小説・文芸の高評価レビュー
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【人殺し 偽医者はさっさと責任を取れ!】
新しい書き込みはない。そのことに安堵すると共に、虚しくなる。
──これが、一馬の日常だった。
産婦人科医/小説家である藤ノ木優氏の作品、今回初めて手に取ってみました。
限界集落を題材にした過疎医療。しかも産科となると、かなりシビアな行末を辿ることが想像に易しいですよね。
そんな背景での医療ドラマですから、読む前からドラマティックな展開は必至だろうと思っていましたが、『お約束通り以上』にのめり込んで読ませていただきました。
ミステリーも好きだけど、やっぱ医療を題材にした人間ドラマも好きだなー。
藤ノ木氏の他の作品も気になったので、またの -
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ロータスコンフィデンシャル
ロシア外相来日のための随行員の、行確を命じられた警視庁公安部外事一課の倉島警部補。そんな中ベトナム人殺害事件が起き、ロシア人音楽家が容疑者になる。その捜査に乗り出した同僚は突如行方不明となり、なぜか外事第二課の中国担当者も事件を調べている事が判明した。公安警察は確かに国のために働いてる感がすごいと思う。日本でスパイ活動をしている中国やロシアを相手に二重スパイを敢行したり、組織に反発すると情け容赦なく殺されてしまう。そして訓練を受けた女性工作員は魅力的でありながら簡単に素手で対象を殺す能力もある。いや意外に油断をしかねないからこそ使い勝手があるのだと思う。恐ろしや恐ろ -
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ネタバレ高校時代に読んだのだろうか。恥ずかしながら、ストーリーをまったく思い出すことができず、未読なのだろうと思いながら読み進めたところ、襖の描写に至って、記憶がよみがえった。
授業中、他の説明文か何かを読み進めている合間に、教員の解説に耳を傾けず、この箇所を読み進め、襖に鮮血が飛び散っているのを想像していたことを思い出した。少なくともその場面に関しては、確かに読んでいた。
ただし、「先生と私」および「両親と私」の部分については、本書を手に取って初めて読んだ。授業でこの作品がいかに扱われていたのか、記憶は全くない。
今となっては。現代文の教員がこの作品をどう読み解き、いかなる指導をするのか、大い -
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チェンバロとかリュートとか 昔の楽器って生で聴くとものすごく音が小っちゃい。だから、身を乗り出して 文字通り「耳をかたむけて」聴く感じになる。現代よりも騒音がなく静かだった時代、一方 防音設備は整っていないから 雨の音風の音 小鳥のさえずり 人々のありふれた生活音が漏れ聞こえてくる中で、ささやくように奏でられる音楽に聴き入っていたのだろう。聴く人が 聴く努力をして成り立っていたのがルネサンスやバロックの音楽だ。
聴く努力 、は とても人間的で 優しさと品格にあふれていると僕は思う。外国に行くと 僕の下手くそな英語を 一所懸命に聴いてくれる人に出会う。僕の英語の拙さは、何の利害関係も生じない僕 -
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ー 無責任体質と派閥人事が横行している社内では、良心に基づいて、監査を行うことは、非常に勇気がいることであった。
和光自身は、五年前、監査役に就任した時、監査役たる者の「五シンの戒め」を自らの言葉で記し、座右の銘としていた。
一、私心を捨てること。
二、保身を捨て使命に生きること。
三、邪心を捨てること。
四、野心を捨てること。
五、慢心を捨てること。
この五シンの戒めをもって、公正に職務を行おうとすると、周囲からそれとなく疎外され、孤立して、会社が抱えている重大な問題が真剣に論議されることはなかった。 ー
涙無くしては読めない作品。
こんな名作を今まで読まなかったなんて後悔。
人とし -
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ネタバレ文句なしに面白かった。読み継がれるだけの魅力がそれはあるよなあ笑。
読み終えて、ヘクトルは引き続き好きだったのと、あとアキレウスもやはり?好きになった。BLすぎるな!
ああ、争いなど神からも人の世からもなくなれば良いに、それにまた怒りも。怒りというものは、分別ある人をも煽って猛り狂わせ、また咽喉にとろけ込む蜜よりも遥かに甘く、人の胸内に煙の如く湧き立ってくる。…(p.200)
アキレウスのこの心情の吐露は、3000年近くも人間が一ミリも進歩していないことを伝えてくれる。
「クサントスよ、どうしてわたしの死を予言したりする。要らざることだ。わた氏が父母から離れたこの地で果てる運命にあることは -
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ネタバレ変な言い方だけれど、どれもこれも後味が悪くて気分がいい。特に気に入ったのは、十時警部シリーズだ。あとがきによると、予想外の形で生まれたキャラクターのようだが、この警部のおとぼけキャラがクセになる。
特に『時間がたてば無料』では、十時警部のズレた感覚が、ストーリーの皮肉さに拍車をかけていた。そもそも、健一がコスパを求めるあまり介護を後回しにし、痛ましい事故を起こして自らの人生を棒に振ること自体、皮肉な話だ。このうえ健一は、自らの関与を隠蔽したことで、十時警部から、あたかもアリバイ工作まで仕掛けた知能犯であるかのように推理され、否定できない状況に進展する。
タイパやコスパが求められる現代。目
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