ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 森の中に埋めた

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    何ということ!686ページの長くて厚い文庫本のこの作品の中毒力。
    連休にクライマックスに入りかかり、出かけるときも持ち歩きバス停でもバス中でも電車内でもお茶の時もずっとずっと、引きずられて読み続けました。
    たくさん出てくる登場人物が誰でも犯人のようてを違うようで最後の最後まで明かされないのにきちんと整理がつくなんて。何冊か読んできたものの中でも秀作と思う。オリヴァーとピアシリーズ、あと残すところ数冊読み終わったらどうしてら良いのか心配な今。

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    2026年09月24日
  • 炎陽を撃て

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    ネタバレ

    1945年の敗戦後も、多くの日本兵が武装解除されずに中国大陸に残留させられ、第二次国共内戦に組み込まれて戦わされた歴史的事実
    残留を余儀なくされた日本兵たちが置かれた過酷な状況は筆舌に尽くしがたく、生き延びて帰ることが叶った人たちがいる一方で、それすら叶わなかった多くの命がある
    情報も操作されていただろう
    なにも知らされないまま、自分の意思とは関係なく、先も何も見えない暗黒の只中で、問うことも許されずに

    だけどわたしは、問うことができる
    こうして知ることで考えることもできる
    僅かでも何かを未来に繋げることができるかもしれない

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    2026年09月24日
  • プロジェクト・ヘイル・メアリー 下

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    下巻の内容には何も触れない方が良さそうなので、ネタバレにならない範囲で感想を書くと...

    次々と起こるトラブルを最高の相棒とともに創意工夫で乗り切っていく宇宙のDIY!
    そして望むべく限り最高の結末!

    普通なら多視点での群像劇にする規模のストーリーをあくまで個人のめくるめく冒険と友情の物語に仕上げたのが素晴らしい。
    まだ書きたいことは多々あるが、内容に触れないといけなくなるのでこれぐらいで。
    後はまさか無いとは思うが、続編が書かれてこの感動が台無しにならないことを切に望む。

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    2026年09月24日
  • 人間失格

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    ネタバレ

    確かに、主人公は人間として失格になってしまった。人間不信になってしまった経緯、お酒や薬、女におぼれた原因。これを読み、題名には納得すると同時に彼の行動や思想には共感できる恐ろしさがあった。しかし、この行為は不変な人から言わせれば、罪でも罰でもないかもしれない。なぜなら、法律に触れないのだから。彼はそのような人の理解に苦しんでいた。

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    2026年09月24日
  • NHK「100分de名著」ブックス 般若心経

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    100分de名著シリーズはこれまで読んだことがなくてこれが初めて。薄さ的に表面的な説明のみかと予想してたけど、読みやすいながらも釈迦の仏教との対比による整然とした説明で思いのほか理解が深まる内容だった。神秘と迷信の違いの説明など、精神科医療における宗教の意義を最近考えている私にとってはいい収穫だった。

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    2026年09月24日
  • 52ヘルツのクジラたち【特典付き】

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    事前の知識(レビュー内容や、あらすじ)はなく、
    作者の町田その子さんの別本を読んでいたので、その関連でこちらの本を手に取った。
    題名からはまったくストーリーが想像できず、ドキドキしながら読み進めた。
    人間、誰しもが悩みを持っている、そして、自分の思いは伝えないと周りに伝わらないけど、伝えてても、全く届かない時もある。もどかしいけど、そんな声に気づいてくれた人は、大事にしないといけないと感じた。具体的にどう大事にするかは難しいけど…

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    2026年09月24日
  • 家族

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    ネタバレ

    恐ろしい事件だったから深く印象に残ってる尼崎連続殺人事件をモデルにした小説
    事件にかなり忠実に書いてあると感じた
    実話ベースなので恐ろしさがリアル
    被害者の尊厳が壊されていく様子に恐怖が加速し逃げる選択肢を奪われていく様子に絶望しかなくなった

    最初は良い人たちのように見せかけ近づき
    逃げられないように取り込んでから暴力で支配していく。

    でもそれだけではない部分もあるというか…
    あれだけ凶悪なことができる人間が逮捕後に自殺という最期に対して、どこかで本当に家族を求めていたことを思わせるような後味の悪さを感じた
    瑠璃子は理想の家族を完成を追い求め、途中で気に入らなくなった家族は消して新しい家族と取り替えてアップデートを繰り返していたように見えてきた。

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    2026年09月24日
  • ルビンの壺が割れた(新潮文庫)

    匿名

    購入済み

    とても驚く展開で呆然となりました。正直、年配の男女のメールを通しての昔を懐かしんだら、心の奥にあった疑問をぶつけ合っているのかと思っていました。徐々に男性に執着みたいなのを感じていきましたが、本当に驚きましま。

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    2026年09月24日
  • フェイバリット・ワン

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    林真理子にしてはそこまでドロドロしたものではない。デザイナーとして成功していく夏帆の恋愛やキャリアアップにあたっての人間関係が描かれている。努力も必要だが、やはり人生には運や野心が必要であることを再認識した。仕事を頑張りたいと思う若い女性には良い作品かも。

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    2026年09月24日
  • 檻の中のルフィ 闇バイトを生んだ者たち

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    ルポ秀和幡ヶ谷レジデンスから注目していた作者による世間を震撼させた闇バイト/ルフィ事件に関する新たなルポ。

    なんとなく日本を震撼させた闇バイトの首謀者はフィリピンに潜伏しており、比較的早期に捕まったイメージであったが、その裏にある事件がしていない無数の特殊詐欺被害が先立ち、その後窮地に陥った犯人グループが強盗殺人というより苛烈な犯罪指示に手を染めていく流れが克明に記されている。

    当然ながら首謀者たちにもそれなりの辛い過去があるというところから始まるのだが、それ以上にまるで企業のように徹底した規則とマニュアルが存在し、組織再編を繰り返しながら進んでいく姿は、方向を間違えなければ、もっと良い価値の発揮の仕方があったのではないかと思わせる。

    さらに、首謀者たちに巧みに騙され、実行に手を染めてしまう実行犯たちも、搾取されているにも関わらず、なぜか首謀者グループに敬意のような抱いている点が本件に関連する犯罪の奇妙な点。

    トクリュウであったり、闇バイトであったり、その背景にある圧倒的な違法性や残虐性を包み隠すようなキャッチーなワーディングは、やはり誤った認知を起こし、判断力の未熟な若者や人間を勘違いさせてしまう。元々脱法ハーブという言葉も同様の認知齟齬を生んでいた気がするが、本作をきっかけにこうした犯罪の嗜虐性が広く伝わり、そして世の中から根絶されることを切に願う。

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    2026年09月24日
  • 鎌倉うずまき案内所

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    伏線があちこちに張り巡らされていて、
    何度、前に戻ったか。
    巻き戻りながら、読まされてる……!すごい!

    鬱々としたところから、
    気持ちが切り替わった登場人物たちの言葉が温かい。

    つむじの巻きで出てきた
    「授けられた喜びの時間」。
    今、まさにその時間を過ごしている。
    「疲れた」で埋まりがちな毎日だけど、大事にしよう。

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    2026年09月24日
  • 涅槃 上

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    過去は変えられぬ。されど、その昔を思う今はこれからでも変えていける。その時々のありようによって、来し方の色彩は違って見える。
    我らは思い出を美しくするためにも、今を生きている。

    この考え方を大事にすれば、いつどんな時も前向きに生きられる。

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    2026年09月24日
  • ダクダデイラ

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    ネタバレ

    前半部分は現実のプラットフォーム様式が用いられているオムニバス形式。リアル。わたしは特に4・9・10章が好きだった。
    後半はかなりのグロ………怖かったけど疾走感があったのと、前半の伏線が繋がり一気に読み進めてしまった。

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    2026年09月24日
  • 傲慢と善良

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    ネタバレ

    ストーカーがいると嘘をついてまで結婚したい(しなければいけない)という環境、婚活相手を点数化して自分と比べてしまうこと、過去の恋愛に囚われてなかなか結婚に踏み込めない主人公、対して母親に支配されてきた劣等感を持つ真実は100点をつけているというこのすれ違い、など全てが現代の婚活、人間関係のリアルな部分を映し出している様が生々しく、ぐろさすら覚えた。 傲慢、善良、良し悪しなどがよく言及されていたが、最後のプロポーズでは、互いに1番純粋に、素直な好きが描かれていた所が素敵だった。 何より、第一章から主人公視点で進んでいく話が、後半にかけて彼女視点に変わり、辻褄がビタビタに合っていく瞬間が気持ち良すぎるし、改めて本って面白いなと思えた一冊。経験したことも、出会ったことも、存在すらもしないこの話をどうもこんなに解像度高く、真に迫る物語を作れるのかという疑問と、その凄さに感服。 

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    2026年09月24日
  • 怪談

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    ネタバレ

    日本の新しい一面に触れられる作品。
    小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)自身による、外国人読者に向けた解説も含めて面白かった。
    畳の大きさのように、日本では普段当たり前のように使われすぎて説明を聞く機会がないものを新たに説明してくれるのは面白い。畳の大きさが具体的に何センチなのかは詳しくは知らんけど、ニュアンスで理解してるんですよね。多くの人がそうなんじゃなかろうか。
    「鬼火」も解説があって興味深かった。
    そばに似ているとされる「ヴェルミチェッリ」が気になったな。機会があったら食べてみたい。

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    2026年09月24日
  • 777 トリプルセブン

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    『マリアビートル』に続き、天道虫こと七尾のお話。

    今回も、高級ホテルの一室にプレゼントを届ける
    ただそれだけの簡単な仕事だったはずが、やっぱりそうはいかない。事件に巻き込まれ、ホテルから出られなくなってしまう。

    テンポがよく、登場人物は多いのに、それぞれの個性がしっかり立っていて魅力的。次から次へと状況が動くので、一気読みでした。

    そして途中で「兜」の名前が出てきた瞬間、ちょっと泣きそうに。殺し屋シリーズを追いかけてきた読者には、こういうつながりがたまりません。

    善と悪が入り混じり、ひっくり返り、「えっ!」と思わず声が出てしまう場面も。

    高校生の息子にストーリーを話したところ、読みたいと言うので貸してみたら、息子もまったく同じ箇所でびっくりしたらしい。
    作者の誘導に、親子そろってまんまとハマっています。

    メタリックなカバーがとてもかっこよく、どうやらその表紙も読んでみようと思うきっかけになったようです。これから伊坂作品を共に楽しめそうです。

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    2026年09月24日
  • 世界はきみが思うより

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    やっぱりよかった。
    寺地はるなさんの言葉はどうしてこう染みるのだろう。
    最後の3人でピクニックシートの上での言葉はどれも素敵だった。
    親の気持ちも子供の気持ちも少し世間からはみ出た人の気持ちもすべてを綺麗に包み込んでくれるような言葉が溢れていて静かに泣けた。
    BL好きの私にはめちゃくちゃ刺さる小説だった。
    親としてこうありたいと思わせてもらった作品だった。

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    2026年09月24日
  • あなただけに許す距離

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    “1ミリの後悔もない、はずがない”以来の
    一木けいさんの作品。
    追体験どころか、過去の忘れたい思い出まで重なって、寝る前に読むには少し感情の起伏が激しすぎた。
    最後のお話、とっても好きだったな。

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    2026年09月24日
  • 月の影 影の海(下) 十二国記(新潮文庫)

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    ネズミ!出たーー!
    SNS上で、「ネズミが出るまで我慢」の意味がよくわかった。
    確かにそれは間違いなかった。
    楽俊、すごくいいやつだ。

    一瞬で上下巻を読みきってしまった。
    面白かった。

    いろんな辛いことが続き、それでも元いた世界に帰ることをだけを信じて動き続けた陽子。
    何度も騙されて、殺されかけて、それでも這い上がって、陽子は強くなった。
    でもまさか、陽子がそうなるとは思わなかった。
    やっと慣れてきた異世界で、いきなり重圧のかかる立場になる。
    なかなか決断できることではないと思う。

    最後は、あまりにあっけなかった。
    一瞬で景麒を取り戻し、話が終わってしまった。
    もう少し長く戦いが描かれるのかと思っていた。

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    2026年09月24日
  • 考えすぎずに、考える~持たない、比べない、急がない。穏やかな日々のヒント~

    Posted by ブクログ

    普段、頭の中でいろんな考えを巡らせては疲れている自分がいる。そんな時に気になって購入した本。

    読んだ後に心が軽くなった感じがした。

    心に余白がなかったり、考えすぎて疲れてしまっている方におすすめだなと思う本。

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    2026年09月24日