小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
交通事故の怪我により、ブルーインパルスの道が寸前で途絶え、戦闘機パイロットの資格までも剥奪されてしまったしまった航空自衛官の空井が広報室へ異動し、戸惑いながら成長する物語。
自衛隊の事をいかに曖昧にしか理解していなかったか痛烈に感じる作品だった。
災害などの有事のため厳しい訓練を受けている隊員たちは、その技術を使わずに済む世の中を願っている。
鍛え上げた自分の身体を見て、「早くこの力を発揮したいな〜。災害起きないかな〜」なんて思わないだろう。
全ては国民が安心して暮らせるように。
何かあっても自衛隊がいるから、安心して温かい気持ちで暮らせるように、自衛隊の方たちは日々鍛錬を続けてい -
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Posted by ブクログ
前作につづき、小原晩さんの人柄が文章や選ぶ言葉に溢れており、この唯一無二の世界観が心地よくて、好き。
小原晩さんの豊かな感受性は、やり過ごしてしまうような何気ない日常、きっと相手にとってはほんのささやかな関わりの中からも、何かを感じ取る。その時の感情に向き合うことで、社会を知り、自分の心を育てていく。自身の等身大の言葉で綴られるエッセーにはリアリティや重みを感じて、感情移入させられた。
自分自身も日記を残したいと思った。日常で経験するどんな退屈、平凡に思うことさえも、何かを得ているんじゃないかと思わされる。自分の感性とも向き合って日々の棚卸をしていきたい。
p.s.
心が「無」である時 -
Posted by ブクログ
このレビューを読んだあなた!
たいへんラッキーです!
間に合いましたね
良かったです
もうほんとギリギリです
ギリギリで間に合いました
この幸運をぜひ活かして下さい
今すぐ「佐原ひかり株」買って下さい
必ず値上がりします!
みんなが気付く前に!
今が最後のチャンスです
10年後いや5年後には間違いなく爆上がりします
今買っておけばその時に「あー佐原ひかりね。うん、自分は割と早い頃から読んでたけどね。まぁ、なんていうか当時からこれはってのは感じてたけどね」って言えます
鼻の穴最大限に膨らまして言えます
まだ33歳ですってよ
これはもうたいへんな優良株なんだから! -
Posted by ブクログ
ネタバレめちゃくちゃ面白い…!!!
オーディブルで聞いた。
主人公が宇宙船の中で目覚めるところから話が始まる。何光年も移動している間、昏睡状態だったので、記憶があやふや。自分の名前すら思い出せない。
というところから、だんだんと自分が誰でなぜここにいるのか思い出す過去編と、宇宙空間での現在の出来事とが交互に入るストーリー構成になっている。
主人公のライランド・グレースは、生命には必ずしも水は必要ないという論文を書いたせいで学会追放になり科学教師をやっている。流行りのパーティー追放ものっぽい設定…なんだけど、主人公が科学教師だからこそ、主人公が生徒に説明するシーンを通じて読者としても何が起こってる -
Posted by ブクログ
ホラーミステリである刀城言耶シリーズの中ではミステリ色の強い作品。それがそのまま評価に繋がっているようで、ミステリ好きには好評、ホラー好きには物足りないというレビューが多いです。
確かに分かりやすい、直接的な怪異描写は、シリーズ他作品に比べて少ないです。相変わらず舞台となる土地や建物のおどろおどろしい雰囲気は抜群な分、肩透かしを喰らう印象を受けるののもあるのかも知れません。今作でも人知を超えたものは存在しますし、この辺りは読み手の想像力の差も評価に影響してくると思います。
ミステリに関しては評価通りシンプルに素晴らしいです。詳細はどう書いても少なからずネタバレになるので避けますが、とにかく大 -
Posted by ブクログ
ネタバレあまりにも悲しい、辛い、虚しい、、、そういった言葉だけでは形容しがたいほど衝撃を受けた。
章が進むにつれて加速度的に物語にのめり込んだ。
次の日仕事にも関わらず読み始めてしまったのが運の尽き、寝不足で仕事へ行くことになってしまった(まったく後悔はない)。
最後のシーン、心の底から「お願い!気を失って!」と何度も脳内で祈り叫んでいた。声に出ていたかもしれない。
けれど、ふと我に返ったとき、
それは田中幸乃にとって幸せなのか?
この気持ちは彼女を取り巻く人達と同じように、一方的な優しさという名の傲慢ではないのか?
と気づかされた。
複雑な感情が脳内をぐるぐる渦巻く読後感がしばらく続いていた中 -