小説・文芸の高評価レビュー
-
Posted by ブクログ
作中時間とは少しズレてしまったけど、ギリギリ8月中に、夏の間に読めたことは満足
その後の村上春樹作品にも見られる会話のテンポの軽妙さや淡白さ、それと共存する深刻さが見られて、村上春樹らしさを感じながら読めた
過ぎ去っていくあらゆるものは再び捉えることができないし、それを諦めて受け入れようとしても、心の底では屈託してしまう人間のままならなさを感じた
「もう何も考えるな。終ったことじゃないか。」
色々と考えるべきことや示唆はあるんだろうけど、一先ずはリズムと情景に身を任せたいと思わされた
あと、個人的に驚いたのは、作中の「僕」が思う小説の評価基準の通りに、セックス・シーンが出てこないこと
村上 -
Posted by ブクログ
ネタバレ過去と現在の事件が重なり合って浮かび上がった衝撃の真実。これだけ複雑な物語なのに無理矢理な展開もほぼ無く、登場人物一人一人の苦悩や覚悟の描き方がとても丁寧なのでそれぞれに感情移入しながら読み進める事が出来た。
光汰朗、生きてて良かった…。保護されたのに犯人の話をしたがらない理由、本間に言われたことを話せなかった理由が「おじいちゃんの大事な子どものことだから聞けない」って。あの日どんな覚悟で学校に向かったのだろう。この小さくて優しくて勇敢な命が新沼家に帰ってきて本当に良かった。
忠治が本間に放った「殺さないでいてくれてありがとう!」もなかなか胸に響いた。孫を攫った憎むべき相手なのに矛盾してるのに -
Posted by ブクログ
ネタバレ凄い。
本格ミステリというよりは、普通にエンタメ恋愛小説として良い。それだけで好物なので星5にできる。
主人公の2人のどちらも生き残るのは想定外で、それも良い。
三部作とはしらず、無限に続けると思っていたのでこのオチは読めず。流石にもう続けられないので。(追記:続ける雰囲気ありそうですごい)
小ネタトリックはよく考えた!という感じではあるけどドアノブ交換は流石に無理がありそう笑。
QRを読むと少しの小手先感を感じてしまうので、今回明かされた舞の過去は方舟に対しては寄与できないかもね。(適当)
うれしいな。今回は、お別れを言わなくていいから
がハイライトなんですか? -
Posted by ブクログ
ネタバレとっても面白かった。
主人公が死んでしまうと分かりながら読み進めるのは心が握りつぶされる程に辛かったけど、主人公の強さに励まされながら読んだ。
限りある命となったからこそ日常の何気ない瞬間を愛おしく感じたり、時間が勿体無いと感じたり、砂時計の残りが少なくなるにつれ目的を果たす事だけでなく主人公の価値観や人との関わり方が変わっていくのも良かった。
ただ出てくるやつがみんなクズ。
お母さんは自己保身で他責ばかり、父親は優しいがどっちつかず、ルークも言ってる事とやってる事が違いすぎる、ソフィは元親友のくせに殺人未遂のクソ女。なんなんだよ!主人公があと少しで死ぬというのに身勝手な奴ばかり。
ビリーだ -
Posted by ブクログ
ネタバレこれはかなりお気に入りの回。霊能者たち大活躍だし。綾子の家に植物がたくさんある理由がわかったし。このくらい優しい力があったらいいなあ。
あたし非力だから、あたしにしかできないことがあるの、のセリフも好き。麻衣のセリフ。
キレるナルを見られるのもなんか嬉しいし。
優しいナルもいいけど、ね。面白いのは怒ってるとき。
トリックで東京の学者が田舎で偽霊能者をやっつけるのは、マレビトが村を回って悪霊退治する話が原型なのかな、なんて思いました。だから終わったら東京に帰る。これって海外ドラマでは意外とないパターンじゃない?映像で心霊もの見ないせいか詳しくないけど。
3巻が矢鱈すきなのですが、この巻も良き -
Posted by ブクログ
短編5つ。ちょっと話ができすぎている、いい話すぎる、ような印象を最初の2つでは感じたが、話としては好きだった。
夏美、浩弥の話は、すごく好きで、読んでて泣きそうだった。
どの話も、人は人に影響し合っている、という事が伝わってくる話で、感動した。 同じような感動を、昔読んだ伊坂幸太郎の透明ホッキョクグマ?だったかで、感じた記憶がある。 自分は人との繋がりに憧れるけど、人との繋がりを作ることが上手でないと自覚しているから、こういう話を読むと身に沁みるんだと思う。昔は慰めのように捉えていたが、最近は、真実だと素直に感じられるようになった。コテンラジオで深井龍之介も、偉人でなくても生きているだけで人 -
Posted by ブクログ
社長の急死と、遺体のポケットから見つかった奇妙なライ麦から始まる物語は、最初から「何かがおかしい」という空気が張り詰めていて、一気に引き込まれた。マザー・グースの童謡をモチーフにした見立て殺人が、ただの趣向ではなく物語全体を不気味に支配しているのが巧み。
ミス・マープルの登場も印象的で、事件に個人的なつながりがあることで、彼女の正義感や優しさが強く感じられた。登場人物たちの欲望や人間関係の複雑さもリアルで、単なるトリック勝負ではなく「人間の業」を描いたミステリとして味わい深い。
真相は意外性と納得感のバランスがよく、読み終わった後も余韻が残る、さすがアガサクリスティと唸る一冊だった。 -
Posted by ブクログ
「殺し屋の営業術」から約半年後。「極東コンサルティング」の実質的な代表として着々と業績を伸ばしていた鳥井だったが、上部組織組長である巣ヶ谷から「極東コンサルティング」社長の座を賭けた勝負を命じられる。しかし内情としては、対決相手である鷹見の勝利は最初から約束されたようなものだった。絶体絶命の危機に鳥井はどのように立ち向かうのか。
前作以上の危機に前作以上に嬉々とする鳥井がとんでもなく怖い本作。本当にこの人をこんな世界に入れたのは大間違いです。読者はハラハラしっぱなしで、鳥井は危機は感じているものの、それ以上にものすごく楽しんでるよね。実際のところ拷問を好んだりする残虐ヤクザよりも鳥井の方が恐ろ -
Posted by ブクログ
良すぎました。これは何度か読み直したい作品です。高校だったか、国語の教科書に一部が載っていたような、載っていなかったような、当時文学にまるで興味のなかった私にはうる覚えなのですが、四十手前にして、最初から最後まで読み、感銘を受けました。お札になるのも納得です。
タイトルのとおり、人の心情の動きを上手にとらえ、描写しているように思いました。後半の先生からの手紙からが特によく、童貞非モテ男が恋をした時、嫉妬の炎に身を焦がした時に感じることを巧みな表現で描いていて、あたかも自分の青春時代が蘇ってくるような感覚を覚えました。
また、漱石が今の日本語の礎をつくったのだと思うのですが、とにかく一文一文
表示されていない作品があります
セーフサーチが「中・強」になっているため、一部の作品が表示されていません。お探しの作品がない場合は、セーフサーチをOFFに変更してください。