小説・文芸の高評価レビュー
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面白かった。意識と身体性だったり抽象的なものを取り扱うあたり、没入しないと中々難しいモチーフではあるけどそれが楽しい、これぞ芥川賞というような読書体験。
正解のない自分の輪郭を他者や社会を使ってなんとか形作ろうとする人間の根源的な奮闘や葛藤を結合双生児という切り口で描いているのが新鮮で、読み手の価値観を揺さぶる話だった。人との境界と繋がり、自己の確立と承認欲求、生と死などの現代的かつ普遍的なテーマを改めて問い直させられる。
人工物はもちろんのこと、生き物も種の繁栄ていう目的として本質が先にあるんだけど人間は自分を対象化できるから種の繁栄以外の選択肢もたくさんあって、だから実存は本質に先立つん -
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ネタバレ【あらすじ】
「女の地獄って地続きなんだよね。」
「女の地獄って地続きなんだよね。」
恋愛・結婚・親子関係・不倫・友情・美容・美醜――
あらゆることに絶望しながらあらゆることを諦めて
それでも希望を捨てきれない女性たちを
新進気鋭の作家 白井瑶が描く短編オムニバス小説。
『死者とセックス』『まだ「女の子」やってるの?』ほか
著者ブログで連載の短編小説に加え、
SNSで話題「全自動お茶汲みマシーンマミコ」
シリーズ完結の新作書き下ろしストーリーを収録。
『そうですね。幸せの形は人それぞれで、本人にしかわからない。あなたが幸せなのだと言うのなら、見守るべきかもしれません。何も強制できない『友達 -
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リーガルサスペンス「御子柴弁護士シリーズ」の第4作。
今回の弁護対象は実母。旦那殺しの容疑で動機、物証、アリバイすべてが有罪を示唆し、一縷の希望もない状況。さらに母子の確執も不安要素に。ほぼ負け確定の逆境でどう戦うのか・・・
本シリーズは3作目が一番面白いと思っていたのに、4作目でさらに超えてきました。
絶体絶命の窮地に追い込まれたところからの怒涛の大逆転と、その後のシュールなエンディングが心を揺さぶります。
脛に傷を持つはぐれ者のダークヒーローが、世の中の多くの無理解を(表面的には)意に介さずに、数少ない味方とともに自分の信じる道を進むという構図は鉄板の一つですね。
「被害者遺族の苦しみ -
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パレスチナ問題を小学校高学年以上向けに易しく説明した本。
パレスチナの現状を日本に置き換えて書いてあり、説得力がある。現状だけでなく、歴史や、関わっている国々についても、しっかり書いてあるので、理不尽さがきちんと伝わる。が、筆者も書いているが、やはりどうしても偏っているのではないかと思ってしまう。
そして、一番最初の感想は、アメリカってジャイアンみたい‥だった。
新聞にアメリカと中国が、今後のニ大国になるだろうと言うようなことが書かれていたけれど、大国に寄りかからずともやっていける国にできないのかなと思う。小さい国が集まって一致団結できないものかな。そんなに簡単ではないのかな。と思ってしまいま -
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ネタバレ「営業術」を具体例(殺人の依頼)を交えて解説してくれるビジネス書としても、非常に優秀な一冊。
いわゆる「お仕事小説」の枠にも入れてもいい気がするほど、中身は「営業術」というビジネス書の要素も色濃く出ている。
殺人を請け負うプロの世界で、一般的な「営業」のノウハウがどう転用されているのか。
そして、心理術や人身掌握術がどのように展開していくのかを、サスペンスのハラハラ感と一緒に味わうことができる。
実用書としての学びと、エンタメとしてのスリル。この2つが絶妙なバランスで完璧に融合している、非常にユニークで貴重な作品。
営業術としての学びもあるし、実践できそうなテクニックも随所に散りばめ -
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ネタバレ恋愛に関して無頓着で、意味不明、全く理解できない探偵の小石。
彼女は仕事仲間の蓮杖(れんじょう)と探偵事務所を営んでいるが、持ち込まれるのはどれも不倫の調査案件ばかり。
小石は「全く興味がないのに得意なのだから仕方がない」と文句を言いながらも、次々と案件をこなしていく。
それもそのはず、小石の目には、普通の人には見えない特殊なものが映っていた。
それは、誰が誰に恋愛感情を抱いているのかが、胸から伸びる「矢印」として見えるという能力。
例えば、AがBを好きな場合、Aの胸からBへ矢印が伸び、Bの胸にはその矢印がブッ刺さっているのが目視できる。
この能力のおかげで、不倫の証拠を掴むのに非 -
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道路交通法を厳守し、自由経済の法則に忠実なY大経済学部教授・柳沢良則。
融通の利かない教授に、家族は振り回されっぱなしだが、
教授だからこそ見いだす、小さな「真実」もある。
「モーニング」の大ヒット連載から、
愛猫タマのエピソードを厳選した「まるごと一冊、タマ」本。
手塚治虫文化賞作家の代表作。
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なんでも頭で考え答えを出そうとする柳沢教授と自由なタマとのやりとりがいい。
タマの行動一つ一つに理由を考え導き出そうとする。
理解できること、謎が深まること、新たな発見に喜びを -
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結婚3年目で妻を亡くし、残された娘と2人で歩む物語。泣ける本と聞いて手に取ったが、結構グサリと胸を刺される箇所の方が多かった気もする。
人生に正解はない。仕事優先か、子供が大事か。女の子にはママが必要か、父親だけで子育ては無理なのか。頼っていいのか甘えてはいけないのか。多数のために少数を犠牲にしてもいいか。理屈から言って、冷静に考えて、割り切って……。
正解がないのは、僕らが一人ひとり違う存在だからだ。30代男、妻と死別、1歳半の娘。それらは情報であって、存在ではない。属性が同じでも、存在は固有だ。だから正しい答えは存在しない。
だが、答えが出なくても現実は待ってくれない。クリスマスも -