ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 坂の途中の家

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    あまりに胸に迫る小説だった。
    近しい人の言葉にいつのまにか影響を受けることもあるし、
    逆に自分が価値観を植え付けてしまうこともあるだろう、特にこれから息子に対しては。。
    この本を読み終わって感じた恐怖は忘れちゃいけないやつだ、絶対に。

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    2026年10月06日
  • 啼かない鳥は空に溺れる

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    ネタバレ


    「育ててもらったことは心から感謝している。でも、私とおかあさんは別の人間なの。私は自分の人生を生きたいの」

    千遥と亜沙子の思いに自分が重なる事が多く、共感できるからこそ胸が苦しくもなった。

    わたしが娘だから描かれている母親が毒母の様にうつるが、母になったとき、母の思いに共感することがあるのだろうか。

    そして、解説が素晴らしい。
    娘である皆さんに読んでほしい作品。


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    2026年10月06日
  • 帳の向こう

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    若林さんと國分先生の5回に渡る対談。コロナ前後から現在を跨いで、先生の哲学的興味関心の移ろいと、若林さんのいち文化人としての一貫性がぶつかって面白かったです。あと両者の根底にはこの社会への生きづらさが共通しているのがポイント。
    タイトルにもある帳の向こうに人類が何を見いだせるのか分かりませんが、とりあえず僕は哲学とか音楽とか文学、あとコーヒーが好きですと声を大にして生きていきたいです。何度でも読み返したい一冊でした。

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    2026年10月06日
  • もものかんづめ

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    笑いあり、涙ありで最後まで飽きることがなく、もっとさくらももこ先生の文章を読みたくなった。

    1番好きな本です。

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    2026年10月06日
  • 燻る骨の香り

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    におい、かおり
    思う存分堪能
    もっともっと、この湿度の中にいたかったなぁ。
    ただひとつ。髪にくっついたリンゴ飴をお返しするのはよろしくない…

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    2026年10月06日
  • ラブカは静かに弓を持つ

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    この本の流れがAメロ、Bメロ、サビ、Cメロ、でまたサビ…と言った感じにまるで一つの音楽のような美しい構成でした。素人が賞について言うのも難ですが、本屋大賞1位でも不思議でないとも思いました。最初は音楽って素晴らしい!みたいなことが主題なのかと思っていましたが、それだけではなく信頼とは何か、というテーマをスパイという題材を通して私たちに問いかけているのを感じました。橘は行動に一貫性がない所があるけれど、その弱さがむしろ人間らしくて私は共感できました。

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    2026年10月06日
  • 春までのセンセイ

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    文庫本の古本を買うばかりの私が、単行本の新刊を買った。
    というのも、早見和真さんの書いたものが好きであり、早見さんが住んでいる愛媛県出身であり、教師であり、病気もしたことがある…

    そして、加賀美先生と同じく、「自分の頭で考えろ教」の信者である笑
    流されに流されている子、流されていることに気づいていない子、わざと流されようとしている子…
    本当に一人一人似ているようで全く違う。それをよく書き分け、それぞれの成長を生み出すことができるなぁと感心と驚き。

    実際、加賀美先生の子どもたちへの関わりは少ないが、それでも子どもたちが自ら動き始め、変わり始めるようになるのは、きっと加賀美先生の表情や声、体から意志や情熱のようなにじみ出るものが伝わってのことだと思った。
    最近の働き方改革で、勤務時間を単に減らしていくのはやはり良くなくて、子どもに対する熱をもった上で時短を図るのがいいんだろう。

    加賀美先生に負けない!
    自分も頑張るぞ!

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    2026年10月06日
  • 忍法八犬伝 山田風太郎ベストコレクション

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    南総里見八犬伝 の続編のような話。
    ここでも甲賀と伊賀の戦いが繰り広げられ、山田風太郎ワールドにどっぷりと浸かれる一冊です。
    ただ個人的にはもう少し硬派な忍法合戦であってくれると良かったかなと笑
    せっかくなので八犬伝もそのうち読みたいです。

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    2026年10月06日
  • テスカトリポカ

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    ネタバレ

    凄惨な裏社会の物語
    クレイジージャーニーや地面師たちが好きな人に刺さりそう。
    悪には悪の美学があって面白いですが、己を過信してポカする輩はかなりエグい目に遭います……
    血なまぐさい展開が連続する中で、コシモとパブロの関係性がとにかく美しかった。
    コシモ……生まれた環境が違えば職人として表社会で、もしかしたらバスケでも活躍できたかもしれないのに。彼の幸せを願わずにはいられなかった私としては、あの終わりかたが好きでした。

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    2026年10月06日
  • 半落ち

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    最初からオチまでずーっとやきもきさせてくる!
    章ごとにいろいろな人物からの視点で物語が進んでいって面白い。読む手が止まらない。
    たくさん焦らされた分、理由を知った時には涙が溢れる。
    尊い物語。私はこの作品が大好きです。

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    2026年10月06日
  • 暗殺の交響曲

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    元首相の溝呂木が街頭演説中に刺殺された。犯人である入山和奏は就職氷河期世代、溝呂木政権のせいで人生がうまくいかなかった怨恨が動機と思われた。これはただの殺人事件なのか、それとも重大なテロ行為なのか。裁判に臨むのは大阪地検の不破検事、そして御子柴礼司。またしてもこの二人の対決が熱いミステリです。
    どこからどうみても入山和奏の犯行は明らかすぎて、いかな御子柴といえどもこれをどうやって弁護するのだろう、と疑問に思うことしきり。だけど迷いもなく次々と調査を進め戦略を練る御子柴のプロフェッショナルな態度に痺れます。彼、シリーズ進むごとにどんどんカッコよくなっているんですよねえ。
    一方の不破ももちろんカッコよいのです。たしかにこのふたりって、ものすごく似た者同士なのかも。さらに今回は雑誌記者の志賀や鑑定士の氏家も登場し、とことん豪華。もちろんミステリとしての筋書きも見事です。
    ただし、読後に一つ懸念が残りました。御子柴先生、お土産買えたのかしら(笑)。

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    2026年10月06日
  • 黒鳥

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    瀬戸内海の小さな島で「白ブタ」と呼ばれ蔑まれていた白鳥遥奈。冴えない容姿のその少女は、シンデレラになるという夢を持ち、その実現を真剣に考えていた。ひょんなことから遥奈と関り相談を持ち掛けられた同級生の実沙子は、彼女との交流に楽しさを感じるものの、遥奈は島を出てしまう。その数年後、再会した遥奈は別人のような美女になっていた。そして彼女の計画はまだ続いていたのだった。スリリングな読み心地のサスペンスです。
    自らの計画のために他人を操り、一切証拠を残さずに目的を遂げていく遥奈。その正体を知りながらも傍観する実沙子。彼女たちの関係性が絶妙です。親友のようであり、同志のようであり、しかし最大の敵のようでもあって。一応は常識人の実沙子だけれど、彼女もなかなかにしたたかな面があるので油断はなりません。
    遥奈の裏の顔が世間に晒される日は来るのか、そして彼女に訪れる終焉はどのようなものなのか、とどきどきする展開で一気読みなのですが。まさかこうくるか……!

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    2026年10月06日
  • アルジャーノンに花束を〔新装版〕

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    ネタバレ

    一時的だけど天才になって、チャーリィは幸せだったのかな。
    読み終わって胸がいっぱい、少し悲しい気持ち。

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    2026年10月06日
  • 多類婚姻譚

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    結婚って何なんだろうと考えてしまい、暗いものしか出てこなくなる。結婚だけに限らないが、結婚ともなるとジェンダーだけの問題ではなく、当人のキャリア、生まれ育った環境の違い、金銭感覚など様々なギャップが生じる。そこがうまくいかない原因になるのだが、はたしてそのギャップは解消できるのか? できないだろう。だから結婚してもその家庭が幸福で満ち溢れることは少ないのだろうか。どの作品もよかったが、「Beautiful Dreamer」のラストは何とも言い難い、心に穴があいた。

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    2026年10月06日
  • 靴と自転車

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    やっぱり澤村さんの本は面白い。
    どの話も題材は異なるが、いずれもちゃんと怖い内容になっているし、何より文章がスラっと頭に入ってきて高い没入感に浸れる。
    中でも行かなかった遊園地が個人的に好みだった。

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    2026年10月06日
  • ブティック

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    美術系(アルルカンと道化師)の次はファッション系の店舗に関する物語かなと思いきやM&Aなどのアドバイスを行うプロフェッショナルのことを「ブティック」と呼ぶらしい。少人数の小さなブティックであるが、まずはその採用試験が独特でちょっとあり得ないかな。でも勧善懲悪のストーリーは最終形が容易に想像できるものの読んでいて爽快感がある。主人公、秋都の成長を感じられる続編を期待したい。

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    2026年10月06日
  • 成瀬は天下を取りにいく(新潮文庫)

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    めっちゃ面白い!めっちゃ読みやすい!
    別に普段、勉強として小説読んでるわけじゃないけど、この小説は娯楽としての小説って感じ。

    最初は成瀬に対するイメージが"変な人"だったけど、後半の成瀬視点の話になるとキャラクター性にすごい深みが増して、読み終わる頃には成瀬のことめっちゃ好きになってた。
    成瀬が悩んで葛藤するシーンで泣きそうになった。

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    2026年10月06日
  • ミナミの春

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    さすが関大文学部!というストーリーテラーぶり。兵庫の端に住んでるけど、活動範囲は大阪のおじいにとってリアルタイムな物語でした。難波でバイトしてる芸人さん何人くらい居るのやろか。夢には終わりがなく才能には限りがある。笑いの世界は残酷です。

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    2026年10月06日
  • 夜空に泳ぐチョコレートグラミー(新潮文庫)

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    文章で感想を書くと、この気持ちが薄れてしまう気がする。
    悲しい。でも、温かい。
    明日、誰かに優しい言葉をかけたくなる。
    またこれがデビュー作という衝撃。

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    2026年10月06日
  • エンジェル エンジェル エンジェル(新潮文庫)

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    あの世とこの世の境目を描くのがお上手な梨木香歩作品。今作は過去と現在が入り乱れる方式。
    学生時代のさわちゃんと、コウちゃん。孫のコウちゃんとコウちゃんが奇跡的に重なるとき、さわちゃんの過去が溢れ出す。
    天使がこわくてぞっとする。ぞっとするのに切なくて苦しい。これぞ梨木香歩。ありがとう。

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    2026年10月06日