あらすじ
この物語は、中年版『君たちはどう生きるか』です――金原ひとみ。45歳一人暮らし、労務課勤務のルーティン女・浜野文乃と、ホスクラ通いのイレギュラー編集者・平木直理。新たな代表作。
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向上心なんてないなんでもない日々も時には心が荒れることも肯定された気持ちになった
泣けたから素晴らしい話とかは言わない性分だけどめっちゃ良かった泣いた
551食べたい
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わたしがアラフォーだから?
ルーティンが落ち着く性分だから?
子どものことであれこれ思い悩んだ経験があるから?
とにかくドップリはまってしまった。くらってしまった。おもしろかった!こんなふうに四十過ぎて人生動き出したっていいよね!現在の浜野さんを見守る人たちが優しさに溢れていてたまらない。めちゃくちゃなストーリーだけど、わたしもがんばろうって思える。不思議。笑
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凄く面白かった
45歳バツイチ女と、20代パリピ女がふとした表紙に友達になる
真反対の性格の2人に、さらに40代の売れないバンドマン達が加わり、恋愛に発展していく
ストーリーとしてはメチャクチャだが、インキャ通しのバンドマンとバツイチ女の恋愛が清々しくて応援したくなる感覚は新鮮だった
金原ひとみはこんな作品も書けるんだなっと凄みを感じた
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途中まではちょっと突飛で何が面白いのかわからない本だな…と思っていたのだけど、主人公とまさかさんの出会いから一変。二人の掛け合いが実に面白く、テンポよく、思わずクスクス笑ってしまう。展開で魅せる本と、文章で魅せる本とあると思うのだけど、これは文章で魅せる本だなと思う。
主人公のどろっと深い過去を、ようやく手放せる、かもしれないまさかさんとの出会い。これまたまさか。現実味のある小説ではないかもしれないが、文章の小気味の良さが心地よい痛快小説だった。
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慎ましく、謙虚に、目立たない人生を求め、ひたすら、日々ルーティンをこなしていく40代独身女性の浜野さん。
同じ会社に勤めているホスクラにハマっている20代の女性編集者。
2人は意気投合とまではいかないものの、渋谷のライブハウスに行き、浜野さんは、そこから人生が変わっていく。
登場人物がみな愛らしく、素敵だ。そして、最後には感涙となる。非常に素敵な作品。
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狂った精神状態の人の思考を描くのがうますぎる。今まさに自分が全く同じ狂い方をしているから、怖さと惨めさと滑稽さが痛い。
自分は正しいはずだという視野狭窄、他責思考、被害者意識の暴走。苦しみから、立ち直るためには、どうしたらいいのだろうか。
ルーティンから決してはみ出さない女と、ルーティンなんて辞書にないような女、そしてそこから繋がるクセ強バンドボーカル
なんでこの人たちが一緒にいられる?と不思議ではあるものの、それでもメンタルボロボロ激重思考の私が読んでも最後は何故か笑って軽やかな気持ちになれるからとても救われた。
付き合っていない体で付き合うわけだから、別れることもないし終わることもない。だから不安になることはないという発想の転換。そんなことで人って気持ちが変わるのか。
私、今ならなんだかすごく軽い気持ちで生きられる気がする。
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帯の「大人の『君たちはどう生きるか』」という言葉、納得しかない一冊。
自分で自分をガチガチに縛ってきた浜野さんが、まさかさんとの真夜中の電話を通して少しずつ自由になっていくシーンでは、出勤途中のバスの車中だったけどうっかりウルウルきてしまった。
夜にほろ酔いで読んでたら間違いなく号泣してたと思う。
前半、平木さんの強烈なキャラと清々しいまでの無邪気さに圧倒されながらグイグイ話が進んでいくけど、いつの間にか自然に浜野さんとまさかさんの2人の世界にシフトしていくのが見事!
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最高!
浜野さんの、ルーティンをこなすだけの毎日から極彩色の世界に色付いていくのがワクワクした。食と非日常の楽しみって紐づいてるよね!
そしてまさかさんの素敵さが過不足なく描かれていて、どんどん好きになってしまった。久々のときめき摂取。かさましまさか。いい名前だ。
カニをベランダで食べながら甲羅酒をまわし飲みするのが、美味しそうすぎて楽しそうすぎてよかった。浜野さんも、ルーティンを受け入れていそうながらも蟹への周到な用意してしっかり楽しみにしているところに、つまらない日常が剥がれて行ってる感じが出ていてとても良かった。
不妊治療のところはつらかった。
一度命が来てくれたところから、また失うことで執着が強くなるのはわかる。自分もその時が人生史上1番弱っていておかしくなっていて子に執着していた気がする。
平木さんと出会えて、まさかさんと出会えて、生きてきてよかったね。
私も美味しいものをいっぱい食べて、ワクワクする楽しい人生送ろっと!
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愛情が向けられるほど、自分には価値がないと感じて、幸せになることが怖かった。
失くしたら耐えられないから、最初から求めない。
そんなふうに自分を守ってる気がする。
だけど、まさかさんみたいな人に出逢える未来が、わたしにもあるなら素敵だなと思った。
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日常生活での心の動きが丁寧に描かれていた。
昔みたいに次の日を気にせずに飲みに行くのもだんだんと億劫になり、
生活の平穏さを求める気持ちすごくわかります。
良く転ぶかどうかは置いといて、
凝り固まった日常を壊してくれるのは新たな
人との出会いなのだと改めて感じた。
心地良いと思えば続けたらいいし、
やっぱり違うなと思えば距離を置けばいいし。
主人公は、結果的に人生を変えるような出会いにつながったことはいいことですね。
人を見た目だけで決めないことも大事。
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とても面白い。短めなのでテンポもよく、どんどん話が進むのもいい。
ずっとコメディ感ある話なのかなと思ってたら、主人公の過去が重くて 自分の体験と重なり、ずーんと来てしまった。
でも 現在はハッピーな毎日が送れているので救われるなと こちらもハッピーになります。
難しい文体を使うだけが文学じゃないよなあと思う。(会話劇で話がすすむシーンも多いので)
Posted by ブクログ
ルーティンから抜け出さずに毎日を淡々と生きる文乃が自分であるかのようで、物語に入り込みながら読む進めることができた。自分にはこんなパリピ編集者と仲良くなることは決してないのだろうけれど、夢を少し見せてもらったような気がして、もしかしたら、生き続けていたら何か特別なことが起こるんじゃないか、そんな風に希望を感じた。自分は考えることが苦手。だからイレギュラーなことに挑戦することができず、ルーティーンを愛しているのかもしれない。イレギュラーなことが起こると、先が読めず「もしかしたら〇〇になるかもしれない」そんな風に先読みをして行動をすることが必要になる。その先読みは思考力を伴うもので、普段から考える癖が身についていない自分にとって、その状況はすごく苦痛に感じるから決まった通りの行動をいつもしているのだろう。だけどそれは固定観念に絡め取られ、凝り固まった思考になってしまう可能性もある。だからこそ「常識、普通、定説、っちゅーのは自分が試してみるまでは人様の普通でしかないっちゅうことやな」という言葉にハッとさせられたし、胸にぐさっと刺さるものがあった。ルーティーンから抜け出して様々なことに挑戦し、多様な価値観を身につけていきたい。
読んだことないタイプ。文に区切りがなくて、目の前で2人の会話を聞いているような感じ。
主人公が怒涛の勢いで新しい世界に引き込まれるのが新鮮で面白かった。
あんなに正反対の人とそんなうまくカッチリハマることが気持ちよかった。
平木ちゃんのように、どんな価値観も考え方もたとえそれが自分のとは違うものであっても「ふむふむそうなんだねぇ、へぇ」と上手に流せるスキルは身につけたい。
ちょっと生きづらさを感じやすい現代人にぜひ読んでほしい1冊!!!
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なんとなくシスターフッド的な小説なのかなと思っていたら、思った以上に恋愛小説になり、主人公の重い過去から妊活の苦しみについて考えさせられ、思いもよらないところに連れていかれたなという読後感。
離婚していたって、四十代だって、子供がいなくたって、ルーティンからはみだす勇気さえあれば新しい世界を見られる、まだまだ驚ける、恋愛だってできるというのは希望でしかない。
モッシュピットを作るというのはそんなに面白いのか?そういう系のライブは危険で怖いと思っていたけど、やってみたいかもとむくむく興味が湧いた。中華ビュッフェも行きたいし、蟹の甲羅酒も飲んでみたいし、メキシカンも食べたい。とにかくいろいろ楽しいことがしたくなる。
私も年甲斐ないとか思わずに、いくつになってもガンガン新しいことに飛び込んでわくわくできる自分でいたい。
Posted by ブクログ
過去の出来事により心に傷を負った主人公の浜野さんは日々の生活をルーチン化し、心を無にすることでさらに傷つくことを避けている。または過去に行ったことや行動をなきものにしたいのだろうか。
そんな主人公と今を全力で生きる同僚たちとの出会いが主人公を変えていく。
みんなで食べるカニの茹で方の浜野さんの念入りなリサーチ、まさかさんのフラットな感じ、人生楽しすぎて不安がっている余裕がない平木さん、この本に出てくる人たちは、なんだか純粋でやり取りが心地いい。浜野さんとまさかさんが出会えて本当に良かったと心が温かくなった。
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どん底にいるとき、上から引っ張られるのではなく底から掬い上げてくれるような作品。胃のキリキリとする苦しみが織り交ぜられながらも人の愛を感じられる。金原さんの作品は逞しく、でも人間らしく生きる登場人物が多くて本当に気力がもらえる。
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「どん底にいさせてください」
Instagramで見かける丁寧な暮らしに憧れなくても良いし、TikTokで有名なカフェに行けなくてもいいし、土日に予定が詰まってなくても、明日に特別な希望がなくてもひっそり生きててもいい。
いつの時代も「明るく前向きに楽しい人生」が推奨されがちだが、底の方で沈んでても良いよ、と寄り添ってくれる一冊。さすが金原文学!
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40歳を過ぎたOLが
新しい世界に触れていく という
ありそうな物語設定なのだが
描写力というのか
さすがの作家だなと思った。
例えば
「その旦那は社会性も意思も主張も倍念もない
藻屑みたいな、
無意味を体現したような男だった」
藻屑って…
行間が無く単行本にしては
読みづらく感じるのは
オーディブルの書き下ろしでも
あったのです。
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どんな変人たちの話が始まるのかと思ったら疲れた心の癒やされる恋愛の話だった。成敗されない主人公の元夫や父親へのもやもやは残るが、この引っかかる感じもまさに人生だと思った。主人公とまさかさん、お互い素敵な人に巡り会えてよかった。
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浜野さんの不妊治療でも子供に恵まれなかったのも、毎日がルーティーンのような生活も、まさかさんと出会い、幸せになるための試練だったのかも。
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私はきっと、まさかさんみたいな人を好きになる
経理部の業務のために押し入った平木さんの家はワンダフル。バルコニーにワイン、ホスクラの領収書。でもそんな人が会わせてくれた人が
「かしましさか!」という訳が分からない人
私は妊活にも悩み離婚もした身だから主人公の気持ちが凄いわかりました
まさかさんみたいな人に私も涙を拭ってもらいたい
これは平凡な日常を打ち破った話ではない
本来凄いパワーを持つ、妊活に死ぬほど力を注ぎ男をビビり散らかせるほどのパワーがあった女が
何もかもを諦めて生活をルーティーン化した女になってしまった屈辱を晴らす物語。
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主人公の年齢やこれまで起きたことがらで疲れ切ってしまった感じ、日々ルーチンワークをただひたすらこなす毎日、自分にもあてはまるところが多かった。新しい出会いに恵まれ、少しずつ変化していく様がうれしい。ふたりはこのタイミングで再会したからこそ、と思えた。
Posted by ブクログ
面白かったー!
毎日のルーティーンを愛する主人公が、ふと自分とは違うタイプの人(バンドのボーカル)と出会い、人生を重ねていく描写が非常に良かった!
恋愛したくなった〜
Posted by ブクログ
「ナチュラル ボーン チキン」は、「生まれながらの臆病者」というスラングらしい。
金原ひとみさんの本は、日常生活の言葉にできない思いを見事に言語化している、って思う。
なのに、私は、読んだ感想をうまく言葉にできない。
主人公は、他者と出会い、自分のルーティーンを変えていく。それが幸せそうにも見えるんだけど、でも、ルーティーン生活も良かったのにな、とも思ったり。
他者と関わることは、楽しいこともあるけど、辛いこともあるから。私もかなりの臆病者なのかも。
以下メモ
・浜野さん楽しいが分からないって言ってましたけど、その後も毎日つまらない感じですか?
まあ毎日つまらないですね。でも私は敢えてつまらないを選び取り、つまらないを志し、つまらないを極めているので、全く問題ありません。私はこのつまらないと自らの意志で同居しているんです。このつまらないだけが、私を傷つけず私を愛さずとも容認し、放っておいてくれるからです。
・じゃあお付き合いしていませんという体の、お付き合いをするのはどうですか?付き合わなければ、お別れとかもないわけですよね。
・何か止まっていた時計が動き始めたような、再開を感じて、これは何だと訝る。つまり私は、一人で生きていくと決めた瞬間から、思考を停止させていたのではないだろうか。つまり私は、世界中にほとんど一人きりだったのかもしれない。生活の中で顔を合わせる部長も同僚も仕事で対立する社員たちも、コンビニ定員も宅配業者も全部モブキャラで、仕事に必要な会話か、買い物に必要な会話、挨拶や天気の話だけをする。それがAIであろうとなかろうと気にしない、そんな存在だったのだ。そしてそういう人とだけ付き合うのであれば、私もAIで、モブで良かったのだ。でもその殻が、AIとして被ってきた、あるいはモブとして被ってきたマスクが、まさかさんによって剝がされたのだ。だから今、こんなにヒリヒリして、恥ずかしい気持ちになるのだろう。
Posted by ブクログ
おもしろさ、軽快さがありながら、現代のあれこれにも触れられていて、とても面白かった。重い内容もあるのだけども、それが重すぎて考えられないほどでもなく。欲しいのは、不確実な揺さぶりと温かさなのかなっと思ったり。とても面白かったです。
Posted by ブクログ
文体が現代をひしひしと感じて楽しかった。
とめどなく思考が溢れる感じは身に覚えがあるので親近感が湧いた。
ただ、悲観的で夢見がちな主人公は結局自分から幸せを勝ち取ったんじゃなくて、幸せにさせてくれる人に出会えただけというのが、好きになれない。
Posted by ブクログ
初めて金原ひとみさんの作品を読む。登場人物、会話の内容が個性的。過去の傷、自分の弱さ、知られたくない事など、些細な迷いはふっとばす豪快さがあった。
Posted by ブクログ
なかなかに、ありそでなさそな話だったな。
40代同士の恋愛の始まり、みたいなお話なんだけどそれは要素の一部で、自分の殻を少し破るお話、なのかなぁ。
ぶっ飛びの方向が私の得意な方向ではないんだけど、年齢的なものかそれなりに寄り添えるような箇所もあり、不思議な感覚。
2026.8.9
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Posted by ブクログ
ルーティン化をこよなく愛し、イレギュラーを恐れる主人公。彼女の過去がその今を作っているが、平木さんやましかさんと出会うことで変化と過去の振り返りにに繋がった。振り返りって自分が安全な立場になってからでなくてはできないんだろうな。
自分にコントロールできないものが怖い。
どんな個体が当たるかも分からないのに少なくとも18年くらい一緒に過ごすことが確定している子供を持つなんて恐ろしいことこの上ない。平均して3千万くらいの課金をどんな性格で情緒や体や性癖の持ち主かも分からない存在にベットできる人々は狂気に突き動かされているようにしか思えない。
おじさん化とは、この間まで普通に話の通じる人だったはずの男性が、同僚に対しても、新人に対しても、結婚相手に対してもめっちゃ偉そうな態度を取るようになる現象。権力欲の強い男性が教育係になったり、名誉男性としての権力者側に認められた女性が教育係になった場合も、おじさん化が激化していく。つまり弱者の気持ちを鑑みる必要に、駆られたことのない人ほど、おじさん化しやすい。おじさんとはつまり話の通じない人。自分とは価値観がかけ離れ過ぎた人。