あらすじ
チェーンレストラン「シリウス」を運営する株式会社オオイヌに入社したかなめは、店舗でやりがいのある日々を送るも、数年後に製菓部への異動を告げられる。製菓部は製菓工場内にあり、どこか閉鎖的な部署だ。頭の固い製菓部長のもと、早く仕事を覚えて戦力になりたいと思うものの空回りする日々。偶然再会した幼なじみの柊太はカフェで楽しそうに働き、しっかり自分の夢を持っていた。異動願いを出すべきか踏ん張るべきか、30歳を前にして焦りが増していく。ある日、デザートの打ち合わせに神保町の本社を訪れたかなめは、新田つぐみと出会い、「キッチン常夜灯」を教えてもらう。シェフたちとの交流と丁寧な料理を通じて、仕事のやりがいや働く環境、そして自分自身にじっくり向き合うようになる。
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今度は製菓工場で働く子が主人公。今までのキャラクターも出てくるのがうれしい。
後になって、あの行動は周りに嫌な思いさせてたかもとか気づくことがある。それに気づける成長が愛おしいなぁと励まされた。
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キッチン常夜灯3作目。新しい登場人物が主人公になり別の物語を読んでる感じもありつつ、前作の登場人物との関わりもあり、キッチン常夜灯の暖かい雰囲気も変わらずある。読んでて満足感あることに気づいた。すき。
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今回はデザート回!美味しそうなデザート多めで糖分吸収したくなった〜
仕事で悩むのはやっぱり人間関係。上司の関係で悩むのもとても共感した。
仕事で悩んだら食で発散!キッチン常夜灯行きたい!!シェフ!私にも一品作ってください!!
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いろんな働き方の人がいて、いろんな事情でその形態を選んでいる。普段フルタイム勤務しか周りにいない私だが、育休中にいろんな人に出会った。そのことを思い出しつつ、ものすごく甘いものが食べたくなりました。
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【あらすじ】
店舗から製菓工場に配属されて3年になるかなめ。
異動当初はやる気満々だったのだが、製菓工場は元々が別会社であり、食中毒事件を起こしたことがきっかけでファミレスチェーンを運営するオオイヌに吸収された経緯を持つ。
元社長である部長を筆頭に社員も最古参のパートも前会社から残っている人間で、かなめは完全にアウェイだった。
そこに、本社からデザート部門の強化が伝えられるが ——— 。
【感想】
今回も仕事にやりがいを見出せない女性が主人公ですが、まんねりにならないところが素晴らしい。
前回までの主人公や〈キッチン常夜灯〉のスタッフや常連さんたちの物語も少しずつ進行しながら、かなめが自分のやりがいを見出すまでの物語が綴られています。
現在、発売されているのは次巻まで。それが寂しいと思ってしまうほどに、愛着あるシリーズになりました。
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「キッチン常夜灯」のシェフとフロア担当の堤さんは息もぴったりで来る人みんなが夫婦と間違えるほど。でも2人は同志であり、それぞれの強みを活かしてお店を心地よい空間にしてくれる。
文中より
シェフのお料理のおいしさの秘密はね、その先に「大切な人)が見えているからなの。相手を思って丁寧に作られたお料理は、絶対に美味しくなる。私も、そんなふうに丁寧に仕事に取り組みたいって、ここに来て教えられたんだ。
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今作もとても美味しそうな料理がたくさんでした!
主人公のかなめちゃんも少しずつ現状を打破していき、夢まで見つけました。
私までお仕事頑張ろうって思えます。
みんなハッピーエンドなのも良かったです!
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お仕事小説って、自分の生活にあてはめて考えるからモチベーション上がる。
製菓部門に異動した女性の話。
店長職がしたかったのに、今の居場所は自分にとって居心地のよい場所じゃない、と切り捨てている。
でも、居心地のよい場所は自分で見つけていける。つくっていける。
やりがいだって、そうなのだ。
なにもかもあきらめたくない。
この言葉を胸に、私もやりがいつくって頑張りたい。
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シリウスの製菓工場で働くかなめちゃんが主人公。1箇所ほろっと来るところがありました。
美味しそうな料理は相変わらず。私も常夜灯のような行きつけのお店が欲しい。
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第3弾。
店舗から製菓工場へと移動になったかなめちゃんが主人公。
このシリーズは、飲食店で働く描写が詳しくて、
彼女たちと一緒に働いている気分になるおもしろい感覚があった
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今回はケーキやムース、プリンとスイーツもいっぱい登場。ファミレスのスイーツも侮れない。
お菓子工場と聞くと甘い香りいっぱいの幸せな職場をイメージしそうなのに、指示通りのお菓子だけを淡々と作るたけの空気の悪い職場。
パートのボイコットでみんなが同じ方向を目指して行くところが羨ましいと思った。
コミュニケーション大事!職場、家庭、社会全部。話さないとわからんよ。
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仕事に対する考え方も、人との関わり方も、それぞれ人によって違う。やりがい、安定、お金など、仕事に対して何を求めるのか。そこが違うと、同じ方向を見て仕事をするというのはすごく難しいものになると思う。
だからこそ、コミュニケーションが大切なのだと気付かされた。
無理に考えを合わせなくても、漠然とでも同じ方向を向けるようにする。気持ちを伝え合い、考え方が違ってもそれぞれを理解しようとすること。お互いを補い合うこと。そうすることが仕事でも大切だと思った。
馴染みのある登場人物が出てきて、その後の人生を感じられるのも嬉しい。今作も温かかった。
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上司の閉鎖的な仕事の仕方は、単なる甘えと弱い者イジメにしかみえない。でもきっとそんな人は沢山いるんだろうな。よく主人公頑張ってるって思いました。
職場の人間関係って大変!
だからこそ自分がリラックスできる場所って大事。
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今回は製菓工場で働く女性が主人公。
同じレストランの従業員でもこんなにも仕事が違うのか、くらいまた別の仕事のよう。
始めは工場に馴染めず、やる気も起きずだったけど、徐々にやりがいや方向性ができて前向きになれるお話
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職人気質の牧野部長やベテランの社員とパートさんたち、色々とやっかいだ。
パートさんたち、ボイコットは絶対ダメだよと思うけど…良い展開ではあった。お話のおもしろさ、料理とお菓子の描写も楽しみつつ、日々の人間関係とか、今後の働き方などを考えさせられるところもあり、あぁ、頑張って生きていかなきゃな、と思えるお話だった。
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レストランチェーンに勤めているかなめは店舗から製菓工場へ異動になった。今までとは大違いで、事務的な事しかさせてもらえなかった。そんな中で会社の業績不振を挽回すべくケーキに力を入れる事になる。
実は製菓工場は買収したもので本社の言われるままに製菓を作って来ただけだった。かなめの活躍、パートさんとの事件により大改革となり、いい方向に進んでいく。その癒しとしてキッチン常夜灯の存在は大きい。幼馴染との再会から恋に発展して、かなめは二人で、ゆくゆくは独立したいと思うようになる。
次回作が楽しみです。
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シリーズ第三弾。今回も主人公はファミレス『シリウス』の女子社員。製菓部に配属され、そこでストレスをかかえていた。『キッチン常夜灯』で癒され、上手く回りだす。お決まり的展開になりつつあるが、決して嫌いではない。『シリウス』をやめて、自分の店を開くことまで考えているのは予想外だった。
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ファミレスの店舗から工場併設の製菓部に異動になってから、なんだかうまくいかない。
色んな人を巻き込みつつ靄が晴れていくような展開は読んでいて痛快爽快。
私も常夜灯の常連になりたい!!
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1作目2作目よりは、少し淡々としている気もする。
店舗での活気って重要なんだろうね。
って、他の仕事でも、重要か。
他の人を巻き込むってことが、描かれてます。
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『キッチン常夜灯』シリーズ第3巻。今回は店長を目指して入社したのに、工場併設の製菓部に異動させられた森久保 かなめが主人公。
今の職場に色々な不平不満があり、本社の新田 つぐみと出会い、キッチン常夜灯に誘われて様々な人達と巡り会うことで、かなめ自身が前向きに成長していく、お仕事系グルメ小説❗️
前2作の主人公の南雲 みもざや新田 つぐみが絡んでいて、彼女達が以前よりも成長して頼もしい存在になっているのが、とても印象深いです❗️
好きな話しは、『第四話 満ち足りた夜に パテ・アンクルート』です。職場のギスギスした雰囲気や昔堅気の製菓部の部長とどう折り合いをつけていくのか⁉️ちょっと心配になりましたが、うまくまとまってお腹も心も満たされる優しくてとても温かい作品でした❗️
今月発売される予定の第4巻が非常に楽しみです♪
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今回のヒロイン、森久保かなめも 日々の仕事に頑張っている女性。 彼女もまた「キッチン常夜灯」に自分の居場所を見つけます。 その気持ちを表現している文章が好きです。どう言っているかというと、「仕事から離れる。誰かと話をする。 心の中に違う風を運んでくれてやる気を起こさせてくれる。」良いですね。私もそういう場所見つけたいなぁ。
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チェーンレストラン「シリウス」を運営する株式会社オオイヌに入社したかなめが主人公。閉鎖的な製菓部と日々模索し続ける毎日。そして偶然再会した幼なじみの柊太とのやりとりもあり、2人のシーンをもっと増やして欲しいぐらい素敵だった!あとは、その後どうなったかがワクワクしてつい想像してしまうくらい彼らの相性が良かったと感じた。
Posted by ブクログ
スイーツは季節毎に変わる気候と材料に合わせて色、味、五感以外の気持ちを満たしてくれる癒しの食べ物だと思う。シリウスの製菓工場が主な舞台となる。しかし甘味の製品と相反して働く人たちは苦汁を舐めている。そのギャップに悩むテラーのつぐみさん。自身も希望とは差異が大きな職場に苦悩中。
職人を目指し苦労を修行として積み上げた努力の末に身につけた腕前は立場が変わるとあっという間に素人になる。職人工場長が従える者からは見下されるのも無理はない。そんなギャップに気付けるのは活躍を期待され悩める女性の有志たち。頼りなさは些細なヒントで頼りがいに変わる。
前を向く頼れる中堅世代は自然とレジリエンスを教えてくれた。ベテランの域を通過すると変えられない意固地が変化を拒むものだが、変わった先の喜びを知るのは難しい。再燃の兆しを見出した職人は改心と共に創出にやり甲斐を添えて皆の拠り所に。
きっかけは、やはりシェフの思いやりメニュー。
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今回の主人公は先のふたりより年若く、20代。そして舞台は製菓部門。
悪い人が誰も出てこない(部長も不器用なだけ…)のは本シリーズのよいところだが、だからこそ今回は話の展開も読めてしまい、読みどころが料理(スイーツ)の描写と、お馴染みの各キャラクターの掛け合いに終始してしまった感。
今回はかなめになかなか感情移入できず、、仕事に前向きで実行力・忍耐力も持っていて素晴らしいのだけど、人間関係周りの観察力はみもざやつぐみに比べたらまだまだだったのかな。ふたりは「この人は何故こういう行動をするのか・発言をするのか」を、キッチン常夜灯で過ごしていくうちに自分で気づいていった感じがあるのに対して、かなめはパートさんからのアクションでスっと周りが見えた感じ。
部長が原因なのももちろんあるけど、これまでの2作の成長の描き方とは違いましたね。私が20代であればまた違うように感じたのかも。
というか、集団無断欠勤絶対ダメです。
お仕事小説として凄く好きなシリーズです、新作も出たようなので読みます。
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以外と長かったけど、読み終わった!
主人公は、ケーキ屋さんで働く女の人!
水道橋にある常夜灯っていうフレンチで、出会う人や料理、仕事のプロジェクトと出会ったり向き合ったりする物語。
パートと社員さんとか、飲食業界のこととか身近に感じられるようになった。雨降って地固まる。また思い出した。
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今回は製菓に焦点が当たった物語。
牧野部長の意地張が後半以上続くので主人公の撃たれ強さに感服。私だったら逃げ出すくらいの職場環境だった。だけど、パートのボイコット騒動をきっかけに心を改め直してくれて良かった。
常夜灯での活力ごはんもデザート類が多く出てきて甘いものが食べたくなってきた。
直売所でのカフェ経営も軌道にのって夢もできて希望があるラスト。
明日も何かをご褒美に頑張ろうと思えた。
Posted by ブクログ
城崎シェフと堤さんが営む「キッチン常夜灯」のように、ゆったりと、気の向くままに楽しめるのがこのシリーズの良いところだと思う。シェフが丹精込めて作り上げるお料理も、そこから生まれる出会いもやさしさも、すべて読むひとの心の栄養になってゆく。迷いながらも前へ前へと進んでいくかなめの姿を見ていると、私もいまある環境で頑張ろうと力が湧いた。かなめたちにキッチン常夜灯があるように、嬉しい日も落ち込んだ日も寄り添ってくれるもの。私にとっては”本”だと思った。