あらすじ
この物語は、中年版『君たちはどう生きるか』です――金原ひとみ。45歳一人暮らし、労務課勤務のルーティン女・浜野文乃と、ホスクラ通いのイレギュラー編集者・平木直理。新たな代表作。
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狂った精神状態の人の思考を描くのがうますぎる。今まさに自分が全く同じ狂い方をしているから、怖さと惨めさと滑稽さが痛い。
自分は正しいはずだという視野狭窄、他責思考、被害者意識の暴走。苦しみから、立ち直るためには、どうしたらいいのだろうか。
ルーティンから決してはみ出さない女と、ルーティンなんて辞書にないような女、そしてそこから繋がるクセ強バンドボーカル
なんでこの人たちが一緒にいられる?と不思議ではあるものの、それでもメンタルボロボロ激重思考の私が読んでも最後は何故か笑って軽やかな気持ちになれるからとても救われた。
付き合っていない体で付き合うわけだから、別れることもないし終わることもない。だから不安になることはないという発想の転換。そんなことで人って気持ちが変わるのか。
私、今ならなんだかすごく軽い気持ちで生きられる気がする。
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帯の「大人の『君たちはどう生きるか』」という言葉、納得しかない一冊。
自分で自分をガチガチに縛ってきた浜野さんが、まさかさんとの真夜中の電話を通して少しずつ自由になっていくシーンでは、出勤途中のバスの車中だったけどうっかりウルウルきてしまった。
夜にほろ酔いで読んでたら間違いなく号泣してたと思う。
前半、平木さんの強烈なキャラと清々しいまでの無邪気さに圧倒されながらグイグイ話が進んでいくけど、いつの間にか自然に浜野さんとまさかさんの2人の世界にシフトしていくのが見事!
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最高!
浜野さんの、ルーティンをこなすだけの毎日から極彩色の世界に色付いていくのがワクワクした。食と非日常の楽しみって紐づいてるよね!
そしてまさかさんの素敵さが過不足なく描かれていて、どんどん好きになってしまった。久々のときめき摂取。かさましまさか。いい名前だ。
カニをベランダで食べながら甲羅酒をまわし飲みするのが、美味しそうすぎて楽しそうすぎてよかった。浜野さんも、ルーティンを受け入れていそうながらも蟹への周到な用意してしっかり楽しみにしているところに、つまらない日常が剥がれて行ってる感じが出ていてとても良かった。
不妊治療のところはつらかった。
一度命が来てくれたところから、また失うことで執着が強くなるのはわかる。自分もその時が人生史上1番弱っていておかしくなっていて子に執着していた気がする。
平木さんと出会えて、まさかさんと出会えて、生きてきてよかったね。
私も美味しいものをいっぱい食べて、ワクワクする楽しい人生送ろっと!
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愛情が向けられるほど、自分には価値がないと感じて、幸せになることが怖かった。
失くしたら耐えられないから、最初から求めない。
そんなふうに自分を守ってる気がする。
だけど、まさかさんみたいな人に出逢える未来が、わたしにもあるなら素敵だなと思った。
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日常生活での心の動きが丁寧に描かれていた。
昔みたいに次の日を気にせずに飲みに行くのもだんだんと億劫になり、
生活の平穏さを求める気持ちすごくわかります。
良く転ぶかどうかは置いといて、
凝り固まった日常を壊してくれるのは新たな
人との出会いなのだと改めて感じた。
心地良いと思えば続けたらいいし、
やっぱり違うなと思えば距離を置けばいいし。
主人公は、結果的に人生を変えるような出会いにつながったことはいいことですね。
人を見た目だけで決めないことも大事。
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とても面白い。短めなのでテンポもよく、どんどん話が進むのもいい。
ずっとコメディ感ある話なのかなと思ってたら、主人公の過去が重くて 自分の体験と重なり、ずーんと来てしまった。
でも 現在はハッピーな毎日が送れているので救われるなと こちらもハッピーになります。
難しい文体を使うだけが文学じゃないよなあと思う。(会話劇で話がすすむシーンも多いので)
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ルーティンから抜け出さずに毎日を淡々と生きる文乃が自分であるかのようで、物語に入り込みながら読む進めることができた。自分にはこんなパリピ編集者と仲良くなることは決してないのだろうけれど、夢を少し見せてもらったような気がして、もしかしたら、生き続けていたら何か特別なことが起こるんじゃないか、そんな風に希望を感じた。自分は考えることが苦手。だからイレギュラーなことに挑戦することができず、ルーティーンを愛しているのかもしれない。イレギュラーなことが起こると、先が読めず「もしかしたら〇〇になるかもしれない」そんな風に先読みをして行動をすることが必要になる。その先読みは思考力を伴うもので、普段から考える癖が身についていない自分にとって、その状況はすごく苦痛に感じるから決まった通りの行動をいつもしているのだろう。だけどそれは固定観念に絡め取られ、凝り固まった思考になってしまう可能性もある。だからこそ「常識、普通、定説、っちゅーのは自分が試してみるまでは人様の普通でしかないっちゅうことやな」という言葉にハッとさせられたし、胸にぐさっと刺さるものがあった。ルーティーンから抜け出して様々なことに挑戦し、多様な価値観を身につけていきたい。
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いい意味で思っていたのと違う話で、浜野さんの話すことが共感できる部分が多かった。
一人でいたら傷つかず期待もせず楽だけど、そうしてたいかと言われたら即答出来ない日々の中で、なんだか外に出てみたいなと思わせる話だった。
まさかさんの存在はずっと優しくて、何故か涙が出てくるような気持ちになるところもあった。
みんなそれぞれが自由で、ルーティンに縛られるのが本当は一番楽なんだというのもわかり、否定もせず受け入れるという場所はみんな探しているのかもしれないと思った。
どうしても本を「今日はここまで」と出来ないタチなので、じっくりと休みの日に読みたかった本だったが、この本と向き合うことができて良かったと思った。
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audible☆再読
何度聴いても…最強だ‼︎‼︎早く本が欲しい…♡
付箋を張りたいフレーズがありすぎて困った。
ナチュラルボーンチキンという題名だけど、登場人物達は皆んな自分を持っている芯のある人ばかりだと思った‼︎自分の人生を守っているとゆーか。
"でも実際に個人的に本当にほしいものなんて人にはないのかもしれない。その時々におかれている環境、自分の立場、ホルモンなども含めた体のバランスそういったものが合わさった結果として 恋人が欲しい 子供が欲しい お金が欲しい 権力が欲しいとなるのであって、結局のところ許せないものはあったとしても、手に入れなければならないものなど人間にはないのかもしれない。
あるいは許せないものを許さない為になにかを手に入れたいと思うことはあるかもしれないけれど。"
んーんーんー。人間ってなんなんだ⁇ややこしい生き物過ぎないか⁇っと思ってしまった。
内省好きにはたまらないメッセージがたくさんあった♡
読んだことないタイプ。文に区切りがなくて、目の前で2人の会話を聞いているような感じ。
主人公が怒涛の勢いで新しい世界に引き込まれるのが新鮮で面白かった。
あんなに正反対の人とそんなうまくカッチリハマることが気持ちよかった。
平木ちゃんのように、どんな価値観も考え方もたとえそれが自分のとは違うものであっても「ふむふむそうなんだねぇ、へぇ」と上手に流せるスキルは身につけたい。
ちょっと生きづらさを感じやすい現代人にぜひ読んでほしい1冊!!!
Posted by ブクログ
どんな変人たちの話が始まるのかと思ったら疲れた心の癒やされる恋愛の話だった。成敗されない主人公の元夫や父親へのもやもやは残るが、この引っかかる感じもまさに人生だと思った。主人公とまさかさん、お互い素敵な人に巡り会えてよかった。
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浜野さんの不妊治療でも子供に恵まれなかったのも、毎日がルーティーンのような生活も、まさかさんと出会い、幸せになるための試練だったのかも。
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私はきっと、まさかさんみたいな人を好きになる
経理部の業務のために押し入った平木さんの家はワンダフル。バルコニーにワイン、ホスクラの領収書。でもそんな人が会わせてくれた人が
「かしましさか!」という訳が分からない人
私は妊活にも悩み離婚もした身だから主人公の気持ちが凄いわかりました
まさかさんみたいな人に私も涙を拭ってもらいたい
これは平凡な日常を打ち破った話ではない
本来凄いパワーを持つ、妊活に死ぬほど力を注ぎ男をビビり散らかせるほどのパワーがあった女が
何もかもを諦めて生活をルーティーン化した女になってしまった屈辱を晴らす物語。
Posted by ブクログ
主人公の年齢やこれまで起きたことがらで疲れ切ってしまった感じ、日々ルーチンワークをただひたすらこなす毎日、自分にもあてはまるところが多かった。新しい出会いに恵まれ、少しずつ変化していく様がうれしい。ふたりはこのタイミングで再会したからこそ、と思えた。
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面白かったー!
毎日のルーティーンを愛する主人公が、ふと自分とは違うタイプの人(バンドのボーカル)と出会い、人生を重ねていく描写が非常に良かった!
恋愛したくなった〜
Posted by ブクログ
「ナチュラル ボーン チキン」は、「生まれながらの臆病者」というスラングらしい。
金原ひとみさんの本は、日常生活の言葉にできない思いを見事に言語化している、って思う。
なのに、私は、読んだ感想をうまく言葉にできない。
主人公は、他者と出会い、自分のルーティーンを変えていく。それが幸せそうにも見えるんだけど、でも、ルーティーン生活も良かったのにな、とも思ったり。
他者と関わることは、楽しいこともあるけど、辛いこともあるから。私もかなりの臆病者なのかも。
以下メモ
・浜野さん楽しいが分からないって言ってましたけど、その後も毎日つまらない感じですか?
まあ毎日つまらないですね。でも私は敢えてつまらないを選び取り、つまらないを志し、つまらないを極めているので、全く問題ありません。私はこのつまらないと自らの意志で同居しているんです。このつまらないだけが、私を傷つけず私を愛さずとも容認し、放っておいてくれるからです。
・じゃあお付き合いしていませんという体の、お付き合いをするのはどうですか?付き合わなければ、お別れとかもないわけですよね。
・何か止まっていた時計が動き始めたような、再開を感じて、これは何だと訝る。つまり私は、一人で生きていくと決めた瞬間から、思考を停止させていたのではないだろうか。つまり私は、世界中にほとんど一人きりだったのかもしれない。生活の中で顔を合わせる部長も同僚も仕事で対立する社員たちも、コンビニ定員も宅配業者も全部モブキャラで、仕事に必要な会話か、買い物に必要な会話、挨拶や天気の話だけをする。それがAIであろうとなかろうと気にしない、そんな存在だったのだ。そしてそういう人とだけ付き合うのであれば、私もAIで、モブで良かったのだ。でもその殻が、AIとして被ってきた、あるいはモブとして被ってきたマスクが、まさかさんによって剝がされたのだ。だから今、こんなにヒリヒリして、恥ずかしい気持ちになるのだろう。
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おもしろさ、軽快さがありながら、現代のあれこれにも触れられていて、とても面白かった。重い内容もあるのだけども、それが重すぎて考えられないほどでもなく。欲しいのは、不確実な揺さぶりと温かさなのかなっと思ったり。とても面白かったです。
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キャラクターたちが魅力的で、テンポ感の良い会話が全部面白くて笑っちゃう
金原ひとみさん節全開という感じで楽しめた!
ルーティン生活は身も心も安定して良いように見えるけれど本当にそれだけで人生の終わりへ向かっていっていいのか。
イレギュラーなことが舞い込んだ時、面倒くさがらずに楽しめるのか。
食事に関しては私もルーティン化しつつあるので結構大共感してしまったなあ。
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ルーティン化された生活を継続するのか、恋愛というイレギュラーを生活に取り込むのか。
ぶっとんだ登場人物ばかりの中で、自分のルーティンが破壊されていくことに戸惑う主人公がかわいい。
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かさましまさかさんの優しさに終始癒されっぱなしのお話しでした。自分のことをこんなにもさらけ出して話せる相手にめぐり逢えて本当によかった。人生は最後まで何が起こるかわからない。少しの変化で平凡な毎日がわくわくドキドキに変わるんです。
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おもしろかった。
読み進めるほど主人公の過去の辛さに触れてつらかったけど、ずっとそうすることを待っていたかのようなまさかさんが現れてよかった。人は誰かと生きていきたい生き物だとやっぱり思った、私だけが誰かといることを望んでるわけじゃない気がする。
結婚や子供とかとは距離を置いた、付き合ってないていで付き合うこと、私もしたいなと思った。それくらいの温度で一緒にいられたら健康的だろうなと思った。
この小説を読んで不妊治療の大変さを少しだけでも学べた気がした。子供がほしいって感覚が自分にないせいでどんな治療なのか興味を持ててなかったけど、いろんな針を刺したりいろんな痛みに襲われるのも大変そうだし、そんな痛みを経験してもほしいものが絶対に手に入るわけではない、周りにはなんの苦労もせずに授かる人もいるのに、ってメンタルにもくるだろう。不妊治療してる人にやさしくしたい。
Posted by ブクログ
金原ひとみさんで、内容と装丁をみて面白そうだなと思って手に取りました。登場人物の名前がちょっとふざけてると思いましたが、実際に変わった人々を描いているので、あまり違和感なく読めました。後半の浜野さんの人生を語っていくところ、まさかさんが何でも受け入れるところがよかったです。ありのままで過ごせる相手が誰にでもいるといいなと思いました。いってみると、現代的人間関係やり直しのお話、でどうしょうか。ぶっ飛んだ設定の割に、読後意外と優しい気持ちになれました。
Posted by ブクログ
金原先生の作品はちょっと苦手だったが、久々におもしろかった。決して交わる事のない2人が同僚の誘いをきっかけに出会い、恋に発展していく。
めちゃくちゃ金原先生らしいテーマと描写だった。
Posted by ブクログ
「生まれながらの臆病者」、まぁまぁ面白かった。好き嫌いは別れると思う。
40歳ぐらいの登場人物の言葉、
「この歳の僕らにできることはあんまり多くはないかもしれませんけど、死ぬまでまだ、結構時間はあるはずです。美味しいものを食べたり、お酒を飲んだり、中略、僕らにはまだまだできます。」
に、私もそう思っていると思った。
Posted by ブクログ
金原ひとみさんの本はあまり読んでいなかったのだけど、すごく読みやすかった。
食べ物や食べ方、食への意識が人の心の持ち様や生き方にまでいい影響を及ぼすことにすごく共感できた。日々口にするものもなんとなく食べていたり、スーパーで食材を選ぶのも半分惰性で、レパートリーが広がらないと自分にぼやいていたが、そこにもう少し意識を傾けてみたら、変わることがありそうと思えた。
心をさらけ出せる相手が見つかることは貴重な経験だ。心がほぐれていく感覚を味わえた。
Posted by ブクログ
3.8
おもしろかった!
ただ単に普段交わらなそうな2人の友情かと思いきや、そこに主人公の過去やらなんやら入ってきて、言うならば再生の物語のようやった
不妊治療のところがリアルだったなぁ、男女の考え方がリアルで、多くがこうして不妊治療ですれ違うんだろうなと思った
Posted by ブクログ
著者によると中年版君たちはどう生きるからしい。毎日をルーティン化して過ごしてしまう主人公の気持ちはめちゃめちゃわかる。そうした方が心が落ち着くからね。
Posted by ブクログ
相変わらず登場人物の会話ややり取りが面白かった。だけど自分を変えるためには周りの環境、もっといえば影響を与えてくれる人が大事なのかもなぁとどうしようもない気持ちを覚えてしまったりした
Posted by ブクログ
愛犬の徹夜が続いた看病中に読んだ二冊。
これとマザーアウトロウ(金原ひとみ)
この二作に出てくる(脇役の立場にいる)女性たちは強くて、読んでいるとすっきりする。
嫌なことを忘れられる。
元気をもらえる。
そんな本が必要な時期だったから、意識して手に取った。
あまり深く読み込む必要がない本は、後から大きな余韻が残るわけではない。
けれど、心のしんどさを逸らしてくれるいい薬になるんだよね。
愛犬、元気になりました。
Posted by ブクログ
最初はあり得そうで面白かった。途中からは現実離れしてて引き込まれると言うよりも冷めてきた。後半は離婚、不妊治療のくだりだけ面白かった。私がリア充、恋愛に遠いところにいるからなのか…
人生そんなに甘くない、的な。(アラフィフ)
つまらない人生を送るつまらない中年女だと思ってたのにちゃんとした自分軸があってしかもなんだかんだで自分を大事にしてくれる彼氏までできたり、自由奔放な可愛い女の子、でも考えが意外としっかりとしてて仕事もできたり…
まぁ単に私にはない物を持っていて、ただの物語の登場人物に嫉妬で素直に読めなかったのかなw