【感想・ネタバレ】夜空に泳ぐチョコレートグラミー(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

思いがけないきっかけでよみがえる一生に一度の恋、そして、ともには生きられなかったあの人のこと――。大胆な仕掛けを選考委員に絶賛されたR-18文学賞大賞受賞のデビュー作「カメルーンの青い魚」。すり鉢状の小さな街で、理不尽の中でも懸命に成長する少年少女を瑞々しく描いた表題作他3編を収録した、どんな場所でも生きると決めた人々の強さをしなやかに描き出す5編の連作短編集。(解説・吉田伸子)

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ネタバレ

短編集のような感じですが、それぞれに微妙な繋がりがあり、同じ作者の漫画に過去作の主人公が出てきたようなワクワクがありました。どれも良いお話だったけど、宇崎と唯子は幸せになって欲しかったなぁ。
「52ヘルツ〜」のアンさんもそうだけど、町田さんの作品には包容力のある、両方の性の魅力を持つ人物が出てくるものなのかなぁと思ったり。芙美さんが好きでした。

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2026年04月11日

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ネタバレ

解説にある通りどの作品も最初の1文から完璧で一気に物語に引き込まれました。 特に最後のお話の「今日は誕生日でとても良い天気だから死にたいと思う」なんてすごく続きが気になるじゃないですか

どの作品も「生きる」ことをテーマにしているのにそれぞれの生き方や正解のようなものが違って面白かったです!

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2026年04月09日

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就職を機に何十年も住んでいた地元を離れるという状況の自分にぴったりの本だった。普段考えないような、まちのことだったり、親のことだったり。誰かに守られて、けど守られたくなくて、そんな葛藤が本当にじーんときた。物語の重なる繋がりも鳥肌で、ぜひ読んで欲しい1冊!

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2026年03月24日

匿名

購入済み

あっという間に読了

初めて町田さんの本を読みました。解説やレビューでも注目されているように書き出しの文が秀逸で目を引きます。ぐんぐんと読み進められてどの瞬間も面白かったです。まだまだ読みたいと思える作品でした。お気に入りです!

#切ない #ドキドキハラハラ #カッコいい

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2026年03月23日

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恋愛短編小説
私は「夜空に泳ぐチョコレートグラミー」と「波間に浮かぶイエロー」がお気に入りです。
前の章で出てきた人物が後の章で出てくることがあって、少しずつお話がつながっているのも素敵でした。

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2026年03月20日

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町田そのこさんの作品は「52ヘルツのくじらたち」が凄く好きだったから、他の作品も読んでみたくなって2作品目!
この小説は5つの短編小説が収録されてて、中でも好きだったのが「波間に浮かぶイエロー」と「海になる」でした。
凄く良い作品で、読んで良かったって思えたのでおすすめです。

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2026年03月15日

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なぜか惹きつけられて、ぐいぐい読みたくなる文章。緻密に計算されたような ストーリーの繋がり方。人と人のドラマチックなストーリーが、めちゃくちゃ面白い。
最初の話は、まさかこんな展開になるなんて…!!すごい。

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2026年03月14日

Posted by ブクログ

めちゃくちゃ大好きだこの本と思った。
魚が好きなので、書店で表紙に惹かれて買ってみたけど、出会えてよかった。
小さなすり鉢状の街のお話で、短編集になっており、それぞれのお話の中で、この人さっきの物語に出てきた人だ!と言う人が出てきたりしてなんだか楽しい。
魚の習性を登場人物となぞらえて描いていたりして面白いなと思った。
特に好きだったのは、波間に浮かぶイエローというお話で、ハナヒゲウツボの話が出てきた時に、物語が一転するような展開があって目がまん丸になった。
定期的に読み返したくなるような、そんな1冊でした。

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2026年03月10日

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これは子供用に買ったもので、そう、わたしは自分の読むものと子供へ与えるものを完全にわけていますが、渡す前に一応検閲というか査読というか、試しに読んでみるかぁと開いたわけです。泣いちゃいました。天才。天才の所業。これがデビュー作?ふざけんでください。
連作短編集ということですが、あり得ないことに全部良い。この世に絶対ってないんですよ。常に己にも言い聞かせてきました。でも、ここに見つけました。見つけちゃった。あるじゃないですか、絶対。
読んだ途端、一枚二枚と何かが剥がれ落ちていきました。強くいるために集めてきた鱗のようなものでした。鱗がないと俺は脆い。弱くなる、これ読むと。セラピーですか?本当の場所に還さないでください。怖いまである、こんな自然に涙を出させて。
持っている星の全てをこの本へ。おめでとうございます、今年(まだ二月)の苦楽大賞です。

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2026年02月26日

Posted by ブクログ

本作を読んで感じたのは、やはり私は町田そのこさんの著作が好きだ - ということでした。
まだ3作目ですが、傷ついた人物の生き様や再生の描き方などは凪良ゆうさんと、どこか共通する部分を感じます。どちらもとても好みです。
個人的に強烈に印象に残ったのは、3つ目の話の女性3人が登場する『波間に浮かぶイエロー』でした。
"おんこ"を自称する店主の芙美さんのキャラクターが、どうしても同じくそのこさん著の〈星を掬う〉の作中人物である、千鶴の母聖子とキャラクターが被るようなところがあったからです。
あのなんとも言えないが言葉にするならば、がたいが良くて、エネルギッシュで、逞しい女性で、歯に衣着せぬ物言いをするという特徴を備えていて、主人公の相棒的な役割を果たすところとか。順番的にはこちらのふみさんの方が、先なんでしょうが。。

カメルーン、チョコレートグラミー、イエロー、スイミー、海になる、その5作とも60ページ前後の文量でテンポが良く、この完成度を誇るデビュー作とは底知れぬ力を感じさせられました。まさかカメルーンのさっちゃんとけいたが、その後のストーリーにスパイス的に登場してくるとは思いもしませんでした。
とにかく絶賛される所以がよく分かる、名作・傑作だと思います。

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2026年02月25日

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どのお話も少し意外な展開があって恋愛小説にプラスされた何かがあって面白かった。
どの話も良かったけど、最後の話で全部綺麗にまとめられてる感じがして印象に残った。
生きる上で避けられない痛みや苦しみに向き合う人がたくさん出てくる。

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2026年02月17日

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私の読書好きを再燃させた本。
主人公の気持ちに共感して息苦しいです。
こんな生きにくい世の中でも精一杯生きて、頑張ろうと思います。
「頑張れ」

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2026年02月12日

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ネタバレ

短編集だけど、全話同じ世界線。読んで行くうちに登場人物たちが繋がっていくところが魅力的。静かに物語が進んでいくのもまた読み心地が良かった。

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2026年01月31日

購入済み

とても綺麗な短編連作集でした。どのエピソードも出だしの一行で続きが気になりあっという間に読んでしまいました。そしてラストの胸が暖かくなる光が指すような締め。お見事でした。

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2025年03月26日

匿名

購入済み

今この瞬間に出逢えてよかった

人には浮き沈みがあるが、ひどく沈んでいる時にこの本に出逢えた。壊れそうなほど生々しく辛い事象達がずらずらと並んでいるのに、最終的には力強く前を向いている。まるで今の私に前の向き方を教えてくれる教科書のようだった。ぜひ読んでください!

#泣ける #切ない #感動する

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2025年01月25日

匿名

購入済み

短編集なにの長い長編を読んだみたいでした。
物語の登場人物が繋がってるのでそんな感じがするのかもしれませんが、読み終えた後の感動は凄かったです!
どれも前向で自分の心を強くしてくれた気がします!

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2023年09月09日

購入済み

夜空に泳ぐチョコレートグラミー

町田そのこ先生の連作短編集。彼女のデビュー作でもあります。
デビュー作?と聞き返したくなるほどの完成度です。
どの短編もぐっと引き込まれる魅力があり、切なくて愛しくなります。

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2022年04月06日

Posted by ブクログ

町田そのこさん著書は5冊目。デビュー作らしい。
デビュー当初から素敵な作家さんだ、本当に好きだな。

短編集だけど、それぞれの登場人物たちに繋がりがあって、上空から街の住民たちを俯瞰している気持ちになる。

この作品の装丁もタイトルも水槽を眺めるような綺麗さ。登場人物たちが抱える生きづらさも、乗り越える強さも美しく描かれている。

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2026年04月10日

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ネタバレ

心がジワッと暖かくなるような本だった。読む前は分離した短編集だと思っていたけど、どの話も繋がっていた。自分の居場所や人間関係を顧みたくなった。波間に浮かぶイエローが1番お気に入りだった。

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2026年03月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

みんな色々抱えて生きてるんだなーって思いました。
人には人の産みの苦しみがあって地獄がある。
人が居るから傷つくし苦しいけど、人が居るからその傷が癒える。笑顔になる。生きててよかったと思う。
こんな残酷な現実でありながら、救済でもあるような矛盾を、みんな抱えてる。
淡々と日々を過ごしながら、産みの苦しみと対峙しながら、みんな生きてる。
そんな当たり前のことが、すごく身につまされる表現でありながら、それでいて美しく心に入って来る感覚がしました。
名前はなくとも、登場人物それぞれが社会や今生きている環境に対して生きづらさを持っていて、それと向き合う中で、人に傷つき癒されながら、そのモヤモヤと連れ歩く皆さんが、強くて眩しかったです。
それでいて等身大な所も読みやすさのひとつでした。

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2026年03月23日

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全編を通して痛々しくて、彼らがどうぞ幸せでいられますように、と意味がないことだとわかっていながら願わずにいられなかった。これがデビュー作なんですね。初期から読ませる作家さんだったんだな。町田さんの作品は全て記憶に残る。

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2026年03月20日

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町田そのこさんの本って急にブワァって涙が出てきて止まらなくて文字が見えなくなる。波間に浮かぶイエローは本当に良かった。人生に迷ってて苦しい人も読んでほしい。

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2026年03月18日

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町田そのこさんの小説を連続で読んでみました。時折現れる、おしゃれでセンスのある一文にハッとさせられました。幻想的な雰囲気とひりつくような現実が妙にマッチしていて、映画をみているようでした。

5編の短編集ですが、短編同士の繋がりや構成がとても上手くて、物語にぶつ切りな感じがなく、読みやすかったです。『溺れるスイミー』が好きでした。少し気持ちがわかってしまうからこそ、この終わり方で安心しました。

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2026年03月16日

Posted by ブクログ

この物語に描かれている救いは、決して劇的なものではない。人生を一瞬で変えてしまうような奇跡も、過去をすべて塗り替えるような出来事も起こらない。それでも読後に残るのは、たしかに「少し軽くなった心」の感覚だ。本作が差し出す救いは、とても小さい。けれど、その小ささこそが、現実を生きる私たちにとって誠実なのだと思う。
登場人物たちは皆、誰にも言えない傷や後悔を抱えている。孤独や自責の念は簡単には消えないし、過去は取り戻せない。けれど彼らは、誰かの何気ない言葉や、ふとしたまなざし、あるいは偶然の出会いによって、ほんの少しだけ自分を肯定できる瞬間を得る。その変化は外から見れば取るに足らないほど微細だ。しかし当人にとっては、確かに世界の色がわずかに変わる出来事である。
印象的なのは、救いが「理解」から生まれている点だ。完全にわかり合うことはできなくても、「わかろうとする姿勢」があるだけで、人は救われる。相手の痛みに無理に踏み込むのではなく、ただ隣に立ち、存在を認める。その静かな態度が、閉ざされていた心に小さなひびを入れる。そしてそのひびから、わずかな光が差し込む。
この物語は、傷を無理に癒そうとはしない。痛みをなかったことにも、美化することもしない。ただ、「それでも生きていく」ことを肯定する。その肯定は声高ではなく、むしろ囁きに近い。だからこそ、読者の内側にやわらかく届くのだろう。
タイトルにある“夜空”は、広くて暗く、時に冷たい場所だ。そのなかで泳ぐチョコレートグラミーは小さな存在にすぎない。けれど、小さいからといって無力ではない。暗闇の中でも確かに息をし、尾びれを動かし続ける。その姿は、傷つきながらも日常を生きる人間そのもののように感じられる。
大きな奇跡ではなく、掌に収まるほどのぬくもり。派手な再生ではなく、昨日よりほんの少しだけ前を向ける感覚。本作の救いは、その慎ましさゆえに尊い。読み終えたあと、世界は何も変わっていないのに、自分の中の何かがわずかに整えられている。そんな静かな余韻を残す物語だった。

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2026年03月01日

Posted by ブクログ

登場人物がどこかで繋がっている連作短編集。

家庭環境や身体など、自分ではどうしようもできないところで何かを抱えている登場人物たち。
そんな日常にある問題に、がむしゃらに立ち向かい生きようとする姿。
生きることに悩んでいる人には、勇気を与える。
表現が素晴らしく、引き込まれていった。
人間の弱さも強さも、垣間見える作品でした。

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2026年02月24日

Posted by ブクログ

町田その子さんのお話っていうことと、タイトルにチョコレートが入っていて、シーズンにぴったりと思って選びました。

短編がいくつか収められた1冊だけど、エピソードたちがいくつか繋がっているタイプのお話。
52ヘルツでも感じた「町田さん」って感じの文章と展開に、めっちゃ感心してしまった。
切ない気持ちになるけど、味わい深い気持ちになる。
余韻がすごい1冊です。

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2026年02月10日

Posted by ブクログ

いつか消えた時に大切な人の中で泳ぎ続けたいと思ったし、
いつかいなくなってしまう大切な人もずっと私の中で泳いでいて欲しいと心から思った。

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2026年02月07日

Posted by ブクログ


とても読みやすい文章で2日で読めた。
どのお話も最初の一文が素敵で引き込まれる。
連作短編集初心者のわたしは他のお話の登場人物が出てくることに集中しすぎてしまって、なんだか勿体無い読み方になってしまった、、

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2026年02月05日

Posted by ブクログ

自分では気づきにくかったり、もやもやと表現出来ない言葉がこの作家さんにかかるとこんなに繊細な言葉で表現されるんだと思いました。初めましての作家さんでしたが、言葉の大切さを再認識させてもらいました。

全然違う話かと思ってるとふっと出てくる登場人物が繋がっていたりして、途中、知り合いに会えたような感覚になったりしました。

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2026年01月31日

購入済み

居場所を探して

人との繋がりや家族の在り方に揺れながら小さな水槽の一匹だけのメダカと同じで孤独を感じながらも今とは違う自分の居場所を求め広い世界へ飛び出そうとする登場人物達の姿が大きな水槽でのびのびと泳ぐ熱帯魚達と重なりました。

#切ない #深い

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2021年08月22日

Posted by ブクログ

これがデビュー作ていうのガチで信じられんくらい面白かった...!

「数わるもんじゃなくて、体で覚えてくもんだよ、そんなの。ひとから叩かれたら痛い。だけど同じことができる手のひらを、自分も持ってる。こういう気付きの繰り返しだろ」
「いつ気付くかなんて、個人差だよ。気付かないままでいることが問題なんだ。...(p.83)

ここめちゃくちゃ確かに〜と思った。晴子の世界が広くなったように感じたと同時に、啓太くんあなたは本当に何歳??と思った笑
でもあとで晴子が言う啓太のバイトを始めた本当の理由のところからすると、晴子もしっかり周りが見れていたんだよな〜。
自分のことになると世界が狭く感じるよね。

溺れるスイミー、一番好きかも。
同じところにおると窮屈になるの分かるな。場所もだけど、人間関係が一新されないと、他者に合わせた自分像、他者から見た自分像、自分が思う自分像、それぞれにズレが生じて辛くなるんよな。これと同じかは分からんけど、僕も人間関係はよくリセットします...

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2026年04月01日

Posted by ブクログ

どのお話も重くて辛いんだけど、救いもあって心が温かくなる。
どうしようもない現実の中で懸命に生きていかなければならない、人間の強さを感じました。逃げずに目の前の現実と向き合う大事さ、どんな人生でもやり直せるということも。

波間に浮かぶイエローが1番好きです!

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2026年03月02日

Posted by ブクログ

泳ぐがテーマの短編集。町田その子さんは感情を表現するのがうまい。切なさが全ての作品にちりばめられ、決してハッピーではない終わり方に胸がぎゅっとなる。でも幸せって何かと考えさせられる。町田さんの短編集は最後が繋がる構成で、綺麗でとても気持ちがいい。全体のドロドロの中に、綺麗なガラスのように透き通った空気がまとっていて、好きな本だった。

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2026年02月19日

Posted by ブクログ

登場人物が各物語で繋がるお話。
繋がり方が綺麗で繊細でした。

不器用でもそれぞれが精一杯生きようとしていて、
切なくもあり、温かみが残る物語です。

物語冒頭の1行がが読みたくなる感情を掻き立ててきます。

どんなに辛い思いをしたとしても、その経験はきっと誰かと分かち合える、寄り添えるものだと感じました。

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2026年02月14日

Posted by ブクログ

ある登場人物が重なり合う連作短編集で、絶妙な重なり方が物語に奥行きを与えていました。
生きづらい環境を大きな水槽に例えながらも、必死にその中で日々を生きていこうとする姿が印象的で、読んでいて応援したくなる気持ちになりました。
また、ここではないどこかで生きたいという願いと、今いる場所でも一生懸命に生きようと決める姿の対比が、切なさと希望の両方を感じさせました。
物語を通して、環境の重要性や、自分自身で環境を選び、向き合うことの大切さを改めて考えさせられました。

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2026年02月14日

Posted by ブクログ

だいぶ間があいての再読。
前に読んだ時より、じっくりと読めた気がする。
様々な想いが少しずつ、すーっとこちらに滲んでくるような。
読んでいると悲しい、けどそれだけじゃないなにかが、言葉にしにくいんだけど明るさみたいなものも感じられて、久しぶりに読んで良かったなぁと思った。

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2026年02月01日

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