あらすじ
「これからつぶやくひとふしは とても悲しい物語……」
保険会社のコマーシャル・キャンペーン《幸せな家族》のモデルに選ばれた中道家。しかし撮影はなかなか進まず、やがて不気味な唄の歌詞にあわせたかのように、次々と家族が死んでゆく――
刊行以来、全国各地の少年少女に衝撃を与えてきた伝説のジュヴナイル・ミステリ長篇、奇跡の復刊。
〈解説〉松井和翠
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ミステリー本を読むのが二回目で初心者な自分でも犯人の予想が少しついてしまうほど難しくはありませんでした。が、予想がついた後もどうしても動悸が自分にはわからず、自分の予想を疑っていました。しかし、話が進むほど確実に犯人は絞られる。だけど動悸がわからない、そんな不思議な気持ちで本を読み進めました。早く読み進めて結末を知りたい!そんなふうに思える本でした。動機を知った時、すごく驚きました。まさかそんな理由で?!と心の中で思いました。最後に明かされる「そしてその頃はやった唄」ゾッとするような、なるほどとなるような、言葉で表すのが難しいそんな唄でした。
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本屋さんの平棚に積んであったから、てっきり新刊だと思って手に取ったんですが、なんとまぁ古い本が再販されてまた売れているとのこと。時代だなーと思う古い表現もあったけど、楽しめたよ。昔読んだエラリークイーンを思い出したなぁ。
幸せな家族って何だろうね
Posted by ブクログ
不気味さと気味の悪さが強く残る、家族を描いた小説。
さまざまな偶然が重なったとはいえ、これほどの連続殺人をやり通してしまうのは、もはや常軌を逸しているとしか思えない。
タイトルは「幸せな家族」だが、読後に残るのは強い後味の悪さで、物語から伝わってきたのは歪んだ家族愛。
ただ、その不気味さや気味の悪さも含めて引き込まれ、最後まで面白く読み切ることができた。
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「素敵な家族」その素敵な題名からは程遠い話が展開していく。テンポよく話が展開していく。ドラマ化しても面白そうな話しかな。最後は完璧に納得したわけではないけれど、楽しめた。
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子供3人ともかなり癖がある。
どうやって育てるとそれぞれこうなる?って感じ。
これで周りから見ると幸せな家族に見えるんだなぁとつくづく思う。
そしてかなり古い子供向けの本だと認識するとかなり気持ち悪い。
全然幸せな家族じゃないじゃんよー
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トラウマ児童文学と本屋さんでポップを見ていたのでとても気になっており、手にとった作品でした。
トラウマにはなりませんでしたが子供の頃に読んでいたら違っていたかもしれません。
省一が犯人であることは、文章からもなんとなく読み取れることでしたが最後の結末は予想していなかったです。省一目線で物語が進んでいくため、漢字ではなくひらがなで書かれている部分もあるのかなと思いながらだからこそなのかとても読みやすかったです。幸せな家族に一見見える中で少しずつその中の人たちと周りの人たちの狂気が見え隠れしている雰囲気が癖になる感じですぐに読み終えました。トラウマにならなくてよかったです。笑
Posted by ブクログ
幸せな一家の理想像として保険CMのモデルに採用された中道家に撮影を通して不可解な死が立て続けに訪れる物語。一家の三男の視点で物語は進んでいく。
物語は面白かった。
途中犯人の動機が全くわからず、
犯人の目星が付かない状況に引き込まれた。
また立て続けに発生する死に対して、皆そこまで
動揺していない状況が不思議に感じた。
物語の軸となる「その頃はやった唄」は
非常に奇妙な歌詞で実在する事が怖い。
てっきり物語の為に作詞されたものだと思った。
Posted by ブクログ
児童文学なので読みやすい文章でした
内容は大人が読めば予想通りと言えば予想通りの展開なのですが、それでもこの作品が持つ独特の雰囲気は魅力的で良かったです
子供がこの本を読んだら読書の楽しさやミステリーの面白さに目覚めてくれるのではと期待できる作品でした
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評価低いですね~
これ多分だけど、帯が作品を持ち上げすぎてるせいだと思うんです。「ラスト一行が衝撃!」と書かれたらほとんどの人がどんでん返しものかな?と思うはずです。ただ、勘の悪い私でも序盤からこいつが黒幕かって分かっちゃったんです。
この本、昔の本の復刊らしくて当時の評価だったらその帯で良いんだろうけど、今時すごい作家さんはゴロゴロいるから。この帯で売り出したら期待はずれって思われてもしょうがないかもしれませんね。
でも、本自体は面白かったです!児童文学って書かれてたし、文章は比較的読みやすい方かと。あまり本を読んだことない人にはミステリー入門としておすすめです!
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半ばくらいで犯人の見当がついた。でも、一つ一つの事件の真実は予想外な展開だった。
初版がでた時代に読んでいたら、かなりショッキングな内容だと感想を持ったことだろう。今の時代に読んで冷静に予測できたのは、初版から現代に至るまで家族同士の関わり、特に肉親同士の犯罪が頻発しそれに呼応するような小説も刊行され、麻痺に近い感覚が備わったからかもしれない。
Posted by ブクログ
主人公の省一が自分の家族に起こった連続変死事件について語るお話。小学6年生の男の子が、自分の家族や友人の死について特段感情的に揺れる事もなく淡々と語る様が不気味。全編通して仄暗い雰囲気が漂っているが、陰鬱な感じはない。その様子から、彼は本当に「たいくつ病」だったんだろうなと思い知らされる。
最後の最後で、あーこうなるのか…と残念な様な、物語としてはとても綺麗にまとまった様な、なんとも言えない気分になった作品でした。
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主人公省一は、自分以外の家族4人と親友1人をこの一年の間に失いました。彼はずっと退屈していました。その退屈を凌ぐために毎日テープレコーダーを録音していたそうです。彼が言うには警察はこの一年のテープを聞かなければ事件を解決できないそうです。彼と1年前のあの日から本日までを振り返る物語です。
まず感じたのは、まるで省一の心の翻訳本だと感じるほどに文章の中で描かれたものも想像しうるものも含めて、省一の心情が非常に鮮明に私の脳に焼きついたからだ。
省一は、非常に退屈していた。
そして、省一の父が死んだあの日から急激に想像の中のことを実際に行動に移すようになる。
絡まっていた糸の途中が切れて解けていってしまうように。
私は、割と序盤で省一が犯人なのではないかと疑い、確信していた。
恐らく多くの人がそうだったのではないかと思う。
それの理由には、メタ的ではあるが、CM関係者の4人が簡単にアリバイを作られてしまった上に、最初に省一以外の家族が死んだということが明かされているからである。
だから、省一が言った通り隠すつもりなんてなかったんだなと思った。
そして見どころであった動機なのだが、なんだかすごい悲しい気持ちになった。
それは、省一が忌避感を示していた「CMにでたがりな兄」「姉をとことん愛していた父」「精神的な病に差別的な感情を持ってしまった自分」が動機になってしまっていた点だ。
省一は、殺人の衝動に出てしまう時、誰もが持つ狂気性を上手くコントロールする術を持っていなかったように感じる。
それは、家族関係に大きく関わっているように感じる。
父は、仕事漬けで尊敬しつつも怖さがあり、家族といえどもほとんど他人だと言ってもいいほどに省一とは関わり合いがなかった。
兄は、思ったことをすぐ口にし、省一から見れば酷く醜かったに違いない。
それが、省一の心を表に出さず芝居上手になった大きな要因だと考える。
姉には、恋愛的な感情を持っていたんだろう。父に溺愛されていたこともあり、なかなか相談相手というわけにはいかなかったのだろう。
そして、母だ。この普通とは言えない家族を支えているやさしい母。当然心内など打ち明けることなどできるはずもない。省一が、唯一の「普通」にならなければと思ったのだから。殺した時も唯一相手の事(母)を思って殺した。
これは、すごいミステリーだ。最終章に至るまで彼の心を紐解く、そんなミステリーだと感じた。心から省一の話を聞いてくれるそんな人が現れればこんな事件は起きなかったんじゃないか、そんな思いがこみあげてくる。省一は、自分の感情を出せずに退屈していたのではないだろうか、そんな結論に私は至った。
Posted by ブクログ
星2.5くらいでした。
読みやすくはあるが途中で犯人も分かる(分からせてくる)ので、ミステリーか?という感じでした。
ゾッとするサイコな雰囲気。子供向けの本と知り驚きました。
Posted by ブクログ
殆どが一人称的な文章で読みやすくはあった。
ただ初めから最後まで淡々とした文章が逆に気味悪さ
を増していました。
初めから犯人が文章の流れから推理出来て、推理モノ?
児童文学?どの分類になるのでしょう。
Posted by ブクログ
いや、ふつうに最後の1行で『えっ!』と驚かされました。
評価が全体的に低いですが、大人向けのミステリーではなく、40年前の『児童文学』でこれってすごくないですか!?そりゃトラウマと言われるな。
なかなか今の時代では考えられない内容で面白かった。
児童文学だからこそ犯人もわかりやすい作りにしている中で、当時の時代なのに精神疾患や発達障害、マイノリティもやんわり感じる内容。古い文体や挿絵のエモさもあいまって良かったです。
ただ、楽譜があるなら最初や中盤あたりにつけといてもらえるとそのメロディで脳内再生できるからより楽しかったかな。
表紙の絵も何か関連あるのかなーと何回もじっくり見てました。ブランコなんてどこにも出てこないじゃん。と思ってたけどまさかの最後で出てきてゾワッ!!!でした。
あと、、、お姉ちゃんのひとり遊びって…?こどもの頃の?内容によっては捉え方に歪みが…
Posted by ブクログ
古い作品らしいがこれが子供向け作品だったのだとしたら衝撃的ではあろうものの、今の時代でミステリ読み慣れた状態だとご都合主義と子供騙し感は否めない
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カメラマンの父、専業主婦の母、3人の子供
「幸せな家族」の見本のような一家に起こった
数々の殺人事件
これは児童文学のくくりで本当にいいのか疑問。
大人が読めば、あぁそうだろうなと思うエンディングも
子供なら確かに衝撃を受けるかも
Posted by ブクログ
全体的な不気味さと、ちょっとモヤる感じ。
評価が低い方は、恐らくホラー&ミステリー小説を期待してしまったのかなと。
この作品は、ホラーでもミステリーでもない、あくまでこれは児童書だと言う事.....そう考えると、この作品の恐ろしさ.....
Posted by ブクログ
おもしろかった!
ミステリーという意味では、わりとすぐ犯人の予想はついてしまうし、一つ一つのトリックもそんなにビックリするようなものではないけれど、この本のおもしろさは、ミステリーという枠ではなくて「トラウマ児童文学」っていうのはピッタリだと思う。
雰囲気の不気味さとか、ちょっと雨穴さんの世界に似た感じ。
歌の不気味さも、日本の童謡の不気味さに似てる。
「かごめかごめ」とか。
こういう生まれつきサイコパスな子どもはきっと実際いると思う。
これが児童文学で、小学校の図書室に置いてあって、サイコパスな子が呼んでしまったらと思うとちょっとこわい。
お姉さんも、自分が弟に殺されるとわかってて止めもしないところがこわい。
そして最後に弟に自殺するんでしょ?って、自殺するんだよね、って…。
もう自分と弟しか残ってないから止めたって無駄と思ったのかもしれないけど。
古い本だけどこういう不気味な世界観は好きなのでとても面白く読めました。
Posted by ブクログ
なんなの?なんなの?と途中までは一気読みだったのですが、家族が死んでしまうことははじめからわかっているので、犯人が意外なのか動機が意外なのか…?あれ?どちらもそこまで意外ではなく笑
でも殺し方?事故か他殺かなどは意外でした
Posted by ブクログ
なんとも後味がいいような、悪いような、どう受け止めればいいのかわからない話だった。
犯人もなんとなくわかるし、動機もなんとなく理解できるのだが、その“なんとなく”が逆にもやもやを残している。
このもやもや感がこの小説の醍醐味なのか。
Posted by ブクログ
謎解き系ミステリ…ではなく
謎解明系ミステリ。
そんなジャンルがあるのかないのか…
知らんけど。┐(´-`)┌
保険会社のCMモデルに選ばれた、絵に描いたような“理想の家族”。
著名な写真家の父
家庭的で控えめな専業主婦の母
美しく聡明な姉
目立ちたがりの兄
そして語り手の「僕」。
そこへ撮影クルー4名が加わったところこら、不穏な事件が次々と起こり、理想の家族の形が崩れていく。
鍵となるのは〝その頃はやった唄〟
「子どもは父を憎んでた〜」
ん?
どう考えても流行りそうにない歌なのだけど(笑)これが物語の種明かし。
面白さはある。
けど——
大人には物足りず、子どもには読ませにくい。
なんとも微妙な立ち位置の作品。
児童文学作家である著者
子ども向けミステリという枠があったのでこの展開になったのか…。
むしろ唄が軸になるなら、思い切ってこれは大人向けとして“大人の事情”をガツンと入れ込んで描いても良かったのかもと思った。
不完全燃焼。
そんな読後感。
今年の19冊目
Posted by ブクログ
事件が明らかになる章では、テンポよく進み、ゾクゾクする気分が味わえた。
姉が自分を殺されることを理解していることよりも、弟がその後自殺することを後押ししていることに恐怖を感じた。
偶然もあるが、家族全員の協力があってこそ、この唄になぞられた犯行は完成できているため、事件がなければ息子、弟のために協力できるような、幸せのな家族になり得たかもと思う。
Posted by ブクログ
主人公の語りで物語は進む
登場人物のはっきりとした年齢はわからないが主人公は小学生?
兄は中学生?
姉は大学生?なのか??
設定されている時代は昭和かなとか推測しながらの読書
あの頃はやった唄というものの歌詞に則っている感じは そして誰もいなくなったに近いものを感じた
Posted by ブクログ
いまやミステリーの金字塔と位置づけされている海外ミステリー仮にその二作品をAとBとして、その二作品を読まずにこの作品を初めて読んだのであれば、相当なトラウマになるでしょうね。
海外ミステリーのAとB、とさせてもらったのは、ソレを明かしてしまうとすぐにこの作品の犯人とオチがみえてしまうからなのです。
なので、実はすぐに犯人わかっちゃいました。まぁ、容疑者が少なめだし、どんどん死んでしまうので嫌でも加害者が特定されてくるんですが。
驚いたのは、見立てとなる曲が実在することです。ほんとにあるんですね。しかも聞けちゃう。
読後、いやーな気分になること必至です。