小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
数学ガールでおなじみの登場人物たちが、AIとの会話を通して悩み、成長していくストーリーである。AIの応答の特性や、どのように質問すればよい回答を引き出せるのかといった、活用のコツにも触れられている。さらに、数学ガールの登場人物たちによる青春ストーリーとしての完成度も高く、すらすら読める。AI活用の入門書としても、十分に有用な一冊だと思う。
書籍の中で特に気になったのは、「創造性は選択に宿る」という部分である。AIによって、たしかにさまざまなことが効率化され、便利になる。だが、AIは提案はしても、決断はしない。選択肢の中から決め、その結果に責任を負うのは人間にしかできない。そして創造性とは、そ -
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なかなか手をつけられなかった一冊
同業者として「ツッコミどころ」を見つけてしまうのが嫌だったから
「動物のお医者さん」で味わった嫌な感じ
物語りとしては面白くてもリアルでは違うということが多々ある…医療ドラマで「嘘つけ」というヤツと同じ…変な理想論とかイメージが先行するヤツ
ようやく重い腰を上げて読み出したら…止まらなかった…久しぶりに一気読み…気づいたら深夜2時だった
「とわの庭」でも感じたが、藤岡さんの作品には色々な女性像が登場するも、一貫して生き方に芯があり迷いながらも前進しようと足掻く姿にも温かな視線を感じられる…人を憎んだり恨んだりしても不思議ではない過酷な状況で育ちながらも、 -
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竜の命と人の命に対面する少年たちの話
今回も一気読み!大変満足度の高い話だった。
超自然的、災害的な被害を人間に与える竜だけど、竜自身も意思や尊厳を持つ命の一つである。その難しさが今作にはよく現れていたように思う。
相変わらず設定開示の順序が上手く、「死ノ医師団」「真珠ノ民」などの新たな設定もストーリーの流れに従ってすんなり理解できた。
かと思えば、前作から印象的だったカテタル号の真の姿が明らかにされ、巻を跨いだ伏線に「このためだったのか!」と膝を打ったり。医療方面の知識はからきしなので、より気持ちよく驚けた。
続きも一気読みしたいけど、読み終えてしまうのが勿体なくもあり。
こんなにわく -
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これほどまでに激しく、生々しい感情を揺さぶられた小説は、かつてなかったかもしれない。物語を貫くのは、人間が抱える「邪悪さ」だ。
まず、母・夏枝の姿に戦慄する。自分の欲望を優先し、何も知らない養女・陽子を復讐の道具にするその姿。美しく成長する陽子に女として嫉妬し、彼女の想い人を誘惑し、最悪の形で出自を暴露して嘲笑う。何より恐ろしいのは、彼女が常に「自分は被害者だ」と言い聞かせ、自らの醜悪さを一切反省しないことだ。まさに、「吐き気を催す邪悪」がそこにある。
一方、夫・啓造もまた救いようがない。彼は「隣人愛」という高潔な言葉を盾に、陽子を復讐の道具として家庭に招き入れた。理性的に自らの卑怯さを自覚し -
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これほどまでに激しく、生々しい感情を揺さぶられた小説は、かつてなかったかもしれない。物語を貫くのは、人間が抱える「邪悪さ」だ。
まず、母・夏枝の姿に戦慄する。自分の欲望を優先し、何も知らない養女・陽子を復讐の道具にするその姿。美しく成長する陽子に女として嫉妬し、彼女の想い人を誘惑し、最悪の形で出自を暴露して嘲笑う。何より恐ろしいのは、彼女が常に「自分は被害者だ」と言い聞かせ、自らの醜悪さを一切反省しないことだ。まさに、「吐き気を催す邪悪」がそこにある。
一方、夫・啓造もまた救いようがない。彼は「隣人愛」という高潔な言葉を盾に、陽子を復讐の道具として家庭に招き入れた。理性的に自らの卑怯さを自覚し -
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ネタバレ達也・道子親子との出会いから、両親を失い、浅沼家に引き取られるも虐待まがいの扱いを受ける子供時代の第一部、弁護士となり達也の弁護を引き受けながら、達也を有罪にすべく奔走する第二部と、時間軸的には隔たりがあるが、心に受けた傷やトラウマは変わらずに残っていることを感じさせられた。ストーリーも、前半の「検察側の証人」のエピソードが後半に活きる設定で、先が読めない展開だった。達也の、救いようのない悪役感がよく伝わってきて、著者の書きたかったというキャラクターと合致していると感じた。淡々とした語り口で読み進めやすかったが、主人公・圭輔が誰にも心を開ききっておらず、素の心で何を考えているか伝わりきってこな
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