小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
『星を掬う』を読んで、親と子の関係について改めて考えさせられた。
親から見えている世界と、子どもから見えている世界はきっと違う。同じ出来事を経験していても、そのときに何を感じ、どんな意味を持つのかはそれぞれ違うのだと思う。
親の不器用な愛情と、それを素直に受け取ることのできない子ども。育ってきた環境や親との関係が、その後の子どもの性格や生き方にまで影響していくこと。そして、親子だからこそ近すぎて分かり合えないこともあるのだと感じた。それでもやはり、母という存在は大きい。母は偉大だと改めて思った。
そして、若年性認知症という病気の恐ろしさも強く心に残った。
大切な人の中から、自分との思い -
Posted by ブクログ
私が大好きな作家さんのひとりである、尾八原ジュージさんの新作です。
少女から届いた一通の長い長い手紙で語られる怪異の数々は、ゾクゾクとする怖さがあるのですが、手紙の書き手である塔子ちゃんが非常に可愛らしく、飽きずに読み進めることができます。
そして本作は、ただ恐ろしくて魅力的なホラーというだけではありません。最後に明かされる手紙に隠された目的には、思わず胸がぎゅっとなり、切なさに涙が滲んでしまいました。
また、カクヨムに掲載されている、ある登場人物に関する後日談も、本編の余韻をさらに深くしてくれるものでした。本作を読まれた方には、ぜひそちらも併せて味わっていただきたいです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレこんなにも心が温かくなって、苦しくなって、共感して、腹が立って、でも優しい物語は初めてだった。人と人の間で、男と女の間で、想いは100分の1も正確に伝わらないということ。だからこそ生まれる尊さがあるということ。再会できる、話せる、想いを伝えられることがどれだけ幸せなことなのかを思い知らされた。
心に突き刺さるセリフが多すぎて書ききれないし、今は読み終わった直後でもう涙が止まらない。登場人物全員が、小さい手の中で、大切な幸せを守って育てながら生きているのがとても愛おしかった。この物語に出てくる唯一の「悪」は、尚人くんと櫂を執拗に叩いた世間だと思う。ただ、どの立場にも自分はなり得るのだろうと思いな
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