ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 地雷グリコ

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    見事なまでのJK版『カイジ』、JK版『ライアーゲーム』といったところか。
    グリコ、じゃんけん、だるまさんがころんだ―
    誰もが知っている遊びに少し変則的なルールを加えた頭脳戦が繰り広げられる。1話完結の連作だから読みやすい。

    主人公の真兎は一見のんびりしたJKだけど、とにかく頭が切れる。洞察力もコナンくんばり。
    毎回「今度こそ勝ち筋を見抜いてやる!」とルールの穴を探しながら読むのだけど、こちらの予想の斜め上どころではない方法で華麗に勝ってしまう。
    その「そう来たか!」と裏切られる感じが毎度痛快。
    章を追うごとに相手もどんどん手強く、強かになっていくうえ、前回倒した敵がいつの間にかこちら側のパー

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    2026年08月09日
  • 教誨

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    背景を知るにつれ死刑囚となった響子が虐げられた状態が酷い事件に繋がる。救いを乞えなかった生活。洗脳とも言える家庭内の育児。誰もが一歩間違えたら、そんな状況に,陥ってしまうかもしれないと言う危うさがある。真実と事実が反転するラストに涙がおちました。

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    2026年08月09日
  • 蜜蜂と遠雷(下)

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    前半も面白かったですが、後半もとても面白かったです。4人の成長する姿を見れたり、天才組3人がわちゃわちゃしてるのも可愛かったです。
    コンクールの結果は個人的にはびっくりしましたし、実際に聞いてみたいなあという思いでいっぱいです。

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    2026年08月09日
  • 蜜蜂と遠雷(上)

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    前半は、なぜピアノコンクールに出て、ピアノや音楽にどのような想いを持っているかを知る物語でした。
    社会人をしながらピアノを練習する人、幼い頃にピアノに出会ってずっと続けている人、昔にコンクールに出るのを辞めてしまった人、耳がよく音楽の才能がある人…
    4人のそれぞれの物語を読むことができてとても面白かったです。

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    2026年08月09日
  • 御身

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    とんでもなく一途な和気ととんでもなくメロい長谷川さんの間で揺れる様から目が離せなかった。和気の真っ直ぐさも長谷川さんの余裕たっぷりな男らしさもどちらも魅力的。個人的には他の女性が近付いてきたとしても断ってゆく和気の方が好きだったけれど、何人も相手がいた男が他の相手を切って自分だけにした!という事実があると長谷川の方に惹かれてしまうのかもしれない。
    時代を感じさせる文体やら描写があり、三十万円安くない❓と思っていたら月給が一万円で中々に驚かされたりと昔の作品に触れるのも面白い。最近読んだ恋愛小説の中でトップクラスに好みでした

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    2026年08月09日
  • 紙の月

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    恋愛っていうのが 根源的なところで生殖本能と 不可分で、必然的に「排他性」やら「独占欲求」やらがセットでついてくるものである以上、恋に落ちた人がエキセントリックな行動に走るのは むしろ自然なことって僕には思える。最近 現実生活において は 人と人との出会いまでが システム化・マニュアル化されているかのように僕には感じられ、恋というものから その「病性」ないし「毒性」みたいなものが 漂白されて まるでニンニク抜きの餃子みたいだし わさび抜きの寿司みたいな一抹の物足りなさが そこら中にあって、そのせいか こうして小説の中で 恋に中毒し 自己抑制も客観性も理性も失って 闇に落ちていく人に出会うと な

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    2026年08月09日
  • 容疑者Xの献身

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    石神の選択と覚悟を思うと涙が止まらない。
    そして湯川の気持ちも。
    本当に無駄なところが1ページもないミステリー。
    あっと驚くトリックも謎解きの過程もすべて面白いのに、本筋はただ1人の男の恋心なんだ。そこに説得力があるのがすごい。普通は石神のやってること、トリックも理解できないよ。でも最後まで読んでいた読者だけは、知っている。彼のことを。彼の気持ちを。
    物語に描かれていること、すべてに意味があった。
    ものすごい。大傑作。

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    2026年08月09日
  • かがみの孤城 下

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    ネタバレ

    読み終わったあと、鳥肌が立った。
    上巻のこころの願いが、こんな風に出てくるなんて…と、嬉しかった。

    正直時間軸のことは下巻の初めにみんなが会えなかった日の曜日で何となく察する部分はあって、でもその中でもどの世代にも一定多数「中学校」という枠組みに合わない子というのはいるし、色んな理由で学校に行かないと選択する子もいるから、余計分からなかったんだなと思った。

    7人が全然学校に行かないこと(リオン除く)に対して後ろめたい気持ちがあるから、全部が全部を打ち明けるのにも時間がかかり、最後の最後にならないと分からなかったんだなと思う。

    また、個人的にはリオンが学校に行っているというのに孤城に呼ばれ

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    2026年08月09日
  • 陰謀論百物語

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    陰謀論、百物語、怪しげな蝋燭の炎、表紙を見て夜読むのはやめとこうと思ったくらい「怪奇」を感じた。こういうのはあまり好きじゃないのだ。
    ところが大外れ、冗談とさえ言えるような陰謀論が飛び交い笑ってしまう。作者に嵌められたと思った一作目。
    気楽に読み進めると次々と、一番楽しんどるのは荻原さんかいと遊ばれた感に包まれ、こちらもにんまりの短編集だった。

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    2026年08月09日
  • 獣の奏者 IV完結編

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    ネタバレ

    いい大人ですが、最後は声を出して泣きました。
    上橋さんの作品は理不尽に辛いことは無いと思っていたのですが、やはりリランとエリンとの別れは辛かった。
    でも、納得できる。
    ファンタジーだけど、道理は通っているんだもん。
    皆幸せハッピーにはならないよね。
    でも未来に希望はある。
    一番、納得の出来る場所に落ち着いていると思います。
    ジェシの働きと、一つ一つの小さな気持ちと動きが、少しでも長く平和な時間を伸ばせます様に。
    でもきっと、いつか闘蛇も王獣も人間が操る時代が来ると思う。
    その時間が少しでもあるということでも、やはり大事なことだと思うのです

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    2026年08月09日
  • 禁忌の子

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    読み始めてどんどん物語に引き込まれて行き、結末も衝撃的で全く予想外の展開で驚かされました。
     
    読後、自分の生い立ちや、家族、家庭環境に改めて想いを巡らせ、この世に生まれた瞬間から運が悪ければ不幸になる、どんなに綺麗事を並べても事実として有るんだろうなと複雑な気持ちになりました。

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    2026年08月09日
  • アルジャーノンに花束を〔新装版〕

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    人との距離感や関係の変化が逃げ場のない形で描かれていくのが印象的だった。
    特に、知能を得ることで見えるようになった世界と、それによって失われていくものの対比が強く心に残った。何かを得るには、何かを失わなければならないことを深く認識させられる作品でした。

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    2026年08月09日
  • リデルハウスの子どもたち

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    読みやすくて、面白くて、これを読むために全力で退勤していた1週間。
    美しいリデルハウスの四季折々の風景描写がすごくすてきで、自分も一緒に頬で風を感じながらリデルハウスの敷地を歩いているような気分になれた。
    バーネットの『秘密の花園』を読んだときのような、行ったことはないけどそこにいるような感覚。
    伏線がいろんなところにあって、最後にうまくまとまる感じも、子どもたちの成長も感じるところもよかった。
    他の作品も読んでみたい!

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    2026年08月09日
  • 仲蔵狂乱

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    面白かった。歌舞伎に興味はないけど、松井今朝子さんが好きで購入。興味ない世界なのにスイスイ読めた。仲蔵という役者の一生。有名なのかも知らない人だけど好きになった
    さらりと書いた一文に、いやいやもっとあったでしょ色々!と突っ込みたくなるほどテンポ良く、話は進んでいく。
    苦労話が多め。読後感は大変やったなあ…て労いの気持ち。
    もっと楽しい嬉しい部分があったら良かったな

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    2026年08月09日
  • アンソーシャル ディスタンス(新潮文庫)

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    自分で自分のことをコントロールできないくらいに客観性を喪失した人、病的なまでにアンバランスな人が僕は大好きだ。客観性を失えば失うほど そこに人としての魅力が醸成されてくる。何かにつけて 依存的になりやすい人は その「制御不能性」によってたいてい怖がられるものだけれど、僕はその 見通しのきかない怖さが 好きなんだろうと思う。依存的で病的でぜんぜんかまわない、なにしろ僕自身 いろんな方向に 依存的で病的で 制御不能な人間だから。毒を食らわば皿まで。いいじゃない、どっぷり溺れようよ。

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    2026年08月09日
  • 向日葵の咲かない夏

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    友達に勧められて買った。
    ずっと不穏な感じがして何かがおかしいけどはっきりしなかったけどだんだんわかってくるのが面白い。でもやっぱり意味わかんないとこもある笑

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    2026年08月09日
  • はじまりのスープ、夏ゼリー

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    すごく良かった〜。
    とても好きな一冊になりました。

    中森さんはサバけた、ちょっとやさぐれた感じなのに、他人を観察・思い遣った料理の数々はどれも食べたくなる。
    下倉さんは今じゃ時代錯誤な働き方だけど、本人がやりたい事を全力でやっててイキイキとしてる姿はちょっと羨ましさもあった。
    あらきにも親子丼食べに行きたいー!

    『はじまりのスープ』
    『とじないで、親子丼』
    『ホワイトリリーの小豆シャーベット』
    『作って食べて、力を抜いて』
    『夏ゼリー』

    瀬尾さんの描く人々は優しくて、ふんわり包まれる読み心地で好きだなと改めて感じました。
    すごく口が悪かったりするのに憎めない笑

    中森さんがあらきに行ける

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    2026年08月09日
  • 星野源論(新潮新書)

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    10年ほど追っている、源さんについて書かれた本。

    「星野源」について人は語るとき、いつも語り得ないのか___これ、とっても共感しました。文筆家、音楽家、プロデューサー、俳優、ラジオDJ…あまりにも多数の入り口がありすぎるし、それぞれにも多数の側面がある。
    つやちゃんの表現が、とても丁寧で多角的に源さんを見ていて、リスペクトを感じられて好きになりました。

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    2026年08月09日
  • チョコレート・ピース

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    チョコに纏わる短編作。
    読みやすくて気持ちの良い作品たちで (文字も大きく)、サクサクっと読み終わりました。

    短編でしたけど、ひとつの物語りでもあって、おもしろいつくりでした。

    チョコ食べたくなります。

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    2026年08月09日
  • 捨て童子・松平忠輝(上)(新潮文庫)

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    『捨て童子松平忠輝(1)』
    隆慶一郎

    『捨て童子松平忠輝(1)』は、家康の六男として生まれながら、政治的な思惑と家中の力学によって“捨て童子”として扱われた松平忠輝の数奇な運命を、隆慶一郎らしい骨太の筆致で描き出す歴史小説の第一巻です。幼い忠輝は、本来なら将軍家の一員として栄華を約束されていたはずなのに、家康の冷徹な判断と、側室の出自、家中の派閥争いなど複数の要因が絡み合い、政治的に“存在してはならない子”として扱われる。
    その結果、忠輝は幼少期から孤独と不遇を背負い、武家社会の非情さを身をもって知ることになる。物語は、忠輝の成長とともに、徳川家の内部に潜む緊張、外様大名との関係、武家社会

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    2026年08月09日