あらすじ
わたしたちは、知らないうちに誰かを救っている――。川沿いを散歩する、卵焼きを作る、ココアを頼む、ネイルを落とし忘れる……。わたしたちが起こしたなにげない出来事が繋がっていき、最後はひとりの命を救う。小さな喫茶店「マーブル・カフェ」の一杯のココアから始まる12編の連作短編集。読み終わった後、あなたの心も救われるやさしい物語です。※文中に登場するシドニーの情報は、2017年7月時点のものです。
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Posted by ブクログ
短編12個からなる話。それぞれの話が面白く、次々に読んでしまった。最初のココアさんの話には続きがあるだろうと、先を知りたい気持ちもありより読む速度が上がっていた。最終的にはそれも昇華されて、まだ続きがあるなら読みたいと思った。
短編はあまり入り込めずに読み終えてしまうものという印象があったものの、今回はそんなことなかった。
Posted by ブクログ
気づいたらココアを飲んでいたくらいほっこりした内容だった。
短編小説だから寝る前に1話ずつ進めようと思い読み始めたら読みやすく、すぐに読み終えてしまった。
1話目のマーブルカフェでの話から始まり、様々な人のお話が出てきて最後まで繋がっていて、1人の人間がこんなにも他の人々に影響を与えているのだと気付かされた。
絶対に再読したい。
Posted by ブクログ
ちょっとした出来事が「マスター」を中心に繋がっていき、誰かが間接的に関わっている。誰かが誰かのためにすることは巡り、優しさが伝わる。また、その2人の関係に入ってない人も優しさが絵などものを通して伝わっていくと感じました。私は、自分の正しさをおしてしまうところがあるのですが、「道がまっすぐかどうかというよりも、曲がりくねった道をがんばってまっすぐ歩こうとしてるならいいんじゃないかな」という文が自分の正しさも大切だけど、誰かと関わっていく中で相手の身になって相手の頑張って導いた正しさを肯定する大切さを持ちたいたいです。
Posted by ブクログ
東京とシドニーを繋ぐ12色の物語と共に、人と人の出会いを描いた素敵な作品
どの短編も心温まるホッとするお話で、リレーのように登場人物たちの縁が輪となり繋がっていくのもいい
出会いや縁、家族や友人、今日と明日を大切にしたくなる癒しの1冊
Posted by ブクログ
“頑張っている姿”を見てくれている人が必ずいます!
自分では気づきにくい”自分だけの魅力”を
教えてくれる人もいると思います!
当たり前のことかもですが、
色んなことがある毎日で
ついつい忘れてしまいます、、、
『頑張っても意味ないんじゃないか?』って
勘違いしてしまうとき、
『周りに見守ってくれる人がいること』を忘れてしまいそうなときはこの本を思いだしたい笑
どんなときでも頑張れそう!
前向きな気持ちになれる作品です!!
Posted by ブクログ
職場のストレスで気持ちが溢れだしそうだった時、
尊敬する人のバイブルだと聞いて速攻帰りに買って読んだ本
そんな出会い方も思い出になった
おどろくほど読みやすいのに
胸がいっぱいで読むのに時間かかる
20pの短編なのにどうして毎回こんなに響くのか
文字、言葉の持つエネルギーの壮大さを実感する
短編同士の世界がちょっとずつ繋がっていて
笑みがこぼれた
単に面白みを加えるというだけの意味ではなく、
より物語を自分の身近に感じられる、人と人との繋がりを鮮明にさせる魔法なのだと思った
やっぱり小説って良い
自己啓発本が論理的に記述していることを、
シンプルな言葉で直接的にでなく、間接的に暖かくじんわりと教えてくれる
時には、分かりやすく簡潔な文章よりも
複雑で奥の方に隠れているような、でも確かにそこにある暖かい感情の方が強烈で記憶に刻まれることもある
個人的には、卵焼きの話が特に心を打たれた
私が日々、身近な人から顔も知らない誰かに救われていることがあるように、
些細なことでも誰かを救う側でもありたいと思えた
最近見かけた文で、「読書は知識を増やすだけでなく、視点を増やす行為」とあった
まさしくその通りだと思った
様々な登場人物の視点が描かれ、世界が重なっている
描かれていない人の視点も、想像してみるのも楽しい
これをバイブルと言った上司の人柄がより、理解できた気がした(予想は大体当たっていた気がする)
ココアで始まりココアで終わるのも素敵で、
幸せな気持ちで読み終えることができた☕️
Posted by ブクログ
大好きな作品です
心がほっこりするし話がつながっているから次はどんなところで出会うのかなというワクワクした気持ちで読み進めていたらいつの間にか読み終わってました
Posted by ブクログ
フォロワーさんに薦められ、初めて青山美智子作品を読んだけれど、「すごく綺麗な言葉(文章)を紡ぐ方だなぁ…」が第一印象であり、感想。
人と人が全部が繋がって素敵な物語になっています。
一人でも多くの方にぜひ読んでほしい作品です。
Posted by ブクログ
本当に心が温まるお話でした。
人と人は繋がっていること、物語の構成に感動しました。
「思ったときひ進まなければずっと止まったままでそれどころか、その願いは果たせないうち気持ちごと消えていってしまうかもしれない」という文章に心打たれました。
当たり前の毎日をただ生きるのではなく当たり前だからこそ見失ってしまいがちな小さな喜びや普通であるということの素晴らしさを感じ改めて毎日に感謝をして後悔のないように生きていきたいと思いました。
Posted by ブクログ
よかった。子供に勧めよう。
心温まる、短編連作。少し登場人物の人生におじゃさせていただく感覚ですぐに読めてしまった。どの話も素敵で、荒れた心を癒してくれるお話でした。
Posted by ブクログ
心がほっこり、あたたまりました。
すべてのストーリーが、ゆるやかに繋がっていて、
人のご縁って素敵だな〜と思いました。
私は特に、「2 きまじめな卵焼き」が好きで、
凸凹な夫婦の愛と思いやりに感動しました。
Posted by ブクログ
こうゆう作品大好き
有川浩の阪急電車とかを思い出す短編集
色についての描写が細かくて、自分も普段からもうちょっと意識して色を認識してみようと思う
Posted by ブクログ
最初と最後のココアさんをはじめ、少しずつ繋がりがある登場人物に癒され、優しい気持ちになりました。
運命の赤い糸に触れる章で、それはたよりない1本ではなく、お互いの体の中をかけめぐる血のことと捉える話は素敵だった。
好きなところにいるだけで、元気になることもあると思う、居心地のいい場所で過ごす方が幸せな気持ちになるという言葉が響いた。私にとって、大切な人と過ごす家が、1番幸せな気持ちになるな〜なんて改めて気づかせてくれた。
Posted by ブクログ
やさしい言葉でつづられた短編が
ふわっと心をあたためてくれる ⸜ ෆ ⸝
ほんの少しの偶然や 、誰かの何気ない行動が
思いがけず誰かの心を救っている
そんなつながりの連鎖を感じさせてくれます ⸝⸝ᵕ ᵕ⸝⸝
匿名
心温まる短編集が、
それぞれ違うところの違う人物で語られていくんだけど、どこか繋がっていて最後にはまとまりがある一冊になるすごい一冊でした。
やっぱりつながってる
私たちはどこかでつながっている。気がつかないけど、ずっと気づくことはないけれど、きっとつながっている。そう思うとなんだか落ち着く。殺伐とした世の中だけど、つながりを意識すると元気が出るような気がする。
お熱いので、お気をつけください
人の縁というものはどこに隠れているのかもわからない。けれど、知らず知らずのうちに私たちは繋がっていることがある。なんて面白いんでしょう。
奇跡のような運命のような巡り合わせのお話を読み終わった後は、ホットココアを飲んだ時のような、ホッとした気持ちになりました。
胸がいっぱいになりました
どんなことがあっても世界は美しいということを改めて実感しました。暖かくて素敵なお話でした。
カフェでいつもコーヒーのドリンクを頼んでいる私も
ココアを頼みたくなった。
心がじんわり温まります
登場人物ひとりひとりの心情が、美しく、わかりやすい言葉で書かれていて、とても読みやすいです。読み初めから飽きる事なく、最後まで手が止まりませんでした。最後の手紙にはとても心があたたまり、幸せな余韻が残ります。久しぶりに疑ったり嫌な気持ちになったりしない本に出会えたことを嬉しく思います。
素敵です。
とても素敵なお話ばかりで、短編が続くので読みやすかったです。
読み終わった時にはココアを飲んだ後のようなほっこりした気持ちになれて多幸感でいっぱいです。
他の作品も読んでみようと思います。
お気に入りの場所でこの一冊を!
あなたにとってホッと落ち着ける場所はありますか?
私は寝室に作った一畳程の読書スペースでコーヒーorお酒を飲みながら本を読むことが気に入っています。
木曜日の午後3時。
決まった時間に喫茶店へやって来て決まった席で毎度ホットココアを注文する女性。
そんな彼女に恋心を抱く男性店員。
でもある日、そのいつもの場所には別の女性が座っていて・・・。
人と人は知らないところでどこか繋がっている。そんなことを気づかせてくれる。
何気ない日常を描きながらも、ちょっとした幸せがこの物語の中にはある。
『好きなところにいるだけで、元気になることもあると思います』
あぁ、本当にその通りだなぁ。とほのぼのとしながら、私もいつもの場所でこの物語から元気とちょっぴりな幸せを頂きました。
Posted by ブクログ
4.1
すべての話がちょっとずつ繋がって、最後にまた戻ってくるのが、読んでいてとても楽しい。
装丁のミニチュアもしっかりと本を表現していて可愛らしい。
ホットココアを飲んでいるような気分にさせてくれる一冊です。
Posted by ブクログ
タイトル通り、短編のひとつひとつがあったかいココアを飲んだように心が温かくなる物語で、一気に読み進めるのはもったいない気がして、ゆっくり味わうように読み進めた。
心の奥に頑張って押し込んで蓋をしてる弱い部分を温かく包み込んでくれるような、無理して自分じゃない自分になろうとしなくていいんだな、と思える作品だった。
Posted by ブクログ
12編の連作短編。心があったまる素敵な本だった。マーブルカフェ行ってみたいな〜…「好きな場所にいること、それが元気をくれる」いい言葉。国や言語関係なく、いろんなところで人と人は繋がってるんだなぁと感じた。緑が好きな子のお話、老夫婦のお話、オレンジさんのお話がお気に入り!
Posted by ブクログ
すごく暖かい心になれる本。
一つ一つの物語では、
1人の大切な人とのエピソードが描かれている。
けれど、登場人物たちも気が付かないうちに
次のエピソードの誰かと繋がり
少しずつ影響を与え合っている物語り。
誰かの今に、意外な繋がりで自分が影響を
与えることが出来るかもしれない。
自分の周りにいる人たちを幸せにする事で、
その輪は良いことが、いい繋がりが連鎖していくし、そのことが自分にいつか良いこともそうでないことも返ってくるのかなと感じた。
きまじめな卵焼きと恋文と
ラルフさんの1番良き日の物語りが、
特に心が暖かくなり好きなお話しだった。
全ての物語で色が連想できるところも
すごく興味深いなと思った。
Posted by ブクログ
暖かく優しいお話がたくさん詰まった一冊。
疲れた心にココアのように甘く染み込んでいくお話が多くてページをめくる度にやさしい気持ちになれました。
Posted by ブクログ
前半のストーリーがとても好みだった。読みやすい。青山美智子さんの言葉選びがとても好き。「夢はかなったところから現実だから。」という言葉がとても心に残った。上手く出来すぎている気もするが、現実以外とそういうものかもしれない。私も誰かに手紙を書きたくなった。
Posted by ブクログ
この本を読んでココアを飲みたくなりました。季節の描写、言葉の表現が良くて、人の接し方など短編なんですが全部の繋がりあって縁を感じながら読み切りました!目次を見るとカフェや、幼稚園、新婚旅行、トリコロール、半世紀など人生を全てがあったんだなぁーと思いました。その中で「正しい謙虚さと言うのは正しい自信だし本当の優しいさは本当のたくましさじゃないから」の言葉は自分にはないので知ることができよかったです!
Posted by ブクログ
イヤミス大好き野郎ですが久しぶりにあたたかい本をよみました
「できそこないの卵焼きを指さしているその小さな手は菜の花にとまったモンシロチョウみたいだった。」
木曜日にはココアを
人と人との繋がりが感じられるので、連作集がとても好きです。
幸せが続いていく過程は、読者を幸せな気持ちにさせてくれました。
Posted by ブクログ
短編集なんだけど、各編がどれかと繋がっています。
異なる視点についても、記載されてます。
激情なことは、起きません。
こういう小説好きかも。
この本、この時代に26刷ってスゴい部数なのでは?
読むの早い人だと2時間くらいで読み終わるかも。
私は3-4時間くらいかかったかな。
Posted by ブクログ
優しい気持ちになれる本。
12の短編でありながら、青山さんらしく小さな出来事、登場人物がそれぞれ繋がっていて面白い。
自分に寄り添ってくれるような優しい言葉が散りばめられている。
《正しい謙虚さというのは正しい自信だし、本当のやさしさは本当のたくましさ》
《死ぬのにおびえるのと、生きることにおびえるのは同じだ》
《好きな場所で、好きな景色を、好きな人と見て、好きなことを話す。》
《思ったときに進まなければずっと止まったままで、それどころか、その願いは果たせないうちに気持ちごと消えていってしまうかもしれない》
Posted by ブクログ
マーブルカフェから始まる数珠繋ぎの物語。桜や新緑など、読んでいて色彩を感じられた。読み進めるごとに「なるほど!」となる登場人物が散りばめられており、最初と最後が繋がった時は安心感がありました。ただ、話の内容というよりは繋がりが面白かったという感じで、ほっこり感は私には合わなかった。
あたたかいもじ
タイトルに惹かれて読み始めた。冬にぴったりそうな雰囲気、心温まりそうな予感。一軒のカフェから始まるバトンを繋いでいる。最初は素敵だなと思ったが、シドニーに場面が変わった頃からかな?気持ちが離れてしまった。一周して、現実が見えた感じ。優しい文体で心温かくなる作品ではある。
Posted by ブクログ
登場人物の数だけ 登場人物の数だけ主人公がいました。それぞれが人生の主人公でしっかりと生きていました。小説のような素敵な出会い、人生がこの世の中にも溢れていたら良いなと思いました。
Posted by ブクログ
人はやはり繋がって生きている。そして、その人にしかない物語がある。その物語の中には、色々な人が登場する。人は影響を受け合いながら自分の物語を豊かにしていくのだと感じた。