あらすじ
チェーンレストラン「シリウス」池袋店の店長であるいつきは45歳。数年前の「女性活躍」方針以前から、いつきは自力で店長になり、都心の店を回してきた。だが最近、店長会議で、若手の女性が臆せず発言したり提言したりするのを聞いて、たじろぐと同時に、これまで自分がやってきたことは古いのかとモヤモヤしてしまう。また、頼りにしていた若手が突然やめると言い出し、説得を試みるものの彼の意思は変わらない。私は「ずっとここにいる人」という目で見られているんだろうなと虚しく思ってしまう。そんなある日、水道橋の倉庫で作業をしたあと、「キッチン常夜灯」を見つけ、お酒と食事を楽しむかなめに偶然出会い、「変わることを恐れてはいけないと、ここで気づかされた」という話を聞く。シェフたちとの交流と丁寧な料理を通じて、仕事のやりがいやこれまで積み重ねてきたこと、そして自分自身にじっくり向き合うようになる。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
独身で今までがんばってきた女性が、親の介護や自分のキャリアのことで悩む…
これから私も通りかねない悩みだったから、悶々とする気持ちに共感した。
おいしいものは、人を幸せにするし、旅行気分でリフレッシュさせてくれる。
私の仕事で、私の力で、人のためにできていることってなんだろう。
Posted by ブクログ
まさに同い年のいつきが、いろいろと立ち止まり悩みながら美味しいお料理を食べて前を向いていく話。管理職としての苦しみや、仕事を続ける意味、家族に対しての気持ちなど、あー!!わかるわかるわかる!!と膝を打ちまくりました。
その辺の自己啓発本を読むより、勇気をもらったり癒されたりします。このシリーズずっと続いてほしいなぁ。
Posted by ブクログ
このシリーズは大好きとはいえ、いつも前半は、ちょっと気が滅入りそうになる内容だなと感じてしまう。主人公がキッチン常夜灯にたどり着く頃から、一気に読む側も美味しそうな料理と主人公の心の変化にワクワクさせられる。そしてラストはいつも心がほっと温まる展開になっていくのが何とも嬉しい。今回は、親の老いのお話も。私は、年齢的に子どもたちに心配をかける方の立場なので、主人公のいつきさんの親御さんの気持ちに焦点を合わせて読んだけれど、子どもたちの気持ちも考えさせられた。
Posted by ブクログ
今回は、「女性活躍」の前から唯一の女性店長として頑張ってきた、いつきさんが主人公。
どんどん同期が転職していく中で、転職に踏み切れず、男性社会で頑張ってきた、いつき。「女性活躍」で能力に関係なく女性というだけで店長になっていく後輩たちに複雑な思いがある。
いま、二人目を妊娠して、業績がよければ正社員になれる道もと言われ、業績はあがっていて、でも、正社員になるまで継続して働くことができないと決まって、それでも後任とか後輩が入ってくることも決まっていて、自分が産休育休を取っている間に、フルタイムで働ける独身のその子たちが正社員になるのではと、やきもきしている。
のと、違うとは思うけど、重ねてしまう。
私はプライベートも家事も育児も全部やりたい、というわがままなタイプなので、飲食店の現場でフルタイムの正社員なんて、本当に考えられないけど、自分たちが休みの日に気兼ねなく外食ができるのは、休みの日にお店を開けてくれている人がいるからだ、と強く感じた。感謝しかない。
家族ができて「シリウス」のようなファミレスが欲しい、行きたい、と思うし、大人になって「常夜灯」のようなお店に通いたい、と思う。
私の「常夜灯」を探したい。
すでに続刊が出ているようで、読むのが楽しみ。
Posted by ブクログ
女性店長いつきさんのお話。女性活躍の前から店長を勤めておりベテラン。独身45歳。自分の仕事の立ち位置に悩んだり、私生活では自分の今後、両親のことで悩んだり。常夜灯でシェフや堤さん、かなめちゃんと話すことで前向きになっていく!
あと今回は三上さんとの会話も素敵でした。相談に乗ってくれる上司は心強い。
あと当麻くんも。そんなステキな上司や後輩たちに囲まれ支えられての仕事。
チーム一体となっていて今回も良かったです。
Posted by ブクログ
自分は努力で手にした地位を容易く手に入れられている立場の人に対する嫉妬はとてもよくわかる。その気持ちと、自分の仕事に対する誇りと意地をうまく折り合いつけていくのが難しい人生。和やかに、ゆっくり、仕事の価値と重みと誇りを身につけていきたいと思った。景色が詳細に浮かぶ没頭できる小説の一つ。
匿名
境遇
私も接客業です。
色々共感して読んでたけど
男性社員の話で
40.50代で役職ない人ってところで
一緒に働きたくないとあって
役職ない私はなんかテンションが下がり
楽しんでた気持ちがなくなりました…
環境も境遇が違うから仕方ないけど
なんか、チクッとしました。
エピローグの友達の飲みと一緒。
Posted by ブクログ
ビストロ「キッチン常夜灯」での物語も4冊目。
今回は女性活躍以前から自らの力で店長として頑張ってきたいつきが主人公。
40代となり、会社の改革で持ち上げられて店長となった若い女性社員に対してもなんだか心にひっかかるものが。
自分の立ち位置に不安になるのはどの年代にもあるんだけど、中堅には中堅の悩みがあるんだよね。
仕事の帰り道にみつけたキッチン常夜灯でかなめと出会い、常夜灯はいつきのこの先の灯りにもなっていく。
Posted by ブクログ
今回も全部美味しそうだった
シリウスってもしや、つばめグリルオマージュ?!
このシリーズを読むのにそれぞれ半年ほど時間が空いてしまっているから、続きで読んだらもっと楽しいだろうなと思う。。毎回登場人物を忘れた状態からスタート、、
Posted by ブクログ
準備も大切ですが、あらゆる状況を想定して備えるのも難しいですから、その時々でベストな方法を探すしかない。
あえて言えば、何かあった時に対処できるよう、自分の状態を整えておくこと。
色々と不安はあるけれど、私には私にできることをやるしかない。まだ見ぬ未来を恐れて、いまの仕事を手放す判断などしたくない。
変わるのは何も環境だけではない。自分自身の考え方を変えれば、同じ環境でも違う見方ができる。
簡単には解決できない問題が転がっているからこそ、それから一時でも目を逸らすのは悪いことではない。いつかは自分が解決するのだろうし、何かがうまくいって問題が問題でなくなることもあるかもしれない。
誰かに受け入れられることは、私に大きな自信を与えてくれる。
自分だけがよければそれでいい。そういう考えでない人が見守ってくれていると思えば、私たちも心強い。
やりたいことがあれば、すぐにやっちゃう。遠慮なんかしないのよ。人生に遠慮なんていらないのよ。
思うように生きればいいっていう話よ。やりたいことやっている時が一番楽しいもの。
Posted by ブクログ
やっぱりこのシリーズいいなぁ~。なんか働くことの意味を改めて教えてくれる気がする。このシリーズ初の「女性活躍」以前からの店長のいつきがメインに据えられ、もちろん以前のシリーズでメインだった3人にも会えて嬉しいし、近況が知れて1粒で何個も美味しいので読んでて安定。癒されるし、何よりも前向きな気持ちになれる。これからも追っかけシリーズ!2410-89
Posted by ブクログ
とりあえず、料理がどれも美味しそう。
明日への一歩の源泉がどこにあるのか、を再認識。組織については理想が過ぎる気もしたが、小説の中でくらいこういう世界があっても良い。
Posted by ブクログ
後輩が自分より、他部署が自部署より優遇されている気がする職場、ハードワーク、親の介護、老後の不安
立場にもよるけれど、共感しやすい内容
安易に恋愛や結婚に救いを求めず(美味しい食事がその代わりだけれど)仕事に対するモチベーションを上げる事で前向きになっていくさまはお仕事小説として好き
Posted by ブクログ
シリウス池袋店店長のいつきは、毎日忙しい日々を送っていた。ある時イベントで使う食器を取りに神保町の倉庫へ向かった後に、常夜灯の灯りに誘われて店にたどり着く。シリウスで頑張っている仲間と出会い奮闘していく。
Posted by ブクログ
とっても読後感が良い作品です。同じ仕事続けていると不平不満が出て来たり、自分ばっかり損な役回りをしているような気になってしまう。ある事がきっかけで、主人公いつきの考え方や受けとめかたが変わり始める。自分に置き換えて、なんだか前向きになっていける本だと思う。
Posted by ブクログ
オーディブルにて。
飲食店の仕事が人生。という40代の女性店長のお話。
私は10、20代のときに飲食店のバイトをしていて、立ちっぱなしの仕事には絶対就きたくないと思っていた。このシリーズを読み、もう一度飲食で働いてもいいかもと思う。学生時代には常連を大切にする考えも一切なかった。飲食って楽しい職業であると思う。
Posted by ブクログ
今度の主人公は40代の女性店長。仕事もプライベートも、その世代だからこその悩みが。女性に寄りすぎていないか?という書き方もあれば、はたまたそれを批判的な視点でも書かれていたり…この辺は難しい問題なので深く考えずに読んでます。
基本的に登場人物はみんな良い人で、頑張り屋さん。肯定してくれるセリフも多いので、読後はいつもほっこり前向きな気持ちになります。
Posted by ブクログ
私はまだ数年しか会社で働いてないけど、必ず迎える十数年働いている自分を想像しながら読んで、後悔のない選択をしなきゃいけないなと思った。
働いている以上、誰でも不満や大変なことはあるけど、そんな毎日の中で自分なりのやりがいや楽しみを見つけて生きていけばいいと思う。
Posted by ブクログ
キッチン常夜灯もいよいよ4作目。そろそろオオイヌ関係者以外も仲間入りするかと思いきや、今度は池袋店の店長・鳥羽いつきが参戦。他の人もレビューに書いていたけど、ほんとにこの店にはオオイヌ関係者がこぞって集まる。
今回の主人公は、これまで推定20代30代だった主人公たちよりも年上となり、40代。いつきは勤続20年を越え、大量採用された同期たちは次々といなくなり、結婚もすることなく独り身。若い人たちのパワーに押され、自分が入職し店長となったばかりの頃とは違い、これからどう仕事と向き合っていくか考え始めていた。私自身もこの先仕事を続けていると、同じように考えるのだろうかとふと思う。
自分の職場でいうと、今年度に入って、ようやく【休憩時間をちゃんと1時間とりましょう】と社内規定が強化されました。これまで、業務の関係で昼食をとったらすぐに業務に戻らなくてはいけなかったのですが、おそらく誰かが物申したのでしょう。これまではなあなあでやっていたことが、次々と「今の時代と合っていない」ことから、変わってきています。
小説「キッチン常夜灯」のすごいところは、まさに今の時代背景を取り入れつつ、今を生きる人たちが直面している悩みに切り込んでいるところ。読んでいて、「あれ?自分の職場のこと言われている?」となりました。
辞める先輩より、辞める後輩のほうが多くなり、新たに新入社員がやってきても「いつまで続くか」と考えるようになったのは、いつからだったか。
自分が新入社員のときに経験したことは当たり前ではなくなり、今の若者にとってはおそらく生きづらい世の中だと思う。(いや、もう少し頑張ってみようよと思うことは多々あるけれど……)
話は戻し……
今回の物語では、前作の【タルトタタン】で登場人物が言っていた
「伝えないと損をする」
を見事に体現した内容だったと思っている。
いつきはいつの間にか、本社に自分の意見を伝えることをせず、店長会議でも若い店長たちが活発に意見を出すなかでただその光景を見ているだけだった。
【言ったところでどうせ……】
【意見を出すなんて……】
とこれまでの(悪しき)慣習をそのまま受け入れていたのだと思う。
人は、一生懸命何かをしたところで、成果を出せない、人に聞いてもらえないと悟ると、その瞬間から自分の意志を伝えることを放棄してしまう。
期待しても無駄だと諦めてしまう。
けれど、「伝えないと損をする」。
「伝えないと何も変えられない」。
いつきはきっと、気づいて勇気を振り絞った。
思いを伝えること。これはとても勇気のいること。
けれど伝えたことで、まわりの人を頼ったことで、いつきのこれからはきっと違うものになる。
つくづく、人は人に助けられていると思う。
その事実を、決して忘れてはいけないと思う。
もうひとつ。
そう、【女性活躍】だけでなく、【男性活躍】もできる世の中でないと。
確かに女性が世界中で、長いこと差別される現実が今も続いている。
けれど、女性ばかりに目を向けるのは違う。
いろいろな人がいるから社会はまわる。いろいろな考えがあるから争いも起こるけれど、わかりあうこともできる。
男性のことにも気づいたいつきは、きっとこの先も年齢や性別にとらわれず、いろんな意見に耳を傾け、気づいて変えていくと思う。次回作もぜひ、いつきの登場を待ちたい。
小説「キッチン常夜灯」はこれからも続くことでしょう。というか続いてくれ。
Posted by ブクログ
2026 06/24
今回の主人公は四十代半ばのベテラン女性店長のいつき。実力で店長になったいつきは「女性活躍」で店長になった若い女の子たちに対して思うところがある。会議で積極的に発言しているのを見て焦燥や不安も感じる。
人生の不安や老いた両親の健康不安。
今までの主人公たちとは年齢も差があるので、悩みの内容が違うのがリアルだった。がむしゃらに頑張って前進していくのとはまた違って、しなやかに解決していくところに、大人の女性の余裕を感じられた。
今までの若い女性主人公たちも登場して、交流していく。話してみると若い人たちのことを好きになっていく。そして刺激を受ける。
いつきはとても素直で柔軟な人だ。
今回は人生経験豊かな主人公だからか、食事のシーンが今までよりもさらに印象的でした。料理の見た目、味わい方、感想、どれもが美味しそうで読んでてお腹がすいてしまう。こんなに美味しそうな文章なんて、、、ああっ!もう!私も食べたいっ!
今回もシェフの料理と堤さんの包容力に癒されて、温かな気持ちになれました。
みんな悩みながら頑張って生きてるんだ。
Posted by ブクログ
キッチン常夜灯 路地の奥の 夜のオアシス。
聞いたこともない美味しそうな料理の数々に夜中でもお腹か空いてくる。
40代半ばの女性店長、主人公のいつきみたいに、会社の中でそこそこの責任を負いながらも、下からも上からもプレッシャーを感じつつ、親の健康具合に不安を抱えながら、綱渡りみたいに頑張っている女性たち、多いのでは?
だからこそ、私にも常夜灯みたいに、自分の話に耳を傾けてくれる誰かがいつもいる、そんな場所が欲しいと思える本です。
Posted by ブクログ
このシリーズの魅力のひとつは、女性活躍推進に翻弄されながら成長していく女性たちの有り様だったのに、4作目にしてまさかの展開。まわりからは取っ付きにくい存在に見えるかもしれないけど、信念をもって頑張る女性は、やっぱり応援したくなる。そして他の女性たちと同じように、心の弱さを常夜灯で癒す姿に、こちらも癒される。
Posted by ブクログ
再読3回目。
今回の主人公の気持ちが分かりすぎて読むのが辛かった。仕事も自分も大切にするのは、言うのは簡単だけど難しい。美味しいものやあたたかい場所に癒される時間が本当に大事。
Posted by ブクログ
本作の主人公は45歳の女性店長。自分自身も46歳で社会人23年目の管理職ということもあり、重なる部分が多く、ほとんどの内容に共感した。自分の存在意義や会社の方向性、親の介護、体調管理の難しさなどに、常に頭を悩ませていて、ただ忙しく働いているだけでは続けていけない年齢になった、という現実を突きつけられる。いかに会社という組織を回していくかを含めて考えて行動しなければいけないし、そのプレッシャーを抱えながら働いていると、これまでの自分の経験は本当に間違っていなかったのか、と不安になることも少なくない。
それでも最後には「自分自身を信じて労わること」「1人で抱え込まずに後輩や部下に頼る勇気を持つこと」の大切さに気づかされるような内容だった。
それにしても、常夜灯で振る舞われるお料理の魅力には圧倒された。本当に実在してくれたらいいのにと思わずにはいられない。
Posted by ブクログ
洋食チェーン「シリウス」池袋店の店長であるいつきは女性店長の先駆けとして忙しく働いている。
疲れたある日偶然入ったビストロ「キッチン常夜灯」で美味しい料理とスタッフの接客に癒される。
そこの常連客には同じ「シリウス」で働く女性たちがいて、悩みを話すうちに親しくなる。
働く女性たちへの応援的な内容になっている。
Posted by ブクログ
読み終えるのに時間がかかった....。
確かに時代が変わったとはいえ急に「女性活躍」と言われても今まで先輩たちから教わってきた大切な事もあり中々受け入れられず不安が蓄積していくのは、わからなくもない。あいにく私は40代ではないので共感はできなかったが色々思うことがあったり店長ならではの悩みもあるんだなと感じた。その後の流れはいつも通りなので少しマンネリ化してきたかも。
Posted by ブクログ
常夜灯4冊目。いつも色んな女性が主人公として登場するが、今回の主人公いつきは自分と同じ年代の女性。
ミッドライフクライシスというか、共感できる反面、前半はいつきがかなり後向きなので少ししんどかった。
でもそこは常夜灯、読んでいるうちにだんだん元気が出てきた。特に親の問題が出てくるところは、いつきがたどり着いた考え方や姿勢には勇気をもらった。
みもざやつぐみなど、いつきが脅威と感じていた若い女性社員とあっという間に打ち解けてしまって、それはちょっと物足りないかな?私としてはもう少し波乱が欲しかった気もするが、このシリーズはこれでいいのかもしれない。