あらすじ
わたしたちは、知らないうちに誰かを救っている――。川沿いを散歩する、卵焼きを作る、ココアを頼む、ネイルを落とし忘れる……。わたしたちが起こしたなにげない出来事が繋がっていき、最後はひとりの命を救う。小さな喫茶店「マーブル・カフェ」の一杯のココアから始まる12編の連作短編集。読み終わった後、あなたの心も救われるやさしい物語です。※文中に登場するシドニーの情報は、2017年7月時点のものです。
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Posted by ブクログ
短編連作で、とても読みやすかった
ひとつひとつの物語、どれも優しくて読後感が良い
続編があるみたいなので、疲れた時に読む用に手元に置いておこうと思う
Posted by ブクログ
『月の立つ林で』に続き、青山美智子さん2作目!
2作読み終えて、既刊全て読みたい気持ちになったくらい青山美智子さんが好きな作家さんに!連作短編集、好きだな。
どの話も読んでてホッコリ温かい気持ちになった中で、1番好きだったのは「きまじめな卵焼き」次に「半世紀ロマンス」
この物語の登場人物たちみたいに、自分も知らないうちに誰かを救っているのかな…自分も誰かにとってそういう存在になってるのかな…と思うと、より優しい気持ちで生きていけそう。
Posted by ブクログ
数年前にすごく話題になっていて、それ以来とても気になっていた本書をようやく読みました。
なるほど! こういうのだったのか。
うん、話題になったのも大いに頷ける!!
まったく毒のない物語です。
そして勇気と元気と安心をもらえます。
バタフライエフェクトとか「風が吹けば桶屋が儲かる」とか、そんな言葉を思い浮かべました。
最初の短編の二人の人物が最後の話で、なるほど、こうつながったかあ~(ほっこり)で脱帽です。
それぞれの短編の登場人物たちに思いを寄せて読みましたが、私はとくに「めぐりあい」と「半世紀のロマンス」のご夫婦がお気に入りになりました。
いろんな年代の方が読んで愉しめる良書です。
そして私はココアが似合う季節に読もうと思ってここまでひっぱってしまいましたが、夏に読んでもぜんぜん違和感がないお話です。
お見事でした!
P102
「似てくるんですかね、やっぱり。それとも最初から似ていたんですか?」
おじいさんがのんびりと答えた。
「どうだろう。似てくるというか、同じになってくるんですよ」
「ああ、趣味とか、味付けとかが?」
「そういうんじゃ、ないんだなあ……。この人がわたしで、わたしがこの人になっていくんです」
(中略)
「いつのころからか、血がつながっていないってことに我ながらびっくりするようになってね」
ひろゆきさんが「それくらい似てますもんね」という。おばあさんは首を横に振った。
「ううん、顔が似てるとかっていうのはどうでもいいのよ。血縁関係にないってことを、そういえばそうだっけ? と思うの。家系図なんかで一等親、二等親とかってあるでしょ、あれ、今でもいちいち驚くわね。私とこの人、ゼロ等親だっていうじゃない。信じられないわ、世界中の誰よりも一番血が濃いんじゃないかって思うのに。もう、体が勘違いしている感じよ」
「へえ! すごいな。遺伝子まで勘違いするほどのなっちゃうんだ」
====データベース===
わたしたちは、知らないうちに誰かを救っている――。
川沿いを散歩する、卵焼きを作る、ココアを頼む、ネイルを落とし忘れる……。
わたしたちが起こしたなにげない出来事が繋がっていき、最後はひとりの命を救う。
小さな喫茶店「マーブル・カフェ」の一杯のココアから始まる12編の連作短編集。
読み終わった後、あなたの心も救われるやさしい物語です。
インスタフォロワー数200万人のミニチュア写真家・田中達也氏がカバーを手がけています。
Posted by ブクログ
どの話も心がほっと温まるような話でとてもよかった。人と人との繋がりの尊さみたいなものも感じられた。また一息つきたい時に再読したい。
マスター手広すぎだよ。
Posted by ブクログ
「私は泣いた。言葉をまだ知らない幼児みたいに泣いた。泣いて泣いて泣いて、うわあああと声をあげえ、大事なふりしてずっと抱きかかえていた、固くて重くて要らないものを破壊した。心のどこかで知っていた。私は、ずっとこうしたかったのだと」
再読。
大好きな女の子にこの本を教えてもらったのが最初。この本を最初に読んだ時から変わらず、心があたたかくなる。
連作短編小説、こんなに綺麗につながっていくなんて、まずはそこに惚れ惚れしてしまう。今ここに生きている人たちひとりひとりにこのような物語が無限にあるんだ、と思う。
特に緑の話が大好き。冒頭の文章も『カウントダウン Green/Sydney』より
Posted by ブクログ
登場人物ごとの温かい短編ストーリー集。
ココアのようにホッと温まる、ほんのり甘い人間ストーリーが繰り広げられます。
読み終えた時も、じんわりと温かい気持ちになりました。
おすすめです☕️
Posted by ブクログ
本当に心があったまる作品!読むとなんだか幸せな気持ちになります。
短編に分かれてるけど、登場人物がそれぞれ繋がりをもっているのが面白かったです。私も青山美智子先生の描く世界の住人になりたいです。
Posted by ブクログ
短編12個からなる話。それぞれの話が面白く、次々に読んでしまった。最初のココアさんの話には続きがあるだろうと、先を知りたい気持ちもありより読む速度が上がっていた。最終的にはそれも昇華されて、まだ続きがあるなら読みたいと思った。
短編はあまり入り込めずに読み終えてしまうものという印象があったものの、今回はそんなことなかった。
Posted by ブクログ
気づいたらココアを飲んでいたくらいほっこりした内容だった。
短編小説だから寝る前に1話ずつ進めようと思い読み始めたら読みやすく、すぐに読み終えてしまった。
1話目のマーブルカフェでの話から始まり、様々な人のお話が出てきて最後まで繋がっていて、1人の人間がこんなにも他の人々に影響を与えているのだと気付かされた。
絶対に再読したい。
Posted by ブクログ
ちょっとした出来事が「マスター」を中心に繋がっていき、誰かが間接的に関わっている。誰かが誰かのためにすることは巡り、優しさが伝わる。また、その2人の関係に入ってない人も優しさが絵などものを通して伝わっていくと感じました。私は、自分の正しさをおしてしまうところがあるのですが、「道がまっすぐかどうかというよりも、曲がりくねった道をがんばってまっすぐ歩こうとしてるならいいんじゃないかな」という文が自分の正しさも大切だけど、誰かと関わっていく中で相手の身になって相手の頑張って導いた正しさを肯定する大切さを持ちたいたいです。
Posted by ブクログ
東京とシドニーを繋ぐ12色の物語と共に、人と人の出会いを描いた素敵な作品
どの短編も心温まるホッとするお話で、リレーのように登場人物たちの縁が輪となり繋がっていくのもいい
出会いや縁、家族や友人、今日と明日を大切にしたくなる癒しの1冊
Posted by ブクログ
“頑張っている姿”を見てくれている人が必ずいます!
自分では気づきにくい”自分だけの魅力”を
教えてくれる人もいると思います!
当たり前のことかもですが、
色んなことがある毎日で
ついつい忘れてしまいます、、、
『頑張っても意味ないんじゃないか?』って
勘違いしてしまうとき、
『周りに見守ってくれる人がいること』を忘れてしまいそうなときはこの本を思いだしたい笑
どんなときでも頑張れそう!
前向きな気持ちになれる作品です!!
Posted by ブクログ
やさしい言葉でつづられた短編が
ふわっと心をあたためてくれる ⸜ ෆ ⸝
ほんの少しの偶然や 、誰かの何気ない行動が
思いがけず誰かの心を救っている
そんなつながりの連鎖を感じさせてくれます ⸝⸝ᵕ ᵕ⸝⸝
匿名
心温まる短編集が、
それぞれ違うところの違う人物で語られていくんだけど、どこか繋がっていて最後にはまとまりがある一冊になるすごい一冊でした。
やっぱりつながってる
私たちはどこかでつながっている。気がつかないけど、ずっと気づくことはないけれど、きっとつながっている。そう思うとなんだか落ち着く。殺伐とした世の中だけど、つながりを意識すると元気が出るような気がする。
お熱いので、お気をつけください
人の縁というものはどこに隠れているのかもわからない。けれど、知らず知らずのうちに私たちは繋がっていることがある。なんて面白いんでしょう。
奇跡のような運命のような巡り合わせのお話を読み終わった後は、ホットココアを飲んだ時のような、ホッとした気持ちになりました。
胸がいっぱいになりました
どんなことがあっても世界は美しいということを改めて実感しました。暖かくて素敵なお話でした。
カフェでいつもコーヒーのドリンクを頼んでいる私も
ココアを頼みたくなった。
心がじんわり温まります
登場人物ひとりひとりの心情が、美しく、わかりやすい言葉で書かれていて、とても読みやすいです。読み初めから飽きる事なく、最後まで手が止まりませんでした。最後の手紙にはとても心があたたまり、幸せな余韻が残ります。久しぶりに疑ったり嫌な気持ちになったりしない本に出会えたことを嬉しく思います。
素敵です。
とても素敵なお話ばかりで、短編が続くので読みやすかったです。
読み終わった時にはココアを飲んだ後のようなほっこりした気持ちになれて多幸感でいっぱいです。
他の作品も読んでみようと思います。
お気に入りの場所でこの一冊を!
あなたにとってホッと落ち着ける場所はありますか?
私は寝室に作った一畳程の読書スペースでコーヒーorお酒を飲みながら本を読むことが気に入っています。
木曜日の午後3時。
決まった時間に喫茶店へやって来て決まった席で毎度ホットココアを注文する女性。
そんな彼女に恋心を抱く男性店員。
でもある日、そのいつもの場所には別の女性が座っていて・・・。
人と人は知らないところでどこか繋がっている。そんなことを気づかせてくれる。
何気ない日常を描きながらも、ちょっとした幸せがこの物語の中にはある。
『好きなところにいるだけで、元気になることもあると思います』
あぁ、本当にその通りだなぁ。とほのぼのとしながら、私もいつもの場所でこの物語から元気とちょっぴりな幸せを頂きました。
Posted by ブクログ
私が特に好きな章は恋文。惹かれたというか思い出したというかとある店員の言葉だ。
「いつもの場所です。好きなところにいるだけで、元気になることもあると思います」心がどんよりしてる時、確かに好きな場所にいるだけでも救われる…少し元気になれる。気がして…好きな事をするのも難しい時ってあってそういう時は好きな場所にいるだけでもいいんだなと思えました。
Posted by ブクログ
マーブルカフェのココアからはじまる12のお話
点と点だったはずの物語が線になり、繋がりや優しさが浮かび上がってくる
特に、木曜日にはココアをと恋文、半世紀ロマンスが良かったなぁ
読後感も最高です
Posted by ブクログ
青山美智子さん自身がとても心の清らかな優しい方なのだろうなと思いました。
みんながどこかで繋がっていてそれぞれの幸せを手にする。そんな人と人との繋がりがホットココアのようにとても温かかったです。
Posted by ブクログ
4.1
すべての話がちょっとずつ繋がって、最後にまた戻ってくるのが、読んでいてとても楽しい。
装丁のミニチュアもしっかりと本を表現していて可愛らしい。
ホットココアを飲んでいるような気分にさせてくれる一冊です。
Posted by ブクログ
タイトル通り、短編のひとつひとつがあったかいココアを飲んだように心が温かくなる物語で、一気に読み進めるのはもったいない気がして、ゆっくり味わうように読み進めた。
心の奥に頑張って押し込んで蓋をしてる弱い部分を温かく包み込んでくれるような、無理して自分じゃない自分になろうとしなくていいんだな、と思える作品だった。
Posted by ブクログ
12編の連作短編。心があったまる素敵な本だった。マーブルカフェ行ってみたいな〜…「好きな場所にいること、それが元気をくれる」いい言葉。国や言語関係なく、いろんなところで人と人は繋がってるんだなぁと感じた。緑が好きな子のお話、老夫婦のお話、オレンジさんのお話がお気に入り!
木曜日にはココアを
人と人との繋がりが感じられるので、連作集がとても好きです。
幸せが続いていく過程は、読者を幸せな気持ちにさせてくれました。
Posted by ブクログ
The青山美智子といった感じの作品。
1つ1つの物語は短くて読みやすくストーリーも分かりやすいので読書初心者にもおすすめしたい。
マーブル・カフェから始まった物語は主人公が代わり別の物語へ、また主人公が代わり別の物語へ、と連鎖していくと最終的にはマーブル・カフェに辿り着く。
最終編でココアさんの秘密が明らかになる時は驚きとほっこり感を感じることができた。
ココアさんに恋文を渡す時の一言が最高に洒落ていた。
12の物語の中では3編目の"のびゆくわれら"がお気に入りだ。園児の可愛い言動に癒されたことに加えて仲違いしていた人達が心を通わせるという自分の好きな王道展開があったのが良かった。
自分もマーブル・カフェのようなほっと一息つけるお店を見つけたい。
Posted by ブクログ
おもしろかった!
いつもの木曜日もう一回見直したい
2.きまじめな卵焼きが1番好きだった
青山さんの作品はいつもあったかい気持ちになれる、前向きになれる、頑張ろうって思える
ぐわーああって心揺さぶられるストーリーもいいけど、何回でも読みたいって思える素敵な作品。
Posted by ブクログ
短編集なんだけど、各編がどれかと繋がっています。
異なる視点についても、記載されてます。
激情なことは、起きません。
こういう小説好きかも。
この本、この時代に26刷ってスゴい部数なのでは?
読むの早い人だと2時間くらいで読み終わるかも。
私は3-4時間くらいかかったかな。
Posted by ブクログ
優しい気持ちになれる本。
12の短編でありながら、青山さんらしく小さな出来事、登場人物がそれぞれ繋がっていて面白い。
自分に寄り添ってくれるような優しい言葉が散りばめられている。
《正しい謙虚さというのは正しい自信だし、本当のやさしさは本当のたくましさ》
《死ぬのにおびえるのと、生きることにおびえるのは同じだ》
《好きな場所で、好きな景色を、好きな人と見て、好きなことを話す。》
《思ったときに進まなければずっと止まったままで、それどころか、その願いは果たせないうちに気持ちごと消えていってしまうかもしれない》
Posted by ブクログ
マーブルカフェから始まる数珠繋ぎの物語。桜や新緑など、読んでいて色彩を感じられた。読み進めるごとに「なるほど!」となる登場人物が散りばめられており、最初と最後が繋がった時は安心感がありました。ただ、話の内容というよりは繋がりが面白かったという感じで、ほっこり感は私には合わなかった。
あたたかいもじ
タイトルに惹かれて読み始めた。冬にぴったりそうな雰囲気、心温まりそうな予感。一軒のカフェから始まるバトンを繋いでいる。最初は素敵だなと思ったが、シドニーに場面が変わった頃からかな?気持ちが離れてしまった。一周して、現実が見えた感じ。優しい文体で心温かくなる作品ではある。
Posted by ブクログ
登場人物の数だけ 登場人物の数だけ主人公がいました。それぞれが人生の主人公でしっかりと生きていました。小説のような素敵な出会い、人生がこの世の中にも溢れていたら良いなと思いました。
Posted by ブクログ
誰もがみんな主人公 物語の脇役も、その人自身の人生があり、その人生の主役。
連作短編の本作は、各ストーリーの脇役で出て来る人たちが主人公になる話の連なりです。
それぞれの関わり、気づき、そして行動が次の行動につながっていく。安心して読めるほっこりハッピーエンド集。
ただ、もう少し深掘りが欲しいな、と個人的に思いました。