ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • ヴィクトリアン・ホテル

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    救われた。

    きっとこの本は、物語に仕組まれた「仕掛け」が一番の魅力、売りなのだろう。舞台が由緒あるホテルであるからこその魅力がたっぷり詰まっている。
    ミステリー好きならきっとニヤニヤしながら結末を読み満足できるだろう。

    ただ、私が救われたのは、登場人物たちが『思いやり』で苦しんでいることだ。誰かにもらった思いやりが苦しく感じてしまうとき、それは受け取る自分に余裕がなかったり、誰かのせいにして生きているときだったりする。

    多分、今の自分がそう。
    自分がダメになっていることに気が付いた。
    ちょっと休んだらまた誰かと力を合わせて、頑張れる。
    気がする。多分。

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    2025年12月06日
  • 店長がバカすぎて

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    あまり期待せず読み始めましたが本屋という舞台、そしてミステリアスな店長、一気に引き込まれました。

    作者のつながりで読み進めましたが早坂さんの作風、スルスル読める感じがすごく好きです。続編も読んでみます!

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    2025年12月06日
  • 口に関するアンケート

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    今年読んだ本の中で一番「!!?!!!!」となった。

    心拍数が一気に上がって、字の色が変わっている部分の理由がわかりました。

    移動中に読みながら「あれ?言うほど怖くないような…?」「よくある呪われた系…?」とか思っていたが、最後の最後の最後の数行に全部、全部乗せられた!!

    あのドキッッッ!!!とした感覚は、本でページをめくりながらだからこそ得られる体験で、まるで一つのアトラクションに乗った後のような感じがしました。

    もう一度読み返すならやっぱり翔太くんと竜也くんのところかな……

    どうかどうか、登場人物全員が、穏やかに過ごせておりますように。

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    2025年12月06日
  • サクラ咲く

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    青春✕ミステリー。3編で構成される。進研ゼミ、小説宝石で連載されてたのでそれぞれ独立していると思ったが連作短編集っぽい。主人公は中学生や高校生、少年、少女のちょっと陰にいるような子たち。悩んだり友達に気を遣ったりぶつかったり。10代らしい人と人とのコミュケーション。羨ましい。 なりたい自分と向き合って勇気を胸に変わった人を私は嫉妬の感情で叩きたくない。残念だけど小説でも現実でもネットでも大人でも学生でもある。例え落ちぶれてしまっても自分自身は変わった自分を見てるから心配しないで欲しい。なんだか脱線したな。

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    2025年12月06日
  • 生きるぼくら

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    救われました 自然と前向きになれました。ありがとうございました!
    元気なくなってきたらまた読もうと思います。

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    2025年12月06日
  • マリアビートル

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    グラスホッパーの次に、と従姉妹にすすめられて。出てくる中学生がサイコパスすぎてこわおもしろい……!グラスホッパーのキャラクターがたくさん出てくるので、それもまた楽しめました!次はAX読むぞー!

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    2025年12月06日
  • このミステリーがすごい! 2026年版

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    一年を締めくくる1冊をこのランキングから選んで読むのが本当に楽しい。10月あたりからソワソワ、ワクワクしていました。
      ランキングだけではなく いろいろな作家さんの近況がわかるアンケートがとても好きで 書き方から滲み出てる個性ににやにやしてしまう。

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    2025年12月06日
  • ヨルガオ殺人事件 下

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    面白かった...終盤の怒涛の伏線回収、点と点が繋がっていく爽快感!前作からの繋がりがあるのですぐ読んでよかった。

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    2025年12月06日
  • 彼女たちは楽園で遊ぶ

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    ネタバレ

    この物語を一言で表すとすれば、「時を超えた友情物語」かな。
    ホラー小説の面から見るとグロくて残酷で胸糞悪かった。日本の怖い話独特の後味悪い感じ。
    友情物語の面で見たら、主人公たちの絆の強さに元気をもらえる。人は他人と自分を見比べるとき、相手の良い部分に目が行き過ぎて自分は何も持ってないように感じるが、その他人もまた同じように感じているのだなと感じた。でも自分は決して役たたずではなく、自分にしかできない強みがあるからそれでお互いを支え合っているんだな。
    推理小説の面で見たら、読者が推理するというよりは、主人公たちが探索で少しずつ情報を集めて真相に向かっていくのを傍観しているイメージだった。わたし

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    2025年12月06日
  • 僕には鳥の言葉がわかる

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    読みたい読みたいと思いつつも積読していた本。ようやく読めた。なんかもう、鈴木先生の動物、シジュウカラへの愛が溢れまくってる本だ。
    私は外国語の勉強が好きなので、その流れで「ゆる言語学ラジオ」を見ていたら鈴木先生を招待してシジュウカラ語の話をしていた。だから言葉つながりでこの本を買ったのだけど、今すぐに外に出てシジュウカラの鳴き声を聴きたくなった。
    巻末のQRコードでタカを見つけた時の声とか、数種類の意味のある声を視聴できるのだけど、どれもなんだか聞いたことあるような声ばかり。あー、これを理解して街中でシジュウカラの声を理解できたら、さぞかし楽しいだろうなぁ、と想像した。
    英語が分かれば、ドイツ

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    2025年12月06日
  • 明け方の若者たち

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    「私と飲んだ方が、楽しいかもよ笑?」
    なんてドキッとさせられる言葉だろう。
    一瞬だけ、一瞬だけ息を止めていた自分がいた。

    飲み会で知り合った彼女との、
    青春らしい青春の恋愛。
    彼女との日々はキラキラしていた。
    彼女の好きなものは全部好きになった。
    好きになりたかった。
    彼女の全てが好きだった。
    横顔も、後ろ姿も、仕草も匂いも。
    連絡が来るだけで嬉しかった。
    一緒に過ごしていた日々が楽しかった。

    しかし、中盤で彼女の秘密が。

    あぁ、″彼女″って私かな。
    ″僕″ってあの人かな。

    重なる部分が多すぎて、辛くなった。
    でもあの時、お互いがお互いを必要としていた。
    あの人はあの時どう思っていたの

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    2025年12月06日
  • 天上の火焔

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    読後、すぐにドヴォルザーク第十番を検索。
    幸せに包まれる夢「焼き芋の夢」
    誰にでも、気づかないけれど
    そんな記憶があるのかもしれない。

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    2025年12月06日
  • イクサガミ 天

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    ネタバレ

    時代に乗れず、主君に裏切られ報われず。
    本物の強者を前に敗れる。

    疑いながらもそれに賭けるしかなくて。

    金持ちの道楽の様で、組織じみてて。

    双葉ちゃんの殺さずにと言うのに、殺されそうになったり目の前で人が死んでるのに甘過ぎる、夢見過ぎだと思うけど、そう言えるのはいいなと思う。
    そんな双葉ちゃんに対して愁二郎さんと響陣さんなるべく意に添うよう考えてくれるの嬉しいな。んで、実行出来る実力があってかっこいい。

    カムイコチャ凄い。

    右京さんめっちゃ良い人だった。無念。

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    2025年12月06日
  • 白夜行

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    長い、とにかく長い。
    本を手にした時の感想は、これに尽きる。
    但し面白い。
    三人称視点として間借りしている登場人物の心情・思考は語られるが、亮司と雪穂の内情は一切語られないことがまず良い。最初から謎めいた人物として描かれているのだから、謎のままでいて欲しいという私の願望もあったのかもしれない。ただ内情を語らないからこそ、『白夜行』には読者に考えさせる力を有するのだと思う。
    それから、広げた風呂敷を最後にはきちんと畳んでいるところも良いところだと思う。伏線が結末に向かうにつれて回収されていく様は、なんとも気持ちがいい。あれだけ登場人物を出せば途中で結末が迷子になってしまいそうだが、足並みを揃えて

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    2025年12月06日
  • 笑うマトリョーシカ

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    ネタバレ

    面白かった。
    俊哉くんがおっかない話と思いきや、母ちゃんがおっかない話…と思いきや、…という二転三転の構成に一気読みしてしまった。

    全貌が明らかになりそうでならない、という寸止めプレイを何度も味わっている感覚を抱く。それでいて、読み進める読者にとって大切な情報はしっかりと書かれており、ミステリ的な誠実さも端々に滲み出ていた。

    まあ確かに、色んなエリートからアレコレ「教育」されたら怪物になるよな、という気持ち。参考文献にサイコパス系の本があったので、一郎くんはサイコパスなんだろう。

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    2025年12月06日
  • JK、インドで常識ぶっ壊される

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    家族でインドに住むことになった女子高生の体験記。
    自分が抱いた違和感が何に起因しているのか客観視して考える。それができるから常識をぶっ壊されても、新たな常識を受け入れられるのだろう。それがすごい。
    YAオススメ本として挙げたい。

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    2025年12月06日
  • 何者

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     人間ってものを表した小説だと思った。
     自己顕示欲や嫉妬など、自分の事を棚に上げて、会話してしまった事を思い出して反省してしまった。
     三浦大輔さんの解説で、朝井さんは、この作品を自分の戒めではなく、多様な人材の存在を肯定していると解説していた。解説を読むことでありのままの自分も大切にすべき思った。
     俯瞰して物事を見ること、もがいて生きること二つとも場面を見ながら行わないといけないと感じた。

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    2025年12月06日
  • 斜陽 アニメカバー版

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    太宰らしい作品といえば『斜陽』か『人間失格』ではないかと思うくらいには、太宰らしい文章だったと思う。
    厭世主義の弟・直治、夢見がちな姉・かず子、没落貴族のお母様。それぞれの方向を向きながら生きていく人間の様を書くことができているのは、ひとえに太宰の人間観察力が優れているからではないかと思う。
    二十歳の節目にこれを読んだが、歳を重ねるごとに抱く感想も変わっていくのだろうか。

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    2025年12月06日
  • 老子・荘子 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典

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    「無があっての有」とか「木鶏」は高校の漢文でやった記憶があった。

    全体的に「儒教を嫌ってる」ということ、「取り繕うこと(意識して振る舞うこと)を嫌っている」ということはわかった。いい人間になりたければ、自分を磨き、勉学に努め、意識して他人に優しくしようとするというのはごく自然に感じるが、これは理想の状態ではないということだろう。

    例えば、「腹黒いことを考えているが、人前では絶対悪口を言わない人」と「心が完全に澄んでいるが故に人前では絶対に悪口を言わない人」がいたとして、出力されるパフォーマンスとしては両者同じだが、前者は持続性・再現性がない(誰でもできることではない)。より多くの人に教えを

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    2025年12月06日
  • このミステリーがすごい! 2026年版

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    この季節がやってきました。
    毎年楽しみな一冊。毎年購入してしまうんですよね。
    これを見て気になる作品を見つけて、読んでみる。本との出合いを楽しむ一冊としてます。

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    2025年12月06日