小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
ネタバレ個人的に第六章が一番印象的だった。
江成厚子は、他の章の登場人物とあまり重ならない。他の章の登場人物は、紆余曲折ありながらも最終的に彼らなりの結論を編み出した。これからは前を向いて生きていくのだろう。だが厚子は、前を向ける取っ掛かりを見つけたのに、最終的にはまた元の暗い日々に、なんならそれよりも絶望に苛まれた状況に落とされて、章は終わる。
彼女の感じた絶望は、斎木の感じたそれと重なるものがあるのではないかとも思う。彼女はこの先どんな人生を送るのだろうか。
フィクションでありながら読者に訴えかけるものもあり、最後まで面白かった。 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ信仰
人それぞれ信じるもの、推し、価値を感じるものは違う。あらためて言葉にすると当たり前だし、自分が価値を感じるものを否定されると腹が立つ。でも、人が価値を感じて、自分が価値を感じないものに対しては「えーやめといたら?」と言ってしまう自分がいるなと、ハッとさせられた。
気持ちよさという罪
多様性という言葉は最近いろんなところで聞くし、多様性を認めることは当たり前なこととも思っていたし、自分はできていると疑わなかった。でも、「どんな奇妙な人も、奇妙なままに受け入れる」ことが多様性を認めることだとするなら、自分は自信をもってできている!と言えるだろうか?と感じた。
奇妙な人(自分と違う人、大多数 -
Posted by ブクログ
前振りとして食品などに混入した昆虫の経路を追った「招かざる虫」という本を読んでいたため、昆虫の生活におけるギョッとする侵入について知っていた為このお話を読んだ時、読まなかった場合以上の虫と人の距離感というか、リアリティを感じた。
話は警察もの、ハードボイルド?な草臥れた刑事とこ綺麗な若い相棒という警官コンビだけでも警察ものとして成立するようなキャラクターを据えながらも、癖のある法医学昆虫学者という役職で小柄な元気一杯の女性という真逆のキャラクターを持って来ている。
主人公の警察の縦社会に不満を持ちながら社会人として飲み込んでいる厭世的な雰囲気に、刑事としての情を併せ持った行動と言動がかっこいい -
Posted by ブクログ
春琴のほうが佐助の存在にズブズブなんじゃないか
何にも見えない世界で、佐助、と名前を呼べば、いや、呼ばなくても、すぐに察して、手を取ってくれる存在が幼い頃からずっといるんだぞ。どこまでも甘えていい存在が、安心がそばにある。
春琴にとっての佐助、依存どころか世界そのものでしょ
春琴ってファムファタール的な存在として語られるんだろうけど、どっちかというと絶対離れられない麻薬みたいな男を得てしまった女の子のように思う
あまりの高貴ゆえ素直に愛を捧げられない乙女
世界の全てだった男が自分のために世界から目を閉ざしたことの重さ
ハッピーエンドなようなそうでも無いような
佐助は盲目になったことで春
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