ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 黄色い家(下)

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    すごかったすごかったすごかった。上巻もまあまあ面白かったけど、下巻はさらにページをめくる手が止まらなかった。金や犯罪の話ではあるんだけど、絶対にそれだけではなくて。貧困、ネグレクト…。イヤミスとかとはまた違ったグロさというかえぐさがあって、読後感はとても重い。いい意味でフィクションっぽくない。現実でも全然ありそう、というかあるんだろうな。主人公の花がやっていたことは間違いなく犯罪だし、それを斡旋したり何も言わない大人ももちろん。でもだとしたら、花や蘭、桃子はどうすればよかったんだろう。花と蘭と桃子、全員運が悪かったとしか言いようがない。正しい知識技あれば福祉とつながることもできたんだろうけど…

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    2026年01月02日
  • 正欲(新潮文庫)

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    "多様性の尊重"が叫ばれる現代。YouTuberを目指す不登校児の父親である検事、トラウマやコンプレックスに悩む女子大生、誰にも言えない異常性癖を持って生まれた人々。それぞれが描く『正しさ』の話。

    読み終えて、多様性の尊重について改めて考える。LGBTQ+をはじめ、様々なマイノリティの存在が広く認知されるようになった今。差別はもちろんいけないが、ある程度の区別は必要なのだと思う。マイノリティが尊重されるべきなら、それを理解できない、気持ちが悪いと思ってしまうマジョリティの気持ちもまた尊重されるべきだろう。そのどちらにも優劣はなくて、善も悪もなくて、ただそういう人と、そ

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    2026年01月02日
  • ファラオの密室

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    一気に面白く読み切れた。名前が頭に入るまでは初めの登場人物欄を行ったり来たり。

    装丁の見た目と内容が合っていない気がする。エジプトっぽさがいまいち伝わらないし、AIっぽい女性もなんだかな…

    アシェリに救いがあるといいと思う。

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    2026年01月02日
  • 恋に至る病

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    ネタバレ

    最後のページを読んだ瞬間に(え、、、)となり、解釈が一気に変わり始めました。
    1週目と2週目では読む時の心の持ち方も変わってきます。現実では起こりうる可能性がほんとに低いネット関連の事件だと思うので、フィクションとしてすごく楽しめた本でした。
    最後まで読まずに終わるのすごく勿体ない本だと思いました。終わり方も私達がどうなったのかなと考えられるおわり方でした。
    続編も気になってはいるんですが、、、この本を自分なりに解釈した後で読みたくない自分もいます…

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    2026年01月02日
  • JK V

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    高校事変23でフリがあって気になってたので
    こっちでちゃんと説明してくれるんだよねと
    終盤まで、今どきの密室系ミステリーな感じで
    ノーバイオレンスでしたけど
    ラストで怒涛のバイオレンス炸裂で、いつもの調子が戻って来て満足
    にしても、これって結局、すべて計画通りなんですよね?
    とりあえず、気になってたことの経緯はスッキリしたので
    いよいよ高校事変側でどう登場されるのかワクワクが止まりません。

    そういえば、これって伝説のホラーSAWだよな・・・ってふと思いましたよ

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    2026年01月02日
  • アルジャーノンに花束を〔新版〕

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    ずっと気になっていてやっと読んだ名作。名作であることが納得できる内容でした。
    最後の一文を読んだ後に込み上げてきてぶわぁっと泣いてしまった。 
    知能を失っていくことの恐ろしさ、思いやりと知性との関係と、障害がある人の生きづらさ

    「どおか、読み方や書き方を忘れないよおにしておいてください…」
    私も人生の終盤か、その前にありうるかもしれない、
    知能がどんどんなくなっていく事態に直面したら、きっとこう切実に願うんだろう
    「かわいそうっておもわれるのはいやだ」
    それも当事者はそう思うんだろなとはっとさせられた

    胸が締め付けられる、でも後味は悪くない。
    読んでよかった作品でした。

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    2026年01月02日
  • 汝、星のごとく

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    読み終わった後の余韻がすごかった。
    2人の目線から書かれているためどちらの気持ちも理解できる…だけど、、、というなんとも言えない気持ちになりました。
    私的には暁海が病室でかいくんと再開するときはもう少し細かく書いて欲しかったなと思いました。

    2人はどういう気持ちでその行動を取ったの?今この瞬間お互い何してるの?と、掻き立てられるため読む手が止まらなく、言葉選びもすごい素敵なためほんとにいい本に出会えたなと思いました。

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    2026年01月02日
  • ぼくたちはどう老いるか

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    高橋源一郎が「老い」をテーマにした雑誌収録のエッセイ集。題材として取り上げる作家とともにタカハシさん自身も1951年生まれなので今この時点で74歳で老境の域に入っていると言ってよいだろう。この本に書かれたこともタカハシさんの老いを色濃く反映している。今の時点で能力が劣化したというよりも、これから劣化することの覚悟、そして何より死してしまうことへの強制された覚悟が見てとれる。語るもの自身が、老いの「当事者」となっているのだ。もちろん、それを読む自分にとってもそれは当てはまる。
    銀行が七十歳以上の人には融資できないというような個人的な経験を通して、タカハシさんは老いについてこういう。
    「七十歳」前

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    2026年01月02日
  • 杉森くんを殺すには

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    ネタバレ

    主人公の「ヒロ」は高校1年生の女子高生。
    一文目は杉森くんを殺すことにしたから始まる。そのことをミトさんに話したところ、やり残したことをやること、殺さなければならない理由をまとめるよう言われ、やりたかったことリスト化し行動に移す。
    各章ではミトさんに言われたもう一つの杉森くんを殺さなければならない理由がひとつづず書かれている。
    最初は杉森くんに問題があったのではとなり、読み進めるといや、ヒロのほうがとなった後で、二人とも普通の子供でただの友達同士だったとわかる。
    それと同時に杉森くんは自殺しまっていて、何とか折り合いをつけようとしていることがわかり、そこからヒロが前に進んでいくまでのが描かれる

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    2026年01月02日
  • 言語化するための小説思考

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    直木賞作家 小川哲が、小説を書く時の思考のプロセスをまとめた一冊。徹底して理屈っぽい分析が最高で、読み物としてめちゃくちゃ面白い。

    本書はいわゆる「小説の技術」を指南する本ではない。全編を通して小説の話をしているのだが、実は小説の話をしているわけではない。そこがたまらなく面白い。

    ​本書が説く「読者が本に何を期待しているか」という構造は、そのまま「他者が自分(あるいは自分が発する情報)に何を求めているか」に置き換えることができる。この置き換えで本書の内容は小説という枠を超え、コミュニケーション一般の本質へとそのまま敷衍される。

    これまで書き手の思想や存在を感じさせない没入できる小説こそ善

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    2026年01月02日
  • 屍人荘の殺人

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    ネタバレ

    数年ぶりに小説を読もうと思ってなんとなく書店で手に取った作品。

    なるほど、この状況で殺人事件が起きれば確かにクローズドサークルだ。ミステリー作品はたいした数読んでませんが、斬新で引き込まれた。
    読み応えがあったし読みやすかった。買った日に少し夜更かししてでも読み切ってしまった。

    ただかなり魅力的なキャラクターが退場してしまったのが確定して寂しい気持ちにも…

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    2026年01月02日
  • 十角館の殺人〈新装改訂版〉

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    ネタバレ

    アオリがあると少し穿ってみてしまうけど、ちゃんと驚愕の一文。犯人予想はしっかり外した。
    ラストのところは、意味深なプロローグ部分をなかなか覚えてられない性分なので読み返してやっと繋がりを理解した。

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    2026年01月02日
  • 博士の愛した数式

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    主な登場人物がことごとく愛情深い。そして切ない。
    数字がこんなに愛おしい日が来てしまうとは思わなかった。

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    2026年01月02日
  • エピクロスの処方箋

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    医療がどうあるべきか、コロナもあり、作者には思うところがあるのだろうな

    「医師になろうとする人間には、自分の人生を、少なからず犠牲にするだけの覚悟が必要や」
    という飛良泉教授のことばは作者の代弁なのかなと映った

    作者は40代前半、まだ若手と言ってもいい歳だが、どんな経験をしてきたのか気になってしまった

    タイトルにあるエピクロスの快楽主義を引用した、現代の個人主義への批判が上記の部分以外にも全体を通して流れていて、難しい問いを扱っているなと思った

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    「人が、自分の権利ばかり口にするのは、自分ひとりで生きていけると思っているからです。でも人生はそんなに甘いものじゃない。生きてい

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    2026年01月02日
  • 52ヘルツのクジラたち【特典付き】

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    田舎の閉鎖感が嫌になった描写がリアルだし、それでも生きていく姿勢も、困った人を救いたいという素直な想いも綺麗に描かれていて頭の中にイメージすることができた。全てがリアルに感じた。救いがないけど救いはある、みたいな自分の信じる事には光があるように感じた。

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    2026年01月02日
  • スピノザの診察室

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    『神様のカルテ』の栗原先生に負けず劣らず魅力的なマチ先生、思わず大ファンになりました。母親を亡くした甥を引き取るため大きな決断を下しますが、恨むでもなく自然に受け入れている姿勢がとても潔く、素敵だと思いました。
    京都の風情ある街並み、そしてマチ先生ご推薦の甘味の描写も絶妙で、本を片手に京都を訪れたくなりました。

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    2026年01月02日
  • きみは赤ちゃん

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    心情の変化をありのままに綴っている作品。
    自分だけがこう悩んでいるのでは?そんな心が救われる読後感。

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    2026年01月02日
  • わたしの知る花

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    ほんとうに、ほんとうに読んでよかった、出会えてよかった本です。
    壮大な“人生と愛”についてのお話だと感じました。
    切なくもどかしいけれど、温かく愛おしい。

    伝えたくても会いたくても、相手のことを想うばかりに直接言葉にして伝えることはできない。そのかわりに、花に、手作りの絵本に想いを託して。

    新年最初の読書に、とっても素敵な本に出会えた私は幸せ者です。

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    2026年01月02日
  • 幻燈辻馬車(下) ――山田風太郎明治小説全集(4)

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    どう感想を書けばよいか迷いますが、とにかく面白い。明治初期の混沌とした日本の様子を、これだけ生々しく虚実織り交ぜて描いた作品は他にないと思います。

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    2026年01月02日
  • モモ

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    時間をテーマに、女の子が「無関心」と戦うお話。敵はまるで現代の人々のようで、そんな人生、時間の使い方、ダメだろ!と叱られている感覚になる。これが半世紀も前に作られたということが驚き。さすが名作

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    2026年01月02日