ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • サンショウウオの四十九日

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    面白かった。意識と身体性だったり抽象的なものを取り扱うあたり、没入しないと中々難しいモチーフではあるけどそれが楽しい、これぞ芥川賞というような読書体験。
    正解のない自分の輪郭を他者や社会を使ってなんとか形作ろうとする人間の根源的な奮闘や葛藤を結合双生児という切り口で描いているのが新鮮で、読み手の価値観を揺さぶる話だった。人との境界と繋がり、自己の確立と承認欲求、生と死などの現代的かつ普遍的なテーマを改めて問い直させられる。

    人工物はもちろんのこと、生き物も種の繁栄ていう目的として本質が先にあるんだけど人間は自分を対象化できるから種の繁栄以外の選択肢もたくさんあって、だから実存は本質に先立つん

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    2026年05月23日
  • 魂手形 三島屋変調百物語七之続

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    今作も最高によかった。
    火焔太鼓、一途の念、魂手形。
    それぞれ怪異あれど、人のやるせない想いが背景にあって涙が滲む。辛い気持ちだったり、あったかな気持ちだったり…
    富次郎の小旦那も少しずつ成長。おちかのめでたいその後にもホロリ。
    理不尽なこともあるけど、あったかいなあ。
    もう一生読み続けたいシリーズ。

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    2026年05月23日
  • 全自動お茶汲みマシーンマミコ

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    ネタバレ

    【あらすじ】
    「女の地獄って地続きなんだよね。」

    「女の地獄って地続きなんだよね。」
    恋愛・結婚・親子関係・不倫・友情・美容・美醜――
    あらゆることに絶望しながらあらゆることを諦めて
    それでも希望を捨てきれない女性たちを
    新進気鋭の作家 白井瑶が描く短編オムニバス小説。
    『死者とセックス』『まだ「女の子」やってるの?』ほか
    著者ブログで連載の短編小説に加え、
    SNSで話題「全自動お茶汲みマシーンマミコ」
    シリーズ完結の新作書き下ろしストーリーを収録。

    『そうですね。幸せの形は人それぞれで、本人にしかわからない。あなたが幸せなのだと言うのなら、見守るべきかもしれません。何も強制できない『友達

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    2026年05月23日
  • 悪徳の輪舞曲

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    リーガルサスペンス「御子柴弁護士シリーズ」の第4作。
    今回の弁護対象は実母。旦那殺しの容疑で動機、物証、アリバイすべてが有罪を示唆し、一縷の希望もない状況。さらに母子の確執も不安要素に。ほぼ負け確定の逆境でどう戦うのか・・・

    本シリーズは3作目が一番面白いと思っていたのに、4作目でさらに超えてきました。
    絶体絶命の窮地に追い込まれたところからの怒涛の大逆転と、その後のシュールなエンディングが心を揺さぶります。
    脛に傷を持つはぐれ者のダークヒーローが、世の中の多くの無理解を(表面的には)意に介さずに、数少ない味方とともに自分の信じる道を進むという構図は鉄板の一つですね。

    「被害者遺族の苦しみ

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    2026年05月23日
  • 本所あづま橋小間物細工くじゃく屋 色変わりの石

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    本屋さんで平積みされていた本。
    かわいいイラストと帯に惹かれて購入。「おすすめ文庫王国2026」時代小説部門第1位
    時代小説を読むのは久しぶり。堅苦しくないものではあるが、それでも江戸時代という背景であるがゆえ、聞きなれない言葉が続々と。スマホで調べてはメモアプリにコピペコピペ。知らない語彙との出会いにワクワク感がとまらない。主人公のまっすぐな生き方、そしてほんのり淡い恋心も絡んで、なんともいえない心あたたまる物語。日本近代史を専攻されていたという筆者の経歴に納得。他の作品も是非読んでみたい。

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    2026年05月23日
  • きょうの日はさようなら 完全版

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    そういやこの作者の本、読んだことないなぁと思って文庫本の棚から手に取った一冊。他にも有名な作品がたくさんあるけど、ほとんど貸し出されていて、たまたまこの本が残っていた。一気読み。忘れていた大事な何かを追体験しているような感覚。終盤でタイトルの意味が分かり、切なくて哀しくて胸がいっぱいになる。余韻を味わいながら読むそれぞれの掌編もよかった。

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    2026年05月23日
  • もしも君の町がガザだったら

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    パレスチナ問題を小学校高学年以上向けに易しく説明した本。
    パレスチナの現状を日本に置き換えて書いてあり、説得力がある。現状だけでなく、歴史や、関わっている国々についても、しっかり書いてあるので、理不尽さがきちんと伝わる。が、筆者も書いているが、やはりどうしても偏っているのではないかと思ってしまう。
    そして、一番最初の感想は、アメリカってジャイアンみたい‥だった。
    新聞にアメリカと中国が、今後のニ大国になるだろうと言うようなことが書かれていたけれど、大国に寄りかからずともやっていける国にできないのかなと思う。小さい国が集まって一致団結できないものかな。そんなに簡単ではないのかな。と思ってしまいま

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    2026年05月23日
  • 探偵チームKZ事件ノート 卵ハンバーグは知っている

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    中学生になって、新しい学校とクラスで苦闘している彩。

    そんな中、KZのメンバーの若武が、豚を食べてないのに、豚アレルギーになってしまい、なんでそうなったのか、解明する事に。

    人は見かけによらないと言いたかったのかな?と思いました。

    悪いと噂がある人が、意外といい人だったり、見かけいい人なのに、悪いことしていたり。

    見た目や噂がこうだからって、1番当てにならないと思いました。

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    2026年05月23日
  • 殺し屋の営業術

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    ネタバレ

    「営業術」を具体例(殺人の依頼)を交えて解説してくれるビジネス書としても、非常に優秀な一冊。

    いわゆる「お仕事小説」の枠にも入れてもいい気がするほど、中身は「営業術」というビジネス書の要素も色濃く出ている。

    殺人を請け負うプロの世界で、一般的な「営業」のノウハウがどう転用されているのか。

    そして、心理術や人身掌握術がどのように展開していくのかを、サスペンスのハラハラ感と一緒に味わうことができる。

    実用書としての学びと、エンタメとしてのスリル。この2つが絶妙なバランスで完璧に融合している、非常にユニークで貴重な作品。

    営業術としての学びもあるし、実践できそうなテクニックも随所に散りばめ

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    2026年05月23日
  • 探偵小石は恋しない

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    ネタバレ

    恋愛に関して無頓着で、意味不明、全く理解できない探偵の小石。

    彼女は仕事仲間の蓮杖(れんじょう)と探偵事務所を営んでいるが、持ち込まれるのはどれも不倫の調査案件ばかり。

    小石は「全く興味がないのに得意なのだから仕方がない」と文句を言いながらも、次々と案件をこなしていく。

    それもそのはず、小石の目には、普通の人には見えない特殊なものが映っていた。

    それは、誰が誰に恋愛感情を抱いているのかが、胸から伸びる「矢印」として見えるという能力。

    例えば、AがBを好きな場合、Aの胸からBへ矢印が伸び、Bの胸にはその矢印がブッ刺さっているのが目視できる。

    この能力のおかげで、不倫の証拠を掴むのに非

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    2026年05月23日
  • 天才柳沢教授 タマとの生活 文庫版

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    道路交通法を厳守し、自由経済の法則に忠実なY大経済学部教授・柳沢良則。

    融通の利かない教授に、家族は振り回されっぱなしだが、
    教授だからこそ見いだす、小さな「真実」もある。

    「モーニング」の大ヒット連載から、
    愛猫タマのエピソードを厳選した「まるごと一冊、タマ」本。

    手塚治虫文化賞作家の代表作。

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    なんでも頭で考え答えを出そうとする柳沢教授と自由なタマとのやりとりがいい。
    タマの行動一つ一つに理由を考え導き出そうとする。

    理解できること、謎が深まること、新たな発見に喜びを

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    2026年05月23日
  • ないなら書けばいいじゃない!

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    ネタバレ

    タイトルの意味は想像と違ってた。何かパソコンバリバリ使えるイメージだったのだが違うんですね。

    あと、活動を通じてあえて「日向坂46」の名を出すことを避けているんだろうって日頃思っていたんだけど、その理由も語られていて、なるほどなって感じでした。

    まあ今回一番萌えたのは「こんにちは。マリーというのですね。私の友達にも同じ響きを持った人が居ます」だな。MM姉妹最高です。

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    2026年05月23日
  • 意味がわかるとゾクゾクする超短編小説 54字の物語

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    意味が分かるとゾクッとする。意味が分かんなくても次のページに書いてあるから「なるほどね」となる、とても面白い本です。

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    2026年05月23日
  • 陽気なギャングが地球を回す

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    4.3/5.0

    4人の会話のやりとりがとにかく最高。
    もっと自由に生きればいいじゃん!という気にさせてくれる。

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    2026年05月23日
  • 舟を編む

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    おすすめ
    最近読んだ中で1番面白かった
    こんな風に辞書は作られるのかと勉強にもなったし、長い年月をかけて作り上げられていく様子や主人公の成長など、感動した
    言葉の言い回しとかも面白くてちょっとクスッと笑ったり、一気に読めた作品でした

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    2026年05月23日
  • ステップ

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     結婚3年目で妻を亡くし、残された娘と2人で歩む物語。泣ける本と聞いて手に取ったが、結構グサリと胸を刺される箇所の方が多かった気もする。
     人生に正解はない。仕事優先か、子供が大事か。女の子にはママが必要か、父親だけで子育ては無理なのか。頼っていいのか甘えてはいけないのか。多数のために少数を犠牲にしてもいいか。理屈から言って、冷静に考えて、割り切って……。
     正解がないのは、僕らが一人ひとり違う存在だからだ。30代男、妻と死別、1歳半の娘。それらは情報であって、存在ではない。属性が同じでも、存在は固有だ。だから正しい答えは存在しない。
     だが、答えが出なくても現実は待ってくれない。クリスマスも

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    2026年05月23日
  • 図書館の魔女 烏の伝言 (下)

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    一部の登場人物と同様に、なにが進んでいるのかもわからないまま止められない手で読み進めた先で、次々と明かされる真実、また真実、なるほどこういうことだったのか!! と驚く暇もあらばこそ、残されていた些細な疑問からまた新たな、そして重大な真実がたぐり寄せられていく爽快感!
    けっして楽しいお話じゃない。当事者になりたいなんてこれっぽっちも思えない。けれどもそこに確かな人間の手触りが、実在が感じられる物語にすごーく引き込まれる。

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    2026年05月23日
  • 鎌倉駅徒歩8分、また明日

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    前作含めあまり読書してこなかった人でも読みやすい本

    傍から見たら丁寧な暮らしで羨ましいと思ったけど、その人なりの悩みや葛藤があったり上手くいかない人生だったりとその経験があったからこそのシェアハウスによるスローライフなんだと考えたりもした。
    鎌倉に行けば登場人物に会えるのではないかという思いが巡ってくるくらいリアルに没頭した一冊。

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    2026年05月23日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    映画は物の見事にスパーンと纏まっていて鑑賞後も興奮冷めやらず余韻に浸るって感じだったのに対し、原作小説は各章で芝居小屋で生きる一人一人にスポットライトが当たって、各々の生い立ちとバックボーンが‘‘菊之助を救いたい’’という想いに繋がっていく様が丁寧に描かれている。特にほたるさんと久蔵の話がもう泣けて泣けてしょうがなかった。

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    2026年05月23日
  • ぼく モグラ キツネ 馬

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    ぼくと、ケーキが好きなモグラと、物静かなキツネ、そして大きな優しい馬が旅に出る。僕らの家(居場所)を見つけに。

    ちょっと気持ちが揺らいでしまった時、
    なんだか物事がうまく進まない時、
    途方にくれて天井を見上げた夜、
    そんな時に、ひらいてみたら、
    ぽっと灯りがついたみたいな気持ちになるかもしれない。

    それぐらい、大事なことが、全部書いてあった。

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    2026年05月23日