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Posted by ブクログ
陸一心こと松本勝男はやっと妹の敦子との再会を果たす。しかし、あつ子は童養しとして貧しい農家て労働力として働かされ、年頃になると息子の嫁にされてからもこき使われていた。
病に伏せてしまってからは栄養あるものを食べさせてももらえずボロ布団にくるまって寝ている妹の姿が痛ましい。一心も苦労したが陸徳志という人徳のある養父に育てられたことで立派になった兄と家畜のような扱いを受け読み書きもできない妹の境遇の違いに驚く。
実の父松本耕次も子供の消息を探し始めたおり、はやくこの親子を会わせてあげてとねがいながら読み進めた。
あつ子が生きている間に実の父に会えたら良いなと思う。
Posted by ブクログ
この作品は、山崎豊子さんが約8年かけて取材・執筆し、300人もの中国残留孤児への聞き取りを重ねて生まれた小説です。
戦前戦後の混乱の中で中国に取り残された残留孤児の過酷な運命を背景に、主人公の陸一心が歴史や政治に翻弄されながらも尊厳を失わずに生き抜く姿が描かれ、強く心に残りました。
入院中に読み、退院後に時間が空いても即物語に入り込めるほど引き込まれ、私の人生で「過去イチの作品」になりました。主人公の苦難に満ちた人生を知り、人生への向き合い方に深く感化されました。
舞台化もされていますが、まずはNHKのドラマを観て、感動をもう一度味わいたいです。取材の軌跡を記した本も読んでみたいと思います。
Posted by ブクログ
一心を取り巻く人間関係と、製鉄所建設の話とが入り混じり物語が進むにつれ引き込まれていく。
国策としての開拓団、そして国が起こした戦争の被害者となった多くの孤児達の話は読むだけでも胸が苦しくなる。
一巻の一心の時も辛かったけど、妹の話になるとさらに辛い。引き取られた養父母によっても境遇は大きく異なる。
今、こうして小説として読んでいるけれど、たくさんの人が同じ思いをしていた歴史があったことを思うと辛すぎる。
製鉄所建設の話も、これだけ考えの異なる国同士で一つのことを行うのは大変だろうと思わざるをえない。おそらく今日に至っても変わってないのだろう。
一心と妹がこの先どうなるのか、日本の親に会うことができるのか、次巻が楽しみ。
実際読者は一心が松本と会っていることはわかっていて、知らぬは本人達だけという状況になっているのが、山崎豊子さんの上手いなと思うとところ。
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