ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 孤狼の血

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    ネタバレ

    捜査二課の暴力団係に配属された日岡は、班長の大上の下につき、金融会社社員失踪事件を追う。ヤクザの懐に入り込み時には違法捜査も辞さない大上に、警察官として葛藤しながらも信頼感が芽生えていく過程を、暴力団捜査という一般常識の通用しない世界ながら、そのしきたりや特別な用語に至るまで読者に違和感を抱かせず描ききり、圧巻だった。各章の冒頭に日誌が登場し、その後何が起きるかが分かってしまうので、少しもったいない気がしていたが、所々黒塗りされたその日誌が、クライマックスの急展開、そしてプロローグの場面に綺麗に繋がり、ミステリとしても申し分ない読み応えだったように思う。大上のキャラクターは一冊で亡くしてしまう

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    2026年03月20日
  • そして、バトンは渡された

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    瀬尾さんの作品は、どれも「いい人」ばかり出てくるなんて言われているが、この作品はその最たるものだと思う。
    こんなに優しい世界あるの?とは確かに思うけど、
    現実世界も普通に生きていれば、そんなに悪人に出会うこともないし、なんだかんだ優しい愛のある世界で生きてきた自覚があるからこそ感動する。
    そして、これが本屋大賞に選ばれているということは、そんなふうに感じて生きてきた人達が多いからこそだと思うので、世の中は捨てたもんじゃない。

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    2026年03月20日
  • 時をかけるゆとり

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    これほど表示と内容に納得感のあるエッセイが有るだろうか。いや、無い(笑)
    もうなんか勢いが凄くて、途中何回も吹き出してしまった。
    個人的には便意と黒タイツおじさんの話が好き。

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    2026年03月20日
  • 迷犬マジック : 4

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    久しぶりの山本甲士さん、そして久しぶりのマジック、堪能させていただきました。

    すれ違いの増えた熟年夫婦。
    売上が右肩下がりのスーパーの店長。
    理不尽な職場で働く若手社員。
    そんなうまくいかない人たちの前にマジックがやってきて.....っていう安定のお話。

    読み始めたのが3月上旬の少し寒い日だったんですけど、いきなり8ページ目に『三月上旬になるというのにこの日は風が冷たくて.....』っていう文章が出てきて『ぴったりすぎる』ってなりました。

    今作は縁、繋がりがいつも以上に濃厚。
    『狭っ』って思いました(全く悪い意味じゃないです)。

    癒しもいっぱい。
    ほんと大好きなシリーズです。
    ありがと

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    2026年03月20日
  • 東京會舘とわたし 下 新館

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    下巻では思わず涙ぐんでしまった。
    どのお話も素敵で、思い出が建物と共にあることが素敵だったし、思い出深い大切な建物に自分はまだ巡り合っていないことが惜しく感じた。特に東日本大震災のお話にはグッときてしまった。
    建物とそこで働くひとたちに流れる伝統や歴史がきちんと紡がれて、今なお愛される建物であることが素晴らしいと思った。東京會舘はとても遠い存在で自分には到底行くことのできない場所と思っていたけれど、ちょっと行く勇気が出てまたぜひ行ってみたいと思った。

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    2026年03月20日
  • 新装版 殺戮にいたる病

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    グロテスクな描写についてはある程度覚悟ができてから読んだので(笑)そこまでしんどくはなかったけど、常に物語全般に漂う嫌な雰囲気には、とても気が重させられた。それが面白さでもあるのだけど。途中途中で不自然な描写があり、あれっこれ思っている人が犯人ではないのでは…?と思い始めてはいたが、最後のページで唖然とした。混乱しすぎて解説読んでやっと理解した。しっかり騙された。「殺戮にいたる病」というタイトルは日本社会への風刺とも取れる訳だ…

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    2026年03月20日
  • 化かしもの 戦国謀将奇譚

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    戦国君主に使える家臣の中には、必ず時代を動かすキーマンがいて、それこそ君主の化身よろしく「化かしもの」の称号がふさわしい。謀将だからこそ全てが奇譚で面白く、戦国から徳川の世までの不連続な部分をうまく連結している。これこそ常在戦場の醍醐味。

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    2026年03月20日
  • 地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団

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    Netflixでドラマになり気になり読み始めました。

    地面師は特殊な詐欺で、なかなか捕まらず同じ人物が度々出てくるのが特徴的だと感じた。
    刑も比較的軽く、数年で出てきてしまい再発する。
    有資格者や様々な人物が出てくることで操作も難航する。

    首都圏都市開発の裏にはこう言った裏社会があったことに驚いた。

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    2026年03月20日
  • 星を編む

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    ネタバレ

    恋愛と結婚、家庭の在り方、背負うもの背負わざるを得ないもの、女性の出産とキャリア、ひとりで立つということ
    なんだかものすごく色んなことを考えさせられたし、女性作家による女性の心の内の言語化と表現力は本当に素晴らしいなとあらためて

    あと穏やかな人ほど冷ややかで、その背景にはたくさんの感情を諦めて飲み込んで受け入れてきた過去があって、それは「優しい」と簡単に言っていいものではないしその優しさに甘えすぎてもいけないんだなと

    人はみんな幸せを求めて恋愛なり結婚なりするのだろうけど、その幸せの形や家族の在り方はそれぞれで、星の数だけあっていいんだなと思えた作品だった

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    2026年03月20日
  • 空、はてしない青 下

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    エミルとジョアンヌが旅をしながら絆を深め、自分たちが真に生きていると感じられる日々を送っている姿が、楽しくもあり、感動的であった。
    下巻では辛い出来事も多く訪れたが、最後までエミルに寄り添うジョアンヌの姿に胸を打たれた。
    また二人の出会いから、様々な人との出会いが描かれ、人と人とのかかわり合いの美しさ、尊さをすごく感じた。
    読むのに時間がかかったけど、だからこそこころに残る作品になったと思う。

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    2026年03月20日
  • ゆんでめて(新潮文庫)

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    しゃばけシリーズ第9弾。ゆんでめてとは、弓手(左手)と馬手(右手)のこと。右じゃなくて左に進んでたら、、、屏風のぞきは助かったのか??短編5編がそれぞれ面白いだけじゃなく、長編作を読んだ気分で、ホントに面白かった。

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    2026年03月20日
  • 阪急電車

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    個人的にイラッとすることがあり、何か発散できないかな、と思っていたとき、大阪から転勤したばかりだった自分にとって阪急電車という題名が刺さり、思わず手に取りました。
    1駅ごとに女性が抱えるストーリー、良くも悪くも人それぞれ。ふと出会った人、その場面に感化されて、自分にとって新しい1歩を踏み出す、その勇気と思慮深さ、そして甘酸っぱい恋物語になんだか気持ちがほどけていきました。
    今までビジネス本ばかりでしたが、小説もいいな、と思えた作品。もっと早く出会いたかったですね。笑

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    2026年03月20日
  • 鎌倉駅徒歩8分、空室あり

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    女性専用?シェアハウスのお話、登場する人達の本音の描写がやけにリアルだなと感じて少し戦々恐々としましたが楽しく読めました、〜また明日 すぐに読もうと思います

    お祈りするときは住所を言わなければ、神さまに気づいてもらえない。⋯⋯⋯⋯⋯ナルホド!!!


    ⋯⋯⋯カレーが食べたい(・・)

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    2026年03月20日
  • スピノザの診察室

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    『スピノザの診察室』を読んで、派手な展開や強く泣かせるような場面があるわけではないのに、読み進めるうちにじんわりと心が動かされ、気づけば目が潤んでいるような、静かな感動を覚えた。

    この作品で印象に残ったのは、主人公が必要以上に前に出ないことだと思う。物語を引っ張っていくというよりも、周囲の人や出来事に寄り添いながら、その場にいる一人として存在しているように感じられた。そのため、読んでいる自分も主人公と同じ位置に立って、病院や街の風景を見ているような感覚になった。地域医療の現場の空気感や、人と人との距離の近さが、途切れることなく頭の中に流れ続けていたのがとても印象的だった。

    また、主人公

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    2026年03月20日
  • 三浦和義は真っ白だった!

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    この事件は、いまから44年前のことである。この本にあるように当時の報道の過熱ぶりは度を超えた、プライバシーの心外、名誉毀損のオンパレードで個人の尊厳など無視したマスメディアの姿勢には辛辣を極めた。
    私は三浦和義という人物に興味を覚え、島田荘司の書いた『三浦和義事件』を当時読んで以来ずっと頭の隅に事件の真相を知りたい気持ちがあった。島田荘司の本も素晴らしかったが、もっと直接、三浦和義と繋がりがあり真実を見極めた本を探していたのである。著者は三浦和義の主任弁護人であり信頼関係も強固に築き上げた人である。私はこの本を読んで確信した。三浦氏は、殴打事件も銃撃事件も無実であった。
    ひとつ驚いたのは、ある

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    2026年03月20日
  • 国宝 下 花道篇

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    下巻(花道篇)。
    只々素晴らしかった!
    ため息と共に読み終えました。歌舞伎という絢爛な舞台に飲み込まれたような高揚感に包まれています。
    決して順風ではなかった喜久雄の歌舞伎人生に、支え続けた家族や仲間に最大の賛辞を贈りたい。
    映画は観てなかったけど、これは観るべきでしょうね…。

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    2026年03月20日
  • 自由研究には向かない殺人

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    たまたま本屋さんで並べてあり
    興味を持って買ってしまった本でしたが、とてもテンポ良い展開と
    あとで知ったのですがNETFLIXでもドラマ化しているのを知り
    やっぱりと思ったほど
    ドラマを見ている感覚で
    あっという間に読んでしまいました。
    自由研究の題材にその町で起きた悲しい事件の腑に落ちない疑問に調べていくうちに…
    思いもよらない展開があっちこっちに散らばり最後に何段にもわけて回収されていく。
    爽やかな最後に読んでドラマも見てみようとすぐお気に入りに追加してしまいました。

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    2026年03月20日
  • バウムガートナー

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    作品紹介・あらすじ

    ここではない、どこかから電話が鳴る。ポール・オースター最後の長篇小説。S・T・バウムガートナーは九年前に先立った妻アンナの不在を今も受け容れられずにいる。書斎で彼女のタイプ原稿を読み耽り、物忘れがひどいなか、ルーツの地ウクライナを旅したときの摩訶不思議な出来事を書き残す。そんな彼に恩寵が……来るべき日を意識していたとしか思えない、オースター作品のエッセンスが宿る名作

    *****

    ポール・オースターの遺作。
    本当は「4321」を読んでから本書に取り掛かろうとしたのだけれど、「4321」の分厚さに慄いてしまい、半分以下の分量の本書に手を付けた次第。

    主人公は、哲学者で大

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    2026年03月20日
  • 大河の一滴

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    高校時代から20代前半の頃、五木寛之氏の本に夢中になった。「戒厳令の夜」「さらばモスクワ愚連隊」など衝撃的読書体験だった。久しぶりに読む氏の本は随分感じが違ったけれど、今の時代を鋭く描いていた。

    今の時代は情とかウェットなものが嫌われて他人に干渉しないドライなものになってしまった。今の日本の交通事故死亡者は1万3千人、自殺者は2万3千人(自殺未遂を含めると10万人)自殺は死因の7位。8位の肝臓疾患よりも多い人が自ら命を絶っている。氏が言うには、日本の人々は心に内戦を抱えている。生きていることそのものが地獄であり、自分の命も人の命も軽んじて奪ってしまう。もっと人の心に情を育んでいかないといけな

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    2026年03月20日
  • そそそそ

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    にゅーんならまだ分かるけど、
    そそそそって…!?
    独特な擬音に楽しく触れる絵本♪
    なぜかコアラがちょっと人間臭くて可愛い☆

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    2026年03月20日