あらすじ
街の路地裏で夜から朝にかけてオープンする“キッチン常夜灯”。チェーン系レストラン店長のみもざにとって、昼間の戦闘モードをオフにし、素の自分に戻れる大切な場所だ。店の常連になってから不眠症も怖くない。農夫風ポタージュ、赤ワインと楽しむシャルキトリー、ご褒美の仔羊料理、アップルパイなど心から食べたい物だけ味わう至福の時間。寡黙なシェフが作る一皿は、疲れた心をほぐして、明日への元気をくれる――共感と美味しさ溢れる温かな物語。
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Posted by ブクログ
【あらすじ】
マンションの火災で住むところを失ったチェーン系レストランで店長として働く南雲みもざは会社の計らいで会社の元社員寮だった倉庫に身を寄せることになる。
仕事上のストレスもあり、不眠症気味だったみもざは倉庫の管理人である金田から、路地裏で夜から朝にかけてオープンする〈キッチン常夜灯〉を紹介される。
【感想】
喜多嶋さんの潮風シリーズで知った角川ごちそう文庫から3シリーズ目にして、大当たりが来た感じです。こういうお話が読みたかった!
美味しそうなお料理と、優しいお店の雰囲気が丁寧に描かれているでの、それを想像するだけでも癒されました。
現時点で4冊目まで発売されているようなので、続きが楽しみです。
Posted by ブクログ
文京区本郷、ビルやマンションが立ち並ぶ先の路地裏に、キッチン常夜灯(じょうやとう)はあります。開店は夜の9時、閉店は朝までです。
オーナーシェフは城崎 恵(きのさき けい)さん、ソムリエは堤 千花(つつみ ちか)さん。二人で店を切り盛りしています。
常夜灯には、例えば残業の挙句に終電を逃してしまったお客さんがやってきます。彼ら彼女らは疲れ果てて常夜灯にたどり着きます。そして夜中にもかかわらず飛び切りのフレンチを味わい、心も身体も癒すのです。夜遅くに入ってもラストオーダーに追い立てられることはありません。
お客さんたちは、狭い店の中でお互いのことを見るともなしに見て、自分だけが独りぼっちで頑張っているわけではないことに気付くのです。そして、朝には元気になって仕事に戻っていきます。
はたまた、訳ありの女性が一人で店にやってきます。悲しい悲しい表情をしています。彼女には、シェフは温かい優しい味のスープを出してあげるのです。
そんな心と身体を癒すオアシスのようなお店 常夜灯に、このお話の主人公もやってきます。彼女の名前は、南雲 みもざ(なぐも みもざ)さん、某ファミレスの店長をしています。
みもざさんが常夜灯に来るきっかけになったのは、住んでいるマンションの火事でした。みもざさんの上の部屋の人がタバコの不始末で出火したのです。
部屋に住めなくなったみもざさんは、元は会社の寮で今は倉庫となっている建物に仮住まいすることになりました。
ろくに食事も摂れずに夜遅くまで働き、ようやく仕事を終えたみもざさんは、倉庫の管理人の金田さんに聞いた近くの常夜灯へ出かけてみることにしたのです。。
常夜灯で、お客さんのために親身に働くシェフとソムリエさんの仕事ぶりや優しさに触れていくうちに、みもざさんの店長としての意識が変わっていくのでした。。。
美味しいお料理の数々について書かれた文章を味わいながら、(おそらく)あなたのお仕事への意識も変化していくことでしょう。
そして、あなたは思うでしょう。「私は一人ではない」のだと。。
常夜灯の常連になったつもりで、お料理や、人と人との温かい繋がりに浸ってください。
常夜灯は朝まで居られるお店です。そして、実は、朝にはシェフのスペシャリテがあります。。でもそれは、読んでのお楽しみ♡
(ヒント:シェフの実家は新潟)
お料理も作品も、、星、5つ! ですw
〔本書の紹介文〕
住宅街の片隅に佇む小さなビストロ、今宵もオープン。
街の路地裏で夜から朝にかけてオープンする“キッチン常夜灯”。
チェーン系レストラン店長のみもざにとって、昼間の戦闘モードをオフにし、素の自分に戻れる大切な場所だ。店の常連になってから不眠症も怖くない。農夫風ポタージュ、赤ワインと楽しむシャルキュトリー、ご褒美の仔羊料理、アップルパイなど心から食べたい物だけ味わう至福の時間。
寡黙なシェフが作る一皿は、疲れた心をほぐして、明日への元気をくれる
――共感と美味しさ溢れる温かな物語。
〔もくじ〕
プロローグ
第一話 眠れぬ夜のジャガイモグラタン
第二話 明日のためのコンソメスープ
第三話 ご褒美の仔羊料理
第四話 師弟の絆 バスク風パテ
第五話 長い夜の末に クレームカラメル
エピローグ
Posted by ブクログ
こんなお店があったらいいなぁ〜とみんな思うよね!
人との出会いや物の見方を変えることって人生を変える可能性があるよね。美味しいご飯もたくさん出てきて、なんだか元気になれるシリーズ。
オーディブルが自然と次の作品を流してくれるおかげで今3を読んでます。
Posted by ブクログ
とても素敵なお話しだった。いつも頑張っている人の背中を優しく押してくれる作品だと思います。オンでもオフでも悩み事は尽きないけど、私も今の自分にできることを、丁寧に丁寧に、一つずつクリアしていきたいです。
Posted by ブクログ
「頑張らないこと」を教えてくれるんじゃなくて、「正しい頑張り方」を教えてくれるような本でした꙳⟡
特に、第五話は切ない展開で涙が止まりませんでしたт т
Posted by ブクログ
飲食店で働いている人、もしくは働いたことある人全員に読んでほしい。
飲食店に限らず、仕事や身の上で悩みや辛さを感じている人にも読んでほしい。
主人公のみもざちゃんはチェーン系ファミリーレストランの女性店長だけど、店長になったのはあくまで本社の方針であり、
本人にとって店長という肩書きは「店の責任者」としての重荷でしかなく、毎日心身ともに満身創痍でぼろぼろ。
その様子の描写があまりに微細で、読んでいて心がぎゅっと苦しくなる。
そんな中路地裏に店を構える「キッチン常夜灯」に出会い、
店の暖かい雰囲気に癒され、シェフや堤さんの温もりに触れ、他のお客さんとの交流で自身の意識や考え方が前向きな方向へと変わっていき、更にはシェフの作る愛情詰まった美味しい料理でお腹も満たされて…と
その様子が読んでいてすごく心暖まるし、あまりの温かみに不意に涙がでそうになる。
特にシェフと堤さんの言葉が優しさと愛に溢れていてすごく救われた。
Posted by ブクログ
これはほんっと〜に良かった!!
キッチン常夜灯の温かい雰囲気に癒されて、自分も常連客の1人になれた気分だった。第五話は泣いた。
絶対に続きも読みたい!
Posted by ブクログ
常夜灯の食事や人との触れ合いを通じて、主人公が自身の仕事や人生への情熱を見つけ出す、成長物語。
読んでいて自分自身にも当てはまることが随所にあり、考え方・気持ちの持ち方で人生楽しくすることができるはず!と再認識。
10代の娘に読んで欲しくて勧めています。
Posted by ブクログ
私もヘトヘトで帰る時、こう言う場所が欲しいー。夜もあまりよく眠れてないし…。みもざちゃん程の責任重い訳では無いけど私にとってはかなりの負担なんですよね。これを頑張れるだけの強い気持ち?が必要なのかな?栄養も休息も足りてないのかも。
Posted by ブクログ
癒されたい気分だったので読んでみた。
主人公が疲れたり悩んだ時にキッチン常夜灯に行ってご飯を食べて会話してどんどん前向きになっていく姿に、やはり美味しいご飯は人を幸せにしてくれるんだなとしみじみした。
心の拠り所となる場所、夜に心細くなったり人恋しくなったりする時にも行ける場所があるっていいな。そんな常夜灯に私も行ってみたい。
Posted by ブクログ
レストランお料理小説的な感じ。チェーンレストランの店長をしている主人公みもざが、キッチン常夜灯で過ごす時間を通して癒され、満たされ、自分自身の仕事とも向き合い方を変えていく様子はすっきりしていて良かった。
問題社員の永倉さんとの関係もテーマの一つとして描かれるが、難しい相手と向き合って関係性を作り直すということは大事でありつつ、やや簡単に行き過ぎな感じもする。
でもなんか素直に「こういうお店あったら素敵だなあ」と感じるようなお話ではあった。
Posted by ブクログ
すごく良かった。
自分を知るって難しいよね。
自分が思っていること、その根幹にあることを正確に知ることは、自分のことでも難しい。
自分と向き合い、自分を知り、他人と向き合い、他人を知り、ようやく少しずつ自分が本当に望むことがわかってくる。
1人で生きているつもりでも、いろんな人に助けられてて、他人が自分の道を暗くしていると感じていても、他人が暗がりからの出口を探すお手伝いをしてくれる。
深く繋がるだけが人間関係ではない、現代に合った温かい人間関係の理想型のようなお話だった。
Posted by ブクログ
サイン本。なんて美味しそうな本なのだろう。読んでる間ずっと洋食が食べたくて仕方なかった。チェーン店の店長として日々忙しく不眠気味なみもざが悲惨なことにマンションの火事で焼け出され仮の住まいの近くに見つけた「キッチン常夜灯」での素晴らしい人と料理たち。そこで繰り広げられる人間模様。シェフの城崎にも堤にも、通う常連にもみんな抱えるものはあるけど誰かを思い作る料理と、出される料理でお互い癒され前に進めていける。あったかくて優しくて美味しそうで自分の居場所だと思えるこんなお店が近くにあったなら…常連になりたい。
Posted by ブクログ
ゆったりとした時間を過ごすように、リラックスして読み進めることができる作品。
知らず知らず自分が誰かのためになっていたり、力をもらっていたりして繋がっている。
みんなそれぞれ誰かのために丁寧に一生懸命に、すごく素晴らしいことだと思う。
料理のメニューは馴染みがないけれど、どれも美味しいのだろう。美味しいものが食べたくなった。
Posted by ブクログ
隠れ家の夜食屋さんの人間模様や美味しいフレンチで癒される物語。
主人公が仕事人間すぎて、全然ご飯食べてないのが不安になる。
あまり感情移入は出来なかったけど、全体的に心温まる物語だった。
Posted by ブクログ
一言で言うと、こんなお店近くにあったらいいなぁ、
です。
キッチン常夜灯を読んでいると、心が安心するのか落ち着くのか、何故か眠たくなります。(いい意味で)
堤さんとシェフとのやりとりも素敵でした。
菜々子さんもみもざちゃんも嫌なこと、悲しいこと、ストレスがたくさんあるけど、前を向いて生きようする姿にとても勇気をもらえます。
そして、シェフの出してくれるお料理一度でいいから食べてみたい。
こんな美味しそうな料理作ってみたいと思うけど、到底作れないなあとか、料理を想像して美味しそうお腹すいてきたなあと思いながら読んでました。
続編がまだ私には後、3個もあるのでとても楽しみです。
Posted by ブクログ
美味しい系小説でありながら、仕事との向き合い方も考えさせられる。辛い局面にぶつかった時、逃げるも良し、対抗するも良し。美味しいものを食べれば、お腹だけじゃなく心も満たされる。ほっこりするお話。
Posted by ブクログ
同じ人、同じ環境でも、物の見方や考え方次第でこんなにも変わるものなんだなぁ。
「今自分が出来ることを精一杯やることで道は開ける」的な本、何冊も読んでるのに、読む度にそういうの良いなぁと思う。前向きな人って、見てるだけでも気持ち良い。
そしてキッチン常夜灯良いなぁ、行ってみたいなぁ。実在しないかなー。
Posted by ブクログ
ずっと読んでみたいと思っていて、ようやく読めた。心が温まり、優しくなるお話。自分の居場所があるって、生きる意味になると改めて感じた。会いたい人、行きたい場所、食べたいもの。何かのために少しでも頑張ろう、と思えるものがあれば、明日を生きる意味になる。
Posted by ブクログ
11月初旬、有休を利用して4連休を取り、2泊3日のキャンプへ出かけました。目的は釣りとキャンプ。目指したキャンプ地にはニジマス釣りの管理釣り場が併設されており、今回は釣り初心者の弟も同行です。こんな組み合わせは初めてのことでした。
〈初日〉
曇り空ながら雨は降らず、みんなそれなりに釣果があり大満足。私は30センチを超えるニジマスを釣り上げ、小ぶりのものを数匹持ち帰り炭火焼き用に。
┈┈┈┈ただ可哀想なのは旦那。
私も弟もライン(糸)トラブルの対応ができないので、自分も含め3人分のライントラブル対応 ^^;お疲れ様でした。(;;)
お昼は道の駅で手打ちうどんと名物のわらじかつセットを堪能。ここのわらじかつは本当に絶品です。
店内には珍しくイチローズモルトがずらりと並び、思わず一本購入。
午後はいよいよテント設営。2区画を借り、弟はソロ用の山岳テント、私たちはコールマンのツールームテントを設営しました。夫が中心となって立ち上げ、私は荷物の搬入係。夜は大雨に見舞われましたが、広い前室のおかげで3人でも快適。雨音を聞きながらの夜会もまた一興でした。
ただし夜道は怖い。クマのニュースが多い昨今、できるだけトイレには行きたくありません。とはいえ、このキャンプ場はウォッシュレット付きでお湯も出る快適さ。ありがたい限りです。
〈二日目〉
朝は再び釣りへ。大雨の後で水の状態も変わり、昨日と勝手が違う。タナやルアーを探りながら挑戦するも、弟にはなかなか当たりが来ません。
最初に釣れたのは私。やっぱり一番は嬉しいものです。しばらくして、弟に初心者向けのルアーを譲ると、見事に連続ヒット。あっという間に7匹釣り上げ、満面の笑みを見せていました。
夜は晴れて満天の星空。ニジマスの炭火焼きとおっ切りこみを囲みながら、冷え込む夜を味わいました。
〈最終日〉
朝露がすごく、テントはびっしょり。必死にタオルで拭き上げ、まるで朝から筋トレのよう。
さすがに2日連続の釣りとキャンプで、体はクタクタ。でも、自然の中で過ごした時間は何にも代えがたい贅沢でした。
さてそろそろ小説の話を
…………
『キッチン 常夜灯』は、住宅街の路地裏に深夜から早朝までオープンするビストロ「キッチン常夜灯」を舞台にした小説シリーズです。主人公はチェーン系レストランの店長を務める「みもざ」で、仕事の悩みを抱えていた彼女が「キッチン常夜灯」の寡黙なシェフが作る料理と、そこで過ごす温かい時間を通じて心が癒され、明日への活力を得る物語です。
「自分にとっての常夜灯は何だろう?」と問いかけたくなります。
仕事に追われ、眠れない夜に、ふとひとりで立ち寄れる場所。
料理を通じて「大丈夫だよ」「明日も頑張れるよ」と語りかけてくれる時間。
そういう小さな灯りが、人生をほんの少しだけ軽くしてくれるのだと、しみじみ思いました。
マカンマランシリーズもすごく良かったけど。
このキッチン常夜灯シリーズも追いかけたくなりました。
Posted by ブクログ
キッチン常夜灯に行きたい!!!
スライスじゃがいもがこんがり色づいてるジャガイモグラタンも、丁寧に丁寧に作ったコンソメスープも、シェフがお母さんのためにつくったクレームカラメルも、食べたい!!!!
みもざさん、生きていくための仕事でいいってスタンスだったけど、悩みながらも仕事の目標を見つけて前に進んで、素敵な方 こうなりたい
Posted by ブクログ
深夜にそっと寄り添ってくれる温かい場所があったら、きっと眠れなくて寂しい夜も幸せに過ごせるだろうな、と思います。
こんな素敵なお店があったら間違いなく通ってしまう。
とにかくおしゃれで美味しそうな料理ばかり出てきて、思わずごくりと唾を飲んでしまいました。
主人公のみもざさんが、常夜灯に出会ったことで気づきを得て、置かれた場所で自分の最大限のことを成そうと努力する様も応援したくなる。
堤さんやシェフをはじめとした人たちにも重厚な物語があって、群像劇のようでもありました。
続きもぜひ読みたい。
Posted by ブクログ
知らずに三作目を先に読んでしまったので遡ってこちらを。
かといって順番どおりではなくてもさほど問題はない。
こーゆーお店に出逢いたい。
そして常連になりたい。
誰かとゆっくり話がしたい。
Posted by ブクログ
こんなお店が近くにあればな!私不眠症です。眠れぬ徒然に読書してます。なんかほっとして暖かくて和みます。もっとお料理してみようかな、食べてくれる人がいるうちに⁉️
Posted by ブクログ
「キッチン常夜灯」は午後九時から午前七時まての営業。
ある女性客は、シェフの肉料理を食べると元気が出る。疲れた体に美味しさが染み渡り、そうするともっと欲が出て、もっと頑張ってまた美味しい料理を食べようと思う。そして真夜中は不思議と自分と向き合えると言う。
外での自分を脱ぎ捨て、素に戻ることができるのも「常夜灯」なのだ。
シェフもフロア担当の女性も、客の喜ぶ顔が見たくて心をこめた料理でもてなす。悩みがあって苦しい人も、ここに通ったらきっと人生見直せるんじゃないかな。
Posted by ブクログ
フランス料理って馴染みがなかったけどものすごく美味しそうで読んでて香ってくるような温かみがあった。
お仕事小説に近いかもしれない?
明日からまた頑張ろうって思えた。
うちの近くにもこんなお店ないかなー。
匿名
素敵なお話しです。
真夜中から朝方まで営業してるフレンチのお店。どの料理も美味しそうで思いやりが詰まっている。こんなにもお客さんの事を思い料理を作ってくれるシェフって素敵です。
あるといいなこんな店
この様なレストランが有れば、是非行ってみたいと思いました。以前、テレビで「シェフは名探偵」という西島秀俊がシェフ役のドラマがありましたが、何故か西島さんにシェフ役でこの小説もドラマ化して欲しいと思いました。
Posted by ブクログ
長月天音さんの作品を初拝聴。
キッチン常夜灯という夜から朝まで営業しているフレンチ料理店が舞台。
今作の主人公となる20代女性のチェーン店のレストラン店長が常夜灯を訪れ、その雰囲気、サービス、料理の味に魅了され、そこから頻繁に通うようになる。
次第に周囲のお客さんやスタッフとも心を通わせ、次第に自分の悩みにも向き合うようになるハートフル系なお話。
ただ、『こんな人いないよ』的な流れが鼻につき、少し惜しいなぁという作品。
と言いつつ、シリーズのようなので続きは読みます笑
Posted by ブクログ
キッチン常夜灯に通う、ファミレスの若き女性店長が主人公
日々のあれこれを抱える人々が行きつけのお店でホッと一息、といったお話
でてくるお料理がどれも美味しそう!
描写自体はシンプルで、言葉をくどく重ねたりはしません
でも伝わるんです、食べたいこの料理!と思わせてくれる文章でした
例えばシャルキュトリーなんて言葉が説明もなく当たり前のように登場します
(ちなみに食肉加工品全般を指すフランス語だそうです)
作中で説明がないんですよ、その言葉の
でもそれでも伝わるように書かれていて、そんなところが良いなぁなんて思いました
作者の長月先生は飲食店勤務経験があるようで、料理だけでなく、主人公が経験する苦悩・トラブルにもなかなかのリアリティがあります
いろいろ大変だったんだろうなぁ……
Posted by ブクログ
やはり、食事処や居酒屋、カフェが舞台の本はほっこりするしお腹がすく。
ここ最近、同じような本を立て続けに読んだせいだろう。自分にとって「収穫」といえるようなポイントは特になかったけれど、ただただ、ほっこり。ぽわんとあたたかい気持ちに。
主人公の激務による疲労ピーク時の心身状態は私も身に覚えがあり、残業のたびに私も遅くまで営業してるイタリアンのお店やワインバーに通っていたことを思い出させてくれた。
不思議と当時のことを「うわ…思い出したくない…」とならなかったのは、私が通ったその店も雰囲気がいい店で、嫌なことを溶かす空気があり、美味しいものを食べることで心身の穴を埋めるに十分すぎるくらい助けてくれたからだろう。
引っ越してからそんな店を見つけられていない。