小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
ネタバレ人体から意識だけを”代体”に移すことのできる世界
肉体の死が”人としての死”であれば意識の死は”消滅”でしかないのか、
別の肉体に移された意識が宿った人間は一体誰なのか、
全ての感覚が”代体”で認識できるようになったとき”意識の入れ物”でしかなくなった不完全で不便な肉体にはどんな意味が残るのか、
そもそも意識が本体であるならば人工的に意識を生み出すことができれば肉体は不要になるのか、
意識だけの世界はどのようなものなのか、etc...興味深いテーマの多い作品でした
結局すでに同じような新しい世界を切り開いていた先人がいたということなのかな -
Posted by ブクログ
圧倒的なスケールの中で展開されるストーリーに、終始夢中になる。と同時に、下巻では色んな場面で人類や世界に対する多くのメッセージ性も感じる。
イラク戦争の凄惨さ、米大統領の権力濫用、同じサピエンス同士での殺し合い、科学が生み出した核兵器という殺戮器、そして見返りを求めない善行…。知性を手にしたはずの「人類」がやってきたことの多面性を感じることができた。
なぜこのタイミングで新装版が刊行されたのか。戦争を辞められない人類に突きつける現実、1人の権力者の判断で何万人もの命が奪われる可能性、意思を持ったAIが登場するかもしれない未来(人類の知能を超えた存在)。どんな価値観で、どんな生き方をしていくのが -
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ネタバレこれは、今までの湊かなえ作品とはちょっと違う。
介護が題材になった小説を読むのは初めて。
途中までミステリーらしい展開がなく、ヒューマンドラマっぽい感じなのに、描写の巧みさで飽きることなく読めてしまった。
そしてどんどんいろんな人のいろんな思いが交錯しはじめ、女のいやらしい部分が生々しく描かれ、湊かなえらしさもちゃんとあり。
邦彦や美佐の夫の現実逃避ぶりにはイライラする。
介護は女がするものっていう価値観にも、姑の嫁に対する態度にも。
弥生さんの日記が始まってからは、ハラハラしながらのミステリー展開。
結末の救われなさよ…。
それでも最後、弥生さんが強く生きていくことを決めた覚悟、美佐が -
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ネタバレ失われた貌
「このミステリーがすごい! 2026年版」(宝島社)国内編1位!
「週刊文春ミステリーベスト10 2025」(週刊文春2025年12月11日号)国内部門1位!
「ミステリが読みたい! 2026年版」(ハヤカワミステリマガジン2026年1月号) 国内篇1位!
受賞作に目がない竹蔵は手に取った次第です。
貌の潰された二つの死体。10年の隔たりがある二つの事件をもう一つの事件がつないでいくという複雑な構成なのに様々な伏線がそれをつないでいく。
推理小説にありがちなプロットありきではなく、登場する人たちの心の襞まで丁寧に描かれているところが各賞総なめも納得できる出来栄えです。
ハードボ -
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ネタバレブク友さんの感想を読んで、興味を持ち、読んだ本。
非常に濃いドキュメンタリーだった。
青葉被告が何を考えて犯行に至ったのかが、よく分かる筋道になっていた。
妄想性障害と診断されたというが、その妄想がどのような内容かを詳細に語れるというだけで心神喪失とはいえないのではないか、と私は感じる。
しかしそれが妄想を自分が正しい、と信じ込み、修正できない状態というのが、理解しにくい。
確かに青葉被告は過酷な人生を送って来たと思うが、京都アニメーションに勤めていて、頑張っていた人の中にも努力して努力して、その立場を勝ち取った人もいたと思うのだ。生活保護を受けて、周囲に応援されるような環境になかったのもあ -
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ネタバレ最近、定期的に読んでいる青山美智子作品。
青山節全開で、今回も楽しめた。
これの前に読んだ「BUTTER」もすごくおもしろかったんだけど、「心にくる(心が疲弊する)」部分があったので、青山作品にて癒されたくて、私も「リカバリー」してもらった。
そうそう、人間生きていれば色々あるよねって、毎度のことだけど思わされる。
そして、そういう人がほんの少しの奇跡で、癒しを得ていくことに私自身が救われる。
多分、一気に青山作品ばかり読むと「もういいかな」ってなりそうだなとも思うんだけど、今回はちょうど良いタイミングで心の休憩になったかも。
本にはそれぞれ良さがあるので、ハラハラするのが悪いわけではないし、 -
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重い。柳美里さんに対してヘイトリプライをしている人が大勢いるらしいけれど、この本読んでみたらよいよ。日本の構造的な問題に対してこんなに視座をもって描き出せる筆力の凄さに、何も言えなくなると思う。主人公は、山手線に飛び込んで轢死し、その魂が語るところから始まるけれど、天皇制とのリンク、地方からの労働力があっての大イベントや高度成長。上野の山を切り口にするとこれほどまでに様々なことを見ることができるんだと驚き。また相馬の地方色と、ならではの問題。また東日本大震災。詰め込みすぎという書評もどこかで読んだけど、人の人生って多岐にわたって色々なことが起きているから、きっとこういうもの。それに気づかないん