小説・文芸の高評価レビュー
-
Posted by ブクログ
ネタバレ
4つの事件を取扱う短編集で最後の章はそれまでの章に登場した人物が鍵を握る構成と演出がとてもニクイ。
一つ一つの事件について、自分の中でも疑問に思ったり、気にかかることはあっても、そこから正解を導くのは難しく、どの話も最後にはううんと唸るような解決が見れた。
なかなか、探偵になる道は険しい。
語り手の小鳩くんの口調も軽妙で、いつもの味を感じているようで読む手が止まることはなかった。少し古めかしくて小粋な語り口は小鳩くんの性格をよく表しているなと感じた。
最後の最後で夏季限定トロピカルパフェ事件のプロローグを見ることができてすごく満足した。またトロピカルパフェ事件も読み直します。 -
Posted by ブクログ
知らぬ間に首相暗殺犯に仕立て上げられた男、青柳の逃走劇。
本作に幾度も登場する森の声が聞こえるという青柳の旧友・森田の台詞「人間の最大の武器は、習慣と信頼だ」、青柳がこの2つこそ自分に唯一残された武器だと捉え、思いもよらぬ方向に物語が進んでいく過程に胸が躍らされた。
あとは構成が今まで見たことのない形だった。事件当日から始まり、事件から二十年後、そして事件当日以降数日、最後は事件から三ヶ月後という初めから”誰が”黒幕かは明らかにならないこと自体が明らかな展開であり、あくまで"黒幕"にさせられた青柳にスポットライトを当てた作品として楽しめた。
状況設定的に手に汗握るストー -
Posted by ブクログ
ネタバレ面白かった!
都市伝説、スピリチュアル好きにはたまらないエッセンスがあちこちに散りばめられていた。
最後まであっという間だった。しかし。最後の展開があまりにも超特急で「あれ?終わっちゃった」という感じだった。
ミルクティーさん、すごいなぁ。
色々と考察するようにあえてそうしたんだろうな。
結局、継承者は誰だったのか。
色んな見方ができる。でも、最後に書いてあった「憂忘桜」の文章が自分的には引っかかった。
あえてそういう書き方をしたんだろうなと思うと、何とも言えない余韻が残る。
はっきり答えを教えてほしいけど(笑)
でも、みんなそれぞれの見方があっていいのか。みんなそれぞれの世界で生きてるんだも -
Posted by ブクログ
ジャック・ロンドンの若きホーボー時代の日々が描かれた作品。
食べ物もないし、列車に無賃乗車しては制動手から逃げてたり、捕まったりして、放浪罪で刑務所に入れられたり、物乞いしたりで命がけで大変な苦しい生活だったことが分かるけど、読んでいてかわいそうとか、悲しいみたいな気持ちにはならないのはジャック・ロンドンがタフで自由を謳歌しているのがある種、魅力的見えるからだと思う。
本作の解説でもあるようにこの時のトール・テイル(ホラ話)がその日の糧を得るのに役立ったり、別のホーボーから認められたり、ジャック・ロンドンの作家としてのストーリーテリングの才に磨きがかかったことも見逃せないポイントだろう。
-
Posted by ブクログ
ネタバレ読み終わって…言葉が出ない。
こんなに心が苦しくなる物語だったなんて。
しかもそれが著者の実体験によるものだったなんて。
『ネイキッド・トゥルース』
…最初に屋上でリリーとライルが出会った時に交わし合ったこのクエスチョンは、なんてロマンチックなんだろうと思った。
『ネイキッド・トゥルース』
『わたしは暴力をふるう男性と恋に落ちた』
…ただひたすらに悲しかった。
そして最後の「ネイキッド・トゥルース」
『あなたとわたし、ふたりで終わらせるの』
…リリーの勇気に感動した。
アトラスとの思い出も心に刺さるものがあって、あの時から、ただ必死に"泳ぎ続けて"きたリリーとアト -
Posted by ブクログ
ネタバレ私にとって、この本に出会えたことが「ミクジ」に出会えたようなもの。どの話の主人公にも共感できるところがあり、お告げに正解を求める気持ちもとても分かる。ただ、お告げは何か自分に変化を起こすきっかけの一つであって完璧な答えではない。自分の生活を改めるきっかけにもなった。「僕のママより輝いて見える」——そのママも次の話では主人公であり、色々葛藤がある。。。誰もがそれぞれ悩みを持って生活していることを実感できる短編小説。そして最後の話で皆が少しずつ良い方向に向かっているのを知ってほっこりしました。
「マンナカ」の話は今小学生の娘にも読ませたい。きっと学校生活でいつかは出てくる悩みの一つのはず、、、小学