小説・文芸の高評価レビュー
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すごかったすごかったすごかった。上巻もまあまあ面白かったけど、下巻はさらにページをめくる手が止まらなかった。金や犯罪の話ではあるんだけど、絶対にそれだけではなくて。貧困、ネグレクト…。イヤミスとかとはまた違ったグロさというかえぐさがあって、読後感はとても重い。いい意味でフィクションっぽくない。現実でも全然ありそう、というかあるんだろうな。主人公の花がやっていたことは間違いなく犯罪だし、それを斡旋したり何も言わない大人ももちろん。でもだとしたら、花や蘭、桃子はどうすればよかったんだろう。花と蘭と桃子、全員運が悪かったとしか言いようがない。正しい知識技あれば福祉とつながることもできたんだろうけど…
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"多様性の尊重"が叫ばれる現代。YouTuberを目指す不登校児の父親である検事、トラウマやコンプレックスに悩む女子大生、誰にも言えない異常性癖を持って生まれた人々。それぞれが描く『正しさ』の話。
読み終えて、多様性の尊重について改めて考える。LGBTQ+をはじめ、様々なマイノリティの存在が広く認知されるようになった今。差別はもちろんいけないが、ある程度の区別は必要なのだと思う。マイノリティが尊重されるべきなら、それを理解できない、気持ちが悪いと思ってしまうマジョリティの気持ちもまた尊重されるべきだろう。そのどちらにも優劣はなくて、善も悪もなくて、ただそういう人と、そ -
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ずっと気になっていてやっと読んだ名作。名作であることが納得できる内容でした。
最後の一文を読んだ後に込み上げてきてぶわぁっと泣いてしまった。
知能を失っていくことの恐ろしさ、思いやりと知性との関係と、障害がある人の生きづらさ
「どおか、読み方や書き方を忘れないよおにしておいてください…」
私も人生の終盤か、その前にありうるかもしれない、
知能がどんどんなくなっていく事態に直面したら、きっとこう切実に願うんだろう
「かわいそうっておもわれるのはいやだ」
それも当事者はそう思うんだろなとはっとさせられた
胸が締め付けられる、でも後味は悪くない。
読んでよかった作品でした。
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高橋源一郎が「老い」をテーマにした雑誌収録のエッセイ集。題材として取り上げる作家とともにタカハシさん自身も1951年生まれなので今この時点で74歳で老境の域に入っていると言ってよいだろう。この本に書かれたこともタカハシさんの老いを色濃く反映している。今の時点で能力が劣化したというよりも、これから劣化することの覚悟、そして何より死してしまうことへの強制された覚悟が見てとれる。語るもの自身が、老いの「当事者」となっているのだ。もちろん、それを読む自分にとってもそれは当てはまる。
銀行が七十歳以上の人には融資できないというような個人的な経験を通して、タカハシさんは老いについてこういう。
「七十歳」前 -
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ネタバレ主人公の「ヒロ」は高校1年生の女子高生。
一文目は杉森くんを殺すことにしたから始まる。そのことをミトさんに話したところ、やり残したことをやること、殺さなければならない理由をまとめるよう言われ、やりたかったことリスト化し行動に移す。
各章ではミトさんに言われたもう一つの杉森くんを殺さなければならない理由がひとつづず書かれている。
最初は杉森くんに問題があったのではとなり、読み進めるといや、ヒロのほうがとなった後で、二人とも普通の子供でただの友達同士だったとわかる。
それと同時に杉森くんは自殺しまっていて、何とか折り合いをつけようとしていることがわかり、そこからヒロが前に進んでいくまでのが描かれる -
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直木賞作家 小川哲が、小説を書く時の思考のプロセスをまとめた一冊。徹底して理屈っぽい分析が最高で、読み物としてめちゃくちゃ面白い。
本書はいわゆる「小説の技術」を指南する本ではない。全編を通して小説の話をしているのだが、実は小説の話をしているわけではない。そこがたまらなく面白い。
本書が説く「読者が本に何を期待しているか」という構造は、そのまま「他者が自分(あるいは自分が発する情報)に何を求めているか」に置き換えることができる。この置き換えで本書の内容は小説という枠を超え、コミュニケーション一般の本質へとそのまま敷衍される。
これまで書き手の思想や存在を感じさせない没入できる小説こそ善 -
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医療がどうあるべきか、コロナもあり、作者には思うところがあるのだろうな
「医師になろうとする人間には、自分の人生を、少なからず犠牲にするだけの覚悟が必要や」
という飛良泉教授のことばは作者の代弁なのかなと映った
作者は40代前半、まだ若手と言ってもいい歳だが、どんな経験をしてきたのか気になってしまった
タイトルにあるエピクロスの快楽主義を引用した、現代の個人主義への批判が上記の部分以外にも全体を通して流れていて、難しい問いを扱っているなと思った
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「人が、自分の権利ばかり口にするのは、自分ひとりで生きていけると思っているからです。でも人生はそんなに甘いものじゃない。生きてい