小説・文芸の高評価レビュー
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ネタバレ再会を読むにあたって今までの物語を復習、ようやく新しい章に突入。
ネズミと別れて二年、再会を信じてNO.6の再建に尽力する紫苑。
そんな紫苑の様子を見守る母の火藍やイヌカシたちは紫苑に危うさを感じている。
No.6では連続殺人事件が起こったり、なんとなく不穏な状況の中、ようやく紫苑とネズミは再会を果たすのだが、ネズミには何やら紫苑に隠していることがあるようだ。
ネズミは紫苑の中にある何かに対して恐れている。
自分の知らない紫苑を感じている。
それはこれから相対するであろう紫苑の父親の血なのだろうか。
物語が進むにつれてイヌカシが大好きなキャラクターになっているのだが、今回もシオンの将来を考えて -
Posted by ブクログ
解説がめっちゃ良かった。
一度人間として太宰治は''死んだ''あと、心を無にして才能に溢れる作品を世に出し続けた。その後自分の心の底に眠っていた本当の自分を出して、本当に死んだ。戦後も戦時中も作品を出し続けるその気概や、孤独と向き合える力は単に酒や女に溺れた男と称して言い訳がない。
家庭であまり愛されずに育ち、親が資本主義の波に乗るエリートで、農民の土地を買い占める成金の息子であるというステータスに疑問を持ってマルクス主義の運動に参加するところが、最高。
精神疾患(アルコール中毒、薬中毒)といったものへの理解がまだあまり無い時代背景もあり、時代を感じた -
Posted by ブクログ
ゴリラが裁判⁉︎と思い手に取った本
アメリカ式手話を使いこなすゴリラのローズ←まずここからすごい。今までの記録でも言葉を使える動物はいたが、完璧に使いこなす動物はいなかった。現実ではフィクションかもしれないが、これからの将来にローズのような動物が生まれてくるかもしれない。
ローズがもう一度裁判をするシーンが一番考えさせられる。
人間と動物の違い。それは種全体として複雑な言語体系を持つか否か。人権が適応される“人間”とは。
法律を学んでいるので、私たちが人間であるというのは“ただの慣習”である、というのにとても驚き、また考えさせられた。人間とされてきた命と、人間とは認められていないが限りなく -
Posted by ブクログ
本書を読んで、目に見えているものだけが真実とは限らないのだと強く感じました。世間で騒がれるニュースや噂の裏側には、さまざまな出来事や誤解、語られない背景があるのだと思います。
優しく生きるとその優しさを利用され、正しく生きようとすると搾取されてしまう。そういう現実には、強い苦しさを覚えました。その中で「自分を大切にすること」「自分を守ること」とは何なのか、分からなくなってしまう感覚にもなりました。
物語のラストは苦しく悔しさが残る一方で、どこか安堵するような不思議な余韻があり、読後の感情を簡単には言い表せません。自分が抱いたその苦しさや悔しささえも、傲慢なのかもしれないと考えてしまいました -
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初めて手にした時には、展開の乏しさに、あえなく挫折。今回、リトライして、完読。引き込まれるには、かなり読み進める必要がある。
時は1956年、舞台はイングランド。執事スティーブンスの6日間の小旅行、そこに15~35年前の出来事の回想がはさまる。
スタイルがやや型にはまりすぎている気もする(執事らしさの演出なのかもしれない)。途中、ドーリントン邸での秘密裏の国際的会合など、どこかモームを思わせるところもある。何度も出てくる執事の品格の議論では、お茶大のあの先生の顔が浮かんでしまった。
解説は丸谷才一。イギリス文学史とイギリスの時代的変化の文脈で本作品を論じている。恋愛小説として読んでしまったが、 -
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感じた印象:読書と日本社会の関わり
印象に残ったこと:自己啓発がコントロールできる内面の変化を求めていることには納得がいく。どの自己啓発本を読んでも、感じる印象に大きな違いがないことに合点が言った(当初は自分にとってノイズではなかったことが、今はノイズに感じはじめてしまっており、自己啓発本に手が伸びなくなっているかもしれない)。
読書などのノイズから得られる新たな価値観を得ることの成功体験があれば、読書をはじめ文化的な娯楽への興味を持てるのでないかと思う。
三宅氏が提案する働き方の考え方には大いに賛同する一方で、同僚同士の相互理解も、より重要になると感じられた。
タイトルから想像した内容 -
Posted by ブクログ
ネタバレ孤島に聳え立つ来鴉館で噓つきたちの饗宴が始まる。
お嬢様・彩莉は転がり込んできた莫大な遺産で孤島にギミックつきの館を建設し、かつて自分の書いた小説を馬鹿にした相手を殺害しようと企てる。
「おまえらがバカにした私の考えたトリックで死ね」
嵐の気配が近づく中、ターゲットのミステリ愛好者たち(ショーゴ、詩音)、医療関係者(みくに)、刑事(矢頭)、霊能者(真波)、噓で雇われたメイド(アリカ)が館に集められ、金にものを言わせた自前のクローズドサークルが完成。
有能メイド・葵の鬼のダメ出しの末、綿密に練られた復讐劇は、成功間違いなしと思われた。
しかし、一夜明けると、彩莉が殺した覚えのない死体が転がってい
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