小説・文芸の高評価レビュー
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ネタバレ一気二度読みでした。
帯に「村ホラー」ってありますけど、確かに怖い話ではあるんですけど、タチの良いホラーというか、きちんとオチがついてます。「あ、そうなのね。だからなのね。」って納得できる。にこ的には、表紙の自転車に二人乗りしてるカップル?の未来を祝福したくなるような、読後感爽やかです。その分、ってわけでもないでしょうけど、「村」の過去というか秘密というか、けっこうエグいです。そりゃ、祟られるわ。私でも呪うわ、って納得できるかんじ。この村の秘密が徐々に明かされていく過程とか、バイト代につられて「村」に来てしまう主人公とか、設定に無理がなく、非常に面白く読めました。オススメです。
あと、2か所ほ -
Posted by ブクログ
ネタバレ「茶巾たまご」「花かんざし」「ねこのばば」「産土」「たまやたまや」5作収録の短編集。しゃばけシリーズ第3弾。
「たまやたまや」が特に良かったな。
三春屋のお春の縁談話をめぐっての一幕。巣立ちの切なさというか、言語化の難しい感情が胸を過ぎる。成長って地続きだけど、振り返ってみると子供時代は意外と遠い。その「ずいぶん遠くまで来てしまったなあ」と気付いた時に感じる甘酸っぱいノスタルジーのような感情を、文章だけでよく伝えられるなあと素直に感心した。一太郎がお春に抱く感情、結構よく分かる。
「産土」も良かった。
長崎屋の手代・佐助のお話。怪しげな集会に関係した商人たちが次々に倒産の憂き目に合っている -
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『グラスホッパー』『マリアビートル』『AX』からなる殺し屋シリーズの4冊目。主人公は「天道虫」と呼ばれる“不運な殺し屋”。
シリーズと言っても、割とどこから読んでも大丈夫なイメージ。場所の移動も戦闘シーンも多く、会話が軽妙でライトな文芸なので、本が苦手な人にも自信を持ってオススメ出来るのが助かる。
それにしても、相変わらず嫌なやつを書くのが上手い。と同時に、登場人物の性格や癖や拘りが必ず書かれているので、毎回、好きなキャラクターが出来るのも伊坂作品の良いところ。今回はモウフとマクラ。そして高良と奏田。高良……そうだよな……他人のカードを羨ましがる心こそが不幸の源だよな……。
伊坂幸太郎のア -
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機動警察パトレイバーに登場する人物らのエピローグが語られる内容。
なぜか熱海で寿司屋をやっている70代の後藤と常連客、訪ねてくる元特車二課の面々の話が続く。
前提としてそもそも後藤が寿司を握れるのか、いやそれぐらいするのか…?というような葛藤があり、読みたくなって買ってしまった。
ちゃんと料理人をしているのも面白いし、地魚メインというのも好み。カゴカキダイって食えるんだ…
内容は青春の残り滓みたいな話ではあるのだが、30年経ってるからの面白さがあって良かった。
たぶんこれは当時読んだら面白さが分からなかったろうなと思う。
ほんのりパトレイバーは覚えてるけど、中身は忘れてしまったぐらいだった -
Posted by ブクログ
この物語では、愛着と執着の違いが、人と人との関係を通して描かれていた。
愛着とは、大切な人が変化していくことも含めて、その人を受け入れようとする思いである。一方で執着とは、相手の変化を受け入れられず、自分の安心のために相手を管理し、変わらない存在としてとどめておこうとする思いなのだと思う。
朔さんは、非常に鋭い感性を持っている。そのため、周囲から距離を置かれがちであり、そのために、人の感情や関係の変化を受け入れるという点では、まだ十分に成熟できていない人物であった。
物語の初めの朔さんは、女性に対して執着に近い感情しか持ち合わせていなかったが、一香と出会ったことで、初めて人に対する愛着を