小説・文芸の高評価レビュー
-
Posted by ブクログ
ネタバレ【あらすじ】
大学を中退し、夜の街で客引きのバイトをしている優斗。ある日、バイト中にはなしかけてきた大阪弁の女は、中学時代に死んだはずの同級生の名を名乗った。過去の記憶と目の前の女の話に戸惑う優斗はーー「違う羽の鳥」 調理師の職を失った恭一は家に籠もりがちで、働く妻の態度も心なしか冷たい。ある日、小一の息子・隼が遊びから帰ってくると、聖徳太子の描かれた旧一万円札を持っていた。近隣の一軒家に住む老人からもらったという。隼からそれを奪い、たばこを買うのに使ってしまった恭一は、翌日得意の澄まし汁を作って老人宅を訪れるがーー「特別縁故者」 先の見えない禍にのまれた人生は、思いもよらない場所に辿り着 -
Posted by ブクログ
autumn522akiさんの本棚から
おお!遂に市川憂人さん本領発揮か!という一冊
良かったわ〜
こいつを読み逃さなくて
やっぱ秋さん本棚頼りになるわ〜w
ひまわりめろんの本棚なんかチェックしてる場合じゃないのよ実際
という訳でね
「量子力学」ですよ
SFに振り切ってきたんかな?とちょっと思ったんですが、何のことはない市川憂人さんお得意の特殊設定ミステリーでした
だがしかーし!
そこの特殊設定のところが、めちゃくちゃガチンコでハードSF陣営も真っ青
ハードSF陣営の概要知らんけど
めちゃくちゃ勉強したんでしょうな
それにもう地頭のレベルがちゃうんやろな
さすが東大工学部出身
それ -
Posted by ブクログ
第1作目で狩った「走訃王」から作られた大剣「走る王」の力はアルスルを助けるだけでなく、その独りよがりとも言える強い愛情を向けることでアルスルへの呪いともなります。
最初は周囲から認めてもらいたい、愛情を注いでもらいたいと悩んでいた少女が、自分の力で人生を切り拓く経験を重ね、いろいろな人と出会い、「見返りをもとめずに愛情を注ぐこと」を覚えたことで、結果として周囲から愛されるようになってゆく姿は何度でも読み返したくなりますし、応援したくなります。
走訃王との関わり方を見てもアルスルの成長が感じられますし、伴侶であるルカや主君と仰ぐヴィクトリアとの関係性も素敵です。
三体目の六災の王・地動王とい -
匿名
ネタバレ 購入済み面白かった〜
続編を希望します!
全編書き下ろしです。結婚後に住まうことになった辺境領の領地経営を、次期領主夫妻としてお勉強していたら、気づいてしまった土壌改良の余地。
ヒーロークロちゃんが、ヒロインマリスさんの機転でサクッと解決しますが、ここでクロちゃんの力技が入ります。物理でボキッと… その犠牲者は神代の高位種族… 笑〜
この種族のその後も気になるし、二人の間に生まれた子ども(いにしえの英雄の名前持ち)とたのしい仲間たち(クロちゃんの部下)の破天荒さももっと拝読致したく。
もう一度申し上げます。
続編を希望します!
ただ、何故に1巻と表紙絵が同じなのでしょう… 2という数字と白い縁取りで区 -
Posted by ブクログ
どうしようもない恋心と、笑いへの探究心の物語。
言語学を学びながら一人の女性に恋をする大学生「耕助」と、大学のお笑いサークルで注目を集めるコンビのボケ担当「四郎」。似ているようで違う性格の、どこか同じ痛みを抱えた二人が、それぞれの場所でもがきながら「笑い」と向き合っていく。
現実に打ちのめされても足掻き続け、理不尽に揉まれても自分の「ことば」から逃げなかった姿が、真っ直ぐで純粋だった。不器用なのに、どうしようもなく格好良かった。
似たり寄ったりな不器用さを抱えた二人が、お笑いを通して惹かれ合っていく関係性もとても魅力的だった。立場が違っても、相方でなくても、どこかソウルメイトのように感じ