小説・文芸の高評価レビュー
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ネタバレ「腹は減っているのに、ごしょうばんの欲しいものは見当たらないようだった。ごしょうばんは自分が何を待っているのか、思い出した。
また戦が来れば、うまいものにありつけるに違いない。人間が泣きながら、惜しみながら差し出すこの世で最高にうまいもの。ああ、早く食べたい。人間の足の下で、きょうもごしょうばんはひっそりと祈り続けている。腹を鳴らして思っている。
早く戦が来ますように。誰も彼もが飢えますように。」
全部の作品が読み応えがあり、読後感がいい作品集だった。
どれも程よいページ数で旅先や忙しい時に読むといいかもしれない。
ホラーだったり恋愛ものだったり、時にシニカルだったり心あったまったりして退 -
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第166回直木賞受賞作!
これは熱くなりました。ぐっとこみ上げるものがあります。
鉄板の感動ストーリ
石積み職人"穴太衆" VS 鉄砲職人"国友衆"の物語
下巻です。
いよいよ大津城での攻防が始まります。
東軍の軍勢がくるまで、城を持ちこたえさせられるのか?
一方、西軍はそれまでに城を落とすことができるのか?
関ヶ原の前哨戦です。
一進一退の攻防が続きます。
その戦いに唸ります。
それぞれの職人たちの矜持、想いが刺さります。
絶対的に不利な条件だと思うのですが、諦めることなく、匡介達は闘います。
そして、いよいよ西軍から大筒・雷破の登場。
彦九郎の -
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名作だとは聞いていたが、予想以上に素晴らしかった。さすがは第二回本屋大賞。
物語の最初から最後まで描かれるのは、高校の歩行祭の2日間のみ。
突拍子のない出来事も発生せず、ただただ、葛藤、不安、緊張感を漂わせながら、横方向に時間が流れていく。作品中の細かい描写やセリフがフックとなって、今を生きること、人間関係の中で形成される自己認識、プライドなど、作中の主人公たちと同じく、若かりし頃に自分の価値観を形成した大切な記憶が掘り起こされる。恋愛だけが青春だけじゃないんだなと、懐かしさと共に多幸感に包まれながら、登場人物たちと同じくゴールをめざしている気になった。歩行祭がこのまま終わらないまま読んでい -
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内容(ブックデータベースより)
教養高く美しいが、世間知らずのおばあさまと、
料理のセンス抜群だが内気な17歳の孫娘・佐菜。
世の荒波に放り出されたコンビが、
「出張料理」を仕事に奮闘する、大好評シリーズ。
れんこんの料理で知り合った落語家の与太郎が、兄弟子・二つ目の椿亭八作のことで訪ねてくる。
落語は中途半端でうだつが上がらない、しかも片思い中という八作を誘い、川遊びに行くので
弁当を作ってほしいという。佐菜は早速、八作の落語を聞きにいってみる。
亡くなった姑が作っていたふき味噌の味を再現させたい、と願う若おかみのために奮闘したり、
専太郎と友人たちを喜ばせようと「地獄飯」の品書きをあ -
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ネタバレ世界99を読んだ後だったので、何か軽めで明るい本が読みたい…と思い、手に取った。帯の文句と装丁のウェイウェイ感を信じて読み始めたけど、最初から最後まで期待を上回るウェイウェイ感ですごく面白かった。まず最初の女子会のシーンから楽しい。ほぼ嫌味だけで構成されたマウント合戦で、いいぞもっとやれという気分になる。主人公の菖蒲は、2人からの嫌味をものともせず、ちゃんと嫌味でやり返して、颯爽と北京に出発。中国というアクの強そうな国での生活、しかもコロナ禍という結構な状況でも、そんなの関係ねぇウェーイみたいな感じで、豪快に遊び尽くしていく。面白くて、読んでると勝手に元気になってくる。途中のSNSでの誹謗中傷
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人によって好みが分かれるかもしれない、どこか古めかしいような独特の文体。
私は最初「なんだこりゃ」と面食らったものの、それにも数ページですぐに慣れ、やがてすっかり虜になってしまった。
物語の面白さももちろんあるけど、それ以上に、この愉快な文章を読むこと自体に楽しみを見出していた。
不思議の国のアリスの世界に迷い込んだような、夢を見ているような、不思議な世界観。
現代が舞台の物語のはずだけど、頭の中に浮かぶ映像はなぜか大正ロマンのようなイメージを纏っている。
黒髪の乙女のどこかズレた天然っぽい言動も好きだけど、何より先輩の頓狂な独白と恋の空回りぶりが本当に滑稽で面白い。
これま -
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帯がインパクトがあって手にとる人が増えたと思う。「いつも2番目」ていうのがとても強烈だけど、本の中身と違うよね?と思った。
前作の埋葬委員会と同じく、後半の店長の話あたりから盛り上がってきた気がする。前半はとにかくイタイというか、ここまで人と比べて自分を欠けてるって思うのしんどすぎるんですけど、、、と思って読んだけど、後半に向けてのうまい仕込みだったなと読み終わったら思いました。
黒田さんの『この人がいる世界なら、生きる価値があるって思えるから』というセリフには涙が溢れてきました。
私自身は世間や親が認める幸せの形をがむしゃらに追い求めて29歳の時に足りてる完璧な自分になった時、幸せじゃない -
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ネタバレ本屋さんで目に留まり手に取った1冊。
千早茜さんの作品を毎回読んでいて感じるのが、『惹きこまれた』です。
解説の村山由佳さんが冒頭で『登場人物はもののみごとに屑』とど直球に言っていて笑ってしまったがまさにそう。
その中でも主人公の神名は多くの人から見たら目も当てられないと感じる1人だと思います。
ただこの神名が物語を通して変化していく様子から目が離せませんでした。
その要因であるハセオとの関係性がまさにタイトルである『男ともだち』になるわけですが、純粋にこの2人の関係性は素敵だなと感じました。
特に神名がハセオに対して、『あなたにとっての愛情表現は何』と聞いた際に、ハセオが『見てて
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