ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 山田太郎の話

    Posted by ブクログ

    短編でどこかでつながってるっていう話は最近よく読む。この話は、次々に登場する人が「山田太郎に出会った話」出会った話が中心ではなく、ちゃんとそれぞれの人が主人公の話なんだけど、ぐっとくるタイミングで山田太郎がでてくる。
    ほんとに山田太郎に会いたくなる。
    めちゃくちゃ好きな作品だった!

    0
    2026年10月05日
  • 新訳 動物農場

    Posted by ブクログ

    憲法9条やら、武器の輸出やら、集団的自衛権やら、、

    すこしづつ解釈を変えて違反していないと言い聞かせて現実を見ようとしない日本人を見ているよう
    国会議員や内閣に読ませたい

    けど、疑問を感じつつほったらかしにしている大衆に罪はないのか

    0
    2026年10月05日
  • ハウスメイド

    Posted by ブクログ

    この本を読んだ多くの読者と同じように、途中で中断することができずに一気に読みました。全編を覆うゾワゾワ とした緊張感と恐怖感。その動悸の正体は…住み込みのハウスメイドの職を得た主人公・ミリーの寝泊まりする屋根裏部屋の鍵が “外側についている”からです!
    しかもその屋根裏部屋には、小窓しか無く、その窓は開けられないのです。

    読者は早い段階でそれを知ります。ミリーも。たとえ不審感を抱いた家でも、車中生活をしていて前科者のミリーがやっと得た職なので辞めるわけにはいかない。その現実が苦しみの始まりとなります。

    文章は臨場感があり無駄がなく、登場人物が少ないのでストーリーを追いやすいです。作者の、読み手を惹きつけてやまない直球のミステリアスが、読み手を先へ先へとフルスピードで誘う作品です。お勧めです。

    ✎ …………………………………………

    • 2023年 国際スリラー作家協会賞(ITW賞): 最優秀ペーパーバック・オリジナル小説賞 受賞

    • 2026年 本屋大賞: 翻訳小説部門 第2位

    • 2026年度「ミステリが読みたい!」: 海外篇 第1位

    • 2025年 米国で映画化 (日本では2026年11月公開予定)

    0
    2026年10月05日
  • 透明な夜の香り

    Posted by ブクログ

    「ページをめくるたび、文字の奥から微かな香りが立ち上ってくる。もともと言葉とは遠い場所にあるはずの、姿を持たない、香り、と名付けられた空気の揺らめきが、文字を追う視覚よりもずっと繊細に伝わってくる。言葉の意味を越えて、嗅覚が際立つという稀有な体験をさせてくれる小説である」まさにその通りだと思った。

    読み進めていくうちに心の奥深くから沸々と湧き上がる感情があった。興奮でも悲しみでも何かに強い共感があったわけでもない。ただ、沸々と。感情に名前がつけられなかった。すごく不思議だ。

    感動したわけでもない。悲しんだわけでもない。ただ小説の中の人物たちに流れる時間はしごくゆっくりで、かなり落ち着き、シンとした空気が流れているが、その様子を1番近いところで見届けたい、ページをめくる手が止まらない。そんな感情だ。

    それでも香りだけは1ページ目から最後の1行まで鮮明に感じ取ることができた。嗅いだことのない香りもあるはずなのになぜかわかるような気がした。それが妙に心地よかった。

    それはもしかすると、私自身が日常生活の中で香りを頼りに生きているからなのかもしれないと感じた。柔軟剤を嗅げば何歳の時に使用して、どんな出来事があったのか全て鮮明にフラッシュバックしてくる。顔は思い出せななくても、人の行動や発した言葉、当時の感情、全て蘇ってくる。この小説の登場人物たちと同じように思い出したくないものまで。

    柔軟剤だけではない。街中である口臭の人とすれ違えば私は自分の暗黒時代をフラッシュバックしてしまう。これは登場人物の一香と同じではないか?目を逸らし事実を受け入れきれていないのか?その人が何か言葉を紡ぐために口を開くたびにコーヒーと甘ったるいタバコの臭いが混ざったであろう腐ったコンポタージュのような匂いが漂ってくる。当時の私はほとんどの確率で鼻の空気の通り道を意図的に塞ぎ口から酸素を求めたものだ。決して気づかれることないよう。

    もしかすると私自身も香りに執着して生きているのではないか?だから香水を好み、自ら良い思い出とお気に入りの香水とを選択して、己の海馬へ永遠の記憶として刻みこもうとしているのか?

    それは果たして良い選択なのか?そもそも意図的にそのような行動をすることは悪なのか?

    興奮を「昂奮」と記したり情景を想像しやすい香りの説明だったりと千早茜さんの書く文章はとにかく綺麗で澄んでいる。なぜか夏を描いていてもこの小説の中ではどこかひんやりした場所があって爽やかな風が通っている。私はそこが気に入ったのかもしれない。

    また読もう。

    0
    2026年10月05日
  • 女二人のニューギニア

    Posted by ブクログ

    紀行記としても未開地での二人の女性の生活記としても一人の文化人類学者のフィールドワークの記録としても一級の面白さ。また、有吉佐和子の生きる覚悟のようなものが文面に表れていた。
    そして何より二人のお互いを思いやる気持ちがに心打たれた。

    0
    2026年10月05日
  • エピクロスの処方箋

    Posted by ブクログ

    『スピノザの診察室』の続編
    久しぶりにマチ先生にお会いできた。

    「幸福とは何か?」マチ先生の持つ哲学と、先生の周りの医療従事者や患者さん達を通じて、肩肘張らずに自然と考えることができる。

    飛良泉教授は頑固だけれど、医療に対する熱い思いは尊敬できる。
    医療現場に限ったことではないが、昨今の働き方改革や多様性という名の元による〇〇ハラスメントという風潮によって、飛良泉教授のような思想は淘汰され、自身のプライベートを重視する医師が今後増えていくと思う。
    医師免許を持っていれば全員が同じレベルの技術や人間性を持つわけではない。
    人の命に休暇はない。自分の身に何かあった時に、信頼できる医師に診てもらえないと想像すると怖い。
    物語を通じて自然と問題提起してくるのは、著者自身がお医者さんが故なのだろう。

    「医療では、人は救えないんだよ」
    この言葉の深さ・暖かみをじんわりを感じることができるお話。

    0
    2026年10月05日
  • 刺青・秘密

    Posted by ブクログ

    谷崎潤一郎の幻想的で耽美な世界観が詰まった一冊だと思う。
    短編集だけど、1話1話が全く違う設定と雰囲気の話だから飽きずに読み進められた。
    特に印象深かったのは、「少年」だ。少女から女性に変わる瞬間が妖しくて、記憶に残った。

    0
    2026年10月05日
  • しろとくろの偏愛

    Posted by ブクログ

    まず手に取って、イラストかわいい、装丁素敵!とテンションあがりました。
    紙や印刷にも高級感がある。前半の餅は白、後半のチョコは少しチョコレート色を感じさせる紙になっていて、紙自体も厚め。遊び紙も前後2枚ずつ入っていて、とても凝った造りになっている。色や手触りもよい。本文の内容も千早さんなので同じくこだわりがあって読み応えありそうと期待が高まる。

    千早茜さんは、細やかな感性と、それを物語へと昇華し、さらに美しい文章へと言語化して、ひとつの作品として構築する才能を、神様はよくぞ与えてくださったものだと思っていたけど、この作品を読んで好奇心、好きなものや興味のあるものへの貪欲さ、探究心と行動力も素晴らしいんだなと感じた。作家になるべくしてなった人なのだと思う。

    餅もチョコレートも、とにかくこだわりと知識と愛がすごい。だけどクスッと笑ってしまったり愛嬌あってサクサク読めてしまうのだ。さらに千早さんの文章力が加わるとありありと風味や食感など五感に訴えかけられて手に取りたくなる。食べたくなる。買いに行きたくなる。
    どっちもスーパーで売っている市販のものをそのまま食べても十分おいしいから、わざわざ専門店やデパ地下で買うことはふだんはほとんどないのに。
    こんなに奥深くこんなにもたくさんの種類があるとは知らなかった。千早さんが味わっている餅とチョコレートの世界は私のそれとは全然違った。次元が違う。

    そして最後は不覚にもほろりと。
    チョコレートを食べられるということは、平和だということなんですね。
    このまま続けて、明治の100周年のチョコレートのアンソロジー本も読みたくなりました。

    0
    2026年10月05日
  • コミュ力不要の社交術(新潮新書)

    Posted by ブクログ

    アウトプット部


    この著者の他の本をもっと読んでみたいと思った。

    ・友達が多い人ほど自分から誘う
    「自分はみんなから誘われるのを待つような人気者なのか?」


    ・本当に気心の合う人を見つけるためには、たくさんの人に会った方がいい


    ・聡明さは孤独と同義
    なぜなは、賢くて客観性のある人ほど、簡単に話が合う人は見つからないし、他人の心が離れていくことにも敏感

    ・究極的には、友達はいてもいなくてもいい


    ・あなたは殺人犯になっても守りたい友人が何人いるか


    ・好きな人の好きな部分とだけ付き合う。
    人間関係ってそれでいい


    ・「仲間」とは、言い換えれば「利害関係のある友達」

    ・誰かに抱く嫌悪感って、
    自分の中にもある「嫌な部分」の反映」

    ・遠い人の評価なんてどうでもいい


    ・自分には能力があると信じる

    ★自己紹介のできる自分になろう
    「何者」かであれば手間暇が省けます。必ずしも有名人になる必要はありません。


    ・居場所を複数もつこと


    ・AI時代に人間が生き残る道は一つ
    「感じよくいること」


    ・仕事ができる・できないは
    個人と環境とのマッチングの問題に過ぎない

    ・優れた仕事をしたかったら、とにかく数をこなす

    ・「天才」を目指すということは、1万時間続けても苦痛にならない何かを見つける
    努力を努力と思う時点で負け

    ・「返事が早い」「時間を守る」で
    一気に仕事がしやすい人に思われる


    ・AI時代に求められるのは「作家性」


    ・メンタル安定のコツ
    感情を自分そのものだと思わないこと
    ex)自分の中に「悲しみ」という反応が発生しているな、と他人事のように観察する


    ・競争の基本は
    「ライバルが弱く、かつ自分が苦もなく継続できる領域」で戦うこと


    ・「何を成し遂げたか」ではなく、
    「好きな自分でいられる時間がどれだけ長かったか」

    0
    2026年10月05日
  • 爆弾犯の娘

    Posted by ブクログ

    面白かった。
    家族解散が印象深かった。そういう選択肢もあるんだなあと。
    書かれてある文字が人の人生に影響をもたらしてしまう、その責任はどうなるのか。

    0
    2026年10月05日
  • 空、はてしない青 下

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    絶対に家族の元に帰してはいけないと約束したけど、だんだんと記憶が昔に戻っていくエミル。ママやマルジョと呼ばれたり家に帰りたいと言われ続けて最後家族に電話するまでジョアンヌよく頑張った。もちろんエミルも!!
    家族を失い続けたジョアンヌの辛さや日に日に周りのことがわからなくなっていくエミルを見ていると、日々幸せなことばかりじゃないけどもっと小さな幸せに気付いていかなくちゃいけないことを気付かされた。読んでいく度に過去の記憶や病気の不条理さに辛く悲しい気持ちになっていくけど、それと同時に美しい景色や人の優しさや今ある幸せに温かい気持ちになれる小説だった。
    強いていうなら、エミルの実家に部屋作ってくれてたのはよかったからそこには妊娠してないただ最後の旅を一緒にしたジョアンヌとして行ってほしかったなと思った。

    0
    2026年10月05日
  • 自転しながら公転する(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    先が気になってやめられなくなる小説は久しぶりだった。仕事、家族、恋愛と悩んでぐるぐる考える主人公。独りよがりだったり、なんかひどいな、と思うような考え方も、いざ自分がそうなれば同じように思ってしまうのかも。母からの目線、友人、恋人からの言葉や事情も書かれていて、そっちからみれば主人公が1人で不器用にうろうろしているように見える。でも私を含め、悩みだしたら頭の中ぐるぐるして結局は同じようになってしまう。
    作者の他の本も読みたいと思った。

    0
    2026年10月05日
  • いとしいたべもの

    Posted by ブクログ

    言葉の表現がとても豊かで、文章を読んでおいしそうでとどまらずまさに自分がその料理の前に座りスプーンを、お箸をとおしているような体験をしました。
    背伸びをしない庶民的で、温かいお話でとても面白かったです。

    0
    2026年10月05日
  • カフェーの帰り道

    Posted by ブクログ

    【戦前の美しいカフェーの世界へ誘う】
    カフェー西行、この物語のホームグラウンド。
    カフェーといっても、今のようなカフェではない。女給と呼ばれる若い女性が男性と話したりする。今でいうガールズバー的なものか。
    戦前から戦後にかけての日本のカフェー文化を知ることができる。
    カフェー西行を舞台に、時代は異なるがそれぞれの人生が交差する。
    とても興味深い作りであった。

    0
    2026年10月05日
  • マチネの終わりに(文庫版)

    Posted by ブクログ

    すごく好きな作品です。

    人を好きになるって、こんなに嬉しくて、こんなに苦しいんだなあって。
    タイミングとか、ちょっとしたすれ違いとか、
    たったひとつの言葉で、その後の人生が変わってしまうこともあるのかも。

    それでも、何年経っても心の中に残っている人がいるって、なんだか素敵だなと思いました。

    夜、静かに浸りながら読むのがおすすめです~

    0
    2026年10月05日
  • アルプス席の母

    Posted by ブクログ

    野球経験は自分にはないため、毎年春や夏になれば御涙頂戴の特集がテレビで流れるのを、どちらかと言えば少し冷めた目で見てたタイプだったけど、母親の視点から見た高校野球は、とても新鮮で面白かった。
    ・偉そうな顔をしない。当たり前のことを当たり前にしてこそ、周囲は応援してくれるということ。
    ・決断力や芯があるとは、悪くいえば融通がきかない。一度決めたことを取り下げる勇気を持つこと。
    ・自分で自分に期待すると言うこと。
    高校生の航太郎から学べることがたくさんあった。
    息子もこんな風に育って欲しいな。

    0
    2026年10月05日
  • 葉桜の季節に君を想うということ

    Posted by ブクログ

    騙されるけど、爽快感はすごい。
    映像ではできない文章ならではのミスリードや伏線で読書を
    楽しめる物語だった。特に将虎がいろいろ元気すぎること、
    キヨシが高校生なのはずるい。

    また、節子や安士がどう繋がるのかと読んでいたけど、すでに
    繋がっていたとは、もはや感動した。
    ヤクザ事件も良いミステリーだった。京は悲しい。
    今日のVIVANTより面白かった。

    最後の将虎の「葉桜の季節」は良かった。どの季節も活き活き
    することが大切だと感じた。

    0
    2026年10月05日
  • 火山のふもとで(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    読み終わってしまうのが本当にもったいなくて、最後のほうはずっと惜しみながらゆっくりページをめくっていました。
    好き!

    0
    2026年10月05日
  • 博士の愛した数式

    Posted by ブクログ

    何度だって読みたくなる。疲れている時、何の本を読もうか迷っている時、なんとなく博士の埃っぽい部屋に戻って、意味不明な数の世界へ。愛すべき人しか出てこないこの本が大好き。

    0
    2026年10月05日
  • 上と外(下)

    Posted by ブクログ

    家族とは、夫婦とは、兄弟とはと考えさせられた。極限まで追い詰められて初めて人は何が大事であったのか気付くことができるのかな。グアテマラに関して興味が湧いたので少し調べてみたい。

    今までは中米と言えばコスタリカに興味があったが。

    0
    2026年10月05日