ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 二木先生

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    こんなに夢中になって本を読んだのは何年ぶりだろう。二木先生の考え方本当に大好き。てか、普通に人生のバイブルになった。
    「自分の大事な部分をクローゼットの中に隠して生きる生き方もある」という言葉にハッとさせられた。
    自分を殺すか、むき出しにするか。極端になってて苦しんでる人は多い。
    主人公ほどではないが私もそう。
    生きづらい人全員に読んでほしい。救われる。

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    2026年05月05日
  • 自由研究には向かない殺人

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    ネタバレ

    海外小説はほとんど読まないので最初は登場人物の名前を覚えるのも、日本の小説とは違った言い回しなどにも馴染めなかったけど、途中からは逆にその文章が頭に入ってきやすくなった。

    途中で(アンディは生きてるんだろうな)と思ってて、後半実際にエリオットを追い詰める際に(やっぱり生きてたか!!)と脳汁が出たところで想像もしていなかった展開、そしてもう1人の犯人。
    実はベッカがサルを殺した犯人で、アンディは家族でかくまってるのでは?それかやっぱりベッカがアンディも殺した?と思っていたのが絶妙に全然違って悔しい。悔しくて面白い。

    サルの容疑が晴れて、シン一家は本当に良かったなと思う。
    ラストも素敵にまとま

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    2026年05月05日
  • 鍵のない夢を見る

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    辻村深月さんの直木賞受賞作。5編の短編小説集。結論、非常に面白かった。面白いんだけど、どんよりとした読後感。5編すべて犯罪モノではあるが、どの犯罪も日常のすぐ隣にあるような気がして、それが怖い。普通の人がほんのちょっと。ほんのちょっとだけ「普通」の白線の外に足がズレてしまった時に陥る犯罪。そんな日常と紙一重、誰もが可能性がある犯罪。そのリアリティが怖かった。

    「石蕗南地区の放火」の大林の勘違いの正義感には笙子同様大きな嫌悪感を抱いたが、一方で大林に対する共感も自分にはあって、非常に辛い。「仁志野町の泥棒」の静かな描写の中にある緊迫感、「芹葉大学の夢と殺人」の未玖の雄大への偽りない気持ちなど。

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    2026年05月05日
  • 呪いのウサギ

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    本来、世界は寂しさに満ちていて、すべての存在は孤独だ。困難の末に正義や真実が勝利し、不正が正されたとしても、最終的に善が栄えて悪が滅びる勧善懲悪が実現したとしても、あるいは、必要とされた復讐を成し遂げたとしても、依然として、世界は寂しく、人間は孤独であって、この事実は永遠に変わらない。
    …この物語が、よそよそしく荒々しい世界において、寂しく孤独な方法で、それぞれに孤軍奮闘している読者の慰めになればと思う。
    ー著者あとがきより

    この短編集のお話はどれも結末はある種破滅に至り、SF、ホラーめいている。話の展開は理不尽さに微塵も容赦がなく、グロテスクにも感じる。
    けれど全てのおはなしは上記の著者あ

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    2026年05月05日
  • 新装版 殺戮にいたる病

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    ネタバレ

    ラストはもとより、途中のストーリーもすごく読みやすい&引き込まれる&納得させられるエログロですごく好きな部類だった。視点が変わるのも好き。ほぼエログロで、8割くらい読んだ時にあれ、これどういうオチになっていくんだってソワソワしたけど、徐々に加速してラストに向かっていくのが良かった。衝撃の一言(『義母』というワード)を読んで「?」ってなってまた少し前から読み返して、ええー!!!やられた!!!って思い、みんなの感想よんでからまた最初から読み返して…ってやってた。その一言でそれまで脳内で思い浮かべながら読んでいたその人物像と印象がガラッと変わったのが面白い体験だった。

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    2026年05月05日
  • イランの地下世界

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    イランという国についてこれまでよく理解できていませんでしたが、本書を通じて、その歴史や文化、そしてそこに暮らす人々の姿を具体的に知ることができました。また、イスラム教が人々の中でどのように受け止められているのかについても、理解が深まりました。

    特に印象に残っているのは、日本の起源がイランにあるというテレビ番組の一場面が話題になったというエピソードです。このような現象は日本でも見られるものであり、文化や国が違っても、人々の関心や反応には共通する部分が多いのだと感じました。人間の本質は、思っている以上に変わらないのかもしれません。

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    2026年05月05日
  • YABUNONAKAーヤブノナカー

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    多層視点とそれぞれの人物の思想、時代感、ライフスタイルのぶつかり合いが竜巻の様にぐるぐるぶつかり合う話。

    大元の「あれは何だったのか?」からの怒りの矛先がどんどん広がって善を無闇に振り回す恐ろしさと時代の流れで不用意な発言、行動はワンパンアウト退場なご時世感もすごくリアル。
    金原さんの切れ味極まってます。

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    2026年05月05日
  • 川は生きている (新装版)

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    私の両親までは専業農家で田舎の実家には先祖代々の山林や土地があります。私は一人っ子で農業はせず、隣の県の都市部に住んで会社勤めをしています。
    父から山の敷地や土地について場所を言われても、到底一回行くぐらいでは覚えられるものではなく、車でも入れない雑木林に覆われている多くの場所を、どのようにしていけばよいか途方に暮れていました。いっそのこと断捨離や売却などして手放すべきか、私の子どもの代に渡すことになれば固定資産税や管理などの大変さに“負の遺産”になるんじゃないかとさえ思いあぐねていた時にこの本を読みました。

    命のためには水が、水のためには土が、土のためには森林が、必要な事を知りました。これ

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    2026年05月05日
  • 最後の一色 上

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    ネタバレ

    一色五郎、戦国時代の武将はある程度知っているつもりだったが、この作品に出会うまで知らない武将だった
    もちろん一色家は知っていたが、五郎のような魅力的な武将がいるとは思ってなかった
    強さと優しさを兼ね備えた若き武将、ここに細川忠興、織田信長が絡み、非常に面白い展開になってきた
    下巻が楽しみだ

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    2026年05月05日
  • spring

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    はじめての恩田陸さん作品。はじめてのバレエ小説。
    物語に明確な起承転結があるわけではないのに、3人の語り手と一緒にこんなにも春に惹き付けられていったことに驚いた。最後の語り手が春なのもよかった。
    語彙がすごく豊かで、バレエを習ったことがないのに常に場面が目に浮かぶ。バレエを取り巻く音楽や歴史や、演目の題材となる数多の作品に対する造詣も深い…
    芸術をこんなに言語化して、良さを知らない層に伝えられることに感動した。
    天才の伝記という感じで、あまりにも抜きん出た才能を発揮してる人達しか出てこないので感情移入できる要素はないけれど、ただただバレエと春に魅せられた小説。

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    2026年05月05日
  • 天才はあきらめた

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    山ちゃんが意外とモラ気質あって怖かった!でも笑いのために文字通り心身を全て捧げているのも感じ、天才ぶろうとしつつもひたむきに笑いの研究をしている。最後には自分が楽しんでお笑いをやっていく様子が見られて、ひとつの映画を見ているようだった。文体も軽くて読みやすい。

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    2026年05月04日
  • 方舟

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    ネタバレ

    黒幕が明かされた後が衝撃的。

    探偵役の翔太郎が完璧に推理しきることで、黒幕の目的が果たされるという構図が斬新的だった。

    なぜ方舟は作られたか、もう少し詳しく知りたかった。

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    2026年05月04日
  • 殺人出産

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    ちょっと気持ち悪くなるけど、一気に読める。
    近未来に、無くはないかもという話。
    その価値観が大前提で進んでいくダイナミズムがまずすごいと思った。
    また人間の価値観や常識など脆いもので、ほんの30年もあればガラリと変わっていくんだろうと思う。

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    2026年05月04日
  • 謎の香りはパン屋から2

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    ネタバレ

    このミス大賞を受賞した作品の続編。おもしろくないわけがない。
    今回は夢の職業に就くことについて考えさせられる話でもあった。

    前作からそうだけど、お仕事ミステリーで人死にがないので、ミステリーフリークの方には物足りなく感じるかもしれないけど、その軽さが読みやすさに繋がっていて普段はあまり読書をしない人にもオススメできる作品だと思う。

    1冊かけてひとつの謎を解き明かすのではなく、50ページくらいの章ごとの謎をポンポンと解いていくのがせっかちな私には合っているのか最初から最後まで一気に読んじゃった。前作を再読した直後で世界観が記憶に新しいかったっていうのもあるけどね。

    物語の最後には主人公の母

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    2026年05月04日
  • 知覧からの手紙 新版

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    命の終りが明日にも迫ってくる中で1秒でも一緒に居たいという気持ち、でもそれを口に出してはいけないという日本人としての気持ち。自由がなかった。男として、女として、些細なわがままさえ押し殺さなければならない。そんな当時の世間の状態が伝わってきた。

    心が澄んでいく感覚がする一方、平和ボケした現代に、自分に、遺書を読んで分かった気になることしかできない自分に、歯がゆさも感じている。「国の為に死ぬなんてありえない」と心の隅で思ってる。「この若者たちにも未来があったのに」と他人事のような感想しか浮かべられない。見て、知った気になってる。「感動した」で終わらそうとしてる。私はもっと知るべきことがある気がし

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    2026年05月04日
  • 粉瘤息子都落ち択

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    タイトルどういう意味!?知ってる言葉が知らないつながり方してる笑
    本文も同じで、上司のパワハラで家に引きこもっている格ゲープレイヤーの「野中」くんが独特のセンスの言葉遣いをしていて、固有名詞も満載で、引き込まれてしまった。「択」って言いたくなるな。
    社会から弾き出され都落ちが決まって、友人からお金をもらいながら格ゲーをする底辺にいる野中くんが、怪文テプラをメルカリで売ってから粉瘤を潰しながら加速する物語に、マウンテンデューのような爽快感を感じてしまう!

    「オマトゥマ」の正体が意外すぎて爆笑。

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    2026年05月04日
  • あしたの名医3―執刀医・北条衛―(新潮文庫)

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    人生で数度だけ一太刀で開腹した感覚が蘇るような痺れるシーンもありました。涙ボロボロは控えめで、医師のリアルなキャリアパスや分院医局の生き残り戦略が描かれていて、すっかり引き込まれていました。

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    2026年05月04日
  • プロジェクト・ヘイル・メアリー 下

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    ネタバレ

    おもしろすぎた!ロッキーと離れるところは泣くかと思った、、、ピンチをポジティブに変えられるグレースとてもよい!ロッキーほんとかわいいなあ。
    実際に地球でもこんなことが起こってたりして、と思うなどした。
    今から映画見に行かなきゃ!映画見たらもっかい上巻から読み直したいなあ。

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    2026年05月04日
  • 天才はあきらめた

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    お笑いに特にハマっていた時期でもあり、遅ればせながら手に取った本。前半は、性格の悪い山ちゃんの意地悪い話が続く続く(笑)、でも後半になるにつれて、周囲の人の支えと泥臭さで真っ直ぐにお笑いに向き合う山ちゃんに、まさに下から上を睨みつけるように走り続ける山ちゃんに、眩しくなって、読みながらポロポロ泣けてきてしまいました。なかなかこんな泣くことなんてない!
    また読み返したい本になりました。

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    2026年05月04日
  • BUTTER(新潮文庫)

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    主人公を追体験するように、カジマナという女に惹き込まれ、まるで恋をしているかのような、崇拝者になりかけていた。文章だけでそうさせる女。恐ろしい。

    女は女神にならねばならない。男性を包み込むように、その余裕を生み出すためには自分自身にストレスや我慢があってはならない。だから好きな時に好きなだけ、求めるだけ食べる。相手に求められるように相手のためを思い体調までも配慮した料理を先回りして提供する。一理あるように思えるけど、
    とても素敵な配慮できるまさに"女神"じゃーんって思ってしまいそうだが、それはエゴでもあり他人軸で生きている人である。自分が見たい世界の切り取り方をしてしまっ

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    2026年05月04日