大地の子(四)
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大地の子(四)

652円 (税込)

3pt

「松本先生どうしてここへ?」「陸さんこそ、なぜ」実の妹の臨終を看取り、悲嘆にくれる一心の前に、東洋製鉄の松本耕次が現れた。松本は、娘の消息がわかって駆けつけたのだった。あまりに唐突な父子の再会に動揺し、わが眼を疑う二人。一方で、宝華製鉄建設は大詰めをむかえ、日本側は中国首脳に翻弄されていた。その中で頭角を現す一心に、更なる悪意が襲いかかる…。戦争孤児・陸一心の苦難に満ちた旅路、最後に選ぶのは祖国日本か中国か。血と汗と涙の傑作巨篇、完結。

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大地の子 のシリーズ作品

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  • 大地の子(一)
    652円 (税込)
    松本勝男は、敗戦直後に祖父と母を喪い、妹と生き別れた。戦争孤児となった少年は、死線をさまよう苦難を経て、中国人教師に拾われ、中国人「陸一心」として育てられる。しかし、成人した一心を文化大革命の波が襲う。日本人の出自ゆえにリンチを受け、スパイの罪状で労働改造所送りに。終わりのない単調な重労働に明け暮れる日々、一心が思い起こすのは、養父・陸徳志の温情と、重病の自分を助けた看護婦・江月梅のことだった。NHKでドラマ化された山崎豊子の感動巨編。
  • 大地の子(二)
    652円 (税込)
    養父と友人たちの尽力により、労働改造所から釈放された陸一心は、恩人である江月梅と結婚。そのかたわらで、中国と日本共同のプロジェクト「宝華製鉄」建設チームに抜擢された。一方、プロジェクトに協力することになった日本の「東洋製鉄」からは、松本耕次が上海事務所長として派遣される。松本は戦前、開拓団の一員として満州にわたった。しかし敗戦時妻子の生死も不明となり、傷心のまま仕事に生きてきた。戦後三十年を経て、両国で残留孤児探しが始まる──。
  • 大地の子(三)
    652円 (税込)
    「あつ子、すまなかった、探し出すのが遅過ぎた」──陸一心こと松本勝男は、三十六年ぶりにめぐりあった妹・あつ子に泣いて詫びた。妹は張玉花という名で、寒村での過酷な労働の果てに、重い病いの床にあった。その夫は子どものような知能で、義母は病む張玉花を休まず畑で働かせようとする強欲な女。その頃、兄妹の実父・松本耕次は、生き別れた子どもたちの消息をつかめぬまま、奇しくも陸一心のたずさわる製鉄所建設に参加し、中国で苦労を重ねていた。
  • 大地の子(四)
    652円 (税込)
    「松本先生どうしてここへ?」「陸さんこそ、なぜ」実の妹の臨終を看取り、悲嘆にくれる一心の前に、東洋製鉄の松本耕次が現れた。松本は、娘の消息がわかって駆けつけたのだった。あまりに唐突な父子の再会に動揺し、わが眼を疑う二人。一方で、宝華製鉄建設は大詰めをむかえ、日本側は中国首脳に翻弄されていた。その中で頭角を現す一心に、更なる悪意が襲いかかる…。戦争孤児・陸一心の苦難に満ちた旅路、最後に選ぶのは祖国日本か中国か。血と汗と涙の傑作巨篇、完結。

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大地の子(四) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年02月25日

    ひたすら心に重く、戦争への怒りでいっぱいで、読むのがつらかったです
    これが今からそう遠くない昔のこととは。

    運命の過酷さを受け入れられない、納得できないと思いながら読み続け、最後の最後でもう全身に衝撃なほどの納得と涙が
    この世から戦争がなくならない限り、今もどこかの紛争地...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年09月30日

    以前に一度読んでいて、再読だったが今回の方が読んでいて辛く感じた。
    解説にあった著者の「戦争は個人を虐殺するのです」という言葉が印象に残った。

    0

    Posted by ブクログ 2023年07月11日

    いつも通り通勤の往復の電車の中で眠くなっても眼を擦り我慢して読み続けたが、日本に居てのほほんと今を生活している自分にはには想像も出来ない内容の大作で、よくこんな小説が書けたものだと感心する。
    戦争、文化大革命は出自が日本人であるがために壮絶な経験を経てきたが、だからこそなのだろう、不利を克服し持ち前...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年03月12日

    中国残留孤児の主人公が日中共同製鉄所建設プロジェクトに奔走する話。中国という国の融通がきかないお国柄に呆れるシーンは多々あるものの、そのような困難に何度も立ち向かっていくシーンは非常に勇気づけられる。養父母との関係や実父、妹との再開が主人公への感情移入を促進させられる。最終的にどちらを選ぶのか気にな...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年09月17日

    ずっと気になりつつも読めていなかったが、期待を裏切らない壮大ななストーリー。首相のバックアップも得て取材をし、いいところも悪いところも包み隠しなく、この時代に書かれているのがすごい。

    0

    Posted by ブクログ 2022年08月30日

    大地の子

    同僚から読んでみたらと、勧められて重い足取りで読み始める。

    スルスルと読み、いつのまにか終わっていた。

    文化大革命をここまで克明に書けるものなのか。

    日本人が。

    知らずに今までいた自分が、情けなくなる。

    作者の作品への熱さがこの傑作を作ったのだろう。

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    Posted by ブクログ 2022年03月13日

    最後の一冊は止まらなくなって1日で読破
    今までの積み重ねあってからの爽快感や、最後の立ち上げの瞬間は感動的
    中国のことを嫌いになりそうになるシーンも多いが、それよりも戦争と言うものの悲惨さを痛感させられる。
    作品名である『大地の子』という言葉の意味を知る最後の1ページまで決して飽きさせない紛れもない...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2021年10月24日

    頭の中が壮大なスケールの物語でいっぱいなった。にあたりまえと思っている家族のつながり。こういった戦争に端を発した悲惨な出来事は、反省すべき日本の歴史として後世に語り継いでいかなくてはならない。

    0

    Posted by ブクログ 2021年06月08日

    読み始めから主人公の苦難の連続にぐいぐい引き込まれる
    妹、実父との再会に涙がとまらんよ
    この本を読んだあと、40年ぐらい前に中国残留孤児の方達が来日し、実の肉親と抱き合って涙を流しているニュースやドラマを見たことを思い出した。
    私の父親は、「満州にソ連が攻めてきた時、軍人はさっさと逃げて多くの日本人...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年01月09日

    戦争孤児、文革…日本人故に中国で理不尽な目に合いつつも、腐らず誠実にひたむきに生きる主人公の姿に感動しました。
    また、近代中国や日本についても知ることが出来る良書です。

    0

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