小説・文芸の高評価レビュー
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ネタバレとにかく面白くて、圧倒されっ放しだった。
この作家さんは「後宮の花」シリーズで知り、コチラは全巻読破したのだが、本作はこれよりは少し前の作品になるのだろうか。
まず特徴として、流麗かつ古典調の文体、雅語の多用がある。その特徴が「後宮の花」よりは強く出ているように思う。これは読者の好みによっては評価が分かれるところだろうが、私は好みの作風である。
ヒロインの紫蓮は、良妻賢母を絵に描いたような女性。文中に「妃嬪となるために生まれてきたような女」という感じの形容があったけれど、まさに言い得て妙だと思う。
しかし、そんな模範的な皇貴妃にも、実は嫉妬心もあれば憎しみだってある。そんな細やかな感情の揺 -
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“香りは再起動のスイッチ”
読後、土に触れたくなる。植物の匂いを深く吸い込みたくなる。そして、自分にとって心地よい香りに包まれて暮らしたい気持ちが強くなる一冊。
以前、保育園で働いていた頃、夏になると園児のための虫除けスプレーを手作りしていた。ラベンダー、ユーカリ、ミント、レモン……アロマオイルを少しずつ小瓶に垂らしていく時間。ふわりと香りに包まれるあの感覚が、私はとても好きだった。
香りや匂いは、記憶や感情を静かに連れてくる。
きっと多くの読者が、“小川朔”のスキンケアセットを欲しくなったのではないだろうか。自分に合った香りをまといながら暮らせたら――そんな憧れまで呼び起こされる。
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289P
源氏物語をきっかけに日本古典文学読み漁ってるけど、めっちゃ面白い。
「ちなみに、ギリシャ語「スコレ( schole)」は「暇( leisure)」の意であったが、のちに「学校( school)」を意味するようになったという。ゆとりのある時間という点で「つれづれ」と相通じるものがある。思いの外「つれづれ」はグローバルな側面をもっているようだ。」
—『徒然草 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典 (角川ソフィア文庫)』角川書店著
「やがて、退屈だ、ひまだ、という否定的な判断が入る。『徒然草』の作者兼好は、そうした否定的な意味を、逆転させて、積極的な精神活動のきっかけに用いた。そこ -
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ネタバレ今まで読んだ本の中で1番好きな作品になりました。
司書の小町さんを中心にお話が進んでいく構成。各章で主人公が違っていて、各主人公は年代も性別もばらばらで人生の岐路に立ったタイミングで小町さんと出会って、その人に合った本を教えてくれて、その本をきっかけに背中を押してくれる温かい物語。一見、なぜこの本を?という本を紹介してくれるのだが、ここに繋がるんだという展開も面白かった。
特に好きだったフレーズ
「まず俺に必要なのは、目の前のことにひたむきに取り組んでいくことなんだと思った。そうしているうち、過去のがんばりが思いがけず役に立ったり、いい縁ができたりね。正直、転職して、これから先のことをはっき -
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ネタバレなんて面白い本なんだ……
まず登場人物が面白い
イマジンティウス、ムコス、イモートア、ギボア、ギフス、ダボクデシス、オサムス、カズオウス、イブセマスなどなど。
メロスはもちろんみんな読んだことあるから元ネタと原作からの引用が面白いのはもちろん、なんで原作者を出そうと思ったんだよ。天才か?
原作と原作者のネタを擦りまくり、こちらにメタ的に語りかけ、シンプルなミステリから叙述トリックからハウダニットからありとあらゆるミステリ形態をとってこれでもかと読者を引き込んでくる。天才か?
ちなみに読者に語りかけてくるタイプの作家としてディケンズ(クリスマス・キャロル)が思い浮かぶが、あれはなんかめっち -
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ネタバレこれから参加するであろうPTAの実態を知りたいと思い、読んだ。PTAの実態については概ね、想像通り。ただ、著者が、結構反省した部分を記述しているので面白く読むこともできた。
組織の参加は任意なのに、なぜか強制のようになっている
いてほしい、いるべきという理由で参加する会
お茶くみなどセルフにすればいいのにわざわざやらせる
などの内容は日本組織であればありそうなお話。
著者が政治学者なので、時折専門家らしさをのぞかせつつ、PTAの会長を務めた3年間で何をどう変えたかを書いているが、あまりにも体質が古くてびっくりする。一緒にいた人の目線(変えてもらって有り難いと思う側)で読んでしまった。ワーキ
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