小説・文芸の高評価レビュー
-
-
Posted by ブクログ
どれも個性豊かな学校生が出てくる。こんなにも警察学校に入学してくる者にいろいろな事象が起こるのかと思うが、実際の事件も世の中にはあふれている。集まり過ぎていると感じるが、警察学校ならではの事情などがあり、そこから謎を生み出している作者の創作はすごい。何もかも見通した風間が謎を説き明かし、退校または卒業へと生徒を導いていく過程がミステリーとなり、教官としての厳しさや優しさがプラスされているところに本作の魅力を感じる。千枚通しの男十崎が逮捕される様子を風間の教え子達が講師となって生徒に示しながら、卒業までを描いていくところも見事だ。しかし、十崎の事件について妹や家族のことなどが出ているが、詳細が出
-
Posted by ブクログ
多様性という言葉は今や複雑な人間関係などを美しく飾るために使われることも多く、重要視されてきている考え方だが、同時に人の生死を、安易に、普遍的に、盲目的に扱うものだと思った。多様性を100%もしくはそれに限りなく近く実現しようとする時、人は、多様性を理解している顔をした自分に苛立ちを覚え麻痺する人間を殺しうるし、同時に自分がこれまでの人生経験で得た知識を総動員して想定・想像しうる人間がその予想の遥か彼方の次元の住人だった場合、その人に僕は殺されうる。何をするべきかはおいておいて、まず大事なのは、今まで積み上げてきた普遍的な思考、生活、人間関係は、自分と別の星に住む、たった1人の人間にすら打ち砕
-
Posted by ブクログ
ネタバレ登場人物の感情描写がものすごく好き。特に主人公の都が、自分がどうしたいのか、そもそも自分の感情さえも分からず、もがきながらグルグルしている描写が、とても秀逸で繊細で好き。恋人に対してこの人しかいないと確信したり、なのにすぐにこの人でいいのか不安になったり、心が揺れ動く感じがすごくリアルで共感した。
自分は、都に共感できるところがすごく多かった。感想を読む限り、都にイライラするなど感情移入できない人も多いみたいだが、実際に都と同じような状況に置かれたら、大半の人が都と同じような感情を抱くのではないだろうか。自分の人生に責任を持ち、他責から少しずつ自責へ移ろうとする過程がものすごくリアルだと感じ -
Posted by ブクログ
「無理だと思ったら、そこが限界」
主人公だけでなく、読んでいてどこか自分自身にも響くフレーズ。
「見えない、聞こえない、話せない」の三つの障害を抱えた女性を、ドローンで救出する物語。終始、障害に加えて災害などで、一難去ってまた一難と緊迫した状況が続いて、目を見張るものだった。そして読みやすくて一気読み!
どんでん返しを売りにしているが、それ以上に勇気がもらえて、ヒューマンドラマ溢れる作品だった。救出するにあたって、主人公の葛藤や感情の変化に成長していく過程があって良かった。
まさかのラストにして、モヤモヤが解消されて全てが腑に落ちる!こんな形のどんでん返しは初めて。
“無理“という言葉
表示されていない作品があります
セーフサーチが「中・強」になっているため、一部の作品が表示されていません。お探しの作品がない場合は、セーフサーチをOFFに変更してください。