小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
櫛木理宇でホラーというと、『ホーンテッド・キャンパス』シリーズがあがるが、あれは森司とこよみの恋愛が絡んでいるから甘めだ。
本作はアクセル全開、櫛木理宇が混じり気なしのホラーを書いて本気で怖がらせに来たぞ、と嬉しくなった。
大学生が一つ一つの話を読み、整理していく過程ですら人ならざる地へ足を踏み込んでいるようでゾワゾワと鳥肌が止まらないのだが、そこから明らかになっていく真相には底の見えない闇があった。怖い話とは悲しい話ではあるのだが、本作はその悲しみすら飲み飲んで怖さへとシフトして予告なしにアクセルを踏み込んでいる。終盤、この物語が、彼らが向かおうとしている方向が見えた時、悲鳴と喝采をあげてい -
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スゴい本と出会ってしまった。ページを捲る手が止まらないとはこういうことを言うんだろう。本当に久しぶりに物語に没頭して読んだ。
戦後の混乱期に男だけを狙った連続殺人が起こる。犯人は子連れの女、北川フサ。
現代。妻を事故で亡くしたライターの誠は、その事件を請け負うことに。やがてフサが連れて歩いたと思われる人物と出会う。
戦後と現在。フサと大垣と誠。やがて物語は時代と3人が交差していく。
フサはなぜ何人もの男性を殺したのか。そして、なぜ大垣はフサに付いて行ったのか。もちろん読者である私たちはその全貌を知ることになるが、誠が全てを把握することはなく、なんともヤキモキした気持ちになって -
Posted by ブクログ
ホラーは苦手だったくせに、映画「来る」が何故か気に入って何度も観ました。
そこで、比較的優しそうなホラー小説から段階を踏んで、いよいよ原作を読んでみることにしました。
映画とは違うところが多々あり、特に野崎の心情がしっかり描写されているのが印象的でした。
子どもに対する複雑な思いは、少しだけ共感するところもあり、より感情移入できました。
「ぼぎわん」自体が映画では明言されませんし、小説に比べると、説明も本当に映画に必要な分だけなんですね。(でも映画も好きです)
読後は例の言葉が頭に浮かぶたび、振り払うようにして過ごしました。
お薦めの一冊です。 -
Posted by ブクログ
とても良かった。
私もこの本に出てきた絵を見たい、美術館に行きたい、と思えた。(私この本の中で特に見てみたい!と思ったのは、「デルフトの眺望」と「道」)
原田マハさんのアートに関する本を読んだのはこれが初めてだけれど、6つの短編集どれもとても後味が深いものだと思った。
マハさんの、その時の情景の描き方とか、言葉遣いとか、人物の心情の表現の仕方とか、、、それらにとても、魅力を感じた。
あと、何より上白石萌音さんが書かれた解説。これが本当に素敵でこの本を読んで感じたことが全て女優さんらしい素敵な言葉で凝縮されていて、感じ方や考え方が私にとっては共感できて素晴らしすぎると思った(´ー`)
この -
Posted by ブクログ
すごかった!!!
なんとなく難しそうだと思い手に取らずにきたので、初めての原田マハさんだった。
作り話をしていいのは小説家だけとの一言があったけど、こんなお話を生み出せる小説家って尊いなーーと。
アート素人にはどこまでが史実でどこからがフィクションなのかわからなくて、これが本当にあったことなのでは?とすら思うくらい巧みにゴッホとゴーギャンが絵を描いていたあの時代に誘ってくれた。
私もまさにその光景を目の当たりにしているような感覚で、映像作品を見たかのような満足感があった。
とくに独白からラストにかけてページを捲る手が止まらず、ひさしぶりひこんなに興奮しながら読書した。完全に物語に入り込ん
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