ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 麦本三歩の好きなもの 第三集

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    麦本三歩は、やっぱりどこまでいっても麦本三歩だった。
    なんなら、麦本三歩っぷりがバージョンアップしている気さえした三作目。
    普通の先輩以外の先輩の登場が少なかったのが少し寂しかったけど、それ以外の三歩の周りの人たちとの初めましてもあり「三歩のことよろしくお願いします」と言いたくなってしまった。

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    2025年12月05日
  • 舟を編む

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    最後は泣いた 
    難しい?真面目?そうなタイトルからは想像できないテンポ良い出だしで、読みはじめてすぐに声を出して笑ってしまい、あっという間に物語に引き込まれた。不器用な人たちが精一杯に生きていくその姿に胸を打たれた。
    『人は辞書という舟に乗り、暗い海面に浮かびあがる小さな光を集める。もっともふさわしい言葉で、正確に、思いをだれかに届けるために。』
    最後は思わず泣いてしまったし、まだまだ読んでいたかった。

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    2025年12月05日
  • そして、バトンは渡された

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    穏やかな結末でホッとした 
    森宮さんがものすごく魅力的で、森宮さんに愛される優子ちゃんの塩対応がまたかわいくて、複雑な家庭環境なんだけど、いい人に囲まれていい子に育っているなと感じた。食事の描写が多いのもいい。だんだんと分かってくる家庭環境とバトンの受け渡しもよい。結末も穏やかでジーンとして良かった。

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    2025年12月05日
  • 三千円の使いかた

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    あるある感満載 
    20〜70代の登場人物が、それぞれの世代あるあるの悩みを抱えながら自分たちの幸せを見つけていくストーリー。軽いタッチで読み進められ、でも最後は不覚にもグッときてしまった。お金の使い方には生き方がギュッと詰まっている。幸せは、幸せ感は、自分でつくっていける・いくべき、それを確認した。

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    2025年12月05日
  • キネマの神様

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    じわっとあたたかい気持ちになる 
    映画館で映画が見たくなった。ニュー・シネマ・パラダイスとフィールド・オブ・ドリームスは映画館で見た記憶があり、遠い記憶がよみがえってきた。ニュー・シネマ・パラダイスの音楽も。
    大好きな映画を通して家族が穏やかに再生していくストーリーは、皆魅力的ないい人。早く続きが読みたくて、でも一字一句しっかり読まなきゃもったいなくて、最後はとても感動した。できることならゴウとローズを会わせてあげたかったな。

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    2025年12月05日
  • ライオンのおやつ

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    最後まで読むか悩んだ 
    途中からどんどん感情移入してしまい、自分はまだそういう状況ではないけれど、遅かれ早かれそうなるときに、多分この本を思い出す、それがいいか悪いか分からない、だから今のうちに読むのをやめようか…そう思ってしまった。
    あまりに悲しい結末ではないことをレビューで確認し、読書再開。そこからは一気読み。旅立つ者・見送る者、それぞれの視点での切ないストーリーに胸を打たれたけれど、前向きな気持ちになれたステキな終わり方だった。

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    2025年12月05日
  • 終わった人

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    テンポよく一気読み。
    定年後の企業勤め男性のリアルが表現されているようで、自分の将来を想像するように読んだ。
    人には引き際がある、いつまでも求めすぎては行けないのか、老後にはどこまで求めて良いのか、複雑な気持ちになったが、老後は現役の時に限らず横一線というのはその通りなのかも知れないと思った。

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    2025年12月05日
  • 蛍たちの祈り

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    だいぶ前に読んだけど2重になっていたので一冊消したら消えていた。だから再登録したけど中身は全然覚えてない。5つ星は確か。ブグログにバグが起こっている。

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    2025年12月05日
  • あなたが殺したのは誰

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    「わからない」をトコトン捜査し、あらゆる可能性を排除しない男、みたび。
    500ページ超えてましたが、まさきさんの読みやすい文章力と、展開力の良さで没頭した読書時間でした。全く関わりそうのない二つの事件が並行して描かれるので、最初はごちゃごちゃしますが、話が進むにつれて、ガチッとからんでいきます。

    ただタイトルを忘れていました。
    『あなたが殺したのは誰』。
    えっ!誰?

    「あなたを」ではなく、「あなたが」なんですよね。
    ラスト3部の後半の疾走感はすばらしい。
    2転3転する後半は、やはりまさきとしかさんですね。油断してたわー!って。

    みんな呪いにかかったような辛い人生にみえますが、やはり毒親達

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    2025年12月05日
  • 最後の医者は雨上がりの空に君を願う(下)

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    ネタバレ

    あのかずくんは、福原副院長だったのか
    桐子先生と、子供の頃から繋がっていたんだね

    不器用すぎる父と息子、勘違いしたままで終わらなくて良かった
    桐子先生は、「死神」だなんて言われるほど冷たいけれど、本当に必要なものを分かってる

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    2025年12月05日
  • 暁星

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    ネタバレ

    真っ暗な人生の中に、最後には光を感じた。人とのつながりで救われることがたくさんある。ただ、人とのつながりで落ちていくこともある。どんどんお金を絞られてしまうところに、宗教の恐ろしさを感じた。何を信じるかはそれぞれだが信者が不幸になるような悪徳宗教は世の中からなくなればいいと思った。

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    2025年12月05日
  • 透明な夜の香り

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    著者の作品は2作目。『しろがねの葉』から数年ぶりに。
    ほんとうに筆力のある人だから…あらゆる箇所で本から顔を上げてふぅ…とひと息つかせる、そういう描写にあふれている。
    美しさに、人の残酷さに、想像せざるを得ない香りに。

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    2025年12月05日
  • アフター・ユー

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    ネタバレ

    相手のことを何も知らないままずっと同居し続けられるのは私には難しいと思った。ほとんどのことは言わないと分からないし、嘘をつくこともできる。それでも人を信じるしかないと思う。出会いの本当のことを知らないまま過ごしていたと知らないとしても、それでも大切な人がいなくなってしまうのはとても寂しいこと。まさかの殺人という結末でやるせない気持ちだった。現代でも小さい町や村は噂が広まりやすい地域もあるが、噂を気にせず自分で見たものや聞いたことを信じることのほうが大切だと思った。

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    2025年12月05日
  • 纏足探偵 天使は右肩で躍る

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    聡明な少女は纏足のため事件を調査できない
    →彼女の脚となって回族の少女が動く
    という設定を思いついた時点で文学賞モノだと思うんです。面白かったし、このネタでよくここまで読みやすく書けるな、と。

    いざ思いついたとしても清王朝のこと、中央アジアにおけるイスラームのこと、確かな知識とフラットな見方を備えていないと、登場人物の名前すら作れない。
    「探偵」とあるがべつに本格ミステリではない、とか、そんなことは面白ければどうでもよく。
    最後、スケールが大きくなっていくのも連作小説としてたまらない(いやまあ、このネタで長編一本作れたやろ!作ってくれ!とは思ったが)。
    続編でも長編でももつと読みたいなぁ

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    2025年12月05日
  • ヨシモトオノ

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    『ヨシモトオノ』とは吉本ばなな版遠野物語。
    少し不思議なお話が13編。そのうち一つは実話ということ。
    この実話が私にはズドンと残りました。
    “人が人にできることがあるとしたら、ただなんとなく明るい感じでいる、それだけ。身も蓋もないがそう思う”
    私もそうなのだけれど、吉本ばななさんも全てを説明したいタイプのようで、いつかこの世を去る時までにはそんな人に近づけたらいいなと思っているそう。私もそうありたいな、と思いました。
    全体を通して、怖いというよりはノスタルジックな雰囲気が漂っていて、いつまでも読み続けていたい、本を閉じたくないという気持ちになる。
    それは多分、物語のほとんどが仲の良い家族が背景

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    2025年12月05日
  • 国宝 下 花道篇

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    読後、深い余韻に満たされる。
    上巻の感想で、主人公のプロ意識と云う表現をしたが、そんな生やさしいものかとでは無い!特に二人の登場人物の「芸」(歌舞伎)に向き合う情熱?執念?そんなものでは無い、鬼気迫る魂!を味わう。

    物語も青年期からの何処か危なっかしい、ガラスに触れる様な感情や出来事!これは登場人物全てに当てはまる!人生の栄枯盛衰、最悪の状態から好転すれば、また悪い事が起こるのではないか?危なかしくて観ていられない!という感情が湧いてくる、反面先が気になって仕方がない!一気に読んでしまう。

    重厚な大河ドラマを観た想い!
    深い感動と余韻、多くの言葉や感想を残そうと思ったが、言葉が見つからない

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    2025年12月05日
  • 掟上今日子の設計図

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    いつもと変わらずに面白い。
    いつも以上でも、いつも以下でもない。
    それがこのシリーズの魅力だと思っている。

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    2025年12月05日
  • ラットマン

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    ネタバレ

    事件の犯人が二転三転する物語に、どんでん返しがあると分かっていてもやはり驚いた。全ての疑問、残された謎がしっかりと回収されきる快さを感じた。エピローグも、良い方向に物語が進んでいきそうな明るさがあって爽やかな終わり方となっていた。姉の事故とひかりの事件を重ね、父と自分、母と桂、姉とひかりを重ねて、過去と現在に繋がりを持たせながら登場人物の内面を描いて進んでいく構成が見事だった。

    やはり、道尾秀介の書く作品は単なるどんでん返しミステリでは済ませられないと思う。「方舟」や「十角館の殺人」、「葉桜の季節に君を想うということ」など、素晴らしいどんでん返しがあるミステリを読んできたが、本作を読んで改め

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    2025年12月05日
  • 踊りつかれて

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    SNSの使い方、昔と今の社会常識ギャップ、愛。一つの作品で色々なことを考えさせられる本でした。

    特にSNSの使い方はもっと問題に挙げるべき課題だなと感じました。

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    2025年12月05日
  • グルメ外道(新潮新書)

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    少し前から、テレビのドラマやバラエティー、演芸場番組でよくみかけるようになった著者。BSで酒場番組もやっている。一昔前の寄席芸人的な雰囲気もあり、個人的に好きな人物である。
    その独特のグルメ哲学を、独特の語り口で、ユニークに、ときにシニカルに書かれている。軽いタッチだが世間批評もあり、なかなか深いところをついているように感じた。

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    2025年12月05日