小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
大好きな瀬尾まいこさんの作品。
『はじまりのスープ、夏ゼリー』
めちゃくちゃ素敵なお話でした。
料理が好きではないけれど、料理がすごく上手な26歳の女性を中心にしたお話。
料理が好きではない理由、料理が得意な理由。
そんなところもすごくいいなって感じました。
そして出てくる人たち。
あのひともこのひとも万人受けするタイプではないかもしれない。
苦手な人もいるかもしれない。
でも人を思いやる気持ちが溢れてる。
それが至るところで伝わってくる。
伝わってくることで自分の気持ちがほぐれていく。
そんな感じの作品でした。
夏の疲れが吹っとびました。
ありがとうございましたm(_ _)m -
Posted by ブクログ
ネタバレ魅力的な台湾飯の数々
いますぐにでもこの本持って台湾に行って片っ端から
台湾飯を食べてみたい
台湾の地元料理の小説ではなく
二人の女性の物語
歴史と鉄道も絡みあうストーリー
ああ、そういう話でしょって単純に考えた自分は傲慢だ
自分の中の世界でしか物事を見ることができてなかった
そんな単純な話じゃないんだよこの小説は
相手の立場に立って考えることの難しさを再認識
頭ではわかっていてもその人の立場にたつなんてすぐにはできない
時間かけても上っ面だけ
心にがつんとくる衝撃や本音を心えぐられながらも知ることで
やっとその人の考え方や立場を知ることができるのだろう
言わないとわからない
国が違えば立場もちがうのなんて当たり前なのに
頭で考えてるだけだからそりゃ理解できない
百合小説っていうんですね -
Posted by ブクログ
もう完全に平気、なんてことは、たぶんないのだろう。平気じゃなさをどこかに抱えたまま、すこし先に楽しみな予定を入れるとか、笑えるものを見るとかおいしいものを食べるとかしてその日その日を生きていくしかないんだろう
という一文がよい。
いい日にも、悪い日にも、終わりがある。どんな日もかならず終わるということは、すくなくとも自分にとってはたしかな希望やな、ほかの人はどうか知らんけど
ここも良い。
スノさんも若葉太志くんも、親子揃って良い。
もちろん他の登場人物も良い。
近くにこんな傘屋があるかも知れないから、歩いて行ける商店街をのぞいてみようかな、と思うほど、読んだ後気分は晴れる。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ青山先生の作品やっぱりおもしろいなぁー
章ごとにバトンを渡していくような繋がりがあるのと同時に、一冊を通して明らかになっていく謎(今回は『王子様』と逃げた(?)人魚)もあって、読み進める楽しみが2倍な気分(^^)
また、銀座という場所や、そこを象徴する時計のイメージも物語の軸になっています。
登場人物それぞれが、悩みに向き合いながらも自分の時を生きていく。それを後押しするような、あたたかい文体。安心して読めるんですよね笑
エピローグまで読むと、お伽話を読んでいたような不思議な気持ちにもなります。
過去の青山作品に登場する人物のこともエッセンス的に取り込まれていて(ですよね?)、あぁみんな元気にやってるんだなぁ、と思わず笑みがこぼれました(^^) -
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若林さんと國分功一郎さんの対談本。第一回の対談が行われた頃からいつかの刊行を楽しみにしていた一冊。全5回にわたって現代の社会に生きる中での違和感について2人であれこれと話す様子が収められています。
若林さんファンとして日頃の活動はもちろんのこと著作も全部読んできているし、國分功一郎さんも『中動態の世界』で大ハマりして以降多くの著作を読んできていたので、二人のこの5年間の関心の変遷がよくわかったし、何より私自身の問題意識とも重なる部分が大いにある(だからこそ二人の活動や著作を追ってる訳で)ので非常に面白く、あっという間に読んでしまった。
中心的な課題として置かれているのはやはり行きすぎた新自由主義。しがらみから解放された自由な競争社会の中で、効率が追求され、みんな疲れてしまっているのでは?という辺りの話題について扱われるのは最近の人文系の書籍の中では珍しいことではないですが、二人ならではの対談になっているのがやはり良いですね。基本的には若林さんが質問して、國分さんが自身の研究も含めた哲学的、理論的な部分からの解説を行う応答をするのですが、それだけで終わらず若林さんがしっかり自身の生活や仕事の中での感覚での比喩を行ったり、別角度の話題提供をして、それに國分さんが刺激されて…と進んでいく対話が心地よかった。これ動画とか残してないんだろうか。見たい。
過剰な新自由主義への対抗としては、競争の中で孤立してしまった個人同士がもう一度つながる方法を模索するみたいな話もよく聞きますが、二人の対談では近年の國分さんのテーマである「目的と手段」という方面での掘り下げが行われていたのも良かったですね。特に「遊び」については個人的にも注目のキーワードだったのでもう少し考えていきたいし、國分さんの著作もその二冊については『目的への抵抗』をaudibleで聴いただけになっていたので改めて二冊とも読んでみようと思いました。 -
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今年読んだ本の中で1番良かった!
毒親環境で心を閉ざされ、人の愛に飢え、誰にも苦しみを聞いてもらえない。そんな孤独の52ヘルツのクジラのような主人公が、優しく勇敢な人たちに囲まれ、その苦しみを克服していく。
社会人2年目の今の僕は、環境に恵まれ苦しんでいる人が周りには少ないと感じるが、学生時代の友人や今も友達知り合いの話を聞くと、余裕がない人、優しくない人、自意識過剰な人がいるなぁとも思う。
僕自身も家庭環境に苦しんだ人を見ると可哀想と思ってしまうが(その価値観も上から目線だとは思うけど)、可哀想な人たちを手助けする人は本当に素敵な人なんだろうなと尊敬する。
僕はそんな素敵な人を支えられるような優しい人になりたいと思う。 -
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前回より主人公の結衣にイライラしてしまう箇所が多かった。
そして晃太郎が野球によってフォースの社員を下剋上へ導くところなどはスカっとしてしまい、あーやはりつくづく体育会系の物語っていうのは読み心地がよいものだなぁと思った。
新しい登場人物の甘露寺(鬼滅の刃がちらつく名前だ…)が、げんしけんの朽木くんじゃんと思えてならない。ビジュアルが完全に朽木くんで読んでしまった。
前回はインパール作戦で、今回は忠臣蔵。
フォースの社員が不満をもちながらも自分では動かず、結衣たちを焚き付けてどうにかしようとする卑怯な感じとか結衣たちを下請けと蔑むところとか誇張はありつつこういうことあるよな〜と今回も頷いてしまった。
晃太郎が結衣へのセクハラ(性加害)へ「殺してやる」って逆上するところも印象に残ってる。晃太郎は巧より絶対に結衣のこと大切には思ってると思うんだけど、いかんせん仕事中毒だから伝わりづらいよな。 -
Posted by ブクログ
子どものころからの不良仲間が、長じてそれぞれにしょうもない成長を遂げた。
反社組織に入ったやつ、薬や女に溺れたやつ、はたまた警察官になったやつ。
それでも、いまだにいつもつるんでいる。
で、やっぱりしょうもない人生があちこちで詰んできて、
どうしようもない破滅へ、ものすごいスピードで突き進んでいく。
相変わらずのロックンロールな文体、リズム。
ストーリーはきっちりあるのに、
いちばんの読みどころは、それぞれの独白の醜悪さだ。
暗い気持ちになるのか、しょうもない気持ちになるのか、カタルシスがあるのか、
まったくわからない。それなのに、あっという間に読み切ってしまう。
ある意味、これも名作。
光文社文庫、311ページ
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