ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 国境(上)

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    同級生の本棚にあったので手に取ってみた。韓国が舞台の作品は読んだ事はあるが北朝鮮が舞台の作品はおそらく初めて読んだと思う。登場人物の掛け合い、テンポ、ベールにつつまれた異国の地で繰り広げられる攻防に引き込まれます。黒川博行さんの他の作品も読んでみたくなりました。

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    2025年12月09日
  • オーデュボンの祈り

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    ネタバレ

    伊坂幸太郎は好きでよく読むけどこれは特に好きだった。
    喋るカカシとかいうファンタジーな存在、変な島民たち、それらを変だと思いつつ順応していく主人公、すごく刺さった。現実には絶対にないのに、もしかしたらどこかにはこういう島があるのかも…と思わされた。
    ちゃんとミステリーの部分もあって面白かったし、何よりキャラクターが良かった。

    島に足りないものが何か、がわかったときの日比野の嬉しそうな様子で何故か泣いてしまった。日比野には幸せでいて欲しいと思った。

    あと好きなのは、城山が島に着いて最初に民家を訪ねるシーン。それが桜の家だとわかった瞬間、こいつ踏むぞ、と思ったし、そのための花の種だったんだと気

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    2025年12月09日
  • 骨灰

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    ホラーというジャンルを手に取ることがほとんどなかったのですが、この作品をきっかけにホラーもいいなと思うように。
    スピーディにどんどん悪い状況に陥っていくところに、ページをめくる手が止まらなくなった。

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    2025年12月09日
  • 赤と青のガウン オックスフォード留学記

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    留学記とあり、きっと難しい事ばかり書かれているのだろうと敬遠していた。そんな私がこの本を読んだのは、書評を見て抱いていたイメージと違う予感がしたからだ。
    そして手に取って読んでみると、ユーモアたっぷりで読みやすい文章で、どんどん引き込まれていった。
    皇族の留学となると選ばれた道筋に思えるが、彬子女王様は、人一倍の努力と自分の思いを貫き、険しい道を進まれたのだと知る事ができた。素敵な方でした。

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    2025年12月09日
  • たゆたえども沈まず

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    楽園のキャンヴァスに匹敵する、傑作。
    テオとフィンセントのお互いを思い合いつつも、重荷に感じたり、疎ましく感じたり。
    兄弟というには余りにも強烈な感情を持ち合う二人の関係性は、複雑ながら非常に危険な魅力を感じさせる。

    ゴッホの生涯に対して、弟のテオが多くの影響を与えた、いや、献身的に支えたのは知っていたが、そこに色が加わった気がする。

    あの時、ニューヨークで観た星月夜をもう一度観たくなった。今見たら違う景色、メッセージが視えてくるのではと思わされる。

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    2025年12月09日
  • 禁忌の子

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    テレビでの紹介で手に取った本。
    冒頭で想像した方向性とはどんどん違う方向(雰囲気)に引き込まれながらもグッと拳をにぎる展開に、なにを言ってもネタバレ(先入観)に繋がってしまいそうなのでここまでに…。

    読者を選ぶかも?とのあとがきもありましたがそうかもしれません。が、読もうか迷われた方はぜひ、手にとって読んでみてください。もうこの本に出会ってしまったのですから…!

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    2025年12月09日
  • 銀座「四宝堂」文房具店6

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    ネタバレ

    四宝堂第六弾。

    懐かしい、BOXYのボールペン。
    スーパーカー消しゴムを走らせるのに使っていましたよ。
    まさか四宝堂に登場するとは思っていなかった。
    それも、いよいよ結婚に向けて荷物を片付けるために、
    硯の個人的コレクションであるスーパーカー消しゴムを売る話で登場するとは。
    昔、義兄になるはずだった人が、
    事故で自身の父親と弟を亡くし農業を継ぐために縁談を断り、
    会うことがなくなり、
    だが時を経て、その人が作った野菜に巡り合う話でもあり、良かった。

    温泉街を中心に地域を元気づけるスタンプラリーを始める話は、
    スタンプも素敵だし、「銀座の総務」さんも登場したし、
    ほんのり恋愛もからんでいて微

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    2025年12月09日
  • 世界はきみが思うより

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    読み終えて、この世界でもっと息がしやすくなりました。
    読んだ後も涙が止まらずしばらく余韻に浸りました。

    目の前の世界がまた少し違って見えるようになりました。
    見えなかったものが見えてくる、なんてことないものが美しく見えてくる、人と比べては落ち込んでいた自分も愛おしく思える。
    目の前大切な人が、ある日、こんな世界は生き辛いと躓きそうになったなら。
    私からかけてあげたい言葉がまた一つ、できました。

    あなたの大切なものをあなたの手で守ることが許される世界でありますように。
    そんなあなたの姿を私はずっと覚えていたいです。

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    2025年12月09日
  • 汝、星のごとく

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    凪良ゆうさんの作品はいい意味で本当に読みやすい。難しい日本語を使うのではなくて誰でもわかる言葉で。それが心にスッと入ってきて没入しやすくなっちゃう。本に美しさを感じる。本当に好きな作家さん!

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    2025年12月09日
  • 噓つきジェンガ

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    『2020年のロマンス詐欺』
    『五年目の受験詐欺』
    『あの人のサロン詐欺』

    『詐欺』という言葉と辻村深月のジャンルの広さに身構えて読み始めました。
    どれも読後は強張った肩の力が抜ける感覚を覚えている。
    やはり人は1人では生きてはいけないと思わせてくれました。

    解説の一穂ミチのいう『深月の一刺し』はよくわかる。
    何気ない言葉が心に刺さって離さない。

    お気に入りは『あの人のサロン詐欺』かな。
    『五年目の受験詐欺』も思わぬ方向へいって楽しめた。
    『2020年のロマンス詐欺』の
    "だけど 、人は目的や理由がなくやりたいことがあってもいい。"
    刺さりました。

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    2025年12月09日
  • 血脈のナイトメア 天久鷹央の事件カルテ

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    天久鷹央シリーズの新作が出たので、すぐさま購入しました!いやぁ〜〜〜今回も面白かった!!
    毎回不可思議な事件に巻き込まれ…もとい、首を突っ込んでズバッと解決していく鷹央先生がかっこいいです♡ そして麗しのレディ♡

    どう物語が進んでいくのか予想したものの、展開がほんと読めない。鷹央先生の頭脳には毎度驚かされます!次回の謎も楽しみにしてます!!

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    2025年12月09日
  • I

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    ネタバレ

     帯に挙げられた『N』は、全六章をどの順で読んでもよいというコンセプトだったが、6!=720通りのうち1通りしか読んでいない。本作『I』は、全二章をどの順で読むかによって結末が変わるという。読み方はたった2通りしかない。

     本作は、二つの章が上下逆転して印刷されており、どちらの章も本のほぼ中央から読み始めることになる。そのため、巻頭に置かれた約束事を読んでおらず、読み終えた後に早とちりしてしまった。約束事に注意して、読み返してみると…。

     二つの章は、それぞれ物語として完結しているし、どちらも重い。ネット上にネタバレを公開しないようにとのお願いが載っているが、自分が読んだのは多くの人が命を

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    2025年12月09日
  • イン・ザ・メガチャーチ

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    ほんとうのことを書きすぎている 朝井リョウは小説家であり、社会学者
    視野狭窄の末の過ち、何度犯したことか? 小6のとき友達にTroublemakerのシングルCD貸してパケ割られて泣いたの思い出した 根っからのオタク気質 さみしい人間だわ

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    2025年12月09日
  • 六人の嘘つきな大学生

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    ネタバレ

    いい意味で何度も裏切られた。あの場面かー!!って何度も読み返したくなる、面白い本でした。

    自分が見えている世界は、相手のごく一部分なんだってことを痛感。障害者用の駐車場に車を停めた場面や、野球をする子どもを怒る場面…一部を切り取られると、彼らを批判したくなる行動だけど、その背景が見えると全く感じ方が違う。メディアも、日常生活もこんなもので溢れてるんだろうな。ある一部分を見ただけで、その人の月の裏側まで全部知った気になってはいけないな。

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    2025年12月09日
  • バッタ博士の異常な愛情~恋愛と婚活の失敗学~

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    著者は結構出会いも多いし、モテてるやんって思う。

    あー、自分にも似たようなことあったなぁとか過去の恋愛を思い出しながら読んだ。自分もいま思えばたくさんのチャンスを逃してきたんだなぁと。

    気軽に楽しむには最高の本。

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    2025年12月09日
  • 暁星

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    Audible!!

    湊さん、ついに闇が尽きたんかい!w

    『告白』、『母性』に続く三作目の聴書です。
    なのでエグい心理サスペンス的なノリを勝手に抱いていたんだけど、いい意味で裏切られた!

    前半は『殺人犯の手記』メインで淡々と進んで、宗教、家族の問題、盗作等々で湊作品らしい重たい雰囲気。

    後半は雰囲気がガラッと変わり、『作家のフィクション』が語られ始める。
    手記とフィクションが重なったり、ずれたりしながら、徐々に収束していく構成が見事で、気付けばどんどん物語に吸い込まれていきました。

    そして二つの物語には共通の想いが込められていて、、(T . T)

    重たいテーマなのに、優しさと愛が後に

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    2025年12月09日
  • 噛みあわない会話と、ある過去について

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    登場人物の表情や内側で思っている気持ちの描写がリアルで怖かったし鳥肌がたちました。
    自分でも無意識のうちに、悪気なく相手が嫌な気持ちになることを言ってしまっている気がします。

    後から発言を後悔することもあるけれど、たぶん何気なく言っていることの方が多いんだと思います。
    そして自分も過去に言われたことの内容や嫌なことをされた人も行動も言語も今でもハッキリ覚えてます。

    過去の失言は今からは変えることはできません。
    この本を読んで人に対しての言葉遣いや自分の発言を
    気をつけようと思いました。
    この本怖いな感じたのは自分にも当てはまる部分があったからだと思います。読んでいて息がしにくかったです。

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    2025年12月09日
  • ゴールデンスランバー(新潮文庫)

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    学校の先生にお勧めされ購入。
    ハラハラドキドキの逃避行!
    最初から最後まで落ち着くことのできない展開の連続。
    キャラの会話が面白く、作中のいろんな要素が後半に繋がっていくのが良い。
    大学時代の友人、その知り合いだけでなく全くの他人や偶然出会った人などが助けてくれる展開に「習慣と信頼」が表れている。

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    2025年12月09日
  • 踊りつかれて

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    1人の声は、とても小さい。けれどいまの世界は、良くも悪くも繋がってしまう。責任や覚悟がない言葉たちが氾濫しているこの世界。情報戦という響きは魅力的かもしれない。しかし、それは本当に自分の中の真実と合致するのだろうか。現在の社会に疑問を呈する素晴らしい物語である。

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    2025年12月09日
  • 下町ロケット ガウディ計画

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    ネタバレ

    続編のこちら。
    これも企業が商売をするに当たり、それ以上の意義を見出せるかどうか問題に触れている。人の命をすくうことに関わるというのは使命感としてはとてもうらやましい。自分には直接それを感じることが会社人生でなかったなあ。
    はたらくモチベーションをくすぐられる一冊。これもまた止まらなかった。

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    2025年12月09日