小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
文庫本の古本を買うばかりの私が、単行本の新刊を買った。
というのも、早見和真さんの書いたものが好きであり、早見さんが住んでいる愛媛県出身であり、教師であり、病気もしたことがある…
そして、加賀美先生と同じく、「自分の頭で考えろ教」の信者である笑
流されに流されている子、流されていることに気づいていない子、わざと流されようとしている子…
本当に一人一人似ているようで全く違う。それをよく書き分け、それぞれの成長を生み出すことができるなぁと感心と驚き。
実際、加賀美先生の子どもたちへの関わりは少ないが、それでも子どもたちが自ら動き始め、変わり始めるようになるのは、きっと加賀美先生の表情や声、体から意志や情熱のようなにじみ出るものが伝わってのことだと思った。
最近の働き方改革で、勤務時間を単に減らしていくのはやはり良くなくて、子どもに対する熱をもった上で時短を図るのがいいんだろう。
加賀美先生に負けない!
自分も頑張るぞ! -
Posted by ブクログ
元首相の溝呂木が街頭演説中に刺殺された。犯人である入山和奏は就職氷河期世代、溝呂木政権のせいで人生がうまくいかなかった怨恨が動機と思われた。これはただの殺人事件なのか、それとも重大なテロ行為なのか。裁判に臨むのは大阪地検の不破検事、そして御子柴礼司。またしてもこの二人の対決が熱いミステリです。
どこからどうみても入山和奏の犯行は明らかすぎて、いかな御子柴といえどもこれをどうやって弁護するのだろう、と疑問に思うことしきり。だけど迷いもなく次々と調査を進め戦略を練る御子柴のプロフェッショナルな態度に痺れます。彼、シリーズ進むごとにどんどんカッコよくなっているんですよねえ。
一方の不破ももちろんカッコよいのです。たしかにこのふたりって、ものすごく似た者同士なのかも。さらに今回は雑誌記者の志賀や鑑定士の氏家も登場し、とことん豪華。もちろんミステリとしての筋書きも見事です。
ただし、読後に一つ懸念が残りました。御子柴先生、お土産買えたのかしら(笑)。 -
Posted by ブクログ
瀬戸内海の小さな島で「白ブタ」と呼ばれ蔑まれていた白鳥遥奈。冴えない容姿のその少女は、シンデレラになるという夢を持ち、その実現を真剣に考えていた。ひょんなことから遥奈と関り相談を持ち掛けられた同級生の実沙子は、彼女との交流に楽しさを感じるものの、遥奈は島を出てしまう。その数年後、再会した遥奈は別人のような美女になっていた。そして彼女の計画はまだ続いていたのだった。スリリングな読み心地のサスペンスです。
自らの計画のために他人を操り、一切証拠を残さずに目的を遂げていく遥奈。その正体を知りながらも傍観する実沙子。彼女たちの関係性が絶妙です。親友のようであり、同志のようであり、しかし最大の敵のようでもあって。一応は常識人の実沙子だけれど、彼女もなかなかにしたたかな面があるので油断はなりません。
遥奈の裏の顔が世間に晒される日は来るのか、そして彼女に訪れる終焉はどのようなものなのか、とどきどきする展開で一気読みなのですが。まさかこうくるか……!
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