小説・文芸の高評価レビュー
-
Posted by ブクログ
オチで最も衝撃を受けた小説。ここまでキレイに騙されるのはなかなか無い。
ここ最近読んだものの中ではダントツで面白かった。
序盤からさまざまな違和感がありながらズンズン話は進んでいく、しかし違和感にはスルーしたまま読み進めることができた。
最後のネタバレでおいおい嘘だろ!?!?となったが、それまでの違和感が解消されて唸った。
タイトルの意味もここで分かって良かった。(葉桜っていうかもうほぼ枯れてんだろ!というツッコミはありましたが)
いきなり書き出しで主人公が射精する場面だったり、ヤクザ関係の描写だったり、蓬莱倶楽部が非道すぎること等で、確かに清潔な話ではないけど、それが嫌でないならぜひ読んで -
Posted by ブクログ
ネタバレ喧嘩の腕を買われて、新道 依子は暴力団である内樹會のトップの娘である内樹 尚子の運転手兼ボディーガードになる。
喧嘩に生きがいを感じる依子と華奢で閉塞的な生活を送る尚子。
けじめや暴力があふれる日常の中で、正反対のような2人はある事件をきっかけに打ち解けていき、次第に相手を知るようになる。
殴る、蹴る、振り上げる!
「シッ」「シッ」
拳を突き出す際に息がもれる!
呻く声、流れる血!
窮屈な世界で戦う2人が、とにかく一途でかっこよくて爽快だった。
ヒェ〜っと思う場面もあるが、依子と尚子のことが気になって、一気に引き込まれた。
この名前のないような2人の関係も一つの在り方として感銘を受けた。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ
婚活する二人の男女を視点に、物語を通して
人間の傲慢さと善良さ
を見事に抽出!
これ以上ないという相手に巡り会えたにも関わらず、結婚を想像できず別れてしまった経験を持ちながら、婚活するときは自分は選ぶ側であり、ピンとこないという理由でなかなか結婚に踏み出せずにいた、架の傲慢さ
自分の意思がなく、周りの意思に従って振る舞い、自分のためすら嘘をつけない清廉潔白な、真実の善良さ
そして物語が進むと、この構図は一転
特に、初めは架が傲慢ポジションで真実が善良ポジションとしてスタートしていくが、真実の失踪をきっかけに
真実の傲慢さと架の善良さ
がジワジワと炙り出されてい -
Posted by ブクログ
読み終わって思ったことは、小池真理子さんのファンであれば、この一冊は読まなくてはならないと云う程に秀作だった。
7編の短編集なのだが、どの物語もジワジワと胸に迫ってくる内容だった。
小池真理子さんが各短編に込めた主人公たちの心の迷いが、とても繊細に綴られている。
酸いも甘いも知り抜いた年配の方々ほど、登場人物たちの心の内の機微が理解できるのではないかと思った。
人は生きている限り、何かしら人には決して言えないような悩みや迷いを抱えていると思うが、歳を重ねるにつけ心の内には変化が生じるようだ。
そんな繊細な心の内を、分かりやすい丁寧な言葉で小池さんは綴られている。
7編中、私が特に印象深かった -
Posted by ブクログ
石田三成を始めとする5人の奉行が、秀吉の依頼する「とんでも」案件に如何に取り組んでいくか。各案件ごとに、それぞれの奉行が物語の中心になって進んでいく短編集です。今で言うと、「ホールディングス会長:秀吉」に振り回される「子会社社長たち」のビジネス事例集ですかね。
そして、最後に感動で泣きそうになるとは思いもよりませんでした。
真面目に仕事に取り組む大事さを教えてくれますね。
スマートな三成の最後の案件も勿論良いですが、不器用だけど桁違いの数字能力を持つ正家の話が一番のお気に入りです。自分も情シスの仕事をしているので近いものを感じてしまい、感情移入して正家を応援しながら読んでいました。
表示されていない作品があります
セーフサーチが「中・強」になっているため、一部の作品が表示されていません。お探しの作品がない場合は、セーフサーチをOFFに変更してください。