あらすじ
この物語は、中年版『君たちはどう生きるか』です――金原ひとみ。45歳一人暮らし、労務課勤務のルーティン女・浜野文乃と、ホスクラ通いのイレギュラー編集者・平木直理。新たな代表作。
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Posted by ブクログ
最初はゲラゲラ笑いながら読んでいた
近年の金原ひとみ作品は昔の繊細で陰鬱さのある作品とは異なり、基本的には明るい作風が多い
その中でも私が大好きな「マザーアウトロウ」と同じ作風の作品か!と思いながら読んでいたらまさかの展開。
最後は泣きながら読んでいました。
幼少期、私の母も不妊治療をしていたがこんなに辛いものなのかと、当時の母と重ねて読むと涙が止まらない。
そしてそんな主人公に寄り添うまさかさん。
渡り鳥と渡り鳥が出会って一緒に飛ばない?そんな関係でいられるパートナーが私も欲しいなと思いました
Posted by ブクログ
心に傷を負ったたために無気力にルーティンで過ごして生きる主人公。そんな主人公を自由に生きる平木が連れて行ったライブで「ナチュラルボーンチキン」のまさかに会う。彼との出会いで無理に前向きに生きなくていい。この人となら頑張らなくていいと思えるようになって心の傷を癒していく…無理に成長やポジティブになる作品ではないので人を選ぶかもしれないけれど、心の傷を持つ誰かを包み込んで救う作品になるかもしれない。
Posted by ブクログ
中盤のまさかさんが浜野さんを口説くシーンは、好意を言語化し過ぎている点が、ある種滑稽だったりフィクションたらしめていると感じた。相手に好意を伝えるとき、全てを語らないことは多々あると思うし、人の気持ちは変わりゆくもので事前にこれだけ言葉を尽くしたとて、と思ったからだ。浜野さんがまさかさんからの好意の表現をあの手この手で翻すようにするのも、防衛線を張りすぎているように思えて、もしや作家の自意識が投影されている?と勘ぐりながら読め進めた。
でも、後半にどんでん返しがあった。浜野さんの過去が明かされることで、中盤の過剰なやりとりは浜野さんの心(喪失感の深さなど)を表すために必要だったと理解できた。
とても読み応えのある作品。自嘲や皮肉をキャッチーな言葉で添えることでメリハリが出ているし、作者の人間考察もさりげなく織り交ぜていて楽しめた。
Posted by ブクログ
主人公とまさかさんのやり取りが微笑ましかった、、
ただ、まさかさんが当時から「天使だ」と思うほど主人公に惹かれていた理由を知りたかったなと思った。
当時の主人公は不妊治療が上手く進まず普通とは異なる精神状態だったと思うが、それでもそう思えるということは、その部分もきっと素敵なエピソードだったのだと思う。
Posted by ブクログ
読後感が清々しい。
主人公と同じく40代に読んで欲しい。
ルーティーンが落ち着く
予測できないものは怖い
主人公と似た感覚を持っているので深く共感して読めた。
特に『一緒に生きていく』のは重い、でも『一緒に朽ちていく』のであれば気が楽。
この部分が刺さった。
タイトルの意味がわかったときにはスッキリ。