ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • うたかたモザイク

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「腹は減っているのに、ごしょうばんの欲しいものは見当たらないようだった。ごしょうばんは自分が何を待っているのか、思い出した。

    また戦が来れば、うまいものにありつけるに違いない。人間が泣きながら、惜しみながら差し出すこの世で最高にうまいもの。ああ、早く食べたい。人間の足の下で、きょうもごしょうばんはひっそりと祈り続けている。腹を鳴らして思っている。
    早く戦が来ますように。誰も彼もが飢えますように。」

    全部の作品が読み応えがあり、読後感がいい作品集だった。
    どれも程よいページ数で旅先や忙しい時に読むといいかもしれない。
    ホラーだったり恋愛ものだったり、時にシニカルだったり心あったまったりして退

    0
    2026年08月29日
  • 塞王の楯 下

    Posted by ブクログ

    第166回直木賞受賞作!
    これは熱くなりました。ぐっとこみ上げるものがあります。
    鉄板の感動ストーリ
    石積み職人"穴太衆" VS 鉄砲職人"国友衆"の物語

    下巻です。
    いよいよ大津城での攻防が始まります。
    東軍の軍勢がくるまで、城を持ちこたえさせられるのか?
    一方、西軍はそれまでに城を落とすことができるのか?

    関ヶ原の前哨戦です。
    一進一退の攻防が続きます。
    その戦いに唸ります。
    それぞれの職人たちの矜持、想いが刺さります。

    絶対的に不利な条件だと思うのですが、諦めることなく、匡介達は闘います。
    そして、いよいよ西軍から大筒・雷破の登場。
    彦九郎の

    0
    2026年08月29日
  • 塞王の楯 上

    Posted by ブクログ

    第166回直木賞受賞作!
    これは熱くなりました。ぐっとこみ上げるものがあります。
    鉄板の感動ストーリ
    石積み職人"穴太衆" VS 鉄砲職人"国友衆"の物語

    上巻です
    一乗谷で、家族を失った幼き匡介。石垣職人"穴太衆"の塞王の源斎に拾われます。石工として腕を磨き、鉄壁の石垣を造ることで泰平の世を造りたいと願います。

    石垣を積む理由
    家族、その地の人々を守りたいという思い。

    一方、鉄砲職人"国友衆"の彦九郎。脅威の鉄砲で戦なき世を目指します。
    どちらも、戦なき世界を目指しまていますが、その手段が違う。
    彦九郎の考

    0
    2026年08月29日
  • 夜のピクニック

    Posted by ブクログ

    名作だとは聞いていたが、予想以上に素晴らしかった。さすがは第二回本屋大賞。

    物語の最初から最後まで描かれるのは、高校の歩行祭の2日間のみ。
    突拍子のない出来事も発生せず、ただただ、葛藤、不安、緊張感を漂わせながら、横方向に時間が流れていく。作品中の細かい描写やセリフがフックとなって、今を生きること、人間関係の中で形成される自己認識、プライドなど、作中の主人公たちと同じく、若かりし頃に自分の価値観を形成した大切な記憶が掘り起こされる。恋愛だけが青春だけじゃないんだなと、懐かしさと共に多幸感に包まれながら、登場人物たちと同じくゴールをめざしている気になった。歩行祭がこのまま終わらないまま読んでい

    0
    2026年08月29日
  • おでかけ料理人 涙のあとには甘いものを

    Posted by ブクログ

    内容(ブックデータベースより)

    教養高く美しいが、世間知らずのおばあさまと、
    料理のセンス抜群だが内気な17歳の孫娘・佐菜。
    世の荒波に放り出されたコンビが、
    「出張料理」を仕事に奮闘する、大好評シリーズ。

    れんこんの料理で知り合った落語家の与太郎が、兄弟子・二つ目の椿亭八作のことで訪ねてくる。
    落語は中途半端でうだつが上がらない、しかも片思い中という八作を誘い、川遊びに行くので
    弁当を作ってほしいという。佐菜は早速、八作の落語を聞きにいってみる。

    亡くなった姑が作っていたふき味噌の味を再現させたい、と願う若おかみのために奮闘したり、
    専太郎と友人たちを喜ばせようと「地獄飯」の品書きをあ

    0
    2026年08月29日
  • パッキパキ北京

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    世界99を読んだ後だったので、何か軽めで明るい本が読みたい…と思い、手に取った。帯の文句と装丁のウェイウェイ感を信じて読み始めたけど、最初から最後まで期待を上回るウェイウェイ感ですごく面白かった。まず最初の女子会のシーンから楽しい。ほぼ嫌味だけで構成されたマウント合戦で、いいぞもっとやれという気分になる。主人公の菖蒲は、2人からの嫌味をものともせず、ちゃんと嫌味でやり返して、颯爽と北京に出発。中国というアクの強そうな国での生活、しかもコロナ禍という結構な状況でも、そんなの関係ねぇウェーイみたいな感じで、豪快に遊び尽くしていく。面白くて、読んでると勝手に元気になってくる。途中のSNSでの誹謗中傷

    0
    2026年08月29日
  • シャドウワーク

    Posted by ブクログ

    DVがどれほど相手の心身や将来を傷つけるものかということが息苦しくなるほどリアルに描かれていた。
    警察組織の権力勾配を利用した隠蔽、偽装も容易に想像できてしまう現実は変えるべきものだと思う。
    近日中に公開される映画も興味がある。

    0
    2026年08月29日
  • ハケンアニメ!(上)

    Posted by ブクログ

    アニメの裏側を想像できるストーリーで、面白かった。
    アニメ2つを含めると、3つの物語がこの本に詰まっているのか。辻村さん、すげー。
    下巻も期待。

    0
    2026年08月29日
  • 新世界より(下)

    Posted by ブクログ

    中巻までに広げた話はどうやって回収を?!
    って思ってたけどきちんと話がまとまって
    最後まで面白かった〜。

    人間という業の深さ…
    人という生態の罪を考え、歴史を振り返ると
    SFの世界と切り離して考えるべきではないのかも。
    『想像力こそが、全てを変える。』
    目の前の事実に少しの想像力で見えてくる世界が180度変わるんだろうな。

    0
    2026年08月29日
  • 夜は短し歩けよ乙女

    Posted by ブクログ

     人によって好みが分かれるかもしれない、どこか古めかしいような独特の文体。
     私は最初「なんだこりゃ」と面食らったものの、それにも数ページですぐに慣れ、やがてすっかり虜になってしまった。
     物語の面白さももちろんあるけど、それ以上に、この愉快な文章を読むこと自体に楽しみを見出していた。

     不思議の国のアリスの世界に迷い込んだような、夢を見ているような、不思議な世界観。
     現代が舞台の物語のはずだけど、頭の中に浮かぶ映像はなぜか大正ロマンのようなイメージを纏っている。

     黒髪の乙女のどこかズレた天然っぽい言動も好きだけど、何より先輩の頓狂な独白と恋の空回りぶりが本当に滑稽で面白い。
     これま

    0
    2026年08月29日
  • すべてが円くなるように

    Posted by ブクログ

    絵画の知識が光だけでなく、心温まるストーリーに
    仕上がっている。絵画に無知な自分でも、引き込まれた。

    0
    2026年08月29日
  • 月がきれいな夜に、誰かに思い出してほしかった

    Posted by ブクログ

    帯がインパクトがあって手にとる人が増えたと思う。「いつも2番目」ていうのがとても強烈だけど、本の中身と違うよね?と思った。
    前作の埋葬委員会と同じく、後半の店長の話あたりから盛り上がってきた気がする。前半はとにかくイタイというか、ここまで人と比べて自分を欠けてるって思うのしんどすぎるんですけど、、、と思って読んだけど、後半に向けてのうまい仕込みだったなと読み終わったら思いました。
    黒田さんの『この人がいる世界なら、生きる価値があるって思えるから』というセリフには涙が溢れてきました。

    私自身は世間や親が認める幸せの形をがむしゃらに追い求めて29歳の時に足りてる完璧な自分になった時、幸せじゃない

    0
    2026年08月29日
  • バンド・オブ・ザ・ナイト

    Posted by ブクログ

    個人的には乱文部も全部読むべきだと思うけど、その部分がなくても話としてじゅうぶん面白い!シラフであれを書ききる中島らもが怖い。

    とはいえ、ヘルハウスで育てられた子供たちが心配になる。

    0
    2026年08月29日
  • JR上野駅公園口

    Posted by ブクログ

    書き殴りのようだけど、久々に良い文学だと思った。

    追記、数年ぶりに再読。読み直しても話の繋がりの箇所は危なげがある。しかし、熱い。強調するワードが面白い。

    0
    2026年08月29日
  • 役者廃業・三婆(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    短編集。何十年も前に書かれたと思えないくらい面白く現代人にも刺さる。
    哀しみが底辺に横たわる一方でユーモアや生き生きとした人物描写。ドラマを見ているような読み心地で物語世界に引き込まれる。
    なま酔い が特に印象に残った。

    0
    2026年08月29日
  • 月の立つ林で

    Posted by ブクログ

    月を見上げたくなる秋の始めにぴったり

    それぞれに悩みを抱えながら生きている人たちが、ポッドキャストの語り手『タケトリ・オキナ』に出会って少し人生を動かしていく。

    青山美智子さんらしい繋がる物語
    元看護師の朔ケ崎怜花が猫を預かる話が一番好きだった

    0
    2026年08月29日
  • ストロベリーライフ

    Posted by ブクログ

    すごく面白かった!
    広告賞を取った恵介がプライドだらけだったのに、一転いちごの農業をはじめ奮闘する話。
    心情もよく描かれていて、人生の考え方が変わっていく様が読んでいて勇気をもらった。
    最後夫婦の考えが一致するところも。
    ハッピーエンドで良かった。

    0
    2026年08月29日
  • 影法師

    Posted by ブクログ

    文庫本初版は昭和四十九年(1973)七月三十日です。
    私が読んだのは昭和五十五年五月十五日 八刷です。

    大学二年生ぐらいに読んだと記憶しています。
    この頃は、安部公房や遠藤周作、松本清張、司馬遼太郎などを読んでいました。
    定価280円でした。

    古い本を整理・処分するために記録を残した。

    2026年8月29日 記録。

    0
    2026年08月29日
  • 男ともだち

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    本屋さんで目に留まり手に取った1冊。

    千早茜さんの作品を毎回読んでいて感じるのが、『惹きこまれた』です。

    解説の村山由佳さんが冒頭で『登場人物はもののみごとに屑』とど直球に言っていて笑ってしまったがまさにそう。

    その中でも主人公の神名は多くの人から見たら目も当てられないと感じる1人だと思います。

    ただこの神名が物語を通して変化していく様子から目が離せませんでした。

    その要因であるハセオとの関係性がまさにタイトルである『男ともだち』になるわけですが、純粋にこの2人の関係性は素敵だなと感じました。

    特に神名がハセオに対して、『あなたにとっての愛情表現は何』と聞いた際に、ハセオが『見てて

    0
    2026年08月29日
  • 死のドレスを花婿に

    Posted by ブクログ

    ソフィーの目の前に転がる男児の遺体。
    記憶にない奇行を繰り返すソフィーは自分自身を信じられずに逃亡する。
    しかし、章が変わると視点は一変する!
    また次の章に変わると事態が一変する!
    最終章では更に一転二転と状況が変わる!
    各章の最後で鳥肌が立つほどの衝撃で物語は切り替わり進んで行く。
    「その女アレックス」を既読の方は、是非読んでみてほしい。
    また未読の方は、勿論読んでみてほしい。
    海外作品が苦手と言う方も一度、ピエール・ルメートルの魅力を味わってみてください。

    0
    2026年08月29日