小説・文芸の高評価レビュー
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ネタバレ「それでもわたしはここに来た。結珠ちゃんにもう一度会いたかったから」
そんな純粋さを、ただひたすらに眩しく思う。
「光のとこにいてね」というのはいつも果遠だけど、結珠にとっての「光」は果遠じゃないか、と思わせる数々の描写。なのに果遠の方から遠ざかっていく。
結珠はずっと、「光のとこ」を選べない。
もどかしいけど、大人になるに連れて増える自由と引き換えにしがらみもまた増えていく。
選ぶ自由ができたからこそ、選択に躊躇いができて選ぶことができない。
純粋に自分の気持ちを大切にできた幼い時とは違うということを、明確に表現してる。
忘れられない『特別な人』、誰にも教えたくない『特別な人』 -
Posted by ブクログ
ネタバレ大江戸科学捜査の第十一弾。
珍しく宇田川から捜査を頼まれる。
現代の四谷で見つかった江戸時代の白骨死体の死因が殺人であり、
その事件を解決しろ、と言ってくる。
死体の埋まっていた場所はおおよそわかるが、
江戸では発見されてないわけだし、身元もわからない。
それでも江戸の「事件」だと言われ調べ出したおゆうには、
同じ四ツ谷の紙問屋の若旦那が行方不明を調べろという話がくる。
白骨死体とは年の頃が合わないので、
若旦那は旗本の奥方と駆け落ちしたのか。
だが奥方は謎の病死していることもわかる。
白骨死体と共に見つかった金属の板は何なのか、
旗本が大量に買い入れた紙は何に使ったのか。
事件の発端は -
Posted by ブクログ
ネタバレ使者(ツナグ)を仲介として、生きる者と死んだ者が1夜限りの再会を果たす。死者は生者に一体どのような思いを伝えるのか、それぞれ三つの視点で描かれ物語は進んでいく。
初めてこの作者の本を読んだが、人間の心理、心情を描くのが上手い人なんだなと思った。登場人物がどのような性格をしているのか簡単に想像できるので、とても読みやすかった。
自分の中で一番印象に残ったのは3章の 親友の心得 だ。なかなか救われない終わり方だったが、生者と死者が会うことの重みを感じれたので良かった。
この小説は綺麗事だけで終わらないからこそ、人間の生々しさの先にある感動を味わうことが出来たのだと思う。
結果としてめちゃくちゃ面白 -
Posted by ブクログ
人種差別あり性暴力ありと女性作家だから許容されるのか、極めてグロい表現が多く、人にお勧めしにくい作品(ホラー小説と思う方もあるかと)。
同著者「コンビニ人間」を尖った内容にしたイメージ(そっちが断然読みやすい)。主人公は自分のことを、他人を「トレース」して期待される反応をするだけの「空洞」と認識しているが(誰しも思い当たる節はあるはず)、よく読むと、実は主張が強い、ということに途中から気付く。
書いてはいけないところまで人の内面を書き出しながら、最後は人の優しさを表した作品だったなという感想は得られるものの、それに至るまでがいろいろと怖すぎる。
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