ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 羊と鋼の森

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    本作は読む人によっては抑揚というか盛り上がりを感じにくいかもしれないけれど、落ち着いた文章と雰囲気で、夢や理想に進んでいく様を丁寧に表現されていて凄くじんわりと沁みる良い物語だと感じました。

    ある調律師との出会いをきっかけに、調律師を志した青年。
    調律師にはなれたものの、ずっと音楽の世界にいたわけでもなく、調律の才能があったり、いきなり上手くいくわけではない。
    そんな青年が先輩や顧客との出会いの中で悩みながら成長していく姿が繊細に綴られている。

    先輩調律師との技術の差や目指すものや理想の音について葛藤を繰り返し、進んでいるのかどうかすら迷うような。
    でもそれは、それこそが人生なんだと思う。

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    2026年02月12日
  • ねことことり

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    きょうは あたたかくて いいおてんきです
    ねこは いえじゅうのまどをいっぱいにあけて、よくさました こうちゃをのんでいます

    なるほど、猫舌なのね
    ねこの表情もいいです

    なかの真実さんの絵がとても素敵で、ねこの毛の1本1本や、庭に咲いている花、そして、ことり目線の空からの様子、どれも最高です

    絵を楽しむこともできるし、ねことことりの関係をほっこり見守るのもいいし、読み聞かせにもぴったりの美しい絵本です

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    2026年02月12日
  • 崩れゆく絆

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    一夫多妻制における男尊女卑、アミニズムや呪術といった文化的慣習、それらを野蛮・未開と断じ植民地支配を正当化した欧州への痛烈な批判が、著者の辣腕で精緻に編まれている
    この反駁が西洋近代の表現形式である「小説」によって果たされた点が究極的にユニークだと思った

    アフリカ文学の最高傑作である本作がここまで胸に迫るのは、訳者の寄与も大きい
    遠い大地の風や土の匂い、言葉の奥に宿る鼓動を掬い取り、情熱と誠実さをもって日本語に息を吹き込んだのだろう

    瑞々しく鮮やかなアフリカの情景描写が残響し、今もまだ目を閉じると闇夜にさざめく虫たちの声が聴こえる

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    2026年02月12日
  • 成瀬は都を駆け抜ける

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    成瀬シリーズ完結。
    『成瀬は天下を取りにいく』から読んでいるが、成瀬の成長をとても感じる完結作でした。
    坊主の時はこの子はどうなるんだろうと思いましたが、成瀬らしさそのままに、いい友達にも恵まれて、我が道を突っ走ってますね!

    今回の完結が青春編であって、次は社会人編を書いて欲しいです。
    成瀬がどんな仕事をするのか気になります。性格的にいろいろな困難が降りかかってきそうですが、成瀬なら大丈夫と信じられます。心強い仲間も多いですし。
    ちなみに私の勝手な憶測ですが、政界進出とかが成瀬にはあってそう。

    また、個性豊かな仲間達の短編なども絶対面白いと思います。
    これだけのキャラをここで終わるのは勿体

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    2026年02月12日
  • カフェーの帰り道

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    大正~昭和の時代。カフェー西行を軸に当時を生きる女性たちの姿が描かれる。今と変わらず恋をし、働き、何かに憧れ、家族を思いながら溌剌と生きる姿に読後は温かいものが胸に広がった。いいもの読んだなぁ···。戦地に赴いた息子への手紙には思わず涙。

    〈心に残った言葉〉
    "ただ豪一が帰ってきてくれればそれでいい。豪一さえ無事ならば、家が焼けようが日本が敗けようが、たいした問題ではないのだ。"

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    2026年02月12日
  • ジェイムズ

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    奴隷はどこまでいっても奴隷であるという絶望感をずっと突きつけられながら
    そんな中で身に付けたジムの知性と生き延びるために取る数々の行動には畏怖の念を抱かずにはいられない

    悲しいことに今でも誰かの尊厳を奪うことが平然と行われている世の中においてこの読書体験は本当に特別なものになった、、

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    2026年02月12日
  • ほどなく、お別れです

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    これからいろんな死者と物語があるのだね、嫌いじゃないです、美鳥が存在してる話など否定しません。ただ見たまんまを遺族に伝えられない難しさ、最初から死者とのコンタクトのダメージあるのに一生の仕事に選んだ美空は大丈夫かなあー

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    2026年02月12日
  • ほどなく、お別れです 遠くの空へ

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    今年はやくも2軒の葬儀に参列する 近い間柄で2人とも90を超えた天命を全う。お別れの言葉でさようならは使っていけないですね、苦しまずに亡くなることが自分にも家族にも幸せだ。国の予算の40%は医療費で膨大な金額で 税金負担増じゃない 病気にならない生き方を政策にしようぜ、当選する為の政策に中抜きに他で増税に自民党は変わらないよ

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    2026年02月12日
  • 暗黒星

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    ネタバレ

    怖い。気味が悪い、、。特に「お勢登場」。肺病に苦しむ格太郎と不倫を繰り返す妻のお勢。格太郎はある日子どもとの無邪気な遊び、かくれんぼの最中にほんの出来心で長持に入ってしまう。運悪くロックがかかってしまい、閉じ込められる。ここからがもう、恐ろしくて恐ろしくて…。格太郎がもがき苦しむ場面は薄目で読んだ。空気の入る隙間がないため、酸素が薄くなり肺病の格太郎は弱っていく。遺体が発見されたあと、蓋の裏に残されたメッセージが見つかる。病人が見せる最期の生への執着ともがき。
    想像したくないのに勝手に頭が映像で再生してしまう。グロテスクで痛々しい強烈なインパクト。江戸川乱歩の作品は読んだもの全て時間が経っても

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    2026年02月12日
  • そして誰もゆとらなくなった

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    エッセイを手に取ることはほとんどないのだが、朝井リョウさんが好きで話題本だったので読んでみました。
    とにかくめちゃくちゃ面白くて、声に出して笑っちゃう読書体験は初めて笑笑
    独特の感性や語彙力がとにかく素晴らしくて、文字だけで人を爆笑させてしまうなんて本当にすごいなぁと。
    私もいつか南米行ってみたい、いや、「マチュピチュに行った人」になりたいと思いました。笑

    「人生とはいつだって『あのときの自分、死ね』の連続だ。」

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    2026年02月12日
  • 怪談忌中録 煙仏

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    下駄さんの怪談は以前からYouTube等で色々聞かせていただいているのですが、本になっても褪せることなく面白くて感動しました。
    下駄さんの人柄故なのか、ゾッとするようなお話よりは何処か寂しさや温かみを感じるお話が多く、火葬場、葬儀屋職員だった頃に得た経験を大切にされているんだなぁも感じます。
    不気味で恐ろしい怪談を読みたい方には少々物足りないかもしれませんが、私は大満足の1冊でした。

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    2026年02月12日
  • 九月が永遠に続けば

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    前に一度読もうと手に取ったが置いてあった、ユリゴコロの不思議な雰囲気に惹かれて読み直すことにした。

    佐和子は離婚してから8年、一人息子と二人暮らしだった。夫からは時々気にかけているような電話が来る。失効していた運転免許を取り直すために教習所に行ったが、そこでであった教官は、夫が電話で話していた、娘の冬子が付き合っているという犀田だった。
    そのうち彼とラブホテルに行く仲になる。

    息子の文彦は高校三年生で、近所の同級生のナズナと親しくしていた。ナズナの家は父親だけで、喫茶店を開いていた。文彦と二人で時間があると手伝ったりしていた。
    寒い夜、文彦がごみを捨てに行ったままふっといなくなった。寒い夜

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    2026年02月12日
  • 黒い家

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    ネタバレ

    ホラー大賞、とても怖いと聞いて読んでみたら面白かった。 和歌山カレー事件の前に書かれたと聞いたが。そんな事もあった。

    物語に生保のしくみがベースに有れば、何かしら恐ろしく面白い。
    確かに生保というものは、リスクの上に成り立っている。
    それは、命と引き換えに受け取るのもので、ということは見えない命と言う物に現実的な金銭を支払っている訳で。
    これを受け取るということは、見えない物を見える物に変えていくということ(怖かったのでしつこい)
    その過程を人為的に行えば犯罪なのだ。その方法が小説になる。
    旨く構成されている。

    夜でも平気歩いてくる友人がいる。怖い本が好きと言うが勧めない。一緒に心底怖がっ

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    2026年02月12日
  • 星のカービィ そらのおさんぽ

    購入済み

    可愛すぎる~!癒されます。
    絵がとっても可愛くて、色づかいも柔らかくて優しい気持ちになります。
    疲れた時に見たらめちゃくちゃ癒されました(^^)
    カービィの絵本が通勤中でも読めちゃうなんて、良い時代になりました・・・。

    #ハッピー #ほのぼの #癒やされる

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    2026年02月12日
  • 海賊とよばれた男(下)

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    日本人の生き様のようなものを感じました。
    戦中戦後の描写もリアルで当時の日本の状況がいかに大変だったか思いを馳せながら読みました。
    出光興産の創業者出光佐三がモデルということで読後なんか出光でガソリン入れなきゃという気持ちになりました。笑

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    2026年02月12日
  • BUTTER(新潮文庫)

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    自分と同じような人生で、23歳の私には今から踏む未来のように思えた。怖くなったけど、手が止まらなかった。

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    2026年02月12日
  • 宇喜多の捨て嫁

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    ネタバレ

    数々の謀略でのしあがった戦国大名、宇喜多直家をめぐる短編集。といってもそれぞれつながりがある。ひとつひとつがすさまじい読後感だ。戦国の習いとはいえ、あまりにむごい。ただ終盤で流民が語るところによると、民にはよい殿様だった。直家も恐ろしいが主君の浦上宗景はまさにサイコパス。中盤の迫力たるや…。

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    2026年02月12日
  • 万事快調〈オール・グリーンズ〉

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    めちゃくちゃ面白かった
    中盤まで大麻栽培は出てこないがそこまで長く使った前半が後半生きてくると感じる
    後半ハイテンポになり引き込まれて
    スパッと終わる
    読みやすいし中々に良い作品

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    2026年02月12日
  • 警察官僚――0.2%未満のキャリアの生態

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    警察キャリアの実態が分かる本
    この作者の著書は面白い
    とかく、批判の対象になりやすいキャリアだけど、もう少し感謝しても良いと思う

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    2026年02月12日
  • 鳥たち

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    あまりに主人公が痛切で、読む時期を悩んで5年くらい積んでしまった作品。宮本輝との対談「人生の道しるべ」で触れられており、時が来たので読んだ。

    幼い時期にアメリカで共同生活をし、お互いの母を自死で亡くしたまこちゃんと嵯峨。日本に戻り、母の記憶を辿りながら自分を開示できる大人や友人を見つけ、ようやくいまの自分と出会いなおす物語。

    最初から明るいテイストではなく、死の匂いがぷんぷん。大学での妬み嫉みはあるし、運命共同体である嵯峨との関係が噂立てられたり、悪夢も見る。嵯峨と教授はそんなまこちゃんをよく理解していて、男の優しさを男の言語で伝えようとする。嵯峨は距離が近すぎるからかなかなか伝わらないけ

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    2026年02月12日