小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
『俺たちの箱根駅伝』下巻です。ついに本選の号砲が鳴り、20+1チームが大手町を飛び出して行きます。「+1」はもちろん学生連合チーム。往路・復路計10区間・200㎞超のレースが臨場感たっぷりに描かれ、目が離せない展開でした。
選手サイドでは、マスコミや本戦常連監督らによる学生連合チーム不要論、監督批判など、大きな逆境の中で選手たちは団結し、ランナーとしてのプライドと自らの存在意義を徐々に示していきます。
テレビ中継サイドでは、学生連合チームの予想以上の活躍で、演出上の選手情報収集不足が露呈。加えて悪天候で中継車とバイクカメラが使えず、多角的に表情を伝える映像提供ができない事態に…。
これらの2軸が交錯しながらいよいよ復路からクライマックスへ。
エースが集結する花の2区、山の5区、最終順位とシード権争い等々、純粋な競技スポーツの見どころはこれまでも理解していました。しかし、この他に放送の裏側や演出という視点を加えることで、物語として立体的な構造となり得ているんですね。
堂場瞬一さんの小説『チーム』を彷彿させ、何のために走るのか、その意味を問う素晴らしいスポーツ小説でした。また過日読んだ泉秀一さんの『アフリカから来たランナーたち』にも見過ごしていた視点を与えてもらったので、来年の箱根駅伝本選がさらに楽しみになりました。 -
Posted by ブクログ
トモニキは感じるのだ。
人には様々な過去があり、それを抱えながら生きてるってことを。
「汝、星の如く」はトモニキ的には、刺さらなかったんだけど、「星を編む」を読んで、あぁ、こういう背景があったんだ。そんな想いがあったのかと、「汝」をもう一度読みたくなったんだ。
2回目読んだらまた、トモニキも違った視点で「汝」を読めるカナ?
特にトモニキ的には、北原先生の過去がワクワクした。「あぁ!トモニキならこうしたのに!なんでそんなこと言ってしまうの!」って思うことが多かったんだ。そうやって考えて読める良い作品だった。
トモニキの人生に、これまであまり本というスパイスはなかったんだけど、色々な考え方に触れられて、学ぶことができる…
本は人生の最高のスパイスって知ることができた作品だった!
早く映画も観に行きたい! -
Posted by ブクログ
36歳女性、未婚、コンビニアルバイトが主人公の1冊。
小さい頃から「治る」事を周りから切望されている彼女はコンビニ店員として生きている。文字通りコンビニ店員として生まれてからコンビニの中で呼吸し、コンビニの中こそ社会と繋がる。全ての生活はコンビニのために存在しており、眠りにつくまで意識そのものコンビニに向かう。まさに自分にとっての輝く箱。でも世間はそれを異常と扱う。
私も、36歳で結婚もせずにアルバイトだけしている友達がいたらどうするだろう。こういう生き方で自分が納得してるならそれでいいかとも思う反面、やっぱりそれは可笑しいという気持ちはきっと拭えない。
それでも、そこでしか生きられない人もいるからと果たして思えるか。自分と全く違う価値観、普通でない世界をこうもあけすけに見せつけてくると、苦しくなる。 -
Posted by ブクログ
表紙から、ちょっとダークかな?と思われる部分を感じていたが、全く!!
明日への希望!が、岩井さんの暖かい言葉と表現で伝わっていく!
最後、一瞬ファンタジーがはいるが、それでも、
あした への肖像(自分自身)と向き合える、向き合えた主人公によかった と思えた。
最初から最後まで主人公が軸となって物語が進むので読みやすい!
美大に通う男子学生が主人公で、彼の作品はすべて
自画像である、
たんに書けば良いのではない、自分を知る
そんな、彼に教授からバイトの話が入る。学内で亡くなられた女性生徒の保護者より彼女の自画像をかいてほしいとのこと。
彼は、彼女を知るために、色んな人と出会い、いろんな話をする。感情があらわになったり、激しくなったり、怒りが声に出たりと、人間味が増え出すような、血が通い出してきたような、、そんな姿さえ感じ取れる。
彼が、最後まで、かけた時、私自身も喜んだ。そして、彼の作品をこの目でみたいと思った。
機会があれば、芸大の子だちの有志の展覧会があれば見に行きたい!魂を感じたい!!
岩井圭也さんの小説は心が喜ぶ。
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