小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
この本は豊中市を舞台にしたパン屋で働く女子大生の主人公がパンに絡んだ謎や小さな事件を解決するミステリー小説です。登場人物も多過ぎずちょうど良いと感じました。
漫画家を夢見る主人公が洞察力がズバ抜けており友人、先輩、お客さんの悩みや細かい変化に気付いて一歩間違えれば人間関係が崩れてしまうと理解しながらも突き詰めつつも歩み寄るところが特に面白かったです。
伏線等も各章で回収されていったりグロテスクな表現を思わせるような描写が一切ないのでミステリー初心者でも読みやすいなと感じました
他にも章の終盤でタイトルのパンの雑学を先輩が軽く説明してくれるところもタメになりました。
個人的に好きなところは舞台が -
Posted by ブクログ
奈良時代を描いた小説だが、蓋を開ければミステリー小説のようなストーリーが書かれていて現代では知らない単語やあまり触れない漢字や読み方も多く一つ一つ読むのに苦戦はしたけど、すごく楽しく読み応えがありました。
更に飯テロを思わせんくらいにたくさんの飯がストーリーに散りばめられて多少の空腹時に読むには少し苦しいと感じさせられもしました笑
作者が歴史研究家の奈良時代専門だった故に、時代背景を上手く表現した上でストーリーが構成されてて面白かったです!
特に面白いなと感じたところは東大寺の毘盧舎那大仏を作る工程を描きつつ、ストーリーに絡む事件やその時代ならではのご馳走を並行して上手く絡めて違和感なく描いて -
Posted by ブクログ
5年1組東雲数斗のクラスに見とれるくらいかわいいナイトウカンナが転校してきた。しかし、彼女は皆の質問に全て「内緒」とつれなく、皆ナイトウさんを遠巻きにした。しかし友人の新城航平は彼女が気になり、しかも彼女が怪盗ランマの仲間だと言い出す。諦めずに2人で質問し続けていると、ナイトウさんは数学で勝負を持ちかけてきた。実は数斗は算数オリンピックで金メダル撮る天才なのだ。しかし、ナイトウさんの問題は解けるのに正解しないやつで…。
問題は全部で6つ、大人にとっては算数の正解は難しくても、正答は瞬殺で答えられる問題でした。難しい方の答の導き方はマンガですごく分かりやすく図説してあり、その完成度に感心しました -
Posted by ブクログ
風の歌を聴けに続いて久しぶりに読んだ。
初めて読んだ当初は風の歌を聴けが衝撃的でそちらの方が好きで印象に残ったという感想だった気がするが、久々にどちらも再読した今はこちらの方がより好きだと思った。
ずっと読んでいたいと思うような世界観。
風の歌を聴けが青春の爽やかさを存分に感じられる作品であるのに対し、ピンボールは全体が物悲しい雰囲気でそれがなんとも心地よい。舞台になっている夏と秋、それぞれの季節を落とし込んだような文章。
僕のどこか冷めて達観しているけれど、双子に対して愛着とあたたかさを感じているところがよかった。素直に寂しいと言えるところも。
書き出しの一文がとても魅力的で引き込まれ -
Posted by ブクログ
物語はクマゼミが鳴く、陽射しの強い夏の日から始まる。でも、終始どこか冷たい氷のような張り詰めた空気に、読むこちらの心までが冴え渡るような、独特の緊張感が作品全体を貫いている。
作中、時系列が頻繁に切り替わるが、全く違和感なく、即座にその場面の空気や情景が浮かび上がってくる構成の妙は流石の一言。だからこそ、あの「黄金に輝いていた少年時代」の瑞々しさと、大人の理不尽によってそれが崩壊していく残酷さが、鮮烈なコントラストとなって胸に迫る。
ほんの少しのボタンのかけ違いによって生じてしまった父親との、あの悲しい再会。
その瞬間に、あの利発で母親思いだった男の子の未来は決定的に歪められてしまった。彼 -
Posted by ブクログ
ネタバレ俯瞰してみていたつもりだったのに、いつの間に立場が逆転してびっくりした。見下していた自分もまたそちら側の人間だったと思い知らされる。
あーこういう人いるいるって思うのが楽しくて、後半は特に読む手が止まらなくなった。拓人の周りにはまだ、サワ先輩とか理香さんとか注意してくれる人がいる環境だし、まだ大学生だったということが救いだったと思う。気づかないまま大人にならなくてよかったと思うし、こうして打ちのめされて大人になっていくんだとも思う。
どうしても自分のものさしでしか物事を見ることができないから、腹を割ってぶつかり合うことも大切だなと読んでいて思った。私自身、それが面倒で波風立たせずに暮らすこ