ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 小説8050(新潮文庫)

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    家族のことを理解しているようで理解できていないところがリアルでした。自分自身との戦い、というフレーズが本の内容に良く合っていたと思う。

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    2026年05月22日
  • カトマンズに飛ばされて 旅嫌いな僕のアジア10カ国激闘日記

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    これだけの経験をこんなに綺麗にまとめられるのは著者の文才だと思われる。
    そして時々顔を出す一郎さんの存在。
    人間らしさがたまらない。

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    2026年05月22日
  • 紙の月

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    恋とお金の話。誰にでも経験のある小さな過ちが積み重なってもう戻れなくなる恐ろしさ。怖かったけど、気持ちが理解できないわけじゃない。読んでいて一緒に過ちを背負ったみたいで辛かったー、、。

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    2026年05月22日
  • 野の医者は笑う 心の治療とは何か?

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    とても面白かった。
    臨床心理士が、臨床心理学とは何か、スピリチュアルなヒーリングと何が違うのかを探るため、トヨタの助成金を元手に、沖縄の怪しいスピリチュアルヒーリングを受けまくる話。
    スピリチュアルの人が好んで用いる「潜在意識」という用語と無意識との違いは、潜在意識に神が宿ることというのは面白い。
    「自分が変われば世界が変わる」という自己啓発も同根であること、スピリチュアルなヒーリングにおける治癒は、少し躁状態にもっていくこと(だからこそ、野の医者は笑う)などはハッとなる指摘だ。
    全体的に軽薄なノリなのが良い。

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    2026年05月22日
  • 小説のように家を建てる

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    名古屋在住?の著者が家を建てたらエッセイ本で面白おかしく読みました!そして参考文献も多いので、他気になるも本も色々あり。家づくりってこんな感じで進められるんだーとか、住宅会社を探し回ったりと読んでて勉強になったのと、家に対する知識も散りばめられてて、あっという間に読めてしまいました。

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    2026年05月22日
  • 十三階の仇

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    安定のバイオレンス。
    第五弾目にもなると多少のきわどい描写には驚かないよ。テンポがよくて、まるでハリウッド映画を見てるような読み心地が好き。

    律子のようなスパイは精神を病むのは当然でしょと思ってたら、それも作戦なのか?すご過ぎる。
    続編がとても待ち遠しい。

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    2026年05月22日
  • 白い巨塔(五)

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    山崎豊子、、人生88年の中でこのレベルの小説を何作品も執筆していることが信じられない。すごい。
    山崎豊子小説は、沈まぬ太陽、大地の子に続いて3作目。江口洋介のイメージが強かったけど、主役の財前五郎を演じたのは唐沢寿明だったのね!

    白い巨塔では、教授選挙、医事裁判、学術会議選挙、と、普通ならそれ単体でテーマになるであろう大きな出来事が息つく暇なく次々と展開されるため、読む手が止まらない。その長編の中で、初期に描いた登場人物の行動を、動機や伏線としてその後展開されていく仕掛けのおかげで、キャラクターの価値観や背景をすんなり理解しながら読み進めることができる。

    面白いなと思ったのは、主人公が「イ

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    2026年05月22日
  • 天子蒙塵 2

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    溥儀、馬占山らの視点で語られるパート。梁文秀が久しぶりに活躍していて嬉しい。特に、吉永大佐宛ての親書で、当時の世界情勢や満洲国から見た日本観が、梁文秀の主観的な視点で解説がなされているのが面白かった。

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    2026年05月22日
  • 西の魔女が死んだ(新潮文庫)

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    学校へ行けなくなったまいが、おばあちゃんとの暮らしの中で少しずつ心を整え、成長していく姿がとても良かった。静かで温かい気持ちになれる作品だった。

    “魔女修行”として描かれていたのは、特別なことではなく、早寝早起き、きちんと食事をすること、身体を動かすことなど、生活の基本だった。こういう日々の積み重ねが、心を整えることにも繋がるのだと感じた。
    野いちごのジャム作りやラベンダーの上で乾かすシーツなど、自然に囲まれた丁寧な暮らしの描写にも癒された。
    特に印象に残ったのは、「自分の意思で決めること。決めたことをやり通すこと」が大切だという言葉。そして、「感情や直感に振り回されないこと」も忘れたくない

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    2026年05月22日
  • ほかならぬ人へ

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    久々に再読です。
    私の拙い言葉で感想を語ってしまったら勿体無い、畏れ多いというほど、愛すること生きることの尊さを深く追求し物語にギュッと詰め込んでくれています。やっぱりボロボロ泣いちゃいます。泣いた後は、温かい気持ちです。

    それから、編集者さんの後書きの中に、白石さんからその編集者さんへ送られたというメール文面が出てくるのですが。私も若かった当時読んで、泣きました。悲しみについての言及です。今でもしっかり覚えているくらい自分の支えとなっている言葉となりました。白石さんのお人柄も伺えます。

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    2026年05月22日
  • 逃亡者は北へ向かう

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    東日本大震災がきっかけで罪を重ねてしまうが目的を果たすために北へ向かう青年の話。タイトルが内容をそのまま表している。最近読んだ本の中では一番面白かった。
    東日本大震災直後はこれから先どうなるのかも分からない混乱が長く続いたので、警察の人手も少なく捜査の手が伸びにくいなど犯罪者にとって利点がある状況を活かして逃げる青年。とにかく運が無く事件に巻き込まれて罪を重ねるので青年に感情移入してしまう(もちろん罪を償う必要はあるが)。
    青年を追う刑事も震災の被害者で家庭内不和があり、どちらも応援したくなった。
    青年が子供と共に立ち寄った集落の避難所に警察の捜査が入った際、子供が青年にとても懐いていた、とい

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    2026年05月22日
  • 最果てキッチン

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    料理人としてフレンチレストランを開業する間近で、妻を亡くし絶望していた田所圭介。

    彼は、妻の残した鍵のかかった小箱と写真を持って、写真の場所を見つける旅に出る。

    道の駅で、車中泊しながら各地を巡る間に、さまざまな訳ありの人達と触れ合うことになる。

    いろんな人と触れ合うことで、徐々に自分の気持ちや思いを打ち明けるようになった田所。
    そして、彼自身が得意とする料理を少しずつ振る舞うことで前向きになり、最後には写真の場所や妻の思いも知ることとなる。


    車中泊をする人たちの理由もそれぞれで、みんな何かを背負って生きている。
    今の暮らしがベストで、ずっと続けられるとは思っていないだろうが、どうす

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    2026年05月22日
  • 踊りつかれて

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    SNSの「正しさ」の炎上社会に反撃する物語。しかしこの小説自体でメタ的に反論しているので、物語であるとともに思想書・社会論のような作りになっている。
    物語はかなり昔のストレートな「美しい話」のようになっているが、これも思想書としての著者の「論法」なのかもしれない。
    実際には、この「正しさ」を克服する方法も目処もあまり論じられていないかもしれないが、今後の社会への一石には充分値する作品。
    物語の重要人物が子供時代にかなり残酷な不幸に見舞われる(フィクションとはいえ読み進めるのをちょっと躊躇するくらいな凄い描写)が、これを救ってくれる人物が現れる。この人の職種、立ち位置としては一般的に「グズの外道

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    2026年05月22日
  • 待ってろ! 甲子園 ~青鳥特別支援学校ベースボール部の挑戦~

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    心や体に障害を持っている野球が好きな青鳥特支(別名青鳥特別支援学校)の高校生たちが甲子園に向かって立ち向かっているところを書いている本です。惜しくも甲子園は第1戦で負けましたがとてもいい本です。
    ぜひ読んでみてください。
    ちなみにこの本は2025年の千葉県読書感想文の課題の本になっています。

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    2026年05月22日
  • 時をかけるゆとり

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    『イン・ザ・メガチャーチ』、信頼できない語り手、オールナイトニッポン0、と進んで、今『時をかけるゆとり』を読み終わったところ。朝井リョウにハマりすぎている自分が怖い。

    本作、大学生のときに書かれたということだが、にわかには信じがたい。崇高なことを言ってみようとか、ナナメの視点を提供しようとか、あるいは思い切りウケを狙おうとかいう大学生らしい上滑り感がほとんどなく、ちゃんとお金をもらって書いたプロの文章として完成している。しかも本作執筆時直後に戦後最年少で直木賞を受賞しているというのに、ちっとも浮つかず、最初から最後まで尻の話で一貫している。ただ達観しているけれども、学生らしいキャピキャピ感や

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    2026年05月22日
  • 生きる言葉(新潮新書)

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    ネタバレ

    日に四度電話をかけてくる日あり息子の声を嗅ぐように聴く。「愛の不時着」に見る「はにかみと思いやりのずらし話法」。「クソリプ」の分類図(笑)。「保育園落ちた、日本死ね!!!」の原文(初めて読んだ。クルものがある。)。賢い人って「笑顔である事。幸せである事。正直である事。誇りを持つ事。」。不満というのは、ぶつける相手がいるという大きな幸せのうえにある小さな不幸。作品は副産物と思うまで詠むとは心掘り当てること。遠くからみてもあなたとわかるのはあなたがあなたしかいないから。言葉は受けとめる側のコンディションにも左右される。言葉の達人、俵万智。

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    2026年05月22日
  • わたしは今すぐおばさんになりたい

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    ほぼ半世紀に近い遠い昔のことを
    思い出しながら読みました。
    もっともっと辛い毎日を送ってたかもしれない…

    そしてとてもいい方向に向かっていく予感なので、(私的感)読後もよいです。
    この作家さん…気になります‥‥

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    2026年05月22日
  • 私たちの世代は

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    良い先生に巡り会えなくて、先生なんて大嫌いって思ってた人間だけど(瀬尾まいこさん好きなら教師の方も多いだろうにごめんなさい)、すごく良い話を読めて良かった。冴ちゃんのような先生だったのかなってちょっと思った。
    娘も小学生になって、娘のことを考える良いきっかけになった。

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    2026年05月22日
  • 僕が殺した人と僕を殺した人

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    台湾での子供時代がいきいきと語られていて、その分つらい。面白かった。

    アガンのお母さんは働かない夫アホンを横目に見ながら、アガンとダーダー、そして隣のうちの子である私ユンの面倒を見てくれていたが、夫に見切りをつけて離婚することにした。アホンの弁護士はユンの父だったが、アホンの素行が悪すぎてどうにもならない。

    アホンは床屋の奥さんに言い寄っていたが、床屋さんにとっちめられる。兄を亡くした母は過干渉になった。ユンは家から出るのがとても大変に。ジェイは継父に殴られて入院した。ユンはジェイの継父を毒蛇で殺すことにした。しかし間違って毒蛇が殺したのはアガンの父のアホンだった。

    サックマンと呼ばれる

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    2026年05月22日
  • 国宝 下 花道篇

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    audibleで。役者の世界、梨園の厳しさに圧倒され、引き摺り込まれるように下巻に突入。
    喜久雄に半次郎を襲名させることに決めた訳が、下巻では明かされている。丹波屋に戻ってきて花井半弥として屋号を継ぎ、順風満帆かと思われた俊介に降りかかる不幸。それと対比するように浮上する喜久雄の運。どのように言われようとも、芸を磨き舞台に立ち観客を虜にする喜久雄。喜久雄の会話部分が少なくなっていくにつれ、孤高感が増し、哀しいほど美しいのだと感じてしまう。
    しかし、狂気に取り憑かれたかのように役者であろうとする男たちを、必死で愛し支えた女たちの戦いもまた、この下巻で心に残る部分だった。
    ラストは、本当に、なんと

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    2026年05月22日