小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
ネタバレ恐ろしい事件だったから深く印象に残ってる尼崎連続殺人事件をモデルにした小説
事件にかなり忠実に書いてあると感じた
実話ベースなので恐ろしさがリアル
被害者の尊厳が壊されていく様子に恐怖が加速し逃げる選択肢を奪われていく様子に絶望しかなくなった
最初は良い人たちのように見せかけ近づき
逃げられないように取り込んでから暴力で支配していく。
でもそれだけではない部分もあるというか…
あれだけ凶悪なことができる人間が逮捕後に自殺という最期に対して、どこかで本当に家族を求めていたことを思わせるような後味の悪さを感じた
瑠璃子は理想の家族を完成を追い求め、途中で気に入らなくなった家族は消して新しい家族と取り替えてアップデートを繰り返していたように見えてきた。 -
Posted by ブクログ
ルポ秀和幡ヶ谷レジデンスから注目していた作者による世間を震撼させた闇バイト/ルフィ事件に関する新たなルポ。
なんとなく日本を震撼させた闇バイトの首謀者はフィリピンに潜伏しており、比較的早期に捕まったイメージであったが、その裏にある事件がしていない無数の特殊詐欺被害が先立ち、その後窮地に陥った犯人グループが強盗殺人というより苛烈な犯罪指示に手を染めていく流れが克明に記されている。
当然ながら首謀者たちにもそれなりの辛い過去があるというところから始まるのだが、それ以上にまるで企業のように徹底した規則とマニュアルが存在し、組織再編を繰り返しながら進んでいく姿は、方向を間違えなければ、もっと良い価値の発揮の仕方があったのではないかと思わせる。
さらに、首謀者たちに巧みに騙され、実行に手を染めてしまう実行犯たちも、搾取されているにも関わらず、なぜか首謀者グループに敬意のような抱いている点が本件に関連する犯罪の奇妙な点。
トクリュウであったり、闇バイトであったり、その背景にある圧倒的な違法性や残虐性を包み隠すようなキャッチーなワーディングは、やはり誤った認知を起こし、判断力の未熟な若者や人間を勘違いさせてしまう。元々脱法ハーブという言葉も同様の認知齟齬を生んでいた気がするが、本作をきっかけにこうした犯罪の嗜虐性が広く伝わり、そして世の中から根絶されることを切に願う。 -
Posted by ブクログ
ネタバレストーカーがいると嘘をついてまで結婚したい(しなければいけない)という環境、婚活相手を点数化して自分と比べてしまうこと、過去の恋愛に囚われてなかなか結婚に踏み込めない主人公、対して母親に支配されてきた劣等感を持つ真実は100点をつけているというこのすれ違い、など全てが現代の婚活、人間関係のリアルな部分を映し出している様が生々しく、ぐろさすら覚えた。 傲慢、善良、良し悪しなどがよく言及されていたが、最後のプロポーズでは、互いに1番純粋に、素直な好きが描かれていた所が素敵だった。 何より、第一章から主人公視点で進んでいく話が、後半にかけて彼女視点に変わり、辻褄がビタビタに合っていく瞬間が気持ち良すぎるし、改めて本って面白いなと思えた一冊。経験したことも、出会ったことも、存在すらもしないこの話をどうもこんなに解像度高く、真に迫る物語を作れるのかという疑問と、その凄さに感服。
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Posted by ブクログ
『マリアビートル』に続き、天道虫こと七尾のお話。
今回も、高級ホテルの一室にプレゼントを届ける
ただそれだけの簡単な仕事だったはずが、やっぱりそうはいかない。事件に巻き込まれ、ホテルから出られなくなってしまう。
テンポがよく、登場人物は多いのに、それぞれの個性がしっかり立っていて魅力的。次から次へと状況が動くので、一気読みでした。
そして途中で「兜」の名前が出てきた瞬間、ちょっと泣きそうに。殺し屋シリーズを追いかけてきた読者には、こういうつながりがたまりません。
善と悪が入り混じり、ひっくり返り、「えっ!」と思わず声が出てしまう場面も。
高校生の息子にストーリーを話したところ、読みたいと言うので貸してみたら、息子もまったく同じ箇所でびっくりしたらしい。
作者の誘導に、親子そろってまんまとハマっています。
メタリックなカバーがとてもかっこよく、どうやらその表紙も読んでみようと思うきっかけになったようです。これから伊坂作品を共に楽しめそうです。 -
Posted by ブクログ
ネズミ!出たーー!
SNS上で、「ネズミが出るまで我慢」の意味がよくわかった。
確かにそれは間違いなかった。
楽俊、すごくいいやつだ。
一瞬で上下巻を読みきってしまった。
面白かった。
いろんな辛いことが続き、それでも元いた世界に帰ることをだけを信じて動き続けた陽子。
何度も騙されて、殺されかけて、それでも這い上がって、陽子は強くなった。
でもまさか、陽子がそうなるとは思わなかった。
やっと慣れてきた異世界で、いきなり重圧のかかる立場になる。
なかなか決断できることではないと思う。
最後は、あまりにあっけなかった。
一瞬で景麒を取り戻し、話が終わってしまった。
もう少し長く戦いが描かれるのかと思っていた。
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