小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
ネタバレ宗教2世としての人生に翻弄され藻搔く2人の話。
湊かなえ作品の中でいちばん好き!!!
わたしもこの世界にいる、と思い込める土台の作り方はいつも通り天才的だったし後半はもう切なすぎてずっと涙涙。。。
2人のもどかしい関係性と、相手を想い気遣い合う姿勢に、どうか2人で幸せになってほしいと、ずっとずっと願って読み続けてた。
だけど結果は本作冒頭の通り。
もう事件もなにも起こさず、2人で一緒に過ごしていけばいいじゃないか、ずっと焦がれていた未来じゃないのか。それを超越するほどの復讐心が2人にはあったのか。本人たちに後悔はなさそうだが、私は何度も2人に問いかけたいと思った。
また、暁の人を想うが -
Posted by ブクログ
ネタバレ2026.05.27
1日で読み切った。
主人公が抱える不安や怒りなどの気持ちを1つずつじっくり一緒に感じながら読み進められる文章のため、息子と再会した時に涙が止まらなかった。
ドラマチックだったりどんでん返しだったり…という内容ではなく、1つずつ絡まりがほぐれていくような話だったが、読み終わった後にぼんやりあたたかい気持ちと余韻が残った。
人間は、相手の心を必死に読もうとしながら生きているけれど、それはやはり本人にしか分からない。
でも、分からない中でも必死に考えてもがくから、人と人のつながりを持って生きていくことが魅力的なんだろうなと感じた。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ彼女は頭が悪いから
読んでる時の気分は最悪だが、本当に役立つ本だと思う。
まず、「彼女は頭が悪いから」というタイトルだが、本当に被害者の女子大生は頭が悪かったのか。
これは、半分イェスで、半分ノーである。
確かに彼女の大学は、偏差値が高いわけではない。彼女自身もそんなに勉強を重視する家庭で育っていないこともあり、東大生達に比べると、頭が悪いだろう。
一方で、彼女は特別「バカ」な訳ではない。なんなら、その事件が起こる前の飲み会でいたもう1人の女の子に比べて、彼女は東大生達とクイズでちょっと張り合っている描写があった。つまり、この事件に関していえば、どっちかというと、「彼女は頭が良いから」被 -
Posted by ブクログ
ヨルン・リーエル・ホルスト&ヤン=エーリク・フィエル『クライムキャスト vol.1 届かなかった叫び』小学館文庫。
ノルウェーを代表する2人の作家がタッグを組んだ共同執筆による新シリーズの開幕。
なかなか面白いミステリーシリーズが始まったものだ。前半から予想もしない展開に驚愕しながら読み進めると、まさかまさかの結末に腰を抜かしてしまった。
何しろ主人公のポッドキャスターとコンビを組むものと思っていた地元新聞社の女性記者が前半であっさりと死亡してしまうのだ。
また、主人公の意外な過去と刑務所に収監されている父親というサイドストーリーだけでも楽しめてしまう。
主人公のマルクス・ -
Posted by ブクログ
最高の一冊だった。
運命に翻弄され、一縷の望みを信じては裏切られ、ちいさな幸せさえも諦めた女性が、自分を見失いそうになりながらも必死に生きていく心情が、微細に描写された名作だと思った。
狂気に囚われそうになりながらも良き人との出会いから踏みとどまり、何とか正気を保ちながら真っ当に生きようとしている彼女に、まだこんな不幸が訪れるのか。読みながら「あー」とか、「やめてー」とか言ってしまうほどの運命の仕打ちが待っていた。絶望的状況で何を支えに生きるのだろう、自分だったならとっくに投げやりな人生を送るだろうに、と思った。ただそんな過酷な運命の中でありながらも、大切な存在や自分の過去に、もがき苦しみなが