あらすじ
チェーンレストラン「シリウス」を運営する株式会社オオイヌに入社したかなめは、店舗でやりがいのある日々を送るも、数年後に製菓部への異動を告げられる。製菓部は製菓工場内にあり、どこか閉鎖的な部署だ。頭の固い製菓部長のもと、早く仕事を覚えて戦力になりたいと思うものの空回りする日々。偶然再会した幼なじみの柊太はカフェで楽しそうに働き、しっかり自分の夢を持っていた。異動願いを出すべきか踏ん張るべきか、30歳を前にして焦りが増していく。ある日、デザートの打ち合わせに神保町の本社を訪れたかなめは、新田つぐみと出会い、「キッチン常夜灯」を教えてもらう。シェフたちとの交流と丁寧な料理を通じて、仕事のやりがいや働く環境、そして自分自身にじっくり向き合うようになる。
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シリーズ第3弾は、シリウスの製菓工場に勤務する森久保かなめの物語。仕事に対してやりがいをもつって大切だなと気付かされるお話でした。
常夜灯でのかなめと奈々子さんの会話で、奈々子さんのセリフが特に印象的でした。
「でも、きっと大丈夫よ。何かを失っても、またそれに代わるものに出会えるから。不思議とそういうものなのよ」(p137)
↓以下少しネタバレ注意です。
工場長やパートさんたちとの関係がプラスに進んでいく様子が良かったです。
シェフの料理も美味しそうでしたが、今回は工場長の焼き菓子や苺のミルフィーユが食べたくなりました…!
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シリーズのなかで、上位を争う勢いで好き。
製菓部と本社の板挟みにされるところ、
製造特有の根っからの職人気質の人がいるところ、
その人が悩みの種になってしまうところ、
会社員なら、共感するところと多いと思う。
この本は、特に人間らしい人たちが多いと思った。
お料理はもちろん今回もおいそうだった。
だけどそれ以外の部分も、読み応えがあるところが
このシリーズの醍醐味だと思う
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今回はシリウスが舞台ではなく、シリウスのデザートを作っている製菓工場が舞台。王道展開ではあるものの今回も良かったし、常夜灯もそうだが出てくる食べ物が本当に全部美味しそうで読んでいて楽しい一冊。
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今度は製菓工場で働く子が主人公。今までのキャラクターも出てくるのがうれしい。
後になって、あの行動は周りに嫌な思いさせてたかもとか気づくことがある。それに気づける成長が愛おしいなぁと励まされた。
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キッチン常夜灯シリーズ3作目
シリーズごとに主人公が変わっていくが、
頑張って働く女性
ファミリーレストラン『シリウス』で
働く女性で変化で苦しみながら
『キッチン常夜灯』で癒されて
前に進んでいくお話
今回は、製菓工場に異動した
かなめちゃんが主人公だが、
前作までのつぐみさんやみもざちゃんも
登場してくれます。
本作のみでも十分に楽しめますが、
やはり1作目から読んで欲しいかな
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やりがいがないなら作ればいい。
できるよ。やろうと思えば何だってできる。みんなで知恵を出して協力すればいい。
このままじゃダメだって思うから、変えることができる。
何も解決していない、なんてことはないよ。私に話してくれた。頑張ろうって思えた。
実力がありながら、それを発揮する馬がないのも苦しいもの。
きっと大丈夫よ。何かを失っても、またそれに代わるものに出会えるから。
恐れていては何も変わらない。時には勇気を出して挑戦することも必要なのだ。
決めるのは自分。でも、そのためにはたくさん迷ったり考えたりしたほうがいい。
私は私のできることをやる。欲張らない。背伸びしない。
伝えないと損をするのよ。
自信を失くすのもわかる。でも、どうしてやる気まで失くしてしまうの?
無理をするよりも、今あるものをどう生かすかが大事。
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今回は製菓工場のお話。
仕事に対するスタンスって其々で、何が正しいというものでもない。部長の不安もよくわかる。
パートさん達が素敵で、それを素直に受け止められる部長もかなめも素敵だった。
相変わらず常夜灯のお料理はどれも美味しそうで、知らないものもしっかり描写されているから、想像できて読んでいても楽しい。近くにあったら通いつめたい。
其々の主人公が、みもざ、つぐみ、かなめ。一度に全員出てくるとやや混乱笑
みもざもつぐみも、かなめから見たら眩しく逞しく見えるけど、今でも色々と悩みながら進んでるんだろうな。
次もどんなお料理で常夜灯が心を繋いでくれるのか楽しみです。
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何となく大団円に向かうとは予想しましたが、
人にはやりがいが必要、大事なことが改めて感じました。展開がわかっているのにうるっと来ました。
残念ながら料理やお菓子を想像して食べたいとは思いませんでしたが。イメージしきれなかった。フランス料理菓子はむずかしい。
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製菓工場で働く森久保かなめちゃん。個人的に一番共感しながら読んだ本でした!
中小企業ならではのマニュアルや言葉ではなく見て覚える、察していく力と根性が必要となる現場。人間関係だったり仕事内容で躓くことも多い業界ですが、部長やパートさんたちも同じくらいの情熱と熱量を持って仕事に取り組んでいたことがわかり、一層工場の団結が深まるという理想的な話だなぁと思いました。現実だったら嫌だと思ったパートさんたちはきっと辞めていってしまうだろうと思ったり笑。
新プロジェクトと常夜灯が切っ掛けとは言え、ここまでかなめちゃんが頑張れたのは彼女自身の強さだと思い、素直に感動しました。
フランス帰りの部長が作る美味しい焼き菓子やケーキがあって、強い意志を持って仕事をストライキ出来たパートさんたちに会えるシリウスの直売所、行ってみたい笑!私はフィナンシェとミルフィーユが食べたいです。
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前2作とはちょっと違う方向からのお話しだなと感じた。オオイヌの社内、社員から、製菓部やそこで働くパートさん、かなめちゃんの元カレは社外の人だし、カフェの雇われ店長である幼なじみなど舞台が広くなった感じ。
豚足のガレット
タルトタタン
ブイヤベース
生ハム(原木からスライス)
今回もたいへんおいしそうです!
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3作目の主人公はオオイヌの製菓部で働くかなめ。本社とのプロジェクトをきっかけに2作目の主人公つぐみに連れられ常夜灯を訪れたことをきっかけに自分自身を見つめ直す。
おいしそうなお料理とシェフ、堤さん、常連さん同士の繋がりが心地よい。ラストにほっこりする。
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やさぐれて来た時に、こういうものを読むとちょっと元氣になる。
ストーリー展開としては良くも悪くもマンネリ感はあるが、むしろこれでいいと言うか、それを求めて読んでいる。
心もお腹も満たされて幸せな登場人物に自分を投影して、明日も頑張ろうと思うのだ。
そして出てくる料理を、自分でも作ってみたくなってくる。
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シリーズ3作目。1、2のみもざやつぐみも出てきた。今回は製菓部のかなめが主人公。
今作も美味しそうな食べ物がたくさん出てきた。カタカナばっかりでイメージつきにくいけど、書いてある説明でイメージをふくらませるのが楽しかった。美味しいタルトタタン食べたいなぁ〜〜飯テロ小説でもあり、お仕事小説でもある。食事は一緒に食べる人とか雰囲気も大事。ああ仕事頑張りたくなるなぁ、こどもうまれたばかりだからまだしばらく無理だけど、モチベ高めとこう。パートの人達やおじさんたちと、そんな上手いこと円満にならんやろとかはちょっと思ったけど、それは置いとこう笑
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シリウスというファミレスの会社で働くある女性がいつも主人公で、次巻では前回の主役がカメオ・脇役出演する。常夜灯がそこまで人を惹きつけるほど感じないですが、話しに添えているだけ感もまたいいです。
今回もとても面白かったですよ。
主人公は時折、スーパーウーマンぽくなってしまいますが、パートさんが生活に根ざした感の含蓄あるセリフ、とても感銘しました!
・パートはみんな自分の都合で働いてる。家庭の事情がそれぞれあるから!
・育児・家事・介護、つまり生活。目を逸らせない現実から目を逸らすんじゃない!
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自分だけではどうにもならないことも、信頼して協力できる仲間がいれば、なんとかなる。
変わりたいのに変われないと悩んでいる間も、時間は動いている。少しずつ景色は変わってくる。
かなめちゃんが潰れずにその瞬間を迎えられているのがとても羨ましいなと思った。
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静かな夜のキッチンを舞台に、お酒と料理、人の心がやさしく溶け合う短編集。
派手な展開はないけれど、疲れた日にそっと寄り添ってくれるような温度感があります。
タルトタタンをはじめ、料理の描写がとても丁寧で、読んでいると香りや甘さまで伝わってくるのが魅力。
・・・・・・
読んでいて「はぁ〜…」って自然に息が抜ける本。
大事件は起きないけど、その分リアルで、疲れてる心にちょうどいい。
夜のキッチンでお酒をちょっと飲みながら、料理して、誰かの話を聞く——
その空気感がたまらなく落ち着く。
タルトタタンの描写なんて、もう完全に反則で、
「こんな夜が欲しい…」って思わず本を閉じてしまった。元気なときより、ちょっとくたびれた日に読みたい一冊。
優しいけど甘すぎなくて、大人向けの癒しでした。
・・・個人的トピックス
今日から箱根駅伝。年末に箱根で過ごしていたので、車で通った場所が沢山出てきて、気分が上がる。
職場は、まさしくこの箱根駅伝の出場校の1つなので、毎年箱根駅伝バージョンのサッポロビールを飲みながら応援(職場で配布される)することに。
関係者は、テレビに映る場所で応援のノボリを立てたり移動したり大変かと思う。今年は宮ノ下でいい場所が確保できたことを確認。
と言っても、我が職場の大学だけでなく、弟の出身校だったり、息子の職場の大学だったりと今年は応援する大学が3校あり大変!
我が職場以外はいずれもベスト10入りしたので一安心。
今年は、池井戸潤さんの小説『俺たちの箱根駅伝』が、日本テレビ系列で連続ドラマ化されることが決定したようで、楽しみすぎる。
さてさて、明日もまた応援しないとね(o・・o)/~
みんな頑張れぇ( ´∀`)
(っ`・ω・´)っフレーッ!フレーッ!
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みもざ、つぐみに次いで今回はかなめ。仕事に不満を抱え、神経すり減らしていっぱいいっぱいになって、キッチン常夜灯。ホントこんなお店が通勤途中にあるといいなぁ、羨ましい。今回はシリウスではなく、製菓工場での話。過去のしがらみに囚われた閉鎖的な部長をかなめや周りのパートさんが解きほぐしていく。先の展開が読めるが、パート長の腹割った愛ある説教が良かった。
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1,2巻の登場人物たちの成長も見れて嬉しい。
次も絶対読む!
常夜灯を取り巻く人たちのことも少しずつベールが明かされるのもいい。あったらいいな、常夜灯!
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今回はケーキやムース、プリンとスイーツもいっぱい登場。ファミレスのスイーツも侮れない。
お菓子工場と聞くと甘い香りいっぱいの幸せな職場をイメージしそうなのに、指示通りのお菓子だけを淡々と作るたけの空気の悪い職場。
パートのボイコットでみんなが同じ方向を目指して行くところが羨ましいと思った。
コミュニケーション大事!職場、家庭、社会全部。話さないとわからんよ。
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仕事に対する考え方も、人との関わり方も、それぞれ人によって違う。やりがい、安定、お金など、仕事に対して何を求めるのか。そこが違うと、同じ方向を見て仕事をするというのはすごく難しいものになると思う。
だからこそ、コミュニケーションが大切なのだと気付かされた。
無理に考えを合わせなくても、漠然とでも同じ方向を向けるようにする。気持ちを伝え合い、考え方が違ってもそれぞれを理解しようとすること。お互いを補い合うこと。そうすることが仕事でも大切だと思った。
馴染みのある登場人物が出てきて、その後の人生を感じられるのも嬉しい。今作も温かかった。
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キッチン常夜灯は一日を終えた人々が
鎧を脱いで「素の自分」に戻れる
安心できる場所だ
作中に登場する「タルトタタン」の
甘酸っぱい香りや
湯気の向こうに見える人々の表情が
長月さんの柔らかな筆致で丁寧に描かれている
誰にだって言葉にできない寂しさや
やり場のない後悔や憤りを抱える夜がある
だけど温かな料理を囲み
誰かとまたは自分自身と対話する時間があれば
凍えていた心は少しずつ解きほぐされていく!
登場するお料理やスープやスイーツが
どれも本当に美味しそう♡♡
こちらの作品は第3弾ということもあり
以前の作品に登場をした彼女たちの
恋や仕事で成長している姿が
垣間見れるのも嬉しくなる!
今夜は物語に出てきたような甘いものを
少しだけ用意して自分自身を
労ってあげたくなりました
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みもざ、つぐみがカメオ出演しており、かつ素敵な先輩になっているのが微笑ましい。
お仕事小説なので仕方ないのだけど、主人公が(精神的に)クタクタになる環境は、読んでいても同じく心に来る。なんだけど、つい手が伸びる。
近藤史恵『ビストロ・パ・マル』シリーズを読んだ後なので、料理名に既視感を覚える。
ブーダン・ノワール、豚足のガレット、スープ・ド・ポワソン、タルトタタン、スフレ…食べたことのない料理も多いので、読むたびにいつかは!と思わされる。
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森久保かなめ
株式会社オオイヌの社員。製菓部に異動。入社して七年目。最初の四年を豊洲店で過ごし、五年目の春に製菓部への辞令が出た。
本庄
株式会社オオイヌ製菓工場のベテランパート。
牧野林吾
株式会社オオイヌ製菓工場の工場長。製菓部長。経営が破綻したオオイヌが買収したカモメ製菓の二代目社長。
田口
製菓工場のベテラン社員。元カモメ製菓。
紺野
製菓工場のベテラン社員。元カモメ製菓。
如月史
かなめの元彼氏。二つ上。かなめがシリウス豊洲店で働いているときに出会った。クリスマスイブに別れる。
桃井
オオイヌの営業部。
藤崎
豊洲店の店長。
新田つぐみ
営業部。デザート担当。十三年目。
南雲みもざ
新田の同期。浅草雷門通り店の店長。
涌井
総務部。
三上
神保町店の店長。
堤千花
キッチン常夜灯のソムリエ。
城崎恵
キッチン常夜灯のオーナーシェフ。
林
デザイン会社。
西村柊太
かなめの幼馴染。実家が近所で同い年。中学校まで同じだった。清澄白河でオーナーが大学の先輩のカフェをしている。
熊坂奈々子
キッチン常夜灯の常連客。つぐみの知り合い。
監物
キッチン常夜灯の常連客。かつて城崎と堤が働いていたレストランの総料理長。
かなめの姉
妊娠して退職。
雅人
姉のダンナ。
浪越
製菓工場のパート。四十代。
伊賀
製菓工場のパート。四十代。
先生
千花の夫。お茶の水の病院で働く救命救急センターの医者。
美沙子
キッチン常夜灯常連客。娘が小学生になり、職場復帰する。
栞
美沙子の友人。
日下部
製菓工場のパート。
栗林
製菓工場のパート。
堀口
製菓工場のパート。
矢口
キッチン常夜灯の常連客。大のジャイアンツファン。
南葉
設備部の部長。
金田
設備部。
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常夜灯3作目。
今作はファミレス・シリウスが昔買い取った製菓工場で勤務する若手の女性。
買い取られた会社の元社長やその従業員がそのまま居残った形の工場で、不機嫌でやる気のない部長との間の人間関係や恋人との別れなど悩み大き設定。
シリーズ1,2の主人公も出てきて、キッチン常夜灯に通う様になり、次第に前向きになっていく…といった展開。
毎回、常夜灯で出てくる料理が気になりますが、フランス料理なのでイメージがつきづらい笑
Posted by ブクログ
今回の主人公は先のふたりより年若く、20代。そして舞台は製菓部門。
悪い人が誰も出てこない(部長も不器用なだけ…)のは本シリーズのよいところだが、だからこそ今回は話の展開も読めてしまい、読みどころが料理(スイーツ)の描写と、お馴染みの各キャラクターの掛け合いに終始してしまった感。
今回はかなめになかなか感情移入できず、、仕事に前向きで実行力・忍耐力も持っていて素晴らしいのだけど、人間関係周りの観察力はみもざやつぐみに比べたらまだまだだったのかな。ふたりは「この人は何故こういう行動をするのか・発言をするのか」を、キッチン常夜灯で過ごしていくうちに自分で気づいていった感じがあるのに対して、かなめはパートさんからのアクションでスっと周りが見えた感じ。
部長が原因なのももちろんあるけど、これまでの2作の成長の描き方とは違いましたね。私が20代であればまた違うように感じたのかも。
というか、集団無断欠勤絶対ダメです。
お仕事小説として凄く好きなシリーズです、新作も出たようなので読みます。