【感想・ネタバレ】キッチン常夜灯 夜ふけのオニオングラタンスープのレビュー

あらすじ

チェーンレストラン「シリウス」池袋店の店長であるいつきは45歳。数年前の「女性活躍」方針以前から、いつきは自力で店長になり、都心の店を回してきた。だが最近、店長会議で、若手の女性が臆せず発言したり提言したりするのを聞いて、たじろぐと同時に、これまで自分がやってきたことは古いのかとモヤモヤしてしまう。また、頼りにしていた若手が突然やめると言い出し、説得を試みるものの彼の意思は変わらない。私は「ずっとここにいる人」という目で見られているんだろうなと虚しく思ってしまう。そんなある日、水道橋の倉庫で作業をしたあと、「キッチン常夜灯」を見つけ、お酒と食事を楽しむかなめに偶然出会い、「変わることを恐れてはいけないと、ここで気づかされた」という話を聞く。シェフたちとの交流と丁寧な料理を通じて、仕事のやりがいやこれまで積み重ねてきたこと、そして自分自身にじっくり向き合うようになる。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

夜中に読むと余計お腹が空く。
過去作の主人公たちが成長して関わってくれる所が楽しみ。
最後にサプライズ…そこの所もっと詳しく!
次回?

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2025年11月20日

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ネタバレ

キッチン常夜灯第4弾。
「女性活躍」以前から唯一の女店長として働いてきた池袋店のいつき。いつきと私自身が同世代であり、様々なことに対して葛藤する気持ちにすごく共感できた!
自分よりバリバリ働く若い世代を見て「自分はこれで良いのか」と焦ってしまったり、世代によって「働く」ことへの意識にギャップがあるので、一緒に働く人への接し方に悩む点もよく理解できた。また40代以降は特に親や家族の健康についても考える部分が大きいので、今の忙しい働き方のままで良いのかと模索してしまうところはかなり共感できた。
ただ、いつきのように、自分の気持ちや考えを、周りや会社に対して発信する大切さを感じた。オオイヌがより良い会社に変わっていくことを願って、キッチン常夜灯の第5弾を待ちたいと思う♪
また過去3作のみもざ、つぐみ、かなめや他の登場人物が出てきたのも嬉しかった!やっぱり美味しい食べ物の出てくる小説って幸せになれるなぁ…としみじみ。

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2025年11月16日

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キッチン常夜灯シリーズ大好きなの4作目。
今作の主人公は40代半ばのベテラン店長のいつきさん。会社の経営方針の変化や、年齢を重ねてゆく自分の働き方に不安に襲われたり、両親の老いてゆくさまに寂しさを感じたり。
でも、キッチン常夜灯の美味しい料理やシェフや堤さん・常連さん達の優しさに触れて疲れた心を癒され、またとても前向きになってゆく様がとても良かった。

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2025年11月16日

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自分を労わるご褒美ご飯のオンパレード
相変わらずお料理の描写が濃厚で、見えない湯気と香りが漂ってくる
常夜灯を読んでると、つくづく食べることと生きることは密接だなと感じる
栄養のある温かな食事は明日への活力に変わるから

今作ではもう少しでアラフィフになるベテラン店長いつきが主人公
みもざ、つぐみ、かなめ達とはまた違う悩みを抱え、常夜灯に通いながら自分の今とこれからを見つめ直していく
何歳になっても悩みは尽きない
ならば、前を向けるよう、自分を大事にできるよう、美味しい料理で身体を作っていくことが大切なんだと改めて感じた

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2025年11月14日

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シリーズ4作目。今回は『シリウス』池袋店長のいつきが仕事や高齢の家族と向き合っていく物語でした。

40代はまさに自分と同世代。仕事や高齢の家族との付き合い方によっては、自分がやりたいこととは思うようにいかなくなってくるタイミング。自分も同じ。(いつきのように立ち位置は違えど)仕事の悩みや高齢の家族を持つので、いつきの考えてることや現状に共感。

そんな中出会う『キッチン常夜灯』はいつきにとって、心の拠り所になったのではないかと思う。
優しい堤さんや城崎シェフと美味しいご飯が温かく迎え入れてくれる喜び。美味しいご飯が日常を忘れるぐらい並び、日頃から忙殺された環境下の中、ホッとするような場所だって改めて思うし必要だなと。今回も読みながらお腹が鳴る(笑)

『シリウス』の人たちにとって、『キッチン常夜灯』って、今どきの言葉でいうとサードプレイス。読んでる側も小説の中だったとしても、サードプレイスなんじゃないかと思う。それぞれが仕事やプライベートで悩み苦しむけど、尻込みせずに明日の一歩を踏み出す力をくれる本に出会えて幸せです。

今回もうまかった、ごちそうさまでした。

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2025年11月13日

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キッチン常夜灯4巻目。
シリウスで働く店長のいつきさんが主人公のお話。ただ、これまでの常夜灯で主人公であった、みもざちゃん、つぐみちゃん、かなめちゃんも登場していた。
葛藤している姿、頑張っている姿をみてお仕事頑張ろうと勇気をもらえたお話だった。

常夜灯、私も行きたいな

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2025年11月02日

Posted by ブクログ

久しぶりにこのシリーズの新刊でしたね。
ずっと楽しみにしていました。
久しぶりすぎて、それまでの主要主人公の名前が少し飛んでいたのですが飛んでいてもなんのそのでした。
やっぱり目を引くのは料理ですね。
私は食べたことも名前を聞いても分からない料理ばかりなのですが、本に書かれていることだけでこれは美味いんだろうなとか勝手にお腹が空いてきたりいっぱいになってきたりして不思議でした。
キッチン常夜灯という場所がオオイヌの皆さんにとっての活力であるのがお話の中なのに私自身いつも微笑ましく嬉しく思います。

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2025年11月01日

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シリーズ第四弾!!

今回は池袋店店長いつきが主人公。
いつきが唯一女性店長だったが、会社の「女性進出」によって、若い女性店長も増える。月一の会議で臆せず発言する若い女性店長。
なんだかんだ悩みながらふとした時に出会った「キッチン常夜灯」。そこで会社の後輩とも出会う。
後輩と話しながら、モヤモヤしたものが晴れる。
先輩男性店長に相談して、そこでも気持ちが晴れる。

悩んだ時は相談したい。1人で悩まず。


「キッチン常夜灯」でのひとときをいつきは大切にし、これからも「シリウス」と共に頑張って欲しい。

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2025年10月27日

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主人公の年齢層が上がり、自分の未来を考えさせられた気がする。
相変わらず料理が美味しそうで、長時間労働の悲壮感や年齢による悩みも多少緩和され、娯楽として楽しめる一冊だった。

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2025年10月26日

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ネタバレ

長く勤めた飲食店に希望持っていなかった主人公が、ある日偶然見つけたキッチン常夜灯での食事に感銘を受けると共に、会社の後輩やキッチン常夜灯のシェフらと交流する中で、会社•自分自身を少しずつ変えていく話。

自分にも、こんな暖かく迎えてくれる飲食店があると、人生躓いても前向きになれる気がします。

別の関係図書も見てみたいと思います。



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2025年12月01日

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4作読んできた中で、これは最もリアリティを感じる。著者さんの年齢に近い主人公だから、きっと著者さんも通ってきたばかりの、または直面している真っ最中の道が描かれているのかも。私自身も同世代で未婚・子無し、要介護の親を抱えているから、主人公のどうにもならない不安に共感した。
自分の誕生日をビストロで自分で祝う、かっこいい。それにしても皆よく食べよく呑むね…。

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2025年11月21日

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4作目。相変わらずいい話。
私の周りも転職している人が多くて、私もこのままでいいのか?と思うこともあるけれど、私はまだこのままでいいな、と思えた1冊。
仕事もプライベートも充実できたらいいな。

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2025年11月16日

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シリーズ4作目
今回はベテラン社員の女性店長の話
接客業ならではの悩みはもちろん、転職のタイミング、働き方、ワークライフバランス、女性としてのこれからの働き方、、、
今回も共感することばかりで、考えさせられることも多かった

シリーズ毎にその都度主人公の置かれる状況や悩みがいつもその時の自分にも重ねられる状況で、
今作も読んでよかったなあと温かい気持ちになった
これからもこのシリーズは絶対読む

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2025年11月12日

Posted by ブクログ

シリーズ4作目。
もちろん、物語の舞台は「キッチン常夜灯」と「ファミリーグリル・シリウス」洋食店。
そして、主人公はシリウス池袋店の店長、鳥羽いつき・45歳。

45歳ならではの、これからの自分の人生への不安や向き合い方がとてもよく伝わってきた。
ワークライフバランスというものへの悩みも。
仕事への向き合い方、老いてくる両親との関わり。これらは私もよく考えます。考えても仕方のない先のことを、考えてしまうこともしばしばあります。
そんな中、今まで仕事で積み上げてきたものを武器に社内環境を改善しようと取り組み始めた主人公、いつきの姿は、とても頼もしく感じた。
そんな、いつきの背中を押したのが、キッチン常夜灯のスタッフと美味しい食事。
キッチン常夜灯には、前作までの主人公全員が登場します。
他の登場人物も今まで登場したことがある人ばかりで、誰が誰だか分からなくなったりしましたが、何とかなりました。

シリーズ4作を通して、株式会社オオイヌ・「シリウス」の変化や繋がりをみてきました。あと数年で創業五十周年らしいです。
是非、その様子を続編で見たいです。


人生に遠慮なんていらないのよ

シェフのお母さんの言葉
心に響きました。

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2025年11月10日

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今回の主人公の気持ちが分かりすぎて読むのが辛かった。仕事も自分も大切にするのは、言うのは簡単だけど難しい。美味しいものやあたたかい場所に癒される時間が本当に大事。

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2025年11月08日

Posted by ブクログ

いつきの気持ちが痛いほどわかるわかる!!って思いながらページを進めていく。
キッチン常夜灯行きたいなぁ。あったらいいなぁ。

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2025年11月05日

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まだまだ続いてくれて嬉しい。中間管理職って難しい…自分が若い頃とはやり方もあり方も違うだろうから方々に気をかけながら働いてるのかな。常夜灯のオオヌイメンバーはちゃんと常夜灯で癒されてリフレッシュして、ブラッシュアップされて、ちゃんとそれがシリウスを変えていっているのがいい。その時だけじゃなくて、ちゃんと持続されているのがなりよりも素敵。

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2025年11月05日

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巻数を追うごとに食べ物の複雑に美味しそうな表現がパワーアップしている気がする。
今回もワインが呑みたい!!と激しく思うお話でした。

今回の主人公、自分よりは少し若いけどほぼ同世代という事で、分かる。共感しかない。
職種は違えど同じところにハマるのね…と思った。
だからこそ、ネガティヴに考えていたことから抜け出して、立ち止まって前を向いて少しだけ上を向いて不敵に笑う姿に励まされた。

シリウスの人たちが少しずつより良い影響を与えあってるのが良い。 足を引っ張り合うより全然良い。

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2025年10月30日

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今回も美味しそうな料理が沢山でした。
今回の主人公は今までより大人の女性となり、自分に近い年齢だったこともあり、これからの自分の生き方に迷う思いに共感出来ました。
親のこと、自分の体力が無くなってきて若いときほど動けなくなってくること、上の立場になることで自分が影響を与えていかなければならなくなること、何のために働き続けるのか。。。美味しそうな料理に癒されながら色々と考えさせられた一冊でした。

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2025年10月26日

Posted by ブクログ

ひとりで頑張りすぎないこと。
頑張ってきた過去の自分を蔑ろにしないこと。
いつの間にか「わかったつもり」になっていることに、キッチン常夜灯は気づかせてくれる。今すぐにはどうにもできないことに鬱々としてしまう日も、まずは美味しいものを食べて、お腹を満たすことから始める。”今の自分”を幸せにすることを、後回しにしないようにしたいと思った。

三上店長が主人公の『キッチン常夜灯』も読んでみたいな。

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2025年11月23日

Posted by ブクログ

今回もしっかり面白かった
根っから悪い人は出てこないし、取り返しのつかないような事件も起こらない
そこがいい
悪意が介入する隙がないから安心して読める
それでいて単調ではない

初めてベテラン社員から見たオオイヌが語られて
ぐっと深みが増したように思う
今後も楽しみ

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2025年10月30日

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