あらすじ
太平洋戦争が始まる年、許嫁の父を訪ねて18歳の母は単身、朝鮮から日本に渡った。熊本で終戦を迎え、「在日」の集落に身を寄せる。そして、祖国の分断。正業に就くことも祖国に還ることもできない。貧困に喘ぎながら生きることに必死だった他の在日一世たちとともに、忍従の日々を過ごす。ひたむきに、「家族」を守るために――。かけがえのない母の記憶をたどり、切なる思いをつづった著者初の小説。
【ナツイチ2013対象作品】
感情タグBEST3
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戦争で大変な時代に文字が読めなくても商売が出来るご両親はやっぱり著者と同様に頭が良かったんだと思います。赤ちゃんに食べ物を与えられなくて亡くなったのはどれだけ悲しかったことでしょう。戦争の悲惨さがよく画かれてます。表紙の母の字の書道も母の字がふっくらしていて、お母さんが少しぽっちゃりしていて優しい方だっだんだろうなと想像しました。
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어머니、オモニ、母…どんだけ苦労されたんだろう。うちは、日本語の「お母さん…」「オカン…」より「어머니…」という響きに胸がキュンとなる。在日という言葉は日本人にはわからないほど深くて複雑で、残酷やねん。いや、誇り…かな。そう思った本でした。
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帚木蓬生『三たびの海峡』と併読した。
小説としての技巧という点ではさすがに帚木に軍配が…などとても失礼なことを思いながら読み始めたが、書かれていることのあまりの切実さに何度も泣きそうになってしまった。
戦中台湾を観光した大阪の人の旅行記で、台湾の人が「東京弁を話すことには恐れ入る」と書いていたのを読んだことがあるが、それと似たことで、朝鮮からやってきた人たちが、九州で暮らし九州のことばを話していたということがある、ということに改めて気付かされた。
朝鮮から来た人たちが、徒歩の詩や茶摘みの歌を愛誦しているシーンがあったが、それは中国語読み/日本語歌だったんだろうか。
現在では、国境線が今の形になるまえの世界が忘れられている気がするが、そこで切り捨てられるものには、とてつもない悲惨と共にとてつもない豊穣さがあるのではないかと思った。
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激動の時代を生き抜いた、著者のお母さんの自伝。これでもか!これでもか!と色々な災難や不運に見舞われても、"何とかなる、何とかなるばい"と前向きに逞しく生きた様は国籍とか関係なく、胸を打たれた。
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戦争は本当に罪深いものだと思いました。平和な世の中では考えられないようなことが起こり、誰もが辛い思いをして必死で生きてきたのですね。
先人達の並々ならぬ努力に頭が下がります。
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在日コリアンで、政治思想史家の著者が、異国の地で生きた母(オモニ)への思いを語っています。
日本と運命を共にする決意をした著者の叔父の生き方や、戦後に万日山のバラックで貧困生活を送ったこと、また、子どもの頃に「チョーセン」という言葉の響きや、祖先を祀る母の姿に恥ずかしさを覚えた自身の過去を取り上げつつ、やがて韓国を訪れることでみずからのルーツを見つめなおし、母の生き方に対する思いも変わっていった経過が、真摯に綴られています。
ただ、内容自体は著者の自伝である『在日』(集英社文庫)と重なるところが多く、少し期待外れに感じたところもありました。
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著者のお母さんの話です。
戦時中から戦後の苦しい時代を生きているだけでも大変だとは思うけれど、さらに朝鮮から日本に嫁に来た著者のお母さんは、想像するだけでも苦労しただろうと思います。
在日朝鮮人から見た日本も垣間見れて、とても興味深い一冊でした。