小説・文芸の高評価レビュー
-
Posted by ブクログ
読み終えて、浮かんだ言葉は「毀誉褒貶」だった。
一人の女性、富小路公子について、周囲の人たちがそれぞれに語っていく。
「あの方は善人でした」 「心が美しくて透明な方だった」 と語る人がいる一方で、 「女としては恥ずかしいほど、悪徳の持ち主だった」 と語る人もいる。
息子でさえもちがった見方。
本当の富小路公子はどんな人だったのか。
読み進めるうちに、そもそもそんなふうに「この人はこういう人だ」と決めること自体がおかしいのではないかと思うようになった。
同じ人でも、相手によって見せる顔は違う。 本人だって、いつも同じではない。機嫌のいい日もあれば、悪い日もある。 そして見る側にも、その人へ -
Posted by ブクログ
「え? 何を読まされているのだろう?」
まず、真っ先に思ったのは、佐伯に精神疾患が生じているのではないか、ということだった。半分ほど読んだところで我慢がならなくなり、ググってみたが、「そのような事実はありません」とシャットアウト。
大学に入学したばかりの佐伯は、一軍としてキラキラな大学生活を謳歌しようという、したたかな気持ちで、リーダー格の沈美たちとキャンプに出かけただけなのに、どうしてこうなるのだろう?
はじめは、車の予約を忘れた、時間に遅れた、くらいだった。それが、脱糞、逃走、窃盗、傷害、放火……。ズレた世界というよりは、現実から大きく逸脱した世界が、次々と繰り広げられる。
半分 -
-
Posted by ブクログ
この世の本を読む人間は、「みくのしん」と「みくのしんでない者」に二分されるのではないかと思わされる一冊。
前作からみくのしんの読書筋が鍛えられており成長を感じたが、感受性の高すぎる読書の形は変わっていなくて安心した。なんなんだその感受性の高さ。アンテナ100本くらい立ってます?もう本が読めないとか嘘だろ。
「少年の日の思い出」は、有名なシーンが所謂ミーム化されているおかげでそこだけは知っていたが、私が使ってきた国語の教科書には載っていなかったため、恥ずかしながら今回初めて読むこととなった。お揃いだねみくのしん。
初めて読むのに加え、物語が進むにつれて加速する不穏さと急なみくのしんの罪の告白で
表示されていない作品があります
セーフサーチが「中・強」になっているため、一部の作品が表示されていません。お探しの作品がない場合は、セーフサーチをOFFに変更してください。