あらすじ
思いがけないきっかけでよみがえる一生に一度の恋、そして、ともには生きられなかったあの人のこと――。大胆な仕掛けを選考委員に絶賛されたR-18文学賞大賞受賞のデビュー作「カメルーンの青い魚」。すり鉢状の小さな街で、理不尽の中でも懸命に成長する少年少女を瑞々しく描いた表題作他3編を収録した、どんな場所でも生きると決めた人々の強さをしなやかに描き出す5編の連作短編集。(解説・吉田伸子)
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Posted by ブクログ
『ここではないどこか』へ行く人と、『ここで』生きることを選ぶ人。あっさりと死んでしまう人と、苦しんでも死なない人。それぞれの人生の魅せ方がうますぎる。田舎町を水槽に例えてるのも不思議な気持ちになった。
個人的に、カメルーンの青い魚からすでにこの小説には惹かれてたけど、溺れるスイミー→海になる あたりで1番胸熱になった。
欲を言えば啓太のこともっと知りたかったかも。でもさっちゃんとりゅうちゃんの、深夜2時、とあるSAでカップラーメンを食べたのを見たって宇崎が言ってたシーンで、啓太は幸せなふたりから生まれてきて、きっと今後も幸せになれるだろうと勝手に想像できたからまあいいか。
Posted by ブクログ
解説にも書かれてたけど、書き出しから物語に引き込まれた。
5編の短編がどこか繋がっていたのも良かった!
デビュー作とは思えない!
1番好きなのは「波間に浮かぶイエロー」重史ー!!
私のことを好きだって人がいるだけでがんばれる。
Posted by ブクログ
短編5節からなる本。全ての話の登場人物がどこかで関連し合っている個人的に好きな展開。間違いなく傑作だと感じた。それぞれ5つの書き出しが素晴らしく巧い。2025/4/8再読。
Posted by ブクログ
短編だが、ところどころ繋がっている。一つ一つ重たい話だが最後は重たさを感じさせない綺麗な終わり方で、清々しさも感じる。びっくりするところもあったり、涙ぐむところもあり、とにかく感情ジェットコースターでした。
Posted by ブクログ
短編集のような感じですが、それぞれに微妙な繋がりがあり、同じ作者の漫画に過去作の主人公が出てきたようなワクワクがありました。どれも良いお話だったけど、宇崎と唯子は幸せになって欲しかったなぁ。
「52ヘルツ〜」のアンさんもそうだけど、町田さんの作品には包容力のある、両方の性の魅力を持つ人物が出てくるものなのかなぁと思ったり。芙美さんが好きでした。
Posted by ブクログ
解説にある通りどの作品も最初の1文から完璧で一気に物語に引き込まれました。 特に最後のお話の「今日は誕生日でとても良い天気だから死にたいと思う」なんてすごく続きが気になるじゃないですか
どの作品も「生きる」ことをテーマにしているのにそれぞれの生き方や正解のようなものが違って面白かったです!
Posted by ブクログ
就職を機に何十年も住んでいた地元を離れるという状況の自分にぴったりの本だった。普段考えないような、まちのことだったり、親のことだったり。誰かに守られて、けど守られたくなくて、そんな葛藤が本当にじーんときた。物語の重なる繋がりも鳥肌で、ぜひ読んで欲しい1冊!
匿名
あっという間に読了
初めて町田さんの本を読みました。解説やレビューでも注目されているように書き出しの文が秀逸で目を引きます。ぐんぐんと読み進められてどの瞬間も面白かったです。まだまだ読みたいと思える作品でした。お気に入りです!
Posted by ブクログ
恋愛短編小説
私は「夜空に泳ぐチョコレートグラミー」と「波間に浮かぶイエロー」がお気に入りです。
前の章で出てきた人物が後の章で出てくることがあって、少しずつお話がつながっているのも素敵でした。
Posted by ブクログ
町田そのこさんの作品は「52ヘルツのくじらたち」が凄く好きだったから、他の作品も読んでみたくなって2作品目!
この小説は5つの短編小説が収録されてて、中でも好きだったのが「波間に浮かぶイエロー」と「海になる」でした。
凄く良い作品で、読んで良かったって思えたのでおすすめです。
Posted by ブクログ
なぜか惹きつけられて、ぐいぐい読みたくなる文章。緻密に計算されたような ストーリーの繋がり方。人と人のドラマチックなストーリーが、めちゃくちゃ面白い。
最初の話は、まさかこんな展開になるなんて…!!すごい。
Posted by ブクログ
めちゃくちゃ大好きだこの本と思った。
魚が好きなので、書店で表紙に惹かれて買ってみたけど、出会えてよかった。
小さなすり鉢状の街のお話で、短編集になっており、それぞれのお話の中で、この人さっきの物語に出てきた人だ!と言う人が出てきたりしてなんだか楽しい。
魚の習性を登場人物となぞらえて描いていたりして面白いなと思った。
特に好きだったのは、波間に浮かぶイエローというお話で、ハナヒゲウツボの話が出てきた時に、物語が一転するような展開があって目がまん丸になった。
定期的に読み返したくなるような、そんな1冊でした。
とても綺麗な短編連作集でした。どのエピソードも出だしの一行で続きが気になりあっという間に読んでしまいました。そしてラストの胸が暖かくなる光が指すような締め。お見事でした。
匿名
今この瞬間に出逢えてよかった
人には浮き沈みがあるが、ひどく沈んでいる時にこの本に出逢えた。壊れそうなほど生々しく辛い事象達がずらずらと並んでいるのに、最終的には力強く前を向いている。まるで今の私に前の向き方を教えてくれる教科書のようだった。ぜひ読んでください!
匿名
短編集なにの長い長編を読んだみたいでした。
物語の登場人物が繋がってるのでそんな感じがするのかもしれませんが、読み終えた後の感動は凄かったです!
どれも前向で自分の心を強くしてくれた気がします!
夜空に泳ぐチョコレートグラミー
町田そのこ先生の連作短編集。彼女のデビュー作でもあります。
デビュー作?と聞き返したくなるほどの完成度です。
どの短編もぐっと引き込まれる魅力があり、切なくて愛しくなります。
Posted by ブクログ
すーごい作品だった!短編集かと思ったらそれぞれ関連性があって構成が面白かった。
美しい世界観と登場人物がみんな素敵。
魅力的な人たちばっかりだった。
また読み返したいと思える作品。
Posted by ブクログ
それぞれの短編に出でくる登場人物がどこがで出てきたりして、一冊を通して登場人物たちがどこかで暮らしていて縁が繋がっていることを感じてしまうような作品でした。表題ひとつひとつが内容とマッチしていて素敵でした。
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人間関係が小さな町を通して繋がってる。そこからでること、群れからでること、1人として、一匹として生きていくこと。これがどんなに難しいことか考えさせられた
Posted by ブクログ
辛い過去を背負った主人公や登場人物がそれぞれの短編で登場する。各章で登場人物が重たい境遇の中で一歩を踏み出していった物語だった。短編の冒頭は毎回引き込まれる文で、そこから繋がる物語までの構成力がすごかった。時々、救いようがない登場人物が感じた感情表現を表した文が私には難しくて??となる瞬間は何度かあった。本の最後は、頑張ってもずっと救われてなかった2章で登場した晴子が幸せになる未来が見えた伏線回収で嬉しかった。急に晴子の軸に繋がる瞬間が読んでいて鳥肌がたって面白かった。途中で諦めず、最後まで絶対読んでほしい本だと思いました!!
Posted by ブクログ
一編ごとに想像もしなかったような展開があり、そして最後の「海になる」でこれまでの物語が全て結びつく、その構成力に圧巻された。
「夜空を泳ぐチョコレートグラミー」で、啓太が母親の大阪行きのために新聞配達を始めたという真意を知ったとき、たった1人の母親への真っ直ぐな愛を感じた。また、烈子おばさんの晴子に向けて言った「晴子のチョコレートグラミーになってあげるからね」に込められた深い愛情に心が温かくなった。そして、自分にとってどんな環境でも必死に自分で泳いでいこうとする啓太や晴子の姿に勇気を貰った。
「溺れるスイミー」では、自分の置かれた場所での生き方、息の仕方を見つけることの大事さを感じた。私も唯と宇崎の言う生きていける方法を自分なりに見つけたいと思った。
生きることが辛かったり苦しい人に読んでほしい。その背中をそっと優しく生きる方向に後押ししてくれるような一冊。
Posted by ブクログ
短編だけど繋がりがある物語。
私は関わったことのないタイプの人生の物語。そのせいか、この人の話もっと読みたかったな⋯と思ったところも。全く話が変わったなと思いながら読み進めていたら⋯!という流れがおもしろかった。でも、もう少しこの人の人生を読みたいと思うボリューム感⋯それが逆にいいのか。
Posted by ブクログ
読んでいてとても苦しくもとても心地が良かった
環さんの気持ちがうちには分かるから信じさせてくれたことに感謝しましょうよっていう言葉がとても刺さった
Posted by ブクログ
町田そのこさん著書は5冊目。デビュー作らしい。
デビュー当初から素敵な作家さんだ、本当に好きだな。
短編集だけど、それぞれの登場人物たちに繋がりがあって、上空から街の住民たちを俯瞰している気持ちになる。
この作品の装丁もタイトルも水槽を眺めるような綺麗さ。登場人物たちが抱える生きづらさも、乗り越える強さも美しく描かれている。
Posted by ブクログ
みんな色々抱えて生きてるんだなーって思いました。
人には人の産みの苦しみがあって地獄がある。
人が居るから傷つくし苦しいけど、人が居るからその傷が癒える。笑顔になる。生きててよかったと思う。
こんな残酷な現実でありながら、救済でもあるような矛盾を、みんな抱えてる。
淡々と日々を過ごしながら、産みの苦しみと対峙しながら、みんな生きてる。
そんな当たり前のことが、すごく身につまされる表現でありながら、それでいて美しく心に入って来る感覚がしました。
名前はなくとも、登場人物それぞれが社会や今生きている環境に対して生きづらさを持っていて、それと向き合う中で、人に傷つき癒されながら、そのモヤモヤと連れ歩く皆さんが、強くて眩しかったです。
それでいて等身大な所も読みやすさのひとつでした。
Posted by ブクログ
全編を通して痛々しくて、彼らがどうぞ幸せでいられますように、と意味がないことだとわかっていながら願わずにいられなかった。これがデビュー作なんですね。初期から読ませる作家さんだったんだな。町田さんの作品は全て記憶に残る。
Posted by ブクログ
町田そのこさんの本って急にブワァって涙が出てきて止まらなくて文字が見えなくなる。波間に浮かぶイエローは本当に良かった。人生に迷ってて苦しい人も読んでほしい。
Posted by ブクログ
町田そのこさんの小説を連続で読んでみました。時折現れる、おしゃれでセンスのある一文にハッとさせられました。幻想的な雰囲気とひりつくような現実が妙にマッチしていて、映画をみているようでした。
5編の短編集ですが、短編同士の繋がりや構成がとても上手くて、物語にぶつ切りな感じがなく、読みやすかったです。『溺れるスイミー』が好きでした。少し気持ちがわかってしまうからこそ、この終わり方で安心しました。
居場所を探して
人との繋がりや家族の在り方に揺れながら小さな水槽の一匹だけのメダカと同じで孤独を感じながらも今とは違う自分の居場所を求め広い世界へ飛び出そうとする登場人物達の姿が大きな水槽でのびのびと泳ぐ熱帯魚達と重なりました。
Posted by ブクログ
人生のふとした出会いと、その出会いから得られる変化について期待感を高められる物語でした。
出会いのきっかけは互いの働きかけであり、ただなんとなく過ごしている日々の中では生まれることのないものだと感じた。
何らかの働きかけができれば、人生は大きく姿を変える可能性があるのだと感じさせてくれるすてきなストーリーだった。
Posted by ブクログ
短編集かと思いきやすべてが繋がっていて、青山美智子さんみを感じた。登場人物の誰もが「ここじゃないどこか」と「ここ」を天秤にかけていて(これは後書を見て知った)、どちらが正解かわからないままどちらかを選ばなければならないということの辛さはたぶんどの読者も知っているから、この本はとてもつらく悲しくて、だけど誰もページを捲る手を止めることができなかったんだろうな。
それぞれの登場人物のその後がわからない終わり方だったけど、みんな幸せになれたのかな。個人的に自分を投影してしまったお話があったから、これ自分の精神状態によってはとても読めないかもと思ってしまった
Posted by ブクログ
みんな生きづらさや葛藤を持って生きていることがわかる
それでも生きてかなきゃいけないし、結局自分一人の力じゃ生きていけないし。
みんなが当たり前のように出来ることが人によっては難しかったり。
でもみんな、ちょっとずつ前を向いて頑張ろうとしていて素敵だった
Posted by ブクログ
連作短編集だけど繋がり方が絶妙で、主人公たちの余白部分をいろいろ想像できて本当うまいなぁと思った。
大人でも子供でも苦しい、苦しみながら泳いでいる。
Posted by ブクログ
これがデビュー作ていうのガチで信じられんくらい面白かった...!
「数わるもんじゃなくて、体で覚えてくもんだよ、そんなの。ひとから叩かれたら痛い。だけど同じことができる手のひらを、自分も持ってる。こういう気付きの繰り返しだろ」
「いつ気付くかなんて、個人差だよ。気付かないままでいることが問題なんだ。...(p.83)
ここめちゃくちゃ確かに〜と思った。晴子の世界が広くなったように感じたと同時に、啓太くんあなたは本当に何歳??と思った笑
でもあとで晴子が言う啓太のバイトを始めた本当の理由のところからすると、晴子もしっかり周りが見れていたんだよな〜。
自分のことになると世界が狭く感じるよね。
溺れるスイミー、一番好きかも。
同じところにおると窮屈になるの分かるな。場所もだけど、人間関係が一新されないと、他者に合わせた自分像、他者から見た自分像、自分が思う自分像、それぞれにズレが生じて辛くなるんよな。これと同じかは分からんけど、僕も人間関係はよくリセットします...