小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
久しぶりに本当に素晴らしい小説に出会った高揚感があります。小川洋子さんの『薬指の標本』が好きな人は絶対好きです。
1ページ目から最後のページまで、作品通して漂うおしゃれでロマンチックで、官能的な雰囲気。
メインで登場する人物たちのバランスの良さや、ユーモラスなコミュニケーションが差し色というかエッセンスになって、読み物として純粋におもしろい。
香りという見えないものや、香りを起点に広がる人間の生物的で理性的な心の奥底を、どうしたらこんなに綺麗に書けるんだろう。
香りから広がる風景や人物を、こんなに想像する素敵な機会をくれて、ありがとうと言いたいです。 -
Posted by ブクログ
感動しました❢
「優しい言葉、温かい言葉、泣かせる言葉、無責任に褒めたり励ましたりする言葉には気を付けろ。大きな声で大きなことを言ったり、人を安心させたり気持ち良くさせたりすることを言うやつは胡散臭いんだ。君という人間に向けてではなく、たくさんの人間に向けて喋るやつは信用するな」
「人を成長させてくれるのは気持ちのいい言葉じゃない。いつまでもそこにとどまっていたい、浸っていたいと感じる優しい世界じゃない。君を成長させてくれるのは優しく染み込んでくる言葉じゃなくて、疑問を持った言葉、違和感を言って憶えた言葉、もっと言うと君を不快にし、苛立たせる言葉だよ」 -
Posted by ブクログ
男性が9割を占める組織で約20年働いているが、男→女への差別はもちろん、男→男への差別も嫌というほど見てきた。
また、そんな環境に毒され、慣れて染まってしまった女→女への差別も、意外と多くあるなぁと感じている。
生まれ持った身体的な性別、心の性別や性的指向、家庭環境や成育環境は本当に人それぞれで、他人を故意に傷つけない限りそれらは尊重されこそすれ、卑下され否定される理由であってはならない。
今の日本においてはまだまだ、生殖機能を含めた身体が健康で、そこそこ安定した収入があり、体格も概ね平均値なシスヘテロ男性が一番生きやすい社会環境だと思う(本人は自覚ないだろうけど、制度や価値観は往々にしてそう -
Posted by ブクログ
満足満足!男臭くて骨太でハードボイルドな警察モノ、もう大好物!ベテランで辣腕で豪快なのに繊細で小汚くてクセの強い刑事と血気にはやる若手とのコンビ、この二人が反目しつつも絆と信頼を深めながら犯人に辿り着く過程がもう最高!懐も洞察力も深くて人情に厚いそのベテラン刑事がとにかくかっこいい。警察官だって一介の会社員、サラリーマンなのにこの仕事ぶり!寝る間もなく命を削って毎日毎日汗と泥に塗れて地道な捜査を続けて一つ一つ小さな真実を積み重ねて逮捕に持っていく執念が凄まじい。刑事同士のぶつかり合いや探り合いや駆け引きもあり到底一筋縄ではいかない世界なのに根っこのところでは信頼し合い、自己犠牲までして仲間や組
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Posted by ブクログ
シリーズ4冊目にして最終章とのこと。いままでの3冊も泣いたが、この4冊目が一番泣いてしまった。清水の“不思議な力”のシーンがほとんど出てこないのが気になりつつも、またそれは普通の葬儀のシーンとして十分に読み応えがあり、余計に泣けたかもしれないです。読んでると泣けてくるシーンがすぐやってくる(泣きすぎかもですが笑)ので、涙と鼻水で一気読みが出来なかったです。
最後のエピローグは最終章ならではの内容で、なんとも爽やかな気分になる、気持ちのいいエピローグ。
スカイツリーを見上げると清水と漆原があそこの上で二人で佇んでいるのかなぁーと思ってしまう。スカイツリーの麓に住んでる身としてはそう思わざるを得な
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