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「松本先生どうしてここへ?」「陸さんこそ、なぜ」実の妹の臨終を看取り、悲嘆にくれる一心の前に、東洋製鉄の松本耕次が現れた。松本は、娘の消息がわかって駆けつけたのだった。あまりに唐突な父子の再会に動揺し、わが眼を疑う二人。一方で、宝華製鉄建設は大詰めをむかえ、日本側は中国首脳に翻弄されていた。その中で頭角を現す一心に、更なる悪意が襲いかかる…。戦争孤児・陸一心の苦難に満ちた旅路、最後に選ぶのは祖国日本か中国か。血と汗と涙の傑作巨篇、完結。
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Posted by ブクログ
「理不尽の教科書」だこれは。 フィクションではあるものの、リアルで、理不尽とはこういうものかと勉強になった。 とにかく壮大すぎて圧倒された。 読み進めていくにつれて、想定以上に壮大になっていくので、途中からは諦めて傍観するしかなくなる感じ。 まさに運命とはこういうものか。 歴史の根深さが突き刺さ...続きを読むってくる。 と同時に、自分も強くならなければ(強くなれる)と言う気持ちにさせてくれた。
読み終えてまず感じたのは、「ここまでのすべてが無駄ではなかった」という深い充実感でした。一心のような過酷な人生を自分が歩むことはありませんが、それでも彼の姿勢は、自分も前向きに生きようと思わせてくれます。 最終巻でも一心には次々と苦難が襲いかかり、罠にはめられ、ついには左遷まで経験します。それでも...続きを読む折れず、絶望に沈まず、生き続ける。その強さには本当に胸を打たれました。そして、今まで生きてきた事がようやく報われていく場面には、読んでいる自分まで救われたような気持ちになります。 タイトルの「大地の子」が回収されるのは本当に最後の最後。一心が中国に残ることを決断した瞬間、彼の歩んできた道と、その先に広がる大地とのつながりが腑に落ちました。「ああ、この物語はここに向かっていたのか」と静かに納得できる結末です。 読み進めてきた時間すべてが報われるような、深い感動の余韻が残る一冊でした
4巻通してaudible で聞いた。 終わって安堵感。 良い終幕だった。これ以上一心に辛いことが起きないことを願うのと、小説が終わったことでその出来事から解放されるような気持ちに似た安堵感だと思う。 それほどまでに辛い内容だった。 一心や妹のあつ子のような境遇の残留孤児はたくさんいたのだろう。子供の...続きを読む頃にテレビで見ていた残留孤児のニュースを思い出す。 残留孤児の話と製鉄所建設の話が絡み合いながら、当時の日本と中国の世情もよくわかる。 あとがきには、当時中国側に取材した時の様子もあり、好意的だった指導者から、政治が変わると、一変して取材不可になったりと苦労の様子が伺える。 二つの祖国と大地の子は、時々読み返さなければならない作品だと改めて思う。 今回audible で聞いたけど、とても聞きやすく良かった。
最後は結局、中国人であると自分のことを思うんだと言う感想。日本人であっても、その地で様々な試練を乗り越え、様々な人に出会い形成した人生は、そう簡単には覆らないんだと強く感じた。昼顔すと、そのような状況に陥る一心のような人を生み出した。戦争の残酷さも身に染みて感じた。血の繋がった本当の父親、自分の命に...続きを読むも変えて育ててくれた。中国の父親のどちらを選ぶかと言う選択を迫られる一心の辛さが、身に染みて感じた。 コールを立てる工程の描写については、自分の今の仕事上も、のような思いで建てられた頃なのかと思うと、鉄鋼業に対する見方がかなり変わったように思える。一方で、このようにして、日本が技術供与した中国の製鉄技術が、世界中を不況に陥らせている事はなかなか興味深いと思った。また、中国の社会の汚いところや、素敵なところ、中国人と言う国民の人柄についても、話の中に入り込むことで、より理解を深めることができた。
後書きと解説がまた面白かった。大地の子を書くにあたって大変な取材を重ねたことも、タイミングが違えば書けなかったことも確かに言われてみればそうだなと。こういう現代中国史を書いた本は珍しいなと思う理由に今更思い至って、背景を知れてより凄い作品だったなと思う。
国家間の争いに巻き込まれ、大地の子となり人生を変えられた主人公陸一心の生涯に胸を引き裂かれる思いになった。なぜ戦争はなくならず、誰が誰のために戦争をするのか考えさせられた。見えずらいかもしれないが、戦争での被害者は本来何も知らずに生涯を送れるはずだった陸一心のような普通の人物なのだと思う。 このよう...続きを読むな歴史を小説から学べることに著者に感謝したい。
本来巻き込まれるべきではない国民が戦争により「大地の子」になってしまった。 全四巻を通して、戦争というのは本当に誰を幸せにするのかということを感じさせられるし、真の犠牲者は兵隊だけでなく国のためを考えて行動した一般市民ではないかと思う。 中国に残された孤児たちの凄惨な歴史、人生。日本がしてきたこと、...続きを読む中国がしてきたこと、それぞれについて考えるきっかけを与えてくれた小説であった。
胸が張り裂けそうになりながらも、読破。 主人公、陸一心の人生は苦難の連続で、その度に自身の努力や周囲からの助けで這い上がってきた。これから自分の人生にどんなに辛いことがあっても、陸一心ほどのことではないだろう。 戦争が市井の人にもたらした影響の大きさや、家族の絆について考えさせられた。
ひたすら心に重く、戦争への怒りでいっぱいで、読むのがつらかったです これが今からそう遠くない昔のこととは。 運命の過酷さを受け入れられない、納得できないと思いながら読み続け、最後の最後でもう全身に衝撃なほどの納得と涙が この世から戦争がなくならない限り、今もどこかの紛争地...続きを読むで同じような人たちがいるかと思うと、本当につらいです。
以前に一度読んでいて、再読だったが今回の方が読んでいて辛く感じた。 解説にあった著者の「戦争は個人を虐殺するのです」という言葉が印象に残った。
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大地の子
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山崎豊子
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