小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
伊坂作品の中でも一、二を争うくらい好きな作品だった!
隠されていた真実が明かされた時の衝撃と、スッキリ感がたまらない。
桂凍朗の苦悩を思うと、胸がキリキリと痛むが、最後の凍朗の行動を知ったとき、救われた気持ちになった。
家族の絆が裏テーマにある話に、ぐっと感情のツボを掴まれてしまう。
前面に主張されると、思わず「ちょっと美談すぎない?」と斜めの目線で読んでしまうが、「実はこの行動の裏には…」と主張しない感じで書かれると、現実味があってぐっとくる。
伊坂作品は割と人の命が軽やかに散っていくものもあるが、この作品は「命あるものとしての、人間の在り方」を描いているように感じた。 -
Posted by ブクログ
タイトルを見て、確かにそうだよねと思い読んでみた。まえがきには、世の中にあらゆる角度から人々を鼓舞し、奮い立たせるような言葉が溢れかえっている状況に「勝手に背中を押すな!」、挫折や失敗は、必ず糧にせねばならぬという風潮は気が滅入る、とある。全くその通りで。
しかし、筆者は卑屈だなあと思いました。文章を書く芸人は卑屈な人、穿ったものの見方をする人が多いと思います。その鬱屈した気持ちを文章化し、屁理屈こねて正論化する。それに共感する人は少なからずいる。この本がそれでしょう。ただ、芸人はその卑屈さが次第に昇華していく人もいるように見受けられます。最近思うのは、日本人は他人の問題点を指摘し優越感を得た -
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ネタバレだから、ラロロリンガール・ライフってなんだよ(笑)と序盤から突っ込みを入れながら読み始めた下巻。ようやく読み終わりました。
いや~強烈でした。ここまできっつい話はそうそう読めないですよね。
こんな無茶苦茶な話あってたまるか!!と思いたいところですが、それがそうでもないのでは?というのが今の感想です。ラロロリンキャリアも、ピョコルンも存在しない我々の実生活ですが、皆、何かに搾取され隷属しているのは大なり小なりあるわけで、案外無意識に空子みたいに達観して世の中眺めている人そこそこいるんじゃないのかな?
怖いなぁと思ったのが、観覧車で空子と音が話するシーン。今更ながら気付いちゃいました。「あ、こ -
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「透明な夜の香り」
「赤い月の香り」
に続く3冊目
主人公はどんな香りでも作りだせる、天才調香師
小川朔
人並外れた嗅覚を持つ
今作は小川朔の前2冊に至る前段の話だという
香りにまつわるミステリー、とも言えると思う
京都、香原料 薫香の製造販売をしている瑞雲堂の2人姉妹
姉の真奈目線で進んでゆく
妹の丹穂(にお)は、類まれな嗅覚をもつ
丹穂は、最初の1ページ目、伽羅の香りを放つ骨として登場する
もうこの世にはいない
人々の秘密や欲望を、小川朔が解き明かす
日本語の奥深さと、面白さを表現し、
香りの薫る、匂う、嗅う、そして燻る舞台を創造して、存分に楽しませてもらった
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