ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 成瀬は信じた道をいく

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    成瀬シリーズの2作目『成瀬は信じた道をいく』を読んだ。今作は、1作目とは違って成瀬自身よりも、彼女に振り回される周囲の人々が描かれている場面が多い。そのため、多少の“成瀬ロス”を感じてしまった僕は、すでに登場人物と同じように成瀬ファンなのかもしれない。
    1作目とはまた違う角度から描かれる成瀬とその周囲の物語は、テンポがよく非常に読みやすい。そして何より面白い。コミカライズもされているようだが、成瀬シリーズはぜひ小説で味わってほしい。文字をおっているだけなのに不思議と成瀬という人物像が頭の中に鮮やかに浮かび上がってくる。この体験こそが小説を読む醍醐味だと感じる。
    小説から距離を置いている人にも、

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    2025年12月05日
  • 秘密の花園

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    私の中の憧れの世界…朝起きて、バターとジャムたっぷりのご飯に熱々の紅茶を食べて、庭に駆け出す。一日中たっぷり遊んで、お腹が空いてご飯もお菓子も美味しい。夜はぐっすり、また明日。庭は毎日様子を変え、手入れをするほど元気になっていく。自分の手で、目の前の自然が生き生きとしていく、そしてそれを通して、自分も生き生きとする。まさに魔法だなと思う。
    好奇心を持つこと、それに向かって夢中で行動すること、そして自然の中で動いて笑って…美しいムーアで子供たちの魂がのびのびと解放されていく。憧れの原風景を再訪した気持ち。

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    2025年12月05日
  • ミライの源氏物語

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    受験以来触れてない源氏物語。登場人物の気持ちが全くわからなかった学生時代。今だってわからないが、それは当然。だって生きている時代が違うから。山崎さんの指摘はシンプルで明確。その上で新しい物語の楽しみ方を教えてもらい非常に興味深い本だった。

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    2025年12月05日
  • 常設展示室―Permanent Collection―(新潮文庫)

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    最高でした すんんんんごい良かった。ふと周りを見渡せばありそうな物語だけど、美しさと愛しさに満ちた日々が軽やかに描かれていてアートとの交流も心温まる。最終章は心が震えてページを捲る手がもどかしかった。これから全ての作品を追います。

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    2025年12月05日
  • アルプス席の母

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    めちゃくちゃよかった!泣けた!
    高校生の気分じゃなくて、もうその親の気持ちの方が分かるんだなぁと実感した。

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    2025年12月05日
  • 52ヘルツのクジラたち【特典付き】

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    ネタバレ

    小説を読んで涙が出たのは初めてだった。

    主人公の壮絶な経験には胸が押し潰されそうだったけど、それよりも、私自身の何かに共鳴し涙が溢れたのはアンさんの死のシーンだった。

    アンさんの親は、アンさんがトランスジェンダーであることを精神病と受け止め田舎に連れ帰ろうとしていた。死んでからも娘として化粧をしてユリの花で棺桶を埋め尽くし、自分の育て方が悪かったと言う。親の世代とは時代が違うからとか、親にも親の気持ちがとか、言えなくもないかもしれないけど、私は許せなかった。でもアンさんはそうは思わない。というか思えない。そんな親子の状況が悔しくて、読んでいてキツかった。私自身も似た苦しさを感じたことがある

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    2025年12月05日
  • 僕には鳥の言葉がわかる

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    探究心が学問に 
    すばらしい本。興味を行動にうつして極めていくって大変で、だいたい、まぁこれくらいで、となるんだけど、本当に知りたいことってこうやって自分の足を使って調べていくものなんだな、と感服。子どもが生物が好きなので、鈴木先生の研究室に入るために東大を目指してほしいと思う。

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    2025年12月05日
  • 風待荘へようこそ

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    眞夏さんの気持ち分かる 
    新天地の京都で、すぐには自分をかえられないけれど、まわりの人の優しさや人間味に触れて、少しずつ変わっていく眞夏さん。人生どん底と思っても、そのあとこんな風にステキに変わっていけた。人生何があるか分からないし楽しいよ、ともし自分も辛くなることがあったら言ってあげたい。

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    2025年12月05日
  • 成瀬は信じた道をいく

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    期待以上 
    成瀬は天下を取りにいく、の続編。
    あまりに面白すぎて、読み終わってすぐにもう1回読んだ。
    成瀬はもちろんのこと、他の登場人物みんな好き。

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    2025年12月05日
  • 「じぶん」のはなし

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    子どもにも読ませたい 
    養老先生と子どもたちが虫取りに行く。自然もじぶんだよ、と優しく教える養老先生。愛を感じる。
    6年生の読み聞かせで読んだ。「地味な絵本だけど」と前置きして、のんびりと聞いてもらった。

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    2025年12月05日
  • なるようになる。 僕はこんなふうに生きてきた

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    養老先生の自伝風エッセイ 
    『なるようになる』『バカの壁』『ヒトの壁』『「じぶん」のはなし』、私の好きな養老先生の本(絵本)4選。特にこれは自伝風エッセイで先生がより身近に感じられる。50の質問というコーナーもおもしろい。養老先生と虫取りに行ってみたい。

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    2025年12月05日
  • ものがわかるということ

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    繰り返し読みたい 
    ものすごく読みやすい。読み返したいところに付箋をつけたら、たくさんついてしまった。
    本当に好きかどうかなんて分からない。でも好きだと割りきった方がストレスはたまらない。そうやって仕事を覚えていくと、自分の好みがもっとはっきり見えてくる。
    学ぶとは自分が変わることだなと、本当にそう思う。
    若い人にも読んでもらいたい。

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    2025年12月05日
  • ヒトの壁(新潮新書)

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    バカの壁より読みやすい 
    コロナ禍、ご自身の病気、愛猫まるの死、そういった出来事を経て考えた、先生の人生論。養老先生の本は、ただ生きているより、いろんなことを考えて生きていったほうが絶対いいよな、と思わせてくれる(当たり前なんだけど)。

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    2025年12月05日
  • 少年と犬

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    何とも言えない感動 
    映画になるときに初めて作品を知り、映画を見ずに本を読んだ。馳星周というのも気になったので。
    単なる人間と犬の物語ではない。ぜひ読んでほしい。

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    2025年12月05日
  • ジェリーフィッシュは凍らない

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     刑事ドラマのように読める小説でした。展開がワンピースカットのように頭にするする入り、キャラがそれぞれがたっており、世界観も大好きでした。犯人のみかなり早い段階で分かりましたがトリックなどは最後まで分かりませんでした。終わり方も本当に映像が綺麗に頭の中で再生される感じでした。

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    2025年12月05日
  • 星の王子さま

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    一生好き 
    子どもの頃から身近にあったが、読みにくくていつも途中までしか読めなかった。大学生のとき、英語の授業がこの本で、丁寧に訳して読み進めていくうちに、星の王子さまの世界に引き込まれた。以来、複数冊手元に置いて、読みたいときに読みたい箇所を読んでいる。一生好きだと思う。

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    2025年12月05日
  • 博士の愛した数式

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    美しい物語 
    博士と家政婦さんとルート。穏やかな時間が流れる。私は大学で数学を学んだが、素数が美しいなんて考えたこともなかった。泣ける。

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    2025年12月05日
  • サイレントシンガー

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    無限の沈黙が美しい 
    『内気な人の会』の会員が住むアカシアの野辺。正確で丁寧で心のこもった指言葉を使う。
    リリカは無言でいるもののために歌う。
    長い時間を丁寧に綴った静かな物語はとても繊細で美しかった。

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    2025年12月05日
  • ミーナの行進

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    思い出は色褪せないことを教えてくれる 
    芦屋の洋館、伯父さんの家で1年暮らすことになった朋子の日記のようなお話。読んでいるときに、脳裏に描き出される人物や景色や出来事が、なんていうか自分もそこにいたい!と嫉妬させられるほど生き生きとして素晴らしい。
    そして、時々「あれから何十年たっても」みたいな描写が入ると、そうかこの出来事は遠い昔のことか、と思いながらも、私にとっても決して忘れたくない色褪せてほしくない大切な思い出になる。読み終わりたくなかったが、読み終わったあとすごく前向きになれた。大好きな作品に仲間入り。

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    2025年12月05日
  • 本でした

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    『その本は』も好きだけどさらに好き 
    表紙も、紙も、色合いも、挿し絵も、字体も、全部が読んでる私を包み込んでくれる。四角く固い本なんだけど、人に寄りそう柔らかい本。

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    2025年12月05日