小説・文芸の高評価レビュー
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ネタバレページを捲る手が止まらなかった一冊でした。
全さんの、写真家らしい一流の感性に惹き込まれる一方で、最後の別れがあまりにも悲しくて、でもそれが全さんらしくも感じました。
恋をすると周りが見えなくなる感じや、愛する人が突然いなくなった時に忙しさで気持ちを紛らわせようとする感じもすごくリアルで、思わず「これって本当にあった話なのかな」と思ってしまうほどでした。
2人の距離感もとてもよくて、読んでいるうちに私まで全さんに沼ってしまいました。
最後の別れも、全さんなりの優しさだったのかなと思うと苦しくなります。
全さんが残してくれた写真にも愛が詰まっていて、その記憶はきっと一生消えないんだろうなと -
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ネタバレ様々な解釈、物語性の読み解きができる作品であることは」間違いがありませんが、村上春樹氏が「フランツ・カフカ国際文学賞」授賞式で読み上げた受賞のあいさつで語ったことが、個人的には最も正鵠を射ていると思います。というか、好きです。
「そこに描かれているものがたりはきわめてリアルでありながら、同時にきわめてアンリアル」
「『分裂』感」
目的とする『城』には一向にたどり着けず、時間と距離がまったくゆがんだ世界で、登場人物たちとの堂々巡りのようなやり取りが延々と続いて続いて……そしてぶつ切りに終わります。
親友のマックス・ブロートが、カフカに聞き及んだ終結は、少なくとも部分的には名誉を回復するも、疲 -
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ネタバレ分かる感覚なのに、小説としては読んだことがない話
新しい小説
恋愛とは違う、友情にしては踏み込みすぎる
個人と個人があまりにも近づきすぎたとき、境界が溶け合って、反発しながら、惹かれすぎて離れられない
「いてほしい」と「いなくなってほしい」が反復する様子を表したタイトルが上手すぎる
激昂に至るトリガーが「知らない男と連絡を取り合っていたこと」というのが、生々しくて良かった
ラストまで読んで「この後どうなるの?」と思ったけど、俯瞰で見たら、この二人は一生こうやってすったもんだして、別れないんだろうな〜と思った
これだけ人を好きになれる、好きな人がいるのは、どれだけ傷ついたとしても、尊いこと -
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ネタバレ映画化もされた有名作。先に映像を見るとスズキタゴサク=佐藤二朗にしかならない。
自称・スズキタゴサク。
取調室に捕らわれた冴えない男が、
突如「十時に爆発があります」と予言した。
直後、秋葉原の廃ビルが爆発。
爆破は三度、続くと言う。
ただの“霊感”だと嘯くタゴサクに、
警視庁特殊犯係の類家は情報を引き出すべく知能戦を挑む。
炎上する東京。拡散する悪意を前に、正義は守れるか。。。
「スズキタゴサクが強すぎる。」
この一言で8割ぐらい説明が付きそうなお話。(貶している訳ではなく、褒めてる)
とにかくその流暢な喋りで対峙する刑事の心を抉り続ける。
清宮はそれに負けてしまった。
伊勢はハナから相 -
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読み始めてすぐにデジャヴ。もしかして読んだことあった?と思ったら「スピノザの診察室」の億編でした。
甥を引き取ったことから大学病院を辞職し、地域の病院で働くマチ先生。ある日、大学病院の先輩から難しい内視鏡手術の話が持ち込まれるが、その患者は大学病院の教授の父親だった。。。
最近、ストレスフルな生活を送っていたせいか、志の高い先生たちの言動が、いちいち琴線に触れ、だいぶ救われた気持ちになりました。こんなにカタルシス求めてた?と思うくらいです。
エピクロス主義を通じて問うている死生観、幸福とは何かを強く考えさせられます。
著者の哲学と未来への憂いが強く感じられた作品でした。 -
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ネタバレ冒頭、担任の森口の1人語りがしばらく続く。生徒2人が森口の4歳の娘を殺害した。修哉が発明した電流の流れる財布で感電させられ、その後意識を取り戻したが直樹によって冬のプールに沈められて亡くなった。その復讐のために、森口は犯人2人の飲んだ牛乳に、HIV感染者である夫の血液を混入させたと告白し、冒頭の語りのシーンが終わる。話の途中、たまに意味のわからない部分があるが、物語が進むにつれて回収されていく。
直樹は、HIVを家族に移さないようにと異常なまでの潔癖症になり、次第に精神を病んでゆく。直樹の母親は、自分にとって都合の良い解釈しかせず、息子の侵した罪からも目を背こうとする。直樹は母親から見放され -
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ドラマから、ジェンダー感、特に女性の描かれ方や恋愛の捉え方について考察された本。知っているドラマが沢山出てきて楽しく読めた。
「ドラマがアップデートすることで、社会認識は確かに変わるのである。」とあった。この前後の文章から、自分がどれだけドラマに影響を受けてきたかに気が付いた。この章はパワハラやセクハラに関してのことで、ドラマで是とされていると実際の日常でも「まあいいか」となりがち…というような内容だったけれど、
フィクションは、良くも悪くも人の価値観に影響を与えることを気に留めておかないといけない。
番外編は、少しドキッとした。無責任な受け手でいてはいけないなと思った。
全体的には軽や
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