【感想・ネタバレ】幸せな家族 そしてその頃はやった唄のレビュー

あらすじ

「これからつぶやくひとふしは とても悲しい物語……」

保険会社のコマーシャル・キャンペーン《幸せな家族》のモデルに選ばれた中道家。しかし撮影はなかなか進まず、やがて不気味な唄の歌詞にあわせたかのように、次々と家族が死んでゆく――

刊行以来、全国各地の少年少女に衝撃を与えてきた伝説のジュヴナイル・ミステリ長篇、奇跡の復刊。

〈解説〉松井和翠

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

読みやすかったし、おもしろかった。
犯人の動機に鳥肌のオンパレード。
最後はめちゃめちゃ、ゾクゾクってした。

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2025年10月15日

Posted by ブクログ

推理小説なんだけど割と初手の方から犯人コイツだなは分かっていて、それでもその犯人のサイコパス感とか次どうなるか分かっているけどその経緯とかが知りたくて一気読みしてしまいました。
最後はわー!そうなるんだ!と言うような展開でそれもまた良かったです。
出てくる登場人物も人間味があって感じ方や考え方等共感できる事もあったので没入感すごかったです。

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2025年08月09日

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半ばくらいで犯人の見当がついた。でも、一つ一つの事件の真実は予想外な展開だった。
初版がでた時代に読んでいたら、かなりショッキングな内容だと感想を持ったことだろう。今の時代に読んで冷静に予測できたのは、初版から現代に至るまで家族同士の関わり、特に肉親同士の犯罪が頻発しそれに呼応するような小説も刊行され、麻痺に近い感覚が備わったからかもしれない。

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2025年11月23日

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主人公の省一が自分の家族に起こった連続変死事件について語るお話。小学6年生の男の子が、自分の家族や友人の死について特段感情的に揺れる事もなく淡々と語る様が不気味。全編通して仄暗い雰囲気が漂っているが、陰鬱な感じはない。その様子から、彼は本当に「たいくつ病」だったんだろうなと思い知らされる。
最後の最後で、あーこうなるのか…と残念な様な、物語としてはとても綺麗にまとまった様な、なんとも言えない気分になった作品でした。

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2025年10月28日

Posted by ブクログ

序盤で犯人は検討つく展開なんだけど、
どうやって、とかその犯行の内容は意外だったりもして(最初の方)面白かった。

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2025年10月23日

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ネタバレ

最初から、なんとなく犯人が誰であるかわかったような気がしながら、それでも確証が持てずに読んでいた。本当なら幸せだったはずの家族が、徐々に崩れていく様が、切なかった。
母や姉の事と思うと本当に不憫でならない。
でも、行一はきもい。

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2025年09月28日

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ミステリー小説の観点では、古い作品独特の奇妙な雰囲気が終始漂い、ゾクゾクしながら楽しめました。

加えて、事件とは別の本作に込められたメッセージ性とタイトルの意味が明らかになる時、現代社会に生きる1人の人間として、どこか切ない気持ちになりました。

こうした昔の作品に本屋さんで出会えることはこの上なく嬉しいです。。

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2025年09月03日

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児童文学だったこともあって読みやすい
誰か死んだことがサラッと書かれるから読んでて置いてかれる感じが面白かった

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2025年08月06日

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ネタバレ

なんなの?なんなの?と途中までは一気読みだったのですが、家族が死んでしまうことははじめからわかっているので、犯人が意外なのか動機が意外なのか…?あれ?どちらもそこまで意外ではなく笑
でも殺し方?事故か他殺かなどは意外でした

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2025年12月02日

Posted by ブクログ

なんとも後味がいいような、悪いような、どう受け止めればいいのかわからない話だった。
犯人もなんとなくわかるし、動機もなんとなく理解できるのだが、その“なんとなく”が逆にもやもやを残している。
このもやもや感がこの小説の醍醐味なのか。

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2025年11月30日

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謎解き系ミステリ…ではなく
謎解明系ミステリ。
そんなジャンルがあるのかないのか…
知らんけど。┐(´-`)┌

保険会社のCMモデルに選ばれた、絵に描いたような“理想の家族”。
著名な写真家の父
家庭的で控えめな専業主婦の母
美しく聡明な姉
目立ちたがりの兄
そして語り手の「僕」。

そこへ撮影クルー4名が加わったところこら、不穏な事件が次々と起こり、理想の家族の形が崩れていく。

鍵となるのは〝その頃はやった唄〟
「子どもは父を憎んでた〜」
ん?
どう考えても流行りそうにない歌なのだけど(笑)これが物語の種明かし。

面白さはある。
けど——
大人には物足りず、子どもには読ませにくい。
なんとも微妙な立ち位置の作品。

児童文学作家である著者
子ども向けミステリという枠があったのでこの展開になったのか…。
むしろ唄が軸になるなら、思い切ってこれは大人向けとして“大人の事情”をガツンと入れ込んで描いても良かったのかもと思った。

不完全燃焼。
そんな読後感。

今年の19冊目

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2025年11月28日

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ネタバレ

事件が明らかになる章では、テンポよく進み、ゾクゾクする気分が味わえた。
姉が自分を殺されることを理解していることよりも、弟がその後自殺することを後押ししていることに恐怖を感じた。
偶然もあるが、家族全員の協力があってこそ、この唄になぞられた犯行は完成できているため、事件がなければ息子、弟のために協力できるような、幸せのな家族になり得たかもと思う。

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2025年11月18日

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ネタバレ

主人公の語りで物語は進む
登場人物のはっきりとした年齢はわからないが主人公は小学生?
兄は中学生?
姉は大学生?なのか??
設定されている時代は昭和かなとか推測しながらの読書
あの頃はやった唄というものの歌詞に則っている感じは そして誰もいなくなったに近いものを感じた

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2025年11月13日

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いまやミステリーの金字塔と位置づけされている海外ミステリー仮にその二作品をAとBとして、その二作品を読まずにこの作品を初めて読んだのであれば、相当なトラウマになるでしょうね。
海外ミステリーのAとB、とさせてもらったのは、ソレを明かしてしまうとすぐにこの作品の犯人とオチがみえてしまうからなのです。
なので、実はすぐに犯人わかっちゃいました。まぁ、容疑者が少なめだし、どんどん死んでしまうので嫌でも加害者が特定されてくるんですが。
驚いたのは、見立てとなる曲が実在することです。ほんとにあるんですね。しかも聞けちゃう。
読後、いやーな気分になること必至です。

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2025年11月06日

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小学6年生の省一から見た家族の話。
だから物語の文章も幼いような、まるで作文を読んでいるような感覚だった。
ただ内容は怖すぎる…。
省一自身自分がした事を感情もさほど無く、淡々と語る。
なぜ家族を、そして自分自身を最後にあんな終わりにしたのか。
家族を憎んでいたのか?
不満があったのか?
それとも「たいくつ」だったからなのか…
なかなか読み応えはあったなぁ。

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2025年11月05日

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ネタバレ

トラウマ児童文学とのことだけど、これを児童が読むのか!?まぁ江戸川乱歩の少年探偵シリーズみたいなものか...。子どもの時に読んでたらまた印象が違うかも。

正直弟が犯人なのはすぐに分かる。あとはなぜ?という動機だけど、イマイチピンと来なかった。歌も正確になぞっている訳では無いし...。最後の1文は、衝撃というほどでは無いけどすごく余韻が残る良い終わり方だと思う。

撮影隊がつくったドキュメンタリー、そうとう面白いものになりそうだけど、たぶん倫理的に上映できないだろうな。

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2025年10月08日

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 何て残酷で不気味なジュブナイル。幼少期に読んでいたらトラウマになってそう。黒乙一さんの作風を思い出しながら読んだ。大人が読むと犯人はすぐわかる。そして死者量産のために警察が無能なのもよくある話。誰の犯行か気づいていた者は複数人いたが、止めるのではなく唄の通りになるよう誘導していた節が見受けられる所が常軌を逸している。呪われた唄だったのさろうか。何が怖いってこの『その頃流行った唄』は実際にあり、巻末に楽譜付きで紹介されている。聴いたら呪われそうなので、興味はあるが聴かないでおこう。

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2025年10月04日

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ネタバレ

世間的に見たら幸せな家族だが、実際はかなり歪みのある家族。省一の狂気よりも事件後から記録として、最終的に作品として映像に残そうとした尚平と谷口らの方が怖いと思った。もはや「幸せな家族」ではなくなってしまった一家の一連の事件を、それでもなお世間に消費させようとする魂胆が怖い。
子供の時に読んだらまた違った感想を持ちそう。
なんとなく海外児童文学っぽい雰囲気。曲のメロディー(楽譜が書いてある)はめっちゃ日本な感じがした。

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2025年09月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

うーん…きっとこれがジュブナイル作品であり児童文学作家が書いたものゆえに、同時代に主人公と同じ年代で読んでいたら衝撃は違ったのかもしれない。

でも、40年近く経った現代では、この種の小説のみならずコミック、ゲーム、アニメ、映画は溢れている。特に巧妙なトリックもない上にツッコミどころ満載の描写や設定があるのでミステリーとは言い難い。
加えてあらゆる進化した現代の恐怖から比べるとサスペンスやホラーとしても物足りない。歌も含めて。

あーこういうの読んだことあるわーの既視感の連続、展開の心地いい裏切りも特にない。
ラスト1行の戦慄さえよくわからなかった。

こういう歌シリーズでの連続殺人といえば金田一耕助の悪魔の手毬唄だけど、やっぱりあれくらいの恐怖感がないと物足りない。歌も引っかけもなく本当にほぼ歌詞の通りすぎて、こんなん真っ先に主人公が疑われるはずなのにまあまあ野放しにされてますけど?
少年犯罪なんてこの時代からあったのでは?
殺人が起こってるのにコナンなどのマンガで見るレベルで、のんびりバーベキューしたりパーティしたり…はい?て感じ。

週刊誌にまで書かれてるし自分たちの中に犯人がいるのに和気藹々としすぎだし殺された浩くんの親から発狂して訴えられる描写ないとか謎すぎる。

ワクワクしながら前半は読み進めたけれど、目新しい発見もないまま終わってしまったので星2が妥当なところだけど、作者に敬意を表してもう一つだけ追加しました。

児童文学でいうところの「5分間シリーズ」でも成り立つレベルや推理ゲームアプリレベルかな。

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2025年09月19日

Posted by ブクログ

ミステリー小説を読んでみたいと思い初めて手に取った本
1989年初刊で自分の生まれた年でもあり思わず手が出てしまった一冊
感想を一言で言うと
「家族はいとも簡単に崩壊する」
それぞれの家族の思惑が良からぬ方向へ進みすぎるとこう言う最悪の結末になりますよが絵がかけれている気がする

途中で犯人はこの人かな?ってわかり後半には犯人も判明するが本当は誰がしくんだのか?家族全員が仕組んで共倒れしたのか?と考えさせらる本だった

初めてミステリーを読むには結構胸糞悪い結末で終わるが僕をミステリー沼に嵌めた一冊であることは確かです

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2025年09月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

帯に惹かれて購入しました!
結果的に、主人公のテープを元に作品は公開され、その作品というのが今私たちが手に取っている本だった!というオチなのでしょうか…(読解力なくて申し訳ないです…)
現代のミステリやホラーの中で考えると目新しい感じはあまり感じなかったのと、犯行動機や犯行の行動などがちょっと無理があるのでは?と個人的には思ってしまいました。
でも、1日で読み切ってしまうほど、読みやすくはありましたし、物語に引き込まれました!

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2025年09月08日

Posted by ブクログ

家族の幸せ」とは、なんとなく共通のイメージがあるようでいて、実際には一人ひとりまったく違う形をしているのだと思う。家族であっても他人のような部分がある。

「幸せ」とは固定されたかたちではなく、立場や視点によって絶えず揺らぐものなのだと、静かに気づかされる一冊だった。

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2025年09月04日

Posted by ブクログ

大々的にいろんな場所で宣伝してるので読んでみましたが…ん〜
お話なので自分を納得させますが、犯人が…
わかっちゃいるけど、ある意味衝撃ですよね。
しかし、本当にはやった唄があるんですね。
時代ですかね…

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2025年09月02日

Posted by ブクログ

始めから何となく犯人はわかるのだけど。多分登場人物も犯人をわかっているのだろうけど。それでも人が死んでゆく。
子供の心理描写が細かい、と思ったら著者は児童文学の人だった。不思議な小説で何だか悲しかった。

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2025年09月01日

Posted by ブクログ

テレビで紹介されてて読んでみました。その時、児童文学だけど児童文学ではない…みたいな事を言ってたのかな。それどういう事?と気になって確かめてみました。確かに人が思っている以上に死んでる。主人公の小6の省一がプロローグで"たいくつ病"がどうたらこうたらと言っている時点で、ヤバいなと思った。そして見事に私が思い描いていた児童文学のイメージが崩れましたね。でも何となく結末が分かってしまいました。

"幸せな家族"というテーマのCM制作のためにモデルになったのが、省一たち家族。読み進めていくとこの家族、"幸せな家族"なのか?と思えてきて、私はイライラします。その原因は男ども。父の勇一郎は有名なカメラマンだけど、絶対に何かやらかすであろうと思わせる危険なモラハラ男。兄の行一は弱い立場の者には態度がデカくなり威張り散らす目立ちたがり屋。この2人がどうも好きになれない。でもこの2人の存在が"幸せでない"という伏線であり、その伏線がそこら中に散らばっている。それらを回収していくと、そういうことか‼︎となります。で、最後は怖いとなるのかな?これが帯に書かれていた『じわじわと10万部突破!』に繋がるのかな?

この家族が唯一家族らしいと思えたのが、家族で観天望気をやるところ。天気予報をするのだけど、そこはほのぼのしてて良かったな。全然関係ないけどこの箇所を読んでると、雨が降って欲しいなと強く思いました。私の住んでいる地域の観天望気をして欲しい。

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2025年08月27日

Posted by ブクログ

これって児童文学なのか。
確かに子供向けでも怖い作品あるもんね。
ある唄に沿って次々と家族が死んでいく『見立て殺人モノ』だけど、読み始めて早々に犯人の目星がついてしまう。
おそらく“犯人当て”がメインの作品じゃないんだろうなあ。
ただ個人的に、姉の一美が一番怖い気がした。

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2025年08月21日

Posted by ブクログ

児童文学、ジュブナイル・ミステリとされてるが、途中から普通のミステリ作品として読んでいた。本格ミステリではないため、トリック等には重きは置かれてないが、小学六年生の省一の視点は、子供らしい純粋さと冷めた観察眼が混在し、同時に大人社会の偽善や家族の闇に直面する重さが描かれていた。
ある程度ミステリになれた人ならば想像できるようなオチだが、それでも改めて描かれている真相に、なんとなくやるせなさを感じてしまった。
独特な読後感は、大人だからこのように感じたのかもしれない。

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2025年08月18日

Posted by ブクログ

これだけの大事件なら、現代であればネットやメディアを巻き込んだセンセーショナルな展開になりそうなものだが、80年代はまだまだ牧歌的な時代だったのだなぁ。

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2025年08月14日

Posted by ブクログ

2025/08/11 18:25
ううむ…確かに話は衝撃的な展開を見せ、衝撃的な結末を迎える。でも、なんなんだろうな、“そしてそのころはやった唄”って。そもそもこんな唄が流行るのか?
もう少し、何か違った展開を見せて終わるともっと良かったのだろうに…

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2025年08月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読むにつれて何となく感じた嫌な予感がそのまま、、、
動機も何も共感できんくて、結末も悲しすぎる。
なんでもない表紙やけど、読み終わって改めて帯を外して見たら物語と繋がって怖かった

面白いけど、後味悪いトラウマ系ミステリー

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2025年08月08日

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