小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
これはいい。文学部を出たりしていなくても十分楽しめながら読めた。古典ってつい難しそうで敬遠しがちだけど、本書を読み終わった後だと、今と感覚や思考力が大差ない1000年前の個人が古典文学を作り上げてきたのだとわかる。浪漫でしかない。
本書がおもしろく読めるのは三宅氏の文章の飾らなさの功績が大きい。徒然草へのツッコミはつい顔がゆるんだ。現代語訳とは違う、「現代でいうと」の解釈が絶妙で、急に室町時代や江戸時代の作家がいまも生きるエッセイストのように近く感じられる。
高尚であるからこそ価値を感じる、強気原文オタクを否定はもちろんしないけど、これでもかと噛み砕かれた内容だからこそ興味を持てた。読みたいリストが増えました。
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Posted by ブクログ
ロシアについての考えが変わった。
アメリカ、イギリス、中国などの国を論ずるならロシアを論ずる場合、本書は必読である。
モンゴルなどの遊牧民によりロシアに大きな政権ができるまでには14-15世紀まで待たなければいけなかった。西欧との大きな違いである。また、そのモンゴル族の統治を受け継いだのが農奴であり、日本の大名などとは全く異なるシステムである。騎馬民族は鉄砲、大砲などの火器により駆逐された。このことがロシア人を大砲好き、現代ではロケット好きにさせた。
モンゴルは長らく清帝国のもとにあったが、騎馬民族としての強さを失ったところにラマ仏教をいれて、20世紀初めのウランバートルには乞食だらけだった。かつてのモンゴル帝国では考えられない。清はモンゴルを隷属させたが繁栄させなかった。あまりの貧困化に一部のモンゴル人がロシアに泣きついた。ここからがすごい。
ロシアは、民族の一部が泣きついた場合、そこに干渉しロシア化する。そうしてロシアそのものを膨張をしてきた歴史がある。まさにウクライナでも同様の手口で拡大し戦争が起きている。
40年前の書籍であるが、ロシアの歴史を知ることで今のロシアを知ることができた。良書である。 -
Posted by ブクログ
最初は異常だったものが、
次第に自分の世界の手触りになっていく。
潜在意識と意識的な選択の狭間に、
砂が少しずつ入り込んでくる。
静かに、時間を掛けて。
いつの間にか、
環境に侵食されているのか、
環境を受け入れているのか分からなくなる。
意識か無意識か。
人は、環境から影響を受ける。
環境を変えれば、
人の行動や習慣や、人と人との関係も、
少しずつ変わり得る。
私は、その可能性を諦めたくない。
落ちるのか、
登るのか、
埋もれるのか、
掻き出すのか。
奇妙で深淵な蟻地獄に迷い込む、
いや、飛び込む、動機と衝動はあるか。
読んだのは15年程前ですが、
人生に影響を与えた本のひとつです。
人に紹介するために、
内容を思い出しながら書きました。
最後は、
人間が世界に働きかけることの、
小さな希望を感じる。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ俺は牛丼を食べてるのかな、食べさせられているのかな。
承認欲求と所属の欲求の両輪があるとして、その2つが同じくらいのサイズだと人は安定するのかな。
市場というか経済の中で合理的じゃないものに時間を使ってたり、好きだと、もう変態になるじゃないですか。
目的がない純粋な手段というのは一体何なのだろうか。
最も価値の高いものは、ある人の時間であり、それをこんなに使ったんだぞっていう事実なんでしょう。お金を使うなんて、全然大したことない。
遊牧民の方にストレスはありますか?と質問したら、ストレスという言葉が全く伝わらなかった。
人生を目的で敷き詰めて、たった一つの目的に集中させることは、人にものすごくストレスをかける可能性がある。
番組のアンケートで休みの日は何してますかっていう質問がよくあるんですけど、ほっとけって思いますもんね。だって休みの日なんだから。
独身の人でも家に帰って暇な時間があったら、ネットフリックスのかネットなどのエンタメで埋めるじゃないですか。これは不思議な現象。暇に慣れてない。
自己啓発は要するに、世界も他人も変えられないから自分の心持ちを変えようという方向性である。
享受の快を得るには、設定された目的ー手段が入っていないこと。
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