小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
こういうの大好き!!
ついつい手に取ってしまう動物&冒険もの。
そこに気難しい孤独な資産家のおばあちゃん要素が加わり、何だかドラマチックで面白いことが起こりそうな予感をヒシヒシと感じていました。
遺産を譲る相手としてふさわしいかどうかを見極めるために、85歳で南極へ行くなんてどうかしてる!!
強行軍で訪れた南極の地で待ち受けていたのは、必要最低限の暮らしと研究センターでペンギン研究に日々忙殺されているディートリッヒ、テリー、マイクの三人。そしてアデリーペンギンたち。
天涯孤独のおばあちゃん・ヴェロニカとペンギンの未来はどうなる?
愛しいペンギンと共にいる時間と、存在すら知らなかった孫の存在 -
Posted by ブクログ
友人に勧められた一冊。年末までに読み終えて、2026年の箱根駅伝を見ようと思い読み始めました。
まず、箱根駅伝が好きで毎年見ていたけれど、箱根駅伝のことを全然分かっていなかった。
学生連合は箱根経験者は出られないこと、箱根駅伝のコースの特徴、メディア取材の箱根に向けた準備など、私が見ている箱根駅伝はそれぞれのいろんな思いや行動によって出来上がったものでした。
実際にある大学名を引用したり、2008年原監督が指揮した際の学生連合4位の快挙など、ノンフィクションの箱根駅伝の歴史を紹介してくれていたりして、本を読む上でわくわくさせられました。
紆余曲折ありながら学生連合のチームがまとまり、次は下巻 -
Posted by ブクログ
辞書の編集に関わる小説といえば、映画やドラマにもなった三浦しをんさんの「舟を編む」が思い出されますが、これは男女間の不平等や性差別が原因で、辞書には収録されなかったことば(小さなことばたち)を、掬い上げて一冊の辞書にまとめた女性の物語、海外文学です。
原題は「失われたことばの辞典」。
舞台は19世紀末の英国。『オックスフォード英語大辞典』の編纂者を父にもつ主人公のエズメは、幼いときに母を亡くし、父の職場であるスクリプトリウム(写字室)でいつも遊んでいましたが、ある日、編纂者たちが落とした1枚の見出しカードを偶然拾い、こっそり隠してしまいます。
その見出しカードに書かれていたことばは、「ボン -
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山本甲士さんの「ひなた」シリーズは「ひなた弁当」に続いて2作目。
冴えない中年男性が、ふとしたきっかけから人生を好転させていくストーリー。
それまでやってきた経験と、持ち前のアイデア、人の縁にも助けられつつ、自分にできることを精一杯やっていく姿が胸を打つ。
(一見、関係なさそうな経験が意外なところでつながる・役に立つというのは、著者の山本さんの実体験がベースらしい)
登場人物、全員良い人ばかりじゃん
とんとん拍子でうまく行きすぎでは?
もっと波乱・起伏があってもいいんじゃない?
現実にはちょっとありえないか?というところもあるだけに、こんな声があがるかもな、と思いつつ、それでもあえて言いた