あらすじ
この物語は、中年版『君たちはどう生きるか』です――金原ひとみ。45歳一人暮らし、労務課勤務のルーティン女・浜野文乃と、ホスクラ通いのイレギュラー編集者・平木直理。新たな代表作。
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最初はゲラゲラ笑いながら読んでいた
近年の金原ひとみ作品は昔の繊細で陰鬱さのある作品とは異なり、基本的には明るい作風が多い
その中でも私が大好きな「マザーアウトロウ」と同じ作風の作品か!と思いながら読んでいたらまさかの展開。
最後は泣きながら読んでいました。
幼少期、私の母も不妊治療をしていたがこんなに辛いものなのかと、当時の母と重ねて読むと涙が止まらない。
そしてそんな主人公に寄り添うまさかさん。
渡り鳥と渡り鳥が出会って一緒に飛ばない?そんな関係でいられるパートナーが私も欲しいなと思いました
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野菜と肉を、タレで炒めたものとパックご飯を交互に口に運び、スマホでドラマを見る生活を毎日続ける浜野は、自らとは何もかもが対照的な、平木と出会う。ホストに通い、ノリでタイまで行っちゃう彼女との生活は、浜野の虚無な日常に変化をもたらす———
浜野さんは、子供という存在に対して愛おしさなどは一切持ち合わせておらず、寧ろ反吐が出そうになる程嫌い。そしてその嫌悪感は、彼女が日常で、おじさんに対してのものと似ている。彼女がいうおじさんとは、年齢でなく属性を指す名称として使っており、トキシックマスキュリニティを獲得した人や、熾烈なヘゲモニー争いに参加しているような、とにかくくだを巻くような人間のことである。彼女がおじさんに対して抱く嫌悪感の正体は、話の通じない、生態がわからない、キレるポイントがわからないということからくるストレスであった。そう見れば、赤子もおじさんも同じようなもので、何を考えているかなんて他者からはわからないし、相手の頭の中を覗くなんて傲慢な真似はしたくないし出来ない。
この考えが本当に理解できる。
自分の理想としては、訳のわからない人がいても理解しようとせず、棚に上げて腐るまで放置したいし、なるべくそうしている。だけども、理想とはかけ離れた想いに至ってしまうことも少なくない。それは、いわゆるおじさんに対しての方が多いと思う。アルバイト中につかれた悪態や、ナチュラルにヒトを見下す言葉。基本的にはどうでもいいし、理解する必要も価値もないと思っているので無視出来ているけど、それでも少しはストレスになってしまっている。もしかしたら私は、本当に性善説を信じているのかもしれない。ヒトとヒトが互いを尊重し合うのは当たり前。そういった思いが心の奥底で蠢いているのかもしれない。それが悪いとは思っちゃいないけど、社会に迷惑をかけない程度で、自身が崩れてしまわない程度でなら理想を追い求めたいから、はやいとこ治したい。
凄く面白かった。
浜野さんと平木さんの関係を含む、登場する人たちの関係は、変であると思う。だけど、確かに羨ましいかもしれない。
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ガツンと響く良さでした。
もう私は金原ひとみ中毒なのかもしれない。と2作しか読んでないのに思えるほど。
ヘビーな内容をこんなに面白く描けるのすごくない?
中年て誰しも、傷ついたことと傷つけたことを織り重ねて形成されてて
肝心なのは、それを今の自分がどう考えているかだと思っている。
どの時点からでも、生きたいように生きればいいと。
オーディブルで、日笠さんのナレーションすごくよかった…!
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読書会の人に勧められて読んだ一冊。
私にすごく刺さる話だった。
ただ、チグハグ感はあった。両親への思い、カサマシマサカとの出会い、離婚した元夫や結婚生活の思い出。きっとつながっているのだろう。まさかさんとのアレコレと苦しかった結婚生活にはつながりを感じるが、長く割いた両親についての話は何につながっていたのだろう。
前半はなんの面白みもなくルーティンを繰り返すだけの日常。アクティブな母と、冷え切った仲なのに絶対離婚しない父。恋人がいるが離婚してもらえないので再婚できない母。自分に関心も愛も抱かなかった父への思い。そんなことが無気力なタッチで描かれている感じ。
後半はそんな生活の中で出会った破天荒な平木を介して、ものすごくぶっ飛んだバンドのボーカルカサマシマサカとの出会いと二人の交流が丁寧に描かれていた。
嫌いじゃない。こういう中年の静かな恋愛。
ライブの時は悪魔のカリスマのようなマサカが、普段は物静かな穏やかな感じがまたいい。
夜中にコンビニに行ったことが事件になる浜野と、ライブで日本中を飛び回るマサカ。平木は真逆と言うが、私にはペースというか時間の流れ方がすごく似ているのではと思ってしまった。
金原ひとみさんの他の本も勧められたので、ぜひ読んでみたい。
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今の、私に、刺さった文中の言葉。
個人的に本当に欲しいものなんて
人にはないのかもしれない。
その時々に置かれている環境、自分の立場、ホルモンなども含めた体のバランス、そういったものが合わさった結果として恋人が欲しい、子どもが欲しい、お金が欲しい、権力が欲しいとなるのであって結局のところ、許せないものはあったとしても手に入れなければならないものなど人間にはないのかもしれない。
渡り鳥が渡り鳥に出会って、ちょっと疲れたから死ぬまで一緒に飛ばない?ってナンパしたみたいなもの
でも私はこうとしか生きられない人生を送ってきて、その結果としてある今を、否定的にも肯定的にも捉えていない。夏になって何で暑いんだと言われても、冬になって何で寒いんだと言われても困るように、こうとしかあり得なかったんだと言い切れる。
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心に傷を負ったたために無気力にルーティンで過ごして生きる主人公。そんな主人公を自由に生きる平木が連れて行ったライブで「ナチュラルボーンチキン」のまさかに会う。彼との出会いで無理に前向きに生きなくていい。この人となら頑張らなくていいと思えるようになって心の傷を癒していく…無理に成長やポジティブになる作品ではないので人を選ぶかもしれないけれど、心の傷を持つ誰かを包み込んで救う作品になるかもしれない。
Posted by ブクログ
初めての金原ひとみ作品 食わず嫌いをしていたつもりはなかったけど、なんとなく食指が伸びなかった
一昨年の新譜の書評で面白そうだったので購入したまま積読になってた
前半は村田沙耶香作品のような気持ちで読んでた
いるいる、周りに関心がなくて自分のルールを守る人が大切な人
少しずつ過去が語られて、柔らかい優しい雰囲気に
「ボーカルはかさましまさかさんです」
「スパイが作戦を練るように小声で聞いてくる」
あの時のは私は、魚グリルの中で焼かれて炭になった魚みたいな感じの気分」
自分では思いつかない表現がとても心地よい
気持ちがクサクサしてきたらまた読み直そう
Posted by ブクログ
久しぶりに金原ひとみさんの小説を読みました。ついつい綿矢りささんと比較してしまうのはあるあるだと思いますが、僕は綿矢さん派かな・・・。
そんな訳でちょっとだけ金原さんは食わず嫌いをしていたのですが、そんな気持ちを楽々ひっくり返すようなめちゃくちゃ良い小説でした。
GoogleのAI検索結果では、金原ひとみ著『ナチュラルボーンチキン』は、ルーティン化した味気ない日々を送る45歳の事務職・浜野文乃が、奔放な20代の編集者・平木直理との出会いを機に、人生の煌めきを取り戻す爽快な物語。真逆のタイプの二人が織りなす、笑えて感涙する現代の物語です。と紹介されます。
・前半はパリピで自由奔放、強烈な平木の性格や、無理やり連れて行かされたライブに、主人公が心の中で突っ込み続けるという完全なクレイジーコメディー。この時点では、バンドマンとの恋愛も変な男と真面目な主人公のおもしろいかけ合いがメインの話かと思っていました。
・中盤から後半にかけては、主人公が人との交流を断ち、味気ない日々を送るに至った経緯となるハードな生い立ちや辛い結婚生活など、過去のトラウマが描かれ、軽やかでバグった前半から重力が上がっていく。平木のクレイジーさは良い感じで軽さを継続しながらも、なんか、思っていたのと違うヒューマンドラマ系に変わっていく
・最後は40代バンドマンと主人公との過去が明らかになり、こんなにもピュアで暖かく、やさしい恋愛ドラマで終わるのかという印象的な終わりを迎える
本当にジェットコースターの様な話でした。クレイジーなコメディーとラブストーリーがこんなにも美しく融合されるとは、全く想像していなくて、圧倒されました。
会話のワードセンスも秀逸で芥川賞作家の力を感じました。これは文句なしでみんなにおすすめしたい作品です。特に40代以上には響く内容なんじゃないかと思います。
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「三十代後半くらいになってくると楽しいことがちょっと重くなってくるんだと思いますよ。霜降り牛みたいに、少々過剰すぎますねって感じで。」
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「芥川龍之介だって、自殺の理由を将来に対する唯ぼんやりした不安、と表現したのだ。この恐怖に抗って生き続けることなど、不可能な気さえする。」
こんなことを言うくらい愛する家族も大切な人も生きる意味も特になく波風立てない毎日の為にルーティンをこなして人生を消費している40代労務の浜野さん。
会社のファンキーで自由で刺激的な毎日を好む20代の青髪ショート雑誌編集者の平木直理。
そして、平木さんの紹介で出会ったモッシュが有名なロックバンドボーカルのまさかさん(松坂牛雄)。
浜野さんと平木さん、浜野さんとまさかさんのやりとりが愛おしくて生きる意味のインスパイアをもらえた。
年を取るたびに、はみ出した事に挑戦したり、他人や自分と向き合うってすごく怖くなる。
次傷つけられたり大切なものを失ったら物理的に壊れてしまうかもという浜野さんの気持ちすごくわかる。
でも、一歩踏み出したらやっぱりすごく温かい世界がそこにはあるのかもって希望を持てた。
大人になってからできる友達とか恋人とかって温かくて優しくていいよね。
Posted by ブクログ
人生の紆余曲折を乗り越えたり、たまに乗り越えられなかったり、それでも(例え平坦な道を選んだとしても)生き続けた人だけが受け取れる、自分を少しずつ肯定できるような時間、未来。
心に杭を打ってくれる人との出会い。
40代半ば、離婚や妊活失敗を経験した主人公が送る、「生き続けること」に希望を持てる一冊でした。
Posted by ブクログ
金原ひとみのナチュラルチキンボーンを読んだ。
タイトルのナチュラルチキンボーンって何?と思って調べてみた。
「ナチュラルボーンチキン(natural born chicken)」は、
直訳すると 「生まれつきのチキン(=臆病者)」 という意味のスラングです。
英語の
•chicken = 臆病者・ビビり
•natural born = 生まれつきの/根っからの
を組み合わせた言葉ですね。
なのでニュアンスとしては
「筋金入りのビビり」「生粋のヘタレ」「根っからの弱気」
似た言い方:
•チキン野郎
•ビビり
•ヘタレ
•born coward(英語)
そうなんだと思いながら、読み進めていく。
主人公がなかなか個性的で面白い。
その主人公が、突然個性的な後輩に引っ張られ内容も知らずてライブへ
主人公が対バンが分からなくて調べたと言うのがあって、私も対バンなんて知らないと調べようとスマホに打ち込んだらちゃんと変換されて、世間では一般的な言葉なんだとChatGPTで調べたら「対バン(たいばん)」とは、
複数のバンド(アーティスト)が同じライブイベントに出演して競演することを意味するライブ用語です。
もともとは
「対(=向かい合う・対決)」+「バンド」
から来た言葉で、「バンド同士がぶつかる(対決する)」というニュアンスがあります。
という
次はボディーシェイミング
「ボディーシェイミング(body shaming)」とは、
体型・体格・見た目・身体的特徴を理由に、誰かをバカにしたり、傷つけたり、恥をかかせる言動のことです。
英語の
•body = 身体
•shame = 恥をかかせる・辱める
から来ています。
つまり直訳すると
「体のことで恥をかかせること」
痩せている人・背が高い低い・肌の色・体毛・傷跡なども全部対象になります。
551という料理にかんけいしてる?みたいなのが^^;
調べたら
「551(ごーごーいち)」は、関西で超有名な
「551蓬莱(ほうらい)」という中華惣菜チェーン店の略称・愛称です。
特に有名なのが
豚まん(肉まん)
関西では「肉まん」ではなく 「551」=豚まんそのもの みたいに通じるレベルで定番です。
なんで「551」?
創業当時の電話番号が「551」だったことが由来。
さらにキャッチコピーが有名で、
「551があるとき〜!」「ないとき〜…」
というCMでも関西人にはおなじみ。
使われ方
•「お土産に551買ってきた」
•「新大阪行ったら551並んでた」
•「豚まん=551」
みたいにブランド名=商品名として使われます。
関西以外だと「?」となりますが、
大阪では国民食レベルのソウルフードですね。
ということだった。
自転車仲間も551は知っている人が結構居た。
面白くて一気に読んでしまった。
プロフィールをみるとデビュー作の蛇にピアスですばる文学賞と芥川賞を受賞している。
蛇にピアスは映画にもなっている
蛇にピアスも読んでみたくなった。
Posted by ブクログ
一つ一つの言葉がそうだよね、の共感の嵐。おもしろい、というより一緒にいやまじでそうだよね、、と会話しているような本でした。
孤独じゃなくなるような本。
こんなに素敵な人たちに作中で出会えてよかったです。
読んだことないタイプ。文に区切りがなくて、目の前で2人の会話を聞いているような感じ。
主人公が怒涛の勢いで新しい世界に引き込まれるのが新鮮で面白かった。
あんなに正反対の人とそんなうまくカッチリハマることが気持ちよかった。
平木ちゃんのように、どんな価値観も考え方もたとえそれが自分のとは違うものであっても「ふむふむそうなんだねぇ、へぇ」と上手に流せるスキルは身につけたい。
ちょっと生きづらさを感じやすい現代人にぜひ読んでほしい1冊!!!
Posted by ブクログ
中盤のまさかさんが浜野さんを口説くシーンは、好意を言語化し過ぎている点が、ある種滑稽だったりフィクションたらしめていると感じた。相手に好意を伝えるとき、全てを語らないことは多々あると思うし、人の気持ちは変わりゆくもので事前にこれだけ言葉を尽くしたとて、と思ったからだ。浜野さんがまさかさんからの好意の表現をあの手この手で翻すようにするのも、防衛線を張りすぎているように思えて、もしや作家の自意識が投影されている?と勘ぐりながら読め進めた。
でも、後半にどんでん返しがあった。浜野さんの過去が明かされることで、中盤の過剰なやりとりは浜野さんの心(喪失感の深さなど)を表すために必要だったと理解できた。
とても読み応えのある作品。自嘲や皮肉をキャッチーな言葉で添えることでメリハリが出ているし、作者の人間考察もさりげなく織り交ぜていて楽しめた。
Posted by ブクログ
めちゃくちゃ良かった。
新聞のコラムで文章うまいなと思った人が金原ひとみで、小説を初めて読んでみた。
中年の話で、妊活の話で、親子関係や恋愛の話で、読んでてしっくりくるし、読後感も温かでよかった。主人公のルーティンに埋没して心を動かさないようにする生活に共感するし、その誠実さも伝わってきて好感をもつ。他のも読んでみたい。※オーディブル
Posted by ブクログ
屈折した精神構造と表面的行動としては繰り広げられるドタバタ喜劇が同居しています。この感覚がとても気持ち良いです。
お話は過去の(直接的な理由は)結婚、不妊を機にこじらした40代女性が同世代やや歳下?バンドマンと出会い変わっていく話。
コメディ基調でも彼女の闇はかなり深く、人生の山谷の高低はどの程度が幸福の折り合いかは、なかなかに難しいと考えたりしながら読んでた。
出会いは必然的なクライマックスなのが、いい意味で意外。とても読後感が良い。
Posted by ブクログ
まるで自分の未来を見ているかのような内容だった。新しい出会い、自分から外に出る勇気、人との繋がりを絶たないことは自分にとって難しいけど未来のために頑張っていきたいと思えた。また親との距離感についても今の気持ちを言語化してくれていて救われた。思うように生きたい。
Posted by ブクログ
『ナチュラルボーンチキン』を読んで、自分と全く違うタイプの人間とは仲良くなれるのか、と考えた。
自分の殻の中にいた主人公が、タイプの全く違う同僚・平木さんと仲良くなり、さらにバンドマンのまさかさんと出会うことで、少しずつ世界が広がっていく物語。
私はどちらかというと主人公タイプだ。だからこそ、世間に忖度せず自分の気持ちに正直に行動できる平木さんは眩しい。ああいう潔さを、私はまだ持てていない。
複雑な家庭事情を抱えながらもデスボイスでバンドを率いるまさかさんも、最初は「違う世界の人」だった。
それでも距離が縮まっていくのは、相手のコミュ力のおかげなのか、それとも主人公の中に眠っていた魅力が引き出されたのか。
主人公の周りにいる尖った、でも何故か心地よい人たち。やりとりから伝わる優しさが、読んでいて心地よかった。そして少し、羨ましかった。
Posted by ブクログ
主人公とまさかさんのやり取りが微笑ましかった、、
ただ、まさかさんが当時から「天使だ」と思うほど主人公に惹かれていた理由を知りたかったなと思った。
当時の主人公は不妊治療が上手く進まず普通とは異なる精神状態だったと思うが、それでもそう思えるということは、その部分もきっと素敵なエピソードだったのだと思う。
Posted by ブクログ
そこでそう繋がってくるのかーと驚かされた。
展開を予想しながら読んでいたけど、全然当たらなかった。
人生における転機なんてどこで起こるかわからないし、今つらくても無理して必死に生きなくたっていいと励ましてくれように思えた。
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辛いことがあり、人生を諦めた。諦めても実直に仕事、生活を送っていた。
もしかしたら、そんな人は幸せになれるタイミングがいずれ起こるのかもしれない。そう思わせてくれる物語であった。
Posted by ブクログ
2026.1.24
浜野さん、辛い過去があったけど
いい人に出会えて良かったね。
平木直理
かしましまさか
ぐりとぐら
ナチュラルボーンシット
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若い頃に妊活でボロボロになり、ただただ平穏な生活を求めていたミドフォー女性が新たな出会いに翻弄されていくお話。
長回しみたいな文章は新感覚ですごく面白いし共感する部分も多かった。
ストーリー展開はかなり無理がある感じなのでファンタジーとして読めば良いのですが、周りの人の「ホスト狂い」とか「宗教にハマった家庭」とか過激な設定がいまいち物語に活かされていなくて持て余した感じがした。
「皆多かれ少なかれ、三十代後半くらいになってくると楽しいことがちょっと重くなってくるんだと思いますよ。霜降り牛みたいに、少々過剰すぎますねって感じで、
心が動かない平穏な状態を求めている人は少なくないはずです。」
p22
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私が最低で病んでるだけだけど、最初の浜野さんがつまらなすぎて浜野さんよりは私マシかもって思って安心したんだけど、結局壮絶な不妊治療の末の離婚でめちゃ大変だったんだな全然すごいわって思って結局落ち込んじゃった笑
結局恋愛かよって思っちゃって、やっぱ恋しないとダメなのかよとも思っちゃった。まさかさんみたいな柔らかい人ってだんだん自分の意見はないの?って浜野さんはイライラしちゃうんじゃないの?とか思って、これまた最低な感想を抱いた。そして浜野さんのめちゃくちゃ脳内で喋る所は私と似ているなとも思った。自分の中で色々逡巡して結構客観的に考えられてるかなって思ってたけど、まさかさんと話して人間に戻ったって言ってるシーンがあって、私もAIになってるのかもと思った。私も人間に戻りたい。
平木さんは色々ぶっ飛んでるように見えるけど、アクティブなのに人を気遣ってるし否定しないし最高だなって思った。4人でいるのに浜野まさかペアにする平木金本ペアが学生みたいに扱われてた気がしてちょっと笑った
Posted by ブクログ
40代の生き方に色んな可能性を感じる。
前半は浜野さん(主人公)の代わり映えのないルーティン生活に、平木さん(職場の女性)のお見舞いに行き仲良くなります。
今までとは違う生活を送ることになり、チキンシンクのライブに行くことに…!!
ルーティンを外れることを、ここ10年してなかった浜野さんですが恋愛に踏み出すことが出来るようになります。
色んな考えに共感できる部分と共感できない部分があり、同世代の人に読んで欲しいと感じました。
少しだけ心の荷が下りた感じがする物語でした。
Posted by ブクログ
金原ひとみさん。おそらく大昔に読んだ『蛇にピアス』『アッシュベイビー』ぶりかもしれない。なのであたたかい作品でちょっとホッとした。
結婚も離婚も経験したそのあとも人生は続いていく。臆病者でも、誰かとの出会いがきっかけで自分が変わったら、何かが変わるかも。
Posted by ブクログ
4 よりの3
序盤から凄く面白くて、
坂元裕二さんとか、江國香織さんが
好きな私は、凄い好きになりそうー!と
思いながら読み進めてた。
途中からチラホラ出てくる性描写が苦手(ᐡɞ̴̶̷ ̫ ɞ̴̶̷ᐡ)
思いつかないけど、聞いて納得!みたいな例えとか
食べ物の描写とかはとても良かった。
Posted by ブクログ
主人公の悶々とした考えが自分と重なるところもあり、鬱々としそうにもなった。
けど、なんやかんやと人とつながり、そのつながりを大切にしてるその様から、人ってやっぱり社会とつながって生きていくしかないんだなと思った。
けど、説教臭い訳でもなく、肩肘張らなくても生きていいんだよというメッセージを受け取りました。
Posted by ブクログ
初めてこの作者さんの本を読みました。
ところどころ一文が長いのと、若干の展開の無理矢理さが気になっちゃいました。
とはいえ、題材は面白かったです。
日々を平凡に過ごしたいルーティン人間の主人公と自分の好きを確立させている超マイペース人間の組み合わせ、何か起こる予感しかしない!
読む前からこの本を読んでなにか自分にもいいインスピレーションを受けれるかも?と期待している自分もいました。
実際に読んで面白かったですし、わたしも平木さんみたいに大胆に自分の好き!自分はこう!を出していっていいかも、なんて勇気をもらうことができました。
一方で二人が仲を深めていく中で主人公は過去を乗り越えて変わっていくのですが、その過程が期待していたものと違いました。
正直、主人公が変われたのは周りの人、平木さんやかさましまさかさんにたまたま出会えて、たまたまそのチャンスが回ってきた!といった、受け身でいたけど周りに恵まれて変われたタイプのように感じてしまいました。
それでも、主人公が良い方向に進んでいけてよかったです。平木さんの品のあるコミュ力、かさましまさかさんの包容力、ふたりのキャラクターはとても魅力的でした。