小説・文芸の高評価レビュー
-
Posted by ブクログ
面白かった。無差別殺人が実は計画殺人だったという掴みが効いている。また修司と相馬と鑓水のトリオが皆個性的でそれぞれ協力しながらしっかり役割を果たしており好印象だったのも長尺の物語を読む上で助けになった。物語が二転三転するのも印象的で、上巻だけでも相当謎に踏み込んでいたのに更に下巻があるのが信じられないくらいだった。恐ろしい殺人犯との決戦の後も丁寧に描かれていたのも嬉しい。
中迫の立場は相当苦しかっただろうなと思う。食品サンプルがメルトフェイス症候群の引き金になったなんて大問題を隠蔽してこの先生きていくなんて普通の良心的な人間ならきっと無理だろう。おまけに真崎の存在もある。終わり良ければ全て良し -
Posted by ブクログ
ネタバレオーディブルで聴きました。読み終えて、どうしてこうなったんだろう、というのが正直な感想。
家族みんなに愛情はあるけれど、どこか真っ直ぐではないところがあって、それぞれが自分の正直な気持ちを出せないまま抱えていたことが、うまくいかなかった原因の一つなのかなと思った。
家族にも伝えず、それぞれが心にしまっておきたい部分はあると思う。でも、大事な時には、やっぱり家族にちゃんと伝えることが大切なのかもしれない。
みきが、はじめに本当に恋をしていたとして、じゃあどうすることができたのか。
お父さんが出て行った理由は何だったのか。
お兄ちゃんは事故の後、やはり自暴自棄になるしかなかったのかな。
お母 -
Posted by ブクログ
面白すぎた。久しぶりに一気読み。最近の本は3-4週間読むのにかかるものも多かったが、ストーリーの面白さや自身の趣向とのマッチ度によっていたんだなと改めて感じた。
バイオホラーだったが途中までどういうジャンルの物語で、どんな現象を語っているのか読みきれなかったが逆にそれが興味惹かれて続きが読みたくなった。
後半も状況が二転三転、予想つかなかったことも多く久しぶりに意表を突かれる面白さを味わえた。
リングに通じる、謎の現象に専門分野の頼れる人が仲間になって主人公と立ち向かう、という構図も好きだし、読む過程で知らない専門知識を得られる喜びもあった。 -
Posted by ブクログ
辞書編纂に一生涯を賭ける主人公達の物語。
ことばには様々な解釈が存在し、これを操る人によっても、その人が置かれた環境によっても、そのことばの価値や立ち位置が異なりうる。おまけに時代の移り変わりとともにことばも変容していく。
ことばを万人に伝える道具として辞書を考えたとき、その編纂作業には細心の注意と膨大な時間が必要となってくる。
主人公達の辞書への向き合い方を見ていくうちに、これまでただそこにあった辞書というものが、途端に素晴らしい宝物のように思えてきた。
辞書編纂に熱意を傾ける主人公達の人生を通して、大事なことに気づかされた、そのような読書体験ができた素晴らしい物語だった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ再読。
記憶がないくらい昔に読んだはずだけど、映画とごちゃ混ぜになっているかもしれない。
三省堂の神保町本店の棚に並べられていたので、もう一度読んでみようと思い購入した。
交通事故によって80分しか記憶が持たない数学者の「博士」と、家政婦をしながら子供を育てるシングルマザーの「私」、博士から「ルート」と名付けられた息子の3人の物語。
戸惑いながら「博士」との日常を重ねるにつれ、数学と子供への愛に溢れた溢れた「博士」に、「私」は恋愛とも友情とも言えない、家族愛でもない、確かな思慕を募らせていく、「ルート」は記憶にない父親の面影を「博士」に感じている。
80分しか記憶がない「博士」の日常は、あり -
Posted by ブクログ
584円
★再読
岡本太郎は20歳の時にパリで10年間過ごすが、65歳の時に初めてスペインに行く
今の所、岡本太郎本でこれが一番面白いな。岡本太郎の人生論とかより、岡本太郎が美術を見て何を感じるかの方が興味あるから世界各国の美術を見て考えた事が書かれてるこの本は良かった。太郎がこれ書いた時期の韓国って貧しい国だったからそれが書かれてて時代を感じた。あとメキシコが大好きなのが気になった。yさんもメキシコ好きで、でも治安が不安なイメージだからyさんと一緒に行きたい。
岡本太郎って出羽守BBAみたいにちょいちょい日本ディスって来る所が鼻につくんだよな。
私も外国行ったらそこのお酒は絶対飲む -
Posted by ブクログ
幽霊は本当にいるのか…?
子どもたちは本当に無垢なのか…?
一体、誰が本当のことを言っているのか…
疑い深い私には、登場人物が全員怪しく見えてくる。
ずっと読みたかった作品。
新訳のおかげでとても読みやすかった。
何が正しいのか。
そもそも、正解なんてあるのかな…。
まるで『料理の鉄人』のように、極上の食材も、道具も、火力もすべて揃えられていて、「さあ、あとはご自由に」と差し出されたような、妄想好きにはたまらない作品だった。
どんな説を考えても、いや、それはさすがに無理では?とならない。
そんなどんな説でも成立してしまうような謎の残し方が本当にすごい。
不正解はないんじゃないかとまで思 -
Posted by ブクログ
テーマがすごく「今」っぽい作品だった。
誰もが発信できて、再生回数や数字で評価が可視化される時代。「質が高い」とは何なのか。「本物」とは何なのか。過去の権威は拡散力が乏しく人の心に残らず、しかし手軽に手が届くものは見る人から見れば「足りない」けど「本物」のように評価される。
丁寧に作られたもの、多くの人に届くもの、評価されるもの――いったい何を物差しにすればいいのかが、ずっと問いかけられているように感じた。
特に印象に残ったのが、祖父の「よかて思うものは自分で選べ。どうせぜーんぶ変わっていくと。」という言葉。絶対的な物差しを探し続けても、その基準自体が時代とともに変わっていく。だから最後は
表示されていない作品があります
セーフサーチが「中・強」になっているため、一部の作品が表示されていません。お探しの作品がない場合は、セーフサーチをOFFに変更してください。