小説・文芸の高評価レビュー
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最初、あらすじを読んで大学生活かぁ…となんとなく敬遠して積読してた小説であるが…
読んでみると春の章からすでに彼らと同じ大学生活を送っているような感覚に陥る…凄く良い…
多分伊坂さんの小説で自分が好きな部分は何気ない日常の妙、会話の面白さにあるのかなと…それが最初から最後まで続いているという…
今回は西嶋がクセはあるが味のあるキャラクターとして登場おり、〜なんですよ…の口調が特徴であるが最後にはみんなが彼の事を好きになると思う…
西嶋は去勢を張ったような格言を本作でいくつも言っているのだがその格言よりも『笑ってる東堂の隣にいるのは僕じゃないと嫌だと思ったんですよ…』とか『友達には恵まれたと思う -
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GAFAMのような巨大資本の徹底的な包囲網と搾取網からどう逃れるか、ということもそうだけれど、人それぞれ違う幸福の定義のなかで、悪魔的な便利さとともに息苦しくなっていること自体、言われ始めて久しい。そうなのだけれど、状況は一向によくならないし、打開策も見当たらない。
どうにもお手上げ状態の下で、せめて本を読んで、日々を少しずつ心豊かにすることが数少ない抵抗であろうよ、と思って、新潮社のサイトで又吉直樹さんと対談されているのを見かけて気になり始めた本だった。
夏葉社という出版社は知らなかった。何気なく本屋で手に取った津村記久子の『ふつうの人が小説家として生活していくには』が、夏葉社の仕事で、 -
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2123年。もう誰もいなくなった、そんな日本の山奥で、主人公が「かぞく史」を綴っています。
父親によって機械との融合手術を受けされられた主人公「わたし」。家族や周りの人は年老いて死んでしまいますが、ずっと若いまま生き続ける未来。
手術前の主人公の境遇と、手術後の気が遠くなるような感覚。ずっと淡々としていて切なくて、このひらがな多めの文章がその切なさをさらに加速させます。
昔聞いていたボーカロイド(気になって検索しました!)のエモさを回想するシーンとか痛快な夢とか。この子にこういう思い出があってよかった、としみじみ思うのですが…それも読んでいくと強烈に切ない。
終盤の主人公の気づきと、ラスト第3 -
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著者は社会人経験を経て医学部に学士編入後内科医となった経歴を持つ。2016年刊行の本書がデビュー作。深く考えずに手に取ったが、これは当たり本。
在宅で最期を迎える患者専門の訪問クリニックへの勤務を、意に反して課せられた女性医師を主人公とするフィクション。大学病院の臨床とは全く異なる現場。誰もが迎える"死"に対して、患者、家族、そして医療従事者がそれぞれ抱える答えの出ない葛藤を言葉に紡ぐ。命の灯が消えそうな時に延命か自然に任せるか。どちらが正しいというわけではないが、患者が望む死に方に寄り添おうとする主人公の姿は、終末期医療専門病院で働いた経歴を持つ著者の表現によって、いっそ -
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もっと早く読みたかった!素晴らしい本です。
私も文学部出身なので、科学者の方々の思想や思考にはとても興味がありつつも、きっと自分には理解できない範疇なんだろうって、諦めていました。伝記を読むくらいしかしてこなかったかな。
そりゃあ土台も何も無いのにいきなり論文を理解しようなんて無謀ですが、今回小川洋子さんのアプローチで見事に私も科学の扉まで辿り着けた気がしています。(そう思い込む事がきっと大事だし楽しいです♪)
7人の方々の好奇心、探究心、そして人間はまだまだという謙虚な姿勢、とても感動しましたし、お話の一つ一つも本当〜に面白かった。
虚数の話、高校一年の時に聞きたかったです、数学を敬遠し -
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小泉八雲研究者による「骨董」と「怪談」の個人完訳本。
・骨董
古い話・・・幽霊滝の伝説、茶碗の中、死霊など9編
ある女の日記、平家蟹、蛍、餓鬼、夢想など11編
・怪談
序文 怪談・・・耳なし芳一の話、貉、雪女など17編
昆虫の研究・・・蝶、蚊、蟻
註有り。
・解説 小泉八雲と怪談の世界 ・論考 小泉八雲の怪談の位置
原題一覧有り。
小学生の頃に読んだ怪談集で幾つかを読み、
高校生の頃に文庫で「怪談」を読んだ。
その頃は、ただ怖いだけだったけど、
年を経て改めて読むと、切なさを感じました。
八雲の言葉を慎重に選んで書き上げた再話を、
美しい翻訳での提供は、微かな光の中での