」もだったなー...続きを読む
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