小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
上橋菜穂子氏のアニメ化もされたファンタジー作品。
二種の獣とそれぞれを用いる二国、それに巻き込まれる一人の少女の物語。
上橋菜穂子氏のファンタジー、もう言いたいことは分かりますね?そうです、傑作です。
圧倒的情報量による緻密な地理・政治設定はそのまま、今作は生き物の生態と歴史を語る側面もあり興味深く、面白いです。
ただのファンタジックなビーストとして語られがちな創作生物ですが、それを学術的視点から紐解いていくところまで想定して創られたもののリアリティたるや…!
目を瞑れば生命力に満ちた闘蛇と王獣が動く姿がありありと浮かんでくるほどです。
本編の構成もとてつもなく素晴らしく好き…
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Posted by ブクログ
どうして早く読まなかったのか‥!と自分を叱咤したくなりました。何となく手に取らずに居ましたが、読書好きなら読むべしと知り合いから言われて完読。
とても素敵な小説でした。タイトルもお洒落。
テーマは「辞典」です。登場人物が全員個性的ですが、本当の悪人はいません。
愛情溢れていて、馬締と香具矢が微笑ましい!お互いの仕事を尊重し、支え合ってる。不器用なところも身近に感じられてすごく素敵です。
タケおばあさんも、西岡も良いキャラで物語を盛り上げてくれます。
馬締の職場で働きたいなと思いました。
言葉は本当に奥深くて日常に欠かせないものなんだと、強く感じられました。お互いを尊重する事は、自分自身 -
Posted by ブクログ
【書名と著者】
幻庵 中
百田尚樹
【目的】
百田尚樹の本を一通り読んでみるキャンペーンを勝手に開催してるから。
とくに本書は囲碁に関してほぼ知らない読者にどうやって面白く読ませるのだろうという興味から。
上巻で役者は揃ったのか?続きが気になる中巻へ。
【読後感】
ついに、前の世代が引退し主人公が主役に躍り出て物語は急展開。
強いけどうっかりも目立つ主人公、今回は親子ともどものうっかりで、心配になる。肝心なとこで詰めの甘い親子、果たして念願の名人碁所を射止めるのか?
百田尚樹の作品は大願成就しない傾向があるので、どうなるのだとハラハラして続きが気になる一冊。
【印象に残ったポイント】