小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
極限状態における「バレエへの情熱」と、「戦争の惨さ」の対比が凄まじく、ずっしりとした読み応えがあった。
特に戦後の満州やシベリアでの過酷なサバイバル描写は、現在のウクライナや中東の戦争と重なる部分があり、単なる過去の歴史としてではなく、現代にも通じる生々しい痛みとして深く胸に迫ってきた。
また、重厚な人間ドラマにとどまらず、真実に迫っていくミステリー要素が絶妙なフックとなり、中盤以降の一気読みに拍車をかけた。
そして何より、翠が過酷な運命の中でもずっと想い続け、最後にようやく出会えた結末には深く救われた。極限の泥臭さと、確かな希望の光が味わえる文句なしの傑作。 -
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成瀬シリーズ、これにて完。
いやぁ 毎回 読後 思う。
これは何というジャンルなんだろう。
私は私のココロを毎回洗ってくれる
『お洗濯小説』と読んでいる。
成瀬あかりと出逢った人達による成瀬がたり。
読めば読むほど成瀬を理解
そして その語り部の魅力も描かれて
読者は知らず知らず好きになっていく
今作はとくに!
幼馴染の島崎ちゃん
びわ湖観光大使の篠原さんはもちろん
今作の達磨研究会のメンバーや
Youtuber ぼきののかちゃん、
そして西浦くん、良かったよ!
みんな良かった!
成瀬が成瀬であり続けられた
ご両親の存在も尊い(てえてえ)!
もちろんフィクションではあるけれど
成瀬み -
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三宅書店の朝井リョウさんがゲストの回で三宅さん朝井さん両者とも名著とおっしゃっていたので購入。
適応障害でお休みしている時に読みました。
作中に出てくるミキさんの仕事への姿勢は同じだと思ったし、何もかも私のことか?と思うぐらい思い当たる節しかなかった。
数年前に当時の上司から、組織や仕事にはファジーな部分はあったほうがいいと言われ、尊敬していた方だったから飲み込もうとしたがなんだか意味がよくわからなかった。
今回この本を読んで、理解の入り口に立てたと思った。
朝井さんがTBS CROSS DIGのFUTURE CARDで、本は複雑なものを複雑なまま届けることができる唯一の媒体と言っていた。
心 -
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ネタバレミステリーの感想を書くときほど困ることはない。これから語るすべてがネタバレになってしまうように感じるから。
真に優れた文才や感受性を持っている人ならもしかしたら容易いことなのかもしれないが、私にとっては毎度頭を悩ませる大きな問題だ。この作品に関しては、私の感じたことを述べた時点で勘のいい人は真相に気づいてしまうような気がする。さてどうしたものか。でもこれだけは言ってもいいだろう。おもしろかったですよ。
伊坂幸太郎先生の作品は学生の頃に『死神の精度』を読んで以来、久々に読んだ。というのも実は意識して避けてきたのだ。なぜかというとあまりにもみんな読んでいるし、常に本屋でワンコーナー作られていて平 -
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読後、「なんてこった!」と神の仕打ちにしばらく放心してしまった。
親の不在や貧しい暮らしでも、人格者の祖父母に育てられた拓一と耕作の、性格対比にも取れる心の成長を見守るように読みました。
いろんな人間がいろんな思いで生きていることを登場人物たちの言動から、立ち止まって考えるきっかけにもなります。
それにしても、耕作は真面目で頭のいい、良い子なんだけど恋愛に関しては、どうも野暮天。告白されて動揺するシーンはちょっと笑いました。
働き手となる馬の青が、家族同然に扱われているとわかるシーンでは涙を誘います。
働き者で善人で誠実に生きている者へ容赦ない試練が襲いかかる運命に、神様はあんまりだと思っ -
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伝説のスピーチライター久遠久美。
彼女のスピーチには本当に心を打たれてしまった。
フィクションだって分かっているはずなのに、そのスピーチには本当に血が通い、熱があって、オバマ大統領やキング牧師のスピーチのような、実在した人の本当にあったスピーチかのように読み入ってしまった。
久遠久美のスピーチ、つまり作者である原田マハが考えたスピーチ原稿。
言葉を操る人の言葉って本当にすごいって思った。
人を感動させ、動かす言葉が持つ力。魔法の言葉。
一字一句、言葉を選び考えながら今、この感想を書いてみてはいるけど、語彙も足りないし、圧倒的にセンスのない自分には到底真似の出来ないものだなって痛感した。でも
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