小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
おもしろかった。料理、とくに家庭料理が時代の影響を受けて変化していることが良くわかったし、推理的な要素もあって読みやすかった。昭和生まれの私としては、インスタント食品が悪く言われていたのも知っているし、それぞれの時代に起きた食品偽装などの象徴的な事件なども織り込まれていて想像しやすかった。女性、専業主婦ってこういう位置づけだったんだなあとあらためて驚く。
一番最後の話では戦争が深くかかわっていて、その苦しい時代だからこそ起きてしまった悲しい話、でも最後に色んな人がうまくつながってすっきりした感じになった。花央の人生がどうだったのか読みたいと思った。 -
Posted by ブクログ
最近、Netflixで「九条の大罪」を一気見した。
どう考えても極悪な犯罪者を弁護し、世に放つ九条。
ヤクザに金をもらって言いなりになるのではなく、感情を抜きにして「法律」という平等なルールのもと、正当な権利を行使することが九条の軸となっている。
確かに、あの作品は本当にいろんな人間がでてくる。
境界知能の人間が生き抜くために犯罪に手を染めてしまうこと。その大元は結局ヤクザだったり、機能していない家族のせいだったり。
私は「九条の大罪」を観て、
法律を理解して使う人間の難しさを感じた。
では本作「監禁依存症」は?
今回の話には「小諸成太郎」という弁護士が中心にいる。
小諸弁護士は性加害 -
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沢木耕太郎『旅のつばくろ、ふたたび』新潮文庫。
既に4月刊行の新刊文庫にも手を出しているのだが、ようやく3月に刊行された新刊文庫の最後の1冊が読み終わる。それにしても、今どき550円の文庫本というのは、かなり安く感じてしまう。
今や文庫本は1冊900円から1,000円とかなりの贅沢品になってしまった。海外翻訳作品の文庫本などは無理矢理、上下巻に分冊され、平気で1,700円とか2,000円とか驚くばかりだ。
『旅のつばくろ』の続編の沢木耕太郎による国内旅エッセイである。文庫版あとがき『敵か、味方か』が新たに収録されている。
沢木耕太郎の文章には自身の経験を正確に伝えようとする慎重さが窺え -
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ネタバレすごく面白かった。久しぶりに一気に一冊読んでしまった。
連続殺人鬼・榛村から手紙をもらったパッとしない大学生・雅也。警戒しながらも関係者に聞き回ったり、事件について調べたりしていくうちに、周りから「話しやすくなったね」と評される。本を読んだり、出かけて色んな人と話したからかな、と思っていたら、急に雅也の母親の話になっていってびっくり。幼い子に対して変な目で見たり、榛村への共感が危険なくらい高まって行った時に、金村や灯里からの連絡でストップがかかったのは、よ、よかったね〜、と読んでた。
でもエピローグを読んだら、榛村が操ってたの、あの人もこの人もみーんなじゃない!って最後にびっくり。
主人公の栄 -
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ネタバレ蓮実がやばい人物なのは間違いないが、それ以上にその他の教諭も含めるとおかしい人たちばかりが登場する。
こんな学校には行きたくないと心底読みながら思っていた。
平然と人殺しをする蓮実に恐怖を感じるとともに、モンペやミサンドリストが成敗されたときは少しスカッとした。
生徒を手玉に取り、自分以外の人物を駒のように操る手腕はさすがである。
子供時代の話もものすごい。
自分の自由を守るためには手段を厭わない。
たとえそれを脅かすのが両親であったとしても徹底的にやってのけるのはもう圧巻としか言いようがない。
性的な面でもひどいことを行っていてかなり引いた。
生徒に手を出すのは当たり前でジャージの講釈 -
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ネタバレその性格から就活に苦しむ栗原。
『本当のこと知りたい』という亡くなった母親の強い気持ちを頼りに、母が探っていた祖母の自殺の真相に迫る。真実が明るみになるにつれ、廃集落の闇とそこで起こった事件の存在も明らかになっていき、、、
栗原の観察眼が冴え渡っていました。状況観察力もですが、人間観察においても然り。
廃集落の闇については、『変な〜』シリーズではお馴染み(?)というか、人間の欲深さや妄信することの怖さみたいなものがその土地特有の習慣を作り出していて、それが悲劇を生み出すという構造に。
しかしながら、隠蔽されたトンネル掘削時の事故の件に関しては、おぞましさから眉間にシワが寄りっぱなしだったと
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