ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 白鷺立つ

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    ネタバレ

    憲雄は恃照に戒閻という人生の張り合いを持たせたのだと思う。憎んでいる人間の一挙手一投足というものは、好きな人間のそれと同じくらい視界に入るものである。だが作中でも恃照が言うように、憎むべき存在の戒閻に、心のどこかでは羨望の眼差しを持ち、彼の行く末を見届けたいと言う思いがあったとも考えられる。戒閻がいなければ、恃照は早い段階で自死していたかもしれない。

    戒閻は恃照を嫌い、また憎んでいたけれども、それは彼に己を重ねていたから。同じ血を流しながら、阿闍梨になれず、また死ぬこともできず、ただ残りの人生を消費しているだけの人間に、己の運命を重ねて見てしまった。故にこれまで途絶していた恵光坊流を復活させ

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    2025年12月30日
  • 占星術殺人事件 改訂完全版

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    昔読んだきり完全に忘れていたので再読。
    某漫画を愛読していたのでトリックは序盤で気づいてしまったんだけど、この発想は本当にすごい!御手洗に振り回されてる石岡くんに同情しつつもいいコンビだな~。
    最初の手記が小難しくて読むのが大変だったけどそれを越えると一気読み!読みごたえのある一冊でした。

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    2025年12月30日
  • 777 トリプルセブン

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    改めて素晴らしい作家だと思った。 殺し屋シリーズの中でも一番面白いと思った。登場人物達も魅力があり、ストーリー展開、最後の終わり方も申し分ない仕上がりだった。伊坂幸太郎さんの作品は最後が単純なハッピーエンドとならない作品もあるが、ハッピーエンドで終わり、心地よい読後感を味わえました。

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    2025年12月30日
  • きみの友だち

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    道徳の教科書にするべき良い傑作小説。 1つ1つの物語が、主人公と由香を中心にしてつながっていく物語。どの登場人物も性格や苦悩がよく描かれていて、リアリティを感じた。登場人物たちが、人間関係に悩む様子は、とても丁寧に描かれて、登場人物達に感情移入してしまう。
    物語の終わり方も、ただ話を繋げるだけではなく、主人公の現在の姿を夫になる男性の目線で書くという設定は、さすが重松清よく考えているなあと思った。重松清は、人の死を描けくのが本当にうまい。

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    2025年12月30日
  • 迷路館の殺人〈新装改訂版〉

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    はーーーすご!!天才なんだな!!という感想!(笑)
    こういう構成はフェアかアンフェアかという問題もありそうだけどわたしはすごく好きだった!館の構造、神話にまつわる部屋や装飾がまた不気味さと神秘的さを備えててゾワッとしたり。読後騙された?の気持ちになるのも清々しい。
    館シリーズでは時計館に続いて好きな作品!難しいだろうけどこれも実写で見られたらいいのになぁ。

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    2025年12月30日
  • ミルキー

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    白黒つけられないことが大人にはある、結婚はゴールではない、でも不倫は幸せではない。結論が出ず解釈を任される話がいくつかあり、そういうところも含めて面白かったと思う。

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    2025年12月30日
  • こころ

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    数年ぶりに改めて読み返して胸がじーんとした。
    人は自分に失望したときが一番辛い。
    人生の希望が無くなるから。
    だから自分を追い詰めすぎず、
    また客観的に話が出来る相談相手が何人かいるのが良いと思った。

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    2025年12月30日
  • 宵山万華鏡

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    ネタバレ

    夜行が好きすぎて、森見登美彦ホラー3作品のうちの1つであるこの話を待望していました。年末に時間ある時に読めてよかった。
     まるで万華鏡が創り出す、幻想的で、どこか懐かしくて淡く寂しい、その中に自分が取り残されたような気持ちになりました。無限に続く宵山の世界、幾人にも増える赤い着物を着た女の子たちはまさに万華鏡が作り出す世界をよく体現していたなって思いました。(休日なら同じ毎日を繰り返してもいいかも笑)
     ギャグテイストの方向で書かれていた「宵山劇場」も実はこの話全体にしっかりと関係していたのがあとになって分かって驚きでした。「偽祇園祭」を企画した乙川の目的はただの悪ふざけじゃなくて、意外にしっ

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    2025年12月30日
  • 風神雷神 Juppiter,Aeolus(下)

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    上巻を読み終えた後の高揚感のまま一気に読破しました、内容は冒険物のフィクションみたいな感じでしたがプロローグにあったその後の四人の事を考えると少しだけ重く深いお話かなと思います⋯⋯
    ⋯⋯が、おもしろい物語でした

    ⋯⋯⋯キリストのお話は神秘的ですね

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    2025年12月30日
  • 思い出が消えないうちに

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    このシリーズ、毎回号泣。大切な人に、きちんと思いを伝えることが、いかに尊いことか、教えてもらいました。

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    2025年12月30日
  • 殺し屋の営業術

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    これは映画。
    小説だからこそ、そのシーンを自分のペースでタイミングで何度と味わうことができます。
    作者は主人公のキャラクターをしっかりと決めてあるなと感じたラストでした。
    面白い。
    これってなんというジャンルになるんですか?
    次回作にも大期待です!
     
    ※それと本のページがUの字型に処理してあって、めくりやすく読みやすかったです。こーいう工夫にも愛を感じました☺︎

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    2025年12月30日
  • はじめてのかがくのえほん 月のふしぎ

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    月はいろいろなかたちに変わるけど、これからも月のいろいろなことがわかってきて、いつか月にエレベーターで行けるような世界になってほしいなと思った。

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    2025年12月30日
  • 虚空の人 清原和博を巡る旅

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    本書を読み進めるうちに、清原和博という人物そのものに強く惹きつけられていった。まるで自分自身が甲子園を夢見て青春を過ごす高校球児であったかのような気持ちになり、ページをめくる手が自然と熱を帯びたことを覚えている。
    ドラフト会議での苦い経験、栄光の裏に潜む葛藤、そして引退後に訪れる寂しさ――。華やかな世界の象徴である清原の姿が、むしろ人間らしい弱さや空虚さを通して描かれている点が印象的だった。
    挑戦する場を失い「空白が生まれる」という描写には、スポットライトから遠ざかった人間が抱える孤独や心の揺れがにじんでいた。
    また、本人だけではなく周囲の人々もまたその寂しさに触れ、寄り添い、傷つきながら関わ

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    2025年12月30日
  • さいはての彼女

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    冬空のクレーンが特にお気に入り。逃げたいけどどうしてもそれができない性分で、ずっと心のどこかに残ってるときに後輩くんからきた電話の場面、あのホッとする感じ分かるなぁ。お父さんのナギちゃんへの言葉も好き。ハンディキャップに対して慰めるのでも優しくするのでもなく、乗り越える闘う方法を教えてあげられるような親ってかっこいい。人生行き詰まることは絶対ある、そんな時こそ誰も自分の事を知らない場所へ行って人生足掻いてみよっと。

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    2025年12月30日
  • アルプス席の母

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    約半年前にカフネを読んだ時、これは数年に一度の名作、本屋大賞も頷ける、と思ってました。でも、年末の今日、本作を読んで、もう順番なんて関係ないよな!なんて。自分的には何回もヤラレました。母はこういう気持ちだったのかも、とか。言葉、方言も味わいある。心の襞も善悪描いてあるし、贔屓なし。でも、自分の子供への絶対の愛情、子供からの母への、そして父への絶対の愛情を思い出させてくれて。ホント、素晴らしい物語をありがとうございました。理屈なしに大好きな物語!何回泣かせる〜!です。

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    2025年12月30日
  • 遊園地ぐるぐるめ

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    やっぱり好きです青山先生❤️
    派手な事件は起きないけどだからこそ安心して読めます
    青山先生の文章でホッとしたところに、田中達也さんの作品でワクワクして、良い意味で感情のジェットコースターです笑

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    2025年12月30日
  • 湯気を食べる

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    どうしよ、想像以上にとっっても良かった!

    冒頭の湯気の話、すごくストンときた
    湯気を気にしたことなくて、ある程度あったかかったらヨシ!
    湯気が出てようが出ていなかろうがかまわなかったけど、この本を読んでからやたら気にするようになった
    ちょっとぬるいぐらいでも食べられるけど、湯気が出てるぐらいのあちあちが1番おいしいよねそりゃ。

    素材に注目した記事が多くて、私にはそれがぶっ刺さりました
    わかめ鍋作ってみたいし、せり鍋は食べたことないから食べてみたい
    旬のものをもっと料理したいと思うと同時に、そういうものを毎日扱っていた前職時代を思い出した
    もうずっと忘れてた
    ハードな仕事だったけど、そういう

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    2025年12月30日
  • 降りる人

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    言葉にできないと思った。この小説を。
    押し付けるような感じがないのに、風にページがめくられていって、読み終わるころには私は全くちがうものになっていた。

    この小説に漂っているものを感じとれる人間でよかった。でもきっと、一般的には、こういうものを知らずに送る人生のほうが幸福なのかもしれない。私は主人公のような人生を送るつもりはないし、もっと晴々しいかんじに生きてやろうと思っている。でも私は彼を忘れない。この本に出会えてよかったと思っているのはほんとうだ。

    年の瀬に良いものに出会えました。著者の木野寿彦さんに大きな感謝を伝えたいです。ほんとうにありがとうございました。

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    2025年12月30日
  • 日本型組織のドミノ崩壊はなぜ始まったか

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    組織を崩壊の危機に陥れる背景には、独裁的な権力を握るトップが存在する絶対君主型、制度化された権限の序列構造がある官僚制型、伝統の継承を大義名分として堅固な上下関係が受け継がれる伝統墨守型がある。3つのタイプとも、内部に厳格な命令・服従の関係が存在することが共通している。

    マックス・ウェーバーは正統的支配の方法として、ある人物に対する帰依に基づくカリスマ的支配、成文化された秩序による合法的支配、伝統や日常的信念に基づく伝統的支配の3つをあげている。

    本来、企業は目的集団だが、崩壊したか崩壊する危機に瀕した組織には、利害を共有する仲間である共同体としての側面が色濃く現れている。目的集団と共同体

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    2025年12月30日
  • 有限会社さんず スーサイド・サポート・サービス

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    ほ〜…いやぁ、なんちゅうか…誰かにオススメするって感じではないかもだけど、個人的には非常に面白かった。
    ドラマ化しても面白そうな感じだけど、それにはやっぱセンシティブなのかな。

    今、勝手に降田天祭り開催中なんだけど、改めてこのユニットすげーな❗️って思ってる。

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    2025年12月30日