小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
家電類を製造販売する中堅企業『SHIKAGAWA社』の社長が亡くなった。死因は『自殺』とされている。販売していた電動自転車の欠陥によって、社長は以前から大バッシングを受けていた。死亡事故、そして社長の死と関係があると思わしき七人が集められたのは社長室を模した『廃墟』で、彼らはそこに監禁されてしまう。社長の志賀川恭一が殺されたことを語り、犯人のみを助ける、と告げるスピーカー。
ということでなんと魅力的なタイトルと導入だろう、とわくわくしてしまうのが本書です。『犯人』にならなければ自分の命が助からないので彼らは自分の『犯行』を語る必要があるが、語っても周りが『探偵』のように、その『犯行』の穴を見つけて、新たな『犯行』が上塗りされていく。どこかデフォルメされたような登場人物たちのやり取りを見ながら、読者側も違和感を見つけて疑ってはみるものの、どれだけ疑ってもこれは想像できないというところまで連れて行かれる。そんな展開が魅力的な作品でした。 -
Posted by ブクログ
10年振りくらいに再読しました。
内容忘れてたけどなにこれこっっっっっっわ……笑
最初はこのワチャワチャ感伊坂幸太郎ぽいな?と思って微笑ましく読んでたけど、最後らへんから吉田修一イズムキターーー!!ってテンション上がった
女だけを狙って殴っている犯人が、執拗にイヤホンが取れるのを気にするところとか(些細なところを気にする感じがマジサイコ)
そもそもなんであんなまともそうな人が女だけを狙っているのかとか
なんの前触れも心理描写もなく当たり前のようにぶん殴ってるところとか
まあそこは物語の本筋じゃないから理由なくていいんだがシンプルに人として怖いじゃん?
それとは対比的にのほほんとした5人のたわいもないやり取りが描かれてる構成も怖いし、
5人ともみんながみんな歪んでいて、
人に興味ありそうで全く無い無気力なところとか
(なんかチルドの登場人物ぽい無機質な感じ)
もうなんか怖すぎました
振り幅でぶん殴られた -
Posted by ブクログ
面白かった。未成年だから、なんとかなった。結果なるようになったという感じ。
奈良県南部の山間の土地にドライブインまほろばはある。祖父母の代から一度閉めて、去年再開したが客は来ない。そして娘は死んだ。
6年生の憂は5歳の来海を連れて逃げている。義父の流星を殴り殺したからだ。ヤクザ関係の仕事をやっていて、その名簿の入ったPCを持って逃げている。たまたまドライブインまほろばにたどり着く。
兄の憂の箸の持ち方は完璧なのに、妹の来海はスプーンさえまともに持てていない。そこで比奈子はおかしいなと気づく。夏休みの間匿うことを約束する。憂は人を殺したと告白する。
憂が殺した流星には双子の兄銀河がいて、憂の持っているパソコンを探すと同時に、憂を殺そうと思っている。探索に出かけて、憂の祖父を殺してしまった。 -
Posted by ブクログ
いつも読まないジャンルだが人に勧められて手にとった。
どの旅もワクワクして先が気になり一気に読んだ。全く違う世界の話と思いきや、会う人やラゴスの正直で素直な会話を聞いていると、自分の求めるものや冒険心や生き方についてとても考えさせられた。何度も読み返したい本。
好きなところ
最初の転移。愛を伝えて故郷を想う。想像力には笑顔と信頼が重要。
似顔絵描きのザムラ。理想的なおれの顔。理想やこうあらねばならぬという気持ちに触れられて、どきっとした。それをデーデにわたそうとするラゴスが可愛い
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人間はただその一生のうち、自分に最も適していて最もやりたいと思うことに可能な限りの時間を充てさえすればそれでいい筈だ。 -
ネタバレ 購入済み
すごいお話でした
作家さん買いです。
分かっていたけどすぐに惹き込まれて一気に読んでしまって寝不足に…。眠いけどすごくおもしろかったです。
未練を残した幽霊が治療されて旅立っていけるのは素晴らしいことだな、と思いました。景はなかなかヘビーな兄でしたが、あの世に進めてよかった。
景と小夜が触れ合うシーンにはボロ泣きでした。
仲が良すぎる兄妹。麗しすぎる額をすり寄せるシーン。そして景が小夜をかわいそうでいてほしかったと言う気持ちもわからんではないけれど、一生そのままでいるつもりだったのかなと興味深く読みました。
あと、蓮くんのくだりも号泣でした。大人びちゃう8歳、気持ちはわかる気がしました。
そして深影先生の探す幽霊さんとの物語は読めないのでしょうか。
すげー読みたいのですが…。
次回作も楽しみにしています。 -
Posted by ブクログ
八雲シリーズはいつもおもしろいけど、特に今回は私の好みのストーリーだった。
話が少し入り組んでいる感じも、あれこれ考えられておもしろい。
後藤刑事みたいな勢いだけで生きている人って本当は苦手なんだけど、これだけ読み続けていると後藤刑事のいい所もいっぱい知ることになって、いつの間にか好きになっている。
そんなところも、長いシリーズものの良さだよね。
ただ、今作に限らず所々格助詞の使い方に違和感を感じることも度々。AIに質問したら、ストーリーの勢いを大切にしていたり、口語で書いているからとのことだったけど…
それでいいのか?私が細かいのか?? -
Posted by ブクログ
プロローグ
品川発6:00の新幹線のぞみの車内で本書を読み終えた
先ほど、白鷺城のある姫路を通過した
あと1時間ほどで目的地の広島に到着する予定である
この作家、何度も言おう
やっぱり◯は怖いと……
『十戒』★5
『方舟』『十戒』『楽園』の3部作の犯人の◯は、“同一”といった妄想をすると、面白いこと請け合いである
そして、私のように順番的に『方舟』『楽園』『十戒』という順番で読むことで、◯の恐ろしさを改めて確信するのだ
そう、ラスト2ページを読むことで己の身体の中に戦慄が走るのである!
“方舟”“十戒”を経て◯は最後に文字通り“楽園”を手に入れたのではなかろうか!?
そう考えると、この夕木春央という作家は真に恐ろしい作家である
妄想が止まらない、素晴らしい3部作である
天晴と云いたい
そう思った!!!
エピローグ
レビューをしたためてると岡山を通過した
目的地はもう直ぐだ
眩しすぎる朝日に目を細め、そっとウインクをした
完 -
Posted by ブクログ
ネタバレヘレナさんがかっこよくて一気読みしてしまった。王の病気を絶対に治すという強い意志を見せるところがかっこいい。口振りは謙虚でも、行動するところがとにかくいい。策略家だ。
『あらすじで読むシェイクスピア全作品』(河合祥一郎さん、祥伝社)によると、「離婚が許されないというカトリックの考えに基づく芝居と考えるべき」「どうしようもない男と結婚した妻はどうすべきかという問題は/この時期の(他の作者含む)作品に多く見られる」のだそう。時代かぁー。
でも無理矢理結婚させられたバートラムにも同情しなくはない。もちろん妻帯者なのに別の女に手を出そうとするのはアカンけど。
終わり方なぁ。バートラムがペーローレスの一件で「自分は人を見る目がない」と気づくから、誓言通りヘレナさんを愛する希望がないわけではない、が……?
ペーローレスの一件は笑っちゃった。味方の秘密も悪口もペラペラ喋るなこいつ! フォールスタッフと戦わせてみませんか。
女性のセリフから始まる点も他のシェイクスピア作品にはない特徴らしい。女性の劇、という感じがした。
強くて賢くて勇敢な女性は最高だなと感じる話でしたね。 -
Posted by ブクログ
ネタバレしかしアーサーの最期……観客の庇護欲を煽ってた後にそんな……。『リア王』のグロスターのときも思ったけど、命の危機を脱しておいて、その後で今度はお命が……って展開は辛さがアップしますね。
コンスタンスさんの巧みなセリフが好き。彼女以外も魅力的なセリフがさまざま。やっぱシェイクスピアはおもしれー!
皇太子のセリフ「私は自分を愛したことなど一度もありませんでした、いま、彼女の瞼のにこやかな額縁にはりつけられた自分の姿を見るまでは」も見事なセリフ回しだ。(すぐ2人の中に不安の影が見えるけど……)
解説にあった「利益」という言葉にナルホドと思った。フランス王とか。アーサーの最期を知って怒って寝返った人が、危機を前に戻るところとか。
ジョン王→ヒューバートの態度も利益重視って感じだよね。
アーサーで言えば、死刑執行人たちが来てピンチになったときのアーサーは興味深かった。暴れないのね。身動きひとつしない選択を取れるなんて、すげー判断力のある子やな。
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