あらすじ
(瑠璃子さん、今日はね、ふうちゃんの結婚式なんだよ。まさか、この僕が「花嫁の父」になるなんて……)ふうちゃんの結婚式の日、お父さんのハルさんは思い出す、娘の成長を柔らかく彩った5つの謎を。幼稚園児のふうちゃんが遭遇した卵焼き消失事件、小学生のふうちゃんが起こした意外な騒動……。心底困り果てたハルさんのためにいつも謎を解き明かしてくれるのは、天国にいる奥さんの瑠璃子さんだった。児童文学の気鋭が、頼りない人形作家の父と、日々成長する娘の姿を優しく綴ったほのぼのミステリ。
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藤野恵美さんはじめまして!
こちらは「金曜日の本屋さん」(著:名取佐和子さん)で紹介していて気になっていた本のひとつ。ようやく読むことができた!ちゃんと文庫本の方です!(詳しくは金曜日の本屋さんを!)
主人公ハルさんは、妻に先立たれ一人娘のふうちゃんとふたり暮らし。ついにふうちゃんの結婚式の当日、今まであった思い出を回想する。
こういう、殺人事件が起こるミステリーじゃなく日常の小さな謎を解決していくほのぼのミステリーもとても良い。頼りなさげなハルさんとしっかりもののふうちゃん。そして謎を解決する時に突如としてあらわれる亡き妻瑠璃子さん!!
最後結婚式のところではハルさんと一緒に号泣でした(;_:)今までの思い出が蘇りいろんな感情が。ふうちゃん素敵な人に出会えたんだね!おめでとうございます。お幸せに(*^ᴗ^)
文庫本のあとがきには「ハルさん」という作品がどうやって出来たかも書かれています。作者自身の家庭環境だからこそ出来た作品、ハルさんというキャラクターであったのかも。素敵な作品に出会えて嬉しい。
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ほっこりした話をイメージしていた。そのままだ。ミステリー?と思うが、謎あり伏線ありで満足度が高い。終始話は温かく、ハルさんの頼りなくも優しい姿に、胸は熱くなる。ぜひ確かめて欲しい。
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人形作家で少し頼りないシングルファザーのハルさんと、幼少期から聡明な一人娘のふうちゃんの物語。
早くに亡くなった奥さんの言葉に助けられながら、葛藤しながら日々を過ごすハルさん。そんななかでもすくすく育っていくふうちゃんのエピソードたちが本当に健気で尊いです。ちょっと不思議でほっこりして、日々の大切さを教えてくれるような小説で大好きです
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妻を亡くし、幼稚園の時から男手ひとつで育ててきたふうちゃんの結婚式当日。これまでの日々を2人で体験した謎と共に回想するハルさん。このハルさんの人物像がとにかく良い。不器用だけど温かくふうちゃんを見守る姿に何度も目頭が熱くなった。ラストの新郎のスピーチ、そりゃ泣いちゃうよね。ハルさんの愛情をたっぷりもらったふうちゃんは、素敵な夫を見つけました。ミステリは気持ちが和む日常の謎。でも少しスピリチュアルな面があるので、好みが別れるかも…?
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妻に先立たれたハルさんは男手一つで娘のふうちゃんを育てる。ここに日常の謎を織り交ぜ、安楽椅子探偵として亡妻・瑠璃子さんが登場する。
このコンビネーションが実にいい。日常のちょっとした「なんでだろう?」や「なんだろう?」がミステリとして機能し、眼前に隠されていたドラマが提示される展開が実にいい。
人の心にそっと寄り添うような暖かな物語だ。
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最後ハルさんと一緒にぼろぼろ泣きそうになったけど、電車だったのでぐっとこらえました。日常の小さな出来事をハルさんとふうちゃんのやり方で、一歩ずつ歩いてきて、ラストのこの幸せな光景につながってきたんだな、というのがたまらなく良かった。
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奥さんを亡くして男手一つで子育てをするハルさんと娘の風ちゃんの物語
春日部晴彦は娘 風里の結婚式の前にこれまでの事を思い出しながら式場に向かう
幼稚園、小学校、中学、高校、大学のときのエピソード
ちょっとした日常の謎があったが、困りごとは心の中で瑠璃子さんが語りかけて解決してくれる
・消えた卵焼き事件
風ちゃんの友達のお弁当に卵焼きが入っていなかった事の真相
・夏休みの失踪
小学四年生のとき、いなくなった風ちゃんの行き先と意図
近所で気難しい老人と噂される源田のおじいちゃんは「風里が花を盗んだ」と主張するが……
・涙の理由
家でも元気がない様子
駅前に貼られているという、風ちゃんが書いたポスターが剥がされて捨てられていた
いじめの可能性を疑うハルさん
中学生のときに風ちゃんが泣いた理由
・サンタが指輪を持ってくる
風ちゃんが大学受験前のクリスマス
花屋でバイト中、指輪のプレゼントを落としていったお客さんがいた
風ちゃんは追いかけた際に骨折してしまったため、ハルさんに返却を託す
お客さんの会話から聞こえてきた、待ち合わせ場所の「ツリーの間」とは?
・人形の家
ハルさんの人形 エンジェルシリーズの持ち主からの、人形が入れ替わっているという訴え
ハルさんはビスクドールの作家さん
同じ型から作った12体の人形の一体を購入したお客さんから「人形がいなくなった」とバイヤーの浪漫堂から連絡を受ける
服や髪の三つ編みなど同じだが、違う人形だという
果たして、人形は入れ替わっていたのか?だとしたら何故?
話の合間に結婚式の場面が挿入される
結婚式場に着いて、風ちゃんの衣装を見る描写
実はハルさんは新郎の長谷さんと初めて会う
そのときの印象
読者はこれまでの二人の関係性を知った状態で読むことになる
純粋だった幼児や小学生の頃、そっけない態度を取る中学生、大人びて自立しそうな高校、大学生
旦那さんは海外勤務のため、今後はもっと会えなくなる
寂しさを覚えつつも、娘の門出を祝う気持ちもある
ふうちゃんが何故、結婚相手の男性の長谷さんを選んだのかが夫婦の挨拶で判明する
最後のところを読んでいて泣ける
私がこれを初めて読んだのは10年前くらい?
今回改めて読み直してみて、前よりもずっと心に響くものがある
多分、実際に娘が結婚してもおかしくない年齢になったからでしょうねぇ
娘さんが結婚の年頃の父親が読むといいと思う
Posted by ブクログ
「瑠璃子さん、今日はね、ふうちゃんの結婚式なんだよ。まさかこのぼくが花嫁のちちになるなんて」
背表紙のこの一文を読んだだけで、涙が出てきちゃう。
きっと娘がお嫁に行く日、世のお父さんは、こんなふうに娘の成長を思い返すんだろうなぁ。
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10年くらい前に大好きだった本を読み返してみました。
ハルさんやふうちゃんなど魅力的なキャラクターがたくさんいる日常ミステリーで、ほっこりします。
あの時と変わらずに好きだなと思いました。
Posted by ブクログ
本書と知りあったのは名取佐和子さんの著書『金曜日の本屋さん』金曜堂のオーナー「ヤスさん」のお薦めだったからだ。
物語は妻を早くに亡くし男手ひとつで育てた娘の風里の結婚式の日に、人形作家のハルさんが娘との思い出と謎解きを回想しながら交互に結婚式が進行していく話。
私にも、まだ学生だが娘が二人いるので、「あぁ、いつかこんな日が来るのか」と思い浮かべながら複雑な気持ちで読み進めた。
シングルで子供を育てるのは、とても大変だろう。家事と仕事の両立、忙しさのあまり子供に寂しい思いや苦労をさせてないかと「後顧の憂い」を感じずにはいられない。
ハルさんは不器用でちょっと頼りないけれど風ちゃんを大切に思っている気持ちが痛いほど伝わってくる。
困って、亡き妻に心のなかで助言を求める姿は微笑ましく、もし自分が同じ立場なら同じ事をするんじゃないかな?
ハルさんの回想シーンは気付けば私自身と重ねて読んでいた。
保育園へのお迎えで見せてくれた満面の笑顔、逆上がりや自転車、リレーの練習を一緒にした日々がキラキラした宝物のように蘇ってきた。
物語と同様、中学に入り会話が少し減った時期は寂しさを感じたけれど勉強や部活で大変だったのだろう。
一番泣かされたのは、やはり最後の結婚式のシーン、ハルさんの気持ちを思うと涙が次から次へと溢れてくる。
私もいつか来る娘の結婚式には、ハルさんと同じように今までの日々を思い出して号泣してしまうに違いない。
あと残された時間は何年あるか分からないが娘との会話や何気ない日常をもっと大切にしようと再認識させてくれる素晴らしい一冊だった。
今まで以上に甘やかしてしまいそうだ。
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父親のハルさんと、娘のふうちゃんのお話。
謎という謎があるわけじゃないけど、レストランの隣の客の「あの人たち、なんのグループなんだろう」的な、ほんとにささいな不思議?が重要になっていく感じ。本自体が父親目線なのもあって、一緒になってふうちゃんの成長に感激してまみたฅ(*´꒳`*ฅ)ꪆ
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父親と娘とのあたたかな日常の中に起こるミステリーです。
父親の不器用な優しさと娘の明るく真っ直ぐな姿に読んでいて癒されます。
ほっこりしたい時に読んでみたくなるお話です。
娘さんの結婚式に昔を思い出す父親の設定ですが、私としてはその後の父親が1人暮らしになる事がちょっと心配で。
その後の続きも読めたら良かった。
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結婚式の日、お父さんのハルさんは思い出す、娘の成長を柔らかく彩った五つの謎を――児童文学の気鋭が、頼りない人形作家の父と、日々成長する娘の姿を優しく綴った快作!
ハルさん人形作家だし、たぶん心根の優しい人なんだろうけど・・・片親子育てってこんなのんびり自分本位でやれるんか?
甘いね!と思ってしまった。性格悪いなぁ~(笑)
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話の矛盾もなく伏線回収されスラスラ読める。推理小説ではあるが妄想の上に探偵のような存在があるところが寒さと無理を感じたが設定はともかく話の筋がとても良かった
Posted by ブクログ
早くに妻を亡くし、男手一つで娘を育てあげたハルさん。その娘の結婚式当日、いろんなきっかけで過去の出来事を回想する形で話が進んでいく。決して器用ではないけど、優しさや愛情いっぱいのハルさん。温かい気持ちになりました。
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父娘の愛情ミステリー
親子って一緒に育っていくんだなぁって感じだ一冊。
頼りなさそうなお父さんだけど、その分愛情でカバーしている。
心温まる作品。
頼りないと思ってたけど、色々な意味で強い父の像をみたかなー
Posted by ブクログ
男手ひとつで子どもを育てていくにはちょっと頼りなさすぎやしないか…?と心配になるハルさん(^_^;)
全五話…幼稚園時代、小学生、中学生、高校生、大学生のふうちゃんとハルさんの様子を読み続けて、ミステリも絡めながらもちょっと淡々とした話だな〜と思っていましたが、まぁ日常なんてそんなものであって。
その日常を知っているからこそ、クライマックスの結婚式でのスピーチ部分では大泣きしてしまいました。まさかこんなに泣かされるとは思わなかった…。
こんなにも鮮やかに過去の姿を思い出せるのは、日々ハルさんが深い愛情をもってふうちゃんに接してきたからなんだなと思いました。
やさしい気持ちになれる、素敵なお話でした。
Posted by ブクログ
ハルさんとふうちゃんの、父娘2人の愛情に溢れた日常の謎解き。成長していくふうちゃんを、ハルさんと一緒に見守っていくような気持ちで読める温かい作品でした。
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【読み終わって感じたこと】
心がじんわりと暖かくなる本。ふうちゃんは長谷さんがハルさんに似てるところがあるから選んだのかなと思った。
【印象に残ったシーン】
長谷さんがスピーチをする時に、ハルさんがふうちゃんのこれまでの成長を振り返るシーン。私も一緒にふうちゃんの成長を見てきた気分になっていた。
【好きなセリフ】
「お母さんは、いつもお父さんと一緒にいて、見守ってくれてたから」ふうちゃんも、ハルさんがお母さんと一緒に謎解きをしていたことに気づいていたのかなと思った。
【こういう人におすすめ】
・親子愛の本が好きな人
・心温まる小説が好きな人
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〇 概要
一人娘「風里」=ふうちゃんの結婚式を前に,ひとり親として娘を育てた父=春日部晴彦が,娘の思い出を回想するという設定で構成された短編集。風里の幼稚園時代,小学校時代,中学校時代,高校時代,大学時代を描いた5つの短編が描かれている。頼りない人形作家の父の目から,日常の謎のミステリが描かれ,最後は,風里の結婚式で終わる。
〇 総合評価
日常の謎系のミステリなのだが,扱われている謎は「卵焼きの消失」,「ふうちゃんの失踪」,「ふうちゃんがいじめにあっているか?」,「落とし主の待ち合わせ場所はどこか」,「人形は入れ替わったのか」というものであり,その真相もミスディレクションのようなものはなく,予想どおりの真相が描かれる。そういった意味では非常に平凡なデキ。しかし,娘であるふうちゃん=風里の成長を描いた作品としてみると,なかなかのデキ。最後の結婚式のシーンで,ハルさんが,それまでの5作品と娘の成長を回想する。
このシーンがなかなか秀逸で,「大変なお仕事?」と聞いてくる風里の姿,「自分に合う場所を見つけた」ということばにつながる小学校時代の話,「どんなに離れていても,心はそばにいるよ」ということばにつながる中学校時代の話,「ひとりでごはん食べるの淋しい?」と聞いていた高校時代の話,そして,大学時代の話は,結婚相手との出会いの伏線になっている。
読むタイミングによっては,特に心に残らなかったのだろうが,実生活で娘ができてすぐ,というこのタイミングで読んだことにより,かなり心に残る作品になった。★4で。
〇 メモ
〇 消えた卵焼き事件 ★★★☆☆
風里が幼稚園時代に遭遇した事件について描かれる。風里の友達である「隆くん」のお弁当から,卵焼きが消える。風里は,卵焼きを盗んだ犯人であると疑われたことから,犯人捜しをする。
真相は,お弁当を作ったのが母ではなくおばあちゃんで,卵アレルギーだった隆くんのために,母が先生に頼んで,卵焼きを抜いてもらったというもの
ミステリとしてのデキは及第点ギリギリ。ほのぼのした雰囲気を楽しむ作品
〇 夏休みの失踪 ★★★☆☆
風里が,小学校4年生の夏休みに姿をくらますという事件が起こる。真相は,近所の源田さんという家に植えられていたレブンアツモリソウを北海道に返すために,風里が一人で,飛行機に乗って北海道の親戚の家に行っていたというもの。あらすじだけ書くとほのぼのしているが,「消えた卵焼き事件」に比べるとだいぶ緊張感が増している。ミステリとしては平凡
〇 涙の理由 ★★☆☆☆
風里が中学2年生の頃の事件。ハルさんは,風里がいじめにあっているのではないかと疑う。真相は,風里の友達である「チカちゃん」が,親の仕事の都合で急に転校してしまうというもの。ミステリというより,ちょっといい話系の作品。この作品から風里の父離れが進んでいく。娘を持つ父の視点から見ると,なんとなく悲しい作品
〇 サンタが指輪を持ってくる ★★★☆☆
風里が高校3年生の時代の作品。反抗期もぐっとましになっており,風里とハルさんの関係はだいぶ改善されている。風里がアルバイト先の花屋でけがをしてしまい,落とし物を届けてほしいとハルさんに頼む。ハルさんは「ツリーの間」という手がかりで,落とし主に,落とし物の指輪を届けることができたという話。全体的にミステリ的な要素は薄いが,この作品がミステリとしての面白さが一番あるといえるか。
〇 人形の家 ★★★☆☆
風里が大学時代の話。北海道の大学に行った風里が,里帰りしてくるが,ハルさんは人形が入れ替わったという事件に巻き込まれ,あまり,風里と一緒に過ごせないという作品。完全に親離れしてしまった子供と父親の関係を見るのは何かせつない気がする。ミステリとしては,まぁ平凡なデキ
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ハルさんとフウちゃんの関係が素敵だった。亡き瑠璃子さんとハルさんが会話するというのは、非現実的な気もしたが、今もハルさんの心には瑠璃子さんがいて、家族3人の成長物語なんだと思って読んだ。
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父と娘、2人暮らしの小さな出来事を書いた物語。亡くなった妻がポンと出てくるファンタジーさは本ならでは。
後書きで著者のヘビーな生い立ちを読み、この本の世界は著者が大切に作った世界なんだろうと感じた。主人公に対してナヨナヨした父だなあなどと思っていた感情が吹き飛んでしまった。
Posted by ブクログ
児童書の作者ということでとても読みやすい。
そして登場人物たちにほんわか癒される。お洋服が作れて三つ編みができる優しいおとーさん最高だし、娘ふーちゃんもお母さん似のしっかり者でお父さん似の優しさの持ち主という素敵な女の子。そしてお互いに心配しつつも、最後は相手を信頼して任せるという関係性。
あとがきで、壮絶な幼少期を送った著者の理想の親子関係知り驚く。やはり現実は厳しいのね。
Posted by ブクログ
冒頭で「僕が花嫁の父になるなんて…」っていう文章をなぜか深読みしてしまった私ですが、衝撃的な展開はありません。ミステリー要素でいえばそんなに評価はできません。文章も少し子供っぽいですが、その分読みやすくはあります。
ただただハルさんとふうちゃんのやりとりが微笑ましい作品です。ハルさんは私の視点では相当理想の父親かなと。
文章の簡単さやミステリーの弱さはありますが、今までを振り返るラストでうるっときました。
心温まる作品なので温まりたい方にオススメです!
Posted by ブクログ
05月-04。3.0点。
妻を亡くし、一人娘が結婚する人形師が主人公。
娘の幼い頃のエピソードを、温かいミステリ仕立てにした連作。
どれもほっこりする。読みやすい。
Posted by ブクログ
ふうちゃんの言動にいちいち空回りするハルさんはなかなかめんどくさい親ですがいい親でもあるのでしょう。/いまだ子離れしきれてないハルさんはふうちゃんの結婚式当日回想する、ビスクドール作家であり父親であることの両立に悩みつつ遭遇したいくつかの「事件」を。ハルさんの中に残っている亡くなった妻の瑠璃子さんや人形ギャラリーの浪漫堂とともに対したことを。
/幼稚園卵焼き消失事件。小学四年夏休みふうちゃん失踪事件。中学二年泣いたふうちゃん事件。高校三年ふうちゃんのバイトと落とし物指輪事件。取り替えっ子ビスクドールと大学一年のふうちゃん。
/ハルさん(春日部晴彦。ふうちゃん幼稚園児のとき二十九歳)。瑠璃子(ハルさんの亡くなった妻)。ふうちゃん(風里、ハルさんと瑠璃子さんの娘。中学校ではカスちゃん)。隆くん(卵焼きに逃げられふうちゃんを疑う)。人形ギャラリー浪漫堂(球に近い体型。ハルさんの一歳年上)。にゃんち(幼稚園の古株ぬいぐるみ)。あやちゃん(小学校での友だち)。美雪(ハルさんの一歳上の姉。北海道在住)。源田のおじいさん(猫嫌いだが子どもには優しい)。高岡先生(中学校での担任)。長谷紀雄(ふうちゃんの結婚相手)。テレビ(無口な居候)。三輪坂夫妻(ハルさんの人形のオーナー、ペンション経営)。
あなたは私を理解している。私がどんなときに、どんなふうに考えて、どんなことを言うか、想像がつくでしょう?(p.52)
ふうちゃんには、ふうちゃんの世界があるのだ。(p.71)
Posted by ブクログ
男手一つで育て上げた娘を嫁がせる。感無量だろうな…。自信なさそうだけれど一生懸命に子育てをしているお父さん(ハルさん)の深く大きな愛情が素敵でした。