小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
ネタバレ知られてないのが惜しいレベルで高評価な一冊。
あらすじはかつてボランティアに勤しんだ孫女のみのりと戦争に行き足と感情を失った祖父の清美と不登校気味な甥の陸が各々抱える悩みや過去が交錯しながら進むヒューマンストーリー。
ボランティアを「助ける側と助けられる側を無意識に線引きしてる」とか、救われる側はしおらしく弱者であってほしいという無意識な考えとか等身大だけどリアルな視点や物の捉え方にひとつずつ共感できる。善意には善意で返すという無自覚に信じているところとかハッとさせられる考え方を言語化してくれる一冊だった。
「この子は困難な立場にいるというだけで、私と隔たった世界にいるのではない。かっこ -
Posted by ブクログ
ネタバレ誰しもが当たり前に身に潜ます死にスポットライトを当てていて、色々と考えを改めされされた。
本作では、入居者達が人生最後に食べたいおやつをリクエストし、みんなで食べるおやつの間なるものがある。自分ならとびっきり美味しいチーズケーキをあの人と食べたいなとか、臆病やから死の恐怖で、味がしないんじゃないかとか、普段自分の最後について考えることはあまりないが、この本を読んでいると自然に死に際について考えざるおえなかった。一番心に響いた文は「生きることは、誰かの光になること。」最後自分が天寿全うした時に、大切な人の光になれてたらいいなと沁み沁み思った。
でもやっぱり死ぬのは怖い。 -
Posted by ブクログ
ネタバレとにかく不気味でした。たまに現実でも存在する、何でも真似してきていつのまにかその人になろうとしている人の頭の中を覗いたような作品でした。
まるでその人の感情や行動を全て理解しているかのように、善意と好意でストーカー行為をしているのがいい意味で気持ち悪かったです。人間に全てを理解することなんて出来ないのに!
ラストの主人公がむらさきスカートの女に手を差し伸べるシーンでは、男子中学生が考えるヒーローのような登場の仕方をしていて気持ち悪さと異質さを感じました。ずっとこの会話を主人公は練習していたのかなと考えると本気すぎて滑稽にも見えますが。
ここまで一人の人間に執着できるのは楽しいだろうなと思いつつ -
Posted by ブクログ
ネタバレホームズな定家(和歌が好きすぎて変人だが謎解きは上手い)とワトソンな保盛(検死はできるが謎解きはできないフィジカル強し)のバディが様々な和歌絡みの事件を解決していく連作短編ミステリ。
和歌が絡むとキャラがぶっ壊れる定家が面白い。
史実でも変人だったようなので、あながち的外れではないキャラ造形だと解説で知って本気でびっくりした。
あと、保盛が以前読んで好きだった『蝶として死す』に出てきた平頼盛の息子と知って、それにも本気でびっくりした。
最初の話はちょっと解決が弱いかなと個人的には思ったのだが、2話目からは俄然面白くなった印象。
定家の推理がきれっきれである。
その時代だからこその常識がトリッ -
Posted by ブクログ
人の性癖をテーマに人の当たり前とはなんなのかが描かれていた。
多数派である人は誰が多数派であると決めたのか。自覚しているのはなんでだろうか。そんなことは誰にもわからないはずではないか。と思った。
世界を見る目線が少し変わった気がする。
この本を読むと普段の会話から話すべきこと話さないべきことが増える。
例えば、恋バナをする際、第一声は好きな人いるの?ではなく、人のこと好きになる?になるのかな、
ただ、その言葉の使い方だと、世の中好きになるのが多数派だぜみたいな言い方になってしまう気がする。
自分と同じ存在を見つけると、明日を生きたいと思う。安心する。その感覚をずっと得られない人もいる。違う感覚
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