小説・文芸の高評価レビュー
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話のあらすじとしては本作の語り手である2011年を生きるリスボン・ハイスクールの英語教師のジェイク・エピングがジョン・F・ケネディの暗殺を阻止するために過去にタイムトラベルをする物語。
上巻はケネディ暗殺阻止の前にバタフライ・エフェクトの検証実験としてリスボン・ハイスクールの校務員ハリー・ダニングの壮絶な過去を変えようとして、主人公が奔走するエピソードが主な内容。
まだ上巻だけど、キング作品に通底する特徴としてエンタメで魅せながら、本作の背景にあるようなケネディ暗殺事件、ベトナム戦争といった社会や政治に対する善悪を問うまなざしがあり、話の展開やキャラクターの説得力だけに拠らない深みがあるよ -
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ネタバレ古代マヤ文明をモチーフにした架空の古代国家に暮らす様々な立場の人間の視点で、一つの国が滅びる顛末を追体験するようなお話。
読む前はファンタジー作品だと思ってたし、ページも600ページちょっとあるから最後まで読めるか不安だったんだけど、不思議とスルスル読めちゃったね。
正直意味のわからない単語とか、理解しがたい文化的背景とかもたくさんあったんだけど、作中であまり詳しく説明してないのが逆によかったのかもしれない。こういう作品は世界観説明が長く、その間に読むのが嫌になることが結構ありがちだと思うんだけど、そういうのがまったくなかった。古代の話だけど、会話シーンが現代口調だったのも馴染みやすくて◎。 -
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ネタバレエッセイは小説に比べてカロリー少なく、楽しむことができるから、読書疲れの時に良いです。
このエッセイもページの上下に大きなスペースがあり、160ページほどの作品だが、実態としては100ページもあったのかと言えるほど、あっさりと読むことができる。
好き嫌いは言語化しない方がいい
無理やりで言語化するとそれが本当に思っていたかどうかわからないようなこと。でも、それが真実になってしまう。自然に言葉が出てくるようになるまでは無理に言語化しなくていいのでは?
人間関係に悩むのは傲慢である
人間関係で気をつけているのは相手のことを嫌いにならないという一点だけだ。他人の感情はコントロールできないが、自 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ赤と青に色付けされた女の子のエスキースを軸に点と点が繋がって、繋がりを通してだれかが優しく成長していく物語でした。
青山先生の物語好きです!
実際に絵を描く前に、エスキース(したがき)の中で遊ぶときが一番、頭の中で完璧な傑作が出来上がってる。
描いてるうちに、自分でも予想できないことが起きる。
思った通りにすらすら描けたらそりゃあ気持ちいいだろうけど、どちらかというとそっちのほうがおもしろくて、絵を描くことがやめられない。
たとえ完璧じゃなくても。
そうして完成したエスキースを作る人、見る人、気にいる人、額を作る人……たちの人生を見守る側になれて楽しかったです。
エスキースは本番じゃないか -
Posted by ブクログ
しかめ面をしながら、何度も唸りながら途中の章を読み続けた。
少しの変数が加わっただけで、この悲劇は起こらなかったのだろうと、何度も考えた。
救いの無い実話に、たらればを持ち込みたくなっていたのだろうが、最後の章には何故か込み上げるものがあった。人が亡くなっている以上、それを救いと呼んではいけないのだが、しかし明らかに、濁ってはいるものの光の様なものを感じてしまった。
勿論、彼女の犯罪の事実を擁護する気はない。
陳述書では、母か自分のどちらかが死ななければ終わらなかった、と記していたが、
事件から8年経った今、彼女はそれをどう考えているのか是非聞いてみたい。 -
Posted by ブクログ
これぐらいの距離感がちょうどいいのかもしれない。
読み終え、そんなことを思った。
宙は小学校に上がるのを機に育ての母・風海(ママ)のもとを離れ、
産みの母・花野(お母さん)と暮らし始める。
家事をせず、イラストレーターの仕事を最優先にする花野との生活を
支えてくれたのは、商店街のビストロで働く佐伯と家政婦の田本だった。
花野への不満を募らせて家を飛び出した宙に、
佐伯はパンケーキを作ってくれた。
その日から、宙は佐伯から料理を教わり、レシピをノートに書き続けていく。
もう宙がいい子すぎるかつ達観しすぎていて、
だからこそ前半は宙に降りかかる苦難が辛すぎて読むのがしんどかった。
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