ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 月の影 影の海(下) 十二国記(新潮文庫)

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    ネタバレ

    読み返すたびに「楽俊いいよな〜」って思っていたんですが、今回読み直してみて、その理由に思い当たりました。

    ヒゲや尻尾、毛並みの描写によって表情豊かに描かれていること。
    性格の良さというか懐の広さ、穏やかさはもちろんなんですけど、ヒゲがそよそよ動くとかほんとかわいい(笑)

    その表情豊かさが、半獣といえども人間くささに繋がってるんですよね。

    やはり時間をおいて読み返すと発見がありますね。
    少しずつシリーズ読み進めていきたいと思います。

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    2026年10月03日
  • スケッチ・ブック(上)

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    いつもと變らず、入口のところには人が集つてゐたが、どの顏もリップには見覺がなかつた。人の性質までが違つてゐるらしく思はれた。なにか忙しさうで、落着かず、理窟つぽい調子があつて、從前のやうな悠長さやけだるい平和などは見えないのだつた。

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    2026年10月03日
  • わからないまま母と生きる

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    待ちに待ったこだまさんエッセイ最新本。
    やっぱり好きだなーこだまさん。
    もっともっと読んでいたかった。

    憎しみとか怒りでいっぱいだったはずの人を、こんなふうに面白がれるってすごいことだ。
    親だからなのか?いや、親だからこそ難しいだろうに。
    義母との関係に悩む私もこんなふうに面白がれたらいいのに。

    斎藤さんまた登場して欲しい。

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    2026年10月03日
  • 書店員は見た!~本屋さんで起こる小さなドラマ

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    おもしろかった。
    お客さんとの本を介したコミュニケーションにワクワクしたり切なくなったりホッとしたり…。ひとつのエピソードにつき1冊から2冊の本が紹介されるんだけど、読んでみたい本ばかりで困ってしまう。

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    2026年10月03日
  • パシヨン

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    教科書では記されてない詳細なキリスト教弾圧の史実をもとに作られた物語
    とても面白く…近代まで続く日本人の本質みたいなものを感じました。
    この切り口で語られる島原の乱は、初めて。
    時代背景やそれぞれの登場人物の思惑が立体的に絡み合う。
    なのに文章はまとまりがありスッキリとしていて読みやすかった。最高でした。

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    2026年10月03日
  • ケアする心

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    訳者の小山内園子さんが好きで手に取ったけど、テーマにもものすごく興味があって、読んで良かった。
    結婚後の義実家との関係、妊娠出産、同期やママ友との関係。読んでいると自分が経験したことが思い浮かんで苦しくなったりするけれど、こういう気持ちって日本も韓国も共通のものなんだと思うと、少し心が軽くなる。
    韓国の小説、訳者のあとがきを読むことで、韓国の時代背景や社会の有り様を知ることができて、それも面白い。チョンセ、シッター、日本では馴染みがないから新鮮。過重労働の問題も、知らなかった。

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    2026年10月03日
  • 傷モノの花嫁4

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    ぬらりひょん戦クライマックス。
    朱鷺子様、誰にも気づかれないまま、必死で自分の内なる敵と戦っていた事を思うと切なすぎる。
    解放されて良かった…。

    菜々緒は最初の頃に比べると信じられなぐらい強くなって感慨深い。包容力もマシマシで夜行様ますます虜にしていきそう。
    紅椿家は今までがきつすぎたから皆幸せになって欲しい。

    後、沙羅さんの五番隊に武井まさかの入隊で今後が楽しみすぎるw

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    2026年10月03日
  • 人間失格

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    何度読んでも。
    この物語がいいことなのか悪いことなのかわからない。
    ただ、なんだか、人間臭い。

    純文学は、読んだ人でディベートして完結するようにも思える。

    これは面白い。

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    2026年10月03日
  • カフネ

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    さすが、といったところ。
    うまくまとまっていて、最後の結の部分は見事!!
    とにかく泣いた、そのあと笑顔になった。

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    2026年10月03日
  • 檻の中のルフィ 闇バイトを生んだ者たち

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    ルフィグループのルポ。
    へえ、ほう、なるほどと感心しながら読んだ。
    「伝説のかけ子」山田が獄中で書いた私小説ノートの写真が載っていた。一目で不安になった。
    実行犯たちに「一人一人が主役だと思って頑張ってください」と声がけする藤田。シュールだ。
    不謹慎かもしれないけど、かなり面白かった。
    自分や大切な人たちを守るためにも、こういう本を読むなどして知ることは大切だと思う。

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    2026年10月03日
  • グデリアの死んだ家

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    重く苦しく、心に語りかけてくる本だった。
    アルコール依存の夫との日々。息子の死の真相と、その後の彼女の行い。むくい。どうにもやるせない気持ちになった。
    子豚のシュテファヌスに安らぎをおぼえたけれど、彼さえもどこかへ行ってしまった。

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    2026年10月03日
  • 帳の向こう

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    今年読んだ本の中で1番面白かった。
    「勉強」というほど堅苦しくないけど、色んな気づき、学びがあった本。

    若林さんの社会や経済に対する疑問や質問の仕方がとてつもなくわかりやすいし、國分さんの含蓄に富んだ返答も読み応え抜群でした。

    こんな本が読みたかったんだよ…!と思った読後感でした。

    本の中で紹介されていた作品や、関連本も読んでみる。

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    2026年10月03日
  • 何者

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    ネタバレ

    面白くて一気読みでした!

    本編前に掲載されたTwitterのプロフィール欄を見て「あー、苦手だなあ」と思ったやつがあります。理香と隆良のやつです。
    「意識高い系」だったり、ポジティブな言葉を並べていたり、なんかキラキラした生活を連想させるSNSの書き込みを見ると、どうも寒いものを感じてしまうのです。

    だから、主人公に共感して読み進めました。
    名刺はえーっと思ったし、なんで英語で書くんだとも思ったし、合間合間のツイートも強がって綺麗事書いてて痛々しいとも思いました。

    そうしたら、ラスト40ページくらい、主人公と理香との対峙の場面で、ひっくり返りました!
    見事なカウンターをくらってグサグサ刺さりました!
    そうか、私も「観察者」だったんだ……。

    「カッコ悪い姿のままあがくんだ」と断言する理香は、カッコよいなとすら思いました。

    また、心に強く響いたのはサワ先輩の言葉
    「選ばれなかった言葉のほうがきっと、よっぽどその人のことを表してるんだと思う」(p204)
    「ほんの少しの言葉の向こうにいる人間そのものを、想像してあげろよ」(P205)

    140字の世界に振り回されないようにしないとなあと思いました。

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    2026年10月03日
  • ウエストウイング

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    ネタバレ

    読み終わって、小説の世界から出てくるのが名残惜しかった。今年読んだ中で1番好きな作品。余韻がまだ胸に響いている。

    大阪のBook’n Boothという書店で開催された著者のトークショー・サイン会で購入した一冊。ご本人のお話を間近で聞いて、サインもしてもらった特別な本になった。

    1人で立って生きていくことの心細さと良さの描き方のうまさといったら。心細くも自分の人生を生きていく人たちが、周りにいる人たちと関わり合いながら時に見えない形で互いをちょっとだけ励ましたり、いたわったり、あるいは疎ましがったりしながら生活していくことをただ肯定する話、というか。

    主軸となる3人の人物だけ、名前がカタカナ表記なのが、銀河鉄道の夜のようなファンタジーな風味をつけていて、物語全体に優しい雰囲気をもたらしている気がした。

    話の中でしょっちゅう出てくる地下トンネル通路は、大阪住みなら思い浮かぶ場所がある。スカイビルに続いてた昔のあの通路。今はグラングリーンが出きて、少し様子が変わってしまったが、おかげで大雨の夜の不思議な渡しのシーンは映像が頭にはっきりと浮かんだ。舞台となる椿ビルディングも、なんとなくスカイビルや大阪第1ビルとか第2ビルとかを混ぜ合わせた感じがする。

    進学塾の講師がたびたび「こんなところで働く人間になってはいけない。」と塾生たちに言う。

    その「こんなところで働く人たち」とは毎日を生きる私たちで、その1人1人の描写が温かい。

    大雨でビルから出られなくなった人たちの関係性が
    少し変化する部分の描写は本当に素晴らしくて、あぁ、こういう感じあるよなぁ、と本当に読むのが楽しかった。この本は地の文も大阪のイントネーションで読んだのだけれど、このへんの人間関係のあり方は大阪的なのだろうか、他の地方の人にはリアリティがないと感じられるのだろうか、とも思った。

    ともかくとても幸せな読書体験だった。


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    2026年10月03日
  • 告白

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    すごく読みやすく一番早くダレることなく読み終えれた。
    イヤミスと聞いて読んだが、確かに全員何か人生に錘を背負って生きていくことになる救いようのない物語だった。
    そしてどんな生い立ちであれ厨二病系の色々世の中勘違いしてる人がいたら早急に現実を見せてあげたいと思った。

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    2026年10月03日
  • 夜明けのすべて

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    ネタバレ

    この本に心を支えてもらいました。
    何度も読み返しました。

    私も山添くんのように、息をしづらくなることがあります。読み進めると山添くんの過呼吸の描写がリアルで、辛くなることがありました。
    しかし、山添くんが少しずつですが明るい方へ変わっていく姿を見て私も救われました。
    この物語の中で「俺、3回に1度くらいなら藤沢さんのこと助けられる自信があります」というセリフが1番印象に残りました。
    自分だけの世界で自ら孤立してしまっていた山添くんが、藤沢さんのことを助けられる自信があると言い切ったことに涙が出ました。

    精神安定薬というものは精神的に身体を楽にしてくれますが、それだけでは満たされない不安や、孤独が残ることもあります。そんな心の隙間を温めてくれる優しい光のようなお話でした。
    どんなに先の見えない深い暗闇の中で生きていたとしても、どこかに自分のことを願ってくれる人はいる。実は光はそこら中に転がっている。
    闇がなければ光は見つけられません。夜がなければ夜明けも来ません。
    人生は思い通りに行かないことや、辛いことの方が多いと思います。しかし暗闇の中を生きていたからこそ、藤沢さんと山添くんは光を見つけられるのだと思いました。 
    藤沢さんと山添くんはこれから先の人生を強く生きていけると感じました。

    私もこれから先、見つける光を見失わないように生きていきたいです。
    そして、私もそこら辺に転がっているような誰かの光になれたらと思います。
    私は、藤沢さんと山添くんのこの先の人生をひそかに願っています。

    素敵な物語に出会えたこと、心から感謝いたします。

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    2026年10月03日
  • そして誰かがいなくなる

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    面白い!!してやられた!!
    最初の方は建築の話とか家具のこだわりの話とか、「作者が自慢したいだけでしょ!!」って思う内容が多くて読むのが時間かかった(笑)YouTubeにあがっている、「ほんタメ」で実際に下村先生のご自宅にロケに行っている映像がありました!それを見たら解像度がグッと上がったのでオススメです‼️

    そんなこんなでぬるっと事件が始まって、6割くらい読み進めてから展開が始まった。謎解きに入ってからはもう夢中で読んでしまった!面白い!下村先生のほかの本も読んでみようと思う!!

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    2026年10月03日
  • NO.6〔ナンバーシックス〕 #9

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    学生の頃に毎巻待ち遠しく読んでいた本をこの度アラフォーになって読み返した。がらりと感想は変わる。紫苑の目線からすっかり大人側の目線になってしまった。でもだからこそ(特に最終巻を読んで)、NO.6は登場人物それぞれの愛の形を表したお話だったんだなと感じることができた。この本を思春期に読めてよかった。ずっと大好き。

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    2026年10月03日
  • アクリル

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    恐ろしい、理解できない。怖すぎる、そして二人とも愚かで可哀想すぎる。
    それをきっと分かっていながら、「自分は上にいる」「自分は見下す立場にいる」「自分は幸せだ」と思い込んで満足せざるを得ない状態なのが、あまりにも可哀想すぎる。
    この親元に産まれる赤ちゃんがあまりにも「不幸せ」すぎやしないか??
    赤ちゃんを何だと思ってるんだろう…

    推しのために仕事をおざなりにし、推しのために借金をし、推しのためにパパ活をする。
    そんな狂いに狂った妻を「許せる寛容な自分」に幸せを感じ、他者より優れていると信じる夫。
    愚かだと分かりつつも「推しのいる妻を許容しないと幸せでいられない」と認めているのも可哀想で、悲しいなと思った。
    というか離婚しなよ。なんでそこ許して「自分だから許せた」みたいに思い込んでやり過ごそうとする?
    たぶん自分の無精子症のせいで、そう思わないと心を守りきれなかったんじゃないかなぁ。
    倫理観ぶっ壊れてて二人とも人の親になっていい人種では無いと思うし、精神科にかかった方がいいんじゃないか…誰か助けてやってくれ…と思ってしまった。

    もはやホラー。
    推しのために仕事をして、推しのために自分の人生を生きるのではないのか………
    この夫婦は、「推しのため」という言葉をすべて免罪符にしている気がする。
    たぶんどっちも狂ってるんだろうな………うーーん、関わりたくない、本当に、こういう人たち。

    そもそも「何にも成れないから母親に成りたい」はあまりにも無責任すぎやしないか?
    推しキャラと同じ名前をつけたり、推しキャラに似ているとはしゃいだり、
    何かもう、この赤ちゃんの予後が悪くて悪くて。
    どうにかこの夫婦から逃れて幸せになってほしいとしか……

    恐ろしすぎる本だった。
    井上さんはアタリハズレが極端な印象だけど、個人的にこの胸糞悪さは大当たり。
    やはり一番怖いのは、こういう「普通」っぽいのに狂っている人間。

    私も推し活をしている人間なので、正しく生きようと思った。

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    2026年10月03日
  • 人間失格

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    読書家の皆様には面目ないが、Audibleで聞いた。今までに私もなんとなく抱えていた違和感、非言語的感覚が言語化されてしまっていたという側面があり、かなり心動かされた。あと、現代の小説よりよく見せようとする虚飾性がないように、端的に言い換えるなら皮肉なことに「純粋」なように感じられた。この本をほかの人に勧めるとしたら、その人は狂人と言わざるを得ないだろう。このを本を読むきっかけはYouTubeの動画で概要と考察のような動画を見たからだ。人間失格という言葉が読まれたときの絶望感やばかった。

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    2026年10月03日